2024年04月20日 11:30
シーズン佳境を迎えているプレミアリーグ。 現在20ゴールでマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドとともに得点ランクトップにつけているのがチェルシーMFコール・パーマーだ。 21歳の天才レフティはもともとシティで期待される存在だったが、昨夏に4250万ポンド(81.2億円)でチェルシーに移籍した。 なぜシティは彼を売ったのかという批判もあるというが、『BBC』によれば、ジョゼップ・グアルディオラ監督はその判断についてこう述べていたそう。 「彼にはプレシーズンに残ってくれと伝えた。リヤド・マフレズがいなくなったからね。彼は『ノー、退団したい』と言ってきた。 2年間も彼は退団を求めていた。私は『いや、残れ』と言ったが、我々に何ができたんだ? 何度も言ってきたが、私は彼にふさわしいであろう、彼が望んでいたであろうプレータイムを与えられなかった。今の彼はチェルシーでそれを得ている。 私は完全に理解している。彼のことは嬉しいよ。ラブリーな子だからね。いいプレーをしているし、信じられないくらいの脅威だ」 パーマーは2年前からシティ退団を直訴していたという。昨夏にマフレズが退団した際、ペップは残留を要請したものの、パーマー本人がそれを拒否したとのこと。 ビッグクラブが「売ったことを後悔した」6名の大スター 20日のFAカップ準決勝でパーマーは古巣シティと対戦する。
2024年05月03日 12:54
FC町田ゼルビアは5月2日、公式YouTubeチャンネルで「『誰もが笑顔になれる場所が、ここにある』天空の城 野津田へ行こう」と題した動画を公開した。
イベントを楽しむ子どもたち、熱のこもった応援など、町田のホームスタジアムである町田GIONスタジアムで試合観戦を満喫するファン・サポーターの様子が収められている。
【動画】「誰もが笑顔になれる場所が、ここにある」ゼルビアが町田GIONスタジアムを紹介!
この投稿に、ファン・サポーターからは「めっちゃくちゃ良い映像!」「こういう動画本当好き」「これ小田急とか町田駅の動画広告のところで流れて欲しい!」「ぜひ遊びに行ってみよー」といった声が上がった。
町田は3日に行なわれるJ1第11節で柏レイソルとホームで相まみえる。試合は15時キックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 12:50
サッカーオーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が2日、続投を表明した。これにより、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の後任を探す中で再び打撃を負った。
イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で指揮官を務めた経験を持つラングニック監督は、トゥヘル監督の後任候補に挙がっていた。バイエルンは今季リーグ12連覇を逃し、トゥヘル監督がシーズン終了後に退任することになっている。
オーストリア代表は2022年4月にラングニック監督が就任して以降好調を維持しており、今夏に欧州選手権(UEFA Euro 2024)を控える中で直近14戦11勝を記録し、敗戦はわずか1試合となっている。
ラングニック監督はオーストリアサッカー協会(OFB)を通じ、「私は100パーセント、オーストリアの指揮官だ」「この仕事は自分に信じられない喜びをもたらしており、これからも選択した道のりを歩み続ける決意だ」と述べた。
さらに、「これはFCバイエルンを拒絶するものではなく、私のチームとわれわれの共通目標のための決断であることを強調しておきたい。われわれは欧州選手権に完全に集中している」とし、「可能な限り勝ち進むために、全力を尽くしていく」と意気込みを語った。
バイエルンの次期監督ではなく、現職にとどまることを選んだ有名指揮官はラングニック氏だけではない。
他にも、バイエルンの牙城を崩してバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を優勝に導いたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督や、前監督で、現在はドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も、バイエルンのオファーを断ったと伝えられている。
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2024年05月03日 12:45
U23アジアカップは2日、3位決定戦が行われ、イラクが延長戦の末インドネシアに2-1で勝利。2大会ぶり3回目の五輪出場を決めた。
ともに0-2で敗れた準決勝から中2日。試合は19分、コーナーキックのこぼれ球をオランダ生まれの大型MFイヴァル・ジェナーがエリア外から叩き込み、インドネシアが先制点を奪う。
しかしイラクは日本戦同様、エースのアリ・ジャシムを中心に反撃。27分に同じくコーナーキックからザイド・タハシーンが頭でうまく流し込み、すぐさま同点に追いついた。
試合は1-1のまま延長戦に突入。迎えた96分、イラクのロングボールをセレッソ大阪DFジャスティン・ハブナーがクリアできず、アリ・ジャシムが値千金の逆転弾。
結局これが決勝点となり、イラクのパリ五輪出場が決定。敗れたインドネシアは、5月9日(木)にフランスで行われる大陸間プレーオフへ進むことになった。
プレーオフの会場はパリ近郊の国立サッカー養成所「クレールフォンテーヌ」。森に囲まれた静かな場所で1週間後、インドネシアとアフリカ4位のギニアが“最後の椅子”をかけて対戦する。
U-23日本代表、アジア杯決勝でアピール必至の「崖っぷち選手」5名
なお、U23アジアカップ決勝、日本とウズベキスタンの一戦は、日本時間の本日3日(金・祝)24:30から行われる。
AFC U23アジアカップ カタール2024
決勝
日本 vs ウズベキスタン
日時:5月4日(土)0時30分キックオフ
配信:DAZNにてライブ配信
2024年05月03日 12:30
今週半ばに行なわれたUEFAチャンピオンズリーグの準決勝ファーストレグで、パリ・サンジェルマンに1-0と勝利を収めたボルシア・ドルトムント。
2024年05月03日 12:10
ここ1、2年の超大型補強により、チェルシーの顔ぶれはガラリと変わった。退団した選手も多くいたが、中には忘れられている選手もいるかもしれない。
『Football Transferes』がスポットを当てたのは、昨夏にノッティンガム・フォレストへと完全移籍したFWカラム・ハドソン・オドイだ。
23歳を迎えているハドソン・オドイは、チェルシーのアカデミーで育ってきた選手だ。怪我に苦しんだ時期もあったが、イングランドA代表でプレイしたこともある快速ウイングとして期待は大きかった。
しかしレヴァークーゼンへのレンタル移籍を経て、昨夏にノッティンガム・フォレストへ移籍。それも500万ポンドと比較的安価な移籍金でだ。
代わりにチェルシーにはノニ・マドゥエケ、ミハイロ・ムドリクがウイングとして加入したが、ここまでのパフォーマンスには疑問も残る。特にムドリクはサポーターからも厳しい視線を浴びていて、期待に応えられていない。同メディアは、ハドソン・オドイの売却とムドリクの獲得は失敗だったかもしれないと見ている。
「ムドリクに支払った移籍金とハドソン・オドイの売却で得た僅かな売却益を考慮すると、チェルシーは自分たちの行動を後悔していると言っても過言ではない。ハドソン・オドイはノッティンガム・フォレストで足場を固めていて、現在では印象的なパフォーマンスを残している一方で、ムドリクは依然としてひどく不安定だ。現状では移籍金に見合う価値をほとんど示していない」
ハドソン・オドイは今季プレミアリーグで26試合に出場し、5ゴール1アシストの成績を残している。大量得点というわけではないが、ノッティンガム・フォレストは17位に沈むチームだ。攻撃のチャンスは限られているため、それを考慮すれば5ゴールも悪い数字ではない。
ムドリクの獲得には8900万ポンドを投じており、費用的にもムドリクのことはフォローしづらい。今のムドリクならば、ハドソン・オドイの方がインパクトを残せたか。
2024年05月03日 11:55
レアル・マドリードは、リーベル・プレートに所属するU−17アルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノの獲得に近づいているようだ。3日付で、スペイン紙『マルカ』が報じている。
白い巨人の“エル・ドラド探検”は、またしても成功を収める見込みという。ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ、エンドリッキと南米に眠る才能を発掘してきたレアル・マドリードが目下獲得を目指しているのが、リーベル・プレートに所属する16歳のMFフランコ・マスタントゥオーノだ。テクニックに秀でるレフティは、今年2月にクラブ公式戦最年少得点記録を塗り替えた他、14歳でU−17アルゼンチン代表に、15歳でU−20アルゼンチン代表(出場機会はなし)に飛び級で選出されるなど、疑う余地のない逸材である。
マスタントゥオーノに対しては、かねてよりバルセロナやマンチェスター・シティなども熱視線を注いでいたものの、常にポールポジションに立っていたのはレアル・マドリードだった。そして『マルカ』によると、「エル・ブランコの優位は変わらないまま、まもなく決着がつきそう」とのこと。実際に、ここ数日で両クラブの上層部同士の会談が増えていると報じている。
ただ、今後の焦点となるのは、数カ月前に改善された契約解除条項と指摘。リーベル・プレートは、2026年限りで切れる同選手の現行契約の期間は延長せずに、契約解除金を4500万ユーロ(約74億円)にまで引き上げたわけだが、この金額がネックとなっており、適正価格ではないと考えるレアル・マドリードは、減額のために獲得を先延ばしにすることも視野に入れている模様。また一方で、バルセロナは財政事情を考慮して撤退したことを併せて伝えている。
4500万ユーロ以下での獲得に向け、折り合いを付けることを望むレアル・マドリードは、アルゼンチンの“金の卵”を手中に収めることができるのだろうか。お得意の若手発掘戦略の結末に注目が集まっている。
2024年05月03日 11:44
23-24イングランド・プレミアリーグは2日、第26節延期分の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は2-0でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とのロンドンダービーを制した。
ホームのチェルシーはトレヴォ・チャロバー(Trevoh Chalobah)の2022年3月以来となるゴールで先制すると、終盤にニコラス・ジャクソン(Nicolas Jackson)が今季公式戦14点目を決め、勝ち点3を獲得した。
5位スパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)はニューカッスル(Newcastle United)戦とアーセナル(Arsenal)戦に続き3連敗となり、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場を目指す中で痛手を負った。消化試合は一つ少ないが、4位アストン・ビラ(Aston Villa)との勝ち点差は7に広がり、トップ4でのフィニッシュへ不利になった。
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督は「自分たちのサッカーに対する信念と確信が欠けていた」「自信不足なのかは分からないが、必要なマインドセットでプレーしていない」と話し、「十分ではなかった。責任は自分にある」と続けた。
勝利したチェルシーは8位に浮上し、来季の欧州カップ戦出場へ望みをつないでいる。
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2024年05月03日 11:40
今季のイングランド・プレミアリーグで首位を走っているアーセナル。
2024年05月03日 11:30
今夏にユルゲン・クロップが退任するリヴァプールは、新指揮官の下で新たなスタートを切ることになる。新指揮官候補はフェイエノールトを指揮するアルネ・スロットが有力となっているが、チームはどう変わるのか。
リヴァプール専門サイト『This Is Anfield』が注目したのは、ウイングだ。ここは左にルイス・ディアス、右にモハメド・サラーがいるが、両者とも今夏の去就は不透明なところがある。
両者に動きがある場合は新戦力の獲得が不可欠だが、候補となるウイングは誰か。同サイトは候補者を数名リストアップしているが、そこには日本人選手が2人含まれている。
まず1人は、以前から何度か噂されてきたレアル・ソシエダの久保建英だ。右サイドからの仕掛けを得意とするレフティーの久保は、サラーの後釜候補の1人と考えられている。タイプは異なるが、ソシエダではハイレベルなパフォーマンスを見せてきた。プレミアリーグでも違いを生み出せるはずだ。
そして2人目は、左サイドに入るスタッド・ランスFW中村敬斗だ。昨夏にオーストリアのLASKリンツからリーグ・アンのスタッド・ランスへ移籍したばかりだが、早くからスタメンを確保。今季ここまでリーグ・アンで4ゴール1アシストの成績を残している。リヴァプールへの移籍は大きすぎるステップアップとなり、23歳と若い中村は5大リーグの強豪でプレイしてほしい選手だ。
他の候補者として紹介されたのは、イングランド2部のリーズ・ユナイテッドでリーグ戦19ゴール9アシストと大暴れしている22歳のオランダ人FWクリセンシオ・サマーフィル、アスレティック・ビルバオの快速FWニコ・ウィリアムズ、クリスタル・パレスのミカエル・オリーズ、PSVのヨハン・バカヨコ、ウェストハムのモハメド・クドゥスだ。
いずれも突破力のあるアタッカーだが、果たしてリヴァプールの前線は今夏にどこまで変わるのか。ディアスとサラーの動き次第だが、ここは今夏注目ポイントの1つになりそうだ。
2024年05月03日 11:28
元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が、現役引退の理由やセカンドキャリアについて語った。2日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えた。
現在42歳のイブラヒモヴィッチ氏は、1999年にスウェーデン1部のマルメでプロデビューを飾り、アヤックス、ユヴェントス、バルセロナ、ミラン、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッド、ロサンゼルス・ギャラクシーで活躍。クラブキャリアでは通算500ゴール以上を記録し、スウェーデン代表の歴代最多得点記録も保持している。
2020年1月に2度目のミラン加入を果たすと、精神的支柱として“ロッソネリ”を復活に導き、2021−22シーズンには11年ぶり19度目のスクデット獲得に貢献した。しかし、キャリア終盤は度重なるひざのケガに悩まされ、2022−23シーズン限りでの現役引退を決断。そして昨年12月にアドバイザーとしてミランに帰還し、次期監督の選定などにおいて重要な役割を担っている。
そんななか、中東のインフルエンサーであるアナス・ブハシュ氏のポッドキャストに出演したイブラヒモヴィッチ氏。セカンドキャリアに言及し、「カルディナーレ(ミランのオーナー)は、俺が断ることのできないオファーを出してくれた。ミランと働き始めて3〜4カ月経つが、物事は順調に進んでいる」と、その充実ぶりをうかがわせた。
続けて、「家族と良い生活を送りたかったし、子供たちといろんなことを出来るようになりたかったんだ」と、家族と過ごす時間を増やすことが現役引退の大きな理由となったことを告白。「もし現役生活を続けていたら、多くのことができないままだっただろう。俺はひざに問題を抱えていたからね。だから『よし、ここまでにして人生の新たな章を始めよう』と言う瞬間の訪れを受け入れたんだ。それまでは俺のエゴが辞めるのを難しくさせていたんだ。俺は今でも自分が最高(の選手)だと思っているし、続けることもできたかもしれない」と、お馴染みの“イブラ節”で決断を振り返った。
「妻はいつも、『長年にわたってあなたの面倒を見てくれた人を忘れないように』と言ってくるよ。彼女は俺のために、彼女のキャリアを捨て、俺のやることすべてに付き添ってくれた。人間関係においては大きなエゴを持つ必要はない。俺たちは贅沢な暮らしを好む家族だと思われるかもしれないが、ヘレナ(妻)は自分で洗濯も料理もする。家政婦は一人しかいない。子供たちの学校への送り迎えは俺が担当しているんだ。アメリカでは全校生徒の中で俺の子供たちだけが自転車に乗っていた。他の家庭では、送り迎えの乳母がいたり、運転手がいたりしたが、うちはそんなことなかった」
2024年05月03日 11:25
4月8日にカタール入りしてから、5月3日で26日目。U-23アジアカップの戦いはついにフィナーレを迎える。
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、4月29日の準決勝でイラクを2−0で下し、パリ五輪の出場権を無事に獲得。残すはもう一つのミッションであるアジア・ナンバーワンの称号を勝ち取るだけになった。決勝ではウズベキスタンと激突する。
苦しかった出来事は数え切れないほどあり、中国とのグループステージ初戦(1−0)ではDF西尾隆矢(C大阪)が退場となって苦戦を強いられた。3戦目では韓国に0−1で敗北。負けたら完全にパリ行きが潰える準々決勝では、数的不利のカタールに1点のビハインドを背負いながらも粘り強く追いつき、延長戦の末に4−2で凱歌をあげた。
いろんなことが起こったなかで、5月2日にチームは今大会最後の練習を18時から行なった。
トレーニング後、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)に話を聞くと、「最後は負けて終われないところがある。勝って全員で喜びたい」という言葉とともに「寂しさがある」という想いもこぼれた。
大岩監督や羽田憲司コーチといったスタッフ陣、23人のメンバーはもちろん、チームを陰から支えてくれた人たちとともに“ワンチーム”となって戦ってきた。1か月弱、苦楽を味わってきた仲間がいたからこそ、乗り越えられたこともたくさんある。そのなかで小久保は、バックアップをしてくれたスタッフ陣について想いを述べた。
「スタッフも選手も陽気な方々がすごくいて、それが自分たちのコミュニケーションにもつながっていた。やっぱり、選手ミーティングとかでもいろんな人が話をしてくれたし、トレーナーの人たちも、自分たちを治療してくれている時もいろんな話をしてくれた。陰で支えてくれている人たちが自分たちの雰囲気を良くしてくれているので、結果につながっているのかなと思います」
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また、GK陣の結束も強く、野澤大志ブランドン(FC東京)、山田大樹(鹿島アントラーズ)、浜野征哉GKコーチに対する想いも強い。
「日を重ねるごとに雰囲気がどんどん上がってきている。もう終わっちゃうのかと思うぐらいで寂しさもある」
野澤や山田に支えられ、小久保自身も勇気をもらってきた。そして、浜野コーチとは密にコミュニケーションを取り、様々な言葉をかけてもらったことを心に刻んでいる。
「浜さんとはいろんな話ができている。それは大志もヤマにも伝わっていると思うけど、浜さんは日常的にずっと僕たちにアドバイスをくれているので、すごく助かっている」とは小久保の言葉。いろんな人の支えがあって、決勝の舞台まで勝ち上がってきた。
負けるわけにはいかない。「最後はキーパーチームでも乗り切って、ゴールを守る、そしてトロフィーを掲げたい」と言い切った小久保は、アジアの頂点を目ざす最後の戦いに臨む。いろんな人の想いを背負う日本の守護神は、このメンバーで戦える喜びを噛み締めながら。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月03日 11:20
今季デンマーク1部の名門ブレンビーでプレーしているU-23日本代表FW鈴木唯人。
2024年05月03日 11:00
現在イングランドで屈指の売れっ子解説者として活躍しているギャリー・ネヴィル。
かつてマンチェスター・ユナイテッドで長年キャプテンを務め、数多くのタイトル獲得に貢献。引退後はUEFAのプロライセンスも取得したものの、メディアで辛口コメンテーターとして存在感を示していた。
ただその一方で2012年からはイングランド代表のアシスタントコーチとして現場に戻り、さらに2015-16シーズン途中にはラ・リーガのバレンシアで監督に就任した。
これはクラブのオーナーであったピーター・リム氏が友人であったための人事だったと言われ、弟のフィル・ネヴィルをアシスタントに従えてチームを任されることになった。
ところが初戦となったCLのリヨン戦で敗れてから9試合もの間勝利がない状態が続き、コパ・デル・レイではバルセロナに0-7と大敗。結局リーガ16試合で3勝しかできず、全試合で失点した。その結果ギャリー・ネヴィルは4ヶ月あまりで解任されることに。
今回『Sky』のポッドキャスト『Stick to Football』に出演したギャリー・ネヴィルは以下のように話し、バレンシアで体験した監督業の過酷さを明かした。
「バレンシアで監督に就任してから数ヶ月が経ったある朝、鏡に写った自分の姿を見て、『体調が悪そうな男だ』と思ったのを覚えているよ。
ヨーロッパリーグの準々決勝とリーグ戦で、アスレティック・ビルバオと3回対戦したのをよく記憶している。エルネスト・バルベルデが相手の監督だった。
彼は私が予想していなかったシステムでスタートしたが、試合中にそれも変更していた。
自分はそのレベルに程遠いと感じたよ。スタンドから試合を見るのと比べて、ピッチの横で試合を読んだり管理することに苦労していた。だから彼に対して非常に劣等感を持っていた。
タッチラインの側に身を置き、足しか見えない試合を見る。それを戦術的にどのように捉えるか、監督がどう物事を考えるのか、私には全くわからなかったんだ。自分は『何がなんだかわからない』と思ったのを覚えている」
「バルベルデ監督を見て、初めて自分は『遠く及ばない存在だ』と感じた。またディエゴ・シメオネを相手にも戦ったが、その日にも戦術、威圧感、態度や振る舞いなどあらゆる面で自分は打ちのめされたと感じた。
もう一人はルイス・エンリケ監督だ。彼が率いるバルセロナがコパ・デル・レイで我々を7-0で破った。
彼らは5-0で勝っていたときにネイマール、ルイス・スアレス、そしてリオネル・メッシを替えなかった。そして試合が終わったあと、エンリケ監督は私の前をまっすぐ通り過ぎて、握手を求めることもなかった。
それは、彼が『君に居場所はない』というメッセージを送っていたようにも感じたよ。
私がバレンシアに就任したとき、弟のフィルは前監督のヌーノ・エスピリト・サントの下でコーチを務めていた。
ヌーノは、彼に『君が監督になってくれ』と言っていた。フィルは数週間そこで働いていて、ヌーノとも良好な関係を築いていた。今思えば、フィルがすでにあそこにいたのに、私がそこに行って仕事を得たのは間違いだったと思う。
ピーター・リム会長は私に監督をしてほしかった。しかしフィルはコーチングの現場に夢中だったし、会長は『ギャリー・ネヴィルはメディアを上手く扱える』と思っていたのだろうと感じるよ」
「監督として微妙だった」ユナイテッドのレジェンド9名
選手としては長年トップレベルで活躍し、さらにコーチとしての勉強もしてきたギャリー・ネヴィルであるが、いざ監督として指揮をとってみると試合を捉えることがとても難しかったという。
また、ヌーノ・エスピリト・サント前監督の下でアシスタントを務めていた弟のフィル・ネヴィルが本来は指揮を執るべきだった…とも。
2024年05月03日 10:40
2020年からチェルシーの最終ラインを支えてきたDFチアゴ・シウバが今季限りで退団することが決まった。
39歳を迎え、パフォーマンスレベルは全盛期に比べて落ちたところもあるだろう。しかし、チームに貴重な経験値をプラスしてくれる絶対的リーダーだった。
英『Evening Standard』はその経験値の部分を心配している。昨夏も超積極補強に動いてきたチェルシーだが、獲得してきた選手の大半が若手だ。今季の戦いを振り返っても、30代の選手で出番を得ているのはチアゴ・シウバのみ。
最終ラインの選手では27歳のベン・チルウェル、26歳のアクセル・ディサシ、25歳のマルク・ククレジャ、24歳のトレヴォ・チャロバー、23歳のブノワ・バディアシルなど中堅から若手が目立つ。チアゴ・シウバに代わるリーダーは見当たらない。
同メディアは今夏にベテラン選手の獲得に動くべきかと取り上げていて、リーダーのいないチームはあまりに不安が大きすぎる。
「チェルシーは決断を迫られている。若手への依存を続けるのか、チアゴ・シウバのような才能と影響力を持ち、困難な状況を乗り越えて若い選手たちを導いてくれるベテランに目を向けるのか。これは難しい問題だ。シーズンを通してマウリシオ・ポチェッティーノのチームは時折信じられないほどの才能を発揮したが、それを一貫して両立させることができなかった」
今のチェルシーは浮き沈みの激しいチームだ。そういうチームにこそ経験豊富なリーダーが必要なはずで、チアゴ・シウバ退団の影響はメンタル部分でも大きなものとなりそうだ。
2024年05月03日 10:29
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準決勝でイラクに2−0で勝利し、上位3か国に与えられるパリへの切符を掴み取った。
残すはウズベキスタンとの決勝のみ。優勝した場合は本大会でグループDに入り、パラグアイ、マリ、イスラエルと同組になる。準優勝なら、スペイン、エジプト、ドミニカ共和国が待つグループCに組み込まれ、初戦は優勝候補の一角であるスペインと戦う。
チームとしては8大会連続の五輪出場を決めたが、選手たちの争いはここからが本番だ。U-23アジア杯は23名の選手を登録できたが、パリ五輪本大会は18人+バックアップメンバーの4人(怪我人が出た場合に初戦が始まるまでに選手の入れ替えができる枠)で戦わなければいけない。
狭き門であるのは間違いなく、さらに24歳以上の選手が出場できるオーバーエイジ枠が設けられている。日本は3枠を最大限に使う構想を持っており、そうなるとパリ世代の選手は15名しか登録できない。
こうした条件と、所属クラブとの交渉がスムーズにいくことを前提に考えた場合の最強布陣を考察していくと、チームがガラリと変わっても不思議ではない。
タレントがひしめくGKは甲乙つけ難いが、鈴木艶彩(シント=トロイデン)と小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)のふたりが有力だ。鈴木は1月のアジアカップでA代表のゴールマウスを預かっており、パリ世代で最も実績があるのは言うまでもない。
昨年9月のU-23アジア杯予選以降は大岩ジャパンの活動に参加していないが、最もレギュラーに近い存在だろう。今回のU-23アジア杯で守護神として活躍した小久保も能力が高く、ベンチに置いておくにはもったいない。スキルが高く、ビルドアップも正確。また、ムードーメーカーとしても欠かせない人材で、チームに一体感をもたらすうえで重要な役割を担う。
CBはオーバーエイジを2枠使うべきだと考える。チーム発足後から西尾隆矢(C大阪)、鈴木海音(磐田)、木村誠二(鳥栖)の3人がポジションを争ってきたが、絶対的な柱にはなり切れなかった。
そうした状況を考えると、オーバーエイジの1人目はA代表でリーダーシップを発揮している板倉滉(ボルシアMG)を選出したい。高さと強さを兼ね備え、ビルドアップも得意としており、絶対的な守備の軸としてチームを支えてくれるだろう。有事の際にはボランチにも対応可能。18人での戦いを想定した場合、複数ポジションができるのは大きい。
2人目は町田浩樹(ユニオンSG)と考える。CBが本職で左利きという点も魅力。左SBでもプレーできるため、板倉同様に2つのポジションをハイレベルにこなせるのは心強い。
パリ世代では高井幸大(川崎)を推したい。昨季までは安定感に欠け、集中力を切らすプレーも目についた。しかし、今大会では身体を張った守備とコーチングで最終ラインを統率。自らチームを引っ張っていく気概も見えた。そうした成長を踏まえ、高井に3人目のCBを託す価値はあるだろう。
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SBも人材は多いが、右は今大会で一気に株を上げた関根大輝(柏)に期待したい。187センチのサイズに恵まれ、高い戦術眼でインナーラップを用いながら攻撃でも貢献できる。アクシデントがあればCBもこなせるだけに、重宝されるのではないか。
左は、アジアの戦いで攻撃力を示した大畑歩夢(浦和)も実力的に申し分ないが、A代表歴を持つバングーナガンデ佳史扶(FC東京)か。フィジカルが強く、推進力も武器の一つだ。
もう1人は内野貴史(デュッセルドルフ)を選びたい。両サイドバックに対応可能で、クローザーとして1つ前のポジションもできる。そして、何よりピッチ外でも汗をかけるタイプで、腐らずにやり続けられるメンタリティは、チームにポジティブな空気をもたらす。そうした献身性を考えれば、必要な人材ではないだろうか。
ウイングは、U-23アジア杯組の平河悠(町田)、佐藤恵允(ブレーメン)、山田楓喜(東京V)も捨て難いが、対世界を見据えた時には、海外組の力に懸けたい。
左サイドは、斉藤光毅(スパルタ)が一番手と見る。オランダリーグ1部で個の高い力に磨きをかけており、大柄なDFを相手にしても単騎で突破できる力を持つ。
右サイドは、満を持して久保建英(ソシエダ)を招集したい。言うまでもなくチームの顔になるべきタレントであり、A代表の実績を考えても不動のエースになり得る。大岩ジャパンでは一度もプレーしていないが、知っている顔も多く、連係面に不安はない。絶対軸になるべき存在だ。
サイドでは三戸舜介(スパルタ)も推したい。大岩ジャパンで評価を徐々に高め、U-23アジア杯予選では目覚ましいプレーを披露。オランダリーグでも実績を積んでおり、機動力を活かした仕掛けと両サイドハーフに対応できる汎用性はチームの力になる。
最前線は、長らくこのチームの顔として活躍してきた細谷真大(柏)が軸。今季は苦しんでいたが、U-23アジア杯では準々決勝で初ゴールを奪い、準決勝でも先制点を決めた。最もプレッシャーが懸かる局面で見せた勝負強さも含め、パリの地でもエースストライカーとして活躍が期待される。
2番手は藤尾翔太(町田)。センターフォワードを主戦場とし、右のウイングでもプレーできる。身体を張って泥臭く戦えるタイプで、肉弾戦も得意。守備も献身的でハードワークを厭わないスタイルで、大岩監督からの信頼も厚い。
さらに福田師王(ボルシアMG)も入れたい。高卒で単身渡独し、1年足らずでトップチームまで辿り着いた。その能力はピカイチで、ゴールを奪うスキルはこの年代でも屈指のレベルにある。昨年11月の活動でしか大岩ジャパンに参加していないが、決定力の高さを武器にジョーカー役を任せたい。
最後に、最も選考が難航しそうな中盤を考察したい。今大会でキャプテンを務めた藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)はアンカーのポジションで重責を担っており、外せないだろう。U-23アジア杯に未招集の鈴木唯人(ブレンビー)は、クラブでは直近6試合で6ゴール・4アシストの大活躍を見せており、大岩ジャパンの立ち上げ当初から主力を担ってきた点を考えれば、頼りになりそうだ。
そして、五輪という大舞台を考えれば、経験豊富な選手も欲しいところ。となれば、オーバーエイジとして守田英正(ベンフィカ)が最適か。アンカーとインサイドハーフに対応でき、A代表での実績も頭ひとつ抜けている。欧州で長年戦ってきた経験値も含め、チームにもたらす影響力は大きいはずだ。
3選手を挙げたが、このセクションはサイドで選出した三戸と久保もプレーできる。残された枠はあとひとつとして、パリ五輪の出場権獲得に大きく貢献した荒木遼太郎、松木玖生(ともにFC東京)もいるが、山本理仁(シント=トロイデン)を加えたい。
中盤にゲームメーカータイプの人材がいないため、ボールを持つ展開になった時の懐刀として違いを生み出せるはず。また、球際で泥臭く戦えるようになっており、守備面での不安も解消されつつある。ラストピースとして山本をチームに組み込めれば、戦い方の幅も広がるはずだ。
現状では6月に海外遠征を予定しており、最終選考の場になる見込み。そのタイミングでオーバーエイジの招集も想定されている。18人しか招集できない点を考えれば、メンバー争いは熾烈を極める。最後までパリ行きを巡る争いに注目だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)