2024年04月28日 22:44
全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は28日、名古屋国際会議場で公式戦6試合が行われ、Bブロックでは最年少3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(24)がハートリー・ジャクソン(44)を下し、首位タイに浮上した。 試合前の時点で同ブロックは斉藤ジュンが勝ち点8の首位。ここまで3勝2敗で勝ち点6の安齊は一つも落とせない状況だ。気迫満点の表情でリングに立ったが、ゴングと同時にジャクソンのラリートをくらい先制を許すと、苦しい展開を強いられた。 続けざまにエプロン上でデスバレーボムを浴び、5分過ぎには強烈なセントーンをくらって大の字に。開始から7分は防戦一方となった。 2発目のデスバレー弾は間一髪回避し、ここからフロントスープレックス、ダブルアームスープレックス、フェースロックでたたみかけるが、決めきれない。それでも投げっ放しジャーマンから再びフェースロックで捕らえ、逆転勝利を収めた。 これで勝ち点を8とし、ジュンと並び首位に浮上。ただし残る公式戦は5月4日三条大会の鈴木秀樹戦だけで、ジュンは2試合、勝ち点6で追う鈴木も2試合を残している。 それでも安齊は「後がねえけど、まだ優勝決定戦が残っているんだ。ラスト、新潟か。鈴木秀樹、最後の最後にめちゃくちゃ面倒くさい人が残っているけど、必ず俺が勝って優勝します!」ときっぱり。最年少&デビュー最短優勝はあきらめていない。
2024年05月15日 05:00
「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)
平幕熱海富士が大関霧島を押し倒し、2勝目を挙げた。初日の豊昇龍戦に続く大関撃破。目標とする新三役へ、序盤で弾みをつける白星を手にした。霧島は2敗目。大関豊昇龍は大栄翔を下して初白星。大関琴桜は平戸海を退け、2勝目を挙げた。勝ちっ放しは宇良ら平幕7人。
インパクトは強烈だ。熱海富士が霧島を吹っ飛ばした。立ち合いで相手の当たりを受け止め、引きに乗じて追撃。重量感たっぷりにわずか3発で押し倒すと、尻もちをついた大関は土俵下に1回転して落ちていった。
春場所に続く2大関撃破。テレビインタビューでは「落ち着いていたのかなとは思います」と淡々と振る舞ったが、花道の奥では41本もの懸賞の束に満面の笑み。人懐っこい表情を全開にした。
4月から一時閉鎖となった旧宮城野部屋勢が合流。伸び盛りの21歳にとっては「新しい若い子がいっぱい入ってきて、より一層稽古が激しくなった」と、さらに自分を磨く環境が充実した。上位総当たりも3場所目。2場所連続で千秋楽まで優勝を争った昨年後半と比べても、着実に成長の跡を示している。
勝ち越せば、目標に掲げていた新三役は確実。春場所では、同部屋の尊富士が新入幕優勝を飾った。「まだまだ先は長い。あと12番あるんで、頑張ります」と熱海富士。足元を見つめて白星を重ねていけば、三度目の正直となる初Vも見えてくる。
2024年05月15日 05:00
ノアのジェイク・リー(35)が、因縁の新日本プロレス・内藤哲也(41)に意外なメッセージを送りつけた。2人は4月から抗争を繰り広げ、日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(6月15日、北海道・北海きたえーる)で初の一騎打ちが実現する。早くも決戦に向け気合十分かと思いきや、ジェイクの本音は――。
4月の新日本マットに電撃登場したジェイクは、内藤の首に照準を合わせて侵攻を開始。6日のAT(日本武道館)での6人タッグ戦では左目尻から流血させ、必殺FBS(串刺しビッグブーツ)で直接3カウントを奪った。この結果を受けて2人のシングルが決定。ノア22日後楽園ホール大会ではタッグマッチで前哨対決する。
ところが、取材に応じたジェイクは内藤について「何も感じないんですよ。『あれ?』みたいな。やっている感じがしない」という感想。最初に新日本に登場した際、内藤から言い放たれた「遊んでやるぜ」という言葉も引き合いに「私のことを見ているようで見ていないんじゃないかな。言い換えれば、なめられてるのかもしれない」と両手を広げた。
キャリア、実績、業界での立ち位置を含めて内藤に軍配が上がるのは紛れもない事実。ただし、これに異を唱えることはなかった。「でも、私はそれでもいいと思っているんですよ。そのまま、なめていてくれ」と呼びかける。相手が油断すればするほど、自身が有利になるという計算が働いているようだ。
「それで私が(3カウントを)取った日には、内藤本人だけじゃなく周りの選手も嫌でもこちらを見るしかなくなるだろう。そうなればありがたい。いろんなヤツと試合をしたいっていうのはずっと変わらないんだから。常に先々はイメージしているんでね。まあ、お楽しみにしていてください」と気になる言葉を口にし詳細はけむに巻いた。
一方、ノア内でも気になる動きがあった。GHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が合体し、新ユニット「オール・リベリオン」を誕生させたのだ。ジェイクは「大岩(陵平は)どこに行った? 別に2人が組むのはいいけど、唐突だったからね。私は、どっちかっていうとこれで大岩がどうするか気になっているんだ。ファンもそうなんじゃない? これで新日本に戻りますじゃ、『え、それきっかけで?』ってなるし、多分本人もそのつもりはないだろうし。面白そうですよねぇ…」と愉快そうに見物を決め込んだ。
最後はトレーニングを兼ねて取り組むブラジリアン柔術で青帯から紫帯に昇格することが決まったことを報告。公私で充実のジェイクが、プロレス界の中心を走る。
2024年05月14日 22:22
WWEの戸澤陽(38)が、所属ユニット「アルファ・アカデミー」でまさかのパワハラ地獄に陥っている。
チャド・ゲイブル、オーティス、戸澤、マキシン・ドゥプリの4人は、戸澤の妙なダンスもあって人気ユニットとなったが、リーダーのゲイブルがインターコンチネンタル王座取りに失敗して凶暴化。なぜか昭和のコワモテ教師のように、生徒3人を横に並べて「お前らなあ、わかっとんのか!」などと説教を続けてきた。
13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)でも、戸澤はスーパーモデル風ルックスのマキシン、巨漢オーティスとともに一列に並べられ、説教タイム。ゲイブル先生から「トザワ、今夜もビッグチャンスだ。無駄にするなよ。相手はブロンソン・リードだ。それでな、神に誓って、お前があのダンスをしたら…さあ、行くぞ!」と言い渡され、試合前から不安げな表情を浮かべた。
セコンドにゲイブル先生を就けた戸澤の相手は巨体のリード。新日本プロレスマットでは、オカダ・カズチカ(現AEW)を一騎打ちで破ったこともある強豪だ。戸澤はリードの突進をかわして、パンチの雨を降らせた。さらに素早い動きから、ラリアートをかわして顔面にスーパーキック。さらにソバット、延髄斬りと猛攻を仕掛けた。
それでも倒れないリードに、コーナー上段からミサイルキックを発射。この一発で巨漢を見事に横転させた。続けて、リング上をぴょんぴょん跳ねると、超人ハルク・ホーガンばりにタンクトップを破り捨てるパフォーマンス。再びコーナー上段に上がったが、背面アタックをあっさりキャッチされてデスバレーボムを浴びた。そのままリードのTSUNAMI(ダイビングボディープレス)で圧殺され、3カウントを聞いた。
試合後はリング上でゲイブル先生が口角泡を飛ばして、倒れた戸澤を説教…。WWEマットをガッツと気合で生き抜いてきた熱血漢が、無用のパワハラにより道を誤らないことを祈るばかりだ。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月14日 21:50
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、米AEW・TBS王者のウィロー・ナイチンゲールに宣戦布告だ。
2024年05月14日 21:40
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、観衆を味方につけ女王の座にまた一歩近づいた。
4月の祭典「レッスルマニア40」では、ダメージCTRLのリーダーだったベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落した。「WWEドラフト」ではスマックダウンからロウへの移籍が決まり、「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントにエントリー。先週のロウでは1回戦でナタリアを破り、13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では準々決勝でシェイナ・ベイズラーと激突した。
元WWE女子タッグ王者のシェイナは1回戦で、ゼリーナ・ベガに代わって出場したマキシン・デュプリを絞殺。ジョシュ・バーネットの弟子で元UFCファイターの強敵だが、イヨはリングインするといきなり奇襲にあう。首投げで場外に放り投げられ、ストンピングから強烈なヒザ蹴りをぶち込まれた。
だが、ゴングが鳴ると、持ち前のスピード感あふれる攻撃で逆襲。強烈なドロップキックを放ち、ヘッドスプリングを見せて「ヨッシャーッ!」とアピールする。これには悪のユニットの一員にもかかわらず、大歓声が起きた。
シェイナの左腕攻撃でペースを奪われ、リング下の鉄棒に腕を巻きつけられたところに残忍なキックを浴びた。エルボー連打からウラカン・ラナで反撃するも、シェイナの執拗な左腕狙いから逃げ出せない。左腕の激痛で悲鳴を上げたが、コーナー上の攻防を制し、シェイナを場外に転落させた。ここで得意のムーンサルトアタックをさく裂させ、流れを取り戻した。
イヨはスワンダイブ式ミサイルキック、背後からのメテオラで猛ラッシュ。必殺のムーンサルトプレスは防がれて、キリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲されるも、クロスフェースロックで切り返した。それでもシェイナはニーアタックをぶち込み、引き下がらない。ハイレベルな熱闘には、観衆から「This is awesome!(これぞ名勝負!)」のチャントが上がった。
勝負どころでイヨは、シェイナのニーアタックをキャッチしてドラゴンスクリュー。コーナーに吹っ飛ばすと、すかさずメテオラで両ヒザを打ち込んだ。最後はパーフェクトなムーンサルトプレスを決めて強敵を葬り、準決勝に進出した。
試合後はインタビュアーからマイクを奪うと「私がクイーンになって、そしてチャンピオンに返り咲く!」と日本語で絶叫。グリーンビルの観衆がどこまで日本語を理解しているかは定かでないが…観衆からはまさかの大歓声だ。悪の女王は確かな実力で、ファンの支持も集めている。
準決勝ではライラ・ヴァルキュリア対ゾーイ・スタークの勝者と激突。決勝はPLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で行われる。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月14日 21:21
女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(18日、横浜武道館)で激突する王者・安納サオリ(33)と、挑戦者の壮麗亜美(27)がピリピリムードだ。
14日に都内で行われた調印式で、壮麗は「(これまで)随分、余裕ぶっこいたコメントしてくれているじゃん。『壮麗亜美はまだまだこんなもんじゃない』って? 当たり前だろうが!」と怒りを爆発。12日後楽園大会の前哨戦では直接フォール勝ちを収めたものの、いまだ上から目線の王者に憤りを感じているようだ。
「私はいつものクールでかっこいい安納サオリじゃなくて、感情的でグチャグチャの安納サオリと戦いたいと思ってる。そのために(自分も)ひと皮もふた皮もむけないといけないのかなって思うので。ナメてかかってくんじゃねえぞ!」と気迫をみなぎらせた。
すでに感情的な挑戦者を横目に、王者はいつものように冷静だった。表情一つ変えずに「私のワンダーのベルトに対する今の思いは3つ。1つは自分のため。2つ目は、このベルトとともにしたいことがある。3つ目は約束。だから勝たんといけない」と淡々と口にした。
さらに「私が思う壮麗のイメージって、いろんなチャンスが巡ってきているけど、惜しいところでいつも終わっている感じ。私は壮麗の胸の内にある沸々とした情熱ってもんがもっとあると思う。それが見当違いなのか、18日にわかるんじゃないでしょうか」と不敵に口にするや「こんなもんじゃないって? じゃあ楽しみにしてる。でもさあ、私もこんなもんじゃないから」。詰め寄る挑戦者に見せつけるようにベルトを肩にかけ、そのまま会場を後にした。
2024年05月14日 20:49
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)が、飯田沙耶(26)との初防衛戦(18日、横浜武道館)へ意気込んだ。
先月27日の横浜大会で同王座を初戴冠。王座戦を控えながら、体調不良により11日千葉、12日後楽園の2大会を欠場した上谷は14日の調印式で謝罪し「今はトレーニングも再開して、万全な状態で試合をするので安心してください」とファンに呼びかけた。
飯田とは同じ2019年デビューの同期で、新人王トーナメントは上谷が優勝。若手時代はフューチャー王座を争ったことがあるが、ハイスピードのベルトをかけて戦うのは初となる。上谷は「私たち2人だけにしかわからないたくさんの感情と物語がある。でも、こうやってハイスピードのベルトをかけて戦うとは予想していなかった。意味のあるものにしていきたいと思ってます」と語った。
ハイスピード王座戦線で戦うにあたり、得意技のフェニックススプラッシュを封印した。新たな道を歩み始めた王者は「これから私が新しい景色を見せていくので、ハイスピードフェニックスをお見逃しなく」と自信の笑みを浮かべた。
2024年05月14日 20:40
女子プロレス「スターダム」のアイコンことIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、名タッグチームを手玉に取った。
2024年05月14日 19:33
「邪道」大仁田厚が14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。11日のJ1の川崎―札幌戦の試合直前に電流爆破マッチを敢行した、とどろきスタジアムを管轄する川崎市の中原消防署を表敬訪問したことを報告した。
この日、署員との笑顔のツーショット写真を貼り付けた大仁田。
「#ノーファイヤー」の表題のもと書き出すと、「ファイヤーじゃないよ ノーファイヤーだよ 川崎フロンターレの、とどろきスタジアムも管轄の中原消防署を表敬訪問」と報告。「心は燃やしても家燃やすなよ 火の元には気をつけろよな! ノーファイヤーじゃ!」と呼びかけた。
大仁田は11日、スタジアム前の特設リングで電流爆破バットデスマッチを行い、ほぼ全観客がサッカーファンの前でFMW時代からの盟友・雷神矢口、リッキー・フジと組んでミスター・ポーゴ、櫻井匠、怨霊組と激突。
矢口と櫻井の前後からの電流爆破サンドイッチ殴打をさく裂させKO。すかさずフォールし、3カウントを奪い快勝した後、午後3時キックオフの川崎―札幌戦の始球式にもアポ無しで乱入しようとした。
しかし、スタジアム玄関でチーム関係者に阻止され、「俺は始球式をやりたかったのになんだよ!」と絶叫。「来年はやってやるからな!」と吐き捨てたものの、川崎からは1年間のスタジアム出入り禁止処分を食らっていた。
2024年05月14日 16:26
「プロレス・ドラディション」(24日、後楽園ホール)
3月10日、全日本プロレス高崎大会に出場後、急逝したプロレスラーの吉江豊さんの追悼試合「吉江豊MEMORIAL タッグマッチ」を第2試合で行うことが14日、発表された。吉江さんはドラディションを主宰する藤波辰爾と、新日本プロレス、無我ワールド・プロレスリング、ドラディションと行動を共にしていた。
カードはLEONA、三州ツバ吉組−倉島信行、田島久丸組。ドラディションでは「団体への多大なる貢献へ感謝を込め、ご家族のご了承のもと、ドラディションの選手たちによる追悼試合を行うこととなりました」と説明している。
追悼試合後には藤波、長井満也らが参加し、追悼セレモニーを行う。
2024年05月14日 13:33
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が14日、相模原市のゴルフ場「相模湖カントリー俱楽部」で、走り込み合宿をスタートさせた。
合宿は13日からの予定だったが、あいにくの雨のため当日は所属するM・Tジムで合宿用の特別メニューを消化。改めてこの日の朝から走り込みを行った。
中谷はジムを通じて「初日午前の練習でしっかりと追い込めたので、このイメージのまま身体をいじめこんでいきたいと思います。相模湖カントリークラブさんをはじめ環境をつくってくれるチームに感謝してしっかり仕上げます」とコメントしている。
次戦は夏頃の予定。前日13日には、走り込みに向けて「次戦に向けて、しっかりスイッチを入れる。土台作りをしっかりしていく。より無駄のないボクシングをしていかないとならないので、安定感だったり、芯となる部分、軸となる部分を、たくさん体を動かして作っていきたい」と意気込んでいた。
2024年05月14日 12:00
炎の飛龍藤波辰爾(70)率いる「ドラディション」は、24日の後楽園ホール大会で3月10日に急逝したフリーのプロレスラー・吉江豊さん(享年50)の追悼試合を開催すると発表した。
2024年05月14日 12:00
プロレス界のレジェンド藤波辰爾(70)が主宰する「ドラディション」は14日、2024年第2弾大会「DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE―2」で3月10日に50歳で急逝した吉江豊さんの追悼試合を行うことを発表した。
吉江さんは2006年から09年までドラディションの前身「無我ワールド」時代からトップレスラーとして団体を支えた。しかし、今年3月10日の全日本プロレスGメッセ群馬大会で井上凌と組んで大森北斗、崔領二と対戦したが試合後に体調が急変し搬送先の病院で急逝した。
団体にとって多大な功績のある吉江さんの追悼試合にドラディションは「団体への多大なる貢献へ感謝を込め、ご家族の御了承のもと、ドラディションの選手たちによる追悼試合を行うこととなりました。また、追悼試合後は、藤波辰爾選手、長井満也選手などが参加し追悼セレモニーを行います」と発表した。
「吉江豊MEMORIAL」と銘打たれた追悼試合はLEONAが吉江さんと対戦した三州ツバ吉と組んでドラディションの倉島信行、元ドラディションの田島久丸と対戦する。吉江さんとドラディションのリングでゆかりのある4人が天国の吉江さんへ戦いをささげる。
吉江さんは、1974年1月5日、群馬・前橋市生まれ。高校卒業後にプロレスラーを目指し元プロレスラーのアニマル浜口さんが主宰する東京・浅草の「アニマル浜口トレーニングジム」で練習を重ね、94年2月に新日本プロレスに入門した。同年12月9日の小島聡戦でデビュー。99年からの海外武者修行を経て2000年には永田裕志、中西学、故福田雅一さんらとユニット「G―EGGS」を結成しトップ戦線で活躍した。
2003年6月には棚橋弘至とのタッグでIWGPタッグ王座を獲得したが2006年1月に新日本を退団。フリーを経て06年8月からは藤波辰爾が主宰する「無我ワールド・プロレスリング」に所属した。同団体が「ドラディション」となってからも体重160キロを超えるパワーあふれるファイトで所属選手として団体を支え、09年7月にドラディションを退団し、以後、フリーとしてプロレスリング・ノア、全日本などで活躍していた。
◆ドラディション5・24後楽園カード
▼メインイベント〜 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
藤波辰爾、永田裕志、LEONA VS 宮原健斗、関本大介、綾部蓮
▼セミファイナル〜 6人タッグマッチ 45分1本勝負
越中詩郎、船木誠勝、AKIRA VS 長井満也、黒潮TOKYO JAPAN、MAZADA
▼タッグマッチ 30分1本勝負
田中将斗、納谷幸男 VS 石川修司、吉田綾斗
▼タッグマッチ 30分1本勝負
TAMURA☆GENE☆、将軍岡本 VS 羆嵐、アンディ・ウー
▼吉江豊MEMORIAL タッグマッチ 30分1本勝負
LEONA、三州ツバ吉 VS 倉島信行、田島久丸
▼シングルマッチ 10分1本勝負
チチャリート・翔暉 VS 秦野友貴
2024年05月14日 09:14
「日本人で初めてボブ・サップをKOした」という身長195センチの大男が『BreakingDown12』オーディションに登場。普段は「何発殴られても効かない」という“殴られ屋”の男が陸上の元日本記録保持者という輝かしい経歴を披露すると朝倉未来は「まさにBreakingDownに合ってる」と驚き、瓜田純士も「バケモンだ」と驚嘆した。
【映像】日本人でボブ・サップを初KOした超巨体の「殴られ屋」
13日、朝倉のYouTubeチャンネルで、1分1ラウンドで最強を決める『BreakingDown12』オーディションの最新回が公開。ヘビー級格闘技経験者の組で、「殴られ屋ウルス」を名乗る大柄の人物が現れた。
審査員席の瓜田純士は「サップ西成のパンチも聞いてなかったよね?」と、SNSなどでウルスの存在は知っていた様子。以前はプロキックボクサーだったようで、15年前にボブ・サップにも1RKO勝ちした「初めての日本人」であると自己紹介を行った。
それを聞いていたひな壇の元パンクラス・ライト級1位金田一孝介が「なんで格闘技やめたんすか?」と聞くと、「3分3ラウンドっていうのが自分の身体に合ってなくて。もともと陸上の短距離種目の日本記録上がりでアントニオ猪木さんにスカウトされて……0から100出す力は誰にも負けない」と、次々と見事な経歴を披露する。
この言葉に朝倉は「まさに『BreakingDown』にめちゃくちゃ合ってる」と驚き、瓜田も「バケモンだね」と続いたことでスパーリングなしで本戦出場に進むことが決定。195cmという巨体のウルスに誰が対峙するのか、という問題があったが、「適正体重はライト級ですけど、自分が大きくなってでかい人間を倒したいと思うようになって……やりませんか?」と、先ほどの金田一がいち早く名乗り出る。
コメントVTRでウルスは「パンチの回転は早いですけど、小ぶりなので全然ヘビー級の戦い方ではない。いくら打たれても1発でひっくり返す。3発を1発でひっくり返すのがヘビー級」と自信満々。一方の金田一も「めっちゃ気合い入りますね。1分間殴らせて効かない奴なんですよ。そんなのを倒したら観客湧きますよね」と不敵な笑みを浮かべる。どちらに軍配が上がるのか、注目カードがまた一つ生まれた。
2024年05月14日 07:00
【取材の裏側 現場ノート】「年末からのことがウソのようですよね。僕が黙っているということは、イコール今の全日本プロレスは平和だということです」
先日、青柳優馬との会話の中でこんな言葉が出た。確かに1月から全日本の記事に並んだ「乗っ取り」「黒幕」「洗脳」「退団」というスキャンダラスな見出しは一切消え、史上最年少3冠ヘビー級王者・安齊勇馬の誕生や宮原健斗の優勝で幕を閉じた春の祭典「チャンピオン・カーニバル」を報じる通常モードに切り替わった。
原因は、3月30日大田区大会での3冠王座陥落を機に王道マットを撤退した中嶋勝彦だ。昨年11月に3冠王座を奪取すると、謎の「闘魂スタイル」を掲げ団体をかき回した。時を同じくして福田剛紀社長が迷走モード。元日にはバカ殿様の格好で動画に出演したことが大きな波紋を呼び、同社長に見切りをつけた石川修司らが団体を去った。
しかも諏訪魔専務の告発により、中嶋を裏でコントロールし、福田社長の個人アドバイザーを務める黒幕が存在することが明らかとなり、選手、スタッフらは猛反発。特に優馬は急先鋒として批判を繰り返してきた。
まるで昭和のプロレス界をほうふつとさせる一連の出来事を経て、王道マットはどうなったのか。優馬が「会社にも選手にも大打撃だったと思いますが、今は内部もそうですし、選手、ファンも含めて一体感が生まれたように感じます」と認めるように、団体が一つになったのは事実だ。
一方で、優馬は「ないとは思いますが…」としつつ「これを見越してのあの行動だったとしたら、社長は天才ですよ。もう僕は二度と逆らえません」とも。すべて福田社長が団体をまとめるために描いたものだとしたら、結果的には大成功だったということになるが…。
ただし、諏訪魔と優馬は平和な全日本マットにどこか退屈してそう。「劇薬は賞味期限が短いので、また次の劇薬が現れるでしょう。なので今は平和な時間を満喫しています」と諏訪魔が言うように、中嶋に代わる劇薬は誕生するのか。
(プロレス担当・小坂健一郎)