2024年04月23日 14:41
男子プロゴルフツアーの「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」は25日から4日間、静岡・太平洋C御殿場Cで開催される。開幕を2日後に控えた23日、予選ラウンド2日間の組み合わせが発表された。3月の欧州男子(DPワールド)ツアー、ヒーロー・インディアンオープンで初優勝を挙げ、今季日本ツアー初戦となる昨季賞金王・中島啓太(フリー)は、1月に1907年以降でフランス選手として初めて米ツアー制覇を果たしたマチュー・パボン、欧州ツアー5勝のマテオ・マナセロ(イタリア)と同組に入った。 日本ツアー今季開幕戦の東建ホームメイトカップを制した金谷拓実(Yogibo)は、欧州8勝のパブロ・ララサバル(スペイン)、サム・ベアストー(英国)とのペアリングから2連勝を目指す。昨季日本ツアー賞金ランク2位の蝉川泰果(アース製薬)は、米ツアー1勝、欧州5勝などのディラン・フリッテリ(南アフリカ)、欧州1勝のトム・マッキビン(北アイルランド)と同組となった。 2月の欧州ツアー、カタール・マスターズを優勝した星野陸也(興和)は体調不良のために欠場。賞金総額3億2049万円、優勝賞金5448万3300円で争われる。
2024年05月04日 06:00
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
14位で出た菅沼菜々(24)=あいおいニッセイ同和損保=が6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコアとなる67をマークし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷し、一時は「病んだ」という“自称アイドル”が大舞台で復調。初のメジャー制覇へ、ファンの応援を力に逃げ切りをはかる。佐久間朱莉(21)=大東建託=ら3人が5アンダーで2位につけている。
最終18番のグリーンが、菅沼のステージと化した。「無心で打った」という8メートルのバーディーパットをねじ込み、満員のスタンドを沸かせた。「調子が良くて優勝争いをしているときに、あんな感じでたくさん応援をいただいていた。それを思い出した」。歓声を全身で味わい、極上のスマイルをファンに返した。
2勝し迎えた今季、前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷した。2月に右膝を痛めたことが原因だった。約2週間球が打てず、回復後はフォームが崩れた。痛みへの恐怖から、飛距離は9アイアンで10ヤードも落ちた。「先週から思うようなショットが打てるようになってきた」。復調を遂げ、今季初の60台を記録した。
最近4年は2戦連続予選落ちさえなかっただけに、開幕後の2か月間は「病んでいた」という。試合会場で仲間に励まされては涙があふれた。「泣いている暇はないから頑張ろう」と思いながら、また泣いた。父・真一さんは「18年にプロテストに受かってから長いスランプがなかった。安定していただけに苦しかったはず」と思いやった。
“自称アイドル”を公言する菅沼の元に、批判的なコメントが届くことも多い。オフのテレビ出演後には「練習しろ」、「遊んでいるからだめなんだ」の言葉が目に入った。ゴルフにもしっかり取り組んできた自負がある。「思われるのはいいけど、直接コメントを書かれると、全く傷つかないというわけではない」。今年4月にSNSのコメント欄を封鎖した。アンチに目を向けることをやめ、ファンの愛に包まれ生きている。
コースでは常に見られていることを意識する。この日のポニーテールの毛先は両巻きカール。朝、5分で仕上げたものだ。この日は1万人を超える大観衆が訪れた。「たくさんの方に来ていただいた方が燃える。ゴールデンウィークなので、たくさんの方にいいプレーを届けられるように頑張りたい」。メジャーの舞台で、菅沼の笑顔はさらに輝く。(高木 恵)
◆アキバでライブ「学園天国」など熱唱
菅沼はオフの1月中旬、“アイドルの聖地”東京・秋葉原でファン約150人を集めてイベントを開催した。ライブハウスでクイズ大会やトークショー、歌も披露。「学園天国」、「LOVEマシーン」を熱唱し、ファンも総立ちでペンライトを回して盛り上がった。ゴルフ場では、観客はプレー中は静かにし、選手がバーディーを取った時しか声を出せないが「ファンの方と触れ合って、みんなで歌いたい」との思いから実現した。周囲には「来年はもっと盛大にやりたい」と話しているという。ペンライトの光が飛び交うライブ―。初のメジャー優勝後の“ファンミーティング”での光景を描いている。(岩原 正幸)
2024年05月04日 05:00
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第2日」(3日、茨城GC東C=パー72)
14位から出た菅沼菜々(24)=あいおいニッセイ同和損保=が6バーディー、1ボギーで今季自身初の60台となる67をマーク。通算6アンダーで単独首位に浮上した。単独首位からスタートした佐久間朱莉は72で、1打差の2位に後退。米女子ツアーからスポット参戦している古江彩佳、西村優菜は予選落ちした。
最終18番のグリーンを囲んだ数百人のギャラリー、いや菅沼のファンが熱狂した。まるでグリーンはライブステージのよう。下り10メートルを沈めてバーディー締めとすると、大歓声の観衆にニッコリと笑いかけた。
「昨年、自分が調子良く優勝争いをしていた時はあの歓声をもらっていたので、その感覚を思い出してうれしかった」
自称が付くアイドルゴルファー。「応援してくださっている方がいるから頑張れる」と声援を力に、得意とする硬くて速いグリーンを攻略した。5番で3パットのボギーをたたくと「逆にスイッチが入った」と7、8番は5メートルを沈めて連続バーディー。後半32の猛攻で、今季自身初の60台をマークした。
昨季は2勝と飛躍したが、今季は出場8戦で6度の予選落ちと出遅れた。原因はオフの2月に走り込みをした際に故障した右膝が、うまく使えていなかったため。前週の月曜日に練習で「そうだ膝だ!」と修正点がふと頭に浮かぶと、当たりが薄く、鳴りをひそめていた飛距離も元に戻った。
ただ、開幕からの不振は自身の気持ちを沈めた。予選落ちが続く日々に、SNSでは誹謗(ひぼう)中傷も集まった。「オフにテレビに出たりして練習してないんじゃないかとか。思われるのは良いけど、直接コメントに書かれると全く傷つかないというわけじゃないので」。心ない言葉に、4月中にはコメント欄も封鎖した。
言葉に心を痛めたこともあった。それでも、ファンの言葉が原動力にもなる。大会は2日目にして1万人超え。週末も大観衆の来場が予想される。「ゴールデンウィークなので、たくさんの方に良いプレーを届けられるように」と熱い声援に応え、メジャーVの大勲章を手に入れたい。
2024年05月03日 20:47
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
25位から出た「セクシー・クイーン」ことアン・シネ(韓国)は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの76とスコアを落とすも、通算4オーバーの52位で予選を辛くも通過した。
前半を43で7つスコアを落として折り返し、カットラインを大きく下回った。だが、上がり4ホールで3バーディーを奪って猛反撃。ギリギリで決勝ラウンド進出を決めた。バーディー必須の最終18番パー5。5メートルをねじ込むと、膝から崩れ落ち、手で顔を覆った。「予選通過しないといけないというストレスがあった。試合で泣いたのは初めて」。プレッシャーから解き放たれ、安堵(あんど)の涙がこぼれた。
ワールドレディスサロンパスカップは17年5月に日本ツアー初出場し、フィーバーを巻き起こす原点となった大会(41位)だ。当時、初日には膝上30センチの黒のミニスカートを着用し、ギャラリーの視線をくぎ付けにして話題となった。この日はカーキのトップスと同色のミスカートで、1万人を超すギャラリーが集まった会場を沸かせた。決勝ラウンド2日間は「最後の4ホールみたいなゴルフをしたい。怖いものがない」と逆襲を誓った。
2024年05月03日 19:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(2日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
日米通算24勝で元世界ランク1位の宮里藍さんが、「久光製薬ジュニアゴルフ体験会」に登場した。
2024年05月03日 18:58
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
3打差8位から出た桜井心那(ニトリ)は6バーディー、3ボギー、1トリプルボギーの72で回り、通算2アンダーの10位で週末の決勝ラウンドへと向かう。7番からは4連続バーディーで一気にスコアを伸ばしたが、最終18番で痛恨のトリプルボギーをたたいた。それでも「最後の(トリ)があってイーブンなので、いいプレーはできている。ミスも受け入れてやれれば」と受け入れた。
7番はグリーン右からウェッジでのチップインバーディー。これで流れに乗ると8番、9番を1・5メートルにつける持ち前のショット力を発揮してバーディー。18番はティーショットを右に大きく曲げ、ボールが木の上へ。そのまま見つからず、ロストボールとなった。打ち直しの第3打は左に大きく反れ、4打目もフェアウェーに出すだけに。6オン2パットのトリプルボギーを喫した。とはいえ、首位とは4打差で踏みとどまった。ホールアウト後は練習場で笑顔も多く見せ、既に決勝ラウンド2日間へと気持ちを切り替えていた。
2024年05月03日 18:51
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
東コースで開催された2021年大会覇者で、米ツアーから帰国参戦した西村優菜(スターツ)は37位から出て1バーディー、8ボギーの79をたたき、通算8オーバーの98位で予選落ちした。
2日間を振り返り「ショットがひどく、難しいセッティングだったので、このショットではなかなか難しい。昨日の終盤に調整できて、練習でも良き感じでできていたけど、自信を持って振れるところがなかった」と話した。
大勢のファンの声援については「2日間ひどいゴルフでしたけど、楽しかった。ゴールデンウィークで多くのギャラリーの前でいいゴルフができなかったのは苦しいけど、自分は楽しかった」と感謝し、大勢のギャラリーの求めに応じて長時間サインした。今後の米ツアーに向けては「(スイングの)テンポが狂っているところをどう直すか、試合は続くけど、しっかり調整したい」と話した。
2024年05月03日 18:42
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
米ツアーを主戦場とする、日米通算9勝の古江彩佳(富士通)は71位から出て、1バーディー、3ボギーの74と落とし、5オーバーの66位。カットラインに1打及ばず、予選落ちとなった。
悔しい2日間となり「こういう日もあるという、体の状態だった。昨日がスイング自体悪かったので、もう少し頑張りたかった」と結果を受け入れた。
今季初めての国内ツアーで大観衆の前でプレーし「ギャラリーさんがいてくれたおかげで頑張れた。帰ってきて試合に出られたのは良かった」とホールアウト後、クラブハウス付近で待ち受けた大勢のギャラリーへのサインに応じた。今夏のパリ五輪出場圏内となる日本勢2番手の世界ランク23位。今後は米ツアーに戻るが6月下旬まで続くパリ五輪出場権争いに向けては「変わりなくいくだけ。最後まで頑張れたらな、と思う」と意欲的に話した。
2024年05月03日 18:25
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
昨季韓国ツアーで3勝を挙げて賞金女王に輝いた初出場の21歳、イ・イェウォン(韓国)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算5アンダーで2位をキープ。
2024年05月03日 18:10
女子ゴルフの国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパス杯(読売新聞社など後援)は3日、茨城県の茨城GC東(パー72)で第2ラウンドが行われ、首位と4打差の14位から出た菅沼菜々が6バーディー、1ボギーとスコアを五つ伸ばし、通算6アンダーで首位に立った。
1打差の2位は佐久間朱莉とイ・イェウォン、ペ・ソンウ(ともに韓国)。山下美夢有は3アンダーで8位。竹田麗央、桜井心那は2アンダーで10位。古江彩佳は5オーバーで予選落ちした。
2024年05月03日 18:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
快晴の下、白熱の予選ラウンドが終了した。ツアー2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が4打差14位で出て、硬い高速グリーンを攻略して6バーディー、1ボギーのベストスコア67をマーク。通算6アンダーで単独首位に浮上した。初日を単独首位発進して初優勝を狙う佐久間朱莉(しゅり)、昨年の韓国ツアー賞金女王のイ・イェウォン(韓国)、通算2勝のペ・ソンウ(韓国)が1打差の2位に並んだ。
メジャー初Vを目指す森田遥、初優勝を狙う金沢志奈が4アンダーの5位。22年大会覇者の山下美夢有(みゆう)、18年大会を制した申ジエ(韓国)、ウー・チャイェン(台湾)が8位。通算4勝の桜井心那、ツアー11人目のメジャー3冠に挑む原英莉花、今季2勝の竹田麗央、ツアー1勝の河本結、通算2勝の川崎春花が2アンダーの10位で続く。
悲願のメジャー制覇に挑む上田桃子、米ツアーから帰国参戦中の勝みなみ、通算20勝の鈴木愛は3オーバーの42位。アン・シネ(韓国)は4オーバーの52位で決勝ラウンドへ進んだ。
一方で、米ツアーが主戦場で世界ランク23位の古江彩佳、永久シード保持者の不動裕理は5オーバーの66位で予選落ち。前週初優勝した天本ハルカ、小祝さくら、横峯さくらは6オーバーの80位。米ツアーから帰国参戦した21年大会覇者の西村優菜は、8オーバーの98位でいずれも決勝ラウンドには進めなかった。
2024年05月03日 17:58
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2022年大会覇者の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が25位から出て5バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーでホールアウト時点で、首位と3打差の暫定8位に浮上した。
1番でバーディー発進すると4番、5番で連続バーディーを奪い、2つ伸ばして折り返した。後半には14番でバンカーショットを30センチにつけて、流れを切らさなかった。「アンダーパーで回れたのは、明日にもつながると思う」と80点の自己評価をつけた。
2年前のこの大会(西コース)では初日に「64」のビッグスコアをマークして完全優勝。JLPGAツアー選手権リコー杯(22、23年)に続く、22歳277日でメジャー4勝目なら、畑岡奈紗に次ぐ年少2位の記録となる。今季初優勝を目指す残り2日間へ「明日以降も落ち着いてプレーできたら。しっかりマネジメントして、パー5で取れたら」と気を引き締め直していた。
2024年05月03日 17:48
男子ゴルフのメジャー第3戦となる全米オープン選手権(6月13日開幕、ノースカロライナ州)を主催する全米ゴルフ協会は2日、優勝3度のタイガー・ウッズ(米)が4年ぶりに出場すると発表した。
2024年05月03日 17:25
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
21年大会覇者で米ツアーから帰国参戦の西村優菜(スターツ)は37位で出て1バーディー、8ボギーの79をたたき、通算8オーバーの暫定97位で予選落ちが確実となった。また、同じく米ツアーを主戦場とする古江彩佳(富士通)は71位から出て1バーディー、3ボギーの74と巻き返しはならず、5オーバーの暫定66位。予選通過ラインの60位タイの圏外でホールアウトした。
米ツアー参戦2年目の勝みなみ(明治安田)は37位からスタートし、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの74と落としたが、3オーバーの暫定42位で予選通過が確実となった。
2024年05月03日 17:24
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(2日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
14位で出たツアー通算2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が6バーディー、67をマークし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。最終18番で「無心で打った」という8メートルのバーディーパットをねじ込み、大歓声を浴びた。「去年、自分の調子が良くて最終日優勝争いをしているときに、あんな感じでたくさん応援をいただいていた。それを思い出した」。極上のスマイルでファンの声援に応じた。
昨季2勝を挙げて迎えた今季だが、前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷した。オフの2月に右膝を痛めたことが原因だった。ダウンスイングで右膝が回らずに前に出て、体が開いてしまっていた。「けがをしてからスイングがずれていたけど、だんだん自分の思うようなショットができるようになった」と前週から徐々に復調。手応えとともに乗り込んだ茨城で、今季初の60台を記録した。
“自称アイドル”を公言する菅沼の元に、SNSを通じて批判的なコメントが届くことも多い。「テレビに出たりオフにイベントに出たりで、練習をしていないんじゃないか、遊んでいるからだめなんじゃないかって言われた。でも、オフもしっかり練習していた。そう思われるのはいいけど、直接コメントを書かれことは、全く傷つかないというわけではない」。今年4月にSNSのコメント欄を封鎖した。熱心なファンは多い。「応援してくれる人」のために、強い気持ちで頑張ることができる。
コースでは常に見られていることを意識している。この日のポニーテールの毛先は両巻きカール。朝、5分で仕上げたものだ。この日は1万人を越えるギャラリーが詰めかけるなど今季最初のメジャー大会には、週末はより大勢の観客が訪れることが予想される。「たくさんの方に来ていただいた方が燃えるし、楽しい。ゴールデンウィークなので、たくさんの方にいいプレーを届けられるように頑張りたいです」と愛嬌たっぷりに言った。
2024年05月03日 16:58
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(3日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
17位からスタートした25歳の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)が5連続を含む10バーディー、1ボギーの61で回り、通算10アンダーで首位に浮上した。ツアー初優勝を目指し、残り2日間を戦う。
2打差の2位に、河本力(大和証券)、小木曽喬(フロンティアの介護)、ニュージーランドのマイケル・ヘンドリー(アクシネット)が続く。
第1日に2打差の3位と好発進した石川遼(CASIO)は1バーディー、4ボギーの73とスコアを落とし、通算1アンダーで23位に後退した。
生源寺は昨季、下部のABEMAツアーで同ツアー史上最高額の1125万3106円を稼ぎ、賞金王に輝いた。今季はレギュラーツアー開幕戦の東建ホームメートカップで自己最高の2位。好調の25歳は、初出場の今大会でも好プレーを連発した。2番パー5で第3打のアプローチをピンに50センチに寄せてバーディーを奪うと、6番まで5連続バーディー。この日、実測159ヤードの4番パー3では8アイアンでピンそば30センチにつけて、もう少しでホールインワンとなるスーパーショットを披露した。前半を29で折り返し、後半の10番でもバーディーを奪った。
今大会では2010年の最終日で石川が世界主要ツアー最小の58をマークして、大逆転優勝を果たした。生源寺は「58が(頭の中で)チラチラしました」と正直に明かす。10ホールで7バーディーを奪った後、バーディーラッシュはストップ。「11番、12番でバーディーを取れなかったので58は無理かな、と思いました」
14番ではこの日、唯一のボギーをたたいたが、15番、17番、18番でもバーディーを重ね、圧巻の61をマーク。今大会では2010年最終日で石川がマークした58、2014年第1日で松村道央がマークした60に続く大会史上3位タイのビッグスコアで、17位から一気に首位に浮上した。
生源寺は、山口・山陽小野田市出身で、高校は岡山の作陽に進学した。2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子は同じ高校の同学年のチームメートだった。「同じクラスになったことはありませんけど、ゴルフ部では一緒に練習していました。当時から、うまくて、明るかったです」と生源寺は懐かしそうに話す。
2017年に作陽高卒業後、渋野はプロの道へ、生源寺は同大に進学した。渋野が2019年に全英女子オープンを制して、世界中に衝撃を与えた時、生源寺は同大の3年生だった。
「刺激でしかなかった。ちょうど、その頃、僕も大学を卒業したらプロになろう、と決めた時でした。(渋野は)国内でも何度も勝っています(6勝)ので、僕もプロとして早く追いつきたい」と生源寺は爽やかに話す。圧倒的な勢いで全英を制した渋野と同じような勢いで残り2日を戦い、ツアー初優勝を目指す。