2024年04月25日 08:14
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(25日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70) 第1ラウンドは午前6時20分にスタートを予定していたが、濃霧による視界不良のためスタート時間が遅れている。午前8時現在で、開始時間は未定となっている。
2024年05月04日 14:57
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
24位からスタートした石川遼(カシオ)は、1イーグル、4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの出入りの激しいゴルフでパープレー。通算1アンダーからスコアを伸ばせず、石川がホールアウト時点で30位に後退した。
2010年大会の最終日で世界主要ツアー最小の58をマークして大逆転優勝を果たした石川は、この日も石川らしい派手なプレーを見せた。スコアを二つ伸ばして迎えた15番パー5。残り272ヤードから3ユーティリティーで2オンに成功し、3メートルのイーグルパットを沈めた。
その時点、通算5アンダーまで、スコアを伸ばしたが、16番パー4でボギー、名物ホールの17番パー3でダブルボギー、18番パー4でも3メートルのパーパットを決められず、ボギー。残り3ホールで四つもスコアを落とした。
「15番に関しては完璧でした。最後をいい形で締められたらよかった」と、石川は、スコアが大きく動いた残り4ホールを静かに振り返った。
先週のISPSハンダ欧州・日本トーナメントで優勝した地元愛知県出身の桂川は3日連続で同組でプレー。人気選手がそろった組には多くのギャラリーがフォローした。「最終日、少しでもいい順位で終われるようにしたい。全体的には悪くありません」と話した。
最終組は14番を終了。2打差の2位からスタートした河本力(大和証券)と小木曽喬(フロンティアの介護)がともにスコアをひとつ伸ばして通算9アンダーで首位に並んでいる。
1打差の3位に米澤蓮(ティ・エム・プラテック)と片岡尚之(CS technologies)が続く。
首位から出た生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)は四つスコアを落として首位と2打差の5位に後退している。
2024年05月04日 14:17
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
第3ラウンドが快晴の下で行われ、最終組が前半9ホールを終えた。2022年大会優勝の山下美夢有(みゆう)、日本ツアー2勝でメジャー2勝目を狙うペ・ソンウ(韓国)、昨季韓国ツアー賞金女王のイ・イェウォン(韓国)が通算7アンダーでトップに並んでいる。山下は8位から出て10番までに3つスコアを伸ばしている。
佐久間朱莉が1打差の6アンダー4位で続く。河本結、金沢志奈、森田遥が4アンダーの5位。首位から出た菅沼菜々は、前半に3つ落として3アンダーの8位に後退している。
この日は午後2時の時点で7800人を超えるギャラリーが会場に詰めかけている。
2024年05月04日 13:41
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
最終組が前半の9ホールを終了した。2打差の2位からスタートした河本力(大和証券)が1イーグル、3バーディー、1ボギーの31で回り、通算12アンダーで首位に立った。
ツアーで飛距離ランク1位(321・98ヤード)の飛ばし屋、河本はスタートからギャラリーを沸かせた。370ヤードの1番パー4。ドライバーではなく、3ウッドで1オンに成功。3メートルのパットを沈めてイーグルを奪った。
緩やかな打ち下ろしの左ドッグレッグホールでは、1998年大会の第2日に中嶋常幸がホールインワンを達成している。パー4でのホールインワンはツアーで唯一の快挙。2度目の快挙まで「3メートル」に迫った河本は2番パー5でもバーディーを奪い、最初の2ホールで3アンダーの荒稼ぎ。3番パー4でボギーをたたいたが、7番パー3、8番パー4でもバーディーを重ね、好プレーを続けている。
2打差の2位からスタートした小木曽喬(フロンティアの介護)は5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの出入りの激しいゴルフながらスコアを二つ伸ばして通算10アンダーで2打差2位につけている。
首位から出た生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)は2連続バーディーでスタートしながら、3番以降、3ボギー、1ダブルボギーの38と苦戦し、通算7アンダーで首位と5打差の7位に後退した。
2024年05月04日 12:26
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
24位からスタートし、同組でプレーしている石川遼(カシオ)と桂川有人(国際スポーツ振興協会)が前半の9ホールを終了した。
2024年05月04日 12:09
「米男子ゴルフ CJカップ・バイロン・ネルソン 第2日」(3日、テキサス州マッキニー、TPCクレイグランチ=パー71)
第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、第1Rを2位で出た蟬川泰果は4バーディー、1ボギーの68でスコアを三つ伸ばしたが、通算10アンダーで首位と4打差の9位に後退した。
「きのうとは違ってショットが左にいって、前半からあまりパーオンできなかった」という蟬川は、前半の17、18番で連続バーディー。「その中で耐えることができていいバーディーパットが入ってくれた」と振り返ったが、「そこから乗っていけるかと思ったが、なかなか伸ばせなくて、耐えるゴルフが一日続いた」。後半は6番のバーディーの後、8番でこの日唯一のボギーをたたいたが、最終9番でバーディーを奪い返した。
首位とは5打差に開いたが「プロに入って特に思うのは、これだけタフなコンディションだが伸ばしていかないと上には追いついていけない」ときっぱり。「3、4日目に崩さずアンダーパーで終えることが目標」と決勝ラウンドへ気合いを入れ直した。
日本勢では久常涼は7バーディー、1ボギーの65で六つ伸ばし、通算7アンダーの36位。64をマークしたジェーク・ナップ(米国)が通算14アンダーで首位に立った。
2024年05月04日 11:30
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
大会最終日が「母の日」と重なることが多いシーズン最初のメジャー。2008年にメジャー昇格後、数々のドラマが生まれてきた。その名場面を振り返る。第3回は2019年大会の渋野日向子。
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首位から出た1998年度生まれ「黄金世代」の渋野日向子が4バーディー、3ボギーの71で回り通算12アンダー。大会史上最年少の20歳178日(当時)で、令和最初のメジャー制覇&ツアー初優勝を飾った。海外勢のメジャー連勝を「5」で止め、黄金世代では6人目のツアー優勝。8月のAIG全英女子オープンの出場権獲得も有力とした。
最終18番。渋野は30センチのウィニングパットを沈めると、泣きながら笑った。「だんだんうれしさがこみ上げてきた。生まれてきてから一番うれしい」。同世代で親友の大里桃子らからウォーターシャワーで祝福された。「令和元年感はまだないけど、メジャー(優勝者)も日本人は久々…。私で良かったんでしょうか?」と、無邪気に首をかしげた。前週の勝みなみに続き、黄金世代が連勝だ。
自身初の最終日最終組。緊張のあまり1番で左へ曲げて、連続ボギーなしは「38」で止まった。ぺ・ソンウ(韓国)と首位に並んで迎えた16番パー4は、中央に大木がそびえるこの日の最難関ホール。第1打を狙い通りにフェアウェー左に運ぶと、左足下がりの第2打をピン左8メートルへ。ぺは第2打を右の林へ曲げるなどダブルボギー。自身はパーセーブで2打差をつけて勝負を決めた。
強風の中、5番で10メートルのバーディーパットを沈めるなど、今季平均パット数(パーオン時)1・7563で1位の力を発揮した。17年秋から青木翔コーチ(当時34)の指導を仰ぎ、苦手克服に挑んだ。毎日9ホールの“パットラウンド”は、1番の1メートル弱から始まり最終9番では4〜5メートルまで徐々に距離を伸ばす。1ホールで2回以上ミスをしたら1番に戻る。始めた当初は3時間を要したが、現在は30分で終えるまでに上達。青木コーチは「やり続けてきたことが、ようやく実を結んできた」とたたえた。
12日の最終日は「母の日」。「母は4月が誕生日だったけど、何もしてなかった」と渋野。今大会会場は、筑波大陸上部で投てき選手だった両親が同じ20歳ごろに過ごした思い出の場所からも近いという。ソフトボールでは最速95キロ右腕は、大会史上最年少記録でのメジャー初優勝というとびっきりのプレゼントを母に贈った。地元・岡山市の体操教室で指導する母・伸子さん(当時51)は、仕事の都合で歓喜の瞬間に立ち会えなかった。だが、速報や録画放送で確認し「本当に我が子なのかな…。こうして頑張る姿を見せてくれることが何よりもプレゼントです」と孝行娘に感謝した。
この優勝でAIG全英女子オープン出場権を手にし、8月の初出場のメジャーの大舞台で世界を驚かせた。初日に66で1打差2位と好発進すると、第3日に首位に立って逃げ切りV。1977年の全米女子プロ選手権の樋口久子以来日本女子2人目のメジャー制覇の大偉業を成し遂げた。積極的な攻めのゴルフと代名詞の明るい笑顔から、「スマイリング・シンデレラ」として世界中から注目を集めた。
◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年11月15日、岡山市生まれ。25歳。8歳でゴルフを始め、小学時代はスポーツ少年団でソフトボール選手。岡山・作陽高を出て昨年7月、2度目の受験となったプロテストで合格。米ツアー1勝、国内通算6勝。165センチ。血液型AB。家族は両親と姉、妹。
2024年05月04日 11:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
今季米女子ツアーでネリー・コルダ(25)=米国=が、ツアー最多に並ぶ出場5戦連続優勝中と歴史的快進撃を演じて、女子ゴルフ界の注目を一身に集めている。身長178センチでトップモデルのような容姿を持ち、異次元の強さを見せて、米女子ツアーの人気も再燃気配だ。2021年東京五輪金メダリストでもある世界ランク1位の衝撃的な強さの秘密を今大会に出場する、パリ五輪日本代表候補4人に聞いた。第3回は古江彩佳(23)=富士通=。
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日本ツアー8勝で昨年から米ツアーを主戦場とする古江は、間近で世界ランク1位の強さを目撃した一人だ。今年1月のドライブオン選手権。最終日最終組でコルダと優勝争いを演じた。13アンダーで単独首位のコルダと4打差2位で追う古江。ともに73で回ってコルダが今季初優勝。そこから4月のメジャー初戦、シェブロン選手権まで破竹の出場5連勝中だ。「ポテンシャルがすごくある選手。飛距離もあって安定性もあって、パターもうまい。完璧だなって思います」と古江はコルダの印象を語った。
優勝を争ったラウンド中、2人で会話する場面も見られた。「ちょこちょこしゃべったりはするんですけど、(2人とも)あんまり試合中はしゃべらないタイプなので」と古江は振り返った。それでも、間近で見た女王のプレーぶりから刺激も受けた。「高い球を打てるので、そこは自分にはまだない部分かなと思うので、マネしたいと思います」とうなずいた。
コルダの出場5大会連続Vは、1978年のナンシー・ロペス(米国)、2005年のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)に並ぶツアー3人目の偉業となっている。世界ランク1位を不動のものとし、8月のパリ五輪では五輪競技初となる連覇も射程に入る。
一方の古江は、世界ランク18位の畑岡奈紗に次ぐ日本勢2番手の世界ランク23位で、6月24日に決まるパリ五輪日本代表圏内につけている。2021年東京五輪は2枠の代表の座をギリギリまで争ったが、稲見萌寧が世界ランク27位、古江が同29位と僅差で惜しくも代表入りを逃した。そのため「本当に出たいと思っている。6月までに1つでも優勝したい」とパリ五輪代表入りへの強い思いを口にする。
古江は今大会は予選落ちとなったが、今後は主戦場の米ツアーへと戻る。今季は3月のブルーベイLPGAの3位を最高に、10戦で4度のトップ10入りと好調だ。米ツアーのポイントランクも日本人最上位の6位につけている。「すごく強い選手なので、強い選手に勝てたら自分も強いって自信になりますし、勝ちたいなとは思います」。米ツアー2勝目に向けて、再び世界最強のコルダとしのぎを削る。
◆女子ゴルフのパリ五輪への道 6月24日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。大会は8月7日から4日間、フランス「ル・ゴルフナショナル」で72ホールストロークプレーの個人戦で争う。21年東京五輪は畑岡奈紗と稲見萌寧が出場し、稲見が日本ゴルフ界初の表彰台となる銀メダル、畑岡は9位だった。
◆ネリー・コルダ 1998年7月28日、米フロリダ州生まれ。25歳。16年にプロ転向し、18年のスウィンギングスカート台湾選手権で米ツアー初優勝。21年全米女子プロ選手権などメジャー2勝を含む通算13勝。21年東京五輪は姉とともに米国代表で出場して金メダル。22年に鎖骨下静脈の血栓の手術をし、4か月間戦線離脱した。178センチ。家族は両親と姉。
今年4月のメジャー初戦、シェブロン選手権でコルダは米女子ツアー最多記録に並ぶ出場5連勝を飾った。1月の今季初戦だったヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズは16位。その後、出場した1月のドライブオン選手権(米フロリダ州)、3月の朴セリ選手権(米カリフォルニア州)、フォード選手権(米アリゾナ州)、4月のTモバイル・マッチプレー(米ネバダ州)、シェブロン選手権(米テキサス州)と破竹の5連勝。
パーオンしたホールの平均パット1・72で同2位。平均スコア69・22でツアートップと各部門別で圧倒的な数字を残している。同じ米女子ツアーを主戦場とする勝は「(今のコルダは)パターがめちゃめちゃ入っているって、聞きました。ショットもマッチプレーで後ろ(の組を)振り返ったら(フェアウェーの)真ん中にしかいなくて、誰だろうと思ったら、ずっとネリーだった。やっぱり調子いいんだなと思って。ゴルフは最終的にはパターが入れば上位にいけるし、優勝もできるんだなと思いました」と、目の当たりにした世界トップに君臨する強さの一端を語った。
実は、勝と同じ1998年7月生まれ。コルダの父・ペトルさんは1998年全豪オープン男子シングルスを制したテニスの名選手。母も88年ソウル五輪に出場したテニス選手、6歳上の姉ジェシカも米ツアー6勝のプロゴルファーと、アスリート一家でもある。異国の「黄金世代」のスーパースターについて勝は「私もっと年上なのかと思ってびっくりしたんですけど、すごい刺激になるので自分も頑張ります」とうなずいた。
現在、日本女子12番手の世界ランク76位。現状、日本勢の出場枠は世界ランク上位2人までで、逆転での五輪代表入りにはポイント配分の大きい今大会、5月30日開幕の全米女子オープン、6月の全米女子プロ選手権での上位進出が鍵となる。勝も今季米ツアーでは直近2試合連続でトップ10入りを果たすなど好調だ。「イメージ通り打てる球が増えたことが成績につながっている。自信はついている」と話す。今大会会場の茨城GCは17年のプロテスト合格後から、オフに練習している慣れ親しんだコース。今オフも3〜4回東Cを回り、大会に備えてきた。「グリーンにアンジュレーションもあったり、色んな技を使って攻めていきたい」。まずは21、22年日本女子オープンに続く国内メジャー3勝目を挙げ、パリ五輪舞台での日米黄金世代対決実現へと歩みを進める。
2024年05月04日 10:00
「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城GC東C=6665ヤード・パー72)は初日から天候に恵まれていることが、選手を苦しめる一因になっている。
2024年05月04日 10:00
2日開幕の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城GC東C=6665ヤード・パー72)は、国内ツアーに4つある公式競技(メジャー大会)の1つ。先週行われたシニアのレジェンズツアーに優勝した永久シードの不動裕理(47)が勝てば、史上初のメジャー4冠、つまり国内グランドスラム達成となるのだが、国内通算50勝、2000年から6年連続賞金女王のレジェンドも47歳。今季もレギュラーツアー3試合に出場し、すべて予選落ちしているように、優勝争いは夢物語だろう。
【もっと読む】熱愛報道の原英莉花の師匠・ジャンボ尾崎の心境複雑「ゴルフでも主役」を
国内の4冠は前例がないものの、3冠は不動を含めて、大迫たつ子、森口祐子、涂阿玉、肥後かおり、テレサ・ルー、申ジエ、塩谷育代、福嶋晃子、諸見里しのぶの10人が達成している。
今回、テレサ(36)も4冠に挑むが、今季は2試合に出場し、いずれも予選敗退。現在妊娠中で、実戦から遠ざかっていたこともあり、偉業達成は厳しいだろう。
一方、多くの「レジェンド」が名を連ねる3冠取りを狙うのが原英莉花(25)だ。原は20年に日本女子オープンとツアーチャンピオンシップを制覇。昨年は2度目の女子オープン優勝を果たした。
残る2冠は日本女子プロ選手権と今大会。今週勝てば4冠に王手がかかる。
だが、今季の原は7試合で予選落ち3回、最高位はKKT杯バンテリン女子の22位と不振に苦しんでいる。
「正直、最近は優勝を争う雰囲気がまったくありませんが・・・」とツアー関係者がこう続ける。
「原は昨年5月に内視鏡によるヘルニア摘出術を受けて、3か月後の復帰戦は56位。その後の6試合でべスト10入りはニトリの9位のみ。まさか2度目の女子オープン制覇をやってのけるとは予想もできず、国内最高峰の大会で優勝候補に名前が挙がらなかったのは当然でした。それでも本番では、左右の端に切られた難しいピン位置にも関わらず、ベテラン菊地(絵理香.35)との一騎打ちを制した。まさに大穴の優勝でした」
2度目の女子オープン制覇に師匠のジャンボ尾崎も驚いた。
「原の優勝報告にジャンボは『今日からエリカを尊敬することにした。お前じゃない方のな』と言ったそうだが、このジョークは、最後まで食らいついた
菊地の粘りを称えるだけでなく、『あいつはゴルフ以外でいつも主役』と皮肉っていた弟子の大舞台での強さを改めて認めたジャンボ流の褒め方でしょう」(前出・関係者)
原はゴルフに関してはやや淡白なところがあるものの、スイッチが入ったときの集中力は別格。通算5勝のうち3勝が公式競技だ。
ちなみに今大会の会場は、かつて男子ツアーのキリンオープンが開催されていた。尾崎は苦手な西コースとは対照的に東コースでは4度勝っている。今年は3年ぶりに東コースが舞台。原が好位置で決勝ラウンドへ進めば師匠から貴重なアドバイスが届くかもしれない。
2024年05月04日 09:00
来季の出場権をかけた米男女ツアーのQTが行なわれ、日本人選手は男女5人が出場。
その結果に突撃! 24年米ツアーで戦う日本人選手の新しい顔ぶれ PGAツアー・コーンフェリーツアー
ルートは違えど、中島も小平も1年かけてPGAツアー参戦という最終ゴールを目指す
米ツアー24年シーズンの出場権をかけて争うQT(最終予選会)は、女子は23年11月30日から12月5日に計6ラウンド、男子は12月14日から17日に計4ラウンドで行なわれた。男女とも雨天中止の日があり、日程が延びる長丁場となったが、日本からは賞金王を獲得した中島啓太と小平智が。女子は、西郷真央、吉田優利、馬場咲希の3人が出場した。
男子のQTは、ここ10年はコーンフェリーツアー(下部ツアー)のみの出場優先順位を決めるための競技だったが、今回は上位5位タイまでにPGAツアーのフルシードが与えられることに。女子は今回も上位20位タイまでに入るとフルシード権を手にすることができるが、22年までの4ラウンド×2週の計8ラウンド(予選落ちなし)から、4ラウンド終了後に予選カットが取り入れられての計6ラウンドに変更された。
結果は、中島啓太は2ラウンド終了時点で6位タイにつけるも、残り2日間で大きく順位を落として敗退。しかし、日本ツアーの賞金王となったことでDPワールドツアー(欧州ツアー)の出場権を得ており、昨年、久常涼が達成したDPツアーからPGAツアーというルートを見据え、ヨーロッパルートで「松山英樹さんのプレーするPGAツアーを目指す」と語った。
また、23年シーズンの賞金ランキングは153位で、150位までに与えられる準シードも逃してしまった小平智は、復活を目指して出場。最終日は終盤に5位タイまで順位を揚げたものの、ラスト2ホールでバーディパットがカップに嫌われ、1打差の6位タイという、本当にあと1歩足りずにPGAツアーの出場権を獲得できなかった。
しかし、シーズン後半に好調なゴルフができた明るい材料を得て「来年はコーンフェリー(下部ツアー)に出て、PGAツアーを目指します」と、すぐさま気持ちを切り替えていた。
一方、女子のQTは、第2ステージから勝ち上がってきた馬場咲希が、4ラウンド目の最終ホールを「ボギーなら予選落ち」という危機でパーをセーブし、予選を通過して笑顔を見せたが、残りの2ラウンドで順位を大きく上げることができず、フルシード権には手が届かなかった。
しかし、下部ツアーであるエプソンツアーの出場権は得たため、日本のツアーと両にらみで24年のスケジュールを考えている。どちらを主戦場にするかはチームで話し合って決めるとのことだが、本人の目にはアメリカでのプレーが大きく写っているようだ。 LPGAツアー・エプソンツアー
西郷は2位タイ、吉田は7位タイと上位でLPGAツアーの出場権を獲得。
馬場はフルシード権は逃してしまったが、下部ツアーのエプソンツアーの出場権は得た
フルシード権を得たのは、2位タイの西郷真央と7位タイに入った吉田優利。昨年は好不調の大きな波を経験した西郷だが、今回は危なげないプレーで。吉田も安定したプレーを展開して、LPGAツアー選手の仲間入りを果たした。
これで来季は畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳、西村優菜、勝みなみ、渋野日向子の6人に加え、TOTOジャパンクラシックで優勝した稲見萌寧も米ツアー参戦を表明。合計9人の日本人選手が参戦することになる。
日本人選手が増えた今年の米ツアーは、男女とも目が離させない。
いかがでしたか? 各選手の活躍を応援していきましょう!
フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
“ジャンボ尾崎の弟子”小林夢果、契約更新を報告!「今年も…」とコメント
2024年05月04日 08:00
コンペや大事なラウンドはいいスコアを出したい。そのために「ふだんどおり、自分のゴルフをしよう!」と思うゴルファーは多いだろう。
しかし「ふだんどおりのプレーって何ですか?それって本当にふだんどおりですか?」とマスター今野。好プレーへとつながる “本当の自分らしさ” を出すコツを語る。 「ふだんどおりのゴルフ」は無自覚、無意識ではできない!
タツ 今年は年始からコンペ続きで数ラウンドしているんだけど、まったくいいスコアが出ない……
今野(マスター) コンペだから、と思って、ふだんどおりのプレーができていないのでは?
タツ なんか浮足立っちゃっているのかな? また来週コンペがあるから、今度はいつもどおり、自分のゴルフに徹したプレーを心がけてみるよ。
今野 具体的にいうと、どんなゴルフですか?
タツ 優勝争いしているプロが前日のインタビューでよくいう「目の前の1打に集中する。相手に影響されない。」とかだね。あとは、ミスをしてもすぐに気持ちを切り替えて前を向く。胸を張って歩くようにするよ!
今野 胸を張って歩くとポジティブな気持ちになる、自信がわいてくるという研究結果で出ていますが、タツさんはふだんからそうしてますか?
タツ いや。俺、猫背だから。
今野 相手に影響されないための策は?
タツ 干渉しない、されない。自分のことだけに集中する。
今野 胸を張って歩くのも干渉しないのも、タツさんのふだんのゴルフではないですね。お話好きのタツさんですから、同伴者と話をしない、話を聞かないのは、まったく自分らしくない。それにコンペで利己的なゴルフをしてたら、感じが悪いだけですよ。
タツ ということは、そもそも俺は「ふだん」がダメダメなのかい?
今野 そんなことないですよ。「ふだんどおり」でいいスコアが出ているときもあるじゃないですか。コンペという勝負どころで、いつもとは違った自分が出てしまう。だから自分らしく、と思うのはわかります。でも、ふだんどおりは、無自覚、無意識ではできないんですよ。
タツ 自然体でいたいのに、自覚しないといけない、意識しないといけないの⁉︎
今野 はい。ふだんどおりのゴルフをしていて、いいスコアが出たときに、自分がとった行動、発言、態度、心境など、何をしていたかを自覚する。そして、そのときのことを意識して行うのが、ツアープロがいう「自分らしいゴルフ」の正体です。
タツ いいスコアが出たときか……。何してたかなぁ。悪いことはよく覚えているけど、いいことはすぐ忘れちゃうんだよね。
今野 それもプロとアマチュアの違いかもしれませんね。プロは悪いことはラウンド中もラウンド後も早く忘れて、よいことだけを記憶し、それがなぜよくできたかを探求して再現できるトレーニングをしています。
タツ 自分らしさのよい部分を引き出し、実行するのもトレーニングが必要なのか。
今野 トレーニングというとストイックに感じますが、ふだんからいい結果やスコアは単によろこぶだけでなく「何をしたからよかったのか」を考えて、同じことを実行するクセをつけるだけでもいいですよ。
タツ 思い出した! 俺、いいスコア出すときは、だいたい何も考えてないわ(笑)
今野 私も準備しすぎ、作り込みすぎると返ってよくない。急に誘われたゴルフのほうが自分らしいプレーができて60台が出たりします。
タツ そういえば、ベストスコア更新したときは、靴を忘れてレンタルシューズでプレーしたなぁ。
今野 それは、まったくふだんどおりじゃないし、ただの怠慢です(笑) ハイパフォーマンス、ロースコアが出たとき何してた?
「本来あるべき姿からズレてくると、体と心のあり方もゆがんできます。ラウンド当日は気負わず、ふだんどおりの自分でいることが大事ですが、そのふだんどおりは、“ ふだん ”から考えて自覚しておかないと実行できません。
とくにいいプレーができた日は、何があって、何をしていたかを覚えておくといい。強い、うまいゴルファーってそういうところに勤勉なんですよ」(今野)
いかがでしたか? ぜひマスター今野のアドバイスを参考にしてみてください。
マスター=今野一哉
●こんの・かずや / 1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ・RainbowFM(88.5MHz)の「サタマ二♪」(第2土曜 15:00-16:00 オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace
2024年05月04日 07:00
選手、キャディ、ツアー担当者に聞いた最新のセッティングトレンドは?
女子プロのクラブ選びをもっと詳しく調査したところ2024年の新しいトレンドが見えてきた! コンパクトなUTはラフや傾斜でも使える
選手もキャディもツアーレップも「やさしいのはショートウッド」という意見は一致していました。
2024年05月04日 06:25
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(3日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
17位スタートの生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、25)=エー・エム・エス=が10バーディー、1ボギーの61で回り、通算10アンダーで首位に浮上した。19年AIG全英女子オープン優勝の渋野日向子(25)=サントリー=は岡山・作陽高の同学年で同じゴルフ部に所属。世界で戦う元チームメートに近づくためにもツアー初Vを目指す。小木曽喬(27)=フロンティアの介護=ら3人が2打差2位。3位から出た石川遼(32)=カシオ=は73と落とし、24位に後退した。
5年前に世界を制した渋野のような勢いあるプレーだった。生源寺は2番パー5で第3打のアプローチをピン50センチに寄せると6番まで圧巻の5連続バーディー。10年に石川が58をマークした伝説があり「58が(頭の中で)チラチラしました」と正直に明かした。14番でこの日、唯一のボギーをたたいたが、17、18番をバーディーで61をマーク。圧巻のバーディーラッシュで首位に急浮上した。
岡山の作陽高出身。渋野は同じ高校で同学年だった。「同じクラスではなかったけど、ゴルフ部では一緒に練習していました。当時からうまくて、明るかった」という。17年に高校を卒業後、渋野はプロの道へ、生源寺は同志社大に進学した。渋野が19年の全英女子を制し、世界中に衝撃を与えた時、生源寺は同大3年で「刺激しかなかった。僕もプロになろう、と決めた頃。(渋野は)国内でも何度も勝っている(6勝)。僕も早く追いつきたい」と生源寺は爽やかな笑みを見せた。
開幕戦の東建ホームメイトカップでは自己最高の2位。ツアー初優勝へ、勢いに加えて確かな実力も持っている。(竹内 達朗)
◆生源寺 龍憲(しょうげんじ・たつのり)1998年5月15日、山口県出身。25歳。10歳からゴルフを始める。20年にプロ転向。下部のABEMAツアーで同ツアー史上最高額の1125万3106円を稼いで賞金王。今年1月にはアジアツアーの出場権予選会を2位で通過し、今季、日本ツアーと並行しながらアジアツアーにも5試合に出場(最高17位)。162センチ、65キロ。
2024年05月04日 06:00
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第2日(3日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
14位で出た菅沼菜々(24)=あいおいニッセイ同和損保=が6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコアとなる67をマークし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷し、一時は「病んだ」という“自称アイドル”が大舞台で復調。初のメジャー制覇へ、ファンの応援を力に逃げ切りをはかる。佐久間朱莉(21)=大東建託=ら3人が5アンダーで2位につけている。
最終18番のグリーンが、菅沼のステージと化した。「無心で打った」という8メートルのバーディーパットをねじ込み、満員のスタンドを沸かせた。「調子が良くて優勝争いをしているときに、あんな感じでたくさん応援をいただいていた。それを思い出した」。歓声を全身で味わい、極上のスマイルをファンに返した。
2勝し迎えた今季、前週まで出場8戦中予選落ちが6度と低迷した。2月に右膝を痛めたことが原因だった。約2週間球が打てず、回復後はフォームが崩れた。痛みへの恐怖から、飛距離は9アイアンで10ヤードも落ちた。「先週から思うようなショットが打てるようになってきた」。復調を遂げ、今季初の60台を記録した。
最近4年は2戦連続予選落ちさえなかっただけに、開幕後の2か月間は「病んでいた」という。試合会場で仲間に励まされては涙があふれた。「泣いている暇はないから頑張ろう」と思いながら、また泣いた。父・真一さんは「18年にプロテストに受かってから長いスランプがなかった。安定していただけに苦しかったはず」と思いやった。
“自称アイドル”を公言する菅沼の元に、批判的なコメントが届くことも多い。オフのテレビ出演後には「練習しろ」、「遊んでいるからだめなんだ」の言葉が目に入った。ゴルフにもしっかり取り組んできた自負がある。「思われるのはいいけど、直接コメントを書かれると、全く傷つかないというわけではない」。今年4月にSNSのコメント欄を封鎖した。アンチに目を向けることをやめ、ファンの愛に包まれ生きている。
コースでは常に見られていることを意識する。この日のポニーテールの毛先は両巻きカール。朝、5分で仕上げたものだ。この日は1万人を超える大観衆が訪れた。「たくさんの方に来ていただいた方が燃える。ゴールデンウィークなので、たくさんの方にいいプレーを届けられるように頑張りたい」。メジャーの舞台で、菅沼の笑顔はさらに輝く。(高木 恵)
◆アキバでライブ「学園天国」など熱唱
菅沼はオフの1月中旬、“アイドルの聖地”東京・秋葉原でファン約150人を集めてイベントを開催した。ライブハウスでクイズ大会やトークショー、歌も披露。「学園天国」、「LOVEマシーン」を熱唱し、ファンも総立ちでペンライトを回して盛り上がった。ゴルフ場では、観客はプレー中は静かにし、選手がバーディーを取った時しか声を出せないが「ファンの方と触れ合って、みんなで歌いたい」との思いから実現した。周囲には「来年はもっと盛大にやりたい」と話しているという。ペンライトの光が飛び交うライブ―。初のメジャー優勝後の“ファンミーティング”での光景を描いている。(岩原 正幸)
2024年05月04日 06:00
プロゴルファーの金田久美子が自身のInstagramを更新。後輩ゴルファーとのプライベートショットを公開しました。 「華ちゃに突っ込まれたww」金田プロの失態とは?
金田プロは「みんなで行ったけどおいしかったー」「塩がめちゃくちゃオススメです!」と千葉市にあるラーメン店・中華そばこばやしに訪れたことを報告。
中華そばこばやしは千葉市中央区に今年の2月にオープンしたお店であり、開店時には金田プロからのお祝いの花が店頭に飾られていたとのこと。投稿された写真と動画には脇元華プロ、臼井麗香プロ、松田鈴英プロの4人で食事会をしたよう様子が写されており、テーブルを囲みポーズを決める4ショットや、「アクサレディス」でツアー初優勝を手にした臼井プロのお祝いをする姿が公開されています。
金田プロは「私のインスタ見たって言うとそうでしたかありがとうございますと、店員さんが言ってくれます」「そして私の株が上がるのでぜひ金田久美子のインスタ見たとお店に食べに行ってみてください!」とコメントを投稿。最後にハッシュタグで「#れいちぇるおめでとう」と祝福のメッセージを添えながらも、「#中華の華は脇本華の華」と綴りました。
実は投稿された動画の中で、臼井プロは色紙にサインを書こうとするも「華」の字が書けなかった模様。それをハッシュタグにてコメントした金田プロでしたが、これに対し脇元プロから「はい、脇本って間違えたー脇元やし」とリプライ。まさかの自らも脇元の名前をミスするという失態をし、綺麗なオチが付いた投稿となりました。
この投稿にファンからは「豪華なメンバー」「聖地になりそうですね」「華ちゃに突っ込まれたww」「今度行ってみます」などのコメントが寄せられていました。
いかがでしたか? ぜひ金田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※kinkumiringo93/Instagram