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2024年04月20日 06:00
「広島0−0巨人」(19日、マツダスタジアム) 広島は投手陣が踏ん張り、延長十二回の末、今季初の引き分けに持ち込んだ。先発・九里が6回無失点の力投。リリーフ陣も計7人が奮闘し、巨人打線の前に立ちはだかった。打線は戸郷から得点を奪えなかったが、新井貴浩監督(47)は各打者の対応をプラスに捉えた。今季5度目の対戦となる20日こそ巨人戦初勝利をつかみ取る。 スタンドに残った鯉党が、最後の望みを託して声援を送る。延長十二回2死一塁。代走・羽月がけん制に誘い出され、3時間58分の熱戦は幕を閉じた。新井監督は「こちらはどんどん行けと言っている。あそこは勇気を持ってトライした結果」と若鯉の積極性を責めることはなかった。負けなかったことに価値がある執念のドローだ。 先発・九里は6回無失点の力投で味方の援護を懸命に待った。前回12日は敵地・東京ドームで先発して5回2/3を9失点。自己ワーストの自責点9と屈辱を味わった中、1週間後のマウンドで意地を見せた。「本人も気合が入っていたし、粘り強く彼らしい投球だった」と指揮官。六回1死一塁では岡本和の三塁線への打球に小園が飛び込んでグラブに収めて三ゴロに打ち取るなど、バックも好守でもり立てた。 後を受けた中継ぎ陣も、バトンをつないだ。七回の矢崎から無失点リレー。八回は島内が坂本、門脇、岡本和と強力な顔ぶれを三者凡退に料理した。延長十回1死一、二塁では益田が坂本を空振り三振。ここで塹江にスイッチすると、左腕は門脇を中飛に仕留めて勝ち越しを許さなかった。 しのいで粘って1点を与えない各自の踏ん張りに、場内からは何度も拍手が注がれた。新井監督も「ブルペンも本当によく頑張ったと思います」と、決定打を許さなかったリリーバーたちを称賛した。攻撃陣も無得点に終わったが、決して悲観する内容ではない。 2試合続けて3番に入った野間は初回2死で右翼フェンス直撃の三塁打で好機を演出。四回1死では投手強襲の内野安打で今季6度目の複数安打をマークした。打率は・327となり、セ・リーグ2位に浮上。好調さが頼もしい限りだ。 新井監督は打線全体に対し「チャンスは(つくっていた)ね。捉えた当たりが正面にいったり不運な面もあったけど、相手もいい投手なので。なかなか難しい中で、各自がいい反応をしていた」と前向きに振り返った。 九回先頭では4番・堂林に代打・田中を送り「相手、状況、イニングを見ながら、できることをやろうという感じかな」と勝負手を打った意図を説明した。投打ともに、各自が歯を食いしばった一戦は必ず次戦につながる。20日こそ巨人相手に、今季初の白星をたぐり寄せる。
2024年05月03日 07:44
8回から5番手で登板、2イニングを無安打無失点1奪三振に抑えた
■ジャイアンツ 3ー1 Rソックス(日本時間3日・ボストン)
レッドソックスの上沢直之投手が2日(日本時間3日)、本拠地で行われたジャイアンツ戦でメジャー初登板を果たした。2回を完璧救援というデビュー戦だったが、この快投は日本人投手史上初&球団では66年ぶり2人目の快挙となった。
1-3の8回から5番手でマウンドへ。先頭のソレアを三邪飛、フローレスを三飛に仕留めると、コンフォートからメジャー初奪三振をマークした。9回も続投し、ベイリーを遊ゴロ、チャップマンを二ゴロ、エストラーダを遊ゴロで1人の走者も許さなかった。19球中14球がストライクという安定ぶりだった。
レッドソックスは「MLBデビュー戦で2回以上投げた日本人投手で、1人の走者を出さなかったのは史上初」「レッドソックスの選手で(MLBデビュー戦で2回以上投げ1人の走者を出さなかった)のは、1958年4月20日(同21日)にマークしたアル・シュロルに続いて2人目」であることを発表。歴史に残る初登板となった。(Full-Count編集部)
2024年05月03日 07:30
阪神の岡田彰布監督は2日、広島から東京に向けて移動。3日からの敵地での巨人3連戦に備えた。初戦にプロ初先発の門別を投入するが、勝てば「ひと皮むけるどころちゃうやろ(笑)」と語り、過去の新戦力とは違う起用法であることを明言。第一次政権で上園が新人王を獲得した際には、あえて楽な楽天戦にぶつけたが、門別に関しては「楽なとこで1つ勝ったらぐっと行くかなあっていう感覚じゃないわな、今回はな」と説明した。
以下、岡田監督との一問一答。
−あすから三巡目。巨人も2カードやってある程度のイメージは。
「また一緒のピッチャーくるやろ、今度な。一回当たったピッチャーやもんな、おーん。もう普通や、普通通りにやるだけよ。だいたいな、戦力もわかったし」
−相手打線もそこまで開幕のときと変わっていない。
「なあ。おーん。まあ、そんなに、あんまりええことないみたいやな。おーん。きのうも完封されとったもんな」
−今年の巨人は投手のチーム。
「おーん。そうやな。ピッチャーの方がええかな。まあ、でも先発やな、でもな。おーん。先発が頑張ってるよな、ピッチャーは。おーん」
−阪神も同じように先発がゲームを作るのが基本。1点でも多くリードしてというところが大事になってくるか。
「まあ、でも、東京ドームやからな。分からんで、何が起こるか。はっきり言うて。その計算できへん球場やからな、おーん。まあ、あんまりセーフティーリードってないわな。開幕のときもずっとゼロゼロでそういう展開になるからな。やっぱり」
−あすは開幕戦と同じ戸郷。開幕戦は森下の打球が抜けていればどうなるかわからなかった。
「まあな。あのときはファインプレーばっかりでたからな。なんか。まあ、あのときの雰囲気とまた今度は違うわ、だいぶ。あのときはそら、緊張感というかな、そら両方やけど、開幕戦いうのはな、あったけど、まあ、いまの方が落ち着いてな、おーん。あのときよりは地に足着くやろ、いまの方が」
−1ヶ月ぐらい戦って、選手たちもそういう去年のような普通の戦い方っていうのをできるように。
「うーん、だいぶできるようになってるよ。おーん。どっかでいいな、ヒット1本とかな、そないして出ればええけど、それはなかなかな、相手もおるからな。なかなかうまいこといかんけど、お前、うん。でもな、開幕ちょっとの間に比べたら、それはもう全然、今の方が全然違う。それは、おーん」
−去年4月を終えて貯金3。今年は出だし少しつまづきながら貯金6。
「そういうの全然気にしてなかったけど、いつの間にか、な、増えとったよな。うん。別にそんなん全然気にせんと、途中でな、点取れん時期があったからな、2点ばっかりで、2点以下ばっかりで。だから、貯金とかそういうの全然意識してなかったよな。まあ打つ方の立て直しの方が、な、そればっかりで、どないしたら点取れる、みたいな、な。そういう感じで過ぎていったけどな。あの時はもう、今のは全然そんな、な。こう、繋がりとか、いろんな面ではな、全然違うと思うし。そう意味では、今のは、な、普通にね、ゲームできると思うよ、それは」
−門別には期待はかけすぎず?
「まぁ今まではなぁ。新しい新人というか、新人みたいなもんやけど。まあその、使い方もな、どっちか言うと楽な場面でな、一つ勝たせたったらこれずっといくんちゃうかなという、そういう方が多かったけどな、おーん。でもまあ、その逆もな、そういう大舞台、大舞台って言うかな、そういう経験も、別にな、勝ち負け意識せんとな、思い切って今の力をな、出したらええと思うよ、俺は、別に」
−長嶋茂雄デーで相手も戸郷。こういう試合で結果を出せばひと皮むける。
「いやいやそらお前、ひと皮どころちゃうやろ(笑)今までな、新しいピッチャーっていうのはなるべく楽な方で投げさとったけどな、相手見たりしてな、おーん」
−6連戦のアタマ。
「まあそれはちょっとお前、月曜に(試合)なったから、たまたまやん、それは、おーん。火曜日からの6連戦ちゃうからちな、今度ょっとな、日程はアレなったからな。今までは月曜日投げてないピッチャーがおったからな、それはだから、雨によってうまいこといったかも分からんな。西を飛ばしたいうのもあったし、大竹を広島にいけるっていうのもあるし。ローテーション的には良かったんちゃうかな、それは、おーん」
−門別は楽なところより大きな舞台を経験させてあげたい。
「いやそら、そういうことやん、おーん。だから、楽なとこで1つ勝ったらぐっと行くかなあっていう感覚じゃないわな、今回はな。もう、なあ、やっぱり経験とかいろんな意味も含めて、ここでいいピッチングしたらな、そら当然自信なるやろうしなあ」
−今まで最初から行かせたことは。
「あんまりないない、おーん。だから前回で、前回の時はアレやなあ、新人王とった上園やなあ。前回はお前、楽天ができたばっかりで一番弱かったからなあ。で、楽天に行ったんや。なんとか勝たしたろうと思って。打線もある程度点取れるって言う流れで、楽天で勝って新人王とったんかな、8勝して。そういう使い方もあるし、なあ。今回はちょっと逆やな、ほんま」
−昨年の村上みたいに一気にという可能性も。
「いやそらもうピッチング次第よそら。外せんようなるかも分からへんしお前、おーん。そらもう投げてみな分からへん明日」
−大きな舞台与えるのは門別の器の大きさを評価して。
「うん。まあなあ、キャンプから見ててなあ、オープン戦もどっかで使いたいなあいうのがあったからなあ。それがたまたまこの舞台になったいうことやで、おーん」
−今持っているものを出せば十分やってくれそう。
「うん、なあ、そら当然緊張もするやろうし、なんかいろんなセレモニーもあるみたいやんか、明日(笑)。だからそれは、セレモニーやってる時ブルペンおるからあんまり関係ないと思うけど。でもいざプレーボールかかったらもう、自分の力を出すだけやん、そんなんは。それでどういう結果になろうとそんなんは全然構へんよ」
−昨日ブルペンを見ていたがどうだった。
「おーん、昨日見た。いやいや、おーん、普通通り投げてたよ、おーん。梅野もちょっと受けさせたから、おーん」
−監督から声をかけたりは。
「いや、俺は見とっただけや。余計緊張しよるやないか。もう自分の力をどれだけ出せるかだけや、明日な」
−出番がここまで遅れた。他の先発陣も与えなかった。
「そうなんよ、行くとこなかったからな。だから青柳がちょっと左にあれやったから、ちょうど巨人で左くるから、それでうまいこと一回青柳飛ばしていけるかなって。まあ、いつまでもブルペンに置いててウズウズしてるんじゃなしに、どっかで、それこそ爆発させたらななあ」
−門別の存在が他の先発にも緊張感を。
「そらあると思うで。いつでも待ってるような状況やったからな。ファームでも、ビーズリーもええからな。ほとんどいけるような状態やからな、ビーズリーも。ええ意味で、そら先発も頑張ってるいう感じやわな」
2024年05月03日 07:20
5月は通算6年で打率.248、27本塁打、出塁率.343、長打率.489、OPS.831
ドジャースの大谷翔平投手が、鬼門の5月に突入する。新天地での環境の変化や水原一平容疑者の騒動もありながら、4月の成績は終わってみればキャリアハイの数字。他の月に比べて苦手なデータが出ている5月も、好調を維持できるのだろうか。
4月は全試合に「2番・指名打者」で出場。4月のみの成績でみると、37安打、12二塁打、1三塁打、7本塁打、17打点、4盗塁、打率.352、出塁率.420、長打率.686、OPS1.106となっている。安打、二塁打、長打数、塁打、打率、出塁率、長打率、OPSの8部門でキャリアハイだ。
一方、メジャー6年間の成績をみると5月は鬼門。通算120試合に出場して打率.248、27本塁打、出塁率.343、長打率.489、OPS.831にとどまっている。キャリア通算での打率.277、178本塁打、出塁率.368、長打率.559、OPS.927と比較すると、すべての項目で下回っている。
しかしながら、今季は打者専念に加えて環境の変化も。ひょっとすると例年とは一味違う成績を残してくれるかもしれない。好調の裏で、得点圏では38打数7安打で打率.184。この課題をクリアすれば、文句のつけようがなくなりそうだ。7億ドル(約1100億円)契約の真価が試される1か月になる。(Full-Count編集部)
2024年05月03日 07:15
ANA、TOYO TIREなど…4月から7社目の日系企業
大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースは2日(日本時間3日)、ハウスメーカーなどの複合企業「木下グループ」と複数年のパートナーシップ契約を結んだことを発表した。
2024年05月03日 06:00
広島の新井貴浩監督(47)が2日、不振にあえぐ坂倉将吾捕手(25)の復調に太鼓判を押した。前日の1日・阪神戦の試合前練習ではマンツーマン指導も敢行。この日も休日返上で打ち込みを行った背番号31に変わらぬ信頼を寄せた。3日からはDeNA3連戦。地元での大声援を背にコイが上位へ上っていく。
悩める正捕手の背中を指揮官が強く押した。必死に振り込み、汗を流す−。そのひたむきな姿に、新井監督は「まだ5月に入ったばかりだし、このまま終わるような選手じゃないというのはもちろん分かっている。間違いなく上がってきますよ」と断言した。
坂倉に対しては前日の1日・阪神戦(マツダ)の試合前練習中にも、マシン打撃を行いながらマンツーマンでの指導を行った。授けたのはシンプルなタイミングの取り方。「スイング自体はよくなっている」と評価しつつ、「タイミングを取ることに苦労しているように見えた。相手も坂倉は怖い。1打席で何球も甘いボールが来ないから、もっとシンプルに、簡単にタイミングを取ってもいいんじゃない?」と助言した。
今季の坂倉は22試合の出場で打率・176、2本塁打7打点で不振に苦しんでいる。1日・阪神戦ではスタメン落ちし、この日はマツダスタジアムを訪れて休日返上で打ち込みを行った。「結果がついてこないと、状態が良いのか悪いのか分からない。とても悪いっていう感じでもないですけど良いって感じでもない」。暗中模索の思いを吐露しながらも、打開しようという強い意志はひしひしと伝わってくる。
そんな中で3日からは本拠地でDeNAとの3連戦を迎える。初戦の相手先発は開幕戦でも相まみえた左腕・東。昨季から直近8戦で黒星をつけることができていない難敵を撃破することができれば、自ずとチームに勢いは生まれるだろう。
まずは上位進出への足がかりをつくりたいGW後半の戦い。坂倉は「チームとして1つでも多く勝って、貯金を増やせるようにやるだけかなと思う」と足元を見つめた。
扇の要としての重責を担いながら、もがき、あがいた先に広がる景色は−。新井監督からの不変の信頼も受け止め、不振から這い上がってみせる。
2024年05月03日 05:00
阪神の才木浩人投手(25)が2日、同じ高卒出身投手として3日の巨人戦(東京ド)で今季初先発する門別に自分らしい投球を期待した。「普通に“らしく”いけばいいと思います」。実力を認めているからこそ、力みはいらないと説いた。
「チームの勝ち負けとかを背負う年齢でもないし、自分が納得できるように投げたらいい」。自身も高卒2年目の18年5月27日・巨人戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げたが、勝ち負けは運の要素もある。気持ちが楽になる言葉を送った。
右腕は5日のこどもの日に先発予定。「元気をあげられるように、そういう投球ができたら」。前回登板の4月28日・ヤクルト戦(甲子園)は5回3失点と悔いも残っただけに、修正した姿を披露する。
2024年05月03日 05:00
日本プロ野球選手会は2日、外国人選手ら一部を除く加入選手(716人)を対象とした年俸調査結果を発表した。23年オフの契約更改交渉に関するアンケートも実施し、“チームの戦術が査定に反映されているか”の項目で阪神が12球団ダントツの数値となった。四球の査定変更を提案した阪神・岡田監督と球団の対応が、選手に理解され浸透した形だ。
選手会が17年から実施しているアンケート。23年オフの契約更改の満足度1位はソフトバンクで、昨年1位の阪神は2位だった。5段階評価のうち、上位2つの「満足」「大きく満足」を選んだ合計ポイントがソフトバンクは62・79%で、阪神は60・00%だった。
詳細な結果は公表されなかったが、「チームの戦術が査定に反映されているか」という項目も選手に尋ねており、選手会・加藤諭事務局次長は阪神の選手が「ぶっちぎりの8割以上が“されてる”という回答でした」と、12球団トップだったことを明かした。選手会でも「実際に(戦術が査定に)反映されていた」と分析する。
昨年、38年ぶりの日本一を達成した阪神では、開幕前に岡田監督の提案で四球の査定ポイントを変更し、安打と同程度まで引き上げた。これで結果的に四球が急増。22年は358個だったが、23年は両リーグ最多の494個を選び得点力もグッと上がった。四球を重要視した指揮官のアクション、球団の対応。それを理解し浸透していたからこそ、多くの選手たちは戦術が査定に反映されたと感じたのだろう。
また、選手会が発表した会員支配下選手の年俸総額は過去最高の337億4551万円で、平均年俸は前年比5・5%増の4713万円。球団別の平均ではソフトバンクがトップ(6806万円)、阪神は昨年の7位(4345万円)から3位(5595万円)に浮上した。
2024年05月03日 05:00
3日・巨人戦(東京ド)でプロ初勝利を目指し、今季初先発する門別啓人投手(19)が2日、甲子園での投手指名練習に参加し、最終調整。
2024年05月03日 05:00
阪神の西勇輝投手(33)が2日、3日の巨人戦(東京ド)で今季初先発する門別に子どもたちが憧れるような投球を期待した。
投手指名練習でグラウンドへと向かう道中、投手陣は談笑していた。話題は青柳の「門別が幼稚園、小学校1年生の時から西さんはローテーションで投げてんねんで」から始まったという。3日からはGW最後の4連休。家族連れも多く観戦に訪れ、子どもたちも熱視線を送るはずだ。
「門別が僕の年代になった時に、今の小学校1年生があの時投げてたなって言われるような。そんなイメージがつく投手になったらいいんじゃないかって話はしました」
自身は後輩左腕に続いて、4日に先発予定。4月18日の巨人戦(甲子園)以来と間隔は空いているが「普通通りです」とバトンをつないでいく。
2024年05月03日 05:00
阪神の岡田彰布監督(66)が2日、広島市内で取材に応じ、3日からの巨人3連戦(東京ド)に向けて「もう普通や、普通通りにやるだけよ」と“普段着野球”を強調した。
3、4月を終えての貯金6は、18年ぶりのセ・リーグ制覇を成し遂げた昨年の貯金3の2倍。リーグの貯金を独占し、首位を快走する。「そういうの全然気にしてなかったけど、いつの間にかな、増えとったよな」と驚きの表情で振り返った。
チームは開幕からの約1カ月間は10試合連続2得点以下を記録するなど得点力不足に苦しんだが、一時の打撃不振は脱却した。四球数はリーグトップ、得点数は同2位と、昨年のような“つなぎの野球”が「だいぶできるようになってるよ」と手応えをにじませた。
3差で追走する巨人との対戦は3巡目となり「だいたいな、戦力も分かった」とうなずいた。独特の緊張感に包まれていた開幕カードでは25イニング連続無得点も味わったが「今の方が落ち着いてな、あの時よりは地に足着くやろ」とチームへの信頼感は増している。
3連敗中の宿敵は、その間2度の完封負けと打線が振るわないが「分からんで、何が起こるか、はっきり言うて。計算できへん球場やからな。あんまりセーフティーリードってないわな」と警戒は怠らない。伝統の一戦でも「普通の野球」を貫き通し、一気に首位固めに打って出る。
2024年05月03日 05:00
阪神・森下翔太外野手(23)が2日、今季初先発する22年度ドラフト同期の門別を援護射撃することを誓った。鳴尾浜の寮で一つ屋根の下で生活を共にする、4歳年下の同期にとってはプロ初勝利がかかる3日・巨人戦(東京ド)のマウンド。まずは先制点をもぎとって、有利な試合展開をお膳立てする。
門ちゃんのバックアップは俺に任せろ−。虎党の期待を一身に背負って腕を振ることになる年下同期を思う森下の言葉は、たくましさで満ちていた。「高卒で、巨人戦で、なかなか緊張すると思うんで、先制点を取ってあげて楽に投げてもらえればいいかな」。ビジターでの伝統の一戦、先手必勝を思い描いた。
「東京ドームでピッチャーとしてはどっちかっていうと不利な球場になると思うんで」と一発警戒の必要性は、野手としても熟知している。それでもG打線を相手に信頼は揺るがない。「より神経を使うと思うんですけど、そこはあいつも堂々としてるんで心配はしてないです」と高卒2年目のハートの強さに期待を寄せた。
首位攻防戦として迎える今季3度目の巨人戦。「今年のジャイアンツはピッチャーがすごくいい。そのピッチャーで流れをつかんで、どっちかって言うとタイガースに似てる野球かな」とライバルを分析する。「カードを勝ち越せば、追い越されることはない。まずは初戦を取ることが一番大事」と3日先発・戸郷の撃破に全力を注ぐ。
22年ドラフト1位の森下には、同2位の門別が「野球に真剣」と映る。昨年1月から虎風荘で“共同生活”。大卒と高卒で年齢は4つ離れていても一緒に遊びに出かけたこともあり、食事の時間には当然のように会話を交わす。先発調整のために2軍降格中の門別が、「やっぱり早く1軍の舞台で投げたい。1軍の先発でずっと投げたい」と熱望する姿にも触れた。
昨年12月のハワイV旅行では、“留守番”だった門別のために海がバックプリントされたTシャツをお土産として渡した森下。「いい形で早めに(先発機会が)回ってきてくれたんで、何とか勝利を挙げられたら」。今季初先発の試合では先取点という大きなプレゼントをプロ初星につなげてもらって、同期の絆を証明する。
2024年05月03日 05:00
元プロ野球・近鉄の佐野慈紀氏(56)が2日、自身のブログを更新し、右腕を切断する手術が終了したことを報告した。
2024年05月03日 05:00
オリックス・東晃平投手(24)が3日・日本ハム戦(京セラ)に先発する。「一巡目、一打席目に打たれてしまうと、その日の調子が上がる選手が多い。一巡目をしっかり抑えてということを意識したい」と決意した。
前回先発した4月20日・ソフトバンク戦(ペイペイ)では5回無失点。五回の投球時に右手中指のマメがつぶれた影響で、23日に出場選手登録を抹消されていた。1日にはほっと神戸で投球練習を実施し、状態を確認。「もう大丈夫です」と万全を強調した。
今年は初の開幕ローテ入り。3試合に先発し、1勝1敗、防御率0・47と好投を続けている。「自分のピッチングをしたら結果は付いてくるのかな、と。自信にしてつなげてやっていきます」。カード頭を託される投手として、勢いの付くような快投を演じきる。
2024年05月03日 05:00
必勝ローテで虎退治!巨人は3日からの阪神3連戦(東京ドーム)で、防御率1・97の戸郷翔征投手(24)、同1・03の菅野智之投手(34)、同0・95の高橋礼投手(28)の先発が見込まれる。安定感抜群の3投手を立て、セ・リーグの貯金を独占する昨季王者の独走にストップをかける。
先陣を切る戸郷には、絶対に負けられないワケがある。3日は球団創設90周年を記念した「長嶋茂雄DAY」。数々の栄光を築いてきた伝説の背番号「3」を右袖にあしらったユニホームでプレーする特別な一日だ。
戸郷は初の開幕投手を務めた3月29日の阪神戦(東京ドーム)前、観戦に訪れた長嶋さんから「頑張ってね」と激励を受け、6回無失点の好投で白星を飾った。
「(長嶋さんからは)常に『ジャイアンツは勝ち続けなきゃいけない』と言われている。いいプレッシャーをいただきながらやれてるんで、本当にすごくありがたいです」と戸郷。ミスターへの感謝を胸に、若きエースが「常勝巨人」を印象づける。
2024年05月03日 05:00
ヤクルトの小川泰弘投手(33)が2日、奉納バントで自身に白星を“奉納”することを誓った。3日の中日戦で今季初となる本拠地・神宮での先発を迎えるエース。前回登板で2犠打と今季初勝利を呼び込んだ、とっておきの神業でチームの連勝を伸ばすだけでなく、自身も連勝といきたい。
「いいスタートが切れたなと思いますし、(故障明けの一戦目で)完全じゃない中でしっかり工夫して投げられたのも良かった。何か『奉納バント』って言われているらしいですね」
得点に結びついた1犠打&1スクイズは、SNSでもチーム内でも「奉納バント」と呼ばれるなど話題沸騰中だ。頭上の高さまでバットを上げる構えも独特で、「僕的にはあれが一番やりやすい」と高い成功率に胸を張った。
昨季からクセの強いバントを繰り出し、実績を着実に積み上げているがチーム内での後継者はいまだにゼロ。小川は笑った。「(他の選手にも)勧めるんですけど…。僕がやめることはないですね」。打線をつなぐバント職人として最高級の仕事を果たし、白星を呼び込んでいく。