2024年04月26日 05:32
冨安健洋が所属するアーセナルが、新たな日本人選手獲得に動いているようだ。 スペインメディア『fichajes』は4月25日、「アーセナル、クボ獲得に失敗した場合の日本人のプランB」と見出しを打った記事を掲載。「レアル・ソシエダの選手がお気に入りだが、エミレーツは代替選手を検討中だ」と伝えた。 同メディアが名前を挙げたのが、ブライトンの三笘薫だ。「アーセナルは来シーズンに向けて十分に競争力のあるチームを編成するための最善の方法を依然として模索しており、日本人のカオル・カオルはスペイン人監督ミケル・アルテタが指示した目玉選手の一人となっている」と綴っている。 【動画】久保がキレキレのドリブル突破で好機創出 「ミトマは、特に昨シーズン後半以降、そのスピード、テクニック、得点機会を作り出す能力で、ブライトンで頭角を現しており、2023−2024シーズン開幕時にその好印象を裏付けており、彼の加入にさらに強化される可能性がある」 記事は「ミトマの獲得競争が熾烈になるのは間違いない。彼の才能と若さのおかげで移籍市場では垂涎のターゲットとなっている」と続けている。 日本が誇る両ウインガーのどちらかが、冨安とチームメイトとなるのか。今後の動きに注目だ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 21:04
ジローナは4日に行われたラ・リーガ第34節バルセロナ戦を4−2で制し、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。試合後、スペインメディア『マルカ』が、ジローナを率いるミチェル監督の喜びの声を伝えている。
バルセロナとの一戦では、立ち上がりの3分にデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンに見事なボレーシュートを叩き込まれ、早くも1点ビハインドに。だが、この失点後のキックオフから左サイドを攻略すると、最後はウクライナ代表FWアルテム・ドフビクがヘディングを叩き込み、即座に試合を振り出しに戻した。前半アディショナルタイムにはPKで再び失点したが、後半に入るとジローナが本拠地『エスタディ・モンティリビ』に歓喜をもたらす。
まずは65分、相手のバックパスが乱れた隙を見逃さなかったドフビクが、冷静な切り返しで横へ繋ぎ、直前にピッチに送り出されたばかりのスペイン人FWポルトゥが同点ゴールを奪う。直後の67分には、右サイドを破ったポルトゥがマイナスへ折り返し、U−23スペイン代表DFミゲル・グティエレスが右足で逆転ゴールをねじ込んだ。74分にはポルトゥがボックス右角の位置からダイレクトボレーを突き刺し、目の覚めるような“ゴラッソ”で勝利を決定付ける。試合はこのまま4−2で終了し、ジローナがバルセロナとの2位と3位の直接対決を制した。
この勝利により、ジローナは今季のラ・リーガ4試合を残して、4位以内でのフィニッシュが確定。1930年のクラブ創設以降、史上初となる欧州カップ戦、さらには最高峰の舞台にあたるCLに出場する権利を獲得した。
試合後、ミチェル監督はクラブ史上初のCL出場権獲得を受けて「素晴らしいことだよ。みんなにはこの瞬間を楽しんでほしい」とコメント。「信じられないよ。我々が積み上げた勝ち点は『74』だ。選手たちが成し遂げたことにはつくづく驚かされるね。本当に価値のある、大きな仕事を成し遂げた」と喜びを露わにした。
現在、ジローナはシティ・フットボール・グループ保有クラブとして、一貫した哲学を持ちながら驚くべき成長を遂げている。クラブが掲げるプロジェクトに共感したミチェル監督は「このプロジェクトは素晴らしいものさ。我々は冷静に、そして時には厳しく、成長を望む選手たちとともに仕事をしている。だからこそ、セグンダからCLに進出するようなクラブになった」と強調すると、「今のチームは間違いなくそれに値する」と語った。
この勝利により、ジローナが今季獲得した勝ち点は「74」に到達。「驚異的な数字で、このレベルに達しているチームはほとんどない」と良い意味での驚きを明かしたミチェル監督は、「CL出場を決めただけでなく、バルサを破り、順位表でも彼らより上にいる。日々の生活は素晴らしく、プロとしても人間としても、あらゆる面でトップレベルを目指したからこそ今があるんだ」と誇った。
また、ミチェル監督はバルセロナとの一戦を振り返って「スコアが2−2となった後、我々は解き放たれた」と話し、「選手たちが見せたパフォーマンスには満足しているよ。60分頃までは、バルサの方が良かったと思う。我々もアグレッシブだったが、何かが欠けていた。しかし、ポルトゥのゴールの後、チームは素晴らしいレベルで、信じられないような20分間を過ごした」と主張。65分にポルトゥが挙げた得点が試合の流れを変え、最後にポルトゥが決めた“ゴラッソ”はチームの姿勢を現していると述べた。
「ポルトゥのゴールはラ・リーガでも最高のゴールだ。あのようなゴールがCLへの出場を決めたことが、このクラブのあり方を反映している。彼が自分で想像し、ピッチ上で体現したゴールなのだから」
CLでの戦いが迫り、ミチェル監督は「私個人としてはリヴァプールと対戦し、『アンフィールド』(リヴァプールの本拠地)の雰囲気を体感してみたい。ドルトムントのホーム(※『ジグナル・イドゥナ・パルク』)でサポーターによって作られる“壁”も見てみたいよ」と率直な気持ちを明かしただけでなく、「できるならば、今後もクラブが誇れるような相手との試合を実現させたい。みんなには、そんな歴史的な瞬間を楽しんでもらいたいんだ」と続け、“ビッグクラブ”との対戦を心待ちにした。
今季の残りは4試合。2位以内で終えるとスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権を獲得するが、CLの戦いも含めて来季はクラブとしても体感したことがないようなシーズンになると予想される。ミチェル監督は「私たちの前には挑戦が待ち受けているが、歴史的で信じられないようなこの挑戦を楽しまなければならない」と意気込んだだけでなく、「選手たちはジローナの歴史を作った。まずはそこに誇りを持って欲しい」と、まずは今季の功績を称えた。
【ハイライト動画】ジローナ、昨年12月の“再現”でバルサ相手に4ゴール!
2024年05月05日 20:41
レアル・マドリードは4日、2023−24シーズンのラ・リーガ優勝を決めた。
同日に行われたラ・リーガ第34節で降格圏の18位に沈むカディスをホームに迎えたレアル・マドリードは、翌週に控えたチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのバイエルン戦を見据えて、イングランド代表MFジュード・ベリンガムやブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールといった面々をベンチスタートとした。前半はスコアレスで終えたものの、後半に入るとモロッコ代表MFブラヒム・ディアスが右足で圧巻の“ゴラッソ”を叩き込む。68分には登場したばかりのベリンガムが追加点を決めると、後半アディショナルタイムには見事なカウンターアタックでスペイン代表FWホセルがダメ押し弾。終わってみれば3−0で勝利し、ラ・リーガ7連勝を飾っていた。
この試合のキックオフから2時間15分後に行われたジローナvsバルセロナの一戦では、試合前の時点で2位につけていたバルセロナが2−4で敗れた。この結果、2位浮上を果たしたジローナ、3位に転落したバルセロナともに、残り4試合で首位に浮上する可能性が消滅。結果として、レアル・マドリードの2シーズンとなる優勝が決定。史上最多記録を塗り替える通算36回目のラ・リーガ制覇を決めていた。
今季のラ・リーガ制覇により、ナチョとモドリッチはレアル・マドリードで通算「25」ものタイトルを獲得したこととなった。『ESPN』によると、これで2人はレアル・マドリードの歴代タイトル獲得数ランキングで1位タイに浮上したという。2007年冬の加入以降、約15年半にわたって左サイドバックの主力に君臨した元ブラジル代表DFマルセロ(現:フルミネンセ)、2009年夏に“白い巨人”の一員となってから、昨季終了時まで14年間にわたって最前線で活躍した元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(現:アル・イテハド)と並ぶタイトル獲得数のようだ。
現在34歳のナチョはレアル・マドリードのカンテラ(育成組織)出身で、21歳だった2010−11シーズンにトップチームデビュー。不動の主力と呼べるような立ち位置で過ごしたシーズンは数えられるかもしれないが、最終ラインであればどの位置でも高いクオリティを発揮できる器用さを持ち合わせており、貴重な存在としてこれまでレアル・マドリードを支えてきた。同クラブの公式戦通算では358試合出場16ゴール10アシストを記録。ベンゼマが退団した今季からはチームのキャプテンを務めている。
一方、現在38歳のモドリッチは2012年夏にトッテナムからレアル・マドリードへ完全移籍加入。優れたテクニックと戦術眼、さらにはハードワークも厭わない万能型のスタイルで、レアル・マドリードの“顔”として活躍を続けてきた。2017−18シーズンからは背番号「10」を託され、2018年にはバロンドールも受賞。これまでにレアル・マドリードでは公式戦通算529試合のピッチに立って39ゴール85アシストを記録している。
なお、ナチョがレアル・マドリードで獲得した25タイトルの内訳は、ラ・リーガ4回、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)2回、スーペルコパ・デ・エスパーニャ5回、チャンピオンズリーグ5回、UEFAスーパーカップ4回、FIFAクラブワールドカップ5回となっている。デビューシーズンから1年後の2011−12シーズンにレアル・マドリードはラ・リーガを制覇していたが、当時のナチョはカスティージャ(Bチーム)登録の選手、かつラ・リーガでの出場がなかったため、同シーズンはタイトル獲得年度として見なされていない。モドリッチはナチョが正式にトップチームの一員となった2012−13シーズンよりレアル・マドリードでプレーしているため、獲得タイトルの内訳はナチョと同じだ。
【ハイライト動画】レアル・マドリードがカディスに3発快勝!
2024年05月05日 20:32
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで、日本は準決勝でイラクに2−0で勝利し、上位3か国に与えられる出場権を獲得。決勝ではウズベキスタンを1−0でくだし、4大会ぶり2度目の優勝を飾った。
パリ行きの切符を手にした今、次に注目されるのは、本大会の登録メンバー18人、そしてオーバーエイジ枠を使うなら誰なのか、だろう。
隣国のライバルも興味を示しているようで、韓国メディア『スポーツ傾向』は、「日本はパリ・オリンピックのメダルを目ざして走る。 選手層が厚く、グループ分けも有利なため、メダルも狙える」と伝え、オーバーエイジ(OA)にも言及した。
「日本のメディアは、すでにパリ・オリンピックに参加する最高のワイルドカード3人の組み合わせを予想し、メダルの夢を膨らませている。板倉滉(ボルシアMG)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(シュツットガルト)などが有力候補として挙げられている」
ポイントは複数のポジションをこなせるユーティリティ性で、記事でも「最終ラインを網羅できる守備の選手たちで、18人しか招集できない大会の特性上、戦略の運用に多様性を与えることができると期待されている」と見解を示す。
【PHOTO】日韓戦の会場を華やかに彩った韓国女子サポーターを特集!
さらに、攻撃陣の候補者にも触れる。
「このほか、五輪出場に意欲的な久保建英(レアル・ソシエダ)、所属チームでは主に中央のミッドフィルダーとしてプレーするが、ウイングからサイドバックまでこなすマルチプレーヤーの旗手怜央(セルティック)、フランスのスタッド・ドゥ・ランスに所属し、現地での適応が不要な伊東純也、オランダのフェイエノールトでプレーする上田綺世などもリストアップされている」
韓国は惜しくも五輪出場は果たせなかったが、大岩ジャパンの動向には少なからず関心を寄せているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 20:00
マンチェスター・ユナイテッドは、マイケル・オリーセが今夏クリスタル・パレスを退団した場合の獲得競争をリードしていると『Mirror』紙が伝えている。
2024年05月05日 20:00
日本が男女ともに出場を決めたパリ五輪のサッカー競技。本大会で使用される公式試合球が5月1日にリリースされた。adidas Île-De-Foot 24
『イルデフット 24』は、今季Jリーグなどで使用されている『コネクト 24』をベースにした最新ボール。
名称の「Île-De-Foot」はフランス語でフットボールアイランドを意味しており、カラーリングもフランスの国旗カラーを採用している。
搭載されているテクノロジーは以下の通り(公式より)。スピードシェル パネルシェイプ
2024年コネクト24に引き続き、他に類を見ないアディダス独自の新形状「スピードシェル」を搭載しています。
大小2種類の異形状のパネルを20枚使用した組み合わせは空気抵抗を減らし、キックの正確性と飛行安定性に貢献します。エンボスとディボスの2種類の表皮形状
新形状の突起(エンボス)状シボと陥没(ディボス)状シボを採用し、更なるキックの正確性と飛行安定性の向上に加え、よりカーブのかかるボールを実現しています。
新たに戦略的に配備された陥没(ディボス)状シボは、飛行中のボールのまわりの空気の流れを更にコントロールし、キック精度を高めています。
またスピードシェル形状と新たな突起(エンボス)状シボと陥没(ディボス)状シボを組み合わせ正確性を高めたテクノロジーをPRCISION(正確さ) SHELLとして 新たに表現しています。サーマルボンディング製法
熱接合技術により、縫い目の無い表皮構造を可能にしました。それにより、どこを蹴っても同一の反発力が生じ、正確なパスやシュートを実現することが可能となります。
『イルデフット 24』はすでにサッカー専門店やモルテン公式などで発売中。
パリ五輪にオーバーエイジ参加するかも?ウワサの「3名のスーパースター」
価格は『イルデフット 24 プロ(5号球)』が24,200円、『イルデフット 24 プロ キッズ(4号球)』が7,480円、『イルデフット 24 リーグ ルシアーダ(5号球)』が7,260円(いずれも税込)となっている。
2024年05月05日 19:06
元日本代表MFの前園真聖氏が5月4日、自身のX(旧ツイッター)に懐かしい動画をリポストし、反響を呼んでいる。
「エンポリオアルマーニのタンクトップでゲスト解説に...誰か俺を止めなかったのか。しかしよくこの映像を探してきたな〜」
そうつぶやきながら、前園氏が紹介したのは、まだ現役時代の本人がタンクトップ姿でゲスト解説をする動画だ。試合は1995年8月に国立競技場で行なわれた日本代表対ブラジル代表のようだ。
元の投稿は「ゾノ。今日の解説見ると大人になったな...と思う。タンクトップ...(この前、ちょうど古い映像出てきた)」と綴られており、日本が優勝を飾ったU-23アジアカップの決勝をNHKで解説した前園氏の“成長ぶり”を着目しているようだ。
29年前のやんちゃな前園氏の姿にファンからは、次のような声が上がった。
「最高!笑」
「爆笑」
「この頃のゾノは最強やったからいいんです」
「真剣な表情とのギャップが味わい深い」
「ゾノさん、かっけー!いーのよ いーのよ」
「ギラギラしてますねーw」
「ゾノさん尖ってたから誰か止めたら怒ってたと思う」
「尖ってますね〜」
「前園さんがイケイケでしたからね」
「セルジオ越後さんに何も言われなかったんですか?」
貴重な昔の姿は笑いや驚きを誘った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】タンクトップ姿で解説をする前園真聖。セルジオ越後氏の姿も
2024年05月05日 19:00
現在プレミアリーグのタイトルをマンチェスター・シティと争っているアーセナルには、何人かの選手に今夏での退団の噂がある。FWガブリエウ・ジェズスもその1人だ。
昨季シティからやってきたジェズスだが、今季はリーグ戦4ゴールとCFとしては物足りない。最前線ではカイ・ハフェルツにポジションを譲っており、第36節ボーンマス戦でも出番は86分からだった。
しかし、ジェズスは少ない出場時間でもきっちり仕事ができる選手でもある。この試合でも3点目のデクラン・ライスのゴールをアシストしたのがジェズスで、CLバイエルン戦の1stレグでも途中出場からレアンドロ・トロサールのゴールをアシストしていた。
さらに、本人はCFを希望しているもののウイングにも適性があり、ガブリエウ・マルティネッリが負傷離脱していた時期などはウイングとして起用されることもあった。アジリティがあり、相手を欺くようなドリブルはジェズスの長所のひとつ。今回のライスのゴールも、バイエルン戦のゴールも、ジェズスの俊敏さとキープ力あってのゴールだった。
今夏の補強ポイントの1つはブカヨ・サカのバックアッパーとなる右ウイングだと言われているが、ジェズスが役割さえ受け入れれば最適な人材がすでにチームの中にいることになる。右でも左でもこなすことができ、さらに周囲とのリンク性も高い。ハフェルツや新加入のFWとポジション争いをしながら、前線のユーティリティとして生き残る道がジェズスにはあるのではないか。
ジェズスももう27歳。CF起用にこだわらずにプレイの幅を広げてもよい時期だ。
2024年05月05日 19:00
春の大型連休「ゴールデンウィーク」も残りわずかとなった。
2024年05月05日 19:00
「『あっ、やばい』と思ったシーンはなかったです。前からの守備がハマり、ハイボールを放り込まれれば(GK谷)晃生が出てくれて。特に大きな仕事をすることなく終えられたと思います」 これは、5月3日にFC町田ゼルビアが柏レイソルに2-0と完勝した後の昌子源のコメントである。続けて、ベテランDFは成功体験の重要性を話した。「スペースが点を取るわけではなく、人が点を取るので。そもそも走らせないように守備をすればいい。そこを徹底して無失点という成功体験があるからこそ、みんながこれをやれば勝てると確信を持てています。(J1リーグの)11節を終えた段階で数多くの成功体験がある一方で失敗例もある。そこを怠ったたら失点するとか、そういう経験もあるから、チームのみんなは(徹底して)やるんじゃないですか」 J1初昇格で旋風を巻き起こす町田の強さの正体は何なのか。この問いに対し、昌子は「徹底力じゃないですか」と答えた。「『徹底しよう』と言われて簡単にできるものじゃないですよ。「ここは監督だけじゃなく、コーチもめちゃくちゃ求めてくる。どこにも厳しい目があるから、サボれない。もちろん優しく接してくれる時もありますが、基本的にはそういう環境。J1に昇格してトップチャレンジと言い続けていて、今何位にいようがチャレンジャーの気持ちを持つ。これが徹底されているのは凄いです」
昌子の心に響いている黒田剛監督の言葉が「良くも悪くも全員お前を見ている」だった。「ベテランはベテランの守り方ができます。相手のキックモーションを見てこれは来ないなとか、正直、分かる。相手の持ち方次第でサボろうとか、そういう打算が働きます。でも、キャンプの時、監督に厳しく言われたんです。『良くも悪くも全員お前を見ている。特に若い、同じポジションの選手は。だから、(打算的にならず)やってくれ』と」 昌子は言葉を継ぐ。「もちろん試合の中で息を落ち着かれる時間をあえて作る局面はあります。それを理解して監督は自分に言ってくれている。シーズンが始まってからも実は言われたんです。『キャンプの時に言ったけど、そこをもう1回やってくれ』と。変な意味じゃなくて、やるしかないですよね。キャプテンとして監督も期待してくれているので。ハセさん(長谷部誠)、ミツオさん(小笠原満男)を見て育ったので、やりたい。彼らにはなれないけど、少しでも近づければという思いで」 徹底力を磨くうえで、キャプテン昌子の役割は極めて重要だ。取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)【記事】日本が2016年以来4大会ぶりのアジア王者に! 後半ATの山田弾&GK小久保のPKストップでウズベキスタンを1−0撃破、パリ五輪GSの対戦国も決定【U-23アジア杯/決勝】
2024年05月05日 18:30
今夏のEURO2024でも優勝候補の一角に挙げられるフランス代表は、世界でも屈指のタレント集団だ。最終ラインから前線まで隙のないチームではあるが、ここ最近の状況には気になるところもある。
『フランス代表にも心配するところはある』と取り上げたのは、仏『Foot Mercato』だ。
ネームバリューは豪華だが、クラブで良いシーズンを過ごしていない選手がいるのだ。例えば最終ラインでは、バイエルンDFダヨ・ウパメカノが先発の座を失っている。さらにパリ・サンジェルマンDFリュカ・エルナンデスが先日行われたチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのドルトムント戦で左膝の前十字靭帯を痛めてしまい、EURO2024を欠場する見通しだ。
フランスの場合はアーセナルDFウィリアム・サリバ、リヴァプールDFイブラヒマ・コナテ、バルセロナDFジュール・クンデ、インテルDFバンジャマン・パヴァール、チェルシーDFアクセル・ディサシ、ニースDFジーン・クレア・トディボ、あるいはレアル・マドリードMFオーレリアン・チュアメニをセンターバックへ回すプランを含め、センターバックをこなせる選手は多い。エルナンデスが担当できる左サイドバックも、ミランのテオ・エルナンデス、レアル・マドリードのフェルランド・メンディがいる。しかし、ウパメカノなど気になる状況にある選手がいるのも事実だ。
怪我人という点では、バイエルンFWキングスレイ・コマンも右内転筋の負傷でEURO参加が微妙な状況となっている。
センターフォワードではインテルFWマルクス・テュラムが充実のシーズンを過ごしたが、フランス代表での経験はそれほど豊富ではない。パリ・サンジェルマンでランダル・コロ・ムアニが出番を失っているのも気がかりで、今大会もミランのベテランFWオリヴィエ・ジルーに頼る形となるか。
あるいはキリアン・ムバッペを最前線に据え、ウイングに同じPSGよりウスマン・デンベレ、さらにPSGでブレイクしている21歳のFWブラッドリー・バルコラをEURO本番で召集するプランもあるが、コマンが不参加となれば影響は大きい。
タレント力は抜群ではあるが、不安なニュースも出てきている。果たして代表監督ディディエ・デシャンは現状を捉えているだろうか。
2024年05月05日 18:25
徳島ヴォルティスは5日、暫定的に監督として指揮を執っていた増田功作監督が、正式にトップチーム監督に就任することを発表した。
今季の徳島は2021シーズン以来となるJ1リーグ復帰を目指してシーズンをスタートさせたが、2024明治安田J2リーグ開幕戦から3連敗を喫するなど未勝利が続いた。第4節水戸ホーリーホック戦を2−1で制したことで今季初勝利を掴んだものの、その後2試合を1分1敗で終えると、3月30日に行われた第7節でザスパ群馬に今季初白星を献上。入れ替わる形で最下位へと転落していた。同試合から1日後の31日、クラブは吉田達磨監督の解任、および岡田明彦強化本部長の辞任を発表していた。
暫定指揮官として吉田前監督からバトンを受け継いだ増田監督は、初陣となった4月3日開催の第8節清水エスパルス戦を1−1のドローで終えると、その後は2連敗を喫したものの、第11節藤枝MYFC戦を1−0で制したのを皮切りに2連勝を記録。今月3日には、第13節で愛媛FCとの“四国ダービー”をスコアレスドローで終え、J3自動降格圏からの脱出に成功していた。現在は3勝3分7敗の勝ち点「12」で17位につけている。
正式に指揮官に就任することが決まった増田監督は、徳島を通してコメントを発表。決断した背景の一部を次のような言葉で明かすとともに、今後のシーズンを見据えた意気込みも記した。
「このたびクラブから正式な監督への就任というお話をいただき、徳島ヴォルティスの監督として戦うことを決意しました。自分の中で様々なことを考えましたが、一緒に戦ってきた選手やスタッフと共に、一戦一戦勝利を目指してベストを尽くしていきたいと思います」
「チームとして大事にしたいのは全員がハードワークして攻守にコレクティブなプレーをすることであり、アグレッシブな姿勢で攻撃的に90分間戦いが終わるまで走り切るフットボールを目指します。ファン・サポーターの皆様をはじめ、クラブを支えていただいている皆様、ご支援、ご声援よろしくお願いいたします」
また、前記の岡田明彦強化本部長の辞任に伴い、新たに強化本部長に就任していた黒部光昭氏も徳島を通してコメントを発表。現在のチーム状況を踏まえ、正式監督就任を打診した背景に触れるとともに、今後目指していく姿にも言及した。
「増田功作監督に暫定的に指揮を執っていただいた、これまでの6試合における成績や試合内容を含めてチームとして改善してきていると捉えており、今後もチームの指揮をお願いすることが最適であると判断して正式に監督就任を打診し、受諾いただきました」
「今回の決定にあたっては、特に試合内容においてシーズン序盤には見られなかった攻守にハードワークすることや切り替えの早さ、そしてピッチ上での戦う姿勢が明らかに変わって来ている点が判断の要素としてあり、これからシーズンを通してより高めていくことが出来ると判断しております。一方では、現状の順位からすれば、直近の試合で勝点が取れているとはいえ、前節まで降格圏内であったという苦しい状況に変わりはなく、1試合1試合で勝点を積み上げていくことが一番大事なことだと捉えています。そのためにも、まずは毎試合勝点を取れるようなチームとしてのベースを作ることが重要であり、改善されてきているハードワークすることや切り替えなどプレーの強度の部分に加えて、選手1人ひとりが全力で試合に臨み、戦うために必要な要素やマインドをもう一度全体で築いていくことが必要だと考えております」
「増田監督が指揮を執った試合でこれらの点が改善されて来ていると判断をしましたので、正式に今シーズンの監督としてチームを託して、より前を向いて1つずつ上の順位を目指します。そのために強化本部としては、増田監督をはじめとするチームをサポートすべく、チームとしての地盤をしっかり構築し、1つでも多くの勝点を積み上げていけるように最大限尽力して参ります」
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2024年05月05日 18:00
イングランド2部のチャンピオンシップは4日、リーグ最終節が開催。
2024年05月05日 17:40
アンジュ・ポステコグルー監督が夏に野心的な再建を目指す中、トッテナムは3名の選手を現金化する準備ができているようだ。英『The Telegraph』が伝えている。
トッテナムはポステコグルー新監督の下、開幕から10戦負けなしという最高のスタートを切ったが、主力選手の怪我、アフリカネイションズカップやアジアカップの関係で失速。現在は3連敗中であり、CL出場権獲得のため最後に再び波に乗る必要がある。
昨夏にはミッキー・ファン・デ・フェン、ジェイムズ・マディソン、ブレナン・ジョンソンらを獲得し、今冬にはラドゥ・ドラグシンを完全移籍で獲得。ポステコグルー就任後、積極的な補強を見せているトッテナムは今夏にもチームの底上げのための移籍を検討しており、その資金捻出のためリシャルリソン、ピエール・エミール・ホイビュア、エメルソン・ロイヤルの売却を検討しているようだ。
ホイビュアはシーズン前半は出場機会が激減し、今冬にも移籍の可能性が浮上。少しずつプレイ時間を伸ばすも今季のリーグ戦は34試合のうちスタメンは7試合に留まっている。エメルソンは主に左SBデスティニー・ウドジェやCBに怪我人が出た時の代役という起用が多く、今季はリーグ戦20試合に出場しているが、プレイ時間は1078分に留まっている。
上記2名は今季苦戦しているが、リシャルリソンは結果を残している。ここまでリーグ戦27試合で10ゴール3アシストをマークしており、リーグ戦1ゴールに終わった昨季より大きな改善を見せている。しかしCFの絶対的な存在となるまでには至らず、ソン・フンミンが最前線を任されることも少なくない。
トッテナムは今夏にも積極補強に動く可能性が高いと予想されており、チェルシーのコナー・ギャラガーやエヴァートンのアマドゥ・オナナ、バルセロナのハフィーニャユヴェントスのサミュエル・イリング・ジュニオールといった多くの選手が現段階ではターゲットとして考えられている。
2024年05月05日 17:37
ジローナは4日に行われたラ・リーガ第34節バルセロナ戦を4−2で制した。この結果、バルセロナをかわして2位に浮上するとともに、今季を4位以内の順位で終えることが確定。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。
試合は立ち上がりの3分、バルセロナのデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンに見事なボレーシュートを叩き込まれたものの、この失点後のキックオフから左サイドを攻略し、最後はウクライナ代表FWアルテム・ドフビクがヘディングを叩き込んで、即座に試合を振り出しに戻す。前半アディショナルタイムにはPKで失点したが、後半に入るとジローナが本拠地『エスタディ・モンティリビ』に駆けつけたファン・サポーターの声援を背に反撃を始めた。
まずは65分、相手のバックパスが乱れた隙を見逃さなかったドフビクが、冷静な切り返しで横へ繋ぎ、直前にピッチに送り出されたばかりのスペイン人FWポルトゥが同点ゴールを奪う。直後の67分には、スペイン代表MFアレイクス・ガルシアからのスルーパスで右サイドを破ったポルトゥがマイナスへ折り返し、U−23スペイン代表DFミゲル・グティエレスが右足でねじ込んだ。74分にはポルトゥがボックス右角の位置からダイレクトボレーを突き刺し、目の覚めるような“ゴラッソ”で勝利を決定付ける。試合はこのまま4−2で終了し、ジローナがバルセロナとの2位3位直接対決を制した。
この勝利により、ジローナは今季のラ・リーガ4試合を残して、4位以内でのフィニッシュが確定。1930年のクラブ創設から、史上初となる欧州カップ戦、さらには最高峰の舞台にあたるCLに出場する権利を獲得した。
なお、データサイト『Opta』によると、ジローナはラ・リーガのなかで、CL出場権を獲得したことのある14番目のクラブになったという。これは大会の名称が「チャンピオンズリーグ」となった1992−1993シーズン以降が対象で、これまでにラ・リーガのクラブでCL出場経験があるのはレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、バレンシア、セビージャ、ベティス、レアル・ソシエダ、アスレティック・ビルバオ、ビジャレアル、セルタ、マジョルカ、マラガ、デポルティーボの13クラブだった。この並びからもわかるように、カタルーニャ州最大のビッグクラブであるバルセロナを除くと、同州に本拠地を構えるクラブとしては初のCL出場となる。
また、ジローナは昨年12月に行われた第16節でも、バルセロナを4−2で破っていた。今節は当時の再現となるスコアでバルセロナを撃破。『Opta』によると、21世紀に突入してからのラ・リーガにおいて、同一シーズンの2試合それぞれでバルセロナ相手に4ゴール以上を奪ったのは、今季のジローナが初となったようだ。これまでは1929−30シーズンのレアル・マドリード、同シーズンのエスパニョール、1940−41シーズンのアトレティコ・マドリード、1941−42シーズンのバレンシア、1997−98シーズンのサラマンカ(※2013年6月に消滅)が、同一シーズンのラ・リーガ2試合でともにバルセロナ相手に4得点以上を記録していた。
今季“台風の目”となったジローナは、カタルーニャ州北東部の基礎自治体を代表するサッカークラブだ。1930年の創設以降はほとんどの時期を下部リーグで過ごしており、セグンダ(2部)に身を置いたシーズンも決して多いわけではない。1990年代後半から2000年代初頭にかけてはテルセーラ(当時4部)とセグンダB(当時3部)を行き来するクラブだった。2017−18シーズンに創設87年目でクラブ史上初のプリメーラ(1部)に参戦するも、その挑戦はわずか2シーズンで幕を閉じる。2019−20シーズンからの3年間はセグンダでの戦いを強いられ、2度目の昇格を果たした昨季は10位で終えていた。なお、2017年8月からはシティ・フットボール・グループ(CFG)の保有クラブとなっている。
クラブの歴史に名を刻むような、栄光のシーズンを過ごしているジローナ。レアル・マドリードのラ・リーガ制覇が決まった今、残る4試合での目標は来季のスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権獲得だろう。4戦全勝を目指し、1部在籍通算4年目となるシーズンの最終盤を戦い抜く。
【ハイライト動画】ジローナ、昨年12月の“再現”でバルサ相手に4ゴール!
2024年05月05日 17:05
徳島ヴォルティスは5月5日、暫定的に指揮を執っていた増田功作監督が、正式にトップチーム監督に就任することを発表した。
徳島は3月30日に行なわれたJ2第7節のザスパ群馬戦で敗れ、1勝1分5敗の勝点4で最下位に沈むと、翌31日に吉田達磨監督を解任。増田ヘッドコーチを暫定監督に指名した。
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今回の正式就任にあたり、増田新監督はクラブの公式サイトを通じて以下のようにメッセージを発信した。
「このたびクラブから正式な監督への就任というお話をいただき、徳島ヴォルティスの監督として戦うことを決意しました。
自分の中で様々なことを考えましたが、一緒に戦ってきた選手やスタッフと共に、一戦一戦勝利を目指してベストを尽くしていきたいと思います。
チームとして大事にしたいのは全員がハードワークして攻守にコレクティブなプレーをすることであり、アグレッシブな姿勢で攻撃的に90分間戦いが終わるまで走り切るフットボールを目指します。
ファン・サポーターの皆様をはじめ、クラブを支えていただいている皆様、ご支援、ご声援よろしくお願いいたします」
徳島は13節終了時点で、3勝3分7敗の戦績で勝点12の17位。次節は5月6日、ファジアーノ岡山と敵地で対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部