2024年04月28日 05:38
遠藤航が所属するリバプールは、4月27日に開催されたプレミアリーグの第35節で、ウェストハムと敵地で対戦。2−2のドローに終わった。 この一戦で小さくない物議を醸しているのが、先発を外れたエースのモハメド・サラーとユルゲン・クロップ監督の衝突だ。 レッズは2−1と1点リードで迎えた76分あたりから、サラー、ダルウィン・ヌニェス、ジョー・ゴメスの三枚替えを準備している間に同点ゴールを献上。失点の前から、クロップ監督に向かって両手を広げて何事かを言い放っていたエジプト代表FWは、被弾でヒートアップしたのか、また悪態をつく。 ヌニェスが2人の間に入って、エースをなだめる事態となった。 【動画】サラーがクロップとまさかの衝突!同僚FWが止めに入る 英メディア『SPORT BIBLE』によれば、試合後のフラッシュインタビューで、この件について質問を受けたクロップ監督は、「私たちはドレッシングルームですでに話しをした。私にとっては終わったことだ」とコメント。大きな問題ではないと強調した。 ただ、サラーのほうは、「今日、僕が話したら火事になるだろう」と言い残して、取材エリアを足早に立ち去っている。 大事な最終盤で、エースと指揮官はわだかまりなく残り試合を戦えるだろうか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 11:00
23‐24サウジアラビア1部リーグは11日、第31節の試合が行われ、アル・ヒラル(Al Hilal)は4‐1で最下位アル・ハズム(Al Hazm)を下し、ここ5シーズンで4度目の優勝を果たした。これでアル・ナスル(Al Nassr)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は再びタイトルを逃した。
昨年10月にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を負傷で失ったアル・ヒラルだが、この勝利で今季3試合を残して2位アル・ナスルとの勝ち点差を12に広げた。
今季リーグ戦無敗を維持しているアル・ヒラルは、公式戦では34連勝も記録するなど見事なシーズンをタイトルで締めくくった。
アル・ヒラルは31日に行われる国王杯(King's Cup 2023-24)決勝でアル・ナスルとの対戦を控えており、再びロナウド失望を味わわせることを狙う。
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2024年05月12日 11:00
【「MLSで奮闘するサムライ守護神」直撃インタビュー後編(全3回)】
昨季からバンクーバー・ホワイトキャップスの正守護神を担う高丘陽平に迫る、特別インタビュー。前・中編では、MLSに活躍の場を求めた理由から、少年時代のエピソード、北米での生活まで様々な話題を掘り下げた。最終回となる今回のテーマはずばり、日本代表への思いだ。
【前編】「本当にタフ」「日本とは桁が違う」高丘陽平が語るMLSのリアル。助っ人守護神の難しさも「普通じゃ駄目。常に問いかけている」
――◆――◆――
川口能活、楢崎正剛、川島永嗣――。偉大なレジェンドが日本代表の正GKを担ってきたなか、今日の森保ジャパンに絶対的な存在はいない。数多の選手がその座を虎視眈々と狙っており、例外なく高丘もそのうちの1人だ。
Jリーグを飛び出し、MLSで好守を連発する28歳の守護神は、「日本代表に対する思いは変わらない。日本人である以上、日本代表は目ざさないといけない」と断言する。
「日本代表チームに貢献できる自信や感覚もあります。呼ばざるを得ないようなパフォーマンスをし続けるしかない、そこに尽きるかなと。僕が選ぶのではなく、協会や監督だったり、色々な方が選ぶものなので、選んでもらえるような、選ばざるを得ないようなパフォーマンスを見せる、やっぱりそこかなと思います」
2年後、現在の自身の拠点で開催されるワールドカップに出場するために。まずやるべきことは、1年目はプレーオフで早期敗退し、成し得なかったMLSでのタイトル獲得だ。
「まずはバンクーバー・ホワイトキャップスが、ウェスタン・カンファレンスのチャンピオンになること。そして西と東の最後の決勝戦、MLSカップのタイトルを獲る。タイトルを獲りたいと思って、このチームに来たので。
あとはカナディアン・チャンピオンシップ、リーグスカップもあるので、その3つのコンペティションでタイトルを獲りたいです。そのために力を注ぎます。本当にチームが苦しい時に貢献できるような選手でありたいなと思っています」
直近では、6月に北中米ワールドカップ予選を戦う日本代表の活動がある。
「今年中に日本代表に入りたいです。毎年、『今年入りたい』と言っているんですけど、本当に今年中には入りたいと思っています。近くで言えば6月の活動があるので、そこに呼んでもらえるような活躍をしなければいけないと思っています」
昨季、カナダクラブの王者を決めるカナディアン・チャンピオンシップでは優勝を果たし、“カナディアンドリーム”を体現した。MLSで大奮闘するサムライ守護神は、その手でさらに大きな夢を掴めるか。
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月12日 10:35
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで優勝――カタールでの激闘から8日後、DF関根大輝は味の素スタジアムのピッチに立った。
慣れ親しんだ黄色のキッドに袖を通したのは、4月7日のJ1第7節・東京V戦(1−1)以来となる。5月4日の帰国直後に行なわれた6日の12節・鹿島戦(1−2)も無理をすれば出場できる状況だったが、疲労を考慮されてスタンドから観戦した。
そして、11日の13節・FC東京戦。満を持して先発で起用され、背番号32は次なる目標に向けて新たなスタートを切った。
結果は3−3の痛み分け。「本当に前半は良くなかったけど、(細谷)真大が(相手GKの波多野豪を)退場に追い込んで、後半は前半よりも明らかにギアが上がった」と関根が振り返った通り、前半終了間際に数的優位となった状況を活かして2点差を追いついた点はプラスだが、ファーストハーフだけで3失点した内容は悔いが残る。
個人のパフォーマンスについても「コンディションがあまり良くなかったとはいえ、試合に使ってもらっている以上は、そういう言い訳はできない」としつつ、自身のプレーを自戒の念を込めてこう振り返った。
「試合に集中して入ったつもりだったけど、相手はサイドハーフの連係面も含めてすごく良かった。注意はしていたけど、動画で見た以上に来ていたので対応が遅れてしまって...。シンプルに1対1のところで剥がされるシーンもあったので、そういうところで(前半は)後手に回ってしまった」
後半のプレーには手応えを感じた一方で、より高いレベルを目ざしてさらなる成長が必要だと言う。
「相手がひとり退場したので、自分が高い地点でボールを受けるようになった。そこからの精度は上げていかないといけないけど、アジアカップで自信がついたクロスはアイデアが増えたと感じているので、自分がクロスを上げるところまで持っていく形は、レイソルでももっと作り上げていかないといけないと思う」
U-23アジア杯では、日本代表の一員として優勝とパリ五輪の出場権獲得に貢献。187センチのサイズと技術を兼ね備える右SBとして評価を一気に高め、自身に集まる注目度は大会前とは全く異なる。そうした状況下でも、関根は謙虚な姿勢を崩さない。
「注目度は上がっていると思うので、それに見合ったプレーをしないといけない。だからと言って、変なプレッシャーを受けているわけでもなく、伸び伸びとプレーができているので、あとはゴールやアシストといった結果が必要。そうすれば、もっと注目度が上がっていく。(目に見える)結果がまだないので、そこを目ざしたいです」
【PHOTO】アウェー味スタに駆けつけた柏レイソルサポーター!(Part1)
高いレベルを求めていく意思を示したように、周りからの見られ方が変わっても、サッカーに向き合う姿勢は同じ。そうしたスタンスは、柏で戦う際の心構えにも表われている。
「本戦はもっと過酷な戦いというか、パラグアイとか本当に良いチームで、ボールを持たれて耐えて一発を決める展開になる可能性もある。そういう意味では、今日も11対11で戦っている時間帯はかなり押されていたので、パリ五輪でも想定されるシチュエーションでした。自分とサイドハーフの関係もそうですけど、守備の連係面は今のうちからやっておけば、本戦でも問題なく守れると思う」
パリ五輪までに海外勢と対戦できる機会は数回ほど。浮き足立たずに自分と向き合えている点は頼もしい。
チームとしてパリ行きが確定したが、個人としては何も決まっておらず、メンバー争いはここから佳境を迎える。残された時間は1か月前後。「ここからが本当に厳しい戦い」と関根が話した通り、23人で戦ったU-23アジア杯から五輪は18人にメンバーが絞られる。
24歳以上の選手を起用できるオーバーエイジ枠、U-23アジア杯では招集できなかった海外組が戻って来れば、さらに枠が狭くなるだけに、圧倒的なパフォーマンスを見せなければ本大会行きは勝ち取れない。
だが、関根は過度にプレッシャーを感じていない。楽しみな気持ちを持ちつつ、謙虚な姿勢で最後の争いに挑もうとしているからだ。「ワクワク感がある。アジアカップは試合に出させてもらったけど、常に下から自分は這い上がってきた立場。代表の常連でもない」と言い切り、再び一から積み上げていく考えで生き残りレースに挑む。
「メンバー争いはまたフラットになったので、今日の試合もそうですけど、もっと良いパフォーマンスを出さないと、また選んでもらうことはない。今月は試合が多いのでチャンス。もっと良いパフォーマンスを出せるようにやっていきたい」とは関根の言葉。
拓殖大サッカー部を退部し、プロ入りを1年前倒して今季からプロサッカー選手になった男は、どんな状況でも変わらない。自信を深めたU-23アジア杯の成果は胸にしまい、まずは柏で圧倒的なパフォーマンスを見せることだけを考えて技を磨く。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月12日 10:27
[ACL決勝・第1レグ]横浜 2−1 アル・アイン/5月11日/横浜国際総合競技場
横浜F・マリノスは5月11日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝・第1レグで、UAEのアル・アインと横浜国際総合競技場で対戦。
2024年05月12日 10:09
5月11日、湘南ベルマーレはJ1第13節でFC町田ゼルビアとホームで対戦し、0−0で引き分けた。
試合は、立ち上がりから湘南がペースを握り、4分に池田昌生が、5分と9分に平岡大陽が決定機を迎える。いずれも得点にはつながらなかったが、その後も多くの時間を敵陣で過ごし、前半を終えた。
後半はアウェーチームにボールを握られる時間が増え、56分、オ・セフンにネットを揺らされるが、VARの介入を経てオフサイドの判定で取り消しに。また、62分にも藤尾翔太のヘディングシュートがクロスバーに直撃するなど、複数のピンチを迎えたが、GKソン・ボムグンと3バックの中央で最終ラインを統率するCBキム・ミンテを中心に、身体を張って耐え凌ぎ、スコアレスドローで試合を終えた。
湘南は、これが今季初のクリーンシート。試合前の時点でJ1首位だったチームの攻撃陣を抑えての勝点1獲得を、主将のキム・ミンテはポジティブに捉えている。
「相手のサッカーがハッキリしていた分、警戒すべき部分も少なかった。前節までセットプレーでの失点が多かったので、その修正と、相手のロングボールに対してのポジショニングは、練習で(山口)智さんから要求されました。やるべきことに集中して、ガンちゃん(大岩一貴)、カズくん(大野和成)と話しながら守れました」
【厳選ショット】オ・セフンのゴールで先制するも得点取り消し…スコアレスドローで勝ち点を分け合う|J1第13節 湘南 0−0 町田
守備者として、現在リーグワースト2位の失点数と、毎試合の被弾への責任を感じていたというキム・ミンテ。当然、白星を挙げられればベストだったのだろうが、ひとまず、今季初の無失点に安堵している様子だった。
「クリーンシートがない、というのは、常に気になっていた。次の試合はすぐに来るし、そちらに集中しなければいけないけど、最近は特に無失点にフォーカスしていたので、ひとつ抑えられたのは良かった」
今後、さらに勝点を重ねていくためには、失点数を減らす必要がある。少なくとも、毎試合、相手にゴールを割らせていれば、17位と苦しむ現状からの脱出は困難だろう。キム・ミンテも、「今日の試合をベースにする必要がある」と感じている。
「去年、後半戦の良かった時期は今日のような戦い方を常にできていました。距離感をコンパクトにするところ、意思統一するところは、チームコンセプトとして、習慣になってきている。今後も続けていかなければいけません」
前節、サガン鳥栖を2−1で下し、今季ホーム初勝利を挙げて得た手応えを、今節の町田戦につなげて、一定の成果を残した。では、今季初のクリーンシートを、次節の柏レイソル戦にどう活かすのか。
注目の次節・柏戦は、5月15日の19時キックオフ予定だ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 10:06
日本代表MF堂安律が所属するフライブルクは現地時間5月11日、ブンデスリーガ第33節でハイデンハイムとホームで対戦。1−1で引き分けた。
この一戦に、堂安は右のウイングバックで先発出場。すると29分、左サイドからのクリスティアン・ギュンターのクロスに反応。豪快なダイビングヘッドでネットを揺らしてみせた。
【動画】堂安律の鮮烈ダイビングヘッド弾
このゴールについて、ドイツメディア『Frankfurter Allgemeine Zeitung』は、「フライブルクの主将ギュンターの鋭いクロスに堂安がダイビングヘッドで合わせた。ハイデンハイムのGK(ケビン・)ミュラーを無力化した」とし、「堂安が34,700人の観衆で満席となったスタジアムのお祭り気分を高めた」と伝えている。
また『tagesschau』も、「堂安が力強く飛び込んで、フライブルクに先制点をもたらした」と報じている。
今季6ゴール目をマークした堂安は、ここ8試合で4ゴール・1アシストと絶好調。18日に行なわれる最終節のウニオン・ベルリン戦でも目に見える結果を残し、シーズンを締めくくれるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 10:00
11日に行われたJ1第13節、FC東京対柏レイソル戦は、両チームが点を奪い合う熱戦で、3-3という引き分けとなった。
そのなかで、柏DF犬飼智也が叩き込んだロングシュートは圧巻だった(動画5分30秒から)。
これはすごい!退場した波多野豪に代わって出場した相手GK児玉剛もこれはノーチャンス。
鹿島アントラーズ時代に犬飼とともにプレーしたDF町田浩樹(現ユニオン・サン=ジロワーズ)もこのゴールに驚嘆していた。
「What a goal 鹿島の時いつもロングシュートの練習してたもんなぁ」とInstagramのストーリーに綴っていたのだ。
かわいい!Jリーガーと結婚した美しすぎる奥さん5人
J公式によれば、犬飼本人は「風も追い風で、相手を引き出すためにも、後半の立ち上がりに1本シュートを見せることは決めていました」と話していたそう。
2024年05月12日 09:44
[ACL決勝・第1レグ]横浜 2−1 アル・アイン/5月11日/横浜国際総合競技場
横浜F・マリノスは5月11日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝・第1レグで、UAEのアル・アインと横浜国際総合競技場で対戦した。
2024年05月12日 09:30
サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は11日、決勝第1戦が行われ、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は2-1でアル・アイン(Al Ain FC、アラブ首長国連邦<UAE>)から逆転勝利を収め、大会制覇へわずかに先行した。
試合は12分にモハメド・バルーシ(Mohammed al Baloushi)のゴールでアル・アインが先制したが、横浜も72分、ヤン・マテウス(Yan Matheus)のクロスに植中朝日(Asahi Uenaka)が頭で合わせて追いついた。
さらに迎えた試合終了6分前、交代出場の渡辺皓太(Kota Watanabe)が決勝点を奪取。一度はオフサイドの旗が上がったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認でゴールが認められ、横浜が2週間後にUAEで行われる第2戦に向けて貴重なリードを手に入れた。
横浜のハリー・キューウェル(Harry Kewell)監督とアル・アインのエルナン・クレスポ(Hernan Crespo)監督が顔を合わせるのは、二人が現役選手だった2004-05シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2004-05)の決勝以来、およそ20年ぶりとなる。
そのときは、クレスポ監督が所属するACミラン(AC Milan)が前半だけで3-0とリードしたが、キューウェル監督がプレーしていたリバプール(Liverpool FC)が後半に追いつき、PK戦の末に優勝する有名な大逆転劇を達成した。
キューウェル監督は今季からF・マリノスを指揮し、わずか4か月でチームを決勝に導いている。
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2024年05月12日 09:16
[J1第13節]川崎 3−0 札幌/5月11日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
FW遠野大弥、25歳。
J1・13節の札幌戦で記念すべきJ1通算100試合出場を達成した。
高卒選手という経歴を見れば、遅いタイミングでの記録到達と言えるのかもしれない。しかし、彼が辿ってきた歩みを振り返れば、その道は稀有なものと称せるだろう。
藤枝明誠高出身、166センチ・66キロのアタッカーは大学進学と悩みながら、高校卒業後、2017年に入団を決めたのがJFLのHonda FCであった。
当時は社員として工場での仕事とサッカーを両立していたというが、コツコツと下地を築いていく。そして2019年、天皇杯でベスト8進出という躍進を果たしたチームで結果を残すと、川崎からのオファーを勝ち取ったのである。
21歳で戦ったプロ1年目(2020年)は当時J2だった福岡にレンタル移籍し、チームトップの11ゴールを挙げるなどJ1昇格に貢献。
そして、2021年から川崎で初のJ1の舞台に立ったのである。川崎での4シーズン目、25歳で迎えたJ1通算100試合である。
その道のりを改めて振り返ってもらうと、「長かったようで、短いと言いますか」と噛みしめるような言葉が返ってきた。
それでも笑顔も浮かべる。
「この100試合の大半はサブで出ることが多かったと思います。ただ、それがあって今がある。だからこそもっと積み重ねていきたいですね」
【動画】川崎×札幌のハイライト!!
攻撃自慢の川崎の前線と言えば、タレント揃い。それこそ4−3−3の基本システムでウイングやインサイドハーフを主に務めてきた遠野にとっては、三笘薫、旗手怜央、田中碧、家長昭博、マルシーニョら頼りになるチームメイトである反面、手強いライバルたちがいた。
それでも攻守での献身性、自慢のミドル、そして真摯に練習に取り組む姿勢は鬼木達監督からも評価され、重用されてきた。
今季もそうだ。新シーズンは主にインサイドハーフの一角を担い、脇坂泰斗、橘田健人と組みながら守備のスイッチや、フリーランなどで攻撃を活性化させる貴重な役を演じているのである。
そして札幌戦では息の合う元フランス代表FWのバフェティンビ・ゴミスとのコンビネーションで魅せた。昨夏の加入後、なかなか結果を残せずにいたこのストライカーは待望の初得点を含むハットトリックを挙げたが、その2点をお膳立てしたのが遠野だった。
「自分は改めて“入っていく選手”。顔を挙げた瞬間に彼(ゴミス)は要求してくれますし、収めてくれ、パスを返してくれる。やっぱりすごい選手で、やりやすさを感じています」
パス主体の川崎にあって、走って、相手の裏を取って、味方と局面を崩すことができる遠野の特長は欠かせないもので、加えて魅力はそれだけではない。
札幌戦では、38歳のゴミスのプレーエリアがそれほど広くないなかで、前線からのチェイシングでも寄与。好守で鬼木監督からの起用の意図もしっかり認識している。
この日は昨夏に授かった第一子となる長男を抱えて入場する記憶にも残るゲームになった。
「まったく泣いてなくて。ここはどこなんだろうと、変な顔をしていました(笑)」
一瞬、父親の顔になった遠野の挑戦はこれからも続いていく。
目指すのは「攻守に渡ってアグレッシブに自分の良さを出せる選手」だ。
J1・100試合で9得点という結果には満足できないのだという。
さらなる結果を求め、遠野はこれからも努力を重ね、真摯に挑んでいくことだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 08:30
ついにPSGからの退団を正式発表したキリアン・エムバペ。
今夏で契約満了となる彼はレアル・マドリーにフリー移籍すると見られる。
『RMC』によれば、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ネット上でのユーザーからの質問に答えるなかでこんな話もしていたそう。
「レアル・マドリーがオリンピックのためにキリアンを解放してくれることに期待している。そうすれば、彼はフランス代表でプレーできる」
エムバペはこの夏にドイツで行われるEUROにフランス代表として参加する予定。その後にはパリでオリンピックが行われるが、マクロン大統領は是が非でもエムバペに出場してもらいたいようだ。
パリ五輪に出られないことが決定している最強の5人
まだレアル移籍は正式発表されていないが…。
2024年05月12日 08:15
金子拓郎と荻原拓也が所属するディナモ・ザグレブはクロアチア1部リーグ優勝を決めた。
2024年05月12日 08:05
現地5月11日に開催されたプレミアリーグの第37節で、橋岡大樹が所属する18位のルートンはウェストハムと敵地で対戦。ベンチ入りした橋岡に出番がなかったなか、1−3で敗れ、勝点26から積み上げられなかった。
この試合の後に行なわれた一戦で、勝点29で17位のノッティンガム・フォレストがチェルシーをホームに迎えた。引き分け以上で残留が決定するなか、一時は2−1と勝ち越したものの、2−3で逆転負けを喫した。
【動画】ハーランドの強烈シュートが顔面直撃→橋岡がまさかのオウンゴール
この結果、ルートンの2部降格は決定しなかったものの、最終節のフルアム戦に勝っても、ノッティンガム・Fがバーンリーに引き分け以上なら降格で、負けて勝点で並んでも得失点差が12点も下回っているため、残留は絶望的な状況となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 08:00
ジョーダン・ヘンダーソンは今夏、アヤックスを去る可能性がある。リヴァプールの元キャプテンであるヘンダーソンは、2023年にサウジアラビアのプロリーグに所属するアル・イテファクへ移籍した。しかしその契約をわずか半年で解消し、その後、オランダの名門であるアヤックスと2026年6月までの2年半の契約を結んだ。
エールディヴィジ第32節のフォレンダム戦ではアシストを記録しチームの勝利に貢献したヘンダーソンだが、『The Athletic』によればアヤックスでのプレイはあと2試合だけとなる可能性が浮上しているという。
というのも、アヤックスは今季のリーグ戦で、チャンピオンズリーグ出場圏外の5位に沈んでおり、ヨーロッパリーグ出場圏外の6位からもわずか勝点2差となっている。そのため、ヨーロッパで戦うことで得られる賞金が入らない可能性が生じており、そうなった場合、予算の帳尻を合わせるために選手を売らなければならないかもしれないからだ。
ヘンダーソンの他に元トッテナム・ホットスパーのウインガーであるステーフェン・ベルフワインなどが売却の可能性にあるという。両選手ともクラブとして戦力として売却したいと考えているわけではないが、ヘンダーソンの週給は最大で11万ポンド、ベルフワインは週給7万6,000ポンドと報じられており、その高給がクラブにとってネックとなっているようだ。
エールディヴィジで5位に入ればヨーロッパリーグの出場権を獲得できるが、アヤックスにとって5位以下という成績は1999年以来のもので、2017-18年シーズンから2021-22年シーズンにかけてリーグ優勝を3度果たしたエリック・テン・ハーグ監督時代から見れば今季は惨憺たるシーズンと言える。
ヘンダーソンをアヤックスに残留させるためにも、クラブはなんとしてでも5位の成績を死守してヨーロッパリーグに出場したいところだ。
2024年05月12日 07:42
試合後の投稿が現地で反響を呼んでいる。 5月11日に開催されたスコットランドリーグの第36節で、日本人5選手が所属する首位のセルティックは3ポイント差で2位の宿敵レンジャーズとホームで対戦。2−1でグラスゴー・ダービーを制し、3連覇に向けて大きく前進した。 この試合で、結果的に決勝点となったオウンゴールを演出したのが前田大然だった。1−0で迎えた38分、左サイドでロングパスを収めると、そこから仕掛けて左足で鋭いクロス。これが相手MFジョン・ランドストラムに当たってゴールに吸い込まれ、貴重な追加点となった。 喜びを爆発させた日本代表アタッカーは、スタンドまで走って行き、サポーターと喜びを分かち合ったが、この行為でイエローカードを出された。【動画】前田大然がオウンゴールを誘発→イエローを受けた行動
試合後、前田は自身のXを更新。英語でこう綴った。「ファンのところに行ったら、イエローカードを貰うなんて知らなかったよ! まあいいか!」 この投稿は現地メディアが次々に取り上げ、たちまち話題に。セルティックの専門メディア『CELTS ARE HERE』は、「そんなルールについて全く知らなかったと陽気に冗談を言った」と伝えた。 英紙『THE SCOTTISH Sun』は「試合後、ウインガーはSNSでこのイエローカードに異議を唱え、ファンの前で祝うことが違反になると全く思っていないと述べた」と報道。次のようなファンの声を紹介している。「仕方がない!」「もし知っていたら、セレブレーションを変更したの?」「今日は素晴らしい試合だったよ、ダイゼン」「魔法の瞬間をありがとう」「絶対的マシン、今日も素晴らしかった」 こんな一面もファンから愛される理由なのかもしれない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部