2024年04月20日 22:40
「ヤクルト4−7DeNA」(20日、神宮球場) チームの連敗は5でストップし、最下位を脱出した。 初回から関根の二盗を機に佐野の適時打で先制。二回に今季初スタメン起用した京田の適時三塁打などで2点を追加し、五回には集中打で突き放した。三浦大輔監督は「消極的にならないようにと選手に伝えた。初回、関根がスチールを決めて佐野が還してくれた。いいリズムをつくってくれた」と顔をほころばせた。 投手陣も、先発のケイが5回3失点で来日初勝利を挙げるとともに、継投した救援陣が粘り強くつないだ。指揮官は「ケイは踏ん張ったし、リリーフ陣も、石川もきっちり仕事して、徳山、(山崎)康晃…康晃も間が空いてましたけどしっかりいいボール投げてました。最後森原もしっかり3人で締めてくれた」とうなずいた。 現在、チームに5年ぶりに復帰した筒香が1軍合流に向けて2軍戦で調整中だが、「筒香ももう少ししっかり準備してからになるが、(筒香が)来たときにもう少しチーム状況を上げておかないといけないですし、加速できるよう準備していきたい」と話した。
2024年05月04日 07:00
本拠地・ブレーブス戦に「2番・指名打者」で出場
■ドジャース ー ブレーブス(日本時間4日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地・ブレーブス戦に「2番・指名打者」で出場する。5月初アーチに期待がかかる。
1日(同2日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦では今季初の欠場。試合前に、屋外でのキャッチボールを行わなず、デーブ・ロバーツ監督は「日程を見たら、今(休養を与えること)が一番理にかなっていると思った。何かがあって休養日を与えた訳ではない」と説明していた。
2日(同3日)には真美子夫人とともに球団イベントに参加。ここまで7本塁打でロバーツ監督の持つ球団日本生まれの選手の最多本塁打に並んでいる。休養日を経て豪快アーチなるか。(Full-Count編集部)
2024年05月04日 06:50
田尾安志氏は現役引退後、キャスターなどで活躍…コーチ要請も断った
現役時代に中日、西武、阪神で活躍した田尾安志氏は2005年シーズン、新球団・楽天の初代監督を務めた。1991年シーズン限りで現役引退した後、野球評論家であるとともに、フジテレビ「プロ野球ニュース」のキャスターを務めるなど、幅広く活動していた中での監督就任だった。楽天からは当初、「誰を監督にしたらいいか」とアドバイスを求められ、候補者について自身の意見を述べていたところ、最後になって「監督をやってみませんか」となったという。
現役引退後の田尾氏はキャスター業にも挑戦し、人気を博した。新たな世界で勉強することばかりだったそうだが、自身のコメントに関しては「球団に対して媚びを売るとか、そういうことは意識せずにやろうと考えていました。“田尾、言っていることがおかしいぞって時にはクビにしてもらっていいですよ”と、そこの割り切りはいつも持ちながらやろうと、そういう気持ちでいたんですよ」と明かす。そういうところも世間に受け入れられた要因だったかもしれない。
ユニホームを脱いでも日々の充実感はあったようだ。「ウチの女房は、結婚してちょっとして『野球選手じゃなかったらよかったのに』って言っていた時期がありましたからね。だから選手をやめた時はよかったって思ったみたいです。『選手の時は預かっているような気持ちだった。選手をやめてやっと自分のところに帰ってきてくれた。できたらもうユニホームは着てほしくない』って、その時は言っていましたからね」。
実際、楽天監督になるまでは、2001年から2002年にIBAFワールドカップ、アジア大会、インターコンチネンタルカップで野球日本代表コーチを務めた以外は、ユニホームを着ていなかった。その間、ダイエー(現ソフトバンク)から打撃コーチのオファーがあったが、断っていた。「(当時ダイエー監督の)王(貞治)さんから何回かお電話をいただいたんですが、子どもにお金がかかる時期でコーチの給料ではやっていけないかなって思って……。いくらでと聞くのは失礼だと思ったので、条件は聞かずにお断りしたんです」。
旧知の球界関係者からは「何で断ったんですか」と言われたという。「あの頃はコーチよりも(キャスター業なども含めて)評論家の方が稼いでいましたからね。でも“田尾さんが言ったらナンボでも出してくれましたよ”という人もいて、じゃあ言えばよかったかなって。条件を聞いていなかったわけですからね」と笑いながら話す。楽天監督にしても、そもそもやるつもりはなかったそうだ。楽天初代指揮官の人選アドバイスのはずが…「監督をやってみないか」
「最初は『誰を監督にしたらいいか』とマーティ・キーナート(GM)から相談されたんです。(球団代表の)米田(純)さんと3人で食事をしながら話し合った。いろいろな候補者の名前が出ていました」。田尾氏は候補者について正直な意見を述べたという。ところが最後になって“流れ”が変わった。「マーティーから『監督をやってみないか』って言われたんです。最初からそういう方向に持っていこうとしていたんでしょうね。やることがまわりくどいんですよね」。
オリックスと近鉄の合併が決まり、再編問題が勃発した2004年のプロ野球界。楽天とライブドアが新球団に名乗りをあげ、田尾氏に楽天からオファーがあった時はまだ新規加入が認められていない段階だった。「僕は断るつもりでした。女房も反対すると思ったんでね。でも『初代監督なんて一人しかいないんだよ』って背中を押してくれたんですよ」。オファーを受けた時に席を外して宏子夫人に電話したところ、そう言われたという。「それで話を聞いてみようかとなったんです」。
後日、条件面をすり合わせて、3年契約で引き受けることにした。新規球団の戦力は乏しくなる。「これはもう100%最下位を食らう。その監督をやるわけですから、田尾は能力がないな、と見られるだろうな。そこは覚悟しないといけない。でも誰かがやる仕事なのでね」。2004年10月13日に田尾氏の監督就任が発表された。11月2日のオーナー会議で楽天の参入が承認され、新球団は正式に動き出した。
「(契約期間の)3年間の中で、プロ野球レベルの最下位のところまでは持っていきたい。僕はそれを4勝5敗ペースの借金16と思っているので、何とかそこまでにして、次の監督にバトンを渡せれば、自分の仕事は達成したかな、と考えようと思った」と田尾氏は振り返った。近鉄のエース・岩隈久志投手が加入したのは大きかったものの、やはり現実は厳しかった。予想通りの険しすぎる戦いが続いた。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2024年05月04日 06:40
◆ 「祐大のおかげです」
DeNAが広島に2-0の完封勝ち。カード初戦をモノにし、連勝を3に伸ばした。
この日は先発の東克樹の好投が勝利に直結した。序盤に内野ゴロと犠牲フライで2点の援護をもらうと、毎回のようにランナーを背負いながらも要所を締めるエースらしいピッチングを披露。8回途中のピンチで後続にバトンを託したが、105球の熱投で今季負け無しの3勝目を手に入れた。
お立ち台に上がった東は「最初に点を取ってもらえたので、余裕を持ってしっかり投げることができました。(山本)祐大のおかげです」とお約束のフレーズで、広島に駆けつけたベイ党を沸かせた。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説者として出演した平松政次氏は「いいですね。そんなめちゃくちゃにボールは速くはないんですよ。だけど、緩急をうまく使いますもんね。ほんとに低めのコースにボールを落としながらね、 本当に安定したピッチングをしてますよね」と絶賛した。
もう一人解説者・仁志敏久氏は広島打線に対し「チャンスらしいチャンスもやっぱりなかったんですよね。やっぱりそれぞれのバッターが何か意識させられてるボールがあるんですよね。またその意識させられてるボールと、逆のボールでまた打ち取られてるとかですね。術中にはまってるといえばもうそれまでなんですけど」と昨年の4月23日からこの日まで、東に手玉に取られている状況を分析していた。
昨年の最多勝利投手の輝きを今シーズンも継続させている左腕。DeNAのエースとして、この先も頼もしい存在になってくれそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 06:30
◆ 岡田監督のタクトに熱視線
巨人が阪神との伝統の一戦を制した。
2024年05月04日 06:20
◆ ゲームを決められた1球に首を傾げる…
中日がヤクルトにサヨナラ負け。借金も2まで増え、5位に転落した。序盤に3点をリードされたものの、終盤に中田翔のホームランなどの粘り腰で試合を振り出しに戻すことに成功。延長戦までもつれたゲームとなったが、最後は8番手の勝野昌慶が塩見泰隆にサヨナラアーチを献上し、3-5で悔しい敗戦を喫した。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』の解説陣は、痛恨の一打を浴びた場面を深掘りした。まずMCを務めた谷繁元信氏は「中村(悠平)がヒットで出て代走が出ました。そして塩見です。こうなると何をしてくるかわからないじゃないですか。もしかしたら送ってくるかもしれない。もしかしたら走ってくるかもしれない。いろんな動きが考えられる中で、初球ド真ん中初のストレートってどうなんですか」と疑問を呈した。
すると解説者の平松政次氏も「色々その選手が 持ってる要素があるんで。そんなことを考えると1球は様子を見た方がいいかなという気はしますよね。まともに行きましたしね。塩見は長打もあるんですけど」とコメントすると、谷繁氏も「平松さんが言われたように、少し疑って、様子を見るボールが必要だったんじゃないかなっていう気はしますけどね」と同意した。
終盤の勝負を分ける重要な場面だっただけに、2人とも初球でゲームを決められた1球に首を傾げていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 06:10
◆ 「塩見が安定してずっと1番で出てくれると…」
ヤクルトが中日にサヨナラ勝ち。巨人をスイープした勢いをキープし、4連勝を飾った。延長までもつれたゲームに終止符を打ったのは、塩見泰隆の一振りだった。
代打からゲームに入った塩見は11回、ランナーを2塁に置いた場面で中日の8番手・勝野昌慶の初球ストレートを一閃。白球はセンターバックスクリーンで弾み、熱戦にケリを付けた。
ヒーロー塩見は「自分が決めるんだっていう強い気持ちを持って打席に入りました。 僕の気持ちに負けて、多分甘いコースに来てくれたんで、それを捉えることができました」と満面の笑みでスワローズファンから大きな声援を浴びていた。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた谷繁元信氏は、プロ7年目で初のサヨナラホームランに「意外ですよね。打ってそうな感じでしたけどね」とやや驚くと、解説者として出演した仁志敏久氏も「そうですよね」と同意。
さらに「塩見が安定してずっと1番で出てくれると強いんですけどね」とコメントすると、谷繁氏も「ちょっと腰の違和感でスタメンを外れてますけど、やっぱり塩見の存在っていうのは、やっぱりヤクルトにとって大きいですよ」と優勝時には攻走守全てでチームを牽引した背番号9の完全復帰を望んでいた。
キャリア初のサヨナラホームランを放ったキーマン。ヤクルト浮上には、この男の活躍が必要不可欠になりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 06:00
「巨人8−5阪神」(3日、東京ドーム)
阪神は序盤の大量失点が響いて連勝が3でストップ。今季初先発の門別は初回に4連続適時打を浴びて4失点。二回にも岡本和に2ランを許した。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は悪循環の理由を分析。「今後につながる、いい勉強にはなったんじゃないか」と成長を期待した。
◇ ◇
阪神・門別は全体的に制球が甘かったし、ボールの強さも本来のものではなかった。真っすぐのスピードも140キロ半ばしか出ていなかった。二回の岡本和の2ランは高めのストレート、見逃せば完全なボールという球を打たれた。普通ならファウルになる球だが、それをスタンド中段まで完璧に持っていかれたのだから、それだけ球威もなかったということだろう。
投球フォームでも気になるところがあった。着地した後の右足の粘りが足りないため、球離れが早かった。重心が高いと低めに強い球は投げきれない。真っすぐが持ち味の投手だけに、その球が走らないと、変化球も見送られる。カウントを悪くして、ストライクを取りにいった球を打たれる悪循環。それが初回の4失点につながった。
待ち望んだ先発マウンドだったが、プロの世界はそんなに甘くはないということ。ただ、今後につながる、いい勉強にはなったんじゃないか。持っているものは間違いなく素晴らしいものがあるんだから。慣れの部分も大きいと思う。まだプロ2年目。2軍でもコンスタントに登板を重ね、試合で投げることに慣れてくれば、もっと力を発揮できるようになる。
2024年05月04日 06:00
「広島0−2DeNA」(3日、マツダスタジアム)
天敵を攻略できず、広島が今季5度目の完封負け。
2024年05月04日 06:00
◆ 「良い選手だなと思って見てました」
楽天は3日、ロッテとの試合(楽天モバイル)に12−1と快勝。投打がガッチリと噛み2連勝を飾ったが、中でも小郷裕哉が2安打、村林一輝は4安打と1番・2番コンビの活躍が目立った。
「1番・右翼手」でスタメン出場した小郷は初回の第1打席でいきなり右安で出塁すると、2回の二死一・三塁のチャンスでは中前適時打を放ち打点を挙げた。
「2番・遊撃手」でスタメン出場の村林は2回の第2打席でライトへの2点適時三塁打を放つと、その後の打席では遊安、右安、左安の4安打と固め打ち。1番・2番の両コンビ合わせて6安打3打点の活躍もあり、楽天は12得点と快勝。3位に浮上し残る借金は「1」となった。
3日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にでは大活躍を見せた楽天の1番・2番コンビが話題に。
出演した解説者の仁志敏久氏は「小郷選手はファームの試合に出ている時から見てるんですけど、ほんと足も速いですし、パンチ力もあるので良い選手だなと思って見てました」とニ軍時代から目に留まる選手だったことを明かすと、
続けて「それと2番の村林選手ですけど、この試合で4安打ですから凄い活躍でしたよね。楽天はこの1番と2番がしっかりと固定されて、ずっと試合に出続けることができるとチームも変わってくると思いますし、上位に上がってこれると思いますよ」と小郷&村林の“1・2番固定”が今後のカギになると言及した。
早川の3年ぶり完投、さらには15安打12得点と投打がバッチリ噛み合った楽天はこれで3位に浮上。状態が上がってきている今江楽天から今後も目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月04日 06:00
巨人8―5阪神(セ・リーグ=3日)――巨人が連敗を3で止めた。
一回に坂本から4者連続の適時打で4点を先制。二回は岡本和の2ラン、八回は門脇の2点打で加点した。阪神は終盤の追い上げも実らず。
◇
試合前、巨人ベンチ前に円陣ができた。声出し役の門脇が、ユニホームの右袖に入った終身名誉監督の長嶋茂雄さんの永久欠番「3」に視線を送り、こう言った。「3点以上取って、全員でつながり、がむしゃらに戦おう」。その言葉は初回に現実となった。先頭に立ったのは坂本だ。
二死から吉川の二塁打と岡本和の四球で一、二塁。ここで打席を迎えた坂本は、バットを少し短く持った。「どうにか先制したい」。必死にフォークボールに食らいつくと、鋭い打球が左前で弾んで先取点が生まれた。五回は右翼線二塁打、八回は右前打を放ち、長嶋さんに並ぶ歴代3位となる186度目の猛打賞で特別な試合に花を添えた。
「燃える男」と称された長嶋さんは、チャンスでの勝負強さが代名詞だった。坂本もプロ初本塁打が満塁弾だったように、ここぞの集中力が真骨頂。今季の得点圏打率は1割台でも「ここっていう時に力を発揮してくれる」と阿部監督の信頼は揺るがない。
「長嶋茂雄DAY」と冠されたこの試合、テレビ中継の解説にOBの松井秀喜さん、高橋由伸さんが登場した。監督時代の長嶋さんから薫陶を受けた2人は、ファンのためにも試合に出続けることの大切さを学んだという。
その伝統は坂本にも受け継がれている。10代から試合に出続けてきた体はボロボロ。坂本は「(自己管理は)試合に出るためには当たり前」と平然としているが、陰で努力する姿を見てきた阿部監督は「自分の体にムチを打ってやっている姿は若い選手の教科書」とたたえる。強い巨人の復活に欠かせない看板打者だ。(財津翔)
2024年05月04日 05:01
「巨人8−5阪神」(3日、東京ドーム)
阪神は大山が2発を放ったが、序盤の大量失点が重くのしかかり敗戦。これで引き分けを挟んでの連勝は3でストップした。試合後、岡田監督は3回6失点の門別、1回2失点の加治屋の登録を抹消する方針を示した。以下、岡田彰布監督との一問一答。
◇ ◇
−門別はいずれも2死から失点。
「ちょっとそろえ過ぎよな。コースに狙うというかな。腕振らんとな。(相手は)低め狙い打ちやんか。もっと大胆にいかなあかんわな。腕振って」
−力を出しきれなかった。
「そらそうやなあ。結局(カウント)スリーツーまでなあ、吉川にフルカウントにして、ストレート置きにいくわけやからなあ。そこまででも勝負できるわけやんか」
−降板は球威が落ちたから。
「いやいや、だって変化球ばっかり、ツーシームかなんか放っとるっていうから。『なんで真っすぐ放らへんのや』って言うたんや。もったいないのう。ノイジーの落球も痛かったけどな。あれで三者凡退で終わってたらなあ。3点差なんか絶対に分からへんのに、ここ(東京ドーム)なんか」
−加治屋の悪送球も痛かった。
「ファームに落とすよ。状況が分かってない。打順を見てみい。一番ベテランというか経験があるのに。なんでそんな慌てる必要あるんやろな」
−門別の今後は
「1回下で投げさせる。青柳がな、1回飛ばしとるからな。最初からそういうつもりやったけどな、青柳おるし」
−大山が2発。
「あんまりな、納得いく当たりじゃないやろけどな、ここはあんなんでもホームランなるからな。だから1点でも少なくやっとかんとあかんということや」
2024年05月04日 05:01
「巨人8−5阪神」(3日、東京ドーム)
阪神・岡田彰布監督が動いた。
2024年05月04日 05:01
「巨人8−5阪神」(3日、東京ドーム)
ファンがどよめき、戸郷は首をひねった。強打者顔負けの悪球打ち。阪神・中野拓夢内野手が東京ドームで豪快な弾道を描いた。
六回2死。2球連続の見逃しで追い込まれた後だった。内角高めへのボール球の141キロを捉えると打球は高々と高く舞い上がり、勢いを失わずに右翼スタンドへ。「出塁して後ろにつなぐ意識だった。しっかり振り切ることができた」。171センチの小柄な体でも直球に力負けせず、23年8月9日・巨人戦以来となる1号ソロを生み出した。
九回2死一塁は大勢の153キロを捉えてライナーを中前に運んだ。「次につなぐことだけを考えて」。続く森下が適時打を放ち、巨人をあと一歩まで追い詰めるきっかけとなった。
守備も軽快だった。四回無死は丸の二遊間への鋭いゴロをダイビングキャッチ。素早く立ち上がって一塁へストライク送球でアウトにした。2死後は吉川の一、二塁間へのゴロを捕球すると、一回転して一塁へ送球。今季ここまで1失策の守備で投手陣を後押しした。2位・巨人とは2差。攻守で連敗阻止に貢献する。
2024年05月04日 05:01
「巨人8−5阪神」(3日、東京ドーム)
最後は悔しい二飛に倒れた。一発同点の場面で阪神・大山悠輔内野手(29)が緊急登板の巨人・泉に打ち取られた。それでも「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた一戦で、虎の背番号3が、今季初となる意地の2本塁打を敵地に見舞った。惜しくも連勝は3で止まったが、この粘りは必ず次戦につながる。
意地の2発に虎党が沸いた。大山が序盤からの劣勢ムードを変える。「先に点は取られてしまいましたが、まだまだ序盤」と簡単に諦めなかった。これぞ4番という豪快なスイング。「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた一戦で、虎の背番号3が気を吐いた。
4点ビハインドの二回先頭。1ストライクから戸郷の123キロスライダーを捉えた。白球は長い滞空時間を経て、左中間席へ着弾。暗かった黄色の左翼席が一気に明るくなった。4月19日の中日戦(甲子園)以来、10試合ぶりの2号ソロ。久しぶりに待望のアーチを描いた。
これだけでは終わらない。3点を追う八回1死からは船迫のカーブに完璧な一振り。打った瞬間に確信した。打球を見つめながら、ゆっくりと走り出す。大歓声とともに、虎党の待つ左翼席にスタンドイン。22年6月17日・DeNA戦(甲子園)以来の1試合2発となった。
じわりじわりと追い詰め、九回も森下の適時打で3点差と食らいついた。ここで守護神の大勢が異変を訴え、緊急降板。2死一、三塁と一発が出れば同点の絶好機で打席を迎えた。ボルテージも最高潮まで高まる。マウンドには泉。カウント3−1から149キロ直球を強振した。ただ、捉えることはできずに二飛。2本塁打よりも、最後の打者になったことが悔しかった。
「最後のチャンスが全てだと思う。ああいうところでつなげられるようにしないと。個人的に今日はそこが一番かなと思う」
今季は主砲が打点を挙げれば、7勝1分けと不敗神話を続けていた。しかし、9試合目でストップ。チームも連勝が「3」で止まった。5月の初黒星で2位・巨人とは2ゲーム差。GWも終盤に突入し、虎党のためにも5月初勝利を届けたい。
そのためには、4番の一打が必要不可欠だ。「僕が明日ズルズルいかないことが大事だと思う。そこを止められるようにしっかり反省して、明日に向けていい準備をして頑張ります」。確実に打撃状態は上向いている。4日の相手先発・菅野には前回対戦で3打数無安打に抑えられた。チームとしても、個人としても雪辱を果たす。
◆大山の1試合2本塁打 大山が1試合2本塁打を記録したのは2022年6月17日・DeNA戦以来、2年ぶり。また、1試合複数本塁打は自身10度目。なお、今季、大山が打点を記録した試合は初敗戦で7勝1敗1分けとなった。
2024年05月04日 05:01
「巨人8−5阪神」(3日、東京ドーム)
阪神の西勇輝投手(33)が3日、中15日で先発する4日・巨人戦(東京ド)に自然体で臨み、今季初勝利をつかむことを誓った。
プロ16年目のベテランは、同球場でいつも通りの軽めの練習で最終調整。「(気持ちは)変わらない。変わるとしんどい、強弱をつけると。長くやっているとそういうのがしんどく感じるんで、そういうのはあまりしないように普通通り」。これまでの経験を生かして敵地のマウンドに上がる。
4月18日・巨人戦(甲子園)以来の登板は、前回に続いて菅野との投げ合いとなる。1学年上の右腕とは、2019年まで4年連続で合同自主トレを行った間柄。「目標にしていたピッチャー」と尊敬する存在だ。
前回は自身が8回1失点で、菅野が7回1/3を1失点。ともに勝ち負けはつかなかった。以前から“師匠”との直接対決には「いい戦いをしたい。年齢を重ねてきて、投げ合うことも難しくなってくるだろうし」と楽しみにしてきた。通算5度目の投げ合いを制し、今季4試合目の登板で初白星をつかむ。