2024年04月28日 10:00
【プロレス蔵出し写真館】「すべて初心に返って裸一貫から出直す」 大相撲第54代横綱、輪島がそう表明してプロレス入りしたのは、今から38年前の1986年(昭和61年)4月13日。全日本プロレスのジャイアント馬場会長が同席して、永田町のキャピトル東急ホテルで入団発表を行った。 すぐさま馬場とともに米国遠征に出発し、修行を積んだ輪島大士は同年8月7日に米カンザス州カンザスシティ・メモリアルホールでプロレスデビューを果たした。馬場とのタッグでJR・ホッグ&アースクェイク・フェリス組に快勝した。 全米各地で7戦こなした後、石川・七尾総合市民体育館で狂虎タイガー・ジェット・シンを相手に国内デビュー戦。試合時間は短かったものの、ケレン味ないファイトはプロレスファンに好感を与えた。 海外デビューから1年を迎えようとしていた翌87年8月6日、輪島は千葉・山田町の千葉スプリングス・カントリー倶楽部にいた。輪島は馬場とともに「Qtaiクイーンズ・ゴルフカップ」のプロアマトーナメントに出場していた。小田美岐プロとパーティーを組み、結果は31位。バーディーとパーを1つ記録してスコアは馬場を上回った。 カメラを向ける報道陣に、シンがサーベルをくわえるポーズをまねて、クラブを口にくわえるサービスショットを披露した(写真)。馬場からゴルフ解禁を許された輪島は生きいきしていた。 本業のプロレスでは天龍源一郎から容赦ない攻めを受け苦悶する輪島だったが…。 翌88年初頭、1月2日の後楽園大会でアブドーラ・ザ・ブッチャーと対戦した輪島はなすすべなくエルボードロップ3発を食らう。レフェリーのジョー樋口をタックルで吹っ飛ばしたブッチャーは4発目を敢行。テレビ解説の馬場は「手も足も出ないってのは、このことですね」と厳しいコメントを発した。輪島は精彩を欠いていった。 そんな輪島の引退が報じられたのは東スポ88年12月28日付紙面。26日に米国から帰国した馬場の口から明かされた。 「世界最強タッグの最終戦(12月16日、日本武道館)が終わった後、輪島と石川(敬士)が連れ立って正式に引退したいと言ってきた。本人たちが辞めると言ってきたので…。本人たちにリングに上がろうという気力が消えてしまったのだから、どうしようもないかもしれない」と打ち明け、翌27日に本人たち不在のまま馬場が会見で2人の引退を発表した。 輪島のプロレス生活はわずか2年8か月で終止符を打った。 思い返すと、輪島のプロレス入りは86年4月8日付、日刊スポーツの紙面で明らかになった。1〜3面ぶち抜きで「輪島プロレス入り!今週中に発表、今月米国修行=馬場の全日本、12月デビューへ」と衝撃的なスクープ記事だった。 東スポ(専門誌も)は寝耳に水で、上層部の会議で担当記者は世紀の大誤報ですと否定したという笑えない話もある。 元日刊スポーツX氏は「芸能界に顔の通じてる記者が社内にいた。輪島さんって芸能人との付き合いもあったので。某芸能プロダクションがネタ元」と回想する。 ところで、引退した輪島と再会したのは9年後の97年(平成9年)12月16日、千葉・丸の内倶楽部で開催されたゴルフのジャンボ軍団恒例の忘年会・尾崎将司主催の「ジャンボインビテーショナル」だった。 特に親しかったわけではないが、にこやかに歓迎してくれた。しかし、シンが「よろしく」と言ってた旨を伝えると、「何がよろしくだ。もうあいつとは関係ない」。そう吐き捨て去って行った。 シンから伝言を授かったのは、この日から2年前の95年12月8日、IWAジャパン大阪府立の第2競技場大会。控室を訪ねた私に、「輪島はどうしてる? 会ったらよろしく伝えてくれ」。そう頼まれていた。 輪島がプロレスから距離を置いているのを、ひしひしと感じる出来事だった。 さて、2006年(平成18年)12月25日、赤坂プリンスホテルで行われた「2006年度プロレス大賞」表彰式で坂口征二や永源遙らと談笑する輪島がいた。 年月がたち、輪島の中でなにかが吹っ切れたのだろうか。 プロレスライターの小佐野景浩さんは、「輪島さんの素晴らしいところは、プロレスの悪口を一切言わなかった。まぁ、プロレスを辞めるときはいろいろあったと思うんだけど…」と明かす。 「08年にロングインタビューをしたとき、輪島さんは『初めはプロレスをショー的なものだと思っていたけども、いざ、自分がやってみたら、プロレスはそんなもんじゃないなと。それを私はヒシヒシと感じましたね』と言っていましたね。亡くなる前に話を聞けてよかったですよ」(小佐野さん) 人間・輪島は良くも悪くも記憶に残る好人物だった(敬称略)。
2024年05月15日 07:59
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日のNWA世界ヘビー級王者のEC3(イーシースリー)に本田竜輝が挑戦することを発表した。
全日本に初参戦する王者は1983年3月18日生まれの41歳。身長188センチ、体重112キロの体格を誇り今年でデビュー22年目と百戦錬磨の強者だ。
「NWA」は、昭和時代に世界最大のプロレス団体としてファンに認知され、王者は「世界最強」と呼ばれていた。会見では、EC3のメッセージが紹介。「全日本プロレスに初めて参戦できることを誇りに思う。俺は日本のファンをリスペクトしている」などと言葉を送った。挑戦する本田は「彼は世界的に有名なレスラーだけど、全日本プロレスを代表して俺が挑戦します」とベルト奪取を宣言した。
さらに「今、全日本の新時代のメンバーが全員ベルトを持っているし、俺はそこにも負けていられない」と闘志を表した。王座を奪取すれば海外での防衛戦計画を披露し「俺がNWAのベルトを取ることは、三冠のベルトに負けないぐらい価値がある」と三冠ヘビー級王者でタッグパートナーの安齊勇馬への対抗心をむき出しにしていた。
2024年05月15日 07:34
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュン、レイがパロウ、オディソンの「THE END」と初防衛戦を行うことを発表した。
パロウは193センチ、140キロ、オディソンも190センチ、125キロと超大型タッグの「THE END」。自ら世界タッグへの挑戦を掲げ2019年以来、約4年半ぶりの王道マット参戦が実現。斉藤ブラザーズへ「世界最強のタッグチームは俺たちだ」とメッセージを送った。
193センチ、115キロのジュンと192センチ、145キロのレイとの戦いは、スーパーヘビー級のド迫力ファイトが期待されるが、ジュンは「かわいそうなぐらい叩きつぶしてやるよ。DOOM」と挑発し、レイは「THE END」のメッセージを聞き「俺たち斉藤ブラザーズをなめている。俺たちがおまえたちをボコボコにして世界にも通用するタッグチームだって証明してやるぜ。ぶっ倒してやる!楽しみにしてろ!」と怒りを炸裂させた。
前日の12日の横浜BUNTAIでチャンピオンカーニバル(CC)が終了。会見では、弟のレイが途中で退席すると大好物の缶ビールを持ち込み「チャンピオンカーニバル終わってシリーズ休みなったから、俺の好きなビール飲みながらやってもいいだろう」と胃袋に流し込むと隣でジュンは、うらめしそうな視線を送り「俺には何もない」とつぶやいた。
斉藤ブラザーズは、CCの5・3仙台大会での「兄弟対決」で負けた方が好物を封印することを宣言。ジュンは「甘いモノ」、レイは「ビール」をかけた試合はレイが勝利し以来、ジュンは大好きな「甘いモノ」を口にできない日々が続いている。
しかし、ジュンは好物が封印となった「憎しみパワー」でCC優勝戦に初進出。宮原健斗に敗れたが壮絶な一戦にレイは試合後、甘いモノ解禁を告げたが兄は拒否した。一夜明けた会見でも弟は甘いモノ解禁を再度、許可したが「絶対に食べない。これで食べたらダサイし格好悪いからな。負けは負けだから、ヤッパ食べない」と宣言。しかし、隣でうまそうにビールを飲む弟へ「何も隣で飲まなくていいんじゃないか?」と恨み言をこぼし「隣でおいしそうに飲んでいるのを見てとても苦しい。それでも俺は負けは負けだから甘いものを食べない」と決意した。
記者からは「甘いモノ」解禁のタイミングを聞かれジュンは「それはまだ考えている、何が正解なのか?さすがに来年のチャンピオンカーニバル待つことはできないから…どうしようかな?」と思案すると弟が「だったら挑戦状をたたきつけているTHE ENDに勝ったら今度こそスイーツ解禁でいいんじゃないか?」と提案された。これに兄は「あと何日だ?2週間ぐらいか…」と思いを巡らすと「わかった。そうだな…2週間は結構長いし、正直、そこまで我慢するつもりもなかったんで。まぁいいな。THE ENDを叩きつぶして世界タッグを防衛して甘いモノをリングで食べる。すばらしいじゃないか。よし決定だ」と初防衛成功で大好物解禁を宣言した。ただ、試合まで16日間あるため「あと2週間、想像を絶する。この甘いものを食べられない憎しみパワーをTHE ENDにぶつけたいな」と掲げていた。
2024年05月15日 06:00
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」が、女子世界王者のザ・マンベッキー・リンチと元NXT女子王者ライラ・ヴァルキュリアの同郷コンビに牙をむいている。
イヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイの悪のユニットは「WWEドラフト」でスマックダウンからロウに移籍。アスカが負傷欠場となる中、先週のロウではロウ最高峰王者ベッキーを襲撃して、ロウの女子戦線制圧に動き出していた。
13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では、ダコタがベッキーと一騎打ち。イヨとカイリはセコンドに就いたが、カイリは観衆から奪いとったのか「KING KOTA」のメッセージボードをダコタとベッキーに見せつけた。
ゴングが鳴ると「ベッキー!」チャントの中で、カリスマ女王が猛攻。介入に入ったイヨは、顔面キックを浴びて吹っ飛んだ。すかさずカイリは反対側のエプロンに立って、ベッキーをけん制。これでダコタが逆転に成功した。ペースを握って攻め込み、コーナーのベッキーに顔面キックを放つも、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられ、ベッキー必殺のディスアーマー(変型腕固め)で捕獲された。
ここでイヨとカイリがリングに乱入。ベッキーを突き飛ばし、ボコボコと蹴りまくった。試合はもちろんダコタの反則負けとなったが、イヨ&カイリは意に介さず、攻撃の手を緩めない。そこにベッキーと同郷アイルランドの妹分、ライラが救出に登場した。
4月の「WWEドラフト」でNXTからロウに昇格した新星は、この日の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメント準々決勝でゾーイ・スタークを撃破。次回ロウの準決勝ではイヨと注目の激突となったが、ダコタとカイリに延髄斬りを見舞ってイヨと対峙した。
思わぬ前哨戦にイヨは「オラッ! やってやるよ! オメーは私のエジキだ!」と日本語で叫んで挑発。ライラが汚い言葉の意味を理解したかは不明だが、イヨの突進をかわしたところでベッキーがカウンターのラリアートを打ち込み、悪のユニットを退散させた。
さらに次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で女子世界王座に挑戦するリブ・モーガンも王者ベッキーを襲い、ロウの女子戦線は混沌の気配。ダメージCTRL対ベッキー&ライラの同郷コンビの構図も浮上してきた。
バックステージのインタビューでダコタから「わかってる? ここにいるイヨが『クイーン・オブ・ザ・リング』になるのよ」と紹介されたイヨは、日本語で「そうだ、あのライラ、あの小娘、ぶっ潰してやるよ!」とすごんだ。続けて英語で「私がクイーンになる! ダメージCTRLがすべてを奪うんだ!」とズバリ。カイリは隣で軽やかに手招きして、女子戦線制圧を高らかに宣言していた。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月15日 06:00
これは本物だ! 女子プロレス新団体「マリーゴールド」に初来日する大怪獣ボジラが14日、猛デモを敢行した。
2024年05月15日 06:00
女子プロレス「スターダム」の上谷沙弥(27)が、注目の「クイーンズ・クエスト(QQ)」新メンバーについて明かした。
3月いっぱいでQQをけん引してきた林下詩美が退団。リーダー不在により責任感が芽生えた上谷は、先月27日の横浜大会でハイスピード王座初戴冠を果たした。これでユニットに勢いをつけると、3日の山口大会でユニットのメンバー増員を提案。2016年に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)が立ち上げたQQに翌年に加入した古株メンバーのAZMも同意した。
上谷は「ユニットとしてこれからどうしていくかをみんなで話し合った時に、今のQQは良くも悪くも仲が良すぎて、慣れ合いになってしまっているところがある」と現状を分析。その上で「イヨさんが立ち上げた時のQQのコンセプトは『強さを求める』。根本の部分を見直そうと思って、個人個人が野心を持って戦うユニットになりたい。そのために強い戦力が必要だと思ったから提案をしました」と増員を訴えた経緯を説明した。
気になる新メンバー候補について、AZMは外国人選手も視野に入れていると明かしている。上谷には既に意中の選手がいる様子で「まだAZMさんと話し合っているところですが、QQと深く関わりのある人を1人考えています」と真剣な表情を浮かべた。
その前に王者としてやるべきことがある。18日の横浜武道館大会では19年デビューの同期・飯田沙耶の挑戦を受ける。同王座戴冠時には、姉貴分の詩美をほうふつとさせる真っ赤なコスチュームを着用し、これまでのイメージを一新。新たな決意を込めたと明かす王者は「詩美さんの思いを背負うっていうのと、赤いベルト(ワールド王座)をまだ諦めてないっていう意味を込めて赤に。そして一番は、QQの先頭に立って私が引っ張っていくっていう思いを表しました。そのためにもこのベルトをまだまだ防衛していきます」。
老舗ユニットを団体の頂点へと導く。
2024年05月15日 05:00
「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)
平幕熱海富士が大関霧島を押し倒し、2勝目を挙げた。初日の豊昇龍戦に続く大関撃破。目標とする新三役へ、序盤で弾みをつける白星を手にした。霧島は2敗目。大関豊昇龍は大栄翔を下して初白星。大関琴桜は平戸海を退け、2勝目を挙げた。勝ちっ放しは宇良ら平幕7人。
インパクトは強烈だ。熱海富士が霧島を吹っ飛ばした。立ち合いで相手の当たりを受け止め、引きに乗じて追撃。重量感たっぷりにわずか3発で押し倒すと、尻もちをついた大関は土俵下に1回転して落ちていった。
春場所に続く2大関撃破。テレビインタビューでは「落ち着いていたのかなとは思います」と淡々と振る舞ったが、花道の奥では41本もの懸賞の束に満面の笑み。人懐っこい表情を全開にした。
4月から一時閉鎖となった旧宮城野部屋勢が合流。伸び盛りの21歳にとっては「新しい若い子がいっぱい入ってきて、より一層稽古が激しくなった」と、さらに自分を磨く環境が充実した。上位総当たりも3場所目。2場所連続で千秋楽まで優勝を争った昨年後半と比べても、着実に成長の跡を示している。
勝ち越せば、目標に掲げていた新三役は確実。春場所では、同部屋の尊富士が新入幕優勝を飾った。「まだまだ先は長い。あと12番あるんで、頑張ります」と熱海富士。足元を見つめて白星を重ねていけば、三度目の正直となる初Vも見えてくる。
2024年05月15日 05:00
ノアのジェイク・リー(35)が、因縁の新日本プロレス・内藤哲也(41)に意外なメッセージを送りつけた。2人は4月から抗争を繰り広げ、日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(6月15日、北海道・北海きたえーる)で初の一騎打ちが実現する。早くも決戦に向け気合十分かと思いきや、ジェイクの本音は――。
4月の新日本マットに電撃登場したジェイクは、内藤の首に照準を合わせて侵攻を開始。6日のAT(日本武道館)での6人タッグ戦では左目尻から流血させ、必殺FBS(串刺しビッグブーツ)で直接3カウントを奪った。この結果を受けて2人のシングルが決定。ノア22日後楽園ホール大会ではタッグマッチで前哨対決する。
ところが、取材に応じたジェイクは内藤について「何も感じないんですよ。『あれ?』みたいな。やっている感じがしない」という感想。最初に新日本に登場した際、内藤から言い放たれた「遊んでやるぜ」という言葉も引き合いに「私のことを見ているようで見ていないんじゃないかな。言い換えれば、なめられてるのかもしれない」と両手を広げた。
キャリア、実績、業界での立ち位置を含めて内藤に軍配が上がるのは紛れもない事実。ただし、これに異を唱えることはなかった。「でも、私はそれでもいいと思っているんですよ。そのまま、なめていてくれ」と呼びかける。相手が油断すればするほど、自身が有利になるという計算が働いているようだ。
「それで私が(3カウントを)取った日には、内藤本人だけじゃなく周りの選手も嫌でもこちらを見るしかなくなるだろう。そうなればありがたい。いろんなヤツと試合をしたいっていうのはずっと変わらないんだから。常に先々はイメージしているんでね。まあ、お楽しみにしていてください」と気になる言葉を口にし詳細はけむに巻いた。
一方、ノア内でも気になる動きがあった。GHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が合体し、新ユニット「オール・リベリオン」を誕生させたのだ。ジェイクは「大岩(陵平は)どこに行った? 別に2人が組むのはいいけど、唐突だったからね。私は、どっちかっていうとこれで大岩がどうするか気になっているんだ。ファンもそうなんじゃない? これで新日本に戻りますじゃ、『え、それきっかけで?』ってなるし、多分本人もそのつもりはないだろうし。面白そうですよねぇ…」と愉快そうに見物を決め込んだ。
最後はトレーニングを兼ねて取り組むブラジリアン柔術で青帯から紫帯に昇格することが決まったことを報告。公私で充実のジェイクが、プロレス界の中心を走る。
2024年05月14日 22:22
WWEの戸澤陽(38)が、所属ユニット「アルファ・アカデミー」でまさかのパワハラ地獄に陥っている。
2024年05月14日 21:50
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、米AEW・TBS王者のウィロー・ナイチンゲールに宣戦布告だ。
18日の横浜武道館大会で同王座への挑戦が決定。14日に都内で開かれた会見では、ナイチンゲールからのビデオメッセージで「私たちは2人とも強くてかわいい。だけど、それだけじゃチャンピオンになれないってことも知っているわね? スターダムのリングで、世界中になぜウィロー・ナイチンゲールがTBSチャンピオンであるのかを教えてあげる」と挑発された。
中野は昨年団体最高峰のワールド王者として活躍したが、10月の同王座戦で左ヒザを負傷。長期欠場に入り、王座返上を余儀なくされた。今年2月の大阪大会で約4か月ぶりに復帰するも、同日にエグゼクティブプロデューサーを務めていたロッシー小川氏が解任に。3月いっぱいで5人の戦友がスターダムを去った。
「みんなの力を借りて復活することができたけど、復帰したその日から心が折れそうでした。スターダムは分裂と言われ、復帰したのにスターダムはどうなっちゃうんだろうって。みなさんを不安にさせないように自分は気丈に振る舞おうって思っていたけど、本当は悲しかった。無力な自分が悔しかった」と振り返る。
復帰後初のシングル王座戦となるだけに、ベルト取りへの思いは強い。「そんな悔しい気持ち全てを強さに変えて、このビックチャンスをつかみ取り、本当の意味でどん底からはい上がります」と宣言すると、おもむろに前髪をわしづかみに。「チャンスの前髪をつかむ準備はできてます。世界で一番強くてかわいいのを世界中に知らしめるのは中野たむだよ。たむを信じてください」と呼びかけた。
復権を目指し、中野の戦いがスタートする。
2024年05月14日 21:40
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、観衆を味方につけ女王の座にまた一歩近づいた。
4月の祭典「レッスルマニア40」では、ダメージCTRLのリーダーだったベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落した。「WWEドラフト」ではスマックダウンからロウへの移籍が決まり、「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントにエントリー。先週のロウでは1回戦でナタリアを破り、13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では準々決勝でシェイナ・ベイズラーと激突した。
元WWE女子タッグ王者のシェイナは1回戦で、ゼリーナ・ベガに代わって出場したマキシン・デュプリを絞殺。ジョシュ・バーネットの弟子で元UFCファイターの強敵だが、イヨはリングインするといきなり奇襲にあう。首投げで場外に放り投げられ、ストンピングから強烈なヒザ蹴りをぶち込まれた。
だが、ゴングが鳴ると、持ち前のスピード感あふれる攻撃で逆襲。強烈なドロップキックを放ち、ヘッドスプリングを見せて「ヨッシャーッ!」とアピールする。これには悪のユニットの一員にもかかわらず、大歓声が起きた。
シェイナの左腕攻撃でペースを奪われ、リング下の鉄棒に腕を巻きつけられたところに残忍なキックを浴びた。エルボー連打からウラカン・ラナで反撃するも、シェイナの執拗な左腕狙いから逃げ出せない。左腕の激痛で悲鳴を上げたが、コーナー上の攻防を制し、シェイナを場外に転落させた。ここで得意のムーンサルトアタックをさく裂させ、流れを取り戻した。
イヨはスワンダイブ式ミサイルキック、背後からのメテオラで猛ラッシュ。必殺のムーンサルトプレスは防がれて、キリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲されるも、クロスフェースロックで切り返した。それでもシェイナはニーアタックをぶち込み、引き下がらない。ハイレベルな熱闘には、観衆から「This is awesome!(これぞ名勝負!)」のチャントが上がった。
勝負どころでイヨは、シェイナのニーアタックをキャッチしてドラゴンスクリュー。コーナーに吹っ飛ばすと、すかさずメテオラで両ヒザを打ち込んだ。最後はパーフェクトなムーンサルトプレスを決めて強敵を葬り、準決勝に進出した。
試合後はインタビュアーからマイクを奪うと「私がクイーンになって、そしてチャンピオンに返り咲く!」と日本語で絶叫。グリーンビルの観衆がどこまで日本語を理解しているかは定かでないが…観衆からはまさかの大歓声だ。悪の女王は確かな実力で、ファンの支持も集めている。
準決勝ではライラ・ヴァルキュリア対ゾーイ・スタークの勝者と激突。決勝はPLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で行われる。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月14日 21:21
女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(18日、横浜武道館)で激突する王者・安納サオリ(33)と、挑戦者の壮麗亜美(27)がピリピリムードだ。
14日に都内で行われた調印式で、壮麗は「(これまで)随分、余裕ぶっこいたコメントしてくれているじゃん。『壮麗亜美はまだまだこんなもんじゃない』って? 当たり前だろうが!」と怒りを爆発。12日後楽園大会の前哨戦では直接フォール勝ちを収めたものの、いまだ上から目線の王者に憤りを感じているようだ。
「私はいつものクールでかっこいい安納サオリじゃなくて、感情的でグチャグチャの安納サオリと戦いたいと思ってる。そのために(自分も)ひと皮もふた皮もむけないといけないのかなって思うので。ナメてかかってくんじゃねえぞ!」と気迫をみなぎらせた。
すでに感情的な挑戦者を横目に、王者はいつものように冷静だった。表情一つ変えずに「私のワンダーのベルトに対する今の思いは3つ。1つは自分のため。2つ目は、このベルトとともにしたいことがある。3つ目は約束。だから勝たんといけない」と淡々と口にした。
さらに「私が思う壮麗のイメージって、いろんなチャンスが巡ってきているけど、惜しいところでいつも終わっている感じ。私は壮麗の胸の内にある沸々とした情熱ってもんがもっとあると思う。それが見当違いなのか、18日にわかるんじゃないでしょうか」と不敵に口にするや「こんなもんじゃないって? じゃあ楽しみにしてる。でもさあ、私もこんなもんじゃないから」。詰め寄る挑戦者に見せつけるようにベルトを肩にかけ、そのまま会場を後にした。
2024年05月14日 20:49
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)が、飯田沙耶(26)との初防衛戦(18日、横浜武道館)へ意気込んだ。
2024年05月14日 20:40
女子プロレス「スターダム」のアイコンことIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、名タッグチームを手玉に取った。
18日の横浜武道館大会では「シンデレラ・トーナメント」覇者・羽南(19)とのタッグ「アイコンタクト」で、藤本つかさ(40=アイスリボン)と中島安里紗(35=シードリング)の「ベストフレンズ」と対戦する。
2016年に浮上した岩谷と紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)のサンダーロックvsベストフレンズが実現には至らかったことなどから、スターダムとアイスリボンの関係は冷え切っていたが、3月27日横浜BUNTAI大会に藤本が来場し、対戦を要求したことから実現に至る。
14日に都内で行われた会見には4選手が出席。8月に現役を引退する中島が「スターダムさんに対して何の因縁も思い入れもないですし、引退まで限られた時間の中で、正直わざわざ殺伐としたくないというのがあったんですけど…」と本音を吐露すると、藤本は「映画でとても忙しそうなのでケガをしないで、頑張ってください」。自身の半生を描いた映画「家出レスラー」の公開を17日に控え、多忙を極める岩谷に皮肉のメッセージを送りつけた。
すると岩谷は「中島安里紗さんはあまりやる気が伝わってこないというか、ただの2人の思い出の試合にしようとしている感じがすごく伝わってきて」とチクリ。さらに「長年やってきたベストフレンズだからこそ、タッグのベルトも取ったことがないアイコンタクトが2人に勝ったら最悪な締めくくりになるでしょう。バットエンドを描いて、思い出を壊しにいきたいと思います」と堂々と宣言した。
この日はコメントがさえ、これで調子づいたアイコンは何を思ったのか「藤本つかささん、家出レスラーの宣伝ありがとうございます」と言いながら、サイフから取り出した映画のチケットを3枚ずつ藤本と中島にプレゼント。「これ見て、X(旧ツイッター)とかで感想を投稿してもらえればと思います」。
ところが降壇する際、テーブルにはチケットがそのまま残され、岩谷は「あとでカバンに入れておくよ!」と2人を追いかけていった。
2024年05月14日 19:33
「邪道」大仁田厚が14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。11日のJ1の川崎―札幌戦の試合直前に電流爆破マッチを敢行した、とどろきスタジアムを管轄する川崎市の中原消防署を表敬訪問したことを報告した。
この日、署員との笑顔のツーショット写真を貼り付けた大仁田。
「#ノーファイヤー」の表題のもと書き出すと、「ファイヤーじゃないよ ノーファイヤーだよ 川崎フロンターレの、とどろきスタジアムも管轄の中原消防署を表敬訪問」と報告。「心は燃やしても家燃やすなよ 火の元には気をつけろよな! ノーファイヤーじゃ!」と呼びかけた。
大仁田は11日、スタジアム前の特設リングで電流爆破バットデスマッチを行い、ほぼ全観客がサッカーファンの前でFMW時代からの盟友・雷神矢口、リッキー・フジと組んでミスター・ポーゴ、櫻井匠、怨霊組と激突。
矢口と櫻井の前後からの電流爆破サンドイッチ殴打をさく裂させKO。すかさずフォールし、3カウントを奪い快勝した後、午後3時キックオフの川崎―札幌戦の始球式にもアポ無しで乱入しようとした。
しかし、スタジアム玄関でチーム関係者に阻止され、「俺は始球式をやりたかったのになんだよ!」と絶叫。「来年はやってやるからな!」と吐き捨てたものの、川崎からは1年間のスタジアム出入り禁止処分を食らっていた。
2024年05月14日 16:26
「プロレス・ドラディション」(24日、後楽園ホール)
3月10日、全日本プロレス高崎大会に出場後、急逝したプロレスラーの吉江豊さんの追悼試合「吉江豊MEMORIAL タッグマッチ」を第2試合で行うことが14日、発表された。吉江さんはドラディションを主宰する藤波辰爾と、新日本プロレス、無我ワールド・プロレスリング、ドラディションと行動を共にしていた。
カードはLEONA、三州ツバ吉組−倉島信行、田島久丸組。ドラディションでは「団体への多大なる貢献へ感謝を込め、ご家族のご了承のもと、ドラディションの選手たちによる追悼試合を行うこととなりました」と説明している。
追悼試合後には藤波、長井満也らが参加し、追悼セレモニーを行う。