2024年04月25日 12:50
横浜F・マリノスは4月24日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝・第2戦で、韓国王者の蔚山現代とホームで対戦。2戦合計3−3で突入したPK戦を制し、夢にまで見たアジア制覇に王手をかけた。 敵地での第1戦は0−1で敗れたなか、マリノスは30分で3発を叩き込み、一気に逆転。ただその後、前半のうちに連続失点し、2戦合計で同点に追いつかれたうえ、上島拓巳が一発退場となり、押し込まれる我慢の時間が続いたが、決死の守備で勝ち越し点は許さず。チーム一丸で決勝進出を勝ち取った。 このクラブ史に残る大熱戦で圧巻の2発を叩き込んだのが、インサイドハーフで先発し、62分までプレーした植中朝日だ。まず13分にペナルティエリア内での相手の一瞬のお見合いを見逃さず、ボールをかっさらい、冷静にフィニッシュ。さらに30分には、ペナルティエリア手前から強烈なミドルシュートを突き刺した。 「自分のゴールももちろん嬉しいですけど、 チームが勝ったことがそれより嬉しいので、本当に120分間とPKを必死に頑張ってくれたチームメイトに感謝したいです」 試合後の取材対応で、謙虚にそう語る22歳のストライカーは、自身のゴールに関して問われた際には、次のように振り返った。 【PHOTO】蔚山スタジアムの様子を大公開!貴重な内部潜入写真も!韓国ならでは?の新発見続々 「1点目は相手ディフェンダーのもたつきがあって、自分的にはそういうところを常に狙っているので...ラッキーだなって感じでした。 2点目は自分の後ろに相手がいるのも分かったうえでターンできると思って、ターンした時に打とうと。シュートはできすぎました(笑)。置き位置は完璧じゃなかったんですけど、置き位置的にニアで巻けるかなって。僕のあんなゴール、もう見れないのかもしれないですけど(笑)、とりあえずああやって決まったので、また自信を持ってああいうのも打っていこうと思います」 ハリー・キューウェル監督からは、前日にハットトリックの指令があったという。 「前日会見があって部屋から出た時に、『明日お前3点取れよ』みたいな感じで言われて、 『もちろんです』と答えたんですけど、1点足りなかったので反省しています」 勝利のお祝いとして行なう、観客に向けた円陣では、マイクを手に「ナイス勝利!決勝も勝つぞー!」と声を張り上げた。「あんまりするタイプじゃないんですけど、今日ぐらいはいいかなって」とはにかむ初々しい22歳は、ここからゴール量産となるか。再びの絶叫を期待したい。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月04日 15:45
アスレティック・ビルバオのGKウナイ・シモンが、3日のヘタフェ戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。
「彼を祝福する。全てにおいて素晴らしく、信じられないようなセーブをした」と、相手のハイメ・マタまでもが賛辞を送ったのが、3日のラ・リーガ第34節ヘタフェ戦で神がかったウナイ・シモンだ。このスペインナンバーワン守護神は、58分に、ミスからカウンターを喰らいかけた場面で本能的に手でボールを止めて1発レッドとなったイェライ・アルバレスを、78分には、スリップした弾みで相手選手を倒してダブルイエローとなったアイトール・パレデスを失ったものの、計34本のシュート浴びながらクリーンシートを達成。メイソン・グリーンウッドのPKストップは、勝ち点3を手繰り寄せるシーンだった。両CBの退場と、判定に異議を唱えたエルネスト・バルベルデ監督の退席というアクシデンタルな試合において、2−0の勝利の立役者となっている。
試合後、U・シモンは両CBの退場に関して「明白だった」と主張。最後は4−4−0のブロックで耐え切ったが、同選手は「結局、あのような罰を受けたことで、僕たちは苦しまなければならなくなった。もっといい試合ができたかもしれないけど、2人が退場した中で重要だったのは勝つことであり、チームにとって大きな通過点」と省察。続けて「1人、2人と減っていった状況では、高い位置からプレスをかけることはできない。以前のオサスナ戦(ラ・リーガ第2節)で退場者を出した経験が、教訓となったよ」と“苦しみ方”を知っていたことがカギだったと語った。
これで5試合ぶりの白星となり、チャンピオンズリーグ出場圏内浮上の望みを繋いだアスレティック・ビルバオ。シーズン16度目のクリーンシートを達成した、サモラ賞(ラ・リーガにおけるGKの個人賞)レーストップの守護神は「僕らGKの役割は、止められるものは全て止めるということ。ただ、いくつかのプレーで誤った判断をしてしまった」としつつも、「ゴールは観客に喜びを与えてくれるものだから、そういう人たちにとっては、GKはさながら映画の悪役みたいだろうね」と告白。さらに、「サモラ賞? それについては考えていないよ。あと4試合もクリーンシートを目指すことができる。大事なのは、勝ち点3を得ることだ」とゴールを守護する理由は“チームの勝利のため”と強調している。
アスレティック・ビルバオは次節、本拠地『サン・マメス』にオサスナを迎える。しかし、今節退場した両CBが出場停止となる他、負傷離脱中のダニ・ヴィヴィアンも間に合うかは怪しいところ。開幕前から同ポジションの層の薄さが懸念点に挙げられていたが、ここにきてそれが的中する形となっている。
2024年05月04日 15:40
サッカードイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の指揮官を今季限りで退任することになっているトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は3日、自身の後任探しが続いている中で、続投の可能性も視野に入れていることを示唆した。
現在バイエルンは次期監督を探しているが、前日には候補に挙がっていたオーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が続投を表明した。また、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を今季優勝に導いたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督や、ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も、バイエルンからのオファーを断ったと伝えられている。
トゥヘル監督は2月に今季終了後の退任でバイエルンと合意したが、当時から続投の希望を公言していた。
3位VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)とのリーグ戦を翌日に控えたこの日の会見では、今夏に退任する予定に変わりはないとしつつ、「何でも起こり得る」と発言した。
また、有力候補が何人もオファーを断ったことを受け、もはやバイエルンの監督は魅力的ではないのかと聞かれると、「自分にとっては十分に魅力的だった。そうでなければ、今は自分が監督なので、あまり話したくない。われわれの目の前には魅力的な仕事がある」と答えた。
今季はリーグ12連覇を逃したバイエルンだが、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)では準決勝まで勝ち残っている。レアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)とホームでの第1戦を2-2で引き分け、8日には第2戦を控えている。
トゥヘル監督は、次期監督をめぐる不透明な状況が続けば選手たちにとって気が散る要因になりかねないとした一方で、「彼らがここからの5日以内に知りたがるとは思えない」と話し、「選手たちはあすの試合に集中している。それに水曜日(8日)の第2戦が自分にとって最優先事項だ」と述べた。
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2024年05月04日 15:38
遠藤航が来季もリバプールのユニホームを着るかは分からないという。もしも移籍することになった場合、日本代表キャプテンにはどれだけのクラブが関心を寄せるのだろうか。
ユルゲン・クロップ監督が今季限りで退任するリバプールは、現在フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督を招聘する見込みだ。黄金期を築いた一時代に別れを告げ、オランダ人指揮官の下で新たなサイクルを築くことになる。
最近になって、遠藤はその新体制に含まれない可能性を騒がれている。グレアム・ベイリー記者が「ドイツに戻ったとしても大きなショックではない」「ブンデスリーガに戻るのは確実に目に見えている」などと発言している。
リバプールが売却に踏み切れば、遠藤は1年に新天地に向かうこととなる。『TheHardTackle.com』は5月3日、日本代表キャプテンが少なくないクラブにとってお買い得な補強になると報じた。
【動画】サラーがクロップとまさかの衝突!同僚FWが止めに入る
同メディアは「リバプールが売却を望むなら、エンドウを求めるクラブには事欠かないだろう。経験豊富なMFはプレミアリーグでそのクオリティを証明した。大半のクラブにとって有益な補強となるかもしれない」と伝えている。
「年齢やリバプールが支払った金額から、彼はリーズナブルな価格で手に入れることができるだろう。来季の彼がどうなるかは分からない。一方、リバプールもクオリティのあるセントラルMFに投資する必要がある。チアゴ・アルカンタラのフリー退団が見込まれるだけになおさらだ。クロップ監督はすでに退任を発表している。リバプールは夏の移籍市場で大規模な改革に乗り出すようだ」
加入当初こそ適応期間を必要としたが、シーズン半ばから中盤で存在感を際立たせてきた遠藤。プレミアリーグという世界最高峰の舞台で活躍してきた日本代表主将には、どんな未来が待っているのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月04日 15:33
トロフィーを掲げた背番号8は、とびっきりの笑顔で仲間たちと喜びを分かち合った。
2024年05月04日 15:01
[J1第11節]横浜 1−1 磐田/5月3日/日産スタジアム
1−1で引き分けたJ1第11節のジュビロ磐田戦で、横浜F・マリノスの喜田拓也がJ1通算250試合出場を達成した。
今季プロ12年目を迎える背番号8は、リーグ戦では開幕から不動のアンカーとしてチームを支えてきたが、4月10日の第3節・ガンバ大阪戦以降は、負傷離脱が続いていた。
【厳選ショット】アンデルソン・ロペス弾で横浜が先制するもマテウス・ペイショットのゴールで磐田が追いつく。横浜は3戦連続のドロー|J1第11節 横浜 1-1 磐田
約1か月ぶりの戦列復帰となった磐田戦で、先発に名を連ねたトリコロールのキャプテンは、59分まで躍動。試合はドローに終わったため、「この痛みから逃げないで、しっかり繋げないといけない」と悔しさを滲ませたが、自身の記録については、アカデミー時代からマリノス一筋の喜田らしい言葉で、周囲への感謝を表わした。
「もう感謝しかないです。試合に出た、出ないに関係なく、すべての瞬間をこのクラブで、毎日身を削って戦えることが、どれだけ幸せなことなのかを日々感じています。もちろん喜びもあれば悲しみもあるし、嬉しさや悔しさも、いろんな感情があります。そのすべてをこのクラブと共に噛み締め、乗り越えて来られたのは、本当に周りの人への感謝しかない。
自分もまだまだ未熟な人間だし、足りないところも多いけど、それでも逃げないでチャレンジし続けたい。誰かがやらないといけないのなら、自分が責任を持ってやりたいし、クラブを変えたいという強い気持ちを持ってやってきた。
自分に満足できることは何もないし、周りに素晴らしい人たちがいるという事実に満足してもいけない。そういう人たちに返せるものがあるのなら、自分のすべてを懸けて返していきたい」
強い覚悟を示した29歳の今後の活躍が楽しみだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月04日 15:00
今夏にEUROを開催するドイツはこれまで3度の優勝を誇る。
1980年大会は西ドイツとして優勝を果たしたが、当時の代表選手が経済的困窮に苦しんでいる。
ドルトムント、シュトゥットガルト、マンチェスター・シティでGKとしてプレーしたアイケ・インメル氏だ。63歳の同氏は1982年と1986年のワールドカップ、1988年のEUROにも出場した人物。ドルトムントでは弱冠17歳で守護神になると、記録的な移籍金でシュトゥットガルトに引き抜かれた。
だが、2008年に破産すると現在はシュタットアレンドルフ市から1130ユーロ(18.6万円)の給付を得て生活しているそう。
『SAT.1』で「(現役当時は)神のような暮らしをしていた。普通の人ならみんな、そんなことあるはずがないと言うようなこともした」「お金を扱うのは得意じゃない。その月をやりくりするのも大変」と話していたという。
電話代に10.5万ユーロ(1700万円)、クリスマスには恋人に2.9万ユーロ(478万円)の洋服を買うなど散財し、請求された95万ユーロ(1.5億円)の税金支払いが不可能になったとか。
“サッカー界最大の詐欺師”も…「破産した12名の有名選手たち」
生活保護の半分以上は家賃として支払っているため、預金残高は2ユーロ(330円)しかなく、家具を貰うなど友人たちの援助も頼りにしているとのこと。
2024年05月04日 14:40
ウェストハムの指揮官デイビッド・モイーズは今夏の去就が注目されている指揮官の1人だ。
モイーズは2017年11月にウェストハムの監督に就任するが、契約は更新されずシーズン終了後に解任。そして2019年冬にマヌエル・ペジェグリーニ監督の後任として再び復帰し、現在に至る。昨シーズンはチームをヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)優勝に導き、クラブに58年ぶりの欧州タイトルをもたらした。
そんなモイーズの現行契約は今シーズンまでとなっており、去就が注目されている。昨年末には契約更新の話も浮上していたが、ここまで発表はなく、今シーズン終了後に正式に決まると考えられているとのこと。
そんななか、英『Daily Mail』によると、ウェストハムはモイーズの後任としてフレン・ロペテギと交渉を開始しているという。モイーズがウェストハムを去ることが決まった場合の後任最有力候補としてロペテギ氏の招聘を検討しているようであり、昨シーズンのウルブズでの働きを評価しているようだ。またスポルティングCP指揮官ルベン・アモリムも最終候補の1人のようだが、ロペテギとの話し合いは順調に進んでいるとのこと。
長期政権を築いたモイーズ退団ならウェストハムの新指揮官にはロペテギの就任が濃厚のようだ。しかしこの報道を聞いたウェストハムのファンの中には同氏の新監督就任を阻止する嘆願書を集めている者もいると、英『THE Sun』は報じている。
ロペテギはACミランとの関係も噂されていたが、指揮官の去就が注目されているウェストハムの今後の動向から目が離せない。
2024年05月04日 14:40
ドラマが起きたのは、「11分」と表示された後半アディショナルタイムだった。
2024年05月04日 14:38
トッテナムは、今夏の移籍市場でブラジル代表FWリシャルリソンらの売却を検討しているようだ。3日、イギリス紙『テレグラフ』が報じた。
今季からアンジェ・ポステコグルー監督が率いるトッテナムはロケットスタートに成功したものの、その後は選手層の薄さが露呈して徐々に失速。現在は5位に位置しており、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得に黄色信号が灯っている。
そんななか、ポステコグルー監督は「変化が必要」と、今夏の移籍市場で戦力の入れ替えを望んでいることを公言。トッテナムは補強予算を確保するため、サウジアラビアから関心を寄せられているリシャルリソンだけでなく、デンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクやブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルらも現金化する用意があるようだ。
なお、マリ代表MFイヴ・ビスマはポステコグルー監督の来季の構想に含まれており、売却は検討されていないという。それでも、魅力的なオファーが届いた場合は、クラブが放出を認める可能性があるようだ。
現在26歳のリシャルリソンは、2022年夏に移籍金総額6000万ポンド(約116億円)でエヴァートンからトッテナムに完全移籍。昨季は公式戦35試合の出場で3ゴールにとどまったものの、復調した今季はここまで公式戦30試合の出場で11得点を挙げている。ただ、負傷癖により稼働率が高くなく、ポステコグルー監督が純然たるストライカータイプの獲得を望んでいることもあり、同選手の売却が検討されているようだ。
一方で『テレグラフ』紙は、トッテナムの獲得候補者も紹介している。中盤ではイングランド代表MFコナー・ギャラガー(チェルシー)とベルギー代表MFアマドゥ・オナナ(エヴァートン)をリストアップ。DFラインにはいずれもフリーで獲得可能な、イングランド人DFロイド・ケリー(ボーンマス)、同トシン・アダラビオヨ(フルアム)の名前が挙がっている。また、ブラジル代表FWハフィーニャ(バルセロナ)、U−21イングランド代表FWサミュエル・イリング・ジュニオール(ユヴェントス)の動向も注視しているようだ。
2024年05月04日 14:32
5月3日、清水エスパルスはJ2第13節で栃木SCと対戦し、4−1で勝利した。
チームを勢いづける先制点は、矢島慎也のビューティフルゴールだった。開始5分、自らがキッカーを務めた右CKのこぼれ球を拾った原輝綺から再びボールを受けると、味方との連係でエリア内に侵入。右足での狙いすましたシュートは、相手GKから逃げていくような軌道を描き、サイドネットに突き刺さった。
試合後、矢島は得点シーンをこう振り返った。
「良い形で先制点を奪えたのは良かった。立ち上がり、相手のロングスローにヒヤヒヤさせられる場面があったなかで、流れを渡さないという意味でも大きな得点でした。あの形は狙い通りです。インステップで振り抜くのではなく、インフロントにかけて逆サイド、というのが自分の得意な形なので」
【動画】矢島慎也が右足のコントロールショットで今季初得点!
矢島は今季にレノファ山口FCから完全移籍で清水に加入。序盤はベンチから外れる試合もあったが、4月7日の甲府戦(1−0)で初先発の座を掴むと、同20日の仙台戦(3−2)から今節まで3試合連続でスタメンに名を連ねている。
そして、この栃木戦で待望の移籍後初ゴールをマーク。左サイドハーフで創造的なプレーを見せている矢島が、またひとつアピールに成功した。調子を上げつつある現在の手応えを次のように語る。
「スタメンで出始めたなかで、このタイミングで初ゴールを取れたのは良かったかなと。ありがたいことに、今は試合に長く出続ける状況があるので、コンディションは上がってきています。ただ、もっと上げていかなければいけないとも思う。今日のように先発で出た日はもちろん、控えからでも同じようにチームの力になりたいです」
実績十分な30歳は、今節で見せた活躍ぶりを継続し、チームのJ1昇格に貢献できるか。現在J2首位に立つ清水で輝きを放つMFから目を離せない。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月04日 14:30
5月25日にウェンブリーで行われるFAカップ決勝でマンチェスター・シティと対戦するマンチェスター・ユナイテッド。
『Daily Mail』によれば、ユナイテッドの一部スタッフたちは、このほど発覚した待遇格差に怒っているという。
クラブの大株主となったIneosは、支出削減に乗り出しており、伝統だったスタッフへの特典も廃止。これまでスタッフにはFAカップ決勝のチケット、ウェンブリーまでの往復交通費、試合前のランチ、試合後のパーティー、ロンドンでの宿泊費が与えられていた。さらに、上級職になると友人や家族の同伴も許されていた。
だが、スタッフに与えられるチケットは1枚だけになり、ウェンブリーまでのバス代20ポンド(3800円)を支払わなければいけなくなった。そして、その他の特典はすべて打ち切りと通告された。
そうしたなか、特典廃止が通告された翌日に判明したある出来事がスタッフたちから顰蹙を買う事態に。ルーク・ショウら高給取りである選手たちの妻や恋人たちが高級レストランでランチを楽しんだ際、妻たちにはHarvey Nichols(英国百貨店)のグッズなどがお土産としてプレゼントされたが、代金はクラブが支払っていたという。
クラブスタッフのひとりはこう話している。
「ちょっとひどい仕打ちだ。ウェンブリーへの旅はスタッフが長年楽しんできた伝統だ。我々がしてきた仕事への感謝であり、チームが良かった時には全員が報われるということ。
コストカットを図っているのは明らかだが、1日も経たないうちにWAGs(選手の妻・恋人)が街に繰り出して、クラブがその代金を支払ったというのはちょっと贅沢な話だ」
一方、チーム関係者は我がクラブにはトップリーグでも最高の選手ケア部門があると不満の声を一蹴したそう。ランチ会もカレンダーに多くある社交行事のひとつだったようで、クラブで最も重要な存在とされる選手とその家族をもてなすことも重要視されているとか。
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ユナイテッドがスタッフへの特典を廃止した要因には、プレミアリーグの財政ルールもあるようだ。Ineosは上級幹部のクレジットカードを解約するなど支出の取り締まりを行っているそう。また、およそ1000人いるスタッフの最大25%を解雇する方針とも伝えられている。
一方、シティはFAカップ決勝の観戦を希望するスタッフには無料でチケットと移動のバスを提供。また、スタッフたちは家族や友人のためにチケットを買うこともできるとのこと。
2024年05月04日 14:23
「いや、本当に苦しかったですね」。
2024年05月04日 14:00
カタールで開催されたU23アジアカップが閉幕を迎えた。
パリオリンピックのアジア最終予選も兼ねた同大会を制したのは、U-23日本代表。
決勝では今大会5試合全勝14得点0失点と圧倒的強さを誇ったウズベキスタンを1-0で撃破した。後半アディショナルタイムに山田楓喜がゴールを奪うと、その後のPKはGK小久保玲央ブライアンが阻止している。
『Championat』によれば、ウズベキスタンFWルスランベク・ジヤノフは「ウズベキスタンの全国民にオリンピック出場を祝福する。決勝では誰が一番強いかを示せた。もし運がなかったとしても、それはすべて神によるもの。自分たちの主な任務(五輪出場)を果たせたことをうれしく思う」と話していたそう。
衝撃の予選敗退…パリ五輪に出ないブラジルの「世界的ヤングスター」10名
日本は本大会でグループDに入り、パラグアイ、マリ、イスラエルと対戦。ウズベキスタンはグループCに入り、スペイン、エジプト、ドミニカ共和国と対戦する。
2024年05月04日 13:55
[J1第11節]横浜 1−1 磐田/5月3日/日産スタジアム
ジュビロ磐田は5月3日、J1第11節で横浜F・マリノスと敵地で対戦。64分に先制されたものの、84分にマテウス・ペイショットのゴールで追いつき、1−1で引き分けた。
勝点1を持ち帰った一戦を「すごく気合が入っていました」と振り返るのが、磐田のMF植村洋斗だ。
横浜の下部組織から日大藤沢高、早稲田大と進み、今季に磐田に加入したボランチを主戦場とする大卒ルーキーだ。
「中学までマリノスのアカデミーでプレーしていましたし、そういった意味でも、マリノスというのは自分の中では特別なクラブ。やってやるぞっていう気持ちで臨みました」
そんな植村は今季の開幕戦で右SBとして先発出場。2011年のMF小林裕紀以来、13年ぶりにクラブのルーキーとしてスタメンを掴み取ると、以降は定位置を確保し、リーグ戦9試合連続で先発に名を連ねる。しかし、前節のFC町田ゼルビア戦(2−0)ではプロ入り後初のメンバー外となっていた。
「(町田戦は)スタンドから見ていて、やっぱり選手の戦う姿勢だったり、勝ちに対する姿勢を感じました。悔しい気持ちもあったので、この試合にかける思いは強いものがありました」
【動画】磐田が追いつきドロー。横浜戦のハイライト
横浜戦では右SBで先発すると、前節の悔しさをバネに奮闘。対峙した横浜のエウベルにしっかりと対応し、果敢な攻め上がりから2本のシュートを放った。
61分にDF西久保駿介が入ると、右SBから一列上がって右サイドハーフを務め、80分にブルーノ・ジョゼが投入された際にはボランチへ移動するなど、ポリバレントな一面も発揮。上原力也とのパス交換から同点弾の場面に絡むなど、攻守でチームに貢献した。
「まさかこんなにいろんなポジションをやると思わなかったですけど、それだけ信頼されてるってことだと思いますし、どのポジションでもクオリティを出していかないといけない」
“古巣”との対戦で存在感を放った磐田の俊英は、チームにとって替えのきかない選手へと成長を遂げているようだ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月04日 13:53
マンチェスター・ユナイテッドは、来季の新指揮官候補にバイエルンのトーマス・トゥヘル監督をリストアップしているようだ。3日、イギリス紙『タイムズ』が報じた。
マンチェスター・ユナイテッドは2022年夏からエリック・テン・ハフ監督に再建を託し、1年目の昨季はプレミアリーグを3位で終えてチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。今季は2年連続でFAカップ決勝進出を果たした一方で、CLはグループステージ最下位で敗退し、リーグ戦では現在6位で来季CL出場の可能性が消滅した。また、テン・ハフ監督は一部選手との間で不仲が噂されており、2025年夏まで残す契約を前にクラブから去る可能性が浮上している。
報道によると、マンチェスター・ユナイテッドの上層部がテン・ハフ監督を解任するかどうかは未定だが、監督交代に踏み切った場合の後任候補リストは作成されている模様。そのなかに、トゥヘル監督の名前も載っているようだ。
なお、来季の『オールド・トラッフォード』でベンチに座る人物が誰であろうとも、夏の移籍市場で使える補強予算は限られており、ファーストチームの数名が売却されることは既定路線だと『タイムズ』紙は指摘している。
現在50歳のトゥヘル氏はマインツ、ドルトムント、パリ・サンジェルマン、チェルシーなどでも指揮を執り、2023年3月からバイエルンの監督に就任。今季はチャンピオンズリーグで準決勝まで勝ち進んでいるものの、リーグ戦ではレヴァークーゼンの独走を許して連覇が「11」で途切れ、DFBポカールでも3部相手に不覚をとって2回戦で敗退した。今年2月の時点で今シーズン終了後の退任が決定しており、来季からの新天地に注目が集まっている。