2024年04月26日 22:25
「DeNA7−2巨人」(26日、横浜スタジアム) 巨人がDeNAに逆転負けを喫した。 1点リードの八回、ドラフト1位の西舘(中大)が、1イニング持たずプロ初黒星。ここまで開幕から10試合連続無失点で、新人タイ記録となる10試合連続ホールド中だったが、記録も途切れる形になった。 先発の戸郷は7回1失点と粘投。1点のリードを守って降板したが、八回に逆転を許し2勝目がスルりと消えた。尻上がりに状態を上げた投球内容に「先に点は取られたけど、そこだけの反省点かなと思います」と納得の表情。左足の甲に打球を受けたが「いい所に当たってたので、次への影響はないと思う」と前を向いた。 その上で、失点した西舘について「もう、あれだけいいピッチングをしていたので。本当にそこは100点満点だと思います」と称賛。その上で「プロ対プロですし、いつかは打たれることもあります。これまで僕も助けられてきたところもたくさんありましたし、まだまだ腐らずにやってくれると思います」と投手キャプテンらしく、優しく後輩の背中を押した。 阿部監督も「もう、責められないな、ピッチャー陣は。スッキリした負け方だった。よく粘ったけど」と語り、西舘については「いつかは点を取られるから。失投だったもんね。プロは甘くないと分かっただろうし。明日以降また頑張ってくれればいい」とうなずいた。
2024年05月08日 07:01
本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場
■ドジャース ー マーリンズ(日本時間8日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場する。日本人初となる4試合連発12号に期待がかかる。また、先発は山本由伸投手が4勝目を目指しマウンドに上がる。
前日6日(同7日)の同カードでは「2番・指名打者」で出場し、初回無死一塁の第1打席でバックスクリーンにメジャー単独トップとなる11号2ラン。今季初の3戦連発含む3打数2安打1四球、2打点2盗塁の大活躍でチームも5連勝を飾った。
ここまで打率.370、OPS1.139もメジャートップ。マーリンズ戦では自身初の本塁打でメジャー27球団目となった。
山本は前回登板となった1日(同2日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦で6回無失点の好投で3勝目を挙げた。ここまで7試合に登板し、3勝1敗、防御率2.91。本拠地で初勝利なるか。(Full-Count編集部)
2024年05月08日 06:00
「阪神0−2広島」(7日、甲子園球場)
広島は逃げ切って、首位・阪神を相手に勝利を収めた。先発・床田寛樹投手(29)が7回1/3を無失点、125球の力投。阪神先発・村上とは昨年9月8日から3度投げ合って全て床田に黒星が付いていたが、“4度目の正直”でようやく投げ勝った。バットでも五回に追加点につながる右前打。投打で光った左腕に導かれ、チームは甲子園で3連勝となった。
ベンチでタオルを手に取り、汗を拭う床田の表情に悔しさがにじんだ。2点リードの八回に1死満塁のピンチを招き、リリーフ陣にバトンタッチ。仲間が相手の反撃を退けてくれたからこそ、白星が舞い込んだ。ただ、七回までの好投は色あせない。敵地で挙げた、意地の1勝。相手先発・村上に投げ勝ち「うれしい」と喜びをかみしめた。
立ち上がりから落ち着いてピンチの芽を摘んでいった。初回1死一塁ではノイジーを遊ゴロ併殺。二回1死からは佐藤輝、森下を連続で空振り三振に斬った。四回は先頭・中野に安打を許すも、再びノイジーを投ゴロ併殺。沸き上がり始めた甲子園の熱気をため息に変えた。
挽回に燃えていた。前回登板の4月30日・阪神戦はプロ入り最多の6四死球で敗戦。自滅の投球に「僕のせいで負けた」と反省していた。「前回は四球が多かった。変化球も多かったので配球を変えてみようかなと。坂倉とも話をして、という感じ」と練った対策が奏功した。
六回1死では近本を148キロ直球で見逃し三振、七回1死二、三塁のピンチでは坂本を直球で詰まらせ二飛。決して変化球だけに偏らず、最速151キロの直球で押し込みながら、本塁を踏ませなかった。甲子園では22年5月10日以来、自身2年ぶりの勝利投手だ。
昨年9月8日に村上と投げ合って負け投手。今季もここまで2度のマッチアップで自身が連敗。もう、やられたくなかった。「きょう負けたら『二度と勝てないんじゃないか』というくらいの投手なので。何とか勝てたのは良かった」。意地を込めて腕をしならせ、待望の白星をつかんだ。
バットでも魅せた。1点リードの五回2死一塁では村上の低め変化球を、最後は右手一本で右前へ運んだ。好機拡大で2点目につながっただけに、大きな快音となった。投げる立場からすれば「打撃のいい投手には、投げにくい」という思いがある。今季の打率は・308となったが「森下は4割(・444)打ってるので(笑い)。もう少し打てるようにしたい」と後輩右腕に対抗心を燃やしつつ、次戦も“9人目の野手”としての役目を果たすつもりだ。
125球の力投を新井監督も「素晴らしい投球だった」と称賛した。「きょうは(八回)途中で終わっちゃったけど、ちゃんと抑え切れるように」と床田。頼れる左腕が5月反攻を支えていく。
2024年05月08日 06:00
巨人2―0中日(セ・リーグ=7日)――巨人が投手戦を制した。
七回、門脇の適時打で均衡を破り、押し出し四球で1点を追加した。山崎伊は、今季初完封。中日は、中盤の好機を逃したのが痛かった。
◇
巨人のブルペンで救援登板に備えていた西舘勇陽(中大)が、九回の守りを前に投球練習を切り上げた。「バロメーターのフォークが良かったので、まだいけると判断した」と阿部監督。最終回のマウンドにも、先発の山崎伊が上がった。
先頭は4番の細川。3球で追い込むと、フォークを鋭く落とし、空振り三振を奪った。続く中田には149キロに達する直球を見せながら、フルカウントの末に左飛で退けた。岡林を外角球で遊ゴロに打ち取り、119球で今季初完封。張り詰めていた表情を、ようやく崩した。
打線は中日の涌井に苦しみ、六回までわずか1安打。「先制点を与えないことが大事」と懸命に腕を振り、援護を待った。六回に一死一、二塁のピンチで、細川を空振り三振、中田を遊飛に仕留めると、直後に味方が2点を奪った。
多彩な球種が持ち味だが、器用であるがゆえに、変化球に偏ってしまうのが課題でもある。要所で力のある直球を交え、内外のコースを突いて相手打線に的を絞らせず、中田は「シュートもしっかり食い込んできたし、外のコントロールも良かった」と振り返った。七〜九回はギアを上げて無安打に抑えた。杉内投手チーフコーチは「後半に入って球速も上がった。やっぱり、先発として燃えるものがあったんでしょう」と見た。
プロ初完封は昨年10月のシーズン最終戦だった。チームの順位が固まっていた中での完封勝利とは、ひと味違った喜びがあるだろう。「(完封は)投手の一番の仕事。こういう試合を1試合でも多くできたらいい」。25歳の右腕は、また新たな自信を手にした。(平山一有)
巨人・阿部監督「(山崎伊は)最後振り絞って頑張ってくれたので、素晴らしい完封だったと思う。(門脇の先制打は)何とかしようとしているのがよく分かったし、普段からあのくらい、がっついてほしい」
2024年05月08日 05:01
「関西学生野球、関大2−1同大」(7日、ほっともっとフィールド神戸)
3回戦1試合が行われ、関大が同大に2−1で勝利して勝ち点2とし、同大と並んで2位に浮上した。
2024年05月08日 05:01
「中日0−2巨人」(7日、バンテリンドーム)
有言実行の1勝に試合後、巨人・山崎伊はホッと胸をなで下ろした。「一番の仕事だと思うので、すごくうれしいです」。スコアボードに9個の0を並べ、今季チームとして初の完封勝利を手にした。中日戦はプロ初先発から無傷の5連勝。ドラキラーで連敗を2で止め、再び単独2位に浮上した。
七回、門脇の中前適時打で先制点を奪うと、続く1死満塁で打席に立った。阿部監督の「任せた」という無言のメッセージ。丸の押し出し四球で2点リードに広がり、尻上がりに調子を上げた。最終回。中田、岡林との対戦で149キロを計測。指揮官は「もっと早めに出せよ」と笑いながら、「伊織に尽きる。素晴らしい完封だ」と称賛した。
「忘れられない試合」。昨年4月27日の阪神戦を、苦笑いしながら表現した。3回途中8失点KO。原監督自らボールを受け取り、降板を告げられた光景が脳裏に焼き付く。そんな試合後、菅野に呼ばれた。「どんな投手でも必ずある。そこでどうするかだぞ」。大切だと伝えられたのは、過去ではなく未来の姿。阪神からのV奪回を誓う今季、屈辱の1敗が未来に進む糧にもなった。
試合前、杉内チーフ投手コーチに「1人で投げる」と伝え、119球で無傷の今季3勝目を手にした。中川、大勢をケガで欠く中、フル回転のリリーフも休ませた価値ある1勝。「いつもピンチの場面で投げてもらう。こういう試合を1試合でも多くできたら」と山崎伊。火曜日の男が再びチームを上昇気流に乗せた。
2024年05月08日 05:01
DeNAの三浦大輔監督(50)が7日、復帰戦となった6日のヤクルト戦で決勝3ランを放った筒香嘉智外野手(32)について、当面6番で起用する意向を明らかにした。佐野、牧、宮崎のクリーンアップに、一発を秘めた筒香が続く打線。指揮官は「手応えのある並びのひとつ」と話した。
前夜、昇格即「6番・左翼」でスタメン出場した筒香は、3ランを含む3打数2安打3打点、1四球。中軸3人がチャンスメークし、その後ろに背番号25が控える布陣は他球団の脅威になる。三浦監督は「6番にいてくれる筒香というのも、非常に大きな打線のポイントかなと思う」と話した。
この日は横浜スタジアムで若手や先発投手陣を中心とした指名練習が行われ、筒香らベテラン勢は参加しなかったが、8日のヤクルト戦でも、筒香の打棒に期待がかかる。
2024年05月08日 05:01
8日のDeNA戦に先発するヤクルト・吉村貢司郎投手(26)が7日、「テレビで見ていた存在」の筒香に最大級の警戒で挑むことを誓った。昨季の打点王・牧、首位打者・宮崎らの並ぶ打線に主砲も加わったことで、警戒レベルはMAXだ。
雨の降り始めた神宮外苑・コブシ球場で最終調整を終え、「(筒香が)一人いるだけで、怖さはだいぶ変わると思いますし、ただでさえすごいバッターがそろっているので」と武者震い。衝撃の決勝3ランを浴びて敗れた6日の試合映像も確認し、表情を引き締めた。
ヤクルトファンの声援をかき消すほどの盛り上がりも“敵”になるが、「あんまり気にせず」とのまれないように注意。「楽しみなところもあります」と初対戦を待ちわびる強心臓ぶりも見せ、吉村は真っ向勝負で挑んでいく。
2024年05月08日 05:01
登板日の変更にもプラス思考で挑む。
2024年05月08日 05:01
「ウエスタン、広島3−10阪神」(7日、由宇球場)
ゴールデンウイーク明けにもかかわらず、平日に敵地へ足を運んだ虎党に、井上が一発を披露した。
「風でいったなみたいな感じだった。芯にはしっかり当たってるので、外野フライにはなってくれたなって」
初回1死一、三塁。沈むフォークを捉えて左方向に鋭くはじき返し、風を味方につけた4号3ランはリーグ単独トップに。「別にそんな意識はないですけど、本当にチャンスだったんでなんとか走者をかえそうって」。昨季はウエスタン94試合に出場して、11本塁打。今季は23試合目で4本塁打と量産態勢に入っている。
五回は右翼手を越える二塁打。八回には1死一、二塁から右前打を放ち満塁にするなど4番らしさを発揮した。打率3割超え維持に「後ろの打者が楽に打席に入れる方がチームとしていい」と打撃内容の「価値観」が変わったことを要因として挙げた。和田2軍監督は「凡打の内容も含めて非常に良くなっている。素晴らしかった」と絶賛。勝負の5年目、今季こそ1軍の力になる。
2024年05月08日 05:01
オリックス・吉田輝星投手(23)が7日、地元・秋田で8日に行われる楽天戦で“秋田魂”を胸に投げると誓った。3年連続で、こまちスタジアムで登板の可能性がある右腕は「オリックスに来てもうないかなと思っていたので。頑張りたい」と気合を入れた。
日本ハム時代の22年6月21日に同球場で先発しており、その時は4回1/3を2失点。昨年はイースタンの試合で登板した。金足農時代にも慣れ親しんだマウンドで「やっぱりいい思い出がある球場なので」。地元ファンの前で勇姿を披露したい。
同郷の中嶋監督には「打たれんなよ」と声をかけられ、同じく同郷で6日に右肘尺側手根屈筋の筋損傷で出場選手登録を抹消された小木田とも秋田トークをしていたという。「秋田の監督の下、秋田の先輩がいて秋田でできるのはすごく幸せなこと。コギ(小木田)さんの思いも背負って」と活躍への思いは強い。
チームは阪急時代を含めて秋田では20勝5敗1分けで驚異の勝率8割。輝星が勝利に導く快投を演じ、秋田を沸かせる。
2024年05月08日 05:01
8日のオリックス戦(秋田)に先発する楽天・藤井が、楽天ファンへ来場を呼びかけた。一昨年に同球場で日本ハムと対戦した時は、相手先発が秋田出身の吉田だったため、主催試合にも関わらず完全アウェー状態。
当時の様子をチームメートから聞いた左腕は「楽天ファンがたくさん来てくれると助かる。勝利につながる投球を心がけたい」と語った。
2024年05月08日 05:01
「中日0−2巨人」(7日、バンテリンドーム)
巨人・門脇の先制打が決勝打になった。
2024年05月08日 05:01
「ロッテ6−1西武」(7日、ZOZOマリンスタジアム)
希代のホームランアーティストが、偉大な強打者と肩を並べた。西武・中村剛が2戦連発となる5号ソロを放った。これで通算476本塁打として広島、阪神で活躍した金本知憲と並ぶ歴代10位に浮上した。
2点を追う六回。国吉のカットボールを完璧に捉えると打球は放物線を描く。強い逆風を切り裂いて左翼席にズドンと突き刺さった。松井監督を「さんぺい(中村剛)の打球は風関係なく入るからね。すごいよね。あれだけ上がったら戻されるんですけど。あのまま入るから」と驚かせた。
一回と三回の打席はいずれも得点圏に走者を置いて凡退し、責任感の強い中村剛は「1、2打席目とふがいないバッティングだったので打てて良かったです」と静かに語った。金本の記録にあと1本に迫った6日には「また一本、一本積み重ねていきたい」と話しており、その翌日に結果を残し、歴代本塁打数はついにトップ10入りを果たした。
新戦力のアギラーが打撃不振に陥って先発を外れているため、2試合連続で4番を任され、本来の長打力を発揮した。若手時代から“おかわり君”のユニークなニックネームを持ち、巨体から繰り出すパワーでアーチを量産してきた。チームが最下位に低迷し苦しんでいる中、プロ23年目、40歳の大ベテランが大いに存在感を示した。
2024年05月08日 05:01
「ソフトバンク2−1日本ハム」(7日、みずほペイペイドーム)
日本ハムはがっぷり四つに組んだ末、延長十二回の激闘はサヨナラ負け。今季3度目の2連敗となった。新庄監督は「きょうは精いっぱい戦いました。ああいう結果になりましたけど、誰も責められないし、いい戦いでした」と奮闘したナインを称えた。
延長十二回に六番手として2年目の矢沢を投入。近藤の技あり二塁打、申告敬遠、リチャードにはバットをへし折りながら中前打とされ、最後は代打周東にサヨナラ犠飛。プロ初黒星を喫した。
矢沢は「うまくヒットを打たれましたし、犠牲フライもあそこまで飛ばされたので。もっと厳しいボールいけたかなと思います」と反省を口にする。「ここで投げられたってことは、すごいありがたいこと。これを生かしていきたい」。緊迫した場面での登板と敗戦を糧に成長する思いだ。
新庄監督も「いい経験をしたと思いますよ。彼はいいピッチャーになる」と期待を込める。首位攻防3連戦として乗り込んだ福岡で悔しい連敗。「あしたまた、オーダーを考えて。きょうみたいな試合をしながら勝ちたいです」と得意の接戦に持ち込んで一矢報いてみせる。
2024年05月08日 05:01
「阪神0−2広島」(7日、甲子園球場)
阪神は失策からの2失点で、今季4度目の完封負けを喫した。元阪神エースでデイリースポーツ評論家の井川慶氏は、村上投手に対して、味方の失策が出たときの心の持ち方を説いた。
◇ ◇
村上投手の2失点は、いずれも中野選手の失策が絡んだものでした。ミスは出るものであり、中野選手も、抑えきれなかった村上投手のことも責めるということではないという前提ですが、投手としての私の経験上、勝ちを増やすための一つとして、エラーの後を抑えることも大事になるのかなと思います。
考え方は人それぞれですが、私の場合は、エラーが出てもラッキーだなと思っていました。これで抑えれば勝てるチャンスが増えると考えたからです。相手に傾きかけた流れをもう一度引き寄せられるということと、この日2安打した中野選手のように、ミスした選手はカバーしようと打ってくれるものなので、そこを抑えてしまえばチャンスが出てくるという意味でですね。
もちろん、カバーしきれずに自分が打たれてしまったら、すみませんという気持ちはあった上での考えです。カバーしないといけないと、毎回自分を強く追い込みすぎても1年間は持たないので、バランスが難しいところではありますが。
ただ、エラーをした野手が試合後に周りからいろいろ言われることを消してあげられるのは、ピッチャーしかいないというのも事実。毎回うまくいくわけではないですが、そこをカバーしあっていくのが理想で、そういった意味でも村上投手としては悔しさが残る結果だと思いますが、投球自体は良かったと思うので、次に切り替えていけばいいと思います。