2024年04月20日 12:21
サンフレッチェ広島を率いるミヒャエル・スキッベ監督が、選手育成に情熱を燃やしていることは前回も触れたが、その原点は指導者としての情熱に満ち溢れていた20〜30代の経験が大きいのだろう。 現役時代はシャルケで将来を嘱望されていたFWだった彼は、膝の怪我によって22歳という若さで選手生活に区切りをつけ、指導者に転身することになった。最初に指導したのはシャルケのユースカテゴリー。そこからドルトムントではユース、セカンドチーム、トップチームで指揮を執っている。 「私が初来日したのは95〜96年。ドルトムントユースにいた頃でした。もう30年近く前になるんですね」と本人も懐かしさを覚えている様子だった。 スキッベ監督の名を世界のサッカー界に広く知らしめたのが、2000〜05年にかけてのドイツサッカー連盟(DFB)時代だろう。 98年フランス・ワールドカップでベスト8、ユーロ2000でグループステージ敗退と当時のドイツは低迷期に差し掛かっており、育成改革が急務だった。そこで彼はフォルカー・フィンケ、ラルフ・ラングニックらとともにドイツ全土のブンデスリーガのユースの整備に着手。シュツットブンクト(トレセン)の改革、移民に対するサッカー解放にも乗り出し、新世代のタレントが出てくるように仕向けたのだ。 「一番大きかったのは、ブンデスリーガのユースカテゴリーのトレーニング時間を倍に確保できるようにしたこと。それまでドイツの若いエリートは週4回、夕方から練習するだけだったんですが、さらに午前中に2回の練習ができるようになり、補習(自主練)も可能にしたんです。 さらに地方の競技レベルを引き上げるべく、強いチーム同士が対戦できる仕組みを作り、トレセン活動の際にも専任の指導者、医療スタッフ、学校のサポートスタッフなどを配置。グランド整備も進め、一つひとつ、環境を改善してきました」 努力の甲斐あって、2000年代半ば以降はバスティアン・シュバインシュタイガーやフィリップ・ラームといった若手が台頭。さらにメスト・エジルやトーマス・ミュラーのような技巧派も出てきて、ドイツのサッカーが目覚ましい進化を遂げる。 その集大成となったのが、2014年のブラジルW杯だろう。準決勝でブラジルを7−1と叩きのめした「ミネイロンの惨劇」は見る者に衝撃を与え、圧倒的な強さで優勝。大きな成果を残したが、その種まきをした1人であるスキッベ監督も充実感を覚えたに違いない。 「昔のドイツは走れて戦える選手が圧倒的に多かったのですが、育成改革以降は技術や戦術眼のある選手が増えていきました。今の代表を見ても、セルジュ・ニャブリやレロイ・ザネのようなテクニカルなタイプが何人もいる。それはポジティブな要素だと思います。 けれども、逆にかつての象徴的存在だったオリバー・ビアホフやミロスラフ・クローゼ、ルーカス・ポドルスキのような力強くタフに戦える選手が減ってしまった。最前線でターゲットになれるのも、今の代表ではニクラス・フュルクルクくらいで、ユスファ・ムココも敵を背負って何とかするタイプではない。そういった現実を踏まえると、やはりチームとして技術と強さのバランスが一番取れていたのが2014年だったのかなとも感じます」 あれから10年が経過し、ドイツは2022年カタールW杯と2023年の親善試合で、二度続けて日本に黒星を喫することになった。約30年間、日本とドイツのサッカーの変化を見続けてきたスキッベ監督は、少なからず複雑な感情を抱いたはずだ。 「まさにドイツは『負けるべくして負けた』と思いますし、日本の急成長を痛感しました。20年前の日本はそこまで伝統や確固たるスタイルを持たない国でしたが、逆にいろんなものを吸収し、大きく進化を遂げることができた。今では世界トップに引けを取らない戦いができる国になったと思います」と、スキッベ監督は日本へのリスペクトを口にする。 1 2 次へ
2024年05月03日 21:01
5月3日に開催されたJ1第11節で、名古屋と神戸が豊田スタジアムで対戦した。
均衡を破ったのはアウェーの神戸。40分、セットプレーの流れから、こぼれ球にペナルティエリア外で反応した山口蛍が強烈なボレーシュートを叩き込む。
【動画】山口の圧巻ボレー&大迫のハンパない一撃!
81分には佐々木大樹のお膳立てから大迫勇也が強烈な一撃をぶち込む。2−0とした神戸がそのまま勝ち切った。
この勝利で勝点を20に伸ばした神戸は、同勝点で並ぶC大阪を得失点差でかわして2位に浮上。首位の町田に2ポイント差に迫っている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 20:27
現地時間5月3日、大岩剛監督が率いるU-23日本代表はカタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の決勝でウズベキスタンと対戦する。
ファイナルに進んだ日本のここまでの戦いぶりを、米大手スポーツチャンネル『ESPN』が分析している。同メディアはまず、グループステージでの3試合を以下のように振り返った。
「中国とUAEに勝利して十分に良いスタートを切ったが、どちらの試合でも力んでいるように見えて、普段の日本が得意とする切れ味の鋭いサッカーを披露するのに苦労した。韓国には0−1で敗れており、ベストの状態にはほど遠かった」
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
また、大岩監督の采配については「選手層の厚さは日本の重要な強みだが、グループステージを通してのローテーションは、まだベストなメンバーを決めかねていることに起因しているのではないかと疑わないわけにはいかなかった」と指摘している。
それでも、続く準々決勝のカタール戦(4−2)は「苦戦を強いられたものの、復調の兆しが見られた」とし、準決勝のイラク戦(2−0)に関しては「今大会で最も完成度の高いプレーだった」と称賛。「サムライブルーはまだベストを出せていないが、完璧なタイミングで状態を上げてきたのかもしれない」と決勝戦でのパフォーマンスに期待を寄せた。
ウズベキスタン戦は日本時間で4日の0時30分にキックオフ予定。日本は2016年以来、4大会ぶりの優勝を飾れるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 20:25
セレッソ大阪は、5月3日に開催されたJ1第11節で北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦した。
27分に先制を許したが、71分にFWルーカス・フェルナンデスがペナルティエリア内でファウルを受けてPKを獲得。これをFWレオ・セアラが確実に決めて同点に追いつき、1−1で引き分けた。
【動画】レオ・セアラがゴール左隅へ決め切ったPK弾!
これで6戦連発となったL・セアラは、試合後のフラッシュインタビューで「得点することができたのは本当に嬉しいですが、勝利できなかったのは悔しい」と無念さを滲ませる。
また、前節の横浜F・マリノス戦でもPKのキッカーを務めたが、この時は失敗。だが今節は成功させ、「PKを蹴る選手にしか外す権利はないので、今回は決められて良かったです」と安堵した。
C大阪は次戦、ガンバ大阪と敵地で激突。注目のダービーマッチでL・セアラは7試合連続ゴールを奪い、次こそチームを勝利に導けるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 20:17
田中碧がデュッセルドルフ公式のインタビューに対応。
2024年05月03日 20:09
2024年5月3日、FC町田ゼルビアが柏レイソルを2-0と破り、首位に返り咲くと同時に連敗を阻止。改めて、勝負強さを見せつけた。 町田の黒田剛監督は連敗しなかった要因について次のように述べた。「昨季もそうでしたが、選手一人ひとりが人の話を聞ける。改善するための映像を見せて、アプローチもかなり細かくやりますが、それぞれ自身のプレーと比較しながらきちっと反省し、修正していける。こうした選手たちの集合体というのが連敗しないチームになっていくと改めて感じました」
ただ、黒田監督は連敗よりも“怖いもの”があるという。「連敗の悲劇、そうしたプレッシャーを感じるよりも、町田のサッカー、勝つための方程式をできない、やらない、やれないということが浮き彫りになったり、それを徹底できないことのほうが辛い。だから、勝敗や連敗する怖さを感じるよりも町田のサッカーができない怖さがある。それをミーティングでも強く話しました」 柏戦では文字通り堅守速攻がハマり「100点満点」(黒田監督)の出来だった。この日のパフォーマンスを今後も維持すること。それが黒田監督の望みなのだろう。取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【PHOTO】再び首位に躍り出た!チームの快勝に盛り上がったFC町田ゼルビアサポーターたち!!
2024年05月03日 20:00
U-23日本代表はカタールで開催中のU23アジアカップ準決勝でイラクを下し、パリ五輪への出場を決めた。
これで1996年アトランタ五輪以来、一度も逃さず8大会連続での本大会出場となった。
ここでは、『五輪出場を決めるゴールを記録』した日本の英雄たちを振り返ってみよう。細谷真大(2024年パリ五輪)
2024年4月29日 vsイラク戦(2○0)
パリ五輪出場の英雄となったのは、次代のエースとして期待される細谷真大だった。
昨季J1リーグで14得点を記録した22歳は、今冬行われたA代表のアジアカップはわずかな出場に終わり、今季のJ1も開幕から無得点と不調にあえいでいた。
そんな中で迎えたU23アジアカップ。グループステージから不調は誰の目にも明らかだったが、大岩剛監督は我慢強く使い続ける。するとそれに細谷が応えた。
準々決勝の地元カタール戦で決勝ゴールを決めると、五輪出場がかかったイラク戦でも値千金の先制弾を叩き込んでいる。前園真聖(1996年アトランタ五輪)
1996年3月24日 vsサウジアラビア戦(2○1)
現在の日本代表は五輪が8大会連続、ワールドカップが7大会連続で出場しているが、全ての始まりはこの男からといっていいだろう。
勝てば28年ぶりの五輪出場が決まるアジア最終予選の準決勝サウジアラビア戦。主将の前園真聖は4分に先制ゴールを決めると、57分にも鹿児島実業の後輩である城彰二との連携から追加点のゴールを奪った。
サウジアラビアの追撃を振り切った日本は、銅メダルに輝いた1968年メキシコ大会以来となる五輪への切符を獲得。本大会でも優勝候補のブラジルを撃破し、“マイアミの奇跡”を起こした。
平瀬智行(2000年シドニー五輪)
1999年11月6日 vsカザフスタン戦(3○1)
中田英寿、中村俊輔、小野伸二らを擁した黄金世代にとって“苦しい予選”は過去のもの。最終戦を待たずにシドニーへの切符を手に入れた。
本大会でエースを任されたのは高原直泰だったが、予選で大暴れしたのは平瀬智行だった。前園と同じ鹿児島生まれ鹿実出身の平瀬は、この予選で世界最多の17得点。五輪行きがかかったカザフスタン戦でも2得点を決めた。
甘いマスクでも知られた彼は、この活躍でハウス食品『バーモントカレー』のCMに出演するなど一躍時の人となった。那須大亮(2004年アテネ五輪)
2004年3月18日 vs UAE戦(3○0)
シドニー世代と比べてタレントで劣るとされ、「谷間の世代」と揶揄されたアテネ世代。
出場権を勝ち取ったUAE戦は、この世代のエース格であり数少ないスターだった大久保嘉人の2得点について語られることが多い。しかし先制点を決めたのは今やYouTuberの那須大亮である。
この試合に勝利し、勝点で並んでいたバーレーンが引き分けため3大会連続での五輪出場が決定。前園、平瀬に続いて3連続で鹿実出身者による“英雄弾”となった。
扇原貴宏(2012年ロンドン五輪)
2012年3月14日 vsバーレーン戦(2○0)
ヨーロッパで旋風を巻き起こした香川真司を本大会まで招集しない方針をとったロンドン世代(最終的に本大会も招集せず)。
日本は最終予選で一時シリアに後塵を拝したもののマレーシア戦での大勝で首位に返り咲くと、旧国立で行われたバーレーンとの最終戦に快勝し、5大会連続9回目の本大会出場を決めた。
その試合で先制点を決めたのは、左足を武器にボランチとして定着していた扇原。ただこの得点は、原口元気の左サイドからの折り返しを右足で決めたものだった。原川力(2016年リオ五輪)
2016年1月26日 vsイラク戦(2○1)
日替わりでのヒーローが生まれた2016年のU23大会。リオ五輪の出場権がかかった準決勝は『カタール開催のイラク戦』という2024年大会と全く同じシチュエーションだった。
日本はエースの久保裕也が先制ゴールを決めるが前半終了間際に失点。その後は拮抗した展開となり、そのまま延長戦にもつれ込むかと思われた。
しかし後半アディショナルタイムの90+3分、クロスのこぼれ球を原川力が左足で豪快に叩き込んで勝ち越し。土壇場でのこの得点がリオ五輪出場を決める決勝弾となった。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
※ 2008年北京五輪 (引き分けで出場決定のため該当者なし)
※ 2021年東京五輪(開催国で予選がなかったため該当者なし)
AFC U23アジアカップ カタール2024
決勝
ウズベキスタン vs 日本
日時:5月4日(土)0時30分キックオフ
配信:DAZNにてライブ配信
2024年05月03日 19:46
U-23日本代表は現地5月3日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップ決勝でウズベキスタンと対戦する。前日の練習後、細谷真大が意気込みを語った。
2016年以来、4大会ぶりの優勝へ向けて細谷は、「パリ五輪出場は決まりましたけど、一つタイトルとしてとれるチャンスはあるので、チームでとりたい」と決意を示した。
ウズベキスタンはA代表経験のある選手もいる侮れない相手。その印象についてはこう述べる。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
「一人ひとりの強度が高いし、球際の部分に強い印象はあるので、そこで負けたらまず流れを持ってかれるなと思う。そこはしっかり対応していけたらいいかなと思ってます」
ここまで準決勝から2試合連続で得点を挙げているエースは、「フォワードが点を決めれば、試合に勝てる可能性も上がってくる。次もとれるチャンスがあればしっかり沈めたい」と3戦連発を誓った。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月03日 19:41
アストン・ヴィラがレスターからナイジェリア代表FWケレチ・イヘアナチョの獲得を画策しているようだ。
2024年05月03日 19:30
リオネル・メッシが所属するインテル・マイアミが、アンヘル・ディ・マリアとの獲得交渉を進めていると、『ESPN』のレオ・パラディソ氏が報じている。インテル・マイアミはディ・マリアのことをチームを大幅に強化する経験豊富な戦力と見ているようだ。
パラディソ氏によると、ディ・マリアはアルゼンチン代表のチームメイトであり、パリ・サンジェルマン時代に共にプレイしたメッシと再びチームを組む可能性を真剣に考えているという。ベンフィカと今シーズン終了まで契約を結んでいる36歳のディ・マリアは、キャリアの終盤に差し掛かっていることもありアメリカへの移籍に興味を持っており、今夏以降の市場ではあらゆる選択肢を検討すると報じられている。メッシとディ・マリアの二人の間にある素晴らしい友情は、合意に達するための有利なポイントであることは間違いない。
インテル・マイアミは、メッシをはじめセルヒオ・ブスケッツ、ルイス・スアレス、ジョルディ・アルバらを中心に、MLSの舞台でドリームチームを形成しており、現在、リーグのイースタン・カンファレンスで1位につけている。そのチームにディ・マリアが加われば更に手が付けられないことになるだろう。ワールドカップの舞台で披露したメッシとディ・マリアの抜群のコンビネーションはアメリカの舞台でも実現するのだろうか。
2024年05月03日 19:21
Jリーグは5月3日、J2第13節の10試合を各地で開催した。
首位の清水は、栃木と対戦。5分に矢島慎也のゴールで先制すると、8分にルーカス・ブラガの追加点でリードを広げる。その後、24分に失点したが、79分に山原怜音、87分には松崎快が加点し、4−1で勝利。これで5連勝を飾った。
2位の長崎は秋田と2−2で引き分けた。25分にオウンゴールで先制された後、73分にマルコス・ギリェルメ、76分にはエジガル・ジュニオの得点で一時は逆転したが、81分に失点して追いつかれる。連勝は5でストップした。
横浜FCは水戸を迎え撃った。52分にカプリーニのゴールで均衡を破ると、67分には岩武克弥の追加点で突き放す。2−0で快勝し、2連勝をマーク。3位に浮上した。
岡山は山形と相まみえた。51分にグレイソンのゴールで先制したが、58分にオウンゴールで追いつかれる。その後、73分に田中雄大の得点で勝ち越したが、終了間際の90+4分に追いつかれ、2−2でドロー決着となった。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
J2リーグ第13節の結果は以下のとおり。
▼5月3日開催分
徳島 0−0 愛媛
仙台 2−1 山口
山形 2−2 岡山
横浜FC 2−0 水戸
甲府 1−2 大分
清水 4−1 栃木
藤枝 2−1 群馬
長崎 2−2 秋田
熊本 2−2 鹿児島
いわき 1−0 千葉
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 19:20
田中碧がデュッセルドルフ公式のインタビューに応じ、自身の状態を明かした。
25歳の日本代表MFは、東京五輪もあった2021年夏に川崎フロンターレからデュッセルドルフに移籍。3年目の今季も活躍を続け、4月3日のレバークーゼン戦(0−4、DFBポカール準決勝)の前には、敵将シャビ・アロンソから「とても優れた選手だ」と名指しで称賛を受けた。
しかし、そのレバークーゼン戦は、急性虫垂炎のため盲腸の手術を受けて欠場。それから計4試合ピッチから遠ざかったなか、4月27日のシャルケ戦(ドイツ2部リーグ第31節、1−1)で0―1の63分から途中出場し、今季8点目(リーグ戦では7点目)となる貴重な同点弾を奪ってみせた。
今の体調は「良い感じです!痛みも全くないですし、以前より腸の調子もすごく良いです」と万全をアピールする田中はまず、直近のシャルケ戦を次のように振り返った。
「この勝点1は非常に大きかったと思います。シャルケ相手でアウェーでしたし、良いゲームでもなく、流れも良くないなかで失点もしてしまいましたからね。そういう意味では自分が入って同点にできたのはすごく良かったです」
【動画】雰囲気最高!田中碧らデュッセルドルフ全員で内野貴史へエール
先日に無敗でブンデスリーガ制覇を決めたレバークーゼンとの大一番は「出たかったです。ただ、診断で即手術と決まったので、そこは切り替えるしかなかったですね。本当に勝ってくれと思いながら病院から応援していました」という田中。チームはカップ戦こそ決勝を前に敗れるも、リーグでは11戦無敗で3位につけるなか、昇格の意味を問われると、こう語った。
「達成感ですね。目に見える結果、1年間の結果として残せるのは嬉しいですね。最後まで昇格を争うのも良い経験で楽しいですし、それプラス結果が得られればもっと良い経験になるので、そういう意味では今この段階でも昇格争いできているのは素晴らしいですし、1戦1戦の緊張感も含めて良い経験になっています」
次節は5月3日のニュルンベルク戦。4万人以上の観客動員が見込まれるホームゲームに向け、「ここまできたら気持ちなので、ファンの応援が必要不可欠です。応援はとても重要ですし、最後までファンと一緒に戦います」と断言する背番号4は、再び価値ある一発を叩き込めるか。ブンデスリーガに押し上げる活躍を期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 19:18
2024年5月3日、FC町田ゼルビアが柏レイソルを2-0と下した。
2024年05月03日 19:10
マンチェスター・ユナイテッドの指揮官エリック・テン・ハーグは今夏に主力選手を含めた多くの選手の売却を容認するという報道を一蹴し、否定した。
共同オーナーに就任したジム・ラトクリフ氏の下、今夏に改革が予想されているユナイテッドはコビー・メイヌー、アレハンドロ・ガルナチョ、ラスムス・ホイルンドの3人を除く全ての選手のオファーを検討するという噂が浮上し、ブルーノ・フェルナンデスやマーカス・ラッシュフォーフォードなど多くの選手の去就が注目されていた。
そんななか、プレミアリーグ第36節のクリスタル・パレス戦を控えたユナイテッドの指揮官がこの報道を「くだらない」と一蹴し、「真実ではない」と語った。
「冗談だよ!私がここで働いている限り、毎年夏になると200人の選手がマンチェスター・ユナイテッドから関心を寄せられる。しかしそれは真実ではない。我々はいくつかの調査を行った。毎年夏になると、我々はチームの全選手を売却する。それは真実ではない。そのような見出しを取り上げるときは、落ち着いて責任を持って欲しい。まったくもってくだらない」
何人かの選手の調査を行ったものの、今回の主力選手らの大幅な売却報道に関してキッパリと否定したテン・ハーグ。続けてこの夏に何をする必要があるか聞かれた指揮官はこのように答えている。
「常に多くの仕事をする。移籍期間に入るとそれが普通だ。(ユナイテッドが今シーズンに負った)怪我人は大きな影響を与えた。我々はマンチェスター・ユナイテッドが期待するレベルにはまだ達していない。だから追いつく必要がある。私は今、5回目の移籍期間を迎えている。2つの期間は問題なかったが、2つの期間はよくなかった。夏に新たな改良を加えなければならない。このチームの基盤はとてもいい。ケガがシーズンに大きな影響を与えたんだ」(英『Sky Sports』より)
怪我が今シーズン大きな影響を与えたと語るテン・ハーグ。とはいえ、補強しなければならないポジションは多く、今夏には積極的な動きが予想されている。今夏のユナイテッドの移籍市場での動向は引き続き注目だ。
2024年05月03日 19:00
イタリア1部トリノFCとキットサプライヤーのJomaは2日、クラブの歴史にその名を刻む偉大なチームが巻き込まれた「スペルガの悲劇」を追悼する特別ユニフォームを発表した。3日のリーグ戦で着用する。
トリノ 2023-24 Joma スペルガの悲劇 75周年 限定ユニフォーム
"Grande Torino"(偉大なるトリノ)と呼ばれていたチームの悲劇を追悼する特別ユニフォーム。キットカラーはおなじみのレッドを基調としているが、今回は各部のロゴマークも同系色で彩る。
「スペルガの悲劇」とは、今から75年前の1949年5月4日にイタリアで起きた航空事故。
当時1部リーグで強豪と名を馳せていたグランデ・トリノを乗せた飛行機が、トリノ郊外の丘陵地「スペルガの丘」に墜落。選手18名とスタッフ3名を含む乗員乗客31名の全員が犠牲となった事故で、チームのリーグ4連覇を目前にして起きた悲劇である。
トップチームを失ったも同然のトリノは残りのリーグ4試合をユースチームで戦い、リーグ制覇を成し遂げている。
今年の5月4日で悲劇から75周年という節目を迎えることから、グランデ・トリノを追悼する限定ユニフォームを製作。シャツの前面左裾と背面首元には“SUPERGA 75”と1949-2024を刻む。
キットデザインは1947-48と1948-49シーズンで着用したユニフォームをイメージしたもの。エンブレムはシャツと同色で彩り、サプライヤーJomaや各部のスポンサー企業も哀悼の意を表し、ロゴマークを同色で目立たないようにデザインしている。
また、シャツに更なるアイデンティティを加えるために、このユニフォームはMADE IN ITALYにこだわったという。
そんなイタリア製のユニフォームは特別なボックスに収納し、750着の数量限定で販売。2日に発売となったオンラインストア分は既に完売となったようだで、今後はクラブショップの実店舗で僅かながら販売予定とのこと。
今季「特別ユニフォームを着て、ホームで負けた」欧州の6チーム
グランデ・トリノを追悼する「スペルガの悲劇」75周年ユニフォームは、事故が起きた5月4日に最も近い3日のホームゲーム(対ボローニャ戦)で、選手が着用する予定となっている。
2024年05月03日 19:00
[J1第11節]横浜 1−1 磐田/5月3日/日産スタジアム
ジュビロ磐田は5月3日、J1第11節で横浜F・マリノスと対戦し、1−1で引き分けた。
磐田は、横浜に22本のシュートを許し、枠内シュートは5本。守備に回る時間も少なくなかった。守護神の川島永嗣は、この一戦を以下のように振り返った。
「前半、押し込まれるシーンでも、自分たちがプレッシャーに行けている部分もあったし、押し込まれた時になかなかボールに行けないシーンもあった。後半はできるだけそういうなかでボールに行こうという話はしていました。
基本的にあまり自分たちが下がりすぎないようにっていうのはありましたし、失点のシーンもそうですけど、やっぱり人に対してしっかり付けるのは意識してやってました。だけど実際、失点に繋がってしまっているので、そこは次に向けてまた修正したいと思います」
後半の64分には、一度はシュートをストップしたものの、アンデルソン・ロペスにこぼれ球を押し込まれて先制を許した。しかし、古川陽介や西久保駿介、ブルーノ・ジョゼらが途中出場した磐田が反撃。84分にマテウス・ペイショットのヘディングシュートが決まり、同点に追いついた。
【動画】横浜戦の磐田ペイショットの同点弾
オープンな展開となったアディショナルタイムに、相手のカウンターを受け、あわや失点というピンチもあった。水沼宏太のクロスから宮市亮に決定的なシュートを打たれるが、これは川島が身体を張って防いでみせた。
宮市のシュート直後にフラッグが上がり、オフサイドの判定だったものの「なんとか。とりあえず止められて良かったです」と守護神も胸を撫でる。
逆転はできなかったが、負けはしなかった。勝点1を持ち帰ることができた。
「やっぱり自分たちにとってはかなり大きい勝点だと思います。こういう厳しい戦いをものにできるかどうかっていうのは、今後の自分たちの戦い方にもやっぱり影響してきます。ただ、もっとよくできる部分もあると思うし、そこにこだわって、これからもやっていけたらいいかなと思います」
先制されて、追いついたゲームは今季初。チームにとって大きな収穫となったようだ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)