2024年04月24日 15:42
プレミアリーグの強豪リバプールで重要戦力として活躍する遠藤航。4−3−3のアンカーでタフに戦う姿を、元日本代表MFの中村俊輔氏はどう見ているのか。『WOWOWサッカー』の公式YouTubeチャンネルが公開したインタビュー動画で、稀代のファンタジスタは「ビッグクラブで、周りに良い選手が多くて、スムーズにいっている気がする」と語る。 名立たるプレーヤーたちとともに、攻守の両局面で抜群の存在感を示す。シュツットガルト時代にも高く評価された“デュエル”の強さをいかんなく発揮。中盤の底からアグレッシブにボールを奪いにかかる。 最終ラインにはフィルジル・ファン・ダイクら頼りになるDFたちが控えている。遠藤も心置きなく前に、前にと出ていける部分はあるかもしれないが、俊輔は「後ろを空けているつもりはないと思う」と自身の考えを述べる。 「後ろの(選手の)能力が高いがために、狙いを前に定められるっていう感じじゃないですかね。自分の後ろ、ストッパーとの幅で、一人ひとりのプレー幅が広いので、自然と前に押し出される感じ。下がる必要がないので、前に行っていいよっていう」 【動画】「よくサッカーを知っているなって」中村俊輔が遠藤航を語る それは、前後の関係性だけに限らない。 「横もあるし、守備だけじゃなくて、攻撃でも一人ひとりのプレー幅というか、ゾーンが広いので。そうすると、遠藤君のゾーンも自然と広くなるんですけど、そのほうが得意かもしれない、遠藤君に関しては」 ビッグクラブにいる利点。俊輔は「周りの選手が良いと、自分の得意なプレーに専念できる」ことをメリットに挙げる。そうした環境で、遠藤に備わる能力も最大限に引き出されているようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 11:01
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで4大会ぶり2度目の優勝を飾り、アジア第一代表としてパリ行きを決めた。
戦前は、MF鈴木唯人(ブレンビー)、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)など複数の欧州組が不在でアジアの戦いを勝ち抜けるか不安視されていたが、キャプテンのMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)を軸に大会を通してタフに戦い続け、頂点に立った。
「危機感しかありません」と、大会前から山本昌邦ナショナルチームダイレクターがアジアで戦う厳しさを強調していたが、今大会は苦難の連続だった。
DF西尾隆矢の退場により10人で戦った中国とのグループステージ初戦は、1−0で競り勝ったものの防戦一方の展開で、最終節の韓国戦は攻めきれず、終盤の失点で0−1の敗戦。最大の山場となった開催国カタールとの準々決勝は、数的優位をうまく活かせず、延長戦までもつれ込んだ末に4−2で勝利を手にした。
決勝のウズベキスタン戦は終始、劣勢の時間が長かった。それでも90+1分にMF山田楓喜(東京V)が均衡を破るゴールを決めたが、4分後にDF関根大輝(柏)のハンドでPKを献上。だが、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)のビッグセーブで凌ぎ、トータル17分ものアディショナルタイムを乗り切って栄冠を掴んだ。
大会を通じてタフさが増し、2年前にチームが立ち上がった時とは比べものにならないぐらい、グループとしても個人としても逞しくなった。五輪本大会でも彼らの奮闘に期待したいが、今回のパリ五輪世代のチームは、アジア予選のメンバーがそのままパリに行く可能性は現状で小さいかもしれない。
というのも、冒頭で触れた通り、今回は大半の欧州組を招集できていないからだ。U-23アジア杯はインターナショナルマッチウィーク外での開催で選手を揃えにくい側面があり、さらに近年は早い段階で欧州行きを決断する選手が増えた影響で、より思い通りにメンバーを組めなかった。
そうした状況になる可能性は大岩監督も考慮していたが、今回のU-23アジア杯が往来の1月開催でなくなったのは計算外。A代表のアジアカップが中国からカタールに開催地が変更された影響で1月にずれ込み、U-23のコンペティションはその煽りを受けて4月になったからだ。
そうなると、欧州のリーグ戦が佳境を迎えるタイミングで欧州組の招集は一筋縄ではいかない。今大会はコアメンバーとして重宝されてきた鈴木唯、鈴木彩に加え、MF斉藤光毅、MF三戸舜介(ともにスパルタ)のオランダコンビ、スコットランドリーグで5得点をマークしているFW小田裕太郎(ハーツ)が選外になっている。
【PHOTO】アジアを制して喜びが爆発!歓喜に沸くU-23日本代表イレブンの笑顔を厳選!(Part1)
東京五輪は開催国枠での出場となったため予選を免除されていたが、アジアの戦いを突破して本大会行きを決めた2016年1月のリオ五輪アジア最終予選(U-23アジア杯)では、おおよそベストの布陣が組めた。それも欧州組が少なかったからこそ。当時はMF南野拓実(ザルツブルク/現モナコ)とFW久保裕也(ヤングボーイズ/現シンシナティ)しかおらず、1月開催である点も含めて、選手の招集は今回ほど難しくなかった。
決勝で宿敵韓国を破り、アジアの頂点に立ったリオ世代では、本大会でもほとんどの選手が“生き残った”。アジア予選を戦った23人のうち、18人の最終リストに残ったのは14人。開幕前に所属クラブの意向で久保が選外となったが、代わりに選ばれたのも、最終予選を経験しているFW鈴木武蔵(新潟/現札幌)だった。
残る4人のうち、3人はオーバーエイジ(OA)枠の選手たちで、あとはGK中村航輔(柏/現ポルティモネンセ)という点を踏まえても、いかにベストな布陣を最後まで組めていたかが分かる。
一方で大岩ジャパンでは前述の通り、最終予選に参加できていない主要な欧州組がいる。ただ、本大会では招集できる可能性があり、所属クラブとの交渉がある程度、順調に進んだ場合は、全く異なるチームでパリに乗り込むことになるだろう。
また、昨年のU-20ワールドカップ世代でも欧州でプレーする選手が増えており、大岩ジャパンに招集された経験があるDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)やFW福田師王(ボルシアMG)、パリ世代のチームには未招集ながらオランダで目覚ましい活躍を見せているMF佐野航大(NEC)も、虎視眈々とその座を狙っている。
そして、何よりパリ世代にはA代表でプレーするMF久保建英(レアル・ソシエダ)がおり、一度も大岩ジャパンの活動に参加していないが、日本サッカー協会は本大会での招集を否定していない。
そうした状況に加え、24歳以上の選手を招集できるOA枠をフル活用する意向も、チームをガラリと変える要素の一つ。3枠を使った場合、本大会に臨めるパリ五輪世代の選手は15人。ここに欧州組が入ってくれば、最終予選組に残された枠は限りなく少なくなる。
OA枠はCBに2枠を使う可能性があり、残された枠は1つ。サイドハーフのポジションは欧州で活躍する選手が大勢おり、久保と三戸は中央でもプレーできる汎用性を持つ。となれば、セントラルMFの枠が削られても不思議ではない。
最終予選に出場したMF松木玖生やMF荒木遼太郎(ともにFC東京)であっても生き残りは容易ではなく、副キャプテンで発足当初から主軸を担ってきたMF山本理仁(シント=トロイデン)も安泰ではないと言える。最終予選組が本大会のメンバーに5、6名しか残っていないようなケースも十分に考えられるだろう。
とはいえ、それだけ候補になる選手がいる点は日本サッカー界の財産で、発展を示す何よりの証左だ。欧米の強豪国も同じような問題を抱えており、新たなフェーズに入ってきたとも言える。
「本当に難しいことになる。慎重に進めたい」と決勝後に話した大岩監督がどのようなメンバーを選ぶのか。もっとも、選手たちはそうした競争を受け入れており、藤田も「自チームに戻ってできることをやってほしいですし、自分もちゃんとチームで(立場を)確立できるように頑張りたい。確立することがレベルアップになる。誰を選ぶか困るような選手がたくさん出てくれば、オリンピックチームはもっと良くなる」と言い切った。
次なる戦いの号砲は鳴っている。最終リストに入るべく、選手たちのプレーから目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月06日 10:51
カーザ・ピアに所属している日本代表FW相馬勇紀が、今シーズン5ゴール目を記録した。
相馬は5日に行われたプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)第32節のブラガ戦に先発出場を果たすと、0−1で迎えた35分にパブロ・ロベルトからの折り返しを中央で滑り込みながら押し込み、貴重な同点弾を挙げた。なお、相馬にとっては前節シャヴェス戦に続いての2試合連続ゴールで、今季5ゴール目となった。
なお、その後点の取り合いとなった一戦は、3−3で迎えた75分から数的有利となったカーザ・ピアだったが、88分に決勝点を許し、3−4で敗れて連勝を逃している。なお、相馬は56分までプレーした。
2024年05月06日 10:03
日本代表MF守田英正が所属するスポルティングのプリメイラ・リーガ優勝が決定した。
4日に行われたプリメイラ・リーガ第32節でポルティモネンセに3−0で勝利した首位スポルティングは、27勝3分け2敗の勝ち点「84」に伸ばし、暫定ながら2位ベンフィカとの勝ち点差を「8」に広げていた。
そんななか、5日にベンフィカはファマリカンと対戦し、0−2で敗戦。この結果、今季リーグ戦残り2試合で首位スポルティングと2位ベンフィカとの勝ち点差が「8」となったことで、スポルティングの優勝が決定した。なお、スポルティングにとっては2020−21シーズン以来、通算20度目のリーグ優勝となった。
なお、2022年7月からスポルティングでプレーしている守田は、今季ここまでリーグ戦では27試合の出場で2ゴール4アシストを記録してチームに大きく貢献を果たし、海外移籍後初のタイトルを獲得している。
【動画】優勝決定にチームメイトらと歓喜する守田英正
O MOMENTO 🤩 SOMOS CAMPEÕES!!! 🏆 pic.twitter.com/jvDCNh0XD7— Sporting CP 🏆 (@SportingCP) May 5, 2024
2024年05月06日 10:00
アルゼンチンサッカー協会は、セサル・ルイス・メノッティ氏が亡くなったと訃報を伝えた。
2024年05月06日 09:24
リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航に高評価が与えられている。
プレミアリーグ第36節が5日に行われ、リヴァプールはトッテナムと対戦。16分にモハメド・サラーのゴールで先制すると、アンドリュー・ロバートソン、コーディ・ガクポ、ハーヴェイ・エリオットにも得点が生まれ、4点差に。その後、72分と77分に失点を喫したものの、最後までリードを守り切り、4−2で3試合ぶりの勝利を飾った。
この試合に先発出場した遠藤は4−0でリードしていた65分までプレーした。試合後、選手採点を発表した地元紙『リヴァプール・エコー』は遠藤に「6」点をつけ、「序盤のやり取りでは試合のペースに苦戦したが、先制点で重要な役割を果たしたことで自信を深めた」と評価した。
また、イギリスメディア『Squawka』では「7」点がつけられ、「レッズの練習場での最初のミーティングでユルゲン・クロップ監督は遠藤に『君が必要だ』と言った。今日の結果を見れば、なぜこの日本代表が難なくファビーニョの後を継いだのかがわかるだろう」と交代後に2失点を喫してしまったことから遠藤の重要性が強調されている。
【ハイライト動画】リヴァプールvsトッテナム
2024年05月06日 09:02
現地5月5日に開催されたプレミアリーグの第36節で、トッテナムは遠藤航が所属するリバプールと敵地で対戦。2−4で惨敗し、20年ぶりの4連敗を喫した。
60分までにまさかの4発を叩き込まれたトッテナムは、73分に途中出場のリシャルリソンのゴ―ルで1点を返すと、77分にもプレミアリーグ300試合目の出場を飾ったソン・フンミンがネットを揺らす。
韓国代表主将のプレミア通算120点目となる一撃で追い上げたものの、反撃はここまでだった。
【動画】激しいチャージでソン・フンミンを潰す遠藤航
この結果を嘆いたのがソン・フンミンの母国、韓国のメディアだ。『スポ―ツ朝鮮』は「プレミア通算300試合と120点目、それでもソンは泣いた」と見出しを打ち、「トッテナムがソン・フンミンの大記録達成でも惨敗し、リーグ4連敗という不振に陥った」と伝えている。
「残りの3試合を全勝しても勝点は69点で、最強のマンチェスター・シティとの一戦が残っていることを勘案すれば、事実上4位争いで敗北した。ソン・フンミンにはプレミア通算300試合出場という偉大な記録が達成された意味のある試合だったが、リーグ4連敗で喜びを味わう瞬間もなかった」
キャプテンのソン・フンミンは、スパーズの窮地を救えるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 08:31
U-23日本代表は、カタール・ドーハで開催されたU-23アジアカップで4大会ぶりの優勝を果たした。
3位以上に入ればパリ五輪の出場権を獲得できる重要な大会で大岩ジャパンは、初戦の中国戦に1−0、2戦目のUAE戦に2−0で連勝。3戦目の韓国戦は0−1で敗れ、2勝1敗のB組2位でグループステージを突破した。
決勝トーナメントでは1回戦でカタールを4−2で下し、準決勝ではイラクを2−0で撃破して五輪出場が確定。決勝では後半アディショナルタイムのゴールでウズベキスタンに1−0で勝利を収めた。
アジア王者としてのパリ行きが決まったU-23日本代表の23人について、今大会のパフォーマンスを5段階(S、A、B、C、D)で評価した。
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【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
【GK】
1小久保玲央ブライアン[評価]A
5試合に出場して、失点はカタール戦の「2」のみ。なんといっても決勝のPKストップは圧巻。優勝の立役者のひとりに。
12野澤大志ブランドン[評価]C
グループステージの韓国戦に出場。前半は安定感があったが、失点シーンはポジショニングを誤った。
23山田大樹[評価]―
23人の中で唯一、出場機会はなし。それでも練習から盛り上げ、正守護神を支える働きは印象的だった。
【DF】
2半田 陸[評価]C
チームへの合流が遅れ、コンディション不良も重なって先発は1試合だけ。その韓国戦でも本来のパフォーマンスを発揮できず、不完全燃焼に終わった。
3西尾隆矢[評価]D
初戦の中国戦の一発退場で3試合出場停止に。処分が明けてもピッチに立ったのは準決勝で90+1分から途中出場しただけ。悔しさの残る大会に。
4関根大輝[評価]A
半田のコンディション不良に伴い、レギュラーとして活躍。4試合に先発フル出場し、攻守で存在感を示した。
5木村誠二[評価]A
5試合に出場し、得意のヘディングで今大会2ゴール。CBでコンビを組んだ高井との連係も光った。
15鈴木海音[評価]C
UAE戦と韓国戦で先発。韓国戦では簡単にボックス内への進入を許す場面も。五輪に向けてアピールできたとは言えないか。
16内野貴史[評価]B
出場した3試合で堅実なプレーを披露。持ち前のリーダーシップも発揮した。
21大畑歩夢[評価]A
4試合に先発し、攻撃では果敢なオーバーラップからクロスを供給。守備では粘り強く戦い、気持ちを見せた。
22高井幸大[評価]A
関根とともに今大会で評価を上げた選手。CBのスタメンの座を奪い、安定感ある守備を見せ、ビルドアップでもアクセントに。19歳とチーム最年少ながら堂々とプレーした。
【MF】
6川粼颯太[評価]B
先発した2試合では大きなインパクトは残せなかったが、途中出場でチームに流れを引き寄せる活躍は見せた。
7山本理仁[評価]B
4試合に先発し、クロスやCKのキッカーとしてアシストも。ただそのほかのプレーでは真価を十分に発揮できたとは言えず、「A」はつけられないか。
8藤田譲瑠チマ[評価]S
攻守に躍動し、大会MVPに選ばれる大活躍。特に中盤を支配していたイラク戦のプレーは印象深い。チームに欠かせないキャプテンだ。
10佐藤恵允[評価]C
先発した3試合で、積極的にはゴールに迫っていたが、大会を通して躍動感に欠ける。無得点には本人も悔しさを露わにしていた。
11山田楓喜[評価]A
カタール戦で開始2分に強烈ミドルを叩き込めば、ファイナルではチームを優勝に導く決勝弾。ここぞという時に結果を残した。
14田中 聡[評価]C
唯一のスタメンだった韓国戦では存在感が希薄なまま交代に。指揮官の信頼を掴むまでには至らなかった。
17松木玖生[評価]A
全試合でピッチに立ち、初戦でゴールも。さすがのキープ力や正確なラストパスを披露し、途中出場でも流れを変える働き。
20平河 悠[評価]A
6試合に出場し、カットインからのアーリークロスで好機を創出。動きにキレがあり、果敢にミドルも狙った。
【FW】
9藤尾翔太[評価]C
主に右ウイングを務め、サイドでの突破からクロスを供給。最後まで得点は奪えず、ストライカーとしての仕事を果たせなかったため、低めの評価に。
13荒木遼太郎[評価]A
3試合に先発。途中出場でも積極的にボールを受けて攻撃にリズムを生んだ。決勝でのアシストも巧みだった。
18内野航太郎[評価]B
途中投入が多かったが、少ない出場時間でもカタール戦ではゴールをゲットした。
19細谷真大[評価]B
カタール戦とイラク戦の2試合連続で得点。ただ、それまでノーゴールが続いた点も含めると、全体的にエースとしては少し物足りないか。今後への期待を込めてこの評価に。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月06日 08:00
シーズン佳境を迎えている欧州主要リーグ。
2024年05月06日 07:51
元日本代表DFの内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、Jリーグのシーズン移行について言及した。
2026年から秋春制への移行する現行のフォーマットで大きな問題のひとつとなっていたのが、夏季のパフォーマンス低下だった。
番組内で、試合中に強度の高いランニングが行なわれた走行距離を月別に算出したデータが紹介され、Jリーグは夏に極端にパフォーマンスが落ちる一方で、欧州ではシーズンを通して高いレベルで安定している事実が示された。
ゲスト出演したJリーグの野々村芳和チェアマンは「気温との相関関係なので、熱くなればなるほどパフォーマンスは上がらないのは事実」と指摘。すると、ドイツのシャルケで活躍した内田氏はこう持論を述べた。
「(日本での夏の試合は)どうサボりながら勝つかを選手は考えちゃう。僕もそうでしたけど。それは、ドイツでやってた、全部出しきって、強度(を高く戦うの)とやっていることは逆なので。ヨーロッパで戦ううえで、逆のことをやっているんじゃないかなみたいなのは正直ありました」
【PHOTO】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!
野々村チェアマンは「となるよね。(Jリーグは)始まってまだ30年しか経ってないから。それも国内でのコンペティションを一生懸命やってきた。だから隣のクラブも暑いなら、その中でどう勝つかという、篤人が言ったような、どうサボって、何をしてでも勝つかということをやろうとしてきた。そこに真剣さがあったのは絶対的に間違いない」と話し、こう見解を続けている。
「でも20歳の選手がシーズン始まって、そこ(夏)のパフォーマンスをしている時に、ヨーロッパの20歳のライバルは最も高いパフォーマンスレベルでやっているというのを2年、3年繰り返すと、やっぱりその差は広がっちゃうと思う。選手個人で考えた時にもこの環境は変えてあげなきゃいけないし、クラブも最もいいものを商品とし見せないといけない時にそれが見せられないのをどう変えていこうかってことはやっぱり考えなきゃいけない」
あくまで1要素とはいえ、日本の猛暑での顕著なパフォーマンスの低下は、看過できない問題との認識を示した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 07:35
レヴァークーゼンは5日に行われたブンデスリーガ第32節フランクフルト戦に5-1で勝利した。
すでにリーグ優勝は決めたものの、まだUEFAヨーロッパリーグとDFBポカール(ドイツカップ)の戦いが残っていることもあり、この日は8人メンバーを入れ替えたが、無敗記録を48試合に伸ばした。
5万8000人が駆けつけた敵地での一戦でシャビ・アロンソ監督はベンチではなくスタンドから試合を見つめた。イエローカード4枚による累積警告のためにベンチ入りを禁止されたためだ。
スタンドからは100メートルほどの距離があったというが、『Sky』などによれば、アロンソ監督はこう話していたそう。
「スタンドはとても静かだった。AirPodsを耳に装着していたから、スタジアムのノイズは一切聞こえなかった。でも、眺めは最高だったよ。
全スタッフが素晴らしい仕事をした。(同点にされた後に)選手も力強い反撃を見せ、多くの責任を担ってくれた。自分がベンチにいなくても問題はなかった。
1-1の同点にされた後の10分ほどは問題を抱えていた。ハーフタイムには自分たちが望むものについていい話し合いができた。
結果だけでなくパフォーマンスもよかった。選手たちがやるべきことを分かっていることは大きな意味がある。それは今季の安定性を保つ大きな鍵だ」
レヴァークーゼンで「細貝萌がともにプレーしたスゴい10選手」
レヴァークーゼンは9日にローマとのEL準決勝2ndレグ、25日には2部カイザースラウテルンとのポカール決勝が控えている。
2024年05月06日 07:18
昨夏にシュツットガルトからリバプールに加入した遠藤は、チェルシーに強奪されたモイセス・カイセドとロメオ・ラビアに次ぐ、いわば第3の候補で、イングランドでは無名の30歳とあって、当初は懐疑的な目で見られていた。
だが、昨年12月あたりからアンカーのポジションを掴むと、チームに不可欠な存在として奮闘してきた。
英メディア『football365』もその貢献を評価。「日本代表は昨夏の移籍市場で中盤の刷新の一環としてリバプールに加入した。アレクシス・マカリステル、ドミニク・ソボシュライ、ライアン・フラーフェンベルフ、エンドウとの契約には2億ポンド以上が投資された」と綴り、こう続けている。
【動画】激しいチャージでソン・フンミンを潰す遠藤航
「エンドウは、チェルシーのペア、モイセス・カイセドとロメオ・ラビアを逃した後、約1600万ポンドでリバプールに加入し、低コストでの契約となった。当時、リバプールはエンドウと契約で嘲笑されたが、彼は成長し、間違いなくチェルシーでのカイセドよりも良いパフォーマンスを見せており、ラビアは怪我で今シーズンの大半を欠場していた」
改めて、その重要性を強調した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 07:10
セルティックの古橋亨梧は4日のハーツ戦で2ゴールを決め、3-1の勝利に大きく貢献した。
2024年05月06日 07:04
重要な存在だと再認識させた。
現地5月5日に開催されたプレミアリーグの第36節で、遠藤航が所属する3位のリバプールは5位のトッテナムとホームで対戦。4−2で上位対決を制した。
遠藤が4−3−3のアンカーで先発したリバプールは序盤からゴールラッシュを披露。モハメド・サラーがヘッドで決めた16分の先制点を皮切り、44分にアンドリュー・ロバートソン、50分にコディ・ガクポ、60分にハービー・エリオットがネットを揺らし、大量リードを奪う。
だが、64分に遠藤とロバートソンを下げて、ステファン・バイチェティッチとジョー・ゴメスを送り込むと、楽勝ムードが一変。中盤での守備が脆弱になり、73分にリシャルリソンのゴ―ルで1点を返されると、77分にもソン・フンミンのシュートで被弾。2点差に追い上げられ、ばたつく結果となった。
【動画】激しいチャージでソン・フンミンを潰す遠藤航
『ABEMA』でこの試合の解説を務めた元Jリーガーの林陵平氏は、2点目を失った後に、「遠藤を外したことによって、守備のフィルターの部分が効いていない。バイチェティッチはどちらと言うと、攻撃的な選手ですし」と指摘。遠藤の重要性について「いなくなって気付く」とコメントした。
また、試合終了後にも、「遠藤がいなくなってからの守備の崩れを見ると、遠藤がいると違うんだなというのを逆に感じさせるシーンでした」と述べている。
ユルゲン・クロップ監督も冷や汗をかいたかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 06:50
リヴァプールは5日に行われたプレミアリーグ第36節トッテナム戦に4-2で勝利した。
日本代表MF遠藤航は先発出場すると4-0のスコアだった後半20分に交代している。海外紙はこの日のプレーをこう評価していた。
『Liverpool Echo』「6点。地味ながらソリッドなパフォーマンスでリヴァプールが中央をコントロールするのを手助け。バトルに勝利」
『ESPN』「7点。この日本代表はプレーの読みが印象的で、カンタ―プレスでボールにチャレンジする際に強かった。先制点や3点目を含めて、中盤でのプレー切り替えもよかった」
『Squawka』「7点。ユルゲン・クロップ監督はリヴァプールで遠藤と初対面した際、チームには君が必要だと伝えた。今日の証拠からすれば、なぜこの日本代表がファビーニョの後釜にすんなり収まったかが分かる」
この試合で1ゴール1アシストの活躍だったハーヴィー・エリオットは「(得点には)有頂天だったよ。今日のゴールは一生の思い出になる。正直、バスケットボールのような試合だった。僕らが望んでいたようなものではなかった。でも、それが両チームの性質だったと思う。ともにカウンターを仕掛けるチームだ。今日は素晴らしい試合だったけれど、2失点にはがっかりしている」と話していた。
なぜか「背番号3」なのにゴリゴリのMFだった6人
残り2試合となったリヴァプールは、3位以上を確定させている。
2024年05月06日 06:34
鎌田大地が所属するラツィオは現地5月4日に開催されたセリエAの第35節で、モンツァと対戦。2度のリードを追い付かれ、2−2のドローに終わった。
ただ、3−4−2−1のダブルボランチの一角で先発した鎌田は躍動する。前半11分に地を這うようなミドルシュートを放ち、相手GKが弾いてクロスバーに当たったボールをFWチーロ・インモービレが押し込んだ先制点を演出すれば、攻撃の起点となるパスやボール奪取でも貢献した。
【動画】鎌田大地の弾丸ミドルが先制点を演出
イエローカードを貰っていたこともあり、65分までプレーした日本人MFについて、イタリアメディア『TUTTOmercatoWEB』は「モンツァ戦のような緩慢な試合で、ラツィオにとって数少ない光の一つだ。チームの機動力だけでなく、それ以上の面でも際立っていた」と称賛した。
そして、「7点」の高評価をしたイタリアの大手紙『Gazzetta dello Sport』の寸評も伝えた。
「インモービレのゴールは彼のシュートから生まれた。彼はチーロにもう1点(取れそうな)お膳立てした。インテンシティを持ってプレーする唯一の選手だった」
鎌田が孤軍奮闘していたという評価のようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部