2024年04月28日 17:18
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ) 前日計量が都内で行われ、出場する全20選手がパスした。 3対3日韓対抗戦では、中堅戦の神龍誠とイ・ジョンヒョンが一触即発。フェイスオフの際にイが両手で神龍の胸を突いて突き飛ばし、「神龍は本当に実力のある素晴らしい選手だと思っているが、明日は違う。僕に勝つことはできない。明日は僕が圧倒的に勝ってみせる。明日、泣かないように気をつけてくださいね」と挑発した。 神龍は「楽しいっすね。おいクソガキ!俺にケンカ売ったらお前、明日死ぬよ。ボコボコにすっからみとけ」と笑顔で返し、イの求めた握手を拒否。イは中指を立ててやり返した。 殺伐とした空気を和ませたのは大将戦で中島太一と対戦するキム・スーチョルで「中島選手、明日は地獄でお会いしましょう」と日本語であいさつ。さらに「私は下戸なんですが、他の2人はとてもよく酒を飲むので、彼らにぜひともおいしいお酒をおごってあげたい。勝ったチームにボーナスを出していただけませんか?」と榊原信行CEOにおねだり。 榊原氏は「勝ったら祝賀会もしたいと思うので、個人的に僕がボーナスを出します。このあと銀行に行って、お金を下ろしてきます」と、ポケットマネーで勝利チームにボーナスを出すことを約束していた。
2024年05月14日 20:49
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)が、飯田沙耶(26)との初防衛戦(18日、横浜武道館)へ意気込んだ。
先月27日の横浜大会で同王座を初戴冠。王座戦を控えながら、体調不良により11日千葉、12日後楽園の2大会を欠場した上谷は14日の調印式で謝罪し「今はトレーニングも再開して、万全な状態で試合をするので安心してください」とファンに呼びかけた。
飯田とは同じ2019年デビューの同期で、新人王トーナメントは上谷が優勝。若手時代はフューチャー王座を争ったことがあるが、ハイスピードのベルトをかけて戦うのは初となる。上谷は「私たち2人だけにしかわからないたくさんの感情と物語がある。でも、こうやってハイスピードのベルトをかけて戦うとは予想していなかった。意味のあるものにしていきたいと思ってます」と語った。
ハイスピード王座戦線で戦うにあたり、得意技のフェニックススプラッシュを封印した。新たな道を歩み始めた王者は「これから私が新しい景色を見せていくので、ハイスピードフェニックスをお見逃しなく」と自信の笑みを浮かべた。
2024年05月14日 20:40
女子プロレス「スターダム」のアイコンことIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、名タッグチームを手玉に取った。
18日の横浜武道館大会では「シンデレラ・トーナメント」覇者・羽南(19)とのタッグ「アイコンタクト」で、藤本つかさ(40=アイスリボン)と中島安里紗(35=シードリング)の「ベストフレンズ」と対戦する。
2016年に浮上した岩谷と紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)のサンダーロックvsベストフレンズが実現には至らかったことなどから、スターダムとアイスリボンの関係は冷え切っていたが、3月27日横浜BUNTAI大会に藤本が来場し、対戦を要求したことから実現に至る。
14日に都内で行われた会見には4選手が出席。8月に現役を引退する中島が「スターダムさんに対して何の因縁も思い入れもないですし、引退まで限られた時間の中で、正直わざわざ殺伐としたくないというのがあったんですけど…」と本音を吐露すると、藤本は「映画でとても忙しそうなのでケガをしないで、頑張ってください」。自身の半生を描いた映画「家出レスラー」の公開を17日に控え、多忙を極める岩谷に皮肉のメッセージを送りつけた。
すると岩谷は「中島安里紗さんはあまりやる気が伝わってこないというか、ただの2人の思い出の試合にしようとしている感じがすごく伝わってきて」とチクリ。さらに「長年やってきたベストフレンズだからこそ、タッグのベルトも取ったことがないアイコンタクトが2人に勝ったら最悪な締めくくりになるでしょう。バットエンドを描いて、思い出を壊しにいきたいと思います」と堂々と宣言した。
この日はコメントがさえ、これで調子づいたアイコンは何を思ったのか「藤本つかささん、家出レスラーの宣伝ありがとうございます」と言いながら、サイフから取り出した映画のチケットを3枚ずつ藤本と中島にプレゼント。「これ見て、X(旧ツイッター)とかで感想を投稿してもらえればと思います」。
ところが降壇する際、テーブルにはチケットがそのまま残され、岩谷は「あとでカバンに入れておくよ!」と2人を追いかけていった。
2024年05月14日 19:33
「邪道」大仁田厚が14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。11日のJ1の川崎―札幌戦の試合直前に電流爆破マッチを敢行した、とどろきスタジアムを管轄する川崎市の中原消防署を表敬訪問したことを報告した。
この日、署員との笑顔のツーショット写真を貼り付けた大仁田。
「#ノーファイヤー」の表題のもと書き出すと、「ファイヤーじゃないよ ノーファイヤーだよ 川崎フロンターレの、とどろきスタジアムも管轄の中原消防署を表敬訪問」と報告。「心は燃やしても家燃やすなよ 火の元には気をつけろよな! ノーファイヤーじゃ!」と呼びかけた。
大仁田は11日、スタジアム前の特設リングで電流爆破バットデスマッチを行い、ほぼ全観客がサッカーファンの前でFMW時代からの盟友・雷神矢口、リッキー・フジと組んでミスター・ポーゴ、櫻井匠、怨霊組と激突。
矢口と櫻井の前後からの電流爆破サンドイッチ殴打をさく裂させKO。すかさずフォールし、3カウントを奪い快勝した後、午後3時キックオフの川崎―札幌戦の始球式にもアポ無しで乱入しようとした。
しかし、スタジアム玄関でチーム関係者に阻止され、「俺は始球式をやりたかったのになんだよ!」と絶叫。「来年はやってやるからな!」と吐き捨てたものの、川崎からは1年間のスタジアム出入り禁止処分を食らっていた。
2024年05月14日 16:26
「プロレス・ドラディション」(24日、後楽園ホール)
3月10日、全日本プロレス高崎大会に出場後、急逝したプロレスラーの吉江豊さんの追悼試合「吉江豊MEMORIAL タッグマッチ」を第2試合で行うことが14日、発表された。
2024年05月14日 13:33
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が14日、相模原市のゴルフ場「相模湖カントリー俱楽部」で、走り込み合宿をスタートさせた。
合宿は13日からの予定だったが、あいにくの雨のため当日は所属するM・Tジムで合宿用の特別メニューを消化。改めてこの日の朝から走り込みを行った。
中谷はジムを通じて「初日午前の練習でしっかりと追い込めたので、このイメージのまま身体をいじめこんでいきたいと思います。相模湖カントリークラブさんをはじめ環境をつくってくれるチームに感謝してしっかり仕上げます」とコメントしている。
次戦は夏頃の予定。前日13日には、走り込みに向けて「次戦に向けて、しっかりスイッチを入れる。土台作りをしっかりしていく。より無駄のないボクシングをしていかないとならないので、安定感だったり、芯となる部分、軸となる部分を、たくさん体を動かして作っていきたい」と意気込んでいた。
2024年05月14日 12:00
炎の飛龍藤波辰爾(70)率いる「ドラディション」は、24日の後楽園ホール大会で3月10日に急逝したフリーのプロレスラー・吉江豊さん(享年50)の追悼試合を開催すると発表した。第2試合の「吉江豊MEMORIAL」と題したタッグマッチでLEONAと三州ツバ吉が組み、倉島信行、田島久丸組と対戦する。
吉江さんは3月10日の全日本プロレス高崎大会に出場後に容体が急変。病院へ救急搬送されたが、そのまま帰らぬ人になった。藤波は2006年の無我ワールド立ち上げから吉江さんと縁が深く、ドラディションにも参戦していた。団体への多大なる貢献に感謝を込め、吉江さんの遺族の了承のもと今回の追悼試合が行われることになったという。試合後は追悼セレモニーも予定されている。
既報の同大会メインでは、藤波が永田裕志(新日本プロレス)、LEONAと組み、宮原健斗(全日本プロレス)、関本大介(大日本プロレス)、綾部蓮(全日本)と激突。セミでは越中詩郎、船木誠勝、AKIRA組が、長井満也、黒潮TOKYOジャパン、MAZADA組と対戦する。
2024年05月14日 12:00
プロレス界のレジェンド藤波辰爾(70)が主宰する「ドラディション」は14日、2024年第2弾大会「DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE―2」で3月10日に50歳で急逝した吉江豊さんの追悼試合を行うことを発表した。
吉江さんは2006年から09年までドラディションの前身「無我ワールド」時代からトップレスラーとして団体を支えた。しかし、今年3月10日の全日本プロレスGメッセ群馬大会で井上凌と組んで大森北斗、崔領二と対戦したが試合後に体調が急変し搬送先の病院で急逝した。
団体にとって多大な功績のある吉江さんの追悼試合にドラディションは「団体への多大なる貢献へ感謝を込め、ご家族の御了承のもと、ドラディションの選手たちによる追悼試合を行うこととなりました。また、追悼試合後は、藤波辰爾選手、長井満也選手などが参加し追悼セレモニーを行います」と発表した。
「吉江豊MEMORIAL」と銘打たれた追悼試合はLEONAが吉江さんと対戦した三州ツバ吉と組んでドラディションの倉島信行、元ドラディションの田島久丸と対戦する。吉江さんとドラディションのリングでゆかりのある4人が天国の吉江さんへ戦いをささげる。
吉江さんは、1974年1月5日、群馬・前橋市生まれ。高校卒業後にプロレスラーを目指し元プロレスラーのアニマル浜口さんが主宰する東京・浅草の「アニマル浜口トレーニングジム」で練習を重ね、94年2月に新日本プロレスに入門した。同年12月9日の小島聡戦でデビュー。99年からの海外武者修行を経て2000年には永田裕志、中西学、故福田雅一さんらとユニット「G―EGGS」を結成しトップ戦線で活躍した。
2003年6月には棚橋弘至とのタッグでIWGPタッグ王座を獲得したが2006年1月に新日本を退団。フリーを経て06年8月からは藤波辰爾が主宰する「無我ワールド・プロレスリング」に所属した。同団体が「ドラディション」となってからも体重160キロを超えるパワーあふれるファイトで所属選手として団体を支え、09年7月にドラディションを退団し、以後、フリーとしてプロレスリング・ノア、全日本などで活躍していた。
◆ドラディション5・24後楽園カード
▼メインイベント〜 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
藤波辰爾、永田裕志、LEONA VS 宮原健斗、関本大介、綾部蓮
▼セミファイナル〜 6人タッグマッチ 45分1本勝負
越中詩郎、船木誠勝、AKIRA VS 長井満也、黒潮TOKYO JAPAN、MAZADA
▼タッグマッチ 30分1本勝負
田中将斗、納谷幸男 VS 石川修司、吉田綾斗
▼タッグマッチ 30分1本勝負
TAMURA☆GENE☆、将軍岡本 VS 羆嵐、アンディ・ウー
▼吉江豊MEMORIAL タッグマッチ 30分1本勝負
LEONA、三州ツバ吉 VS 倉島信行、田島久丸
▼シングルマッチ 10分1本勝負
チチャリート・翔暉 VS 秦野友貴
2024年05月14日 09:14
「日本人で初めてボブ・サップをKOした」という身長195センチの大男が『BreakingDown12』オーディションに登場。
2024年05月14日 07:00
【取材の裏側 現場ノート】「年末からのことがウソのようですよね。僕が黙っているということは、イコール今の全日本プロレスは平和だということです」
先日、青柳優馬との会話の中でこんな言葉が出た。確かに1月から全日本の記事に並んだ「乗っ取り」「黒幕」「洗脳」「退団」というスキャンダラスな見出しは一切消え、史上最年少3冠ヘビー級王者・安齊勇馬の誕生や宮原健斗の優勝で幕を閉じた春の祭典「チャンピオン・カーニバル」を報じる通常モードに切り替わった。
原因は、3月30日大田区大会での3冠王座陥落を機に王道マットを撤退した中嶋勝彦だ。昨年11月に3冠王座を奪取すると、謎の「闘魂スタイル」を掲げ団体をかき回した。時を同じくして福田剛紀社長が迷走モード。元日にはバカ殿様の格好で動画に出演したことが大きな波紋を呼び、同社長に見切りをつけた石川修司らが団体を去った。
しかも諏訪魔専務の告発により、中嶋を裏でコントロールし、福田社長の個人アドバイザーを務める黒幕が存在することが明らかとなり、選手、スタッフらは猛反発。特に優馬は急先鋒として批判を繰り返してきた。
まるで昭和のプロレス界をほうふつとさせる一連の出来事を経て、王道マットはどうなったのか。優馬が「会社にも選手にも大打撃だったと思いますが、今は内部もそうですし、選手、ファンも含めて一体感が生まれたように感じます」と認めるように、団体が一つになったのは事実だ。
一方で、優馬は「ないとは思いますが…」としつつ「これを見越してのあの行動だったとしたら、社長は天才ですよ。もう僕は二度と逆らえません」とも。すべて福田社長が団体をまとめるために描いたものだとしたら、結果的には大成功だったということになるが…。
ただし、諏訪魔と優馬は平和な全日本マットにどこか退屈してそう。「劇薬は賞味期限が短いので、また次の劇薬が現れるでしょう。なので今は平和な時間を満喫しています」と諏訪魔が言うように、中嶋に代わる劇薬は誕生するのか。
(プロレス担当・小坂健一郎)
2024年05月14日 06:00
全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・安齊勇馬(24)が、春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」覇者の宮原健斗(35)を迎えるV1戦(29日、後楽園ホール)に向けて闘志をみなぎらせた。
12日のCC優勝決定戦(横浜)で斉藤ジュンを下し、5年ぶり2度目の優勝を果たした宮原から挑戦表明を受けて決まった一戦。安齊は「一挙手一投足に無駄があるようでない。学ぶものがあるし、尊敬できると思う」と警戒しつつも「防衛できても、完全に超えたとなるわけではないと思います。ただ、そういうのを抜きにして、今のエースの宮原健斗に勝ちたいんです」と続けた。
今の王者には、CCを通じて得た自信がある。「『史上最弱の3冠王者』とまで言われて、それを払拭したいというのがありました。対戦相手だけじゃなくて、僕を認めていないファンとの戦いでもあったんです」と過酷なリーグ戦を振り返る。3月に中嶋勝彦を大逆転で破って史上最年少での戴冠を果たしたが、あっけない幕切れから賛否を呼んだからだ。
結果は4勝3敗でブロック敗退となったが「自分の中では100点です。やれるだけのことはやったし、後悔がないので」と胸を張る。連日メインを任されたことで成長を実感。常にセミより前の公式戦に、試合内容で負けないことを意識していたという。
象徴となったのが4月21日幕張大会だ。宮原vs青柳優馬という団体屈指の好カードをセミに追いやり、メインでパートナーの本田竜輝と戦った。敗れはしたが「内容としては2人で、セミといい戦いができた。って言うと何か青春みたいですけど、メインのプレッシャーをはね返せた。そういう自信が持てました」。エースを相手に進化を証明する。
2024年05月14日 05:00
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=が2日目の13日から休場した。日本相撲協会に「左肋軟骨(ろくなんこつ)損傷、右変形性膝関節症にて、3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出した。休場は2場所連続通算21度目で、横綱在位17場所で10度目。
2日の横綱審議委員会の稽古総見で左脇腹を負傷。初日は新小結大の里に敗れていた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「膝(の古傷)と、脇の肉離れのような感じ。痛すぎて力が出ない状態で、せきをしただけで痛い」と説明。「やるからには万全の状態でやらないと」と、名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)での復帰を目指す方針を示した。
大関貴景勝(27)=常盤山=も休場した。相撲協会に「頸椎椎間板ヘルニアで3週間程度の安静加療を要する見込み」との診断書を提出。初日は平戸海に敗れていた。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、慢性的な痛みを抱える首の状態が悪化。再出場については「しません」と否定した。休場は3場所連続13度目で、このまま全休すれば、名古屋場所は9度目のかど番となる。
2024年05月14日 05:00
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
琴ノ若改め大関琴桜が熱海富士を肩すかしで退け、初白星を挙げた。
2024年05月14日 05:00
ボクシングのWBC世界バンタム級王者、中谷潤人(26)=M・T=が13日、神奈川県内で合宿入りした。
走り込み合宿だが、初日は雨でジムワークに変更。30秒ずつ相手が交代するスパーリングを初めて行い「休む暇ももらえないんで、その分辛い。しんどい」と苦笑しつつ「すごくいい経験になった。(今後も)やりたい」と継続採用する考えを示した。合宿は16日までで「安定感とか、芯、軸となる部分を、たくさん体を動かして作っていきたい」と意気込んでいた。
2024年05月14日 05:00
重大発言だ。女子プロレス「スターダム」の闇の黒虎スターライト・キッドが、代名詞とも言える虎のマスクを脱ぐ可能性があることを明かした。
4月27日横浜大会で極悪軍団「大江戸隊」を追放されてから、中ぶらりんな状態が続いている。無所属となったキッドに真っ先に救いの手を差し伸べたのが「コズミック・エンジェルズ(CA)」率いる中野たむで、これまで4大会でCAとの共闘が実現した。
一方、かつてキッドが所属した「STARS」の岩谷麻優も「いつでも戻ってきていいよ」とラブコールを送り、11日の千葉大会でチームを結成。実力と抜群の人気を誇ることから黒虎争奪戦が起こっている。
当の本人はいまだ新たな所属先を決めかねているが、「自分でユニットを選ぶとか、道を選ぶことをしたことがなかったので、こういう機会が新鮮。(6日の『ALL TOGETHER』で)なつぽいとも初タッグが組めて楽しかったし」。しばらくは無所属として活動することを決め、今後は別のユニットと組むことも増えそうだ。
ただし、移籍先候補は団体内だけにとどまらない。「そこから一緒にやるユニットが見つかるかもしれないし、また別の道とかも考えなきゃいけないかなって思っていて。私はベビーもヒールも経験してきて(米団体)スパーク女子のベルトも持っている。海外武者修行じゃないけど、他団体ユニットもそうだし、もしくは自分から動いて何かをつくり上げるとか。正直、リーダーとかって面倒くさいが勝つんだけどね」。
長期的な海外マット参戦だけでなく、新ユニット設立の考えもあるという。さらに「最悪な場合、武者修行から帰ってきてマスクがなくなっているかもしれないし。もしかしたらスターダムで埋まっちゃうなとか思ったら、また新たな姿に変えないといけないかも」と示唆した。
キッドは2015年10月にマスクウーマンとしてデビュー。自身のSNSでは手で口元だけを隠した写真を頻繁にアップし、また21年2月のワンダー王座戦では当時の王者・ジュリア(現マリーゴールド)の手でマスクにハサミを入れられたことがあるが、一度も素顔をさらしたことはない。
「いろいろな選択肢が自分の中にあります」という黒虎の決断は――。
2024年05月14日 05:00
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」Bブロック公式戦(13日、後楽園ホール)で、KUSHIDA(41)がIWGPジュニアヘビー級王者SHO(34)を撃破し開幕2連勝を飾った。7年ぶり3度目の優勝、そして2019年1月に失って以来のIWGPジュニア奪取に向け、独自路線の野望を披露。まさかのアフリカ・ウガンダ進出まで見据えている。
セコンド介入をはじめとした反則を駆使したSHOから、クロスアーム式ジャックナイフエビ固めで3カウント。技ありの逆転勝利を収めた。
今大会は左肩負傷で欠場のYOHに代わっての緊急出撃だったが、準備は整っていた。1月から米TNAとの2団体所属選手になり、今年だけで米国、カナダ、フランス、英国、オーストラリア、日本の6か国で試合に出場。「状態的には優勝した2015年、17年よりベストだと思ってます。1年前より進化を見せられるんじゃないかな」と自信をのぞかせる。
これで過去4度優勝の高橋ヒロム、そして現王者のSHOと優勝候補を連破。絶好発進のKUSHIDAが狙うのは、もちろんBOSJ制覇とIWGPジュニア戴冠だ。
「高くて分厚い壁というのはヒロムと(エル)デスぺ(ラード)に任せて。あんなに責任感はないですから、私は。あの2人がいるからこそのびのびやれるという。自由にやる海外放浪おじさんみたいな感じで、面倒くさい壁にはなれるかな」とひょうひょうと独特な理想の王者像を明かした。
自由に海外の空気を吸うことをライフワークとする男ならではのビジョンもある。「新日本プロレスという会社は、世界に誇れる企業になれると思うんです。米国大会はもちろん重要だし、辻(陽太)君が言ってるアジアに向けてっていうのも大賛成。そういうところで世界に名前を売ってきたKUSHIDAの役割がまだまだあると思います」と豪語する。
さらに「このキャリアでIWGPジュニアを取ったら、また違う光景が広がってくるかなと。やったことない国でもやりたいですよね。ウガンダとか面白そうじゃないですか」。ノーリングで土の上で戦う映像がSNS上で話題を呼んだウガンダの団体「SGW」にまで興味を示した。
リザーバーから頂点へ。世界を旅するKUSHIDAが復権を果たす。