2024年04月18日 08:30
● ブルージェイズ 4−6 ヤンキース ○ <現地時間4月17日 ロジャース・センター> ニューヨーク・ヤンキースが9回に一挙4得点で逆転勝利。同地区カードのスイープを回避した。 ヤンキースは2点ビハインドで迎えた9回表、先頭のジャンカルロ・スタントンが反撃の口火を切る5号ソロ。さらに一死二、三塁のチャンスを作ると、代打ホセ・トレビノが適時打を放ち、同点。その後、二死満塁となり、今カード12打数無安打に抑え込まれていたジャッジが打席入り。フルカウントからのシンカーを捉え、三塁線を破る決勝の2点適時打。この回一挙4点を奪い、試合をひっくり返した。 9回裏は守護神クレイ・ホームズが締め、ア・リーグ単独トップの7セーブ目をマーク。ヤンキースは土壇場からの逆転勝利で連敗ストップ。負ければオリオールズに地区首位を譲る状況だったが、首位の座をキープした。次カードも同地区対決、本拠地に戻ってレイズと3連戦を行う。
2024年05月01日 06:50
◆ 「やっぱりそれも軸がしっかりしてるから」
ソフトバンクは4月ラストゲームで楽天に8−0で完勝。打線は今季最多の14安打をマークし、投げては先発の有原航平が8回4安打無失点の快投で3勝目(2敗)を挙げた。
ソフトバンク打線は2回、先頭の4番・山川穂高がリーグ単独トップとなる6号ソロをバックスクリーン左へ運び先制点を奪うと、その後も6番・川村友斗の二塁打などで好機を作り、7番・栗原陵矢の左犠飛で2点目。さらに二死二塁で、9番・三森大貴が今季初安打となる右前適時打を放ち3−0とリードを広げた。
5回は3番・柳田悠岐の右越え3号ソロで4点目を加えたあと、再び三森の右翼線2点適時二塁打などで4点を追加。打線がつながり8回までに今季最多の14安打記録した。
開幕直後に右手人さし指の骨折で離脱していた三森は、28日(西武戦)の試合前練習時に右脇腹を痛めた牧原大成に代わり、同日に一軍再昇格。今季2度目のスタメンで3安打3打点と存在感を示しチームの7連勝に貢献した。
4月30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』の番組MCを務めた高木豊氏は、「山川が打つ、柳田も打つ。もう話にならんすよ。止めようがない」とソフトバンク打線の破壊力に感嘆の声。さらに「牧原がいなくなって三森、周東が離脱したら川村。出てくる出てくる」と、上述の三森に加え、家庭の事情で4試合欠場した周東佑京の穴を埋める活躍を見せた川村にも改めてスポットを当てた。
解説者として出演した坂口智隆氏は、現状のソフトバンク打線について「やっぱりそれも軸がしっかりしてるので、周りは自分のプレーを考えて打席に入れる」と分析。3番・柳田、4番・山川、5番・近藤健介のクリーンアップの安定感が相乗効果を生み出しているとし、脇を固める選手たちについても「みんな結果を出しているので層が厚いなと感じる」と、首位を快走するチーム状態の良さについて言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月01日 06:40
敵地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場
■Dバックス ー ドジャース(日本時間1日・フェニックス)
ドジャース・大谷翔平投手は30日(日本時間5月1日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場する。4戦ぶり8号に期待がかかる。
前日の同カードでは、4打数2安打1打点1四球。8回無死一、二塁の第5打席で打球速度107.7マイル(約173.3キロ)の左前適時打。5戦ぶりマルチ安打で、打率を.341とした。
チームは2006年以来18年ぶりの快挙となる“無三振ゲーム”で8-4で快勝。大谷は現在7本塁打で、デーブ・ロバーツ監督の持つ球団日本生まれ選手の最多本塁打記録に並んでいる。豪快弾で単独トップなるか。(Full-Count編集部)
2024年05月01日 06:20
◆ 投打がガッチリ噛み合い7連勝&貯金12!
首位を快走するソフトバンクは8−0で楽天に完勝。今季最長の連勝を「7」に伸ばし、貯金は今季最多を更新する「12」となった。
攻撃陣は2回、4番・山川穂高がリーグ単独トップとなる6号ソロをバックスクリーン左へ運ぶなど3点を先取。5回は3番・柳田悠岐が2戦連発の3号ソロを右中間席へ運ぶなど、一気に5点を追加し試合の大勢を決めた。
投げては先発の有原航平が8回100球、4安打無失点、6奪三振1四球の快投で3勝目(2敗)。3併殺を奪うなど楽天打線にチャンスすら作らせず、二塁を踏ませなかった。
投打がガッチリと噛み合った試合運びに、4月30日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』のMC高木豊氏は、開口一番「強すぎるよ。話すことない」と感嘆の声。解説を務めた齊藤明雄氏は有原の投球について、「低めに丁寧に投げている。チェンジアップとか、いい感じで緩急を使っているな、という感じですよね」と評価した。
高木氏は「(ヒーローインタビューで)『ゲッツーを取ってくれた』って言ってるけど、自分が打たしているわけですからね」と有原の投球術を絶賛。「本当に安定してるわ」と繰り返し褒め称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月01日 06:00
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
広島の秋山翔吾外野手(36)が今季1号となる初球先頭打者本塁打を放った。
2024年05月01日 06:00
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
広島・床田寛樹投手が6回を4安打3失点で2敗目。制球が定まらず自己ワーストの6四死球で流れを相手に渡してしまった。
デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「もっと大胆に投げないといけない」と苦言を呈した。
◇ ◇
床田の投球内容は最悪だった。阪神打線の特長は1、2番出塁と機動力。その近本と中野を3番の森下も含めて完璧に抑えながら、ノイジーと大山に与えた3つの四球がすべて失点に絡んだのだから自滅としか言いようがない。
二回のノイジーに対しては簡単に追い込みながら、大事にいこうと意識しすぎたのか。大山への四球は2度とも先頭打者だった。相手が中軸とはいえ、走者がいなければたとえホームランを打たれても1点なんだから、もっと大胆に投げないといけない。元来、床田は制球のいい投手。次の登板では修正した投球を見せてほしいね。
守備面でもひとつだけ指摘しておきたい。六回一死一、三塁から坂本が打ち上げた右翼ファウルゾーンへの飛球を野間が捕球して犠牲フライとなった。しかし、あれは見送ってファウルにすべきだったと思う。
後半に入って点差が1から2に広げられるのは、阪神の投手力を思えばいかにも厳しい。捕っても間に合わないのは分かるはず。瞬時の判断は自分で下すしかない。
2024年05月01日 06:00
ヤクルト4―3巨人(セ・リーグ=30日)――ヤクルトが5カードぶりの勝ち越し。
サンタナが七回に逆転2点打を放つなど3打点と活躍した。巨人は西舘勇陽(中大)が踏ん張れず、3カードぶりの負け越し。
◇
七回、場内に巨人・西舘の名前がコールされた。4月26日のDeNA戦で、1点リードの八回にプロ初失点を含む3点を奪われて逆転され、敗戦投手となっていた。その日以来のマウンドが、再び1点リードの終盤に訪れた。
先頭の代打・西川には5球のうち4球で直球を投じ、右前打を許した。一死二塁となり、青木には初球から3球連続でストライクが入らず四球。二死後、村上には1ストライクから4球続けてボールで四球を与えた。そして満塁で迎えたサンタナに、右前への逆転2点適時打を浴びた。
苦しんだのは変化球の制球だった。ファウルを含めてストライクを取れたのは直球とカットボール、スライダーのみ。カーブとフォークボールは全てボールになり、本塁の手前でバウンドする球もあった。初球のカットを強振したサンタナは、球種を絞りやすかったのかもしれない。
前日の試合前、投球練習で阿部監督が捕手役を務めた。投げていたのは変化球。指揮官から、フォークやこれまで投げていない変化球の握りを教わったという。「今はカットボールばかりになっている。縦変化があれば配球も楽になってくるので、早く実戦で投げられたら」と西舘。課題は明白だ。
開幕戦から10戦連続で無失点と奮闘してきたルーキーについて、阿部監督は試合後、5月1日の試合も展開によっては登板させる考えを明かした。ドラフト1位右腕に求めるものは、「『次はやってやるぞ』という負けん気だけじゃないですか」という。最初の試練を乗り越えたい。(福井浩介)
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
やっと出た。待ちに待ったチャンスでの快音だ。3−1で迎えた七回1死満塁。阪神・ノイジーが益田の初球147キロを左前に運び、今季得点圏で19打席目での初タイムリーだ。
「甘いボールは積極的にいこうと思っていたんだ。しっかり打ち返すことができて良かったよ。(適時打が)1カ月出なかったことが悲しいけどね…」。自虐的に笑うほど、上機嫌だった。
1点を追う二回は1死から四球で出塁。坂本の適時打で同点のホームを踏むと、四回と六回はいずれも無死一塁から左前打、中前打で好機を拡大した。七回の適時打を挟み、九回は先頭で右前打。23年5月16日・中日戦以来となる来日最多タイの4安打固め打ちに自然と声も弾む。
「今日はいい感覚で打つことができたよ。結果にも残ったから、明日につなげていきたいね」
ここ5試合は19打数10安打、3打点と絶好調。打率も・303に急上昇だ。あと6打席で規定打席にも到達する。
かねて高め直球に対応するため「バットを立ててこい。寝かすな」と注文を付けていた岡田監督も驚きを隠さない。「ノイジーはどしたんやろ。ちょっとバットが立ってきたよな。寝かしてないもんな。打つ前に浮かしとるもんな」と助っ人の変化に目を細めた。
今季は開幕スタメンを前川に譲ったが、徐々に状態を上げてきたノイジー。来日2年目に本領発揮のムードが漂う。
2024年05月01日 05:01
「ウエスタン、阪神2−2オリックス」(30日、鳴尾浜球場)
先発した阪神ドラフト6位・津田(大経大)がプロ入り後、最長となる6回を投げ、明確な収穫と課題を得た。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
4月を3連勝の首位で終えた阪神・岡田監督が打線の上昇に手応えをにじませた。開幕戦からセ・リーグワースト記録となる25イニング無得点や球団ワーストタイの10試合連続2得点以下などバットが湿りがちな1カ月だったが「“2点打線”じゃなしに、ちょっとあれから抜け出しとるからな」。チームは一時の打撃不振を脱却したと評価した。
逆転勝利が12球団最多の10試合を数えるが「そんな劇的な逆転じゃないからな。やっぱり1点1点の積み重ねの逆転やからな。その方が相手にはダメージ大きいかも分からんけどな、1点1点取られていく方が」と分析。2−1の六回には1死一、三塁から坂本が右翼ファウルゾーンに打ち上げた飛球が犠飛となった。「向こうが捕りはったから」とニヤリ。隙のない野球で貴重な追加点を奪い取った。
18年ぶりのリーグ制覇を達成した昨季の貯金3を大きく上回る貯金6。好調な出足で5月に突入する。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
勝利を手にした相棒に真っすぐ歩みよった。2試合連続マルチ安打で今季最多の3打点と攻守に奮闘した阪神・坂本。女房役が頼れる右腕・村上と力を合わせ、今季10度目となる逆転勝利に導いた。
初回、いきなり痛烈な一発を食らった。秋山に先制の先頭打者初球本塁打を被弾。ただ、バッテリーに焦りはない。「早めに仕掛けてくるかもなというのは、(村上)頌樹と話していた。やっぱりそうだなという中で、粘って投げてくれたのがこういう展開につながったと思う」。お祭り騒ぎの敵地の雰囲気とは裏腹に、2人は冷静だった。
まずは、自らのバットで流れを引き戻す。1点を追う二回だ。「何とか早く追いついて」と、2死二塁の好機で打席を迎えると、床田の直球を中前にはじき返した。今季48打席目で初打点となる同点の適時打。すぐさま試合を振り出しに戻した。
さらに、同点の四回には無死満塁で第2打席へ。「もちろん最初はヒットとか外野に飛ばそうと思っていましたが、そこ(追い込まれて)からは1点でも、最低限」とバットに当てることに集中。結果は二ゴロ併殺打に倒れるも、その間に三塁走者の大山が生還して勝ち越しに成功した。
貴重な追加点も坂本が生み出す。1点リードの六回1死一、三塁では右翼ファウルゾーンへ打ち上げた打球が犠飛となって1点を追加。4点リードの七回には2死二、三塁から左前適時打も放ち、3打点で援護した。
昨季は自己最多の84試合に出場。ただ、梅野がケガで離脱した影響が大きかった。「梅野さんがケガしたから出るっていうのは、面白くないんで。そうじゃないところを、しっかりやりたい」。代役ではない。今オフは1人で自主トレに励み、心身共に成長を遂げた。
村上との二人三脚で組み立てた一戦。先制されても仲間が必ず援護してくれる。逆転の虎が5月も快進撃を続ける。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
阪神・村上頌樹投手(25)が先頭打者アーチを浴びながら尻上がりに状態を上げて7安打6奪三振1失点、今季チーム初の9回完投勝利を挙げた。阪神はこれで3、4月は15勝9敗3分け、昨季を上回る今季最多の貯金6で終えた。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は村上をリードした坂本を「完投勝利に導いた巧みなリード」と称賛した。
◇ ◇
坂本がバットでいい働きを見せたが、それ以上に価値があったのは村上を完投勝利に導いた巧みなリードだった。
初回、村上は秋山に先頭打者アーチを浴び、さらに野間の中前打、中野の失策で無死一、二塁のピンチを招いた。いずれもストレートを打たれ、バタバタしかけた村上を落ち着かせたのが、配球面の切り替えだった。
まだエンジンがかかりきらない村上に対して、ストレートは無理に内角に要求せず、投げやすい外角低め、しかも投げやすいカウントで要求。いつもより変化球の比重を高めたリードに徹した。
経験の少ない捕手というのは、えてして、こういう苦しい局面では内角への球を要求して打者を抑えにかかろうとしがちだが、逆にボール球が増えたり、甘く入ったりして傷口を広げたりするもの。だが、坂本は村上の状態が上がってくるまで無理をせず、内角にストレートを要求したのも五回、秋山を右飛に打ち取った球が初めてだった。村上がいい感覚を取り戻すのを焦らずに待ち続けた。
「捕手冥利(みょうり)に尽きる」という言葉がある。崩れそうな投手を立ち直らせ、勝ちに導いた時に最も感じるものだが、この夜の坂本もそんな思いを味わったことだろう。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
阪神が3連勝。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
頼れる右腕が逆転での3連勝を呼び込んだ。阪神・村上頌樹投手(25)が先頭打者アーチを浴びながら尻上がりに状態を上げて7安打6奪三振1失点、今季チーム初の9回完投勝利を挙げた。これで3、4月は15勝9敗3分け、昨季を上回る今季最多の貯金6で終えた。2位・巨人とは2・5ゲーム差。昨季の覇者に首位独走の気配が漂い始めた。
◇ ◇
“おらが町のヒーロー”に故郷はうれしい悲鳴を上げている。兵庫県南あわじ市の賀集公民館では昨年、村上の登板試合でパブリックビューイングを2回実施。シーズン中、同公民館のロビーでは活躍を伝える新聞記事やサインボールに加え、本人提供のユニホームとスパイクも常設展示されていた。ミニ記念館と化して、村上は「だいぶ愛が強いですよね」と苦笑いしつつ感謝する。
ただ、MVPに輝いたとあって本人着用アイテムは、お宝グッズとして価値が爆上がり。同館の東良彦館長は「紛失したり窃盗があってはいけない」と、今年に入って家族に返却したという。
昨年末、村上が参加した同館での交流会には600人が殺到。「有名人になりすぎたので、今年やるなら小さい公民館では無理。もっと広いところでやってほしいと市には伝えてます」。地元は今季も“村上フィーバー対策”に余念はない。(デイリースポーツ阪神担当・丸尾匠)
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
頼れる右腕が逆転での3連勝を呼び込んだ。阪神・村上頌樹投手(25)が先頭打者アーチを浴びながら尻上がりに状態を上げて7安打6奪三振1失点、今季チーム初の9回完投勝利を挙げた。これで3、4月は15勝9敗3分け、昨季を上回る今季最多の貯金6で終えた。2位・巨人とは2・5ゲーム差。昨季の覇者に首位独走の気配が漂い始めた。
27個目のアウトを奪うと、白い歯をこぼしながら勝利のハイタッチに加わった。強烈な先制パンチを食らいながらも、村上が尻上がりに調子を上げて、23年4月22日・中日戦以来となる自身プロ2度目、今季チーム初の9回完投星。「長いイニング投げたいと思ってたので、9回投げ切れたのは良かったかなと思います」と先発投手の責務を全うして、今季2勝目をつかんだ。
野球人生で「多分ないと思います」という先頭打者初球被弾で、先制点を献上。それでも下を向くことなく、「ここからまた振り出しと思ってたので、何も影響はなかったです」と気持ちをきっちり切り替えた。「初回に点を取られたので、テンポ良くっていうのを意識して、投球間隔を短くするようにっていうのを意識してやってました」。三回にこの日初めての三者凡退を決めて、本領を発揮した。
七回1死一塁では上本の打球が直撃するも、「グラブなので影響はなかったです」と落ち着いて処理して、併殺を完成させた。80キロのスローカーブも有効活用。直球と60キロ差以上の緩急をつけて、カープ打線をほんろうした。
今季使用するグラブには、球種バレを防ぐために背面のレース(革ひも)を1本から3本に増やす工夫を施して、“信条”も刻み込んだ。『下を向いている暇があるのか』−。昨季同様、バレーボールが題材の漫画「ハイキュー!!」から拝借し、去年とは別のセリフをチョイスした。
「自分は平凡というか、何も突出した物がない。球がめちゃくちゃ速いわけでもないですし、すごい変化球を持ってるわけでもない。でも、それで何か諦める理由にはならないですし、理想は高く。上を向いてやらないとなということで、いい言葉だなと思って」。“ブレーク2年目の進化”を目指す中で胸に響いた。パワーワードにも背中を押されて、9回1失点、112球の熱投。防御率1・06となってリーグ2位に名を連ねた。
マツダでは昨季まで2戦2敗。相性は良くなかっただけに、「マツダで勝てたのは良かったです。去年勝てなかったので」と鬼門とならず胸をなで下ろした。逆転勝ちでチームは今季最多の貯金6。ゴールデンウイーク中の夜空に鯉を自由に泳がせることなく、4月を最高の形で締めくくった。
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
しぶとい打撃を見せ、意地の一打も放った。阪神・佐藤輝が27日・ヤクルト戦(甲子園)以来、2試合ぶりとなるスタメン復帰を果たし、役割をしっかりとこなした。
2−1の六回。無死一、二塁から粘って二ゴロを放つ、つなぎの打撃をして、続く坂本の犠飛をお膳立てした。七回1死満塁では、一塁に痛烈なゴロを打って打点をマークした。九回無死一塁では左前に運び、ようやくHランプを点灯させた。これが自身12打席ぶりの安打となった。「何とか、つながったので良かったです」と声を弾ませた。
スタメンから外れた28日・ヤクルト戦後、岡田監督は「はい上がるって、ゲームで打つことですよ。簡単ですよ。ボールを振らないで、ストライクを打ってくれたらいい」と語った。この日の佐藤輝は必死に、そして確実に、相手が投じたボールを捉えようと試みたのだろう。
一丸になったチームの中で自身も白星に貢献した。「みんなで頑張って(明日も)取りにいきます」と必勝を力強く誓った。