2024年04月18日 20:38
今季のサンフレッチェ広島はJ1リーグの8試合を終えて4勝4分の2位で、総得点はリーグ最多タイの「13」、総失点がリーグ最少の「4」とここまで好成績を残している。 今季の広島はアグレッシブなサッカーをしており、J1で突き抜ける存在になれそうな期待感がある。そこで、守護神の大迫啓介に訊いてみた。「ここから突き抜けるために何が必要ですか?」と。すると、実にシンプルな答が返ってきた。 「自分的には失点をなくすことだと思います」 そして、こう続けた。 「今季ここまで無失点試合はそこまで多くないので。チームとして点は取れているので、あとは僕たちがどれだけ踏ん張れるか。1-0で勝つ試合を増やせれば、もっと勝点は伸びます」 無失点に抑えられれば理想だ。ただ、サッカーにおいて不運な形で1失点しまうケースは多々ある。なので「1失点はある意味仕方ないのでは?」と返してみる。すると、大迫は即座に「いやいや」と否定した。 「自分はとにかくゼロにこだわっています。今季は例年よりもリーグ戦の試合数が多くて、得失点差で勝負がつく可能性もあります。高校の時は得失点差1でプレミアリーグWEST制覇を逃がしていますから、無失点にこだわりたいです」 高校時代の苦い経験が、その強いこだわりを生む一因になっているのだろう。ここまでのリーグ最少失点にも「いえいえ」とまるで満足する様子がなかった大迫。鉄壁の守備で、いずれ広島を突き抜けた存在にしてほしい。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長) 【記事】試合前日に全体練習なし? 広島の塩谷がサッカー人生で「初めて」という異例の調整方法「僕らの常識とは違うことをやる」
2024年05月02日 04:48
韓国Kリーグの名門である水原FCのチアチームに新たなメンバーとして招聘されたのが、台湾でトップチアとして活躍してきたチュアン・チュアン(壮壮)さんだ。Kリーグクラブで他のアジア出身チアが誕生するのは初とあって、韓国国内で小さくない注目を集めている。
【PHOTO】台湾の超人気チア、チュアン・チュアンの艶やか“美的ショット”を厳選でお届け!
現地4月30日に行なわれたFCソウルとのホームゲームでさっそく本拠地デビュー。その様子を複数の動画と画像で紹介した32歳のパイオニアは「緊張しっぱなしでしたが思い出に残る素晴らしいデビューでした」と綴り、「もっと早くいろんなことを学ばなきゃ。水原のサポーターのみなさんの優しさに感謝です」と続けた。
投稿をチェックしたフォロワーからは漢字だけでなくハングルでの賛辞も殺到。「女神じゃないか!」「水原へようこそ」「笑顔に癒されるね」「やっぱりオーラがある」「もうファンになっちゃいました」などなどコメント欄は大盛況だ。水原FCチアチームのエース格で、国内で絶大な人気を誇るアン・ジヒョンさんとの初共演も果たした。
チュアン・チュアンさんはチアリーダーだけでなく、台湾では歌手やタレントとしても活躍する有名人。中国語と英語に加えて、日本語もたしなむというバイリンガルだ。インスタグラム84万、フェイスブック78万のフォロワー数を誇る。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月02日 00:53
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、VAR (ビデオ・アシスタント・レフェリー)に関する意見を語った。1日、イギリスメディアの『スカイ・スポーツ』などが報じた。
VARを巡っては4月下旬に、スウェーデン1部リーグが導入を拒否する方針を発表。以前からVARに批判的な意見を表明していたポステコグルー監督は、2日に行われるプレミアリーグのチェルシー戦の前日記者会見で、その件について質問を受けると、「スウェーデンに引っ越すよ」とジョークを飛ばしつつ、あらためてVAR無しのサッカーを好む立場を示した。
その後、ポステコグルー監督は今後プレミアリーグでVARが中止される可能性に関して意見を求められると、「VARが取り除かれる可能性はないだろう」と話し、「VARは導入当初に想定しなかった方向にサッカーを変えてしまったと思う」とコメントした。
そして、28日に行われたアーセナルとの“ノースロンドンダービー“の判定にも言及し、「私は週末(アーセナル戦)にPKを得るべき場面があったと思ったが、他の人たちはPKがないと考えた。ミッキー・ファン・デ・フェンのオフサイドについてはよく分からなかったが、他の人たちはオフサイドだと言っている」とコメント。
ただ、VARに批判的な立場をとりつつも、「試合に影響を及ぼさない最善の意思決定プロセスが何なのかは、彼ら(プロ審判協会/PGMOL)が見つけ出すことだ。監督とは何の関係もないこと。私はチームをマネジメントしている」と冷静に語っていた。
【ハイライト】トッテナムvsアーセナル
2024年05月02日 00:00
今シーズンのイングランド・プレミアリーグも大詰め。今回は『Football Faithful』から「今季のプレミアで最もペナルティキックを決めた選手ランキング」をご紹介する。アーリング・ハーランド、ブルーノ・フェルナンデス、カールトン・モリス、ジョアン・ペドロ、ドウグラス・ルイス
ペナルティキックでのゴール数:4回
4位はあまりにも多い5名。今シーズンのプレミアリーグで4回のペナルティキックを決めた選手はこれだけいる。
アーリング・ハーランドをはじめとして数多くの選手がこれを得点につなげている。特にジョアン・ペドロはこれまでのキャリアでペナルティキックを奪うことも決めることも得意としている選手であり、13回のシュートをすべて決めており、1度も失敗したことがない。
ちなみにアーリング・ハーランドはこれまで47本のペナルティキックを担当して42回成功、5回失敗という成績であるが、なんと「彼がPKを失敗した試合は一度も負けていない」というとても珍しい記録を持っている。
またドウグラス・ルイスは今季になるまでペナルティキックをほとんど担当しておらず、2019年のブラジル代表でのアイルランド戦で失敗してから実に4年ほど蹴っていなかった。今季はUEFAカンファレンスリーグも含めて5本を担当し、成功率は100%だ。モハメド・サラー、ブカヨ・サカ、アレクサンデル・イサク
ペナルティキックでのゴール数:5回
同率2位となったのはリヴァプールのモハメド・サラー、そしてアーセナルのブカヨ・サカ、そしてニューカッスルで大ブレイク中のアレクサンデル・イサクだ。
モハメド・サラーは今季ボーンマス戦とニューカッスル戦でペナルティキックを失敗しており、あまり成功率は高くなかったが、その中でも5ゴールを決めてきた。
ブカヨ・サカは100%の成功率を持っているものの、アーセナルはマルティン・ウーデゴール、ファビオ・ヴィエイラ、ジョルジーニョ、カイ・ハヴァーツもキッカーを務めたため、彼が蹴る機会はそれほど多くはなかった。
イサクは先週末のシェフィールド・ユナイテッド戦でPKを決めて滑り込み。ウィレムIIでプレーしていた2018-19シーズンにはPKだけでハットトリックを決めたこともある。コール・パーマー
ペナルティキックでのゴール数:9回
今覚えておくべき!「プレミアのアカデミーから出てきた超新星」10名
今季のプレミアリーグで最もペナルティキックでの得点数が多い選手はコール・パーマーだ。任された回数もトップである。
エンソ・フェルナンデスが8月のウェストハム戦で失敗したあと、10月にコール・パーマーがバーンリー戦で初挑戦。それからはパルマーが1番手、2番手がエンソという立場になった。
21歳という若さであるがその冷静さは驚異的なものであり、古巣マンチェスター・シティとの試合でもアディショナルタイムにペナルティキックを成功させた。
またマンチェスター・ユナイテッド戦でのハットトリックのうち2ゴールがペナルティキックによるものであった。これまでのプロキャリアで9回PKを蹴って全部成功させている。
2024年05月01日 23:50
パリ五輪出場権を懸けたU-23アジアカップ・準決勝でU-23イラク代表を撃破し、無事にパリ五輪出場を勝ち取ったU-23日本代表。
2024年05月01日 23:01
レアル・マドリードがウクライナ代表GKアンドリー・ルニンとの契約延長に近づいているようだ。5月1日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。
現在25歳のルニンは母国のFCドニプロやFCゾリャ・ルハーンシクを経て、2018年夏にレアル・マドリードへ完全移籍で加入した。その後はレガネスやバジャドリード、レアル・オビエドへのレンタル移籍を経て、2020年夏に復帰。長らく控えGKという位置付けだったものの、正守護神を務めるベルギー代表ティボー・クルトワが長期離脱を余儀なくされた今シーズンは、ここまで公式戦29試合に出場している。
シーズン開幕直前に大ケガを負ったクルトワの不在を補うべく獲得したスペイン代表GKケパ・アリサバラガを抑え、レアル・マドリードのゴールマウスを守っているルニン。今回の報道によると、クラブは2025年6月末までとなっている同選手の契約期間を延長するべく、3月から代理人のジョルジュメンデス氏との交渉に臨んでいたとのこと。交渉は既に最終段階に到達しており、2028年6月末までの契約延長で近日中に合意する見込みと報じられている。
なお、契約更新の一環としてルニンの給与も増額となる見通しだ。クルトワの復帰に伴い再び控えに降格することも予想されるが、レアル・マドリードとしてはルニンが来シーズン以降も残留し、今後のプロジェクトの一員となることを希望しているという。
スペイン国内の一部メディアでは今夏の移籍市場での退団の可能性も報じられていたルニンだが、来シーズン以降も“白い巨人”の一員としてプレーすることになりそうだ。
2024年05月01日 23:00
関東社会人1部南葛SCは4月27日に、ヴェルフェ矢板戦(28日、4-0)に向けた練習を都内で公開した。この日風間八宏監督は選手たちを鼓舞しつつ、矢板戦に向けてコンディションを高めるようにチームを調整していた。
昨年11月に南葛SCの監督とテクニカルダイレクターに就任。川崎フロンターレを指揮し、常勝軍団の礎を築いた名将はキャリアで初めて関東1部リーグに挑戦している。
風間監督は「手応えは1日1日、毎日あるよ。毎日あるけど、選手はどんどん変化していく。これをやってこうするという形ではない。どんどん自分たちが上に行けば行くほど基準が変わっていく。基準というのは数字だから。数字というのも『速さ』。それが変わってくる。そういう意味では、もちろん手応えもあるけど、それがいいということでもない。まだまだいろんなことが変化していくなというところです」と現状のチームビルディングの手応えを口にした。選手を指導する風間監督(左)
風間監督は筑波大卒業後にジョイフル本田を経て、1984年にドイツ1部バイヤー・レヴァークーゼンに入団した。同チームはシャビ・アロンソ監督の指揮下で今季ブンデスリーガ初優勝を飾った。
プロキャリアを始めたチームの初栄冠について風間監督は「そりゃめちゃくちゃ嬉しいし、やっぱり『プロとは何ぞや』をどういうものかと自分の頭ができたのはそこの1年だから。やっぱり全てのスタートはここにあるかなという気がしている、非常にお世話になったチーム」と笑顔を見せた。優勝を喜ぶイレブンとシャビ・アロンソ監督(中央)
今季のレヴァークーゼンはリーグ戦25勝6分無敗と圧倒的な戦果を挙げており、国内カップ戦、ヨーロッパリーグでも黒星はついておらず、公式戦45試合無敗と類を見ない快進撃を見せている。
「(自身がいたころは)まだ新興チームだったから、すごくいいチームでそのときは(デットマール・)クラマーさんもいた。そこで全てを教えてもらった。だからすごく(優勝が)嬉しい。スタジアムだってあんなじゃなかった。なおかつ今回は見ていて非常に面白いサッカーで、勝っただけではない。いままでの歴史の中でレヴァークーゼンはもちろん最初はお金があるチームであるんだけど、すごく堅実に選手を集めてきたり、監督をしっかり呼んできたり、色々なことをしながら(クラブを)作ってきたことが非常によくわかる。それがみんなに人気のある『サッカーで勝った』ということが僕はすごく嬉しかったです」と古巣のリーグ戦優勝を心から祝福していた。
「日本を過小評価すべきでない」ドイツ人指揮官フィンク監督独占インタビュー
ドイツ国内では企業チームとしてやり玉に挙げられるチームだったが、長年努力を重ねて挑戦者としてブンデスリーガ初栄冠を勝ち取った。日本で先進的な挑戦を続ける南葛SCは風間監督の指揮下で今季どのようなサッカーでファンを驚かせるのか。名将の新天地の挑戦から目が離せない。
2024年05月01日 22:30
7月から開幕するパリ五輪。基本的に男子サッカー競技は23歳以下(2001年1月1日以降の生まれ)の選手によって行なわれるが、1チーム3名のみ「オーバーエイジ」と呼ばれる年齢制限のない選手が登録できる。
今回は現在メディアで噂されている「パリ五輪に出場するかもしれない世界的スーパースター」をご紹介する。キリアン・エムバペ
代表:フランス
クラブ:パリ・サンジェルマン
パリ五輪のホスト国となるフランス。その代表チームを率いているのはあのティエリ・アンリである。
予選にあたるUEFA U-21選手権では準々決勝でウクライナに1-3と敗れてしまい期待外れの結果に終わったが、その大会後にシルヴァン・リポルに代わってティエリ・アンリがチームを引き継ぐことになった。
そのフランスU-23代表のメンバーに入りたいという希望を明らかにしているのがキリアン・エムバペだ。
もちろんフランスはEURO2024にも出場することからA代表監督のディディエ・デシャンは「非常に難しいことだ」と話しており、ティエリ・アンリ監督も「クラブ次第だ」としか語っていない。
ただエムバペ自身は故郷で行なわれる歴史的なオリンピックでトリコロールのユニフォームを着ることを熱望しており、アンリ監督による招集を待っているようだ。モハメド・サラー
代表:エジプト
クラブ:リヴァプール
2021年夏に行われた東京五輪への出場を希望していたものの、リヴァプールからの許可が出なかったことから断念せざるを得なかったモハメド・サラー。
それから3年が経ち、今回のパリ五輪では改めて彼が招集される可能性があると言われている。U-23エジプト代表の監督を務めているロジェリオ・ミカレ氏は昨年からメディアに対して「サラーを招集したい」と宣言している。
ただ、モハメド・サラーはこの1月にもアフリカ・ネーションズカップのためにリヴァプールを離れていた時期がある。
その際には大会の途中にハムストリングの怪我を負ってしまったことから途中離脱しており、チームもベスト16で敗退している。
サラーはこの夏リヴァプールを退団する可能性があると言われており、サウジアラビアへと移籍するというウワサも。彼が五輪でプレーできるかどうかはクラブ次第と言えるため、去就もパリ五輪の出場可否に大きな影響を与えそうだ。リオネル・メッシ
代表:アルゼンチン
クラブ:インテル・マイアミ
衝撃の予選敗退…パリ五輪に出ないブラジルの「世界的ヤングスター」10名
アルゼンチンU-23代表を率いているのはあのハビエル・マスケラーノ。彼は南米予選を突破したあとも「リオネル・メッシを招集できるなら…」と親友の名前をあげていた。
U-23アルゼンチン代表の中心選手であるティアゴ・アルマダも、「メッシがオリンピックに出てくれることを願っている、それは夢のようだね」と語っていた。
ただ、アルゼンチン代表は今夏コパ・アメリカ2024を控えていることから、インテル・マイアミは「両方に出場させたくはない」という立場であるという。
2024年05月01日 22:17
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーとウェールズ代表DFベン・デイヴィスの負傷について言及した。
2024年05月01日 22:00
関東社会人1部南葛SCは4月27日に、ヴェルフェ矢板戦(28日、4-0)に向けた練習を都内で公開した。選手たちは流れるようなパスワークを見せて技術の高さを見せた。
この日元日本代表MF今野泰幸は球際の強さ、素早いインターセプトで存在感を発揮。卓越した守備技術はたくましさと上手さが兼備されており、ミニゲームでの素早いパスワークにも難なく対応していた。
14日に行われた第2節東京ユナイテッドFC戦で今野はフル出場を果たし、2-0の勝利に貢献。チームは試合を支配する形で今季リーグ戦初勝利を飾った。昨年11月に川崎フロンターレなどで指揮を執った名将・風間八宏氏が南葛SCの監督とテクニカルダイレクターに就任。風間監督の指導下でチームの技術は向上しつつあるが、今野は現状に満足していない。
今野は「風間さんがやろうとするサッカーを完璧にできたとは思っていない。特に後半は自分たちの時間というより相手の時間も長かった。それを『90分通して自分たちの時間にする』よいうのが目標なので。手応え的にはまだまだかな。もっと一人ひとりの判断スピードや技術を上げていかないと思いました。全然満足のできる試合ではなかったと思います」とキッパリ。日本代表で通算93試合出場、ガンバ大阪時代に国内3冠を果たしたレジェンドはさらなる高みを見据えていた。
風間監督の指導を受けた選手はベテラン選手であっても「上手くなる、成長する」と答えるほどの「止める、蹴る」を基本とする質の高い練習で有名だ。今季就任した名将の指導を受ける今野は「上手くなるというよりは意識付けですよね。普段の練習から要求するところが高い。ターンするとか、最短でしっかり前を向いて前に当てていくとか。そういうことを常々言われるので、意識が変わるから、頭が変わる。やろうとしてるサッカーが高くなってくるから、そういう意味でレベルアップしてるのかなと思います」と分析した。
新しいJクラブ候補は三重、滋賀、栃木シティの3チーム!JFL開幕前に3チームの実力を徹底分析
チームは今季関東1部リーグ優勝、地域チャンピオンズリーグを勝ち抜いてJFL参入を目指している。今野は「リーグ戦も短期決戦なので、試合数も多くない。1試合、1試合100%の力で、自分たちの練習してるところを思う存分出して、監督にアピールしながら勝っていきたいと思います」と闘志を燃やした。日の丸を背負って戦い続けた男が、南葛飾を背負ってチームを高みへと導く。
2024年05月01日 21:14
アーセナルが今夏の移籍市場でブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを売却する可能性があるようだ。5月1日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。
現在27歳のジェズスは2022年夏にマンチェスター・シティから推定4500万ポンド(約76億円)の移籍金でアーセナルに完全移籍加入。すぐさまミケル・アルテタ監督の戦術に適応すると、昨シーズンは負傷離脱がありながらも公式戦通算33試合の出場で11ゴール7アシストをマークし、“古巣”との熾烈な優勝争いを演じたチームを牽引した。
迎えた在籍2年目の今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)で4ゴール3アシストをマークしている一方、リーグ戦ではここまで24試合の出場で4ゴール4アシストという成績に留まっている。年明け以降は昨年夏にチェルシーから加入したドイツ代表FWカイ・ハフェルツにセンターフォワード(CF)の定位置を奪われ、途中出場やウイング(WG)での起用が増加。チームの好調とは裏腹にジェズス自身は昨シーズンほどのインパクトを残すことができていない。
アーセナルとの現行契約を2027年6月末まで残しているジェズスだが、現時点では本拠地『エミレーツ・スタジアム』での将来は保証されていないようだ。この度『アスレティック』が報じたところによると、アーセナルは同選手の決定力やフィットネスを問題視しており、今後の移籍市場で他クラブからのオファーが届いた場合には耳を傾ける用意があるという。なお、現時点でジェズスへの具体的な関心は明らかになっていないが、今夏の移籍市場で欧州の複数クラブが獲得に乗り出す可能性もあると『アスレティック』は伝えている。
なお、アーセナルは依然として今夏の移籍市場でのCF補強を検討中とのこと。イギリス紙『ミラー』によると、現在はニューカッスル所属のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサク、ライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコ、スポルティング所属のスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュらを注視しているようだ。
2024年05月01日 20:47
代表のAマッチウィークによる3月のプレミアリーグ中断が、例年以上に長く、そして無粋に感じられたのは、優勝争いがいつになく白熱していたからだ。
アーセナル、マンチェスター・シティ、リバプールの3チームがしのぎを削る三つ巴のタイトルレースは、史上稀に見る大混戦だ。これから佳境を迎えるそのときに、水をさしたインターナショナルブレイクは、どうにも味気なく、恨めしかった。
だから、待ちかねたように取材に飛び出した。ここロンドンを中心に入念に予定を組んだ。9日間で7試合という、むしろ嬉しい強行軍だ。
まず向かった先は、ブレントフォード対マンチェスター・ユナイテッド戦。優勝争いとは関係ないが、ユナイテッドはチャンピオンズリーグの最後の1枠を目指して必死の戦いを続けている。ただ、それ以上に、このカードには観るべき理由があった。ユナイテッドがアウェーに乗り込んだブレントフォード戦と言えば、例の「8マイル事件」があった試合だ。
昨シーズンの2節だった。ブレンドフォードに0-4とこっぴどくやられたその翌日、テン・ハーフ監督は選手を走らせた。その距離8マイル(約13)。いわゆる“罰走”だった。8マイルは試合での走行距離の差。ユナイテッドはブレントフォードに8マイル走り負けたから、勝つためにはそれだけ走る必要があるんだという、それがテン・ハーフのメッセージだった。テン・ハーフが立派だったのは、選手と一緒に自分も走ったこと。ユナイテッドはそこから巻き返して、3位でシーズンを終えたのは周知の通りだ。
あれから1年半が経って、ユナイテッドは良くなるどころか悪くなっていた。とくにパッとしない戦いぶりで、1-1の引き分け。クラブの体制も大きく変わり、テン・ハーフは今シーズンで終わりだろう。悪い監督ではないが、ユナイテッドは彼にはちょっと器が大きすぎたのかもしれない。
【PHOTO】ワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
この翌日がいよいよ本番、マンチェスター・シティとアーセナルのショーダウン(天王山)だ。でも、結論から言えば、ゲームとしては凡庸だった。期待が大きかった分、余計に肩透かしを食らった感じがしたな。どっちも負けないようにという慎重な振る舞いで、いささかダルなスコアレスドローだった。
理解はできる。優勝争いがここまで熾烈だと、勝点を失うことはあまりにも大きな痛手だ。アルテタにしても、ペップにしても、納得ずくの痛み分けだろう。
ただ、どうなんだろう。リバプールはそれでもアグレッシブに戦い続けているからね。諸般の事情でこの7日間のスケジュールに組み込めず、TV観戦となったユナイテッド戦も、2-2の引き分けで勝点3を逃したとはいえ、アグレッシブに攻めて、エキサイティングに戦い抜いた。個人的には、こういうチームが勝つべきだと思う。
ロンドンに戻って、ここからウェストハム対トッテナム、アーセナル対ルートン、チェルシー対ユナイテッドとウィークデーのナイトゲーム3連戦。 ウェストハムとスパーズは、あの「ラザニアゲート」が有名な因縁の対決だ(編集部・注/詳しくはワールドサッカーダイジェスト本誌24年2月1日号を参照)。
スパーズはトップ4争いの真っ只中で、ウェストハムもまだヨーロッパ行きの可能性を残している。しかし、平日夜という舞台設定もあってか、ゲームは淡々と進み、1-1で淡々とタイムアップ。終了を待たずに席を立ち、帰宅の途に就く観客も多かった。翌週にレバークーゼン戦(ヨーロッパリーグ準々決勝)を控えたウェストハムのファンは、もうそっちに気持ちが向いていた。
アーセナル対ルートンは、アーセナルの2-0で順当そのもの。シティとの大一番から中2日で、心身ともに難しいはずだった試合をきっちり勝ち切ったアーセナルには、とくに精神的な成長を感じた。シティ戦からスタメンを5人入れ替えて、サカやライスを休ませながらのこの勝利は、優勝に向けて価値ある1勝だ。
ルートンでは、1月に加入した橋岡大樹が3バックの右CBで先発。不慣れなポジションだということもあるのだろう、前半終了間際にオウンゴールを献上したのは残念だった。
寂しかったのがチェルシーとユナイテッドの一戦だ。一昔前ならそれこそタイトルショーダウン(優勝が懸った大一番)だったのに、いまは覇権の行方に何の影響も及ばさない、しがない中位対決。ミッドウィークのナイトゲームという扱いが、両チームの現状を物語っているだろう。4-3で決着するスリリングなシーソーゲームで、幕切れも劇的だったのに、むしろしんみりしてしまった。
次に向かったのはブライトン対アーセナル戦、結果は3-0でアーセナル。もう少し接戦になるかという予想、いや希望があっけなく打ち砕かれたのは、ブライトンに三笘がいなかったからだろう。ブライトンと対戦する相手が最も恐れ、警戒し、対策に頭を悩ますのが三笘だ。その不在は、相手にとって何よりのアドバンテージとなる。
シーズン序盤は無敵を思わせたブライトンが下降線を辿ったのは、デ・ゼルビ監督の身辺が騒がしくなったからだろう。去就をめぐる噂話がチームを掻き乱したのは間違いない。
最後のトッテナム対ノッティンガム・フォレスト戦では、再確認したことがある。それはソン・フンミンの人気ぶりだ。スパーズ・ファンのほぼ全員が7番のユニホームを着ていて、クラブご自慢の大型ビジョンには試合前からソン・フンミンが大写し。アップするその一挙手一投足を専用カメラが追うんだから驚きだ。
ぎゅっと詰め込んだ取材行を振り返り、総括のようなことを述べるなら、改めてプレミアリーグの魅力を感じた「9日間・7試合」だった。
ロンドンのスタジアムで度々目にしたのが、アメリカからの観戦客だった。何人かと話をすると、彼らは異口同音に言った。プレミアリーグこそ世界最高のスポーツイベントだと。僕は深く頷いた。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
Steve MACKENZIE
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターだ。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で手掛け出版した。
※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年5月2日号の記事を加筆・修正
2024年05月01日 20:39
スペインメディアの『ABC』は4月30日、ベティスとセビージャがバルセロナ所属のブラジル代表FWヴィトール・ロッキをレンタルで補強することを検討していると報じた。
2024年05月01日 20:36
ブレンビーの鈴木唯人に注目が集まっている。
鈴木は、昨年の夏に清水エスパルスからブレンビーに加入。チームの中心として活躍しており、4月21日に行なわれたミッティラン戦(2−1)で見事な2ゴールを決めると、28日のノアシェラン戦(1−1)でも先制ゴールを奪って2戦連発。直近では6試合で6ゴール・4アシストと絶好調だ。
デンマークメディア『Bold.dk』によると、そんな日本人アタッカーを視察するために、マンチェスター・シティ、リバプール、トッテナム、レアル・ソシエダ、アヤックスなど、欧州の12クラブがスカウトを派遣していたという。
【動画】鈴木唯人が鮮やかなコントロールショットで先制弾!
そんななか、リバプールの専門メディア『Liverpool.com』は、「リバプールのスカウト活動が明るみになり、スポーツディレクターがスズキの移籍の可能性を認めた」と報道。以下のように見解を示している。
「現時点で、スズキはリバプールでプレーする準備が整っていないかもしれないが、エキサイティングで将来有望な選手だ。もし彼の獲得を巡って争奪戦が起きるなら、リバプールはエンドウに頼み込んで、このU-23日本代表選手と接触し、他のチームではなくアンフィールドに来るように説得を試みるべきだろう」
果たして南野拓実、遠藤に続く日本人3人目のリバプール移籍はあるのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月01日 20:24
北海道コンサドーレ札幌は5月1日、「トップチーム、移動時のファンサービスについて」と題した声明を発表した。
「トップチームの遠征移動時におきまして、ファン・サポーターの皆様へお願いがあります」として、「現在、トップチームのアウェイゲームへの遠征などチームの移動時に、公共交通機関(空港や駅)やホテル等の施設で、選手がファンサービス(サインや写真撮影)を求められるケースが増えております」と報告。
【PHOTO】札幌ドームでの開幕戦に駆け付け、選手を後押しし続けた北海道コンサドーレ札幌サポーターを特集!
そして、「チーム移動の妨げになってしまう他、公共交通機関・宿泊施設をご利用される他のお客様や、施設にもご迷惑となってしまいますので、安全面に配慮し、上記の場などでの対応はお断りさせていただきます」と伝えた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月01日 20:08
日本サッカー協会(JFA)は5月1日、U-23日本代表が2−0で勝利したイラク戦のPlayer of the Match(POM)に、藤田譲瑠チマが選ばれたと発表した。同賞はファン投票によって選出される。
大岩剛監督が率いる日本は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準決勝でイラクと対戦。勝てば8大会連続の五輪出場が決まる一戦を2−0で制した。
藤田は4−3−3のアンカーで先発し、28分に細谷真大、42分には荒木遼太郎の得点をアシスト。決定的な仕事以外でも、巧みなパスワークでリズムを生み、献身的にセカンドボールを回収するなど、攻守に躍動した。
【PHOTO】U-23アジアカップ準決勝イラク戦に集結したU-23日本代表サポーター!
そんな藤田のPOM選出を伝えたJFAの日本代表公式Xには、「ワイも藤田選手に投票したで」「要所、要所で輝いていました」「チマちゃんおめ」「間違いなくチマが1番やばかった」「チマくんおめでとうございます」といった声が上がった。
大岩ジャパンの立ち上げからチームを支えてきた男が、パリ行きの切符が懸かる大一番で特大の輝きを放った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部