2024年04月18日 06:43
パリ五輪出場権をかけたU-23アジアカップに臨んでいるU-23日本代表のMF山本理仁が、元日本代表MF長谷部誠の現役引退に言及した。 長谷部は2002年に浦和レッズでプロキャリアをスタート。その後はドイツのヴォルフスブルクやニュルンベルクを経て、2014年から所属するフランクフルトではキャプテンを務めるなど、主力として長きにわたってチームを支えた。 日本代表としてもワールドカップに3度出場するなど、日本サッカー界を牽引してきたレジェンドの引退発表について話を訊くと、山本は接点こそないと明かすも、その存在の大きさを次のように語った。 【PHOTO】U-23日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評。無失点に貢献の小久保、高井を高評価 「僕らが小学生時代に見ていたヒーローであり、憧れの選手。そういう選手が引退するのは寂しい気持ちももちろんありますけど、そういう選手を自分や(ポジションが)真ん中の選手は超えていかなきゃいけないと思う。 歴史を作れるのは自分たちしかいないんで、今まで日本サッカーを盛り上げてくれて、こういう高いレベルまで持ってきてくれたことに感謝しつつ、超えるということを自分らは目ざしていかなきゃいけないのかなと思っています」 22歳の山本は続けて、「サッカー選手として長くやれることは幸せなこと。それこそ長谷部選手はヨーロッパでもすごく長くやられているんで、自分もそんなふうに選手生活を送れたらなと思います」とこれからのキャリアに向けて意気込んだ。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月30日 20:23
青森山田高の3年生だった松木玖生(FC東京)は、こんな言葉を残していた。
「3年後の五輪は狙っています」。東京五輪が終わって約1週間。「まずはチームで結果を残すことが第一優先」としつつ、インターハイが行なわれた福井の地で、はっきりと自身のビジョンを口にしていた。
東京五輪の試合はほとんどテレビで観戦。なんとなく見るのではなく、同じポジションに自分が入った場合を想定しながら、真剣な眼差しで見入った。今思えば、この頃からパリに向けた“松木玖生”の物語はスタートしていたのだろう。
時は経て2024年4月。松木はカタールの地にやってきた。パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに大岩ジャパンのメンバーとして参戦し、副キャプテンという大役を担いながら、中盤の要としてチームのために走り続けている。
グループステージ初戦の中国戦(1−0)では、鮮やかなボレーで開始早々に先制点を決めた。準々決勝のカタール戦(4−2)と準決勝のイラク戦(2−0)でも先発出場。カタール戦では戦術的な理由と警告を1枚もらっていた影響で前半のみの出場だったが、勝てば五輪行きが決まるイラク戦は80分までピッチに立った。
そのイラク戦では、繋ぎの部分でいくつかミスがあり、相手をファールで止めるシーンもあったが、試合を通じて安定したプレーを披露。この日はインサイドハーフで荒木遼太郎(FC東京)とコンビを組んだため、攻撃に比重を置く“10番”の役割ではなく、“8番”のポジションで攻守の繋ぎ役を全う。中盤でタフに戦い、球際の勝負で相手を凌駕した。
豊富な運動量を武器にボックス・トゥ・ボックスで動き回り、強烈なミドルシュートも放った。相手を脅かす一撃は、一度や二度ではなかった。
そして、イラクに勝利。まずは最初の関門を突破し、パリ五輪出場への最低限の通過点をクリアした。奇しくも試合翌日の4月30日は、21歳の誕生日でもあった。
松木は「ホッとした。今日は勝った喜びを噛み締めたい」と語り、「最高の誕生日を迎えることができました。ここまで来られたのは自分の力だけではない。スタッフ全員、チームメイトも含めて、最高のプレゼントを送ってもらったので、次は自分が期待に応えていきたい」と、ウズベキスタンとの決勝に向けて気を引き締め直した。
【PHOTO】U-23日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。藤田が圧巻の2アシスト、安定感抜群の高井も高評価
3年前にパリ五輪出場という目標を掲げた松木。プロではルーキーイヤーからFC東京でポジションを掴み、31試合で2ゴールを奪った。翌年も主軸としてプレーし、今季はキャプテンに就任。代表では、高3の10月に飛び級でU-23アジアカップ予選に出場し、翌年3月には大岩ジャパンの立ち上げ遠征となるドバイカップのメンバーにも選ばれた。
U-20日本代表でもキャプテンとして活躍し、昨季は3月にU-20アジアカップ、5月にはU-20ワールドカップに出場した。
特にU-20日本代表での体験は唯一無二で、自身初の世界大会では多くの学びがあった。1勝1敗で迎えたグループステージ最終戦は、イスラエルに1−2で逆転負け。数的優位に立ちながらも残り15分で2失点。土壇場でノックアウトステージ進出がほぼ潰えた結果に対して、松木は次のように話していた。
「やっぱり勝負に対する気持ちや、最後に足が伸びてくるところは、日本と海外の差。まだ終わっていないですけど、しっかり個人個人が自チームに帰った時に見つめ直して、レベルアップしていけるようにしていきたい」
最終的にチームは他グループの結果を受け、グループステージ敗退で帰国の途についた。しかし、真剣勝負の場で得た経験は今に生きている。厳しい戦いを味わってきたからこそ、今大会は心に余裕を持ってプレーができていたからだ。
「今大会、自分はすごく気持ちの面で楽にいけている。それはU-20のアジアカップやワールドカップを経験したからこそで、自分にとってのプラスアルファの部分」
紆余曲折がありながら、定めたチェックポイントを通過した。しかし、今大会はまだ終わっていない。アジア・ナンバーワンの称号を掴む戦いが残っている。松木は3年前の言葉を踏まえ、決勝に向けて想いを紡いだ。
「ずっと選ばれたいと思っていたし、やっぱり自分は本当にこの年代で優勝をしたい。その想いがありながら、自分が考える過程では最高のところまで来ているので、あとは目に見える結果にこだわっていくだけ」
泣いても笑っても、あと1試合。全ての力を出し切り、松木は結果を求めて最後の戦い、ウズベキスタンとの決勝戦に挑む。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月30日 20:00
細貝萌、原口元気の古巣でもあるドイツ2部ヘルタ・ベルリンとキットサプライヤーのNikeは28日、デザインに懐かしさを覚えるスペシャルユニフォームを発表した。男女チームがそれぞれ1試合限定で着用する。Hertha Berlin 2023-24 Nike Special Edition
ヘルタ・ベルリン 2023-24 Nike スペシャルエディション ユニフォーム
日本の色名でいう“藍色”に近いブルーとホワイトのボーダー柄に、一目で懐かしさを覚える人もいることだろう。今回のデザインは、1990年代末期に登場した二つのユニフォームに着想を得ている。
ヘルタは1963年に創設されたブンデスリーガ1部のオリジナルメンバーだが、その後は降格(一時期は3部にまで転落している)と昇格を繰り返すエレベータークラブとなる。
そんなヘルタが4度目の1部昇格となったのが1997-98シーズン。この昇格シーズンは11位とまずまずの成績で終えるが、翌98-99シーズンは3位でフィニッシュと大躍進し、初のUEFAチャンピオンズリーグ出場を決めている。この2シーズンのユニフォームで今回のような“藍色ボーダー”を採用していた。
97-98、98-99の2シーズンでの活躍によりヘルタは首都ベルリンのクラブとして認知され、ファンクラブの会員数やシーズンチケットの売り上げが急速に増加したという。
今回の特別ユニフォームはアイコニックな色とボーダーで、そんな時代の空気感をも演出。おそらくはどちらか特定のシーズンを再現したというわけではなく、この両シーズンをイメージしたものと思われる。
久々に登場した円形のエンブレムや、シャツ前面右下のエンブレムタブなども、90年代末期の2つのユニフォームを再現。ちなみのその時代のユニフォームは、現在でもファンの間で非常に人気が高い。
今季「特別ユニフォームを着て、ホームで負けた」欧州の6チーム
このユニフォームは、今季ホーム最終戦となる5月11日の第33節カイザースラウテルン戦で選手が着用する。女子チームも5月24日の試合で着用予定だ。
なお、一般向けには発表当日の4月28日にクラブ公式オンラインストアで発売となったが、すぐに完売している。
2024年04月30日 19:13
サッカー界の“嫌われ者”は誰なのか?
先日、マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニー(24歳)の試合後の振る舞いが物議を醸した。ブラジル代表経験を持つウインガーは、4月21日に行われたFAカップ準決勝の試合後に相手選手への敬意を欠くジェスチャーをしてメディアやSNSで叩かれることになった。
「俺だってこんなことはしない!」
イングランド2部のコベントリーと対戦したユナイテッドは、格下を相手に3点のリードを奪いながら追いつかれてしまい、あわや番狂わせの餌食に。何とかPK戦を制してファイナル進出を決めたのだが、試合後に批判を浴びた。PK戦の決着がついた瞬間、FWアントニーが相手チームの方を振り返りながら耳に手を当てて「聞こえない」といったジェスチャーをして、120分の死闘を演じたコベントリーの選手たちを馬鹿にしたのだ。
FA杯準決勝のPK戦終了後、コベントリーの選手たちを揶揄したアントニー(左から4人目)
チームメイトのDFハリー・マグワイアが相手チームの健闘を称えて握手を求めに行くなかで、敬意を欠いたアントニーの行動は大いにバッシングを浴びた。無論、アントニーにも言い分はある。試合後にエリック・テン・ハフ監督が「彼は挑発されたんだ」と説明したように、後日アントニー本人も「僕らのファンに対する相手選手の態度が良くなかったので、僕はクラブを守ろうと挑発に乗ってしまった」とSNSで明かした。どんな事情があったにしろ、準決勝まで勝ち上がってきた2部のチームに対して取るべき行動ではなかった。なぜなら、あんなことは“一番の嫌われ者”でさえしないからだ。
試合後、アントニーの態度について『BBC』がSNSでファンに意見を求めると、ある選手がファンに混ざって自分の意見をポストした。「念のために言っておくが、俺だってこんなことはしない!」と。これを書き込んだ選手というのが、プレミアリーグ随一の“嫌われ者”として知られるブレントフォードのFWニール・モペイ(27歳)なのだ。
今季エバートンから古巣ブレントフォードにローン中のモペイは、これまで幾度となく相手選手と揉めてきた。今年1月のトッテナム戦では、先制点を決めた後に相手MFジェイムズ・マディソンのトレードマークとなっている“ダーツを投げる”ゴールセレブレーションを真似してスパーズの選手から反感を買った。2月のマンチェスター・シティ戦では、試合中にDFカイル・ウォーカーと一触即発の事態に陥った。家族を馬鹿にされたと激怒したウォーカーに対し、モペイは挑発を認めつつも、家族については一切触れていないと否定した。
境界線を守りつつ挑発を続ける
これまで何度もいざこざを起こしてきたモペイは、英紙『The Sun』が選ぶ「うざい奴ランキング」でウルグアイ代表FWルイス・スアレスなど抑えて2位に選ばれたことがある。だから彼は“嫌われ者”なのだが、超えてはいけない境界線はちゃんと心得ている。「個人的な攻撃はしないし、一度も限度を超えたことはないはず」と、モペイは英紙『The Times』のインタビューで説明している。「ギリギリまでいくけど、相手選手のプライベートや家族について触れたことはない。皆さんは試合中の姿だけで選手の人間性を判断するが、それが真の姿とは限らないんだ。僕はどう思われようが気にしないがね」
そしてモペイは、ちゃんと計算して踏み込んでいる。「みんなサッカー選手のことを『つまらない』と言うよね。それなのに僕が何かすると『アイツは最も嫌われている選手』と言われてしまうんだ。僕にとってフットボールは遊びであり、エンターテインメントなんだ。僕は楽しんでいるだけさ。そしてピッチ上では、勝つために何でもする。自分の発言で相手が苛立ってミスをしてくれるかもしれない。この戦法はなかなか効き目があるんだ。相手の感情を揺さぶることができれば最高さ」
当然、リスクはある。スパーズ戦でゴールセレブレーションを真似た時は、結局2-3の逆転負けを喫してしまい、試合後にマディソンから「彼(モペイ)は全然ゴールを決めてこなかったから自分のゴールセレブレーションがないのさ!」と揶揄された。それでもモペイは、しっぺ返しを承知で相手に食って掛かる。その性格は親譲りだという。フランス生まれのモペイだが、母親はアルゼンチン出身で「母は良い意味で感情豊かで、何か発言することを臆さない」そうだ。
だからモペイは、これからも「超えてはならない一線」だけは超えることなく、チームを勝利に導くために相手選手を挑発し続けることだろう。
Photos: Getty Images
2024年04月30日 19:12
ミランに所属するDFシモン・ケアーのシーズン終了後の退団は決定的なようだ。
2024年04月30日 19:00
日本対イラク戦の前半28分、藤田譲瑠チマのパスから相手のマークを振り切り、先制点を決めた細谷真大(写真・長田洋平/アフロスポーツ)
4月30日(日本時間)におこなわれた、パリ五輪予選を兼ねたU-23アジア杯準決勝で、日本はイラクを2-0で破り、決勝に進むとともに8大会連続の五輪出場を決めた。
試合開始から有利に試合を運ぶ日本は、キャプテン藤田譲瑠(じょえる)チマが、長短織りまぜたみごとなパスで試合をコントロール。その藤田が、前半28分と同42分にアシストを記録し、折り返す。後半はやや大味な試合となったため、お互いにチャンスがあったが、日本が要所を締めて、そのまま逃げ切った。
8大会連続で五輪出場を決めた日本は、パリ五輪では1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指す(同五輪では銅メダルを獲得)。“最強ジャパン”を作るため、日本サッカー協会は、2023年から24歳以上の特別枠オーバーエイジ(OA)の人選を進めてきた。
1996年のアトランタ大会から始まったOAを、日本は有効に使ってきたが、出場する代表は23歳以下と若いため、守備でリーダーシップを取れる選手を中心に選ぶ傾向にあった。実際、2021年に延期された東京大会では、OA3枠すべてを吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航(わたる)と、守備的な選手でそろえた。
その傾向は、今回も同じかもしれない。まずあげられるのが、冨安健洋と板倉滉のA代表レギュラーコンビだ。W杯などで世界の名だたるFWらと互角な勝負を演じてきたし、長くコンビを組んでいることも五輪代表には好影響を与えるだろう。また、DFは町田浩樹も絡んでくることが予想される。五輪は、W杯の23人と比べ登録が18人と少ないため、ユーティリティさが求められる。町田は身長190cmながらサイドバックもできるため、18人枠には打ってつけの選手となる。
もうひとりは、A代表のキャプテンを務める遠藤航が有力。今季、リバプールで見せた圧巻のプレーは説明不要のことで、必ずや五輪代表に好影響を与える。彼ら3人が入ることで、サッカーではたいへん重要なセンターラインの強化が可能になる。
また、本来であれば攻撃的な選手、たとえば三笘薫らの名前があがってもおかしくなさそうだが、今回、協会ではほとんど議論にあがっていないそうだ。なぜなら、今回の五輪代表は攻撃陣がタレントぞろいなのである。しかも、そのほとんどを今予選に呼べなかったのだ。
真っ先に名があがるのが久保建英だろう。「えっ?」と思う方もいるかもしれないが、彼はまだ22歳で、OAではない。彼は東京五輪の3位決定戦で、メキシコに破れた際に号泣。「次こそメダルを」の思いも強く、その点は、大岩剛監督も久保の意思を確認しているという。
また「10番を背負える選手が多いことも特長」と、ベテランのサッカーライターは語る。
「オランダのスパルタでともにプレーする斉藤光毅と三戸舜介、デンマークのブレンビーに所属し、直近の6戦で6発の鈴木唯人と、攻撃センスが光る人材が多い。彼らが同時に出場となれば、どんな相乗効果が得られるのか、大きな期待となります。またアタッカーではドイツ・ボルシアの福田師王、ドイツ・バイエルンからポルトガルのポルティモネンセにレンタル中で、ボランチとして活躍する福井太智(たいち)も、ぜひメンバーに加えたい選手です。
今予選ではメンバーがそろわず、8大会連続出場が危ぶまれました。でも、選ばれた23人はたくましく戦い、出場権を獲得しました。彼らにも『自分たちが予選を勝ち抜いた』という自負がありますから、みすみすポジションを明け渡す気持ちはないはず。そうしたチーム内の戦いが続けば、1968年以来のメダル、さらに金への期待は高まってきます」
出場危機から一転、メダル候補に。逸材たちがそろった日本五輪代表が、パリの地で輝くことを期待したい。
2024年04月30日 19:00
J1第10節浦和レッズ対名古屋グランパス戦が28日に埼玉県さいたま市内で行われ、名古屋は1-2で7試合ぶりに黒星を喫した。前半24分、後半25分に失点して相手に先行を許した。それでも後半47分にMF和泉竜司が得点をしたが、反撃はここまで。今季2度目の3連勝を逃した。
この日3バックの中央で先発した名古屋DF三國ケネディエブスは持ち前の空中戦、対人の強さで攻撃をはね返したが、浦和の縦に素早いカウンターに苦戦するシーンもあった。3月9日のアルビレックス新潟戦以来の敗戦に「誰も負けて悔しくない人はいないと思います。開幕3連敗してからずっと負けてなかったことを考えると、久しぶりの負けになりますし、非常に悔しいです」と肩を落とした。
時間が経過するにつれて浦和の攻撃が激しくなり、押し込まれるシーンもあった。「きつくなってくる中で僕のリーダーシップの物足りなさというのが出ちゃった場面だと思います。きつい時間帯でも僕がしっかり声を出してラインのアップダウンをもっとこまめにやれたら良かったかなと思います」と冷静に分析した。
一方で攻撃面では後半47分のセットプレーで三國が強烈なヘディングシュートを放ち、相手GK西川周作が弾いたボールを和泉がゴールに叩き込んだ。「ボールの軌道は見えてなかったんですけど、『入った!』と思って後ろ振り返ったらGKに弾かれて…。うまく(和泉)竜司君が詰めてくれたので良かったです。もっと早い時間帯でセットプレーから得点圏をできればチームも楽になると思うので、しっかり点を決められるようにやっていきたいと思います」と燃えていた。
開幕戦では鹿島アントラーズに0-3で大敗し、ディフェンスラインが崩壊してしまった。この試合に出場した三國は自身の良さである思い切りのいい守備を披露することはできなかった。そして続くFC町田ゼルビア、新潟と開幕3連敗を喫した。ただ試合を重ねるごとに三國の守備は安定感を見せ始め、3連敗後は6試合無敗とチームの立て直しに一役買った。
「開幕戦があの出来だったので、あれ以上酷いプレーはないと思いますし、「これ以上下はないな」と思っていた。切り替えて、前だけを向いて、ミスを恐れずにやり切ろうと、割り切ってやるようになってからはプレーが本当に良くなったかなと思います。試合数を重ねることによって自分ができるプレーとできないプレーっていうのがはっきりした中で自信を持ってプレーするようになって、ミスを恐れないでプレーするようになってからは、自分の良さがかなり出せているかなと思います」と成長を口にした。
【インタビュー】タビナス・ジェファーソンが語る争奪戦となった高校時代、刺激を受けた同期、水戸での経験
次戦に向けて三國は「自分たちで流れを崩して失点してしまうところは今後避けたい。センターバックの僕が中心になってもっと声を掛けてやっていきたいです」と今回の敗戦を糧にさらなる成長を誓った。名古屋は来月3日午後7時に昨季リーグ王者ヴィッセル神戸とホーム・豊田スタジアムで対戦する。
2024年04月30日 18:30
28日に行われたボーンマス戦を0-3で落としてしまったブライトン。昨季はプレミアリーグで6位に入り、今季はヨーロッパリーグ決勝トーナメントを戦うなど指揮官ロベルト・デ・ゼルビの下で充実の日々を過ごしていたのだが、ここ最近は結果が出ない。
昨夏にMFモイセス・カイセド、アレクシス・マクアリスターがそれぞれチェルシーとリヴァプールに引き抜かれ、最終ラインの重要戦力だったDFリーヴァイ・コルウィルも所属元のチェルシーへ戻るなど、主力が抜けてしまった影響があるのは確かだ。
そこに加えて崩しのキーマンであるFW三笘薫も怪我で離脱していて、デ・ゼルビもチーム構築が難しくなっているのだろう。
何よりの問題は、とにかくアウェイゲームに弱い。今回0-3で敗れたボーンマス戦もアウェイゲームで、リーグ戦では直近12試合のアウェイゲームで白星が1つしかないのだ。それも降格が決まったシェフィールド・ユナイテッド相手に奪った白星1つだけで、他は4分7敗とかなり苦しい状況だ。
順位は12位まで後退していて、早々に上位争いから漏れてしまった。三笘にもバルセロナなどビッグクラブ移籍の噂もあり、指揮官デ・ゼルビの引き抜き話も継続中だ。昨季の奮闘は見事だったが、今夏にもブライトンは1つの正念場を迎えることになりそうだ。
2024年04月30日 18:20
今夏の移籍市場で中盤の強化を図るリヴァプールは、昨夏に続き再びブライトンからMFを獲得する可能性があるようだ。
2024年04月30日 18:10
プレミアリーグに新たな財務規定が導入される可能性があるようだ。
英『BBC』によると、プレミアリーグに所属するクラブの最新会合にて、各クラブに一律の支出上限を設けるという新たな財務規定の導入が議題になったという。リーグ側が提案した新規計画の策定について、既に16クラブが賛成票を投じたとのこと。反対した主なクラブはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アストン・ヴィラとなっており、チェルシーは投票を棄権した模様。6月の年次総会にて具体的な案が各クラブに提示され、承認が得られた場合に限り、25-26シーズンから適用される見通しだという。
同メディアが報じた新たな財務規定の内容とは、賃金や移籍金、代理人手数料といった各クラブの支出に上限を設けるというもの。上限額を設定する上で重要となるのが、プレミアリーグが管理する放映権料と商業的契約を合わせた収入の最低金額であり、この収入が最少であるクラブの金額を基準として、支出上限はその約5倍に設定される見込み。なお、22-23シーズンのプレミアリーグにおいて、テレビ収入が最も少なかったのは1億360万ポンド(約204億円)で現在2部のサウサンプトンだったという。
プレミアリーグでは現在、過去3シーズンの損失額の上限を1億500万ポンドに制限する「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」が採用されている。今期はエヴァートンとノッティンガム・フォレストがこの財務規定に違反し、勝ち点を剥奪されている。しかし、PSRに対して現地では「PSRが収益の多いクラブを優遇している」という批判の声も挙がっており、同メディアによると、これを受けたプロサッカー選手協会(PFA)は、支出上限を設ける財務規制について「選手の給与に『厳しい』上限を設け、いかなる措置にも反対することを常に明確にしている」との見解を示しているようだ。
2024年04月30日 18:00
35歳のベテランDFが今季限りでイタリアの名門クラブを離れるようだ。
デンマーク『Bold.dk』によると、ACミランに所属するデンマーク代表DFシモン・ケアーは今期限りでの退団が決定的となったようだ。クラブとケアーの関係性は非常に良好であり、お互いの尊重のもと、退団するという。
ケアーは2020年1月にセビージャからレンタルで加入し、その後完全移籍。4年間で120試合に出場し、セリエAタイトル獲得にも大きく貢献した。しかし、今期は怪我の影響もあり、リーグ戦19試合の出場に留まっていた。
同メディアによると、ケアーとミランの契約は今季限りとなっており、代理人のミケル・ベック氏も去就について以下のようなコメントを残している。
「彼は今期限りでミランを去る。これは自然な別れだ。彼はミランを愛し、4年間全力でプレイしてきた」
現在35歳とベテランの域に入っているケアーだが、今夏のEURO2024にもデンマーク代表として出場予定。今後はフリーエージェントとして新天地を探すこととなりそうだ。
2024年04月30日 18:00
イタリア1部カリアリ・カルチョとキットサプライヤーのEye Sportは28日、サルデーニャ島の歴史で重要な日となる祝日に合わせて限定ユニフォームを発表した。5月5日のリーグ戦で着用する。Cagriali 2023-24 EYE Sport Special Edition
カリアリ 2023-24 Eye Sport スペシャル・エディション
カリアリのホームタウンが属するサルデーニャは、地中海で2番目に大きな島。“Sa Die de sa Sardigna”(サルデーニャの日)と名付けられたこのユニフォームは、この島の歴史に関するデザインを施している。
このユニフォームは1794年4月28日に起きた“革命”を祝うためのもので、その日に合わせて発表されている。
後にイタリア王国の王家となるサヴォイア家の支配下にあった当時のサルデーニャは、半ば植民地的な扱いを受けていた。そんな抑圧に島民の不満が爆発したのが1794年4月28日で、傲慢な副王(君主の代理人)や官僚に対して革命ともいえる反乱を起こし、島から追い出すことに成功した。
農民から貴族まで島民が立場を超えて反乱に参加し、サルデーニャの自由を勝ち取った日。その4月28日は「サルデーニャの日」として、島の祝日に定められている。
このデザインは、民衆が勝利した日の様子を描いたフレスコ画(絵画)「Entrata di Giovanni Maria Angioy a Sassari」に触発されたもの。絵画を直接的にデザインするのではなく、モザイク的なピクセルアートで表現している。
ただ、絵画がモチーフと言われなければ単なるモザイク。その絵画がどのようなものかを知っているか否かで、このデザインに対する感想も異なるかもしれない。
今季「特別ユニフォームを着て、ホームで負けた」欧州の6チーム
「サルデーニャの日」を祝したこの特別ユニフォームは、5月5日にホームで行われるセリエA第35節レッチェ戦で、選手たちが着用する。
なお、一般販売については今のところ発表されてない。
2024年04月30日 17:50
リヴァプールのエースは来季も残留するようだ。
2024年04月30日 17:45
主砲の美弾に海外からも注目が集まっている。
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地4月29日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝でイラクと対戦。2−0で快勝し、8大会連続のオリンピック出場を決めた。
この大一番で、貴重な先制ゴールを決めたのがエースの細谷真大だ。28分、MF藤田譲瑠チマが供給した浮き球のパスを見事なトラップで収め、ボックス内に侵入すると、巧みにターンをして冷静にフィニッシュ。華麗にゴールに流し込んでみせた。
【動画】海外ファンも絶賛! 細谷真大の華麗な反転弾
この鮮烈弾に、中国メディアの記事やウェイボー(中国版X)の投稿には、「チームがうまく連係していて秀逸だ」「中国のFWの95%は決められない」「東アジアの選手の器用さと協調性を極限まで高めたようだ」「とにかく美しい」といった称賛の声が上がった。
ビッグマッチでチームを勝利に導く、まさにエースの一撃だった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月30日 17:30
バルセロナは17歳の逸材の流出を防ぐために全力を尽くすようだ。
スペインメディア『Mundo Deportivo』によると、バルセロナはスペイン代表DFパウ・クバルシとの新契約締結に近づいているという。
2007年1月22日生まれで現在17歳のクバルシはラ・マシア(バルセロナの育成組織)で育ったDF。今期は前半戦こそBチームであるバルセロナ・アトレティックを主戦場としていたものの、今年1月19日に行われたコパ・デル・レイ、ラウンド16のウニオニスタス・デ・サラマンカ戦でハーフタイム明けから途中出場し、トップチームデビューを飾った。以降はトップチームでも主力に定着し、ここまで公式戦18試合に出場。ラ・リーガだけでなくチャンピオンズリーグでも最終ラインを支え、守備力は言わずもがな、シャビ・エルナンデス監督からはビルドアップ能力も高く評価されているという。
今後長きにわたってクラブの最終ラインを支えていくことになるであろう逸材に対して、バルセロナは早くから契約延長交渉に着手。同メディアによると、既に両者は金銭面では合意に達しているという。クバルシ側は昇給が約束された契約内容に満足しており、残すは契約期間のみとなっているとのこと。バルセロナ側は6年間を望んでいるのに対して、クバルシ側は5年間を希望しているようだ。
また、クバルシは現在17歳のため、法律の規定により3年間以上の契約を締結することができない。だが、バルセロナはクバルシと同年代のスペイン代表FWラミン・ヤマルと同様の手段で新契約締結までのプロセスを進めるようだ。この手段はここまでのバルセロナトップチームで成し遂げた功績に併せて給与面など改訂可能な部分を変更し、来年1月にクバルシが18歳の誕生日を迎えると、自動的に新たな条項が盛り込まれた長期契約へと移行するというものであり、バルセロナが希望した期間で新契約が結ばれる場合は、2030年6月30日までの契約となる見込みだ。
また同メディアによると、現在の契約では、クバルシ獲得にかかる移籍金は1000万ユーロ(約17億円)にも満たない額であり、同選手に対して熱視線を送っているビッグクラブの多くが、安い移籍金で引き抜ける状態であるという。しかし、今回の新契約が結ばれれば、バルセロナは安価でのクバルシ流出を防ぐことができるようだ。
バルセロナ23/24シーズンが終了する前に、クバルシと新契約を締結したいと考えており、17歳の逸材との契約延長は、もはや時間の問題と見られている。
2024年04月30日 17:27
湘南ベルマーレは30日、湘南ベルマーレU−18に所属するDF本多康太が2025シーズンよりトップチームに昇格することが内定したことを発表した。
2006年5月20日生まれの本多は現在17歳。湘南ベルマーレU−15からU−18に昇格するとともに、世代別の日本代表にも選出されてきた同選手は、来シーズンのトップチーム昇格内定に伴い、クラブ公式サイトでコメントを残している。
「小学6年生からお世話になった湘南ベルマーレでプロ選手のキャリアをスタートできることを大変うれしく思うと同時に、この挑戦にとてもワクワクしています。これまで私の成長に関わってくださったコーチ、トレーナー、先生方、スタッフの皆様に心から感謝いたします。湘南のために、全力で進み続けます。皆さま応援よろしくお願いします」