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2024年04月28日 17:43
大谷翔平は日本時間28日のブルージェイズ戦前に相手の監督と談笑した ■ドジャース 4ー2 ブルージェイズ(日本時間28日・トロント) ドジャース・大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地・ブルージェイズ戦に出場。試合前には相手のジョン・シュナイダー監督にお馴染みの“クソガキ”を発動した様子で、ファンも「また何かやっている」と喜んでいる。 打撃ケージの横で大谷は、シュナイダー監督に左打者のモノマネを披露。お尻を突き出し、何やら泳がされながら、右手一本で打つような動き。しかも目を見開き、おどけた表情をみせていた。 大谷のおかしな動きにシュナイダー監督も顔を真っ赤にして笑っていた。SNS上でファンは「また何かやってる」「この顔」「敵監督にもモノマネやっとったんですかい」「何を披露してるんだか」「絶対ブルージェイズの選手の誰かでしょ」「また大喜利のネタ提供してくれてる」「ksgk(クソガキ)発動」と次々に反応していた。 この日の試合前に、シュナイダー監督は米メディアの取材に対し「(大谷にあげた)ブルージェイズの帽子を返して」とジョークを飛ばしていた指揮官。この日、返してもらったかと問われると「ハハハハ、ノー、まだだよ(笑)。ただの冗談だったからね。まだ彼がどこかで持っていてくれればいいんだが。まだ彼には何年も(契約が)残っているからね。もしかしたらここにやってくるかもしれないし」と笑った。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 08:58
本拠地・ドジャース戦で7回無失点…日米200勝に王手も「なるべく忘れて」
■パドレス 4ー0 ドジャース(日本時間13日・サンディエゴ)
パドレス・ダルビッシュ有投手は12日(日本時間13日)、本拠地・ドジャース戦で7回2安打無失点の好投を見せた。今季3勝目で日米通算199勝目とした。前日11日(同12日)の試合前にはドジャース・大谷翔平投手と5分以上談笑する場面も。「自分は野球の話しかしていないので、野球とかトレーニングとか、そういう話をずっとしていました」と明かした。
宿敵・ドジャース打線に対し、5回2死まで完全投球。6回には1死一、二塁のピンチを作ったがフリーマンを中飛、スミスを空振り三振に仕留めると、2度雄叫びを上げた。7回2安打無失点の好投で今季3勝目。日米通算200勝まであと1勝としたが「あんまり考えすぎると勝てなかったりすると苦しくなるので。それもなるべく忘れて。今日のことをしっかり反省して、次またもっとよくなれるように頑張りたいと思います」と気持ちを切り替えた。
大谷はこの日、腰の張りで欠場し、対戦はお預けとなった。試合前に大谷は「実際に打席には入れないですけど、外から見ていてまた勉強になることもたくさんあるかなと思います」とダルビッシュへの思いを語っていた。
ダルビッシュはそれについて問われると「それはないと思いますけど」と笑った。「自分がどちらかというといつも大谷くんの動作とか走り方とかもそうですけど、いろいろなところを見ながら勉強しているので」とし「リップサービスだと思いますけど、いいピッチングができてよかった」と笑顔を見せた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月13日 08:44
大谷の前で「いいピッチングができた」
■パドレス 4ー0 ドジャース(日本時間13日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのドジャース戦に先発し、7回2安打7奪三振無失点の快投で日米通算199勝目となる今季3勝目(1敗)を挙げた。試合後、腰の張りで欠場した大谷翔平投手については「早く良くなってほしい」と気遣った。
ダルビッシュは、強力ドジャース打線を相手に5回2死までパーフェクトの快投。6回には1死からムーキー・ベッツ内野手に二塁打を許すも、フレディ・フリーマン内野手を中飛、ウィル・スミス捕手から空振り三振を奪ってピンチをしのぎ、雄叫びをあげた。
大谷は11日(同12日)に腰の張りを訴えたため、この日はベンチスタートとなって欠場。11日(同12日)の試合前にはグラウンドで談笑する場面があったが、ダルビッシュは「昨日から腰があんまりみたいなことを言っていた」と明かした。「まさか出ないとは思っていなかったですし、何週間も前からドジャースに投げるだろうなと思って(対戦を)楽しみにしていたので、凄く残念ですけど、早く良くなってほしい」と後輩の状態を気にかけた。
試合前に大谷はダルビッシュについて「実際に打席には今日入れないですけど、外から見ていてまた勉強になることもたくさんあるかなと思います」と話していたが、当のダルビッシュは「それはないと思いますけど」と苦笑い。「僕がどちらかというか、いつも(大谷の)動作とか走り方とかを見ながら勉強している。リップサービスかなと思いますけど、(大谷の前で)いいピッチングができた」と話した。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 08:29
7回無失点で日米通算200勝に王手
■パドレス 4ー0 ドジャース(日本時間13日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのドジャース戦に先発。7回101球、2安打7奪三振無失点の快投で日米通算199勝目となる今季3勝目(1敗)を挙げた。試合後、マイク・シルト監督は「本当に素晴らしかった」と好投を称えた。
今季8度目のマウンドでは、強力ドジャース打線を相手に5回2死までパーフェクトの快投を見せた。6回には1死からムーキー・ベッツ内野手に二塁打を許すも、フレディ・フリーマン内野手を中飛、ウィル・スミス捕手から空振り三振を奪ってピンチをしのぎ、雄叫びをあげた。
ダルビッシュは4月30日のレッズ戦から3連勝で、いずれも無失点の投球を続けている。MLB106勝、NPB93勝で日米通算199勝とし、201勝の野茂英雄氏(MLB123勝、NPB78勝)、203勝の黒田博樹氏(MLB79勝、NPB124勝)に次ぐ3人目の日米通算200勝まであと「1」に迫った。
指揮官は「速球が生き生きとしていたし、思い通りに制球していた。ボールにスピンもかかっていたし、ストライクも奪えていた」と称賛。「復帰してから、明らかに素晴らしい投球をしている。難しい打線を相手に7回まで投げてくれた」と話した。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 08:10
西武のアギラーは30試合で打率.204、2本塁打10打点…8日に登録抹消
西武の新外国人ヘスス・アギラー内野手は、今月8日に右足首痛のため出場選手登録を抹消された。
2024年05月13日 08:00
ヤクルトの西川遥輝が12日の巨人戦で今季初盗塁を決めた。
西川は2−1の7回にライト前に適時打を放った一塁走者・サンタナの代走で登場すると、青木宣親の初球に二盗。これが西川にとって今季初盗塁となった。
西川は4度(14年、17年、18年、21年)盗塁王を獲得したこのある足のスペシャリストで、現役通算333盗塁は現役トップの数字だ。スタートを切る時は「どこも見ないですね。投手全体を見る感じ」とのことだ。
盗塁へのこだわりについて、「なるべく初球にスタートを切りたいと言う思いはありますが、経験が邪魔をする事があって中々そうもいかない時がある」と、失敗した時のことを考えスタートが切れない時もある。恐怖心と向き合い、盗塁数を積み重ねてきた。
新天地・ヤクルトでの初盗塁。この盗塁をきっかけに、チームの勝利に繋がる盗塁をどんどん見せて欲しいところだ。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
2024年05月13日 08:00
「広島(降雨中止)中日」(12日、マツダスタジアム)
広島・石原貴規捕手(26)が12日、首脳陣の期待に応えて“勝てる捕手”を目指すと誓った。今季初めてスタメンマスクをかぶった10日・中日戦で、攻守にわたって躍動した中で、新井監督が今後の出場機会増を示唆。それを受け「今まで通り、しっかり準備して(試合に)入ればいい。気負っても仕方ない」と意気込みを示した。
10日の一戦は4投手をリードし、勝利に貢献。打ってはマルチ安打とアピールした。この日、指揮官は石原について「肩も強いし打撃もいいものを見せてくれている。マスクをかぶることが少し増えてくるのかな、という感じ。試合に出ながら経験していってもらいたい」と先発起用の頻度を増やす考えを明かした。
石原は緊張感漂う1軍舞台でも「思い詰めてやるより、楽しんでやった方がいい」と、決して自分を追い込まない心構えを大切にしている。その契機は年明け1月、ソフトバンク・甲斐との合同自主トレにあった。
参加した他球団のメンバーとの会話で、心の持ち方についてヒントを得たという。「『これはダメ、アレはダメ』となると(自分で自分の)首を絞めてしまう。自分の中で、幅を持たせてあげた方がいい」。その中でも「結局、勝たないと評価されない」という軸は変わらない。
「今(チャンスを)つかむ時だと思うけど、そこにこだわり過ぎると良くない。根本的な部分は変わらずに」。捕手らしい落ち着きで、任された試合を白星で締める。
2024年05月13日 07:49
○ パドレス 4−0 ドジャース ●
<現地時間5月12日 ペトコ・パーク>
サンディエゴ・パドレスが完封リレーで同地区カード勝ち越し。先発したダルビッシュ有投手(37)が7回無失点の好投で今季3勝目、日米通算199勝目を挙げた。
母の日に合わせ、ピンクのグラブを身に着けてマウンドに上がったダルビッシュが初回を三者凡退で終えると、パドレスは1回裏、フェルナンド・タティスJrとジェーク・クロネンワースの二者連続本塁打で2点を先制。援護を受けたダルビッシュは4回までパーフェクト投球を展開した。
追加点を貰った5回表には、二死からこの試合最初の四球と安打を許し、得点圏にランナーを背負うも無失点。6回表は一死からベッツに二塁打を打たれたが、フリーマンを中飛、スミスを空振り三振に仕留め、ピンチを脱出。7回表も三者凡退とし、今季最多107球を投じて7回無失点。8回表はワンディ・ペラルタ、最終回は守護神ロベルト・スアレスで逃げ切り成功。ダルビッシュが白星を手にした。
この勝利でパドレスは同地区首位ドジャースとのカードに勝ち越し。4カード連続の勝ち越しで貯金を1とした。次カードは同地区最下位のロッキーズを本拠地へ迎え、3連戦を行う。
この試合のダルビッシュは7回2安打、1四球、7奪三振、無失点の内容で今季3勝目。日米通算200勝へ王手をかけた。現地時間4月30日に負傷者リストから復帰して以来、3試合17イニングで無失点投球を継続。今季8戦目を終え、成績は3勝1敗、防御率2.43となっている。
なお、ドジャースの大谷翔平は今季2度目の欠場。前日の試合で腰の張りにより途中交代していたため、休養を取る形となった。
2024年05月13日 07:46
2日のダイヤモンドバックス戦以来2度目の欠場…監督は14日に復帰を示唆
■パドレス 4ー0 ドジャース(日本時間13日・サンディエゴ)
ドジャース・大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、腰の張りで敵地・パドレス戦を欠場した。
2024年05月13日 07:45
ドジャース相手に快投…野茂、黒田に次ぐ日米通算200勝にリーチ
■パドレス 4ー0 ドジャース(日本時間13日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手が12日(日本時間13日)、本拠地でのドジャース戦に先発。7回101球、2安打7奪三振無失点の快投で日米通算199勝目となる今季3勝目(1敗)を挙げた。
「母の日仕様」のピンクのグラブでマウンドにあがった。初回を3者凡退に抑えると、チームはその裏にフェルナンド・タティスJr.外野手、ジェイク・クロネンワース内野手の2者連発で先制。援護を貰うと、2回以降もアウトを積み重ね、5回2死までパーフェクトの快投を見せた。
6回には1死からムーキー・ベッツ内野手に二塁打を許すも、フレディ・フリーマン内野手を中飛、ウィル・スミス捕手から空振り三振を奪ってピンチをしのぎ、雄叫びをあげた。
7回は1死から2者連続三振を奪いガッツポーズを見せた。最速は96.4マイル(約155.1キロ)で、前回登板となった6日(同7日)のカブス戦に続いて無失点で降板。ここまで積み上げた勝利はMLB106勝、NPB93勝で通算199勝。201勝の野茂英雄氏(MLB123勝、NPB78勝)、203勝の黒田博樹氏(MLB79勝、NPB124勝)に次ぐ3人目の日米通算200勝まであと「2」に迫った。
ドジャースの大谷翔平投手は11日(同12日)に腰の張りを訴えたため、この日はベンチスタート。ダルビッシュとの対戦はなかった。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 07:30
【DeNA】昨日から一転ホームが遠い0封負け…好投ながら敗戦投手の大貫晋一「無駄な四球からの失点になってしまい反省しています」
先発が必要十分のピッチングを見せたが、打線が沈黙。昨日の爆勝の勢いを活かすことができす、このカード負け越しとなってしまった。
結果的にではあるが、ピッチャーに与えたフォアボールがこの一戦のポイントとなってしまった。DeNAの先発・大貫晋一は3回2死までパーフェクトピッチングと最高の立ち上がりだったが、9番目のバッター才木浩人を簡単に追い込みながらもフォアボールで出塁させてしまうと、続く井上広大にこのゲーム初ヒットを許しピンチを広げられてしまう。すると2番の中野拓夢にライト線に運ばれ1点を献上。
打線は才木の前に4安打のみと抑え込まれ、母の日使用のピンクのバットから快音が響くことはなかった。
8回を投げ切り失点1と好投しながらも、敗戦投手となってしまった大貫本人は「無駄な四球からの失点になってしまい反省しています。投手に対して四球を2個与えてしまった原因は何なのか考えて次回登板まで取り組みたいと思います」と反省の弁。
三浦監督は「ピッチング自体はね、非常に良かったと思うし、ブルペンの状態からそのまま試合でもしっかり組み立ててね、それが生きてました」と高評価。しかし「やっぱりあの1点に尽きるかなと。ツーアウトランナーなし、ツーストライクまで追い込んでからのフォアボールですね。それ以外は本当に良かったかなと思いますけど、結果こういう流になれば、あの1点がってなりますけどね」と本人同様、唯一の失点につながったピッチャーへの四球を悔やんでいた。
完封を許した才木には「よかったですね。真っ直ぐも強かったですし、変化球のキレもね。チャンスは何回か作れましたけど、うまくいかなかったですね」と唇を噛んだ。
ただ頭部打撲で心配されながら、この日復帰していきなり2安打と結果を出した宮粼敏郎に「幸い昨日1日だけですんだんで良かったですね。今日の状態見ても、もう問題ないかなと。試合に出て、ボールの見え方とかも特に問題なかったって言ってましたしね」とホッとした表情。また最終回に代走で盗塁を決めた森敬斗には「非常に自分が何を求められてるのかっていうことを、しっかりと初球に決めくれるっていうのも、しっかり準備できてるからだと思います」と攻撃のオプションが増えた点にも満足げだった。
筒香嘉智が帰還し一気に波に乗りたかった3連戦は、残念ながら勝ち越せなかった三浦ベイスターズ。来週からの北陸で、再び勢いを取り戻してもらいたい。
写真・取材・文 / 萩原孝弘
2024年05月13日 07:30
チャリティイベントの様子がYouTubeで公開された
ドジャース専門メディア「ドジャー・ブルー」が11日(日本時間12日)、YouTubeチャンネルで今月2日(同3日)に行われたチャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」の様子を公開。選手がパートナーと会場に到着する様子や、関係者のスピーチの様子が投稿された。
大谷翔平投手は真美子夫人とともに登場。真美子夫人は大谷の左腕に手を添え、2人はリラックスした笑顔を浮かべていた。会場では「マミコ! アンド、ショウヘイ、オオタニ!」と紹介をうけた。
階段から降りる際には、大谷が手をとってエスコートした。他にもデーブ・ロバーツ監督、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手夫妻もスーツやドレスを着用して登場している。
動画では地元TV局「スポーツネット・ロサンゼルス」のレポーター、キルステン・ワトソンさんや、球団オーナーのマーク・ウォルター氏、ドジャース・ファウンデーションのCEOを務めるニコール・ホワイトマンさんらのスピーチも収められている。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 07:22
MLB公式インスタグラムが公開
■パドレス ー ドジャース(日本時間13日・サンディエゴ)
MLB公式インスタグラムは12日(日本時間13日)、「Mother’s Day(母の日)」に際し、選手たちと母の2ショット写真を投稿。
2024年05月13日 07:20
大谷翔平は11日のパドレス戦前に元ロッテ、巨人のクルーズと再会
■ドジャース 5ー0 パドレス(日本時間12日・サンディエゴ)
ドジャース・大谷翔平投手が11日(日本時間12日)、ペトコパークでのパドレス戦前にロッテ、巨人などでプレーしたルイス・クルーズ内野手と談笑した。クルーズの息子も“同席”し、大谷の記念撮影・ファンは「羨ましい」などと反応していた。
クルーズは現在40歳で、昨年もメキシカンリーグの球団に所属していた。球場を訪れると、息子とともに園田芳大通訳を交えて山本由伸投手と約10分間談笑。その後、グラウンドに姿を見せた大谷とも言葉を交わしていた。
クルーズは自身のインスタグラムに数々の写真を投稿。息子と大谷との3ショットや“クルーズ・ジュニア”が、大谷からキャップにサインをもらっている様子や山本、ベッツらとの2ショット写真なども投稿していた。
大谷との再会の様子にSNS上にファンから「選手の子供達が羨ましい」「クルーズが嬉しそう」といった声があがっていた。
クルーズは2014年から4年間日本でプレー。2014年にはロッテで126試合に出場して16本塁打、2015年も133試合に出場して16本塁打を放った。その後は巨人、楽天でプレー。2016年の6月5日、大谷が当時自己最速となる163キロを投じたのは巨人時代のクルーズだった。(Full-Count編集部)
2024年05月13日 07:10
巨人を自由契約…藤田宗一氏は、斎藤隆氏の勧めで鷹・王会長に連絡を取った
38歳で巨人を自由契約となり、入団テストでの古巣ロッテ復帰も叶わなかった中継ぎのスペシャリスト藤田宗一氏は、元メジャー投手の助言でプロ生活が延びた。「背中を押して頂きました。自分は何か困った時には、いつも貴重な出会いがある。有り難いことです」。野球人生を支えてくれた恩人たちへの感謝を忘れることはない。
2010年の暮れ、途方に暮れていた藤田氏は3学年上の斎藤隆氏と食事をした。斎藤氏は1991年ドラフト1位で横浜(現DeNA)に入団してからら2015年楽天での引退までNPB2球団、ドジャースなどメジャー5球団を渡り歩いた右腕だ。「トレーニングの先生が同じだったご縁で、一緒に自主トレをしていました。僕は“隆塾”の一期生なんです」。
進路の窮状を嘆くと、斎藤氏は各球団の陣容を調べ始めた。ソフトバンクに目を止め、「まだ枠が空いてるぞ。電話しろ」と命じた。
藤田氏は驚いた。「誰にするんですか? と聞いたら『王さん(王貞治球団会長)だ』と。自分なんかが王さんに電話するなんて無理でしょう……と返しても『駄目だーっ、するしかない。お前、野球やりたいんだろ!』って一喝されました」。
数日後、王氏に直接電話をかけて状況を説明した。2006年の第1回WBCでは日本代表監督とメンバーの間柄。年が明けて折り返しがあった。ソフトバンク側は藤田氏の肩を不安視していた。「王会長は『投げられるのか、育成契約でも大丈夫か。こっちに来てみて状態がよければ支配下にする』と仰いました」。1月に育成枠で入団し、キャンプを経て3月に晴れて支配下登録を掴み取った。2011年オフに鷹から戦力外、独立L群馬で兼任コーチ…待った朗報
「王さんにはWBCもソフトバンクでもお世話になった。会長がホークスの監督だった2001年の球宴にも選んでもらっていた。王さんに迷惑をかけたくない。その一心で、あの時のキャンプは頑張りました。今でも毎年キャンプに挨拶に行ってます」。
ソフトバンクは2011年、日本一。藤田氏は19登板で防御率9.64だった。「空気的に大体分かるじゃないですか。日本シリーズ制覇のビールかけの後、仲の良い杉内(俊哉=現巨人投手チーフコーチ)に『俺、球団から明日連絡があるんちゃうか?』と話をしたら『ここまで来て絶対ないですよ』と言ってくれたのですが。次の日です。『あー、やっぱりな』でした」。自身3度目の戦力外通告を受けた。
しかし、藤田氏は挫けない。「体はまだまだ元気だったので」12球団合同トライアウトに参加した。またまた古巣ロッテが接触も「何があったのかポシャリました」。他のNPB1球団からも打診を受けた。選手枠の関係で即獲得とはいかないが、トレード期間中まで体調を維持しつつ待機するよう指示された。
期限は7月いっぱい。NPBの可能性を引き寄せるべく、独立リーグ「ルートインBCリーグ」群馬で兼任コーチとして活動した。「アパートを借りました。給料は月に10万円前後で、生活のための持ち出しも多かったですね」。並行して肉の卸業者で包丁捌きなどの修行を積んだ。「どのみち、あと1、2年で選手としての限界はくる。何か身に付けておかないと。昼間に野球をやって夜は修行です」。セカンドキャリアの選択肢も広げた。
朗報は届かず6月半ば、藤田氏は現役生活にピリオドを打った。「子供と嫁さんに『やめるわ』と伝えました。いつかは野球をやめる時が来るのは、自分でも分かってましたから」。身長173センチの小柄なサウスポーは、全て救援で600試合登板。しっかり足跡を残した。救援一筋600登板、中継ぎの矜持…“降格”の表現に「何言ってんねん」
藤田氏はその後、東京・赤坂で焼き肉店を5年間経営し、接客もした。2017年には長崎・島原中央高校の後輩で、ケニア代表監督を務める廣谷弥咲氏の依頼でアフリカを訪問し、指導した。2022年からはロッテのアカデミーのコーチとして小中学生を教えている。
リリーフ一筋で生き抜いた誇りがある。「今でも中継ぎに“降格”という表現が使われたりしますよね。何言ってねん、と。記者の方に『絶対にそう書かないで』とお願いしたことがあります。出番が読みにくかったり等々、しんどい役割。中継ぎは中継ぎの人しかできないことをやっているんです」。
「先発」の記憶がファームで1度あるという。ソフトバンク時代の2011年7月15日、中日戦(ナゴヤ)。「その日は先発ピッチャーがいなくて中継ぎ陣で回す試合でした。暑かったから『一番年上で体がキツイので、僕が先に投げて、ゆっくり休んでいいですか』と頼みました」。5回を2安打1失点(自責はゼロ)。ほぼ完璧に抑えた。
「実はそこでも中継ぎの準備のやり方で先発したんですよ。登板ギリギリまで投球練習をしないから、周りは『いつボール投げんねん』と心配してました。『あー大丈夫、大丈夫。俺はすぐ肩できるから』と言いました。中継ぎはいつもこんな感じで、いくので」
藤田氏は生粋のリリーバーなのだ。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月13日 07:00
◆ なんとも悔やまれる投手への投球
DeNAが阪神に完封負け。前日の大逆転劇の勢いを活かせず、このカード負け越しとなってしまった。DeNA先発の大貫晋一は序盤からテンポ良く投げ込み、2回ツーアウトまでパーフェクトピッチングを披露。しかし9人目のピッチャー・才木浩人を簡単に追い込んだあと、4球連続でストライクが入らずフォアボールで出塁を許すと、この日1番に入った井上広大にヒットで繋がれピンチ増大。すると2番の中野拓夢にライト前に運ばれ、あれよあれよという間に先制点を献上してしまった。その後は持ち前の制球力を武器にゴロの山を築かせ8回を最少失点で投げ切ったが、打線が阪神先発の才木浩人から点を奪えず、悔しい4敗目を喫してしまった。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は「1点のきっかけが才木へのフォアボール。なんかやっぱり突かれてしまいますよね」と勝負のポイントとなってしまった四球に着目すると、解説者の大矢明彦氏も「それはその1点で負けちゃったんでね」と同意。続けて「ピッチャーの人ってよくあるじゃないですか、相手のピッチャー投げにくいっていうのは。この打席もツーアウトの場面で簡単に行ったんですよ。ツーストライク取ってから曲げて三振取って終わろうと思ったんだけど、それがね抜けちゃったのよ。それからストライクが入らなくなっちゃってフォアボールになっちゃった」と分析した。
それに対しもう一人の解説者の斎藤雅樹氏は「1番やっちゃいけないと思うのが、やっぱり余計強いんですよね。普通のバッターにフォアボールとやっぱちょっと違うので、『いかんいかんいかん。こんなはずじゃない』というので、余計乱れちゃうっていう時はありました」と元ピッチャーとして、マウンド上での心理状況を説明。また現在はピッチャーのバッティングスキルも上がっていることに触れ「今はもうなんでも投げないと。むしろインサイドとかもね、どんどん使っていかないと抑えられないですよね」と昔よりもピッチャーでも気を抜けないところもこのフォアボールにつながっているのではと解説した。
“四球はピッチャーのエラー”の言葉通りの結果となってしまった一戦。なんとも悔やまれる投手への投球だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』