2024年04月28日 06:56
花巻東高の先輩から適時打を放つなど、5打数1安打1打点の活躍 ■ドジャース 4ー2 ブルージェイズ(日本時間28日・トロント) ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたブルージェイズ戦に「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打1打点だった。岩手・花巻東高の先輩、菊池雄星投手から打球速度が自己最速となる119.2マイル(約192キロ)の適時打。ドジャースは今季最長を更新する6連勝となった。 この日も大ブーイングの中、打席に立った。初回無死三塁の第1打席は二ゴロに倒れたが、2回2死一、三塁では打球速度が自己最速となる119.2マイルの右適時打を放った。3回1死一塁の第3打席は空振り三振。菊池とは通算23打数7安打、打率.304、3本塁打となった。 7回1死の第4打席は失策で出塁。9回1死二塁の第5打席は左飛だった。5打数1安打1打点で打率.347、OPS1.071。チームは3回までに3点を奪い、6連勝で貯金7となった。 菊池は初回先頭のベッツに三塁打を許し、1死からフリーマンの左犠飛で先制点を献上した。さらに2回にも大谷の適時打などで2失点。6回を投げ9安打3奪三振4失点で今季2敗目(2勝)。防御率2.94となった。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 06:50
◆ “繋ぎの意識”に着目
ソフトバンクは11日、オリックスに逆転勝ちを収め今季2度目の5連勝。打撃陣はここまで無傷の4連勝中だったオリックス・エスピノーザに10安打を浴びせるなど攻略に成功した。
1点を追う5回、打撃好調の9番・三森大貴の右前適時打で同点。6回は3番・柳田悠岐、4番・山川穂高、5番・近藤健介のクリーンアップ3連打で2−1と逆転。なおも一死二・三塁で、7番・栗原陵矢が2点適時打を左中間へ運び4点目を奪った。
エスピノーザを攻略したソフトバンク打線について、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の笘篠賢治氏は「今年のソフトバンク打線は強引にいかないんですよ」話を切り出すと、「ホームランも出るし豪快なイメージがあると思うんですけど、追い込まれてからは進塁を目的とした軽打であったり、4番の山川も豪快な一発がありますけど、次へ繋ごうとする意識を開幕から終始見せてますよね」とソフトバンク打線の“繋ぎの意識”に着目。
続けて「こういう形で繋いでいって、最後は近藤が決めると。右バッターは逆方向に、左バッターは引っ張るくらいのつもりでバッティングをしていましたよね。その意識を持って、エスピノーザを攻略していったのかなと思いますね。やっぱり強いなという野球をしていますね」と攻略の要因を分析した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月12日 06:48
ダルビッシュは13日、山本は14日に先発登板予定
ドジャース・山本由伸投手は11日(日本時間12日)、敵地・パドレス戦の試合前にブルペンに入った。その後ろをダルビッシュ有投手が見守った。
ダルビッシュと山本は前日10日(同11日)の試合前に挨拶をしていた。この日、ダルビッシュは山本より先にブルペン入り。シャドーピッチングなどをこなした。
山本がブルペンに入ると、ダルビッシュは後方から視察。かつての同僚ナビル・クリスマット投手、ウォーカー・ビューラー投手らと談笑しながら熱視線を送った。
ダルビッシュは12日(同13日)に先発予定。山本は13日(同14日)の敵地・ジャイアンツ戦で先発登板する予定となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 06:46
タイガース移籍1年目…ここまで1勝1敗、防御率6.75
タイガースは11日(日本時間12日)、前田健太投手を15日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。ウイルス性疾患によるもので、8日(同9日)まで遡って登録される。
前回登板となった7日(同8日)の敵地・ガーディアンズ戦では、先発して2回を投げて3四球7失点と崩れていた。5失点以上を喫したのは今季3度目となった。
昨オフ、FAでタイガースに加入。2日(同3日)のカージナルス戦では6回1失点で今季初勝利を挙げていたが、移籍1年目の今季はここまで7試合に登板して1勝1敗、防御率6.75と苦しんでいる。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 06:40
◆ 「特に三嶋は頑張って投げましたよ」
DeNAは11日、最大7点差をひっくり返し阪神に大逆転勝利。
2024年05月12日 06:40
番記者から「日本の記者はあまり来なくなった」
正面入口の看板に大谷翔平投手の姿はもうない。9日(日本時間10日)、エンゼルスタジアムを訪れると、MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者が話しかけてきた。「珍しいね。日本の記者はあまり来なくなったよ」。この日、来ていた番記者は7人。窮屈さは全くなかった。
クラブハウスの顔ぶれも大きく変わった。入って右側、中央にある柱の手前だった大谷のロッカーは、新加入のミゲル・サノ内野手が引き継いでいた。大谷に兜を被せていたバットボーイのスティーブン・パルドくんはこの日、ビジター側を担当していた。
大谷が抜け、ロン・ワシントン監督体制となったエンゼルスは9日(同10日)のロイヤルズ戦に6-10で負け、借金は10となった。アンソニー・レンドン内野手やマイク・トラウト外野手ら主力野手の故障が相次ぎ、今季も厳しい戦いが強いられている。大谷はドジャースへ移籍後も何度もエンゼルスへの愛を見せる場面があったが、二刀流が去った今、エンゼルスの選手、そして球団スタッフたちは何を思うのだろうか。
昨季から加入し守護神を務めたカルロス・エステべス投手は大谷とアニメの話で意気投合していた。「正直、メディアがとても多くても、減っても、特に気にならない」と前置きした後、言葉を選びながら話した。エステべス「若手は誰の邪魔にもならないように気を付けていた」
「ここの若手はとても礼儀正しいし慎重。誰の邪魔にもならないように気を付けていたときはあった。彼らは今になって理解していると思う。あんなにメディアがいたのはショウへイがいたからなんだ、ってね。彼には常にたくさんのメディアがついて回っていたから。若手にとっては良かったと思うよ」
ロイヤルズのハンター・レンフロー外野手も久々に訪れたエンゼルスタジアムを懐かしみながら、昨季の喧騒を振り返った。「みんなの受け取り方は違うと思うけどね。僕がエンゼルスにいたとき、メディアはみんな終始丁寧で、僕らが取材の時間を割くことに敬意を表してくれた。(メディアが多かったことは)大したことではないよ」。気遣うように話してくれた。
球団広報から「ウィル(・アイアトン新通訳)はうまくやっている?」と聞かれ、「YES」と答えると少し安心した表情を見せた。別な広報は「大谷選手はいい球団に行ったと思います」。嫌味では全くなく、心の底から応援しているようだった。
チームショップには昨季のMVPグッズのみが未だ残っている。スタンドに日本人ファンの姿はほとんど見なかったが、「OHTANI 17」のユニホームを着用したファンは何人もいた。大谷頼りだった昨季からの脱却。苦しいチーム事情は変わらないが、再建へエンゼルスは選手もスタッフも皆、前を向いていた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月12日 06:30
◆ 「伊藤の投球が全てを決めましたね…」
阪神は11日、DeNAに最大7点あった点差をひっくり返され逆転負け。投手陣はDeNA打線に14安打11失点を許すなど大乱調となった。
先発の伊藤将司は3回までに9点の援護をもらうも、不安定な投球が続いた。5回に佐野恵太、京田陽太に適時打を浴び2点差まで迫られてしまう。
8回から登板した岩崎優は、一死から桑原将志に四球を与えると、続く蝦名達夫に2ランを浴び同点に追いつかれると、筒香嘉智にはソロを被弾し逆転を許す。さらに代わった岡留英貴も牧秀悟にソロを被弾し、阪神投手陣は計11失点と味方の大量リードを守れなかった。
大乱調だった阪神投手陣について、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の江本孟紀氏は「ベイスターズがどういうチームなのかをもっと理解しないとダメですよ。あんな真ん中ばっかりに投げて」とバッサリ。
続けて「伊藤ですけど、横のスライダーを投げたいのかなというくらい横から投げてるんですよ。なので、上から投げ下ろしてくるストレートが全然決まらないんですよ。今日は伊藤のピッチングが全てを決めたような感じがしますね」とコメントした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月12日 06:00
「広島0−4中日」(11日、マツダスタジアム)
広島は今季7度目の完封負けを喫し、勝率は5割に逆戻りとなった。「5番・左翼」で出場した末包昇大外野手(27)は二回に安打を放ち、1軍昇格後3試合連続安打をマーク。得点力不足に悩む打線の中で好調をキープした。12日はこれまで無得点に終わっている日曜の本拠地での一戦。若き主砲のバットで鯉党に白星を届ける。
マツダのスコアボードに「0」が並んでいく。ホームが遠く、見せ場の少ない一戦。打線が沈黙する中、末包が存在感を放った。鋭いスイングと強烈な打球で球場のボルテージを高めてみせた。
「悪い方向に行かないようにはできている。あとは考えすぎず、シンプルにっていうのは心がけている」
二回だ。先頭・小園が柳からチーム初安打となる左前打を放つ。続く末包は初球を狙っていた。真ん中に入ってきた142キロを強振すると、打球は瞬く間に左前へ。「積極的に最初からいけたのは良かった」。得点には結び付かなかったが、3試合連続安打でチャンスを拡大した。
四回にはあと一伸びで今季1号かという当たりを飛ばした。2死一塁で追い込まれながらも、チェンジアップをうまくバットに乗せる。大砲らしい放物線を描いた飛球は中堅フェンス手前で岡林が捕球。スタジアムが大歓声からため息に変わる中、末包は悔しそうにベンチに戻ったが、待望の一発を予感させた。
8日に1軍昇格して以降、3試合で打率・455と絶好調。この日は2打席目以降に快音は響かず「あとの2打席は変化球でやられた。そこは次回以降の課題。安打の後も崩されないように」と反省も忘れなかった。
チームは柳の緩急自在の投球に手も足も出ず。前回4月5日の対戦に続き、7回2安打無失点の好投を許した。朝山打撃コーチは天敵になりつつある右腕を「低めの球にどうしても手が出てしまう。見極めるのが難しい」と分析。打てないのは柳だけではない。今季、マツダでの中日戦は計5戦。うち4戦で完封負けを喫しており“竜投アレルギー”は深刻だ。得点力不足に悩む打線に対し、新井監督は「そこはまた私が考えたい」と言葉少な。ファンももう同じような負け方を見たくはない。
「母の日」でもある12日は苦しい戦いが続いている日曜の本拠地戦だ。今季3試合を戦い、2敗1分けでいまだ得点0。「点を取らないことには勝てない。まずは仕事ができるように、しっかり切り替えてやっていきたい」と末包。主砲の役割を果たし、鯉党に勝利を届けてみせる。
2024年05月12日 06:00
巨人4―3ヤクルト(セ・リーグ=11日)――巨人が4連勝で首位浮上。
2024年05月12日 05:40
敵地・パドレス戦に「2番・指名打者」で出場
■パドレス ー ドジャース(日本時間12日・サンディエゴ)
ドジャース・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地・パドレス戦に「2番・指名打者」で出場する。本塁打はマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)らに次いで11本。4試合ぶり12号に期待がかかる。
前日10日(同11日)の同カードでは、8回無死一塁で松井裕樹投手から左中間に二塁打を放つなど、3戦ぶりマルチ安打をマーク。打率.359、OPS1.106となった。しかし、チームは9回にサヨナラ負け。連勝は7でストップした。
パドレスの先発はナックルボーラーのマット・ウォルドロン投手。大谷とは1打数無安打2四球となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 05:34
ダルビッシュは13日に先発予定
ドジャース・大谷翔平投手とパドレス・ダルビッシュ有投手が11日(日本時間12日)、ペトコパークでの同カードの試合前に談笑した。
大谷とダルビッシュは試合前に約5分間談笑。時折、笑い声を上げるなど穏やかなムードだった。最後はガッチリと握手をしていた。
ダルビッシュは12日(同13日)に先発登板する。大谷とは今季、5打数1安打、打率.200となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 05:01
「DeNA11−9阪神」(11日、横浜スタジアム)
悪夢の中にも若虎は希望を残した。阪神・井上が1軍昇格から2試合連続となる適時打を放って、今季初のマルチ安打もマーク。直球を捉えた2本の安打に、「真っすぐがあってのピッチャーっていうのもあると思うので、それを打てたのは良かったと思います」と自信を深めた。
三回無死一、三塁で迎えた第2打席だ。「チャンスのときはピッチャーも早く追い込んで、というのがある」と心の準備を整えて、初球から狙いにかかった。打球が中前で弾んで5点目をもたらすと、歓声を浴びながら誇らしげに右手をベンチへ向けた。
1打席目で三振に倒れた後、ヒットを生んだチームメートの打撃をベンチでじっくり観察した。「梅野さんは逆方向に打ってますし、大山さんも若干詰まっての引っ張りだった。そう簡単にいい当たりで引っ張ることは難しい」。頭の中を整理して、「センターから右中間方向を意識してのバッティングを」と心がけた結果、Hランプにつなげた。
四回2死にもフルカウントから中前打。「空振りしても引きずらずに。次のボールに集中するっていう意味では(カウントを)3−2まで持って行きましたし、その中でヒットも出たので良かった」と手応えを残す一打となった。一日一日を糧にして、明日の戦いにつなげていく。
2024年05月12日 05:01
「DeNA11−9阪神」(11日、横浜スタジアム)
4試合ぶりのスタメン起用に奮起した。
2024年05月12日 05:01
「DeNA11−9阪神」(11日、横浜スタジアム)
岡田阪神が最大7点差を守り切れず、痛恨の大逆転負けだ。近本光司外野手(29)の満塁本塁打などで三回を終えて9−2と大量リードを奪いながら、先発の伊藤将司投手(28)が五回途中7失点と踏ん張れず、八回にリリーフ陣が3被弾で試合をひっくり返された。巨人が勝ったため、首位から陥落した。5月はこれで2勝5敗1分け。12日は必ず勝って、負の流れを断ち切りたい。
虎党の悲鳴を切り裂くようにハマスタの上空に3本の放物線が描かれた。2点リードの八回から登板した岩崎が1死からストレートの四球を与えると、蝦名に甘く入った直球をバックスクリーン左へ運ばれ、同点2ランとされた。さらに2死から筒香に右翼席への一発を浴びて逆転を許し、代わった岡留も牧にトドメの本塁打を食らった。
勝利の方程式に思わぬ誤算が生じ、痛恨の1イニング3被弾。最大7点差の大量リードを守れず、目を覆いたくなるような大逆転負けを喫したが、岡田監督の苦言の矛先は精彩を欠いた先発・伊藤将に向けられた。
「初回からボール高いってお前、初回から言うてんのに。初回の5球見てみい。全部高めやんか。そっから言うてんのに『高い高い高い』言うてんのに。修正でけへんのやなあ」
二回に木浪、近本の適時打で3点を先制。三回にも近本の満塁弾などで6点を奪った。吹き荒れた強風が相手のミスを誘う追い風となり、9−2となった時点では誰もが勝利を疑うことはなかったが、左腕がリードを少しずつ吐き出していく。四回に1点を失うと、五回には佐野の適時打で1点を奪われ、山本への四球で2死満塁とすると、京田に初球を走者一掃の適時二塁打とされた。
「だからランナーためんことよ、結局な。初球をポンポン、簡単に(ストライクを)取りにいったのをな」。伊藤将は勝利投手まであと1死と迫っていたが、投球内容の乏しさに指揮官も我慢の限界に達し、降板を命じた。7失点の左腕は「(粘れなかった?)それだけです」とうなだれた。
中継ぎの負担軽減のためにも“イニングイーター”である伊藤将の力が必要だったが、前夜の青柳よりもさらに短い五回途中での降板に岡田監督も「五回もたんのやから」とあきれ顔。左腕の2軍再調整については「そんなん分からへんわ。終わったばっかりや」と明言を避けたが、体調不良の桐敷不在で救援陣8人という緊急事態もあって、ブルペン強化のため及川が緊急昇格する見通しとなった。
7点リードからの逆転負けは22年開幕戦の3月25日・ヤクルト戦(京セラ)以来。岡田政権では初となる。5月初めに「6」あった貯金は「3」まで目減りした。巨人が勝ったため、4月21日から守ってきた首位の座も明け渡した。連覇を狙うシーズン。ただの1敗以上に手痛い敗戦となるかは、今後の奮起に懸かっている。
◆22年開幕戦以来 最大7点差をひっくり返されて敗れたのは、2022年開幕戦の3月25日・ヤクルト戦(京セラ)以来。球団史上最大差の逆転負けは1950年11月18日・西日本戦での9点差。9得点での敗戦は2018年6月29日・ヤクルト戦(神宮)の●9−10以来。
2024年05月12日 05:01
「DeNA11−9阪神」(11日、横浜スタジアム)
痛恨の7点差逆転負けを喫したが、1番打者のバットは光り輝いていた。阪神・近本光司外野手(29)が自身初の満塁本塁打を放ち、自身最多の6打点をマーク。打率、本塁打、打点の打撃主要3部門でチームトップに立った。苦しい時ほど頼りになる男。負けられない12日の第3戦も必ず、打線をけん引してくれるはずだ。
少しうつむきながら帰りのバスへと向かった。自身初のグランドスラムに、同最多6打点。それも勝利につながらなければ意味がない。近本は淡々と試合を振り返った。
3−2で迎えた三回だった。2点を追加し、なお2死満塁。中川颯に対してフルカウントから外角低めのツーシームを2球連続でファウルにして、迎えた8球目だった。
「ツーシーム、ツーシームだったので、(狙いを)絞らないでいっていました。満塁だったので必ずゾーンの中で勝負すると思って打ちにいきました」。真ん中へのスライダーをすくい上げると、打球は勢いを失わずに右翼スタンドへ。10日・DeNA戦での先頭打者本塁打に続く2試合連続の6号は、6年目で初の満塁本塁打。どよめきと大歓声の中、少し表情を緩めた。
昨季6号を放ったのは101試合目だった8月10日・巨人戦。今季は約24本塁打ペースで、自己最多の10本塁打を放った21年を上回るペースで本塁打を放っている。だが、数字には興味を示さない。「もう6本なのか。どうなるか分からないけど。それに関しては何も考える必要はないかな」。今後も自分の打撃や役割に徹していく考えだ。
1点を先制後の二回2死二、三塁では左翼と遊撃の間に打ち上げた飛球がポテンヒットとなり、ワンバウンドした打球は左翼・筒香の頭上を越えて2点適時二塁打となった。
22年9月7日・ヤクルト戦での4打点を上回る自己最多の1試合6打点を記録。8試合連続安打で、5月は全試合で安打を放っている。さらに打率・279、6本塁打、19打点で、打撃3部門でチームトップに立った。
チームにとって、最大7点差をひっくり返されて敗れたダメージは大きい。嫌なイメージを振り払うためにも、重要となる12日・DeNA戦。絶好調のトップバッターにかかる期待は大きい。
2024年05月12日 05:01
「DeNA11−9阪神」(11日、横浜スタジアム)
岡田阪神が最大7点差を守り切れず、痛恨の大逆転負け。大量リードを奪いながら、先発の伊藤将司投手が五回途中7失点と踏ん張れず、八回にリリーフ陣が3被弾で試合をひっくり返された。デイリースポーツ評論家の小山正明氏は「急がれるのは伊藤将と青柳の修正」と指摘した。
◇ ◇
球場内、非常に風が強く、飛球がホームランになったり、野手の間に落ちたりして、投手として投げづらい日に思えたかもしれないが、これは両チーム同条件。DeNAの救援陣は抑えている以上、敗れた阪神サイドはそれを言い訳にはできない。
特に先発の伊藤将は、風に翻弄(ほんろう)されたというより、この日だけの不調ではないように思える。今季は中途半端な高さの球が非常に多く、しかもキレを伴っていないため、ナンボでも打たれる。
同じことが、前日先発した青柳にも言える。問題なのは、阪神投手陣の、左右の柱となるべき存在がそろって同様の状態に陥っていることだ。今は上位で戦えているが、これが続くとだんだん苦しくなってくる。
前日の時点で1位から6位までが3・5ゲーム差内にひしめく混戦となっているセ・リーグにあって、エース級2人が不調のままではペナント争いから取り残される可能性すら出てくる。
チームとして急がれるのは、2人の修正だ。私も調子が上がらず、修正に取り組んだ経験がある。投げ込む数を増やす、ランニング量を増やすなどいろいろ取り組んだが、やはり効果として表れるには時間がかかった。
当然、2人もすぐに復調、とはいかないだろう。幸い、まだ100試合以上ある。今、早急にキレと制球を取り戻すべく修正に着手すれば、間に合うはずだ。