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2024年04月22日 22:04
女子プロゴルフ2008年賞金女王で11年に引退した古閑美保さんが22日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」(月〜金・後9時)に出演した。 この日の番組では、一般の人からの質問に古閑さんが答えるコーナーを展開。「プロゴルファーって性欲も強いんですか?」」という質問に「私は女性ですけど、ホルモンバランスって影響するじゃないですか? 闘争心とか。だから、あると思います」と古閑さんは言い切った。 「みんながみんなそうじゃないですけど、スポーツ選手と(性欲は)直結するものが…。闘争心ってホルモンバランスと直結するんで、そりゃもう、あり余ると言いますか、あると思います」と続けたところでMCのふかわりょうが「自己採点ではどうですか?」と聞くと「私は(現役)当時の方がありましたね」と言って自ら爆笑していた。
2024年05月04日 11:30
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
大会最終日が「母の日」と重なることが多いシーズン最初のメジャー。2008年にメジャー昇格後、数々のドラマが生まれてきた。その名場面を振り返る。第3回は2019年大会の渋野日向子。
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首位から出た1998年度生まれ「黄金世代」の渋野日向子が4バーディー、3ボギーの71で回り通算12アンダー。大会史上最年少の20歳178日(当時)で、令和最初のメジャー制覇&ツアー初優勝を飾った。海外勢のメジャー連勝を「5」で止め、黄金世代では6人目のツアー優勝。8月のAIG全英女子オープンの出場権獲得も有力とした。
最終18番。渋野は30センチのウィニングパットを沈めると、泣きながら笑った。「だんだんうれしさがこみ上げてきた。生まれてきてから一番うれしい」。同世代で親友の大里桃子らからウォーターシャワーで祝福された。「令和元年感はまだないけど、メジャー(優勝者)も日本人は久々…。私で良かったんでしょうか?」と、無邪気に首をかしげた。前週の勝みなみに続き、黄金世代が連勝だ。
自身初の最終日最終組。緊張のあまり1番で左へ曲げて、連続ボギーなしは「38」で止まった。ぺ・ソンウ(韓国)と首位に並んで迎えた16番パー4は、中央に大木がそびえるこの日の最難関ホール。第1打を狙い通りにフェアウェー左に運ぶと、左足下がりの第2打をピン左8メートルへ。ぺは第2打を右の林へ曲げるなどダブルボギー。自身はパーセーブで2打差をつけて勝負を決めた。
強風の中、5番で10メートルのバーディーパットを沈めるなど、今季平均パット数(パーオン時)1・7563で1位の力を発揮した。17年秋から青木翔コーチ(当時34)の指導を仰ぎ、苦手克服に挑んだ。毎日9ホールの“パットラウンド”は、1番の1メートル弱から始まり最終9番では4〜5メートルまで徐々に距離を伸ばす。1ホールで2回以上ミスをしたら1番に戻る。始めた当初は3時間を要したが、現在は30分で終えるまでに上達。青木コーチは「やり続けてきたことが、ようやく実を結んできた」とたたえた。
12日の最終日は「母の日」。「母は4月が誕生日だったけど、何もしてなかった」と渋野。今大会会場は、筑波大陸上部で投てき選手だった両親が同じ20歳ごろに過ごした思い出の場所からも近いという。ソフトボールでは最速95キロ右腕は、大会史上最年少記録でのメジャー初優勝というとびっきりのプレゼントを母に贈った。地元・岡山市の体操教室で指導する母・伸子さん(当時51)は、仕事の都合で歓喜の瞬間に立ち会えなかった。だが、速報や録画放送で確認し「本当に我が子なのかな…。こうして頑張る姿を見せてくれることが何よりもプレゼントです」と孝行娘に感謝した。
この優勝でAIG全英女子オープン出場権を手にし、8月の初出場のメジャーの大舞台で世界を驚かせた。初日に66で1打差2位と好発進すると、第3日に首位に立って逃げ切りV。1977年の全米女子プロ選手権の樋口久子以来日本女子2人目のメジャー制覇の大偉業を成し遂げた。積極的な攻めのゴルフと代名詞の明るい笑顔から、「スマイリング・シンデレラ」として世界中から注目を集めた。
◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年11月15日、岡山市生まれ。25歳。8歳でゴルフを始め、小学時代はスポーツ少年団でソフトボール選手。岡山・作陽高を出て昨年7月、2度目の受験となったプロテストで合格。米ツアー1勝、国内通算6勝。165センチ。血液型AB。家族は両親と姉、妹。
2024年05月04日 11:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
今季米女子ツアーでネリー・コルダ(25)=米国=が、ツアー最多に並ぶ出場5戦連続優勝中と歴史的快進撃を演じて、女子ゴルフ界の注目を一身に集めている。身長178センチでトップモデルのような容姿を持ち、異次元の強さを見せて、米女子ツアーの人気も再燃気配だ。2021年東京五輪金メダリストでもある世界ランク1位の衝撃的な強さの秘密を今大会に出場する、パリ五輪日本代表候補4人に聞いた。第3回は古江彩佳(23)=富士通=。
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日本ツアー8勝で昨年から米ツアーを主戦場とする古江は、間近で世界ランク1位の強さを目撃した一人だ。今年1月のドライブオン選手権。最終日最終組でコルダと優勝争いを演じた。13アンダーで単独首位のコルダと4打差2位で追う古江。ともに73で回ってコルダが今季初優勝。そこから4月のメジャー初戦、シェブロン選手権まで破竹の出場5連勝中だ。「ポテンシャルがすごくある選手。飛距離もあって安定性もあって、パターもうまい。完璧だなって思います」と古江はコルダの印象を語った。
優勝を争ったラウンド中、2人で会話する場面も見られた。「ちょこちょこしゃべったりはするんですけど、(2人とも)あんまり試合中はしゃべらないタイプなので」と古江は振り返った。それでも、間近で見た女王のプレーぶりから刺激も受けた。「高い球を打てるので、そこは自分にはまだない部分かなと思うので、マネしたいと思います」とうなずいた。
コルダの出場5大会連続Vは、1978年のナンシー・ロペス(米国)、2005年のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)に並ぶツアー3人目の偉業となっている。世界ランク1位を不動のものとし、8月のパリ五輪では五輪競技初となる連覇も射程に入る。
一方の古江は、世界ランク18位の畑岡奈紗に次ぐ日本勢2番手の世界ランク23位で、6月24日に決まるパリ五輪日本代表圏内につけている。2021年東京五輪は2枠の代表の座をギリギリまで争ったが、稲見萌寧が世界ランク27位、古江が同29位と僅差で惜しくも代表入りを逃した。そのため「本当に出たいと思っている。6月までに1つでも優勝したい」とパリ五輪代表入りへの強い思いを口にする。
古江は今大会は予選落ちとなったが、今後は主戦場の米ツアーへと戻る。今季は3月のブルーベイLPGAの3位を最高に、10戦で4度のトップ10入りと好調だ。米ツアーのポイントランクも日本人最上位の6位につけている。「すごく強い選手なので、強い選手に勝てたら自分も強いって自信になりますし、勝ちたいなとは思います」。米ツアー2勝目に向けて、再び世界最強のコルダとしのぎを削る。
◆女子ゴルフのパリ五輪への道 6月24日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。大会は8月7日から4日間、フランス「ル・ゴルフナショナル」で72ホールストロークプレーの個人戦で争う。21年東京五輪は畑岡奈紗と稲見萌寧が出場し、稲見が日本ゴルフ界初の表彰台となる銀メダル、畑岡は9位だった。
◆ネリー・コルダ 1998年7月28日、米フロリダ州生まれ。25歳。16年にプロ転向し、18年のスウィンギングスカート台湾選手権で米ツアー初優勝。21年全米女子プロ選手権などメジャー2勝を含む通算13勝。21年東京五輪は姉とともに米国代表で出場して金メダル。22年に鎖骨下静脈の血栓の手術をし、4か月間戦線離脱した。178センチ。家族は両親と姉。
今年4月のメジャー初戦、シェブロン選手権でコルダは米女子ツアー最多記録に並ぶ出場5連勝を飾った。1月の今季初戦だったヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズは16位。その後、出場した1月のドライブオン選手権(米フロリダ州)、3月の朴セリ選手権(米カリフォルニア州)、フォード選手権(米アリゾナ州)、4月のTモバイル・マッチプレー(米ネバダ州)、シェブロン選手権(米テキサス州)と破竹の5連勝。
パーオンしたホールの平均パット1・72で同2位。平均スコア69・22でツアートップと各部門別で圧倒的な数字を残している。同じ米女子ツアーを主戦場とする勝は「(今のコルダは)パターがめちゃめちゃ入っているって、聞きました。ショットもマッチプレーで後ろ(の組を)振り返ったら(フェアウェーの)真ん中にしかいなくて、誰だろうと思ったら、ずっとネリーだった。やっぱり調子いいんだなと思って。ゴルフは最終的にはパターが入れば上位にいけるし、優勝もできるんだなと思いました」と、目の当たりにした世界トップに君臨する強さの一端を語った。
実は、勝と同じ1998年7月生まれ。コルダの父・ペトルさんは1998年全豪オープン男子シングルスを制したテニスの名選手。母も88年ソウル五輪に出場したテニス選手、6歳上の姉ジェシカも米ツアー6勝のプロゴルファーと、アスリート一家でもある。異国の「黄金世代」のスーパースターについて勝は「私もっと年上なのかと思ってびっくりしたんですけど、すごい刺激になるので自分も頑張ります」とうなずいた。
現在、日本女子12番手の世界ランク76位。現状、日本勢の出場枠は世界ランク上位2人までで、逆転での五輪代表入りにはポイント配分の大きい今大会、5月30日開幕の全米女子オープン、6月の全米女子プロ選手権での上位進出が鍵となる。勝も今季米ツアーでは直近2試合連続でトップ10入りを果たすなど好調だ。「イメージ通り打てる球が増えたことが成績につながっている。自信はついている」と話す。今大会会場の茨城GCは17年のプロテスト合格後から、オフに練習している慣れ親しんだコース。今オフも3〜4回東Cを回り、大会に備えてきた。「グリーンにアンジュレーションもあったり、色んな技を使って攻めていきたい」。まずは21、22年日本女子オープンに続く国内メジャー3勝目を挙げ、パリ五輪舞台での日米黄金世代対決実現へと歩みを進める。
2024年05月04日 10:00
「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城GC東C=6665ヤード・パー72)は初日から天候に恵まれていることが、選手を苦しめる一因になっている。
【もっと読む】熱愛報道の原英莉花に…師匠・ジャンボ尾崎の心境複雑「ゴルフでも主役」を
今大会は公式競技(国内メジャー)ということでコース難度が高い。象徴しているのがグリーンだ。初日から速さは14フィートを超え、2日目は14フィート2分の1。硬さを示すコンパクションは25。女子の大会でこの数値は珍しい。
首位に3打差の通算3アンダー8位タイの申ジエ(36)は、「このコンディションなら週末は厳しくなると思う」と言った。3日目からも強い日差しの好天予想のため、グリーンはさらに硬くなり、速さも増すと見ているのだろう。
そこで初優勝を狙うのが、通算5アンダー2位タイと好位置にいる佐久間朱莉(21)だ。
今の女子プロは古江彩佳(23)、西村優菜(23)、山下美夢有(22)に代表されるように、身長15センチそこそこの小柄な選手は飛距離が出るドローボールが持ち球。しかし、今季のドライビングディスタンス242.70ヤード(25位)で飛ばし屋ではない佐久間は155センチでも持ち球はフェードだ。
その佐久間が魅せたのが8番(400ヤード・パー4)。「右の木がせり出て嫌だなと思ったけど、高いフェードを打って風にぶつければ良い感じで(グリーンに)止まるかなと思って」手にした5UTでピンそば4メートルにつけてバーディーとした。
ジャンボ尾崎の弟子といえば原英莉花(25)や米女子ツアーで戦う笹生優花(22)、西郷真央(22)が有名だが、佐久間も尾崎のゴルフアカデミー1期生。高校入学前から尾崎の指導を受けている。
ツアー関係者が言う。
「佐久間はジャンボに指導を受ける前からフェードを打っていた。小柄で飛距離が欲しい女子プロはみんなドローを持ち球にしているが、フェードの方がボールコントロールがやさしいし、グリーンで止めやすい。フェードが持ち球の尾崎はドローも打ったが、佐久間の持ち球を変えなかった。今回の速いグリーンは佐久間向きと言えます」
尾崎の弟子でフェードヒッターといえば原もそうだ。
「飛距離が出る原はジャンボの助言でドローをフェードに変えた。当初はアドレスが目標に対して右向きから左向きになるなど、アドレスや弾道イメージなどでかなり苦労したようです。今ではツアー屈指のフェーダーです」(前出・関係者)
今季の原はここまで不調も、今大会は公式戦3冠を狙っており、通算2アンダー10位タイにつけている。最終日は同門の優勝争いもありそうだ。
2024年05月04日 10:00
2日開幕の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城GC東C=6665ヤード・パー72)は、国内ツアーに4つある公式競技(メジャー大会)の1つ。
2024年05月04日 09:00
来季の出場権をかけた米男女ツアーのQTが行なわれ、日本人選手は男女5人が出場。
その結果に突撃! 24年米ツアーで戦う日本人選手の新しい顔ぶれ PGAツアー・コーンフェリーツアー
ルートは違えど、中島も小平も1年かけてPGAツアー参戦という最終ゴールを目指す
米ツアー24年シーズンの出場権をかけて争うQT(最終予選会)は、女子は23年11月30日から12月5日に計6ラウンド、男子は12月14日から17日に計4ラウンドで行なわれた。男女とも雨天中止の日があり、日程が延びる長丁場となったが、日本からは賞金王を獲得した中島啓太と小平智が。女子は、西郷真央、吉田優利、馬場咲希の3人が出場した。
男子のQTは、ここ10年はコーンフェリーツアー(下部ツアー)のみの出場優先順位を決めるための競技だったが、今回は上位5位タイまでにPGAツアーのフルシードが与えられることに。女子は今回も上位20位タイまでに入るとフルシード権を手にすることができるが、22年までの4ラウンド×2週の計8ラウンド(予選落ちなし)から、4ラウンド終了後に予選カットが取り入れられての計6ラウンドに変更された。
結果は、中島啓太は2ラウンド終了時点で6位タイにつけるも、残り2日間で大きく順位を落として敗退。しかし、日本ツアーの賞金王となったことでDPワールドツアー(欧州ツアー)の出場権を得ており、昨年、久常涼が達成したDPツアーからPGAツアーというルートを見据え、ヨーロッパルートで「松山英樹さんのプレーするPGAツアーを目指す」と語った。
また、23年シーズンの賞金ランキングは153位で、150位までに与えられる準シードも逃してしまった小平智は、復活を目指して出場。最終日は終盤に5位タイまで順位を揚げたものの、ラスト2ホールでバーディパットがカップに嫌われ、1打差の6位タイという、本当にあと1歩足りずにPGAツアーの出場権を獲得できなかった。
しかし、シーズン後半に好調なゴルフができた明るい材料を得て「来年はコーンフェリー(下部ツアー)に出て、PGAツアーを目指します」と、すぐさま気持ちを切り替えていた。
一方、女子のQTは、第2ステージから勝ち上がってきた馬場咲希が、4ラウンド目の最終ホールを「ボギーなら予選落ち」という危機でパーをセーブし、予選を通過して笑顔を見せたが、残りの2ラウンドで順位を大きく上げることができず、フルシード権には手が届かなかった。
しかし、下部ツアーであるエプソンツアーの出場権は得たため、日本のツアーと両にらみで24年のスケジュールを考えている。どちらを主戦場にするかはチームで話し合って決めるとのことだが、本人の目にはアメリカでのプレーが大きく写っているようだ。 LPGAツアー・エプソンツアー
西郷は2位タイ、吉田は7位タイと上位でLPGAツアーの出場権を獲得。
馬場はフルシード権は逃してしまったが、下部ツアーのエプソンツアーの出場権は得た
フルシード権を得たのは、2位タイの西郷真央と7位タイに入った吉田優利。昨年は好不調の大きな波を経験した西郷だが、今回は危なげないプレーで。吉田も安定したプレーを展開して、LPGAツアー選手の仲間入りを果たした。
これで来季は畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳、西村優菜、勝みなみ、渋野日向子の6人に加え、TOTOジャパンクラシックで優勝した稲見萌寧も米ツアー参戦を表明。合計9人の日本人選手が参戦することになる。
日本人選手が増えた今年の米ツアーは、男女とも目が離させない。
いかがでしたか? 各選手の活躍を応援していきましょう!
フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
“ジャンボ尾崎の弟子”小林夢果、契約更新を報告!「今年も…」とコメント
2024年05月04日 08:00
コンペや大事なラウンドはいいスコアを出したい。そのために「ふだんどおり、自分のゴルフをしよう!」と思うゴルファーは多いだろう。
しかし「ふだんどおりのプレーって何ですか?それって本当にふだんどおりですか?」とマスター今野。好プレーへとつながる “本当の自分らしさ” を出すコツを語る。 「ふだんどおりのゴルフ」は無自覚、無意識ではできない!
タツ 今年は年始からコンペ続きで数ラウンドしているんだけど、まったくいいスコアが出ない……
今野(マスター) コンペだから、と思って、ふだんどおりのプレーができていないのでは?
タツ なんか浮足立っちゃっているのかな? また来週コンペがあるから、今度はいつもどおり、自分のゴルフに徹したプレーを心がけてみるよ。
今野 具体的にいうと、どんなゴルフですか?
タツ 優勝争いしているプロが前日のインタビューでよくいう「目の前の1打に集中する。相手に影響されない。」とかだね。あとは、ミスをしてもすぐに気持ちを切り替えて前を向く。胸を張って歩くようにするよ!
今野 胸を張って歩くとポジティブな気持ちになる、自信がわいてくるという研究結果で出ていますが、タツさんはふだんからそうしてますか?
タツ いや。俺、猫背だから。
今野 相手に影響されないための策は?
タツ 干渉しない、されない。自分のことだけに集中する。
今野 胸を張って歩くのも干渉しないのも、タツさんのふだんのゴルフではないですね。お話好きのタツさんですから、同伴者と話をしない、話を聞かないのは、まったく自分らしくない。それにコンペで利己的なゴルフをしてたら、感じが悪いだけですよ。
タツ ということは、そもそも俺は「ふだん」がダメダメなのかい?
今野 そんなことないですよ。「ふだんどおり」でいいスコアが出ているときもあるじゃないですか。コンペという勝負どころで、いつもとは違った自分が出てしまう。だから自分らしく、と思うのはわかります。でも、ふだんどおりは、無自覚、無意識ではできないんですよ。
タツ 自然体でいたいのに、自覚しないといけない、意識しないといけないの⁉︎
今野 はい。ふだんどおりのゴルフをしていて、いいスコアが出たときに、自分がとった行動、発言、態度、心境など、何をしていたかを自覚する。そして、そのときのことを意識して行うのが、ツアープロがいう「自分らしいゴルフ」の正体です。
タツ いいスコアが出たときか……。何してたかなぁ。悪いことはよく覚えているけど、いいことはすぐ忘れちゃうんだよね。
今野 それもプロとアマチュアの違いかもしれませんね。プロは悪いことはラウンド中もラウンド後も早く忘れて、よいことだけを記憶し、それがなぜよくできたかを探求して再現できるトレーニングをしています。
タツ 自分らしさのよい部分を引き出し、実行するのもトレーニングが必要なのか。
今野 トレーニングというとストイックに感じますが、ふだんからいい結果やスコアは単によろこぶだけでなく「何をしたからよかったのか」を考えて、同じことを実行するクセをつけるだけでもいいですよ。
タツ 思い出した! 俺、いいスコア出すときは、だいたい何も考えてないわ(笑)
今野 私も準備しすぎ、作り込みすぎると返ってよくない。急に誘われたゴルフのほうが自分らしいプレーができて60台が出たりします。
タツ そういえば、ベストスコア更新したときは、靴を忘れてレンタルシューズでプレーしたなぁ。
今野 それは、まったくふだんどおりじゃないし、ただの怠慢です(笑) ハイパフォーマンス、ロースコアが出たとき何してた?
「本来あるべき姿からズレてくると、体と心のあり方もゆがんできます。ラウンド当日は気負わず、ふだんどおりの自分でいることが大事ですが、そのふだんどおりは、“ ふだん ”から考えて自覚しておかないと実行できません。
とくにいいプレーができた日は、何があって、何をしていたかを覚えておくといい。強い、うまいゴルファーってそういうところに勤勉なんですよ」(今野)
いかがでしたか? ぜひマスター今野のアドバイスを参考にしてみてください。
マスター=今野一哉
●こんの・かずや / 1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ・RainbowFM(88.5MHz)の「サタマ二♪」(第2土曜 15:00-16:00 オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace
2024年05月04日 07:00
選手、キャディ、ツアー担当者に聞いた最新のセッティングトレンドは?
女子プロのクラブ選びをもっと詳しく調査したところ2024年の新しいトレンドが見えてきた! コンパクトなUTはラフや傾斜でも使える
選手もキャディもツアーレップも「やさしいのはショートウッド」という意見は一致していました。ショートウッドとUTを比較すると打球が上がりやすくてミスに強いのはショートウッドですが、女子プロのレベルが上がったことで「やさしいショートウッド=球が上がりすぎる」という印象に変わってしまったようです。
また、プロは顔へのこだわりが強いので、ヘッド体積が大きいFWよりも、コンパクトなUTのほうがラフや傾斜地で構えやすいという選手も多かったです。とくに7Wのロフトになると、ターゲットに対してスクエアに構えるのが難しいという声もありました。 クラブが短いUTは芯に当てやすい テーラーメイドツアーレップ
貞包聡介さん
「3Wでもロフトが大きめ、15度より寝ているFWを使う選手が増えたことで、5Wが要らなくなった。また、UTのほうが“芯に当てやすい”という声が多いです」 パワーがあるから3UTでも球を上げられる ダンロップツアーレップ
松栄圭一郎さん(左)中原昭人さん(右)
「最近の若い選手はジュニア時代からUTを使っていて、パワーもあるから3UTでも球の高さをきちんと出せてグリーンで止められるようになりましたよね」 7Wのクラブを作る回数が減りました キャロウェイツアーレップ
島田研二さん
「確かに最近は5Wや7Wを作る機会が減りました。当社はFWとUTの中間の“UW”もあるので、5W以外のクラブの選択肢が増えたことも理由だと思います」 ジュニア時代から5Wよりも3UT プロゴルファー
石井理緒
「ジュニアのころから5Wは打球が上がりすぎて使いにくいと思っていたので、3UTを使っていました。3Wと3UTの飛距離の差は15ヤードくらいですね」 ダウンブローに打てる選手が増えた プロキャディ
栗永 遼さん
「一時期は7W、9Wを使う選手も多かった。でも今は、ダウンブローに打てる選手が増えたので高さよりも操作性を重視してUTを使うようになりました」 抜けのよさはFWよりもUT プロキャディ
先崎洋之さん(左)照井浩二さん(右)
「UTのほうが構えやすくて、ラフからの抜けもいいと思います。今はラフからでも出すだけではなく、グリーンを狙う時代なので選手はUTで攻めますね」
解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一 写真=田中宏幸 取材トーナメント=樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
2024年05月04日 06:25
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(3日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
17位スタートの生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、25)=エー・エム・エス=が10バーディー、1ボギーの61で回り、通算10アンダーで首位に浮上した。
2024年05月04日 06:00
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
14位で出た菅沼菜々(24)=あいおいニッセイ同和損保=が6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコアとなる67をマークし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷し、一時は「病んだ」という“自称アイドル”が大舞台で復調。初のメジャー制覇へ、ファンの応援を力に逃げ切りをはかる。佐久間朱莉(21)=大東建託=ら3人が5アンダーで2位につけている。
最終18番のグリーンが、菅沼のステージと化した。「無心で打った」という8メートルのバーディーパットをねじ込み、満員のスタンドを沸かせた。「調子が良くて優勝争いをしているときに、あんな感じでたくさん応援をいただいていた。それを思い出した」。歓声を全身で味わい、極上のスマイルをファンに返した。
2勝し迎えた今季、前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷した。2月に右膝を痛めたことが原因だった。約2週間球が打てず、回復後はフォームが崩れた。痛みへの恐怖から、飛距離は9アイアンで10ヤードも落ちた。「先週から思うようなショットが打てるようになってきた」。復調を遂げ、今季初の60台を記録した。
最近4年は2戦連続予選落ちさえなかっただけに、開幕後の2か月間は「病んでいた」という。試合会場で仲間に励まされては涙があふれた。「泣いている暇はないから頑張ろう」と思いながら、また泣いた。父・真一さんは「18年にプロテストに受かってから長いスランプがなかった。安定していただけに苦しかったはず」と思いやった。
“自称アイドル”を公言する菅沼の元に、批判的なコメントが届くことも多い。オフのテレビ出演後には「練習しろ」、「遊んでいるからだめなんだ」の言葉が目に入った。ゴルフにもしっかり取り組んできた自負がある。「思われるのはいいけど、直接コメントを書かれると、全く傷つかないというわけではない」。今年4月にSNSのコメント欄を封鎖した。アンチに目を向けることをやめ、ファンの愛に包まれ生きている。
コースでは常に見られていることを意識する。この日のポニーテールの毛先は両巻きカール。朝、5分で仕上げたものだ。この日は1万人を超える大観衆が訪れた。「たくさんの方に来ていただいた方が燃える。ゴールデンウィークなので、たくさんの方にいいプレーを届けられるように頑張りたい」。メジャーの舞台で、菅沼の笑顔はさらに輝く。(高木 恵)
◆アキバでライブ「学園天国」など熱唱
菅沼はオフの1月中旬、“アイドルの聖地”東京・秋葉原でファン約150人を集めてイベントを開催した。ライブハウスでクイズ大会やトークショー、歌も披露。「学園天国」、「LOVEマシーン」を熱唱し、ファンも総立ちでペンライトを回して盛り上がった。ゴルフ場では、観客はプレー中は静かにし、選手がバーディーを取った時しか声を出せないが「ファンの方と触れ合って、みんなで歌いたい」との思いから実現した。周囲には「来年はもっと盛大にやりたい」と話しているという。ペンライトの光が飛び交うライブ―。初のメジャー優勝後の“ファンミーティング”での光景を描いている。(岩原 正幸)
2024年05月04日 06:00
プロゴルファーの金田久美子が自身のInstagramを更新。後輩ゴルファーとのプライベートショットを公開しました。 「華ちゃに突っ込まれたww」金田プロの失態とは?
金田プロは「みんなで行ったけどおいしかったー」「塩がめちゃくちゃオススメです!」と千葉市にあるラーメン店・中華そばこばやしに訪れたことを報告。
中華そばこばやしは千葉市中央区に今年の2月にオープンしたお店であり、開店時には金田プロからのお祝いの花が店頭に飾られていたとのこと。投稿された写真と動画には脇元華プロ、臼井麗香プロ、松田鈴英プロの4人で食事会をしたよう様子が写されており、テーブルを囲みポーズを決める4ショットや、「アクサレディス」でツアー初優勝を手にした臼井プロのお祝いをする姿が公開されています。
金田プロは「私のインスタ見たって言うとそうでしたかありがとうございますと、店員さんが言ってくれます」「そして私の株が上がるのでぜひ金田久美子のインスタ見たとお店に食べに行ってみてください!」とコメントを投稿。最後にハッシュタグで「#れいちぇるおめでとう」と祝福のメッセージを添えながらも、「#中華の華は脇本華の華」と綴りました。
実は投稿された動画の中で、臼井プロは色紙にサインを書こうとするも「華」の字が書けなかった模様。それをハッシュタグにてコメントした金田プロでしたが、これに対し脇元プロから「はい、脇本って間違えたー脇元やし」とリプライ。まさかの自らも脇元の名前をミスするという失態をし、綺麗なオチが付いた投稿となりました。
この投稿にファンからは「豪華なメンバー」「聖地になりそうですね」「華ちゃに突っ込まれたww」「今度行ってみます」などのコメントが寄せられていました。
いかがでしたか? ぜひ金田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※kinkumiringo93/Instagram
2024年05月04日 05:00
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第2日」(3日、茨城GC東C=パー72)
14位から出た菅沼菜々(24)=あいおいニッセイ同和損保=が6バーディー、1ボギーで今季自身初の60台となる67をマーク。通算6アンダーで単独首位に浮上した。単独首位からスタートした佐久間朱莉は72で、1打差の2位に後退。米女子ツアーからスポット参戦している古江彩佳、西村優菜は予選落ちした。
最終18番のグリーンを囲んだ数百人のギャラリー、いや菅沼のファンが熱狂した。まるでグリーンはライブステージのよう。下り10メートルを沈めてバーディー締めとすると、大歓声の観衆にニッコリと笑いかけた。
「昨年、自分が調子良く優勝争いをしていた時はあの歓声をもらっていたので、その感覚を思い出してうれしかった」
自称が付くアイドルゴルファー。「応援してくださっている方がいるから頑張れる」と声援を力に、得意とする硬くて速いグリーンを攻略した。5番で3パットのボギーをたたくと「逆にスイッチが入った」と7、8番は5メートルを沈めて連続バーディー。後半32の猛攻で、今季自身初の60台をマークした。
昨季は2勝と飛躍したが、今季は出場8戦で6度の予選落ちと出遅れた。原因はオフの2月に走り込みをした際に故障した右膝が、うまく使えていなかったため。前週の月曜日に練習で「そうだ膝だ!」と修正点がふと頭に浮かぶと、当たりが薄く、鳴りをひそめていた飛距離も元に戻った。
ただ、開幕からの不振は自身の気持ちを沈めた。予選落ちが続く日々に、SNSでは誹謗(ひぼう)中傷も集まった。「オフにテレビに出たりして練習してないんじゃないかとか。思われるのは良いけど、直接コメントに書かれると全く傷つかないというわけじゃないので」。心ない言葉に、4月中にはコメント欄も封鎖した。
言葉に心を痛めたこともあった。それでも、ファンの言葉が原動力にもなる。大会は2日目にして1万人超え。週末も大観衆の来場が予想される。「ゴールデンウィークなので、たくさんの方に良いプレーを届けられるように」と熱い声援に応え、メジャーVの大勲章を手に入れたい。
2024年05月03日 20:47
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
25位から出た「セクシー・クイーン」ことアン・シネ(韓国)は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの76とスコアを落とすも、通算4オーバーの52位で予選を辛くも通過した。
2024年05月03日 19:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(2日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
日米通算24勝で元世界ランク1位の宮里藍さんが、「久光製薬ジュニアゴルフ体験会」に登場した。最終日の5月5日までの3日間で計6回開催される。
12人の子供たちを前に、スナックゴルフを通じてゴルフの楽しさを伝えた。藍さんは「こうして、いろんな場所でいろんな子供たちと触れ合えるのは、私にとってもありがたい機会。楽しいです」と笑顔を見せた。
大会については「東コースは難しい。コンディションが整っているので、晴れるとボールを止めるのが難しいだろうな、と感じています。昨日は風が吹いていたので、より難しかったと思います。昨日は我慢勝負ですけど、天気になってスコアをどれだけ伸ばせるかが勝負だと思います」と話した。
2024年05月03日 18:58
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
3打差8位から出た桜井心那(ニトリ)は6バーディー、3ボギー、1トリプルボギーの72で回り、通算2アンダーの10位で週末の決勝ラウンドへと向かう。7番からは4連続バーディーで一気にスコアを伸ばしたが、最終18番で痛恨のトリプルボギーをたたいた。それでも「最後の(トリ)があってイーブンなので、いいプレーはできている。ミスも受け入れてやれれば」と受け入れた。
7番はグリーン右からウェッジでのチップインバーディー。これで流れに乗ると8番、9番を1・5メートルにつける持ち前のショット力を発揮してバーディー。18番はティーショットを右に大きく曲げ、ボールが木の上へ。そのまま見つからず、ロストボールとなった。打ち直しの第3打は左に大きく反れ、4打目もフェアウェーに出すだけに。6オン2パットのトリプルボギーを喫した。とはいえ、首位とは4打差で踏みとどまった。ホールアウト後は練習場で笑顔も多く見せ、既に決勝ラウンド2日間へと気持ちを切り替えていた。
2024年05月03日 18:51
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
東コースで開催された2021年大会覇者で、米ツアーから帰国参戦した西村優菜(スターツ)は37位から出て1バーディー、8ボギーの79をたたき、通算8オーバーの98位で予選落ちした。
2日間を振り返り「ショットがひどく、難しいセッティングだったので、このショットではなかなか難しい。昨日の終盤に調整できて、練習でも良き感じでできていたけど、自信を持って振れるところがなかった」と話した。
大勢のファンの声援については「2日間ひどいゴルフでしたけど、楽しかった。ゴールデンウィークで多くのギャラリーの前でいいゴルフができなかったのは苦しいけど、自分は楽しかった」と感謝し、大勢のギャラリーの求めに応じて長時間サインした。今後の米ツアーに向けては「(スイングの)テンポが狂っているところをどう直すか、試合は続くけど、しっかり調整したい」と話した。