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2024年04月24日 17:02
サウジアラビアが後援する男子ゴルフのLIVゴルフリーグ(LIV Golf League)で最高経営責任者(CEO)を務めるグレッグ・ノーマン(Greg Norman)氏は24日、大会の72ホール制への変更に「非常に前向き」だと述べ、現在協議が行われていると明かした。 現行のLIVゴルフは全大会が3日間の54ホール制で行われ、予選落ちはなく、3人一組のグループが別々のホールで同時にティーオフする「ショットガンスタート」を採用しているが、最近加入した元マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)王者のジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)からは前週、米ツアーで伝統的に使われている72ホール制に変えた方が良いのではないかという声が上がっていた。 ラームはこの日もノーマン氏が同席した場で「(72ホール制にすれば)多くのファンのLIVに対する信頼につながると思う。それがよく耳にする不満だから」と発言した。 これについてノーマン氏も「LIVとしては非常に前向きに考えている」としつつ、「72ホールをテレビでやる経済的な影響についても理解しなくてはならない」と指摘し、引き続き議論していくと話した。 ラームは、サッカーでは世界中の全てのリーグが共通のルールに従っていることを引き合いに出し、72ホールの方が良いと考えていると語った。その一方で「結局のところ、LIVはビジネスだ。それが商品に合わないなら合わないという話だ」「自分はただの一選手。この件について理解し、54ホールの方が合っていると説明できる、自分よりずっと賢い人たちは大勢いる」とも語った。 ■関連記事 ・LIVのノーマン氏、マキロイへのオファー否定も「話し合い」歓迎 ・マキロイ、LIV移籍報道を否定 米ツアー残留を明言 ・ゴルフ界を分断する新リーグ、「リブ・シリーズ」のポイント
2024年05月06日 06:00
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 最終日(5日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
2打差の3位から出た米沢蓮(24)=ティ・エム・プラテック=が6バーディー、1ボギーの65で回り通算13アンダー、逆転で初優勝した。東北福祉大2年の19年5月に1打差2位でアマ優勝を逃してから5年、岩手県出身として日本男子ツアー初優勝者となった。東北福祉大の2学年先輩・片岡尚之(26)=CS technologies=が1打差2位に入った。
東北福祉大の同門対決は最終18番パー4のグリーン上まで持ち込まれた。2年後輩の米沢は、左ラフ残り150ヤードの第2打を52度のウェッジでピン左2メートルへバーディーチャンスにつけた。しかし、先輩の片岡も簡単に引き下がらない。第2打を右手前バンカーに入れたが、第3打をピタリと寄せてパーセーブした。
決めれば優勝、外せばプレーオフ。しびれるパットを米沢は、ど真ん中から沈め、初優勝をもぎ取った。
「最後のパットは人生で一番、緊張した。パットに苦しみ、パットが怖かった時期もあった。その苦しみをすべて払拭(ふっしょく)するつもりで打った。決まった瞬間、人生で一番、気持ち良かった」
感慨深い表情でウイニングパットを語った。
東北福祉大2年だった19歳で挑んだ19年5月のアジアパシフィックオープンダイヤモンドカップで倉本昌弘、石川遼、松山英樹に続いて当時、史上4人目のアマ優勝に迫った。しかし、浅地洋佑に1打差2位で惜敗。「あの頃は楽にプレーできていた。それから(21年12月に)プロになって思うようにいかないこともありました」と静かに振り返る。
1打差で優勝を逃してから5年。今度は1打差で勝ち切った。同時に岩手県出身としてツアー初の優勝者となった。現在も故郷を拠点としている24歳は「岩手県人としてうれしい」と満面の笑みを見せた。
球界では米大リーグ・ドジャースで大活躍する大谷翔平をはじめ岩手出身選手が活躍している。「大谷選手と同じようにはいきませんけど、僕も岩手のジュニアゴルファーに元気や勇気を届けられるようになりたい」と爽やかに話した。
「賞金王になりたい。将来は海外でもプレーしたいですね」と夢を語る。一球入魂。岩手アスリートの誇りを持って米沢は白球を打ち続ける。(竹内 達朗)
◆米沢 蓮(よねざわ・れん)
▽生年月日 1999年7月23日生まれの24歳
▽出身 岩手県
▽ゴルフを始めたきっかけ 9歳の時、家族で大型家具店の「ニトリ」に行った際、まだ、開店時間前だったため、隣接したゴルフ練習場に行き、初めてクラブを握った
▽アマ競技歴 盛岡中央高3年時の17年日本ジュニア6位など。18年に名門の東北福祉大に進学。同年のアジア大会団体戦で金メダル。19年、日本アマ3位
▽プロ転向 東北福祉大4年時の21年12月。22年からツアーに本格参戦
▽プロツアー成績 これまでのツアー最高成績はアマ時代を含めて2位が3回。昨季、賞金ランク22位で岩手県出身選手として初のシード権獲得
▽サイズ 174センチ、80キロ
2024年05月06日 05:10
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
首位と4打差の3位から出た佐久間朱莉(21)=大東建託=は2バーディー、1ボギーの71と伸ばすも、通算7アンダーで1打届かず、今季2度目の2位に終わった。優勝の李暁松(リ・ヒョソン)がアマチュアのため、優勝賞金2400万円は佐久間が手にした。獲得ポイントは2位の240ポイントが加算された。
今季2度目の1打差2位に、またも悔し涙が流れた。佐久間は18番でバーディーを狙うも、カップの右縁をなめて敗戦が決まった。スコア提出に向かった際は「悔しい」と本音をこぼしたが、「自分の思ったショット、パターのストロークはできた」と納得の表情だった。
12番で10メートルをねじ込み、この日最初のバーディーを奪った。13番パー3では、奥のラフからの第2打が再びグリーンを越えるピンチに。だが、10ヤードのアプローチはラインに乗り、カップに吸い込まれ、力強く右拳を上げた。16番では第2打を50センチにつけ、首位に並んだ。だが、17番では3メートルのパーパットを外し、再び2位に後退。「もったいないミスだった。勝てなかったら意味がない」と自らに厳しい言葉を投げかけた。
ロープの外から見守った父・浩太郎さん(49)は「よくこのスコアで回れた」と娘の健闘をたたえた。今季は10戦目で5度のトップ10入りと安定。佐久間は「最後にミスしてしまったことは大きい。そこを修正して、絶対に初優勝したい」と力を込め、次週へ前を向いた。(富張 萌黄)
2024年05月06日 05:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
アマチュアで2度目の出場となった李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が10位から出て、1イーグル、5バーディー、2ボギーの最少67で回り、通算8アンダーで、15歳176日での国内男女ツアーを通じて歴史的最年少Vを達成した。最終日の7打差逆転はメジャー最大と記録ずくめの優勝となった。最終18番パー5で豪快なイーグルで締め、逆転劇を演じた。佐久間朱莉(21)=大東建託=が1打差2位。
* * *
◆李暁松(リ・ヒョソン)
▽生まれ、サイズなど 2008年11月11日、韓国・昌原(チャンウォン)市生まれ。15歳。164センチ。馬山第一女子高校在学中(1年)
▽家族 両親、妹の4人家族
▽ゴルフ歴 9歳で祖父の影響で始める。韓国ナショナルチームに在籍し、昨年韓国女子アマ選手権V。今年のアジア太平洋女子アマで2位。4月14日時点の世界アマランク28位
▽憧れのプロ 元世界ランク1位の高真栄(コ・ジンヨン)
▽コーチ 小学生まではレッスンプロの父から習う。現在は祖父と、高と同じイ・シウ氏
▽契約 韓国の大手金融機関・ハナバンクと今季から。ゴルフメーカーのタイトリストとは中学2年から
▽日本食が好き 今週はそば、うなぎを2回ずつ食べた
▽趣味 自宅でドラマ、映画観賞。「呪術廻戦」など日本のマンガで日本語を勉強中。好きな科目は数学、化学、美術
2024年05月06日 05:00
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・最終日」(5日、茨城GC東C=パー72)
10位から出た韓国の現役女子高生アマチュア・李暁松(リ・ヒョソン)が、1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。
2024年05月06日 05:00
[生成AI考]第2部 悩める現場<5>最終回
「歴史的にこの位置からは、パーの確率が87・5%、バーディーは6・25%」。
4月に行われたゴルフのマスターズ・トーナメント最終日。パー5の8番ホールでタイガー・ウッズの第3打がグリーンに乗ると、大会公式アプリにはこんな予測が表示された。米IBMが開発した生成AI(人工知能)によって、作成されたものだった。
米ジョージア州オーガスタで開催されるマスターズは世界最高峰のゴルフの祭典だ。伝統を重んじ、観客はスマートフォンの持ち込みが禁止され、手動式のリーダーボードを見ながら上位選手の順位を確認する。会場はアナログな雰囲気に包まれるが、現地で観戦できないファン向けに昨年の大会から生成AIを使ったサービスの提供が始まった。
過去のデータに基づき、選手のショットごとに予測を表示するだけでなく、音声解説付きのハイライト映像もあった。ゴルフ用語を学習させて選手のショットとパットに解説ナレーションを自動で付ける。英語版に、今年はスペイン語版も加わった。「AIを活用した数値をスポーツで見るのは面白い」。サウスカロライナ州でソフトウェア販売をしているマシュー・ライアンさん(33)は、休憩時間などに無料の公式アプリを利用して楽しんだ。
マスターズに長年協力してきたIBMの広報担当者は今年のアプリについて、「世界中のより多くのファンに興奮をもたらすことができた」と自賛した。デジタル端末を使いこなす若い世代に訴求する新しい方法を模索しており、「生成AIの力を活用すれば、デジタル空間での体験を向上させ、スポーツイベントは世界中で視聴者を増やすことができる」としている。
新たな楽しみ方の創出に加え、選手の補強戦略にも生かされ始めた。サッカーのスペイン1部リーグの強豪セビリアは、IBMとともに「スカウトアドバイザー」と呼ばれるシステムを開発した。クラブのスカウト陣が各国リーグの選手を視察して作成した約20万のリポートを生成AIが要約。ポジションや年齢など補強条件に合う選手のリスト表示機能と組み合わせている。
世界的スターは影響力が大きいだけに、AIが悪用される懸念はある。
昨年はドイツの雑誌に、スキーの転倒事故で頭部を強打してから公の場に姿を見せていない自動車F1シリーズ元王者のミヒャエル・シューマッハー(独)の偽インタビューが掲載された。「初のインタビュー」と大きな見出しを付けたが、自身の健康状態や家族に関する言葉は全てAIによって生成されたもので、記事の後半にそれが明かされる。出版社側は「この悪趣味で誤解を招く記事は掲載されるべきではなかった」と認めて家族に謝罪し、編集者を解雇する事態となった。
サッカーのリオネル・メッシ(アルゼンチン)が母国語でない英語で記者会見に応じるフェイク動画が作られたこともある。
スポーツとAIの関係に詳しいニューヨーク大学スターン経営大学院のバサント・ダール教授は肖像権などアスリートの権利を守るため、「取り締まる新しい法律や規制が必要だ」と指摘。スポーツ界は情報量と分析力が勝負を分けるようになっており、「リスクを除けば、従来のAI、生成AIどちらも活用余地が大きい」と話している。
2024年05月06日 05:00
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
アマチュアで2度目の出場となった李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が10位から出て、1イーグル、5バーディー、2ボギーの最少67で回り、通算8アンダーで、15歳176日での国内男女ツアーを通じて歴史的最年少Vを達成した。最終日の7打差逆転はメジャー最大と記録ずくめの優勝となった。最終18番パー5で豪快なイーグルで締め、逆転劇を演じた。佐久間朱莉(21)=大東建託=が1打差2位。
大会歴代2位の4日間で3万5380人もの観衆が集まった熱戦。15歳高校1年生のニューヒロイン誕生に誰もが度肝を抜かれた。アマチュアの李は18番、フェアウェーから「一か八か。イーグルもボギーもある」と3ウッドを振り抜き3メートルへ。イーグルパットを沈め、右拳を何度も揺らした。
「スコア提出所で手が震え、涙が出そうになった。緊張が一気にこみ上げた」。最終組の3組前から8アンダー首位でホールアウト。約30分後、後続がスコアを伸ばせず優勝が決まり「今でも自分がしたことが信じられない。これほどの感動、緊張は初めて。日本が大好きなので、日本のメジャーで優勝できてうれしい」と手で口を覆い、驚きの表情を浮かべた。
気温27度、4日間で最も風が吹いた最終日。7打差10位で出て「トップ10に入れれば」と気楽にプレーした。15番で2メートルのバーディーを決め、ボードを見ると「先頭と2、3打差。うまくいけば優勝できる」。16番は緊張でボギー。残り2ホールで3つ伸ばす圧巻の逆転だった。「予選落ちした昨年から、スイングが安定した」。最終日の7打差逆転はメジャー最大となった。
15歳176日でのツアーVは男子の石川遼(07年、15歳245日)、女子の勝みなみ(14年、15歳293日)を抜き、国内男女ツアー最年少記録。9歳の頃、祖父に連れられ、ゴルフを始めた。平均飛距離250〜260ヤードの力と得意のウェッジを武器に、昨年の韓国女子アマ選手権を制した。今回、国内女王・山下美夢有(みゆう)、韓国女王・李叡源(イ・イェウォン)、元世界ランク1位の申ジエ(韓国)ら強豪相手にも臆せず、一気に頂点をつかんだ。
将来について、李は「(韓国では)3年後にプロになれる年(18歳)に到達する。その時、日本ツアーで活躍できるようになっていたい。目標は世界で活躍し、世界ランク1位になること」と語った。一躍有名になった15歳は優勝トロフィーを手に、あどけない表情を浮かべ白い歯を見せた。目の前には無限の可能性が広がっている。
(岩原 正幸)
◆主なツアー最年少V記録
【男子】
▽米国 チャールズ・コクシスの18歳6か月9日(1931年ミシガンオープン)
▽欧州 マテオ・マナセロ(イタリア)の17歳188日(10年カスティーヨ・マスターズ)
【女子】
▽米国 リディア・コ(ニュージーランド、写真はゲッティ・共同)の15歳4か月2日(12年カナダ女子オープン)
▽欧州 アタヤ・ティティクル(タイ)の14歳4か月19日(17年欧州女子タイ選手権)
◆最終戦翌日まで申請でプロに 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の規定では、アマがツアー優勝した場合、今季最終戦の翌日(ツアー選手権リコー杯後の11月25日)までに申請すれば、JLPGAの入会手続きを経てプロになることができる。李が韓国のルールで18歳までプロ入りを待ち、高校卒業後に日本ツアーに参戦する場合は、現行では日本のプロテストを受けて合格しなければならない。
2024年05月05日 21:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
アマチュアの15歳の李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が7打差10位でスタートして1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算8アンダーで大逆転優勝を飾った。大会初のアマチュアVで、日本女子ツアー史上8人目のアマチュア優勝となった。
李は2008年11月11日、韓国生まれの15歳176日。2014年のKKT杯バンテリン杯の勝みなみの15歳293日の国内女子ツアー最年少記録を更新。国内男子も2007年マンシングウェアKSBカップの石川遼の15歳245日で、いずれも更新して国内男女ツアー最年少記録となった。国内メジャーの最年少女王は2016年日本女子オープンの畑岡奈紗の17歳263日だった。また、最終日7打差逆転もこれまでの5打差を2打更新する日本女子ツアーのメジャー最多記録となった。
◆164センチの馬山第一女子高1年生は、優勝会見で喜びを語った。
―率直な気持ちは?
「自分が優勝したことが信じられないです。今回は、リラックスした気持ちでプレーしようと挑みました。日本のメジャーで優勝できて本当にうれしいです」
―7打差で迎えた最終日
「きょうはあまり(優勝は)意識せずにプレーしました」
―優勝を意識した場面は?
「15番でバーディーを取った時に、ボードを見てトップと2、3打差だった記憶があります。その瞬間にうまくいけば優勝いけるかも、と意識しました」
―ホールアウト後に後続組みを待って居た時の心境
「18番のイーグルまで平常心を保ってプレーしました。スコアカードを提出した時から手が震え始めて、それから涙が出そうな緊張が一気にこみ上げてきました」
―予選落ちした昨年大会からの1年での上積み
「飛距離はあまり変わらないです。スイングは変化しました。パターの練習もしました。去年参加したことが良い経験になって、自分の技術を磨けたと思います」
―今後のプロ転向は?
「まだ15歳なので、3年後にプロ転向できる歳になります。その頃には日本のツアーでも活躍できるくらいになっていたいと思います」
―憧れの選手は?
「(元世界ランク1位の)高真栄(韓国)選手がロールモデルです」
―好きな日本食は?
「日本そばが大好きで。ウナギのご飯も好きで、今週は2回ずつ食べました。昨日はウナギ重を食べました」
―好きな日本漫画は?
「呪術廻戦が大好きです。漫画を通して日本語を勉強していました」
―昨季の日韓の女王が最終日スタート時には上にいましたが
「すごい選手が参加されていると思ったけど、優勝は考えずにトップ10に入れればと思ってプレーしました」
―趣味は
「性格が内向的なので、自宅でドラマや映画を見るのが好きです」
2024年05月05日 19:27
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
大会特別協賛の久光製薬とスポンサー契約を結ぶ日米通算24勝で元世界ランク1位の宮里藍さんが、アマチュアの李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が15歳176日のツアー最年少優勝を果たした大会を総括した。
2024年05月05日 18:31
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
3打差2位で出た2022年大会覇者で22、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう、加賀電子)は3バーディー、5ボギーの74で回り、通算5アンダーで4位に終わった。「いい流れでバーディーが来ていたけど、後半はなかなか…。上がりが悔しい」。勝負所でスコアを落とし、唇をかんだ。
9番のバーディーで9アンダーとし、昨年の韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)を捉えると、10番で単独首位に立った。しかし、15番パー5の第3打を「風のジャッジとフライヤー」の影響でグリーン奥に外してボギー。17番パー3で再びスコアを落とした。「15番はもったいなかったし、17番の3パットが悔しい」と振り返った。
6月24日の世界ランクを基にした五輪ランキングで決まるパリ五輪代表争いは佳境に入っていく。「もうすぐなので、しっかりと修正して、また来週から頑張りたい。ショットがこの大会で安定してきたので、残りの試合で優勝を目指したい」と気持ちを前に向けた。
2024年05月05日 18:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
10位から出た原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算3アンダーで7位に順位を上げて大会を終えた。今季初のトップ10フィニッシュとなった。
最終18番パー5は230ヤードの第2打を3ウッドでグリーン奥のラフへ。20ヤードの第3打を1メートル半に寄せてバーディーで締めた。厳しいピン位置に加え、強い風が吹いた最終日のラウンド。「集中力を保つのが大変な一日だった」と汗をぬぐいつつ、「16、17、18番と、しっかり難しいアプローチとパットを決められたので、とりあえずは良かったのかな」と振り返った。
クラブ調整に取り組む中での今季ベストフィニッシュにも「周りが伸びなかったからそういう結果だったけど、私自身のゴルフは何も変わっていない」と自己評価は厳しい。「そこをしっかり見つめ直して、いいショットが打てるように、自分の理想に近づくようにプレーして、ビッグスコアを出せるように頑張りたい」と口にした。
最終日同組だったアマチュアの李暁松(リ・ヒョソン、韓国)がツアー最年少となる15歳176日で優勝を飾った。「しっかり(クラブを)振ってくるし、これだけ端に振ってあるピンでもラインを狙ってくる。難しいアプローチもしっかりパーセーブしてきていた」。18ホールをともにして感じた、強さとうまさについて触れた。
2024年05月05日 18:01
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
4打差3位から出た佐久間朱莉(大東建託)は2バーディー、1ボギーの71と伸ばすも、通算7アンダーで1打届かず2位に終わった。取材対応中には悔し涙がこぼれた。「また勝てなかった。15番で(ボードを)見て、ここから2ついけたら面白いだろうなと思っていた。グリーン奥に外した17(番のボギー)がもったいないが、自分の思ったショット、パターのストロークはできた」と悔しさを見せながらも、納得の表情で話した。
1番パー5でティーショットを左林に打ち込み、いきなり5メートルのパーパットが残るピンチに。下りのパットだったが、ねじ込み切り抜けた。その後もチャンスにつかない展開が続き11番までは全てパー。12番で10メートルのバーディーパットを沈めて、笑みを浮かべた。13番パー3では奥のラフからの第2打が止まらず、グリーンを出てしまった。10ヤードのアプローチはラインに乗ってカップに吸い込まれ、右拳を突き上げた。16番では第2打を50センチにつけて、首位と並ぶ8アンダーに。だが、17番で3メートルのパーパットを外し、2位に後退。最終18番もバーディーパットが入らず、敗戦が決まった。
今季は4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでも1打差2位。前週のパナソニックオープンでも、首位で最終日を迎えながら7位と、優勝まであと一歩届かない試合が続いている。初Vへの思いは強く、納得いくプレーができた1日にも、「勝てなかったら意味がない」と自らに厳しい言葉をかけた。悔し涙を糧に、次週のRKB×三井松島レディス(10日開幕、福岡CC和白C)へ前を向いた。
2024年05月05日 17:39
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
46位から出た勝みなみ(明治安田)は6バーディー、5ボギーの71で回り、通算3オーバーで21位だった。
2024年05月05日 16:48
女子ゴルフの国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパス杯(読売新聞社など後援)は5日、茨城県の茨城GC東(パー72)で最終ラウンドが行われ、首位と7打差の10位から出たアマチュアのリ・ヒョソン(韓国)が1イーグル、5バーディー、2ボギーで回り、通算8アンダーで優勝を飾った。
リは15歳176日で、日本ツアーの最年少優勝記録を更新。7打差逆転優勝は国内メジャーで最大となった。
1打差の2位は佐久間朱莉。山下美夢有は5アンダーで4位だった。
2024年05月05日 16:35
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・最終日」(5日、茨城GC東C=パー72)
今季国内メジャー初戦を制したのは日韓の女王ではなく、15歳の韓国の超新星だった。10位から出たアマチュアのリ・ヒョソンが1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算8アンダーで、大逆転優勝を果たした。
前半のボギーなしの2バーディーで優勝争いに姿を現した。後半はボギー、バーディーが入り乱れる展開だったが、17番をバーディーとすると、18番パー5は2オンに成功し、約3〜4メートルのイーグルチャンスに。重圧の大きいファーストパットを見事沈め、ホールアウト時点で首位に立った。プレーオフを待ち練習グリーンで調整を続けていたが、後続の佐久間、山下、李叡源(韓国)は追いつけず、日本の大きなメジャータイトルをつかんだ。
2019年の古江彩佳以来史上8人目のアマチュアでのツアー優勝となったが、記録ずくめのVだった。2008年11月11日生まれで、15歳176日での日本の女子ツアー優勝は、勝みなみの15歳293日を更新する史上最年少記録。また公式競技(メジャー)での7打差の逆転優勝も、最も大きい逆転劇となった。
2024年05月05日 16:33
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(5日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
夏日の強い日差しの中、全競技が終了した。アマチュアで唯一決勝ラウンドに進んだ15歳の李暁松(リ・ヒョソン、韓国)が、大観衆の前で歴史的快挙を成し遂げた。7打差10位で出て1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算8アンダーで大逆転優勝を飾った。日本女子ツアー史上8人目のアマチュア優勝となった。
李は15歳176日。2014年のKKT杯バンテリン杯の勝みなみの15歳293日の国内女子ツアー最年少記録を更新。国内男子も2007年マンシングウェアKSBカップの石川遼の15歳245日で、いずれも更新して国内男女ツアー最年少記録となった。また、最終日7打差逆転も日本女子ツアーのメジャー史上最多記録更新となった。
佐久間朱莉(しゅり)が1打差の2位。昨年の韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)が6アンダーの3位。22年大会覇者で22、23年の日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう)、18年大会覇者の申ジエ(韓国)が5アンダーの4位だった。
22、23年の韓国女子アマチュアを制した15歳の李は、アマチュアの韓国代表チームの紺と赤のウェアに身を包んでプレー。昨年のこの大会では予選落ちを喫したが、1年間で急激な成長を見せて日韓の昨年の女王2人を撃破。圧巻は首位と2打差で迎えた520ヤードの最終18番パー5。第2打をピン左下5メートルへ。イーグルパットをねじ込むと、大歓声の中で右拳を揺らした。
大会初のアマチュア優勝で国内メジャー史上最年少V。李は「まだ優勝したかどうか実感がわいていません。とても大好きな日本で優勝できたことを本当に光栄に思っています。(7打差大逆転に)トップ10(10位以内)でフィニッシュをと思っていて、途中でリーダーボードを見て、緊張しないで1日最後までプレーしようと思って頑張ったら最後にイーグルが取れました」と話した。
また、表彰式の優勝スピーチで李は落ち着いた表情で韓国語で感謝の思いを語った。「このような大会で優勝できたことを本当にありがたいと思っていますし、うれしいです。そして日本ツアーに将来的に参戦できたらいいなと思っています。昨年よりも少し成長した姿で、日本の皆様とお会いできたことをうれしく思っています。来年もまたより成長した姿でお会いできたらと思います」。最後に日本語で「ありがとうございました」と話し、あどけない笑顔を見せた。