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2024年04月24日 18:23
パリ・サンジェルマン(PSG)がバルセロナ所属のスペイン代表FWラミン・ヤマルに関心を寄せているようだ。23日、フランス紙『ル・パリジャン』やスペイン紙『マルカ』が伝えている。 2007年7月13日生まれで現在16歳のヤマルは6歳でバルセロナの下部組織に入団。“ラ・マシア”きっての逸材として注目を集めると、昨年4月にクラブ史上最年少となる15歳290日でトップチームデビューを果たした。今シーズンは右ウイング(WG)を主戦場に活躍しており、ここまで公式戦44試合の出場で6ゴール8アシストをマーク。昨年9月に最年少デビューを飾ったスペイン代表でも、既に国際Aマッチ通算6試合の出場を誇る。 そんなヤマルは、昨年10月にバルセロナとの契約期間を2026年6月末まで延長。契約解除金が10億ユーロ(約1656億円)に設定されたほか、同選手が成人年齢に達する2025年7月に契約期間が2030年6月末まで延長となる特別条項が付随しているとも報じられている。 今回の報道によると、PSGがヤマルの動向を注視しており、獲得の可能性を探っているとのこと。同クラブを巡っては、直近5シーズン連続でリーグ・アン得点王に輝いているフランス代表FWキリアン・エンバペとの現行契約が6月末で満了に。今シーズン限りでの退団が濃厚視されていることから、“代役”となる一線級のアタッカーの獲得に向けた動きを強めている。 これまでナポリ所属のナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンやリヴァプール所属のコロンビア代表FWルイス・ディアスらが獲得候補として浮上していたが、ルイス・エンリケ監督やルイス・カンポスSD(スポーツディレクター)は、バルセロナで眩い輝きを放つ“神童”にも具体的な関心を寄せているという。なお、先日にはバルセロナがPSGからの2億ユーロ(約331億円)のオファーを拒否したことが報じられている。 バルセロナとしてはクラブの未来を担う“神童”を何としてもスカッドに留めておきたいところだろうが、果たしてPSGはどのような動きを見せるのだろうか。今後の動向に大きな注目が集まる。
2024年05月06日 13:02
オランダリーグで4位のAZは現地5月5日、3位のトゥベンテに2−1で競り勝ち、その差を勝点2に詰めた。AZは残り2節に来季のCL(予備戦)出場権を懸ける。
立ち上がり5分に早くもトゥベンテに先制点を許したこともあり、AZの右SB菅原由勢は攻撃志向のポジション取りでプレー。43分にはチームメイトが左サイドで幾重ものショートコンビネーションから作ったビッグチャンスを、菅原が仕留めようとしたがシュートはゴールの枠を捉えきれなかった。
そんな菅原が本領を発揮したのが、CFパブリディスのシュートで2−1と逆転した66分から。前掛かりになって反撃しようとしたトゥベンテの戦意を削ぐように、菅原は右サイドに広がるスペースに味方を走らせたり、相手SBが処理しづらそうなロングボールをシンプルに蹴ったりすることを徹底した。
57分から対峙したトゥベンテのウインガー、ミッチェル・ファン・ベルヘンとの1対1に菅原が全勝したことも大きかった。菅原は「交代選手(ファン・ベルヘン)の特徴を見たら、前半、ウイングバックみたいに高い位置を取った僕の背後のスペースを使いたかったんだと思う」と敵の采配意図を汲み取っていた。
「『僕が(サイドの攻防で)負けたらチームが負ける』という責任感を持ちながらやりました。AZがボールを持っても、僕はちょっと上がりづらくなった。そこは相手も考えていたのかもしれない。だけど、相手の戦術を個人戦術で機能させないことができると思っていた。相手のツボにハマらず対策できて、そこで優位に立てたのは大きかった」
ファン・ベルヘンがピッチに入るまでプレーしていたナシ・ウヌバルは、選択肢の一つにドリブルがあるタイプ。一方、ファン・ベルヘンは第一の選択肢がドリブルで仕掛けるというタイプ。菅原はファン・ベルヘンのようなドリブラーに対して滅法強い。
「相手は僕に対して1対1で勝負を仕掛けようと思っていたようなので、『負けるわけねえ』という感じでした(笑)。
相手に自由を与えず選択肢を削っていって、クロスを上げるしかない状況にすることを意識していた。今まで素晴らしい対戦相手の選手とやり合ってきたし、今日の選手(ファン・ベルヘン)も寄せないとやられてしまうスピードがあった。僕のレベルを上げてくれたのは、そういう素晴らしい選手たちとの1対1。そのことは間違いないから、本当に楽しめてます」
【画像】小野伸二や中村憲剛らレジェンドたちが選定した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
AZはアヤックス(現在5位)に連勝していることもあり意外だったが、今季のAZはトゥベンテに勝利するまで上位3チーム(PSV、フェイエノールト、トゥベンテ)に対して5戦全敗だった。
「AZが今の順位(4位)にいる理由はそこ。トゥベンテが安定した良いシーズンを送っているのは間違いない。僕らはそれ以上に不安定なシーズンを送っている。勝点をしっかり取っておけば、自ずともっと高い順位にいたはずです。AZには安定性が足りなかったと思います」
これまで何度も菅原が魅せてきた『試合終盤の炎のプレー』が今日も出た。今回は、自身の背後に蹴り込まれたロングボールを、身体を崩しながら懸命にヘッドに当てたバックパスが正確にGKに届いたシーンだった。
この瞬間、サイドライン際に座っていたAZファンが一斉に席を立って喝采を送った。そしてAZの勝利を告げるタイムアップの笛。3位トゥベンテにプレッシャーをかける大きな勝点3だ。
「正直、トゥベンテのことは気にしてない。AZは一つ一つ勝つだけでしか(3位への)可能性を広げられないので、自分たちに集中するだけだと思います」
過酷な戦いを強いられることで有名なゴー・アヘッド・イーグルスとのアウェーゲーム、名将ロン・ヤンス率いる好調ユトレヒトとの試合に、AZと菅原は人事を尽くして天命を待つ。
取材・文●中田 徹
2024年05月06日 13:01
23-24イングランド・プレミアリーグは5日、第36節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)が4-2でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝利。これにより、トッテナムのトップ4入りは絶望的となり、4位アストン・ビラ(Aston Villa)は敗れたものの、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場が目前となった。
リバプールは前節に先発落ちし、交代出場の際にユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督と口論していたモハメド・サラー(Mohamed Salah)がレギュラーに復帰。試合後に話せば「火が付く」として不穏な空気を助長していたサラーだが、この日は16分に今季公式戦25ゴール目を頭で決め、9年率いたチームを間もなく離れるクロップ監督もゴールを喜んだ。
ハーフタイム直前にはアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)が追加点を挙げると、50分にコーディ・ガクポ(Cody Gakpo)がヘディングで3点目、54分にハーヴェイ・エリオット(Harvey Elliott)がカーブをかけた見事なシュートで4点目を決めて突き放した。
トッテナムも72分にリシャルリソン(Richarlison)、77分に孫興民(Son Heung-Min、ソン・フンミン)が得点して点差を詰めたが、敵地で勝利が必要だったチームにとってはほとんど慰めにならなかった。
2004年以来のリーグ4連敗を喫したトッテナムは、ビラとの勝ち点7差を縮められず、1試合消化が少ない状況ながら、ビラが残り2試合で1勝すればトップ4入りを逃すことになる。
対する3位リバプールはリーグ戦3試合ぶりの勝利。数字上では優勝の可能性は残っているが、残り2試合で首位アーセナル(Arsenal)とは勝ち点5の開きがあり、実質的にはほとんどチャンスはない。
ビラはこの日のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦に勝利すれば、トッテナムの敗戦と合わせて来季のチャンピオンズリーグ出場を確定させられたが、87分に相手のジョアン・ペドロ(Joao Pedro)に決勝点を許し、ミッドウイークのヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2023-24)に続く痛い連敗を喫した。
この後はホームでのリバプール戦、敵地でのクリスタルパレス(Crystal Palace)戦の残り2試合で、1982-83シーズン以来の欧州最高峰大会の出場を目指す。
7位チェルシー(Chelsea)は5-0でウェストハム(West Ham)に大勝し、欧州カップ戦出場の望みをつないだ。
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2024年05月06日 12:57
元日本代表MFの前園真聖氏が、フジテレビ系列の「ワイドナショー」に出演。U-23日本代表のメンバー選考について語った。
大岩剛監督が率いる若きサムライは、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップで優勝。アジア王者としてパリ五輪に出場する。
本大会では24歳以上の選手も出場できるオーバーエイジ(OA)枠が用意されている。果たして、日本はOAを活用するのか。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
前園氏は、選手の所属クラブの許可が必要な点や、連係を一から構築する難しさなどのデメリットにも触れつつ、「たぶん3人は選ぶと思う」と予想。守備陣の強化を図るという話が出ていると紹介する。
また、今年6月に23歳を迎える“パリ世代”の久保建英についても言及。所属先のレアル・ソシエダから他クラブへ移籍する可能性があり、「本人は出たいかもしれないけど、クラブや周りとしては、あまり出したい気持ちはないんじゃないか」と見解を示した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 12:30
大詰めを迎えている欧州主要リーグだが、プレミアリーグは最後まで目が離せない熾烈な優勝争いが続いている。
2024年05月06日 12:06
リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーが、プレミアリーグ史上初の快挙を達成した。
サラーは5日に行われたプレミアリーグ第36節のトッテナム戦に先発出場すると、0−0で迎えた16分にコーディ・ガクポのクロスに頭で合わせて先制点をマーク。さらに、59分にはハーヴェイ・エリオットの華麗なミドルシュートをアシストするなど、1ゴール1アシストを記録して4−2での勝利に貢献した。
この結果、サラーは今シーズンのリーグ戦で18ゴール10アシストに到達。プレミアリーグ公式X(旧ツイッター)によると、2021−22シーズン(23ゴール13アシスト)、2022−23シーズン(19ゴール12アシスト)に続いて今季も2桁得点&アシストを記録したことで、サラーは3シーズン連続で同記録を達成したプレミアリーグ史上初の選手になったという。
また、データサイト『OPTA』によると、1シーズンに2桁得点&アシストを記録したのが5回目となったサラーは、元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏に続いてプレミアリーグ史上2人目の選手になったことも伝えられている。
【ハイライト動画】リヴァプールvsトッテナム
2024年05月06日 12:00
57歳になったカズこと三浦知良もプレーするポルトガル2部リーグ。
5日に行われたヴィラヴェルデンセ対トレンセ戦で45歳の新人がデビューしたことが現地で話題になっている。
ヴィラヴェルデンセの背番号78をつけたコートニー・リームは後半41分から途中出場した。彼は1978年生まれの45歳。A estreia de Courtney Reum 🙌#sporttvportugal #LIGAnaSPORTTV #LigaPortugalSabseg #LankVilaverdense #CourtneyReum pic.twitter.com/VVpuQUP38f
— sport tv (@sporttvportugal) May 5, 2024
リーム氏はあのパリス・ヒルトンの夫であるカーター・リームの兄であり、アメリカ人投資家でもある。
『Record』によれば、彼はヴィラヴェルデンセにも投資していることから、プロデビューの機会を得たという。ヴィラヴェルデンセは2部最下位に沈んでおり、すでに来季の3部降格が決まっている。43歳のセルジオ・マシャド監督はこう話していたそう。
「これから言うことのせいで今週は難しかった。決断は難しかったが、やらなければならなかった。私は監督であり、このような局面を経験するのは難しかった…。
様々なことが頭をよぎったが、私にとって子ども同然である選手たちを危険にさらすわけにはいかなかった。自分の原則に反するような決断もしなければならなかった」
監督としては苦渋の決断だったようだ。
残念ながら「ピークを過ぎた」世界的スター5名
『USA TODAY』によれば、リーム氏は幼い頃からサッカーをプレーしており、全米選手権を制したイリノイ州のクラブチームから名門コロンビア大学のサッカー部に進学するも大怪我のために2年次にキャリアを断念したという。
その後、ゴールドマン・サックスが選ぶ「最も魅力的な起業家100人」に選ばれるほどになり、現在はアメリカサッカー連盟の理事を務めているほか、リーズ・ユナイテッドとNFLサンフランシスコ・フォーティナイナーズの経営にも関わっているそう。
2024年05月06日 11:33
23‐24ポルトガル1部リーグは5日、第32節の試合が行われ、首位に立つスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)は、2位ベンフィカ(Benfica)がこの日敗れたため、20‐21シーズン以来となる通算20回目の優勝が決まった。
日本代表MF守田英正(Hidemasa Morita)が所属するスポルティングが、前日の試合でポルティモネンセ(Portimonense SC)に3‐0で勝利する中、昨季王者のベンフィカはFCファマリカン(FC Famalicao)に0‐2で敗戦。この結果、今季32試合でリーグ最多92ゴールを挙げていたスポルティングは、残り2節となる中でベンフィカとの勝ち点差を8に広げた。
スポルティングは今月26日にはFCポルト(FC Porto)とのポルトガル杯(Portuguese Cup 2023-24)決勝を控えており、2冠達成の可能性を残している。
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2024年05月06日 11:30
パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねたU23アジアカップが閉幕した。
2024年05月06日 11:27
フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世が、2試合連続となる今季リーグ戦4ゴール目を記録した。
フェイエノールトは5日に行われたエールディヴィジ第32節でズウォレと対戦。ワントップで先発出場した上田は、33分に先制点をマークした。ゴール前で味方のパスを受け、振り向きざまに右足を振り抜く。シュートは飛び出してきた相手GKの脇の下を抜けてゴールに吸い込まれた。
その後に1点を加えて2点リードで折り返したフェイエノールトは、49分に上田がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。上田が自らキッカーを務めたものの、ゴール右下を狙ったシュートは相手GKにコースを読まれて止められた。
上田は65分までプレー。フェイエノールトはその後、上田と代わって投入されたサンティアゴ・ヒメネスが2得点を挙げるなど、3点を追加して5−0で快勝した。なお、フェイエノールトは4連勝でリーグ戦での無敗を「18」に伸ばしたものの、同日に首位PSVが優勝を決めたため、フェイエノールトはリーグ連覇を逃した。
フェイエノールトは次節、FW小川航基とMF佐野航大を擁するNECと敵地で対戦する。
【試合ハイライト動画】フェイエノールト 5−0 ズウォレ
2024年05月06日 11:01
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで4大会ぶり2度目の優勝を飾り、アジア第一代表としてパリ行きを決めた。
戦前は、MF鈴木唯人(ブレンビー)、GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)など複数の欧州組が不在でアジアの戦いを勝ち抜けるか不安視されていたが、キャプテンのMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)を軸に大会を通してタフに戦い続け、頂点に立った。
「危機感しかありません」と、大会前から山本昌邦ナショナルチームダイレクターがアジアで戦う厳しさを強調していたが、今大会は苦難の連続だった。
DF西尾隆矢の退場により10人で戦った中国とのグループステージ初戦は、1−0で競り勝ったものの防戦一方の展開で、最終節の韓国戦は攻めきれず、終盤の失点で0−1の敗戦。最大の山場となった開催国カタールとの準々決勝は、数的優位をうまく活かせず、延長戦までもつれ込んだ末に4−2で勝利を手にした。
決勝のウズベキスタン戦は終始、劣勢の時間が長かった。それでも90+1分にMF山田楓喜(東京V)が均衡を破るゴールを決めたが、4分後にDF関根大輝(柏)のハンドでPKを献上。だが、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)のビッグセーブで凌ぎ、トータル17分ものアディショナルタイムを乗り切って栄冠を掴んだ。
大会を通じてタフさが増し、2年前にチームが立ち上がった時とは比べものにならないぐらい、グループとしても個人としても逞しくなった。五輪本大会でも彼らの奮闘に期待したいが、今回のパリ五輪世代のチームは、アジア予選のメンバーがそのままパリに行く可能性は現状で小さいかもしれない。
というのも、冒頭で触れた通り、今回は大半の欧州組を招集できていないからだ。U-23アジア杯はインターナショナルマッチウィーク外での開催で選手を揃えにくい側面があり、さらに近年は早い段階で欧州行きを決断する選手が増えた影響で、より思い通りにメンバーを組めなかった。
そうした状況になる可能性は大岩監督も考慮していたが、今回のU-23アジア杯が往来の1月開催でなくなったのは計算外。A代表のアジアカップが中国からカタールに開催地が変更された影響で1月にずれ込み、U-23のコンペティションはその煽りを受けて4月になったからだ。
そうなると、欧州のリーグ戦が佳境を迎えるタイミングで欧州組の招集は一筋縄ではいかない。今大会はコアメンバーとして重宝されてきた鈴木唯、鈴木彩に加え、MF斉藤光毅、MF三戸舜介(ともにスパルタ)のオランダコンビ、スコットランドリーグで5得点をマークしているFW小田裕太郎(ハーツ)が選外になっている。
【PHOTO】アジアを制して喜びが爆発!歓喜に沸くU-23日本代表イレブンの笑顔を厳選!(Part1)
東京五輪は開催国枠での出場となったため予選を免除されていたが、アジアの戦いを突破して本大会行きを決めた2016年1月のリオ五輪アジア最終予選(U-23アジア杯)では、おおよそベストの布陣が組めた。それも欧州組が少なかったからこそ。当時はMF南野拓実(ザルツブルク/現モナコ)とFW久保裕也(ヤングボーイズ/現シンシナティ)しかおらず、1月開催である点も含めて、選手の招集は今回ほど難しくなかった。
決勝で宿敵韓国を破り、アジアの頂点に立ったリオ世代では、本大会でもほとんどの選手が“生き残った”。アジア予選を戦った23人のうち、18人の最終リストに残ったのは14人。開幕前に所属クラブの意向で久保が選外となったが、代わりに選ばれたのも、最終予選を経験しているFW鈴木武蔵(新潟/現札幌)だった。
残る4人のうち、3人はオーバーエイジ(OA)枠の選手たちで、あとはGK中村航輔(柏/現ポルティモネンセ)という点を踏まえても、いかにベストな布陣を最後まで組めていたかが分かる。
一方で大岩ジャパンでは前述の通り、最終予選に参加できていない主要な欧州組がいる。ただ、本大会では招集できる可能性があり、所属クラブとの交渉がある程度、順調に進んだ場合は、全く異なるチームでパリに乗り込むことになるだろう。
また、昨年のU-20ワールドカップ世代でも欧州でプレーする選手が増えており、大岩ジャパンに招集された経験があるDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)やFW福田師王(ボルシアMG)、パリ世代のチームには未招集ながらオランダで目覚ましい活躍を見せているMF佐野航大(NEC)も、虎視眈々とその座を狙っている。
そして、何よりパリ世代にはA代表でプレーするMF久保建英(レアル・ソシエダ)がおり、一度も大岩ジャパンの活動に参加していないが、日本サッカー協会は本大会での招集を否定していない。
そうした状況に加え、24歳以上の選手を招集できるOA枠をフル活用する意向も、チームをガラリと変える要素の一つ。3枠を使った場合、本大会に臨めるパリ五輪世代の選手は15人。ここに欧州組が入ってくれば、最終予選組に残された枠は限りなく少なくなる。
OA枠はCBに2枠を使う可能性があり、残された枠は1つ。サイドハーフのポジションは欧州で活躍する選手が大勢おり、久保と三戸は中央でもプレーできる汎用性を持つ。となれば、セントラルMFの枠が削られても不思議ではない。
最終予選に出場したMF松木玖生やMF荒木遼太郎(ともにFC東京)であっても生き残りは容易ではなく、副キャプテンで発足当初から主軸を担ってきたMF山本理仁(シント=トロイデン)も安泰ではないと言える。最終予選組が本大会のメンバーに5、6名しか残っていないようなケースも十分に考えられるだろう。
とはいえ、それだけ候補になる選手がいる点は日本サッカー界の財産で、発展を示す何よりの証左だ。欧米の強豪国も同じような問題を抱えており、新たなフェーズに入ってきたとも言える。
「本当に難しいことになる。慎重に進めたい」と決勝後に話した大岩監督がどのようなメンバーを選ぶのか。もっとも、選手たちはそうした競争を受け入れており、藤田も「自チームに戻ってできることをやってほしいですし、自分もちゃんとチームで(立場を)確立できるように頑張りたい。確立することがレベルアップになる。誰を選ぶか困るような選手がたくさん出てくれば、オリンピックチームはもっと良くなる」と言い切った。
次なる戦いの号砲は鳴っている。最終リストに入るべく、選手たちのプレーから目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月06日 11:00
40年ぶりにオリンピック出場を逃した韓国。パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねたU23アジアカップで準々決勝敗退に終わったのだ。
『Sports-g』などによれば、韓国Kリーグの水原FCを指揮するキム・ウンジュン監督はこんな話をしていたそう。
「若手選手たちは我が代表チームの将来における基盤だ。若手選手がリーグで活躍するのはいいこと。
数日前に知り合いから送られた記事で、8年ぶりにU23アジアカップで優勝した日本が21歳以下のプロリーグを運営すると知った。これは我が国が真っ先に実行しなければいけないものでもある。
韓国にも多くのいいリソースがある。すぐにU-21リーグを運営して、選手育成にもっと注力するべきだ」
先日、Jリーグは来シーズンからU-21リーグを新設する構想があると報じられた。
日本人vs韓国人!市場価値が最も高い8人を比べるとこうなる
なお、45歳のキム・ウンジュン監督はベガルタ仙台でもプレーした元韓国代代表FW。生まれながら片目の視力がほとんどないハンデを乗り越えてプロで活躍し、仙台時代は伊達政宗になぞらえ独眼竜との愛称も授かった人物である。
2024年05月06日 10:51
カーザ・ピアに所属している日本代表FW相馬勇紀が、今シーズン5ゴール目を記録した。
2024年05月06日 10:03
日本代表MF守田英正が所属するスポルティングのプリメイラ・リーガ優勝が決定した。
4日に行われたプリメイラ・リーガ第32節でポルティモネンセに3−0で勝利した首位スポルティングは、27勝3分け2敗の勝ち点「84」に伸ばし、暫定ながら2位ベンフィカとの勝ち点差を「8」に広げていた。
そんななか、5日にベンフィカはファマリカンと対戦し、0−2で敗戦。この結果、今季リーグ戦残り2試合で首位スポルティングと2位ベンフィカとの勝ち点差が「8」となったことで、スポルティングの優勝が決定した。なお、スポルティングにとっては2020−21シーズン以来、通算20度目のリーグ優勝となった。
なお、2022年7月からスポルティングでプレーしている守田は、今季ここまでリーグ戦では27試合の出場で2ゴール4アシストを記録してチームに大きく貢献を果たし、海外移籍後初のタイトルを獲得している。
【動画】優勝決定にチームメイトらと歓喜する守田英正
O MOMENTO 🤩 SOMOS CAMPEÕES!!! 🏆 pic.twitter.com/jvDCNh0XD7— Sporting CP 🏆 (@SportingCP) May 5, 2024
2024年05月06日 10:00
アルゼンチンサッカー協会は、セサル・ルイス・メノッティ氏が亡くなったと訃報を伝えた。
85歳だったメノッティ氏はアルゼンチン代表FWとしてプレーした後に指導者に転向。監督として1978年ワールドカップでアルゼンチン代表を初優勝に導くとバルセロナやボカ、リーベルなど多くのクラブチームも指揮した。また、1979年に日本で行われたFIFAワールドユース選手権ではディエゴ・マラドーナを擁したU-20アルゼンチン代表を優勝に導いている。
アルゼンチンメディアは、「アルゼンチンサッカー界の最も偉大なレジェンドの一人が85歳で亡くなった。1978年世界王者である彼は監督としての仕事とアイデアで世界に消えることのないレガシーを残した」、「アルゼンチンサッカー史のキーマンであるメノッティ氏が死去。伝説になった哲学の生みの親が85歳で亡くなる」と伝えている。近年は血栓性静脈炎など健康問題を抱えていたそう。
メッシ引退後にアルゼンチン代表の背番号10を継承しうる5人
リオネル・メッシも「彼は僕らのサッカーの偉大なリファレンスのひとつを残してくれました。ご遺族と愛する人達にお悔やみを申し上げます。RIP(安らかに眠ってください)」との追悼メッセージをSNSに投稿している。
2024年05月06日 09:24
リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航に高評価が与えられている。
プレミアリーグ第36節が5日に行われ、リヴァプールはトッテナムと対戦。16分にモハメド・サラーのゴールで先制すると、アンドリュー・ロバートソン、コーディ・ガクポ、ハーヴェイ・エリオットにも得点が生まれ、4点差に。その後、72分と77分に失点を喫したものの、最後までリードを守り切り、4−2で3試合ぶりの勝利を飾った。
この試合に先発出場した遠藤は4−0でリードしていた65分までプレーした。試合後、選手採点を発表した地元紙『リヴァプール・エコー』は遠藤に「6」点をつけ、「序盤のやり取りでは試合のペースに苦戦したが、先制点で重要な役割を果たしたことで自信を深めた」と評価した。
また、イギリスメディア『Squawka』では「7」点がつけられ、「レッズの練習場での最初のミーティングでユルゲン・クロップ監督は遠藤に『君が必要だ』と言った。今日の結果を見れば、なぜこの日本代表が難なくファビーニョの後を継いだのかがわかるだろう」と交代後に2失点を喫してしまったことから遠藤の重要性が強調されている。
【ハイライト動画】リヴァプールvsトッテナム