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2024年04月28日 07:02
● ブルージェイズ 2−4 ドジャース ○ <現地時間4月27日 ロジャース・センター> ロサンゼルス・ドジャースが2戦続けての先発全員安打で連勝。ムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンのMVPトリオが揃って打点を挙げ、先発タイラー・グラスノーが今季5勝目を掴んだ。 ドジャースは初回、先頭打者ベッツが三塁打で出塁。一死となった後、3番フリーマンが中犠飛を放ち、幸先良く先制に成功した。 2回表には下位打線からチャンスを作り、クリス・テイラーと大谷の適時打で追加点。4回表にもベッツの適時打でリードを拡大した。 投手陣では先発グラスノーが6回0/3を2安打、9奪三振、1失点の快投。痙攣により7回途中での降板となったが、MLB単独トップとなる今季5勝目、53奪三振をマーク。チームは6連勝で2カード連続の勝ち越しを決めた。 この試合の大谷は、母校・花巻東高校の先輩である菊池雄星から適時打を放つなど5打数1安打、1打点、1三振という内容。今季成績は打率.347、OPS1.071となっている。 一方、ブルージェイズ先発の菊池は6回を投げて9安打、3奪三振、4失点という投球で今季2敗目。ブルージェイズは5連敗を喫した。
2024年05月12日 07:50
◆ 前回登板は今季2度目の完投勝利!
「母の日なので母のために勝利をプレゼントできるようにやるだけです」。
ロッテの小島和哉は13時から行われる日本ハム戦に先発する。
前回登板の楽天戦では、9回・105球を投げ、今季2度目の完投勝利で3勝目を手にした。小島は4回まで59球を投げていたが、5回以降は5回(9球)、7回(8球)、8回(6球)は10球以内に抑える省エネ投球で一人で投げぬいた。
小島は「三振取れるピッチャーじゃないので、球数少なく長い回を投げられたのは良かったと思います」と振り返り、小野晋吾投手コーチは「安定した投球ができているので、よくなった点と言えば、四球を与えずにストライク先行でバッターと勝負できているなと思います」と評価した。
小野コーチが話すように、小島は現在3試合連続で四死球が0。小島は「ストライクからボールでのゾーンで抑えようとかカウントよってはありますけど、基本的にはゾーンで勝負できているので、そこが一番の要因なのかなと思います」と与四球が減少している要因について説明した。
◆ 知人から教わった面白い発想
今季は既に2度完投勝利を挙げ、現在3試合連続で7イニング以上を投げる。
「しっかりとHQSをするのを最低限の目標にしている。7回まではしっかり投げたいと考えていますが、それも1人ずつの積み重ねなので、その結果が長くなっているという今の感覚です」。
「イニングの終わりも、1回裏、2回裏を今はイニングごとにプツッと切っているわけではなく、ずっとつながっていると思います。ランニングのインターバルをとっている感じです。よし、2回とか、先頭とかいう感覚はなくて、7人目、8人目、9人目という感じです」。
ではそういった考えに至ったのは何かきっかけなどあるのだろうかーー。
「知り合いの方で野球をやったことがない人がいるんですけど、その人がすごく面白い発想を教えてくれました。 “見ていてもテンポが長いと見飽きるからさ、もうちょいテンポ早くしたほうがいいんじゃない?”とか教えてくれますね。僕のことをよく知ってくださっている人で、その人もスポーツマンだったのでマインドの部分とか、野球をやったことないけど、新鮮なんです」。
「よく準備と言われるんですけど、1球ストライク投げるか、1球ボールを投げるか枝分かれしていく。そのプランを2日前くらいから頭に入れているので、こうなったら、こう、(佐藤)都志也と組んでいても3球目くらいまではほぼ投げる球が決まっていて、“ボールだったらこれ行こう”、“これがストライクだったらこれ行こう”、“スイングかけてきたらこれ行こう”とほとんど決まっている。 “マウンドで考えたらダメだよ”とよく言われています。そこで何投げようとなったら勝負になっていないので、気持ちが落ち着いている時に攻め方を考えておいて、マウンドに行って緊張することになっても決まっているからそれをやるだけみたいな。マウンドに行ったから強気に攻めようとかじゃなくて、その前から平常心の時に組んどいて、それ通りに投げています」。
話を聞いていると、どことなく学生時代、試験範囲を勉強してテストに挑む感覚に似ているような気がする。
「そんな感じです。予習して。机の上で勉強することを大事にしています。“全球本気で投げなくてもいいんじゃない”とよく言われるんですけど、“100キロくらいのストレートを投げればいいじゃん”ともよく言われるので、そういうのも面白いなとかそういう発想もありだなと」。
首脳陣、バッテリーを組む佐藤都志也、ネフタリ・ソトをはじめ、知り合いのスポーツマンからの意見を取り入れ、それが良い形に繋がっている。ソフトバンク・和田毅、西武・高橋光成、21年には左打者のインコース対策で巨人・高梨雄平の助言を生かしたこともあった。いろんな人からのアドバイスを聞き、その度に引き出しを増やしている。
「気持ちとかも変えず、やることも変えずに長いイニングを。初回の入りを120%で入ることだけ考えてやっています」。今日も目の前の打者を打ち取ることだけを考えて投げていく。
取材・文=岩下雄太
2024年05月12日 07:20
オスナが「会いたい」…17年前にお世話になったホストファミリー
探していた人が見つかった。日本人特有の“温かさ”を感じる出来事にもなった。ソフトバンクのロベルト・オスナ投手が「会いたい」と語っていたのは、2007年に来日した際、ともに過ごしたホストファミリーだった。
17年前の記憶ではあったが、多くの人の協力と情報提供があったことで、本人にまで辿り着くことができた。オスナも「まだ会えるのかどうかわからないけど、会えるなら会ってみたいです」と再会を心待ちにする。
2007年、メキシコに住んでいたオスナは「第25回少年軟式野球世界大会」で日本を訪れていた。宿泊していたのは、千葉県の御宿町。「本当に良くしてもらったんです」と、ホストファミリーと過ごした時間は今も大切な思い出だ。
オスナは「会って感謝を伝えたい」とFull-Countに願い、記事化を頼んだ。SNSでも大きな拡散を呼び、本人の耳にまで届いた。このプロセスをオスナは「日本人特有」だと表現する。
「まずは記事を書いてくれたことに感謝しているし、それを読んでくれたファンの人にも感謝しています。拡散してくれて見つかるっていうのはなかなかないこと。おそらく、日本だけだと思います。他の国はこんなことは絶対にないと思うし、書いてくれた人、読んでくれた人、拡散してくれた人、探してくれた人、みなさんに感謝していますし、もし会えたら特別な瞬間になると思います」
メキシコで生まれ、決して裕福な家庭で育ったわけではない。「絶対にメジャーリーガーになる」という強い思いを胸に、野球で自分だけの道を切り拓いてきたが、銃声が聞こえてくることも日常の一部だった。治安の良し悪しや、人の優しさには敏感に生きてきた。
「アメリカでもメキシコでも、絶対にこんなことはない。日本人特有の優しさ、人を助けたいという気持ちがあったから見つかったと思います。日本で起こっていることって、日本でしか起こらないことがたくさんあります」と感謝の言葉が続く。協力者が続々…「ファンの方々に、心から感謝しています」
ホストファミリーに会いたいという記事をX(旧ツイッター)に投稿した時、ファンからも「再会できますように」「これは見つかってほしい」「こういう時こそSNSの力を使おう」と、次々と協力が相次いだ。オスナも「ファンの方々に、心から感謝しています」と頭を下げる。来日3年目、この国の“温かさ”はグラウンドの上でも常に感じているからだ。
「自分のホストファミリーが見つかったから、ではなくて、例えば自分たちがどこの街に行ってもファンは来てくれるし、応援してくれるし、僕たちのことを助けようとしてくれる。それって日本でしか起こらなくて、他の国だとどっちかというと野次だとか、厳しいことを言ってくることが多いんですけど、日本の方々は温かく見守ってくれますし、すごくスペシャルだと思います」
具体的なアプローチはまだ先だが、球場にも招待して自分がプレーする姿を見てほしい。思いやりの心を知った国で、大きくなった自分を表現してみせる。(竹村岳 / Gaku Takemura)
2024年05月12日 07:10
2007年オフにロッテを自由契約…藤田宗一氏は巨人を選択した
やっぱりジャイアンツは違った。愛しのロッテを2007年オフに自由契約となった中継ぎのスペシャリスト藤田宗一氏は、数チームから獲得オファーが届いた中で巨人を選んだ。球界を引っ張ってきた伝統球団で3年間プレーしてみて「メディアを始め、人が多かったですね。どこで誰が見ているか分からない」と注目度の高さを実感したという。
藤田氏は、どのチームも喉から手が出るほど欲しい実績十分の救援サウスポー。巨人が提示した待遇より好条件の球団はあったという。それでも巨人に決めた理由は「セ・リーグでやってみたかった」。人気面で魅かれたと捉えられそうだが、違った。
藤田氏は2007年シーズンは肩の怪我に悩まされ、防御率12点台に終わった。「肩が100%ではないので、7、8割の力しか出せません。その中で抑えないといけない。そうして考えた時にセの方が抑えられるだろう、と。交流戦とかで対戦していましたから。パとセのレべルです」。冷徹に分析した上での選択だった。
名門ならではの慣習には、驚かされた。シーズン中の遠征でのことだ。巨人は“ジャイアンツタイム”と呼ばれる程に時間に厳しい。藤田氏も予定時間よりかなり早めに球場に向かうバスの乗り場へと歩いていった。されど既に出発済み。「僕は、ほっておかれました(笑)。マネジャーに尋ねると『あーごめん、タクシーで来て。原(辰徳)さんが乗ったら出るんだ』。巨人では監督が乗車したら出発でした。でも日によって原さんの入りの時刻が異なるんですよ」。
肩が万全でないにも関わらず、移籍1年目の2008年は39試合登板でリーグ優勝に貢献してみせた。2009年も19試合と登板数こそ減ったものの、防御率2.08の安定感。チームも日本一に輝き、11月22日には東京・銀座パレードが実施された。3.1キロの沿道に押し寄せた約34万人ものファンから途切れることのない大歓声を浴びた。
藤田氏は2005年、ロッテ日本一の際にも千葉・幕張で優勝パレードを経験している。「こればかりは、やっぱりジャイアンツやな、違うなーと思いました。幕張の時も『千葉にこんなに人がいるのか』でしたが、巨人は銀座を抜けていきますからね。『セ・リーグとパ・リーグの人気の差が出るなぁ』と、もっとビックリしました」。巨人3年目は「干されて」1軍なし…古巣ロッテの復帰も土壇場で消滅
巨人で最も印象に残る一戦は、2009年9月4日のヤクルト戦(東京ドーム)。延長11回に加藤健捕手が頭部死球を受けて退場し、本職が1人もいなくなった。3-3の12回は内野手登録の木村拓也が急きょマスクをかぶった。その回の1死からリリーフした藤田氏は、臨時キャッチャーの巧みな配球に導かれ、青木宣親外野手から三振を奪った。木村氏は2010年4月のコーチ時代に試合前の練習中に倒れ、亡くなった。「タクヤとは同い年で一緒に食事をしたりする仲でしたから」。
巨人3年目の2010年、藤田氏はプロ13年目で初めて1軍登板がなかった。
「肩は治って、ジャイアンツに来てから一番良かった。ファームでも結構投げて、ずっと抑えたんですけど……。1軍から声が掛からない。プロで長くやっていれば、干されたのかな、と分かります」。翻ってみると心当たりがあった。“直言居士”の藤田氏はあるコーチに対し、他の選手への指導について「あと一言が足りないのでは。もう少しフォローしてやってくれませんか」とお願いしていた。
夏場には状況を変える行動に出た。球団幹部に直談判したのだ。「今年で自由契約にして下さい」と申し入れ、了承された。
2度目の自由契約で迎えた秋、古巣ロッテに連絡した。肩の状態を見極めてもらうため、千葉・鴨川キャンプで入団テストを受けた。「『獲るよ』とまで言って頂いていたのですが……」。再出発に燃えていた12月半ばになって「悪いな。獲れなくなった」と話がひっくり返ってしまった。
「球団も会社なので、いろんなことがあるでしょう。そこは仕方ないですけどね。ただ、もうちょっと早い時期に伝えてもらえていれば、他を調べられたかもしれない」。ドラフトやトレード等で、年末には各チームとも新しい陣容を整えている。38歳だった藤田氏は野球人生の瀬戸際に立たされた。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月12日 07:01
◆ 前田健太が負傷者リスト入り
現地時間11日、デトロイト・タイガースは前田健太投手(36)がウイルス性疾患により15日間の負傷者リストへ入ることを発表。
2024年05月12日 06:50
◆ “繋ぎの意識”に着目
ソフトバンクは11日、オリックスに逆転勝ちを収め今季2度目の5連勝。打撃陣はここまで無傷の4連勝中だったオリックス・エスピノーザに10安打を浴びせるなど攻略に成功した。
1点を追う5回、打撃好調の9番・三森大貴の右前適時打で同点。6回は3番・柳田悠岐、4番・山川穂高、5番・近藤健介のクリーンアップ3連打で2−1と逆転。なおも一死二・三塁で、7番・栗原陵矢が2点適時打を左中間へ運び4点目を奪った。
エスピノーザを攻略したソフトバンク打線について、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の笘篠賢治氏は「今年のソフトバンク打線は強引にいかないんですよ」話を切り出すと、「ホームランも出るし豪快なイメージがあると思うんですけど、追い込まれてからは進塁を目的とした軽打であったり、4番の山川も豪快な一発がありますけど、次へ繋ごうとする意識を開幕から終始見せてますよね」とソフトバンク打線の“繋ぎの意識”に着目。
続けて「こういう形で繋いでいって、最後は近藤が決めると。右バッターは逆方向に、左バッターは引っ張るくらいのつもりでバッティングをしていましたよね。その意識を持って、エスピノーザを攻略していったのかなと思いますね。やっぱり強いなという野球をしていますね」と攻略の要因を分析した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月12日 06:48
ダルビッシュは13日、山本は14日に先発登板予定
ドジャース・山本由伸投手は11日(日本時間12日)、敵地・パドレス戦の試合前にブルペンに入った。その後ろをダルビッシュ有投手が見守った。
ダルビッシュと山本は前日10日(同11日)の試合前に挨拶をしていた。この日、ダルビッシュは山本より先にブルペン入り。シャドーピッチングなどをこなした。
山本がブルペンに入ると、ダルビッシュは後方から視察。かつての同僚ナビル・クリスマット投手、ウォーカー・ビューラー投手らと談笑しながら熱視線を送った。
ダルビッシュは12日(同13日)に先発予定。山本は13日(同14日)の敵地・ジャイアンツ戦で先発登板する予定となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 06:46
タイガース移籍1年目…ここまで1勝1敗、防御率6.75
タイガースは11日(日本時間12日)、前田健太投手を15日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。ウイルス性疾患によるもので、8日(同9日)まで遡って登録される。
前回登板となった7日(同8日)の敵地・ガーディアンズ戦では、先発して2回を投げて3四球7失点と崩れていた。5失点以上を喫したのは今季3度目となった。
昨オフ、FAでタイガースに加入。2日(同3日)のカージナルス戦では6回1失点で今季初勝利を挙げていたが、移籍1年目の今季はここまで7試合に登板して1勝1敗、防御率6.75と苦しんでいる。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 06:40
◆ 「特に三嶋は頑張って投げましたよ」
DeNAは11日、最大7点差をひっくり返し阪神に大逆転勝利。
2024年05月12日 06:40
番記者から「日本の記者はあまり来なくなった」
正面入口の看板に大谷翔平投手の姿はもうない。9日(日本時間10日)、エンゼルスタジアムを訪れると、MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者が話しかけてきた。「珍しいね。日本の記者はあまり来なくなったよ」。この日、来ていた番記者は7人。窮屈さは全くなかった。
クラブハウスの顔ぶれも大きく変わった。入って右側、中央にある柱の手前だった大谷のロッカーは、新加入のミゲル・サノ内野手が引き継いでいた。大谷に兜を被せていたバットボーイのスティーブン・パルドくんはこの日、ビジター側を担当していた。
大谷が抜け、ロン・ワシントン監督体制となったエンゼルスは9日(同10日)のロイヤルズ戦に6-10で負け、借金は10となった。アンソニー・レンドン内野手やマイク・トラウト外野手ら主力野手の故障が相次ぎ、今季も厳しい戦いが強いられている。大谷はドジャースへ移籍後も何度もエンゼルスへの愛を見せる場面があったが、二刀流が去った今、エンゼルスの選手、そして球団スタッフたちは何を思うのだろうか。
昨季から加入し守護神を務めたカルロス・エステべス投手は大谷とアニメの話で意気投合していた。「正直、メディアがとても多くても、減っても、特に気にならない」と前置きした後、言葉を選びながら話した。エステべス「若手は誰の邪魔にもならないように気を付けていた」
「ここの若手はとても礼儀正しいし慎重。誰の邪魔にもならないように気を付けていたときはあった。彼らは今になって理解していると思う。あんなにメディアがいたのはショウへイがいたからなんだ、ってね。彼には常にたくさんのメディアがついて回っていたから。若手にとっては良かったと思うよ」
ロイヤルズのハンター・レンフロー外野手も久々に訪れたエンゼルスタジアムを懐かしみながら、昨季の喧騒を振り返った。「みんなの受け取り方は違うと思うけどね。僕がエンゼルスにいたとき、メディアはみんな終始丁寧で、僕らが取材の時間を割くことに敬意を表してくれた。(メディアが多かったことは)大したことではないよ」。気遣うように話してくれた。
球団広報から「ウィル(・アイアトン新通訳)はうまくやっている?」と聞かれ、「YES」と答えると少し安心した表情を見せた。別な広報は「大谷選手はいい球団に行ったと思います」。嫌味では全くなく、心の底から応援しているようだった。
チームショップには昨季のMVPグッズのみが未だ残っている。スタンドに日本人ファンの姿はほとんど見なかったが、「OHTANI 17」のユニホームを着用したファンは何人もいた。大谷頼りだった昨季からの脱却。苦しいチーム事情は変わらないが、再建へエンゼルスは選手もスタッフも皆、前を向いていた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月12日 06:30
◆ 「伊藤の投球が全てを決めましたね…」
阪神は11日、DeNAに最大7点あった点差をひっくり返され逆転負け。投手陣はDeNA打線に14安打11失点を許すなど大乱調となった。
先発の伊藤将司は3回までに9点の援護をもらうも、不安定な投球が続いた。5回に佐野恵太、京田陽太に適時打を浴び2点差まで迫られてしまう。
8回から登板した岩崎優は、一死から桑原将志に四球を与えると、続く蝦名達夫に2ランを浴び同点に追いつかれると、筒香嘉智にはソロを被弾し逆転を許す。さらに代わった岡留英貴も牧秀悟にソロを被弾し、阪神投手陣は計11失点と味方の大量リードを守れなかった。
大乱調だった阪神投手陣について、11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の江本孟紀氏は「ベイスターズがどういうチームなのかをもっと理解しないとダメですよ。あんな真ん中ばっかりに投げて」とバッサリ。
続けて「伊藤ですけど、横のスライダーを投げたいのかなというくらい横から投げてるんですよ。なので、上から投げ下ろしてくるストレートが全然決まらないんですよ。今日は伊藤のピッチングが全てを決めたような感じがしますね」とコメントした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月12日 06:00
「広島0−4中日」(11日、マツダスタジアム)
広島は今季7度目の完封負けを喫し、勝率は5割に逆戻りとなった。「5番・左翼」で出場した末包昇大外野手(27)は二回に安打を放ち、1軍昇格後3試合連続安打をマーク。得点力不足に悩む打線の中で好調をキープした。12日はこれまで無得点に終わっている日曜の本拠地での一戦。若き主砲のバットで鯉党に白星を届ける。
マツダのスコアボードに「0」が並んでいく。ホームが遠く、見せ場の少ない一戦。打線が沈黙する中、末包が存在感を放った。鋭いスイングと強烈な打球で球場のボルテージを高めてみせた。
「悪い方向に行かないようにはできている。あとは考えすぎず、シンプルにっていうのは心がけている」
二回だ。先頭・小園が柳からチーム初安打となる左前打を放つ。続く末包は初球を狙っていた。真ん中に入ってきた142キロを強振すると、打球は瞬く間に左前へ。「積極的に最初からいけたのは良かった」。得点には結び付かなかったが、3試合連続安打でチャンスを拡大した。
四回にはあと一伸びで今季1号かという当たりを飛ばした。2死一塁で追い込まれながらも、チェンジアップをうまくバットに乗せる。大砲らしい放物線を描いた飛球は中堅フェンス手前で岡林が捕球。スタジアムが大歓声からため息に変わる中、末包は悔しそうにベンチに戻ったが、待望の一発を予感させた。
8日に1軍昇格して以降、3試合で打率・455と絶好調。この日は2打席目以降に快音は響かず「あとの2打席は変化球でやられた。そこは次回以降の課題。安打の後も崩されないように」と反省も忘れなかった。
チームは柳の緩急自在の投球に手も足も出ず。前回4月5日の対戦に続き、7回2安打無失点の好投を許した。朝山打撃コーチは天敵になりつつある右腕を「低めの球にどうしても手が出てしまう。見極めるのが難しい」と分析。打てないのは柳だけではない。今季、マツダでの中日戦は計5戦。うち4戦で完封負けを喫しており“竜投アレルギー”は深刻だ。得点力不足に悩む打線に対し、新井監督は「そこはまた私が考えたい」と言葉少な。ファンももう同じような負け方を見たくはない。
「母の日」でもある12日は苦しい戦いが続いている日曜の本拠地戦だ。今季3試合を戦い、2敗1分けでいまだ得点0。「点を取らないことには勝てない。まずは仕事ができるように、しっかり切り替えてやっていきたい」と末包。主砲の役割を果たし、鯉党に勝利を届けてみせる。
2024年05月12日 06:00
巨人4―3ヤクルト(セ・リーグ=11日)――巨人が4連勝で首位浮上。
2024年05月12日 05:40
敵地・パドレス戦に「2番・指名打者」で出場
■パドレス ー ドジャース(日本時間12日・サンディエゴ)
ドジャース・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地・パドレス戦に「2番・指名打者」で出場する。本塁打はマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)らに次いで11本。4試合ぶり12号に期待がかかる。
前日10日(同11日)の同カードでは、8回無死一塁で松井裕樹投手から左中間に二塁打を放つなど、3戦ぶりマルチ安打をマーク。打率.359、OPS1.106となった。しかし、チームは9回にサヨナラ負け。連勝は7でストップした。
パドレスの先発はナックルボーラーのマット・ウォルドロン投手。大谷とは1打数無安打2四球となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 05:34
ダルビッシュは13日に先発予定
ドジャース・大谷翔平投手とパドレス・ダルビッシュ有投手が11日(日本時間12日)、ペトコパークでの同カードの試合前に談笑した。
大谷とダルビッシュは試合前に約5分間談笑。時折、笑い声を上げるなど穏やかなムードだった。最後はガッチリと握手をしていた。
ダルビッシュは12日(同13日)に先発登板する。大谷とは今季、5打数1安打、打率.200となっている。(Full-Count編集部)
2024年05月12日 05:01
「DeNA11−9阪神」(11日、横浜スタジアム)
悪夢の中にも若虎は希望を残した。阪神・井上が1軍昇格から2試合連続となる適時打を放って、今季初のマルチ安打もマーク。直球を捉えた2本の安打に、「真っすぐがあってのピッチャーっていうのもあると思うので、それを打てたのは良かったと思います」と自信を深めた。
三回無死一、三塁で迎えた第2打席だ。「チャンスのときはピッチャーも早く追い込んで、というのがある」と心の準備を整えて、初球から狙いにかかった。打球が中前で弾んで5点目をもたらすと、歓声を浴びながら誇らしげに右手をベンチへ向けた。
1打席目で三振に倒れた後、ヒットを生んだチームメートの打撃をベンチでじっくり観察した。「梅野さんは逆方向に打ってますし、大山さんも若干詰まっての引っ張りだった。そう簡単にいい当たりで引っ張ることは難しい」。頭の中を整理して、「センターから右中間方向を意識してのバッティングを」と心がけた結果、Hランプにつなげた。
四回2死にもフルカウントから中前打。「空振りしても引きずらずに。次のボールに集中するっていう意味では(カウントを)3−2まで持って行きましたし、その中でヒットも出たので良かった」と手応えを残す一打となった。一日一日を糧にして、明日の戦いにつなげていく。