2024年04月27日 05:00
「DeNA7−2巨人」(26日、横浜スタジアム) 巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(中大)は唇を噛み、ベンチからグラウンドをジッと見つめた。大逆転劇に狂喜乱舞の敵地スタンド。試合は1点リードの八回に暗転した。登板11試合目の初失点から、1死しか奪うことができず3失点で初黒星。1球で戦況が変わる怖さを知った。 この回から登板し、先頭の桑原に中前打を浴びた。犠打後、1死二塁から佐野にカットボールを左中間に運ばれ、適時二塁打でプロ初失点。「結果球が全部甘く入ってしまったので」と切り替えができず、続く牧は追い込みながら3球勝負。真ん中に入った直球を狙い打たれ、左越えの二塁打で逆転を許した。 この回6失点の大敗に、阿部監督は「スッキリした負け方。プロは甘くないと分かっただろう」とし、次戦に向かう姿を求めた。プロの厳しさを知った15球。「しっかり切り替えて、次に向けてやっていきたい」と西舘。初もの尽くしの敗戦が、再出発の原動力になる。
2024年05月08日 10:03
最初の737試合での成績でルースと大谷を比較
大谷翔平投手の驚異的なメジャーでのスタートは、ベーブ・ルースを上回った。6日(日本時間7日)の試合を終え、MLBでは通算737試合に出場。米国でスポーツデータを提供する「コーディファイ・ベースボール」は、MLB(キャリア通算)737試合での成績では、本塁打数と奪三振数でルースを超えていると紹介した。
大谷は2021年に46本塁打、昨年は44本塁打を放ってホームラン王に輝くなど、ここまで177本塁打をマーク。投手では2021年に9勝、2022年に15勝、昨季は10勝を挙げるなど、608個の三振を奪っている。
一方ルースは、投手としてはデビュー2年目から3年連続で100奪三振を記録するなど活躍したが、大谷には及ばず奪三振数は499個だった。野手として飛躍したのはその後からで、7年目には54本塁打、8年目には59本塁打をマークした。
大谷は投打二刀流という特異な選手というだけあって、その先人であるルースとは比較され続けている。時代が大きく違うため比較は難しいが、大谷は投手と野手の二刀流でシーズンを過ごし、ともに好成績をマーク。ルースは投手として活躍した後のシーズンに野手として注力し、成績を残した点では大きく異なる。
「コーディファイ・ベースボール」の投稿には「ショウヘイは規格外」「オオタニのせいでルースが詐欺に見える」「ベーブ・ルースは二刀流を同じ時期にやっていた訳ではない。オオタニは格別だ」「ベーブ・ルースは野球界に衝撃を与え続けた最初の選手だけど、同じことを現代野球でもやるのは驚きだ」「驚きはない」などと様々な声が寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月08日 09:57
● ガーディアンズ 7−11 タイガース ○
<現地時間5月7日 プログレッシブ・フィールド>
デトロイト・タイガースが15安打、11得点で乱打戦に勝利。前田健太投手(36)は2回7失点の投球で援護を守り切れず、勝敗は付かなかった。
タイガースは初回、1番アンディ・イバネスの今季1号となる先頭打者本塁打で先制に成功。早速リードを貰った前田は、先頭打者フロリアルに右翼フェンス際への大飛球を打たれるも、これを右翼手ライアン・ビレードが好捕。守備でも援護を受けるも、2つの四球で二死一、二塁とし、5番ブレナンの2点適時二塁打で逆転を許してしまう。
しかし、すぐさまタイガースが再逆転。2回表、二死三塁から8番ハビエル・バエスの適時打で同点に追いつき、さらに一、三塁とすると、1番イバネスが勝ち越しの2号3ラン。2打席連続の一発でリードを奪い返した。
再び援護を受けた前田だったが、2回裏にも2人の走者を出すと、1番フロリアル、3番ラミレスの適時打で同点とされ、4番ジョシュ・ネイラーに9号2ランを被弾。またしてもリードを守り切れず、この回限りで降板。2回59球を投げて5安打、3四球、1奪三振、7失点という内容。2連勝ならず、防御率は6.75へ悪化した。
タイガースは直後の3回表、MLBデビュー戦の7番ビレードが初安打となる2点適時打を放ち、再び同点。前田の負けを消し、続く4回表には、無死一、三塁から3番マシュー・ビアーリングの併殺打の間に決勝点を挙げた。ブルペン4投手が7イニングを無失点に封じ、3イニングを投げた2番手タイラー・ホルトンに今季3勝目。同地区首位のガーディアンズに逆転勝利を収め、連敗を4で止めた。
2024年05月08日 09:20
「バレル」の打球を放った回数が両リーグ断トツの大谷
ドジャース・大谷翔平投手が驚異的な打撃を見せている。今季は6日(日本時間7日)の試合を終えて打率.370、11本塁打27打点を記録。打率と本塁打の2冠となっているが、打撃の“内容”を見てもすさまじい。米データ会社「コーディファイ・ベースボール」が断トツの数値を紹介している。
長打になる可能性が高い理想的な打球である「バレル」を放った回数が29回で、両リーグで断トツとなっている。2位はフアン・ソト外野手(ヤンキース)の19回で、10もの差が付いている。同社は「この数値はタイプミスではありません!」と驚きながら、X(旧ツイッター)で記録を投稿した。
昨年はキャリアハイとなる打率.304でシーズンを終えたが、今季はここまでそれを上回る高打率をマーク。安打もここまで54本で、シーズン換算では236本ペースと驚異的。打球速度に角度、高い質の打球を量産できている現在の大谷が、高打率を残せるのは必然と言える。
昨年、バレルを放った回数は70回で、MLB全体ではブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手(86)、マット・オルソン内野手(73)に次いで3位だった。ファンからも「ワオ」「20かと思って2度見した」「一生に一度の選手の活躍を楽しもう」と驚きの声があがっている。(Full-Count編集部)
2024年05月08日 09:17
17年前にお世話になったホストファミリー…記事を通して「一緒に探してほしい」
今も忘れられない思い出だから、どうしても会いたい。
2024年05月08日 08:32
36試合で11本塁打&9盗塁「期待した通り」
■ドジャース ー マーリンズ(日本時間8日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場する。ここまで36試合で11本塁打、9盗塁。シーズン162試合に換算すると48本塁打&39盗塁ペース。デーブ・ロバーツ監督も「期待した通りだ」とここまでの成績を称えた。
前日6日(同7日)の同カードでは「2番・指名打者」で出場し、初回無死一塁の第1打席でバックスクリーンに11号2ラン。今季初の3戦連発でメジャー単独トップに立った。さらに今季2度目の1試合2盗塁もマーク。4年連続2桁盗塁に王手をかけた。
今季はキャンプから走塁強化をテーマに掲げてきた。ロバーツ監督も「彼は『身体の調子がいい』と言っていたから、私は走塁面でもっと積極的になるだろうと自信をもって言える」とさらなる盗塁数増を期待した。
記者からは30本塁打&30盗塁、40本塁打&40盗塁を期待する声も。指揮官は「時間が経てばわかるだろう」と笑顔だった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月08日 08:30
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された7日の中日−巨人戦で解説を務めた谷繁元信氏が、巨人・阿部慎之助監督と昨季まで巨人で指揮をとった原辰徳氏の采配の違いについて語った。
谷繁氏は「阿部監督になってからは、守りをある程度重要視しながらプラス攻撃になっている」と指摘し、「それまでの原監督は攻撃力が先にあって、プラスディフェンス。優先順位が変わっていると思うんですよ」と自身の見解を述べた。
谷繁氏は「でも点数取れなければ阿部監督もわかっていることですから、ディフェンスを主に考えながらも打たないといけないので、その中で打てる選手を作っていくということですね」と話していた。
(提供:東海ラジオ ガッツナイター)
2024年05月08日 08:19
5失点以上は今季3度目…チームは追いつき黒星は付かず
■ガーディアンズ ー タイガース(日本時間8日・クリーブランド)
タイガースの前田健太投手が7日(日本時間8日)、敵地でのガーディアンズ戦に先発。2回5安打3四球7失点で降板となった。移籍1年目のシーズンは苦しい投球が続いている。
1点を取った後の初回、2四球でピンチを招くと、2死一、二塁からブレナンに2点適時打を浴びて逆転を許した。2回にはタイガースが4点奪って逆転も、その裏にフロリアルとラミレスに適時打を浴びて追いつかれると、ジョシュ・ネイラーに2ランを浴びた。
その後、ベンチではタオルを頭からかぶって呆然。今季、これで5失点以上の登板は初戦となった3月30日(同31日)のホワイトソックス戦、4月18日(同19日)のレンジャース戦に続いて3度目。
2日(日本時間3日)のカージナルス戦では6回1失点で今季初勝利を挙げていたが、またも厳しいマウンドとなった。防御率は6.75となっている。チームは3回に2点を奪って同点に追いついたため、前田に黒星は付かなかった。(Full-Count編集部)
2024年05月08日 08:15
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された7日の中日−巨人戦で解説を務めた谷繁元信氏が、中日・村松開人の打撃好調の理由について語った。
2024年05月08日 08:10
オリのセデーニョは昨季途中に支配下登録…今季は主力打者として活躍
来日2年目を迎えたオリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手が存在感を示している。リーグ2位の6本塁打、打率.272、18打点。長距離砲としてリーグ優勝に貢献した昨季の活躍を経て、リーグ屈指の強打者へ変貌しつつある。オリックスとの契約以前はMLB傘下でプレーしていた。今回はこれまでの球歴や、マイナーリーグ時代に残した成績などを紹介する。(成績は5月7日終了時点)
25歳のセデーニョはベネズエラ出身。2014年に16歳でカージナルスと契約し、2021年オフにはダイヤモンドバックスへ移籍した。2022年には傘下2Aで109試合に出場し、打率.310、30本塁打、93打点、OPS.937。3Aでも14試合出場で2本塁打を放ち、打率.291、10打点を記録した。そして、同年オフにNPBへの挑戦を選択し、オリックスと育成契約を結んだ。
昨年はシーズン序盤から2軍で結果を残し、5月19日に支配下登録された。1軍でも7月に月間打率.309を記録し、18試合で7本塁打、23打点。一時は4番を務めるなど存在感を発揮した。シーズン通算では57試合で打率.244、9本塁打、34打点、OPS.716。今年は来日2年目にして大ブレークの気配を漂わせている。
MLB傘下時代に記録した成績を見ると、2015年からルーキーリーグに出場し、2016年には47試合で打率.290、OPS.803。2017年には9試合で4本塁打を放ち、打率.351、OPS1.143をマークした。2018年も59試合で14本塁打、打率.336、OPS1.011。ルーキーリーグで格の違いを示した。最大の持ち味はパワー…NPB1年目の昨季は57試合で9発
2019年から1Aに活躍の場を移し、100試合で打率.271、OPS.707。2020年は新型コロナ禍でマイナーリーグの試合が開催されなかったが、2021年はA+で打率.261、OPS.743をマークした他、2Aでも19試合で3本塁打、打率.257、OPS.741を記録した。2022年は2Aで109試合に出場し、打率.310、30本塁打、93打点、OPS.937。3Aでも14試合で打率.291、2本塁打、10打点、OPS.764をマークした。
最大の持ち味はパワー。来日1年目の2023年は57試合で9本塁打を放ち、長打率も.438。本塁打を1本放つまでに必要な打席数を示す「AB/HR」は19.56だった。この値は本塁打王を争った楽天・浅村栄斗内野手や日本ハム・万波中正外野手を上回っていた。
一方で四球は187打席で8。打率と出塁率の差を示す「IsoD」も.034と低かった。四球を三振数で割って求める、選球眼を示す指標「BB/K」も.170と極端に低かった。しかし今季は33試合に出場した時点で、既に昨季を上回る11四球を選び、出塁率.346、IsoDは.072と、いずれも優秀な水準に到達している。BB/Kも.333と前年に比べて向上を見せている。
AB/HRは本塁打王争いができるだけのポテンシャルを示していた前年とほぼ同レベルの数字を維持。長打率も.474と前年以上に数字を伸ばしている。長打率と選球眼の向上に伴い、OPSも.716から.820へ改善された。25歳という年齢を考えれば、さらなる成長を果たす可能性は十二分にある。その打棒は、今季のパ・リーグにおける大きな注目点の1つとなりそうだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
2024年05月08日 08:00
◆ ヤンキースで奮闘する元日本ハム守護神
今季もア・リーグ東地区のレベルが高い。昨季はオリオールズ、レイズ、ブルージェイズの3チームがポストシーズン進出を果たし、4位のヤンキースも2つの貯金をつくった。
今季は8日(日本時間7日)終了時点で首位に立つオリオールズを1ゲーム差でヤンキースが追いかける展開。3位レッドソックスも貯金を3つで勝ち越しており、18勝18敗の4位レイズまでが勝率5割。唯一負け越している最下位ブルージェイズも借金は3つだけで、いつ上位争いに加わってもおかしくない戦力は整っている。
そんな5チームの中で戦前の予想を上回る躍進を見せているのがヤンキースではないだろうか。昨季は8月下旬に借金が6まで増える事態に見舞われたが、終盤に勝利を重ねて何とか32年連続シーズン勝ち越しを決めた。
そして迎えた今季は投打がかみ合い、開幕から5連勝とスタートダッシュに成功。ここまで3連敗は1度もなく、2連敗も2度しかない安定感あふれる戦いを披露している。
好調のヤンキースを支えているのが投手陣、特に救援陣である。今季のチーム防御率はメジャー全体で3位の2.99を誇るが、先発陣の3.46(メジャー9位)に対して、救援陣はなんと2.27。これはもちろんメジャートップの数字だ。
救援陣を引っ張るのは守護神のクレイ・ホームズ。16試合で1勝11セーブをマークし、自責点0を継続している。そしてホームズを支えるのが、左腕ケーレブ・ファーガソンや右腕イアン・ハミルトンといった中堅のセットアッパー陣である。
そんな強固なヤンキースの勝利の方程式に加わろうとしているのが、かつて日本ハムで守護神を務めたこともある右腕のマイケル・トンキンだ。
◆ メッツで戦力外になるも名門で結果を残す
トンキンは栗山英樹監督政権下の2018年に来日。抑えとして起用されるなど53試合に登板し、4勝4敗12セーブ、防御率3.71と、1年目は合格点の成績を残した。
ところが2年契約で来日したものの1年で退団。翌年からメジャー復帰を目指し、マイナーをはじめ米独立リーグやメキシコ、ドミニカ共和国など各地を渡り歩いた。
そしてようやく昨年、ブレーブスで6年ぶりにメジャーのマウンドに戻ると、そのまま定着。ケガによる一時離脱はあったが、45試合に登板し、104勝を挙げたチームの地区優勝に大きく貢献した。
ブレーブスで自己ベストと呼べるシーズンを過ごしたトンキンだが、昨季オフにFAとなり12月にメッツと契約を結ぶと、激動の春を送っている。
オープン戦で防御率0.00と結果を残し、貴重な中継ぎとしてメッツの開幕ロースター入りを果たしたトンキンだったが、自身2試合目と3試合目の登板で炎上。4月5日にDFA(事実上の戦力外)になると、4日後にはツインズに放出された。
デビューから5年間を過ごした思い出の地ミネソタで再起を図ったトンキンだが、初登板で2点を失うと、2度目の登板機会すら与えられず。4日後にDFAになると、その4日後に“古巣”メッツが獲得。再び2週間前と同じユニホームに袖を通すことになった。
しかし、これだけでは終わらない。メッツに復帰後、2試合に登板すると早くも見限られ、僅か18日間に3度目となるDFAとなったのだ。
この時点で今季のトンキンの防御率は6.00。メジャー契約は難しいと思われたが、ヤンキースが声をかける。今季3度目のDFAから3日後、同じニューヨークの名門に拾われると、ここまで3試合に登板。4回2/3を投げ失点2、自責点0と上々の成績を残している。
それでも、いつ戦力外を言い渡されてもおかしくないことは本人が一番理解しているだろう。34歳のベテランにとってブロンクスは“安住の地”となるのか。それとも激動の春はまだ続くのか。元ハム守護神の今後に注目したい。
文=八木遊(やぎ・ゆう)
2024年05月08日 08:00
「阪神0−2広島」(7日、甲子園球場)
頼れるベテランがチームを牽引した。秋山が2安打1打点をマーク。村上に今季3度目の対戦で初めて土をつけ「チームとしてずっとやられているのは重かったと思う。前に進める要因じゃないかな」と笑顔で振り返った。
初回から打線に勢いをもたらした。先頭で右翼線へ二塁打を放ち、チャンスメーク。その後、小園の中犠飛で先制のホームを踏んだ。五回は2死一塁から床田が追い込まれながらも右前打で、好機を拡大。左腕の粘りに秋山も左前適時打で応え、貴重な追加点を生み出した。
村上からは4月30日の前回対戦で先頭打者弾を放っているが、そのイメージは消していた。「一回リセットして。打った良いイメージよりも、入っていくアプローチは変えないように」と攻略法を解説。打撃の状態も上向きで、2試合連続マルチ安打&10試合連続安打と1番打者として、安定した成績を残している。
また、快勝のチームに朗報が届いた。新井監督は試合後、「明日来ます」と1月末に左膝内側半月板を損傷し、2軍調整が続いていた末包が8日から1軍に合流することを明言。昨季65試合で11本塁打を放った長距離砲が打線に加わり、得点力アップが期待される。
村上攻略に加え、待望の大砲復帰と明るい材料がそろった新井カープ。勢いそのままにカード勝ち越しを狙う。
2024年05月08日 08:00
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された7日の中日−巨人戦で解説を務めた谷繁元信氏が、巨人打線について語った。
2024年05月08日 07:51
「まずは怪我なくできていることは良いことだと思いますし、その中でイニング、球数と少しずつ増やせていけているので、そういったところは順調にできているかなと思います」。
ロッテの高卒2年目・田中晴也はここまでファームで4試合・20回1/3を投げ、0勝1敗、防御率3.10の成績を残す。
前回登板の4月27日のオイシックス戦では、「球数的な部分では今までと同じくらいの球数を投げられたので、コンディション面では変わりはなかった。ゾーンの中で勝負できて、その中でいい球数で7イニングを投げられたところに自分は評価できるかなと思います」と、プロ入り後自己最長の7回・90球を投げ、3被安打、4奪三振、無失点に抑えた。
「ストレートで押すことと、いつでも投げられる変化球は先発として2巡目、3巡目抑えていく中で必要」と3月の取材で話していた中で、2巡目、3巡目の投球については「スライダー、カーブ、フォークと満遍なく使えるようになってきているので、そういったところでは成長できているかなと思います」と振り返った。
気になるのは、4月14日の楽天戦では145キロ以上のストレートを投げ込む時もあったが、140キロ台前半のストレートも多々あったこと。その理由について、「そうですね、イニング頭はなかなかスピードが出ていないところが課題なので、そういうところはあるかなと思います」と説明した。
オープン戦の時に課題に挙げていたセットポジションでの投球については「クイックも球速が上がってきていますし、この前も49が出てきているので、徐々に良くなってきているかなと思います」と好感触を掴む。
20回1/3を投げ、12奪三振。1試合最多奪三振も3月23日のヤクルト二軍戦(4回1/3)、4月27日のオイシックス戦(7回)の4と少ない。奪三振に関して、「満足いく数字ではないですし、もう少し増やしたい気持ちはある」とキッパリ。「今はスライダーとフォークを日々試行錯誤して練習しているので、その2つをより良くしていければ、三振の取りたい場面で取れるようになっていくと思うので、そうしていければ奪三振率は上がってくるかなと思います」と自己分析した。
そのフォークについては「コントロールできるようになってきていますし、よりストレートに近づけていくことと、その中でもう少し落差のあるというか、落ち幅を作っていければ、空振りは取れると思うので、コントロールの面というよりかは、もう少し落ちるボールというふうにできていければ、もうちょっと良くなるのかなと思います」と語った。
フォークやスライダーを試行錯誤する中で、「日々少し変えながら色々やっているので、感覚の中でも色々覚えて行けているかなと思います」と自身がつける日記なども参考にしながらより良い形を求めている。
「全体的にストレートのアベレージは上がってきている。変化球もしっかり勝負できる球に近づいてきている。いらないところでの四球、ゾーンで勝負できないところもあるので、そういったところは課題かなと思います」。
課題を克服しながら、長所も伸ばしていく。「一軍に上がれるために二軍で一番成績を残していないと、一軍に上がれないと思うので、まずは二軍の任された試合を抑えて行って、上がれる状態に評価してもらえたらいいなと思います」。一軍に呼ばれるために、ファームで結果にこだわっていく。
取材・文=岩下雄太
2024年05月08日 07:34
得点圏で不振も…48本塁打、118打点と自己最多ペース
11人目の偉業に、期待したくなる好成績だ。ドジャースの大谷翔平投手は、6日(日本時間7日)の試合を終えて、打率.370、11本塁打27打点をマーク。打率と本塁打は両リーグトップとなっている。打点こそ足りないが、米ベテラン記者は「3冠王獲得の有力候補だ」と伝えている。
米メディア「ESPN」のバスター・オルニー記者は、「ショウヘイ・オオタニは現在打撃に専念することができる」と、今季の成績を紹介。打率は驚異の.370で、2位のムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)の.356に大差を付けている。OPSも両リーグトップの1.139だ。
得点圏での不振もあり、打点こそトップのマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)と6の差があるが、それでもシーズン118打点ペースで、このまま行けば自己最多記録となる。
本塁打も48本ペースで、自己最多となる2021年の46本を上回る順調なペースだ。MLBで3冠王となれば、打点が公式の打撃記録になった1920年以降では2012年のミゲル・カブレラ内野手(タイガース)以来12年ぶり11人目となる。
オルニー記者の投稿に対し、米ファンからは「なんてことだ」「利き腕をリハビリ中なのに」「今年は打者に専念しているから、更に進化するかもしれない」「これからゲームのような成績と言わず、オオタニのような成績というべきだ」「この男は野球が上手い」「本当にえげつない」「断トツで世界一の選手」と絶賛の声が多く寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月08日 07:30
東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された7日の中日−巨人戦で解説を務めた谷繁元信氏が、5年ぶりにDeNAに復帰し6日のヤクルト戦で決勝3ランを放った筒香嘉智について言及した。
6日に復帰後初の一軍昇格を果たした筒香は同日のヤクルト戦に『6番・左翼』で先発出場し、第1打席が四球、第2打席が中飛、第3打席に復帰後初安打となる二塁打を放つと、3−5の8回二死一、二塁の第4打席、エスパーダが投じた初球のストレートを右中間スタンドに飛び込む逆転3ランを放った。
谷繁氏は筒香について「4打席目ですけど、1、2打席目とかね筒香らしいなという打席だったんですよ」と解説。「もともとボールを見極めながら選んで打つタイプ。それで1、2打席目入ったので、ほとんど打つ気がないんですよ。キャッチャーが感じるところも。だからそれが3打席目、4打席目になったら攻撃的になった。そこが上手いなと思いましたね。1試合トータルを考えて打席を作っていくというね」と、筒香の凄さを語った。
(提供:東海ラジオ ガッツナイター)