2024年02月22日 14:12
男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2024)を主催するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)は21日、久常涼(Ryo Hisatsune)らが特別招待選手として同大会に出場すると発表した。 久常の他にはLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)組のホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann、チリ)とDPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)通算8勝のトービヨン・オルセン(Thorbjorn Olesen、デンマーク)の2人が特別招待選手に選ばれた。 21歳の久常は現在世界ランキング78位。昨季はオープン・ド・フランス(Cazoo Open de France 2023)で優勝するなどして米ツアーの出場権を獲得し、日本人初の欧州ツアー新人王に輝いた。 今季のマスターズは4月11〜14日に行われる。 ■関連記事 ・ウッズの息子チャーリー選手、米ツアーの予備予選出場へ ・久常涼が欧州ツアーで優勝 青木・松山に続く日本勢3人目 ・星野陸也が欧州ツアー初優勝、日本勢4人目 カタールマスターズ
2024年07月27日 08:00
夏のゴルフは暑い・・・・・・。近ごろは危険レベルの猛暑になる日もあるが、それでも私たちはラウンドに行きたい!
最近では氷を用意してくれているゴルフ場も多いので、それらも活用しながら、ラウンド中は体も頭も“クール”に保ちましょう!
大いに快適にするアイテムを探して、編集部員のベテランMと中堅Iがラウンドで徹底検証してくれます
2024年07月27日 07:00
パリ五輪のゴルフ競技には、日本代表4選手が出場。その選手たちの情報や最新のゴルフ理論に精通した石井忍がスイング解説。
日本とパリの時差は日本が7時間進んでいて、たとえば試合日の終盤の現地17時だと、日本は深夜0時だが、アメリカのように早朝になる時間帯より観やすい!
このコーナーを読んで、ワンランク上の目線で観戦を楽しもう。
2024年07月27日 06:00
プロゴルファーの澁澤莉絵留と安田祐香がInstagramを更新。愛車を披露し、注目を集めています。
2024年07月26日 17:10
パリ五輪の開会式が26日19時30分(日本時間27日2時30分)から、パリ中心部を流れるセーヌ川で行われる。
2024年07月26日 17:10
昨今の円安ドル高の影響もあって、米国ではラーメンが1杯5000円以上もする店があるそうだ。物価はバカ高いが給料も高額だ。プロゴルファーの「給料」を賞金と考えれば、こちらも日米の格差は大きい。
❤ SEXYすぎる!!!❤ 臼井麗香、「肩丸出し」&「極限ミニスカ」で会場関係者を“悩殺”!実際の写真!!!
ある若い女子プロは「今は力不足ですが、将来は米国(米女子ツアー)でプレーしたいです。世界最高峰のツアーですし、賞金も魅了ですから」と言う。
昨年の同ツアーの賞金女王はL・ヴ(26)。シェブロン選手権と全英女子オープンのメジャー2冠(年間4勝)を手にし、19試合で350万2303ドルを稼いだ。日本円(1ドル=155円)なら約5億4285万円。
国内の稼ぎ頭は国内外で34試合(国内4勝)に出場した山下美夢有(22)の2億1355万4215円。山下の獲得額は米女子ツアーでは昨季プロデビューしたR・チャン(21)の約2億1541万円とほぼ同額。同ツアーの賞金ランキングなら22位相当だった。
今季、米国でトップに立っているのは6勝しているN・コルダ(25)。12試合で約4億6065万円(300万6871ドル)。国内は20試合(米1試合含)に出場の小祝さくら(26)で1億2176922円だ。4倍近い差がある。
ちなみに、米国の賞金ランク2位は、2度目の全米女子オープンのタイトルを手にした笹生優花(23)の4億1056万円。同3位はエビアン選手権でメジャー初優勝を飾った古江彩佳(24)の約3億7893万円だ。全米女子優勝賞金は日本女子の12倍以上
男子もそうだが、米国のプロゴルフツアーは賞金がバカ高い。女子は今季、計33試合で総額1億1655万ドルというから、日本円で約180億6525万円。37試合で総額44億円の国内女子ツアーとは、まさに桁違いだ。
女子のナショナルオープンを比較しても、全米女子オープンの優勝賞金は240万ドル(3億7200万円)。日本女子オープン(3000万円)の12倍以上だ。
「賞金では比較になりませんが」と、あるツアー関係者がこう言う。
「米女子ツアーの賞金は年々増額されますから。ツアー最終戦も今年は昨年の倍額で400万ドル。日本円で6億2000万円。でも、米女子ツアーは5大メジャーなど、一部の人気大会を除けば最終日でもギャラリーが少ないことはザラです。国内ツアーは週末は多くのギャラリーが試合会場にやってきて、推しの選手を応援する。今の若い女子プロはアイドルのようだし、その雰囲気が心地いいから、『私は米ツアーには行かないと思う』という選手もいる。それもひとつの考え方であり、プロの生き方でしょう」
稼ぐなら米国、チヤホヤされたいなら国内か。
2024年07月26日 16:38
女子ゴルフの安田祐香が26日、自身のインスタグラムを更新。「私の恩師である坂田塾長がお亡くなりになりました。心よりお悔やみ申し上げます。」などと記し、22日に76歳で亡くなったプロゴルファーの坂田信弘さんを悼んだ。
安田は坂田さんが開いたジュニアゴルファーを育成する「坂田塾」の出身。滝川二から進んだ大手前大でも指導を受けていた。「私がゴルフをできたのは坂田塾のおかげです。なかなかいい報告ができない中でも気にかけてくださりありがとうございました。今まで教えていただいたこと、大切に心に秘めておきます。早く恩返しができるようにまた気を引き締めて頑張っていこうと思います。」と感謝と同時に今後の活躍を誓い、最後に「塾長に出会うことができたことは人生の宝物です。本当にありがとうございました。ごゆっくりお休みください。」とつづった。
2024年07月26日 12:50
国内の女子プロは今週はオープン週で夏休み。家族とゆっくりしたり、旅行に行ったり、友人とプライベートを満喫しているプロが多い。そんな休暇中に22日付の世界ランキングが発表された。
❤SEXYすぎる!!!❤ 原英莉花、胸元パックリの純白衣装で前かがみ!!!
前週の試合で2戦連続優勝を遂げた川粼春花(21)が110位から89位へジャンプアップしたことで、99位の原英莉花(25)は「休み明けから奮起しなければ」と思ったのではないか。
原は今年、米女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ)を受けたい意向がある。そのためには10月7日付の同ランキングで75位以内が条件。それ以下だと、昨年同様2次予選会からの挑戦となる。
誤算だったのは、全米女子オープン(OP)の日本地区予選会で上位5人に入れず(16位)、出場権を獲得できなかったことだ。海外メジャーに出場し、上位でフィニッシュすれば、ランキングは一気に上昇する。今季序盤は絶不調だった渋野日向子(25)は、全米女子OP2位で、世界ランクが192位から61位まで上がった。
原は全米女子OPの地区予選後は国内11試合でトップ10入りが3度しかない。4月末の世界ランクは110番台。今は2ケタに上がったが、10月第1週までに75位以内に入るには、今後の10試合で最低2勝は欲しいところだ。
ツアー関係者がこう言う。
「原は公式戦で3勝しているが、山下美夢有(22)や小祝さくら(26)のようにゴルフがうまいとは言えない。優勝した昨年の日本女子OPのような会心のゴルフは年に1度できるか、できないか。コースマネジメントが甘く、ここぞというときにミスをするから成績が安定しない。今年は開幕早々、イケメンのエースキャディーと別れたことも大きい。ジャンボ尾崎に指導を受ける同門の笹生優花(23)は全米女子OPに2度も勝ち、今季から米女子ツアーに参戦している西郷真央(22)も15試合で予選落ちが3度しかなく、世界ランクは52位です。原は本気でQシリーズを受けるつもりなら、目の前の一打に対する意識を変えた方がいい」
原のファンは、来季も国内ツアーでプレーすることを望んではいないだろう。
2024年07月26日 08:00
今回は、「ワッグルONLINE」で6月に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。
2024年07月26日 07:00
自宅に1万本のクラブと工房を持っているゴルフマニアの今田駿作が、ギアに関する最新情報をお届けする連載がスタート。今回は実はコスパがいいお宝中古クラブについて解説します。
解説=今田駿作
●いまだ・しゅんさく/超がつくゴルフマニアで、新旧クラブの知識が豊富。クラブ収集家としての一面もあり、自宅には1万本を超えるクラブと工房をもっている。 プライベートブランドやコラボモデルはお宝中古クラブ! ゴルフパートナーオリジナルブランドの「ネクスジェン」。写真はネクスジェン 7 TYPE-460(店頭価格:12,800円)。1万円代と買いやすい価格。 オーソドックスなフェースをしていて構えやすい。スイートエリアも広いので初心者におすすめです。
私は自宅に数多くのクラブを持っているクラブマニアですが、最新のクラブだけでなく昔のクラブをチェックすべく中古ショップにも足しげく通います。特に私が「お宝発見!」と見つけると嬉しくなるのが、プライベートブランド(ネクスジェンなど)やコラボモデル(ミズノ ユーラス※ゴルフパートナーとミズノとのコラボ作など)を見つけた時です。
これらのクラブは実は、完成度はかなり高く、甘く見てはいけない性能をもっています。そして、なんといっても安い! 知名度も人気もあまりないため安価ですが、コスパが非常に高いクラブだと思います。
たしかに有名メーカーと比べると知名度が低かったり、コスト削減と軽量化のためグリップの質が低く傷んでいることが多いことも事実ですが、そういったデメリットを覆すようなコスパの良さが中古クラブにはあります。
たまたま中古クラブショップに行った際に見つけたのが、「ミズノ ユーラス G6 ドライバー」(店頭価格:13,178円)。
ミズノ ユーラスは、ゴルフパートナーとミズノとのコラボブランドのクラブ。ミズノらしい軽やかなインパクト音と打感はありつつ、日本人好みの構えやすい顔や座りが特徴。「このモデルからゴルフを始めたら上手くなるだろうな」と感じます。「G6」シリーズは、つかまりやすく球の高さが出やすい設計になっているので初心者にやさしいです。
さらに一世代前の「5GO」シリーズは、さらに安価で手に入りやすいのでおすすめです。このシリーズも球がほどよくつかまりやすくスライスしにくく、打球音も心地良いのでぜひ試してみてください。
協力=ゴルフパートナー高島平店
2024年07月26日 06:00
プロゴルファーの金田久美子が自身のInstagramを更新。可憐な横顔ショットを公開しました。 可憐な横顔に「綺麗すぎる、可愛いすぎる!」
金田プロは「この度、株式会社キタムラ建設さまとスポンサー契約を結ばせていただきました」と新しい契約を結んだことをファンに報告。続けて「キタムラ建設は大型商業施設、アミューズメント、ホテル物件などを手がける95年の歴史ある総合建設会社です」と紹介し、「北村社長ありがとうございます」と感謝を伝えました。
キタムラ建設は金田プロの他、上野菜々子プロ、新武瑠衣プロ、プロゴルフキャディーの清水重憲氏などともスポンサー契約を結んでおり、ゴルフコンペ「キタムラ建設Cup」を主催するなど、ゴルフ業界の発展のために尽力する企業の1つです。
「サポートしていただけることに感謝をしてこれからも頑張っていきます」と意気込みを語った、金田プロ。投稿された写真には、同社のロゴが入ったキャップを着用した横顔ショットや、「#私ものりさんもキャップにKITAMURA」と清水重憲氏との2ショットが公開されました。
この投稿にファンからは「スポンサー契約おめでとうございます」「大きなワッペン 目立ってて良いですね」「横顔もサイコ~」「綺麗すぎる、可愛いすぎる!」などの声が寄せられました。
いかがでしたか? ぜひ金田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※kinkumiringo93/Instagram
2024年07月25日 21:23
人気女子ゴルファーの臼井麗香が25日、自身のインスタグラムを更新。レストランでのノースリーブのドレス姿を披露した。
“レイチェル”の愛称で知られる臼井は「day off」(休日)とつづり、ノースリーブのドレスに身を包み、ディナーを楽しむ写真を投稿した。
フォロワーからは「芸能人ですね♥♥」「レイチェル最高♥」「最強の可愛さ」「やっぱ麗香ちゃんはゴルファーのじゃないよ。モデルだよ」「お目々ぱっちり♥綺麗」「れいちぇる,エレガント」「デコルテ綺麗」などとうっとりしていた。
2024年07月25日 21:01
プロゴルファーで漫画原作者の坂田信弘(さかた・のぶひろ)さんが22日、死去した。
2024年07月25日 18:03
プロゴルファーの坂田信弘さんが22日に亡くなった。76歳だった。
25日、息子でプロゴルファーの雅樹氏が自身のSNSに「坂田信弘が7月22日に亡くなりました。76歳でした」などと記し報告した。葬儀は家族葬で行った。
坂田さんは1947年10月11日、熊本県出身。京大を中退し自衛隊に入隊。71年に栃木県の鹿沼CCの研修生となり、75年にプロテストに合格した。小学館の「ビッグコミックオリジナル」で連載されたゴルフ漫画「風の大地」(かざま鋭二作画)の原作を務め、93年には熊本に坂田塾を開校。札幌、福岡、名古屋、神戸など全国でジュニア選手を育て、賞金女王に輝いた上田桃子と古閑美保や、笠りつ子、安田祐香らを輩出した。大手前大ゴルフ部の総監督も務めた。
雅樹氏は「とても大きな人でした。父として大きく、人として大きく、ツアープロとして少し大きく、プロゴルファーとしてとても大きく、作家として、とても大きく、塾長として、とてもとても大きな人でした」と記した。また「坂田信弘が残した作品は、多々有ります。漫画、本、執筆で書いた作品。プロゴルファーを育成して、活躍している、プロゴルファーという作品。坂田塾なので、人を育てて大人になってくれた1人1人の作品。分からないぐらいの作品を世の中に出してくれていると思います」と亡き父を偲ぶと同時に、「父を応援して頂いた皆様、関係者の皆様、長い間応援有難うございました。心より御礼申し上げます」と全国のファン、関係者への感謝をつづった。
2024年07月25日 08:00
ツアーで活躍しているプロたちは誰もが自分のゴルフをよりよいものにしていくためにさまざまなことを考え、走り続けている。どんなことを考え、どのようにゴルフと向き合っているのか。インタビューをとおして、その姿を探っていく。
現在、米ツアーで活躍中の古江彩佳や西村優菜、今季より参戦の吉田優利は「プラチナ世代」と呼ばれる2000年度生まれの選手たちだ。ほか安田祐香や後藤未有など多くのシード選手が活躍する。
そのなかのひとり、阿部未悠が4月の富士フイルム・スタジオアリスで初優勝を飾った。コースレコードで勝った阿部と、敗れた佐久間朱莉とのマッチプレーは、間違いなく今季序盤の名勝負だった。
このインタビューは、その10日前のもので、彼女はまだ自分の近い未来に起こる出来事を知らない。ただ、言葉のところどころに、暗示的な言い方がいくつか見られたので、無意識に初優勝の予感がしていたのかもしれない。 「“しのぐ”ゴルフもしていかなきゃ、って」 「”ミスをしないように”と逃げるのは好きじゃない!」
-―開幕からここまでの調子はいかがですか?
阿部:はじめはなかなか噛み合わない部分がありましたが、4戦目の終わりあたりで手応えを感じてきました。昨年できた自信もあって、焦りはなかったです。
-―昨年は飛躍の年でしたね。
阿部:そうですね。その前の2022年、JLPGAツアーに本格参戦した年はコーチをつけずに戦っていました。そこでシード権がとれて迎えた2023年開幕前に目澤(秀憲)さんにコーチについていただいたんです。おかげで、それまでと違い、疑問や悩みがあるときに、迷っている時間が確実に減りました。
私の悩みを一緒に考えてくれる人がいる。これがとても幸せなことなんだな、と。合わせて技術面もスキルアップできたことが、昨年の安定した成績につながったんだと思っています。
-―たしかに、粘り強く予選を通過する姿もたくさん見ることができました。
阿部:私、攻めるのが大好きなんです。ミスをしないように……っていうゴルフはあまり好きじゃない。でもそれだけだと、ときには大ケガをして予選通過ができなかったりします。だから、攻める気持ちをもちながら“しのぐ”プレーを心がけました。
-―それは“守りに入る”のとは違う意味ですか?
阿部:ちょっと違います。これは“守る”というよりも”攻める流れを切らさないマネジメント”といったらいいかもしれません。
-―昨年はそのマネジメントが、スコアにつながったわけですね。ただ、雨につきまとわれた年だったようにもみえます。
阿部:いわれてみればそうかもしれません!スタジオアリスが初日中止で2位、ヨネックスは初日首位タイだったのに27ホールになり(結果12位タイ)、富士通も初日首位タイで2日目も2位タイ。最終日に勝負と思ったら雨で競技中止に。昨年の私は“短縮競技のオンナ”でした(笑) 「多くの趣味を“こなす”」
-―今オフはどのように過ごしましたか?
阿部:ソフトバンクの甲斐選手の自主トレに参加した影響で、野球をよく見にいきました。鹿児島のオープン戦や、合宿も同じ宮崎だったのでキャンプにも足を運んだり。
あとは、みなさんご存じの趣味のカメラも。最近は野生動物だけでなく、短いレンズを買って街の撮影などもしています。それから読書、ゲーム、アニメ、ドラマ、ライブ、ミュージカルとか。私、半端じゃない数の趣味を抱えて過ごしているんです(笑)
-―目標とする選手はいますか?
阿部:石川遼さんです。魅せるアグレッシブなプレーやスター性、すべての行為が「映ばえる」ところがすごいです。それと桃子さん(上田桃子)は攻めるゴルフが持ち味で、強い気持ちがプレーに現れる選手。私だけではなくみんなから尊敬されている人です。ゴルフ以外の部分でも自分をもっている。そこがとても共感できるところです。
もうひとり、藍さん(宮里藍)。やさしくてかわいいのにプレーになると一変。世界1位ですからね。あとUTがうまくて「手のように扱えるようになったらいいよ」ってアドバイスをいただきました。私もあまり飛距離が出るほうではないので、とても参考にさせてもらってます。
-―最後に今シーズンの目標を教えてください。
阿部:もちろん「初優勝」ですね。ずっと掲げてきた大目標なので、今季なるべく早いうちに達成します。それと、これからどんどんギアを上げていき、サントリーで結果を出して、全英オープンに出たいと思っているんです。チャンスは絶対にあるはずですから! 「次の目標は全米オープン出場!チャンスはあるはずだから!」
予定の時間を過ぎても、ハキハキと小気味よく話を聞かせてくれた阿部未悠選手。彼女はこの10日後に埼玉で初優勝を飾ることになる。
その大会の最終日11番ホール(パー4)で、インタビュー冒頭に話してくれた「攻める流れを切らさないマネジメント」が見事にハマるのだ。10番のバーディで首位の佐久間朱莉に1打差に迫り、追撃ムードが高まったところだったが、2打目を木に当ててしまい、スタイミー気味の3打目をどうするのか、かなり時間をかけて考えていた。
リゾートトラストでのホールインワンのときのように、逃げるのは好きじゃないとばかりに、イチかバチかピン方向に狙ってくるのかと予想したが、ここで彼女はピン方向ではなく、冷静に真横に出した。攻める流れを切らさないため、最優先にしたのが“大ケガ”の可能性を排除することだった。
結果、このホールをナイスボギーで上がったあとに、すぐにバウンスバックすると、後半4連続バーディで佐久間を突き放し、見事コースレコードで念願の初優勝を果たした。
もちろん数日前に話を聞かせてくれた選手が、優勝したことはうれしいというほかないが、驚きはまったくなかった。
インタビュー時に「今季なるべく早く初優勝」と宣言していたし、すべての質問に迷いなく答えてくれた彼女のその口調は、「有言実行」という言葉をまとっていたからだ。おそらく、今季もうひとつの目標としている、全英オープンへの出場もかなうだろう。
そこでの活躍については言及していなかったが、今の阿部未悠が手ぶらで帰ってくるはずはない。
いかがでしたか? 阿部選手の活躍を応援していきましょう!
阿部未悠
●あべ・みゆう/2000年生まれ、北海道出身。2022年にリランキングから参戦して翌年のシード権を獲得。2023年は富士フイルム・スタジオアリス、富士通レディースで2位タイ。2024年、富士フイルム・スタジオアリスで初優勝。ミネベアミツミ所属。
文=ひよこきんぎょ
写真=ゲーリー小林
撮影トーナメント=パナソニックオープンレディース
2024年07月25日 07:00
アプローチは振り幅が小さいので、明後日の方向に打つことはない。だから大事なのは方向性よりも距離感!
しかし「飛距離の打ち分け方はさまざまな方法やレッスンがあってどれがいいかわからない」「いろいろ試したけど何がいいのか定まらない」。そんなゴルファーには、この発想とテクニックが効く! 「振り幅の大きさを変えて打ち分ける」のがミスの元凶だった! 腰から腰の高さで振るのが“俺の振り幅”。その振り幅で出る飛距離が“絶対距離感”で、これが今回のレッスンのキーワード!腰から腰の振り幅なので、飛距離は30~60ヤードくらいに収まり、このなかで10ヤード刻みの3つの距離感を「同じ振り幅」(俺の振り幅)で打ち分けられる新感覚のレッスンを紹介しよう!
僕も以前は、アプローチの距離感は振り幅の大きさ。よくいわれる時計の文字盤の何時・何時で飛距離を打ち分けましょう、と教えてきました。
しかし、大半の生徒は意図した位置よりも大きく振ってしまうか、ヘッドの位置を気にしすぎて振ることがおろそかになってしまい、それが原因でミスをしていることに気づきました。アプローチは感覚が大事!もっと感覚を活かして打てるのが、このレッスンです(遠藤)
バックスイング
クラブを振り上げる大きさを気にすると、体を回さず手打ちになってしまう人が多い
アドレス/インパクト
飛距離はグリップを持つ長さでも変えられるが、「短く握ると飛距離を落とせますが、前傾角が深くなって振りにくくなる。前傾角が深いとインパクトで大きく伸び上がってしまう人もいます。そのため、グリップを持つ長さも変えずに飛距離を打ち分けられる方法を考えました」(遠藤) 意識だけはハーフスイング、結果はハーフじゃなくてもOK!
遠藤の〝俺の振り幅”だと、58度のウエッジで飛距離は40ヤード。アマチュアの大半もハーフスイングをイメージすると、飛距離は30~60ヤードくらいに収まるそうだ 「俺の振り幅」での「絶対距離感」を知ろう
アプローチは近い距離ほど寄せやすく、ある程度大きく振れる遠い距離はゆるまず打てるので大ミスしにくい。苦労するのは30から60ヤードくらいの中途半端な距離で、苦手とする人が多いですね。30から60ヤードを10ヤード刻みで打ち分けると、「30、40、50、60ヤード」の4つの距離になりますが、今回はそのうちの3つの飛距離のクオリティを上げるレッスンです。
3つだけでもスコアアップは大きく期待できます。まず、このレッスンは「腰から腰までの高さ」で振ったときのハーフスイングの飛距離がベースになりますが、ほとんどの人は腰よりも高く振ってしまう。でも、それでいいのです! アプローチですから「腰から腰まで」のコンパクトな振り幅はイメージしますが、思ったよりも大きくても小さくても気にせず、とにかく気持ちよく振ることを重要視してください。気持ちよく振ると……
●雑念が入らない、違和感が出ない
●スムーズに振れるので、軌道や入射角がバラつかない
●リズムやテンポが一定になる
といったメリットがある。これを〝俺の振り幅〟。そして、その振り幅で打った飛距離を〝絶対距離感〟と呼んでいますが、これは「ごく自然に作り出せた振り幅と飛距離」なので、意識してコントロールしたものよりも圧倒的に再現性と安定性にすぐれています。
そして、この振り幅からの飛距離をベースに、フェースの向きを変えて打てば、同じ振り幅で3つの飛距離を作れるというのがこのレッスンの肝。とても簡単に距離の打ち分けができるので、ぜひ試してください! 振り幅は変えないフェースの向きだけを変えて打ち分ける 遠藤の「ノーマル」での飛距離は40 ヤードなので、「オープンフェース」は30 ヤード、「フェースを立てる」は50 ヤードになる
安定性、再現性の高い“俺の振り幅”は変えない! 変えるのは「フェースの向き」のみだから簡単に3種類の飛距離の打ち分けができる 重い物を振っているイメージで加速する
ベースとなる飛距離の〝絶対距離感〟も、フェースの向きを変えて打つときも、ぶ厚いインパクトをつくってください。薄い当たりでは、狙った飛距離が正確に出ません。「厚い当たり」というと、強く打つことをイメージしがちですが、もっとも大事なのはパワーよりも〝スピード〟です。
ダウンスイングはバックスイング時よりもクラブを加速させながら打ちましょう。しかし、急加速はNGです。そこで、ほどよい加速を作り出すのに有効なイメージがあります。それは「重い物を振る」です。ウエッジはもともと重いクラブですが、その倍以上の重さを振っているイメージをもつ。
スイング中「重い、重い……」と、頭のなかで唱えながら振るのもオススメです。
実際の重さよりも重い物を振るイメージで加速させる。重いイメージをもつと、クラブと体の動きの同調性が高まり、手首やヒジの角度もキープしやすくなるのでミート率が上がる。ミスヒットの原因となるリリースが早くなりすぎるのも防げる(×) フェースを開いたときもオープンスタンスなりに振って厚くインパクト! カット軌道ではなくスタンスの向きなりの“俺の振り幅”で打つ ノーマルよりボール位置が左にあるように見えるが、フェースを開いたことでスタンスもオープンにしたためで、ボール位置はノーマル時と同じく体のセンターにセットしている
フェースを開いて飛距離を10ヤード抑えるときも、もちろん振り幅はノーマル(フェースをスクエアに向ける)と同じ。フェースを開き、ロフトが寝たぶんで飛距離を落とします。厚く当てるインパクト、ノーマル時よりもさらに重要。ロフトが寝ているクラブほど当たりが薄いと極端に飛ばなくなるので、クラブをしっかり加速させながらヒットしてください。
アドレスは微調整します。フェースを開くと右を向くので、スタンスをややオープンにして、スタンスの向きなりに振ることで目標に真っすぐ飛ばす。スタンスラインを左に向けてもカット軌道ではなく、スタンスなりに振っているので、振り幅も軌道もノーマル時と同様の“俺の振り幅”で打っているところがポイントです! 開けば開くほど飛距離はダウン
しかし、ミスの確率はアップ
〝俺の振り幅〞のままもっとフェースを開けば、ベースとなる〝絶対距離感〞からマイナス15や20ヤード落とすこともできる。しかし、ミートの難易度は上がり、ミスの度合いも大きくなってしまう。遠藤も「20ヤード以内の近い距離は、別の打ち方で飛距離を調節したほうが無難です」という。 軌道はスタンス向きなりのイン・トゥ・イン フェースを立てるときは強く打ちすぎ、加速しすぎに注意! フェースを立てるのはスイングではなくアドレスで ロフトを立ててヒットするとき、体が止まって手元が前に出すぎてしまうのは×。ヘッドが刺さるかトップが出やすいので、ヘッドを止めずにフィニッシュまで体をしっかり回していこう
フェースを立ててのプラス10ヤードも厚く当てますが、スイング中にフェースを立てるのはNG。インパクトの瞬間にフェースを立てようとすると、手元を前に出しすぎたり、ダウンスイングでクラブを急加速させてしまいがち。これはどちらもダフリ、トップや飛びすぎる原因になってしまいます。
フェースはアドレスで立てます。そして、立てて構えたフェースをインパクトで再現するだけ。振り幅やスイングテンポはこれまでと一緒です。アドレス時のフェースの立て方は、ハンドファーストを少し強めるか、ボールを半個から1個ぶん右に寄せる、のどちらでもOK。どっちで打ってもプラス10ヤードにならない人は、両方を組み合わせたアドレスをとってみてください。
① か② で+10ヤードまで飛距離が伸びないときは、①②を合わせた③を試してみよう 「俺の振り幅」飛距離管理シート
〝俺の振り幅で厚く当てる〞をマスターすると、以前よりも少し飛距離に変化が出る。「それは、インパクトが厚くなったことでエネルギーがしっかり伝わるようになったために飛ぶ。スピンがきちんと入るようになったから止まる。が理由ですが、どちらも球質がよくなった証拠です」と遠藤。
また「トータルの距離の内訳、キャリーとランの長さを覚えてください。それを考慮して寄せればもっとピンに寄るアプローチが打てます。SWだけでなく、AWのときも覚えておくとグリーンまわり攻略の引き出しが増えますよ」(遠藤)。飛距離管理シートに記入して、アプローチ上達に役立てよう!
レッスン=遠藤将也
●えんどう・まさや/1994年生まれ、長野県出身。東京国際大学のゴルフ部を経て、PGAティーチングプロ資格を取得。首都圏の練習場やコースでのラウンドレッスンを行なっている。レッスンはインスタグラムアカウント「en. dwu_」のDMで受付中。
写真=相田克己
協力=サザンヤードカントリークラブ