2024年04月28日 22:05
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(5月6日、東京ドーム) 武居由樹(大橋)の挑戦を受ける王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)が28日、羽田空港着の航空機で来日した。 モロニーは「日本から3人のスパーリングパートナーが来てくれて、ずっとトレーニングに付き合ってくれていた。キャリアでも最高のコンディションなので、いい試合になると思う」と笑顔で絶好調宣言。 「東京ドームで、日本ボクシング史上最大のイベントで自分のタイトルマッチがある以上のことはないと思ったので受けた。日本で試合があれば来たいというのはいつも思っていたので、夢がかなう大イベントで試合があったら断るわけはない」と、東京ドーム興行が挑戦を受ける大きな理由だったことを明かした。 来日は2回目で、前回は大阪でたこ焼きやお好み焼きに舌鼓を打ったという。「たこ焼き、お好み焼き、焼き肉、すし、アサヒビール、日本食はみんな大好き」というモロニーは「まだ試合前だから食べられない。我慢です。試合が終わったらお祝いでおいしい物を食べたい」と、祝勝会を待ち望んでいた。
2024年05月14日 21:50
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、米AEW・TBS王者のウィロー・ナイチンゲールに宣戦布告だ。
18日の横浜武道館大会で同王座への挑戦が決定。14日に都内で開かれた会見では、ナイチンゲールからのビデオメッセージで「私たちは2人とも強くてかわいい。だけど、それだけじゃチャンピオンになれないってことも知っているわね? スターダムのリングで、世界中になぜウィロー・ナイチンゲールがTBSチャンピオンであるのかを教えてあげる」と挑発された。
中野は昨年団体最高峰のワールド王者として活躍したが、10月の同王座戦で左ヒザを負傷。長期欠場に入り、王座返上を余儀なくされた。今年2月の大阪大会で約4か月ぶりに復帰するも、同日にエグゼクティブプロデューサーを務めていたロッシー小川氏が解任に。3月いっぱいで5人の戦友がスターダムを去った。
「みんなの力を借りて復活することができたけど、復帰したその日から心が折れそうでした。スターダムは分裂と言われ、復帰したのにスターダムはどうなっちゃうんだろうって。みなさんを不安にさせないように自分は気丈に振る舞おうって思っていたけど、本当は悲しかった。無力な自分が悔しかった」と振り返る。
復帰後初のシングル王座戦となるだけに、ベルト取りへの思いは強い。「そんな悔しい気持ち全てを強さに変えて、このビックチャンスをつかみ取り、本当の意味でどん底からはい上がります」と宣言すると、おもむろに前髪をわしづかみに。「チャンスの前髪をつかむ準備はできてます。世界で一番強くてかわいいのを世界中に知らしめるのは中野たむだよ。たむを信じてください」と呼びかけた。
復権を目指し、中野の戦いがスタートする。
2024年05月14日 21:40
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが、観衆を味方につけ女王の座にまた一歩近づいた。
4月の祭典「レッスルマニア40」では、ダメージCTRLのリーダーだったベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落した。「WWEドラフト」ではスマックダウンからロウへの移籍が決まり、「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントにエントリー。先週のロウでは1回戦でナタリアを破り、13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では準々決勝でシェイナ・ベイズラーと激突した。
元WWE女子タッグ王者のシェイナは1回戦で、ゼリーナ・ベガに代わって出場したマキシン・デュプリを絞殺。ジョシュ・バーネットの弟子で元UFCファイターの強敵だが、イヨはリングインするといきなり奇襲にあう。首投げで場外に放り投げられ、ストンピングから強烈なヒザ蹴りをぶち込まれた。
だが、ゴングが鳴ると、持ち前のスピード感あふれる攻撃で逆襲。強烈なドロップキックを放ち、ヘッドスプリングを見せて「ヨッシャーッ!」とアピールする。これには悪のユニットの一員にもかかわらず、大歓声が起きた。
シェイナの左腕攻撃でペースを奪われ、リング下の鉄棒に腕を巻きつけられたところに残忍なキックを浴びた。エルボー連打からウラカン・ラナで反撃するも、シェイナの執拗な左腕狙いから逃げ出せない。左腕の激痛で悲鳴を上げたが、コーナー上の攻防を制し、シェイナを場外に転落させた。ここで得意のムーンサルトアタックをさく裂させ、流れを取り戻した。
イヨはスワンダイブ式ミサイルキック、背後からのメテオラで猛ラッシュ。必殺のムーンサルトプレスは防がれて、キリフダクラッチ(裸絞め)で捕獲されるも、クロスフェースロックで切り返した。それでもシェイナはニーアタックをぶち込み、引き下がらない。ハイレベルな熱闘には、観衆から「This is awesome!(これぞ名勝負!)」のチャントが上がった。
勝負どころでイヨは、シェイナのニーアタックをキャッチしてドラゴンスクリュー。コーナーに吹っ飛ばすと、すかさずメテオラで両ヒザを打ち込んだ。最後はパーフェクトなムーンサルトプレスを決めて強敵を葬り、準決勝に進出した。
試合後はインタビュアーからマイクを奪うと「私がクイーンになって、そしてチャンピオンに返り咲く!」と日本語で絶叫。グリーンビルの観衆がどこまで日本語を理解しているかは定かでないが…観衆からはまさかの大歓声だ。悪の女王は確かな実力で、ファンの支持も集めている。
準決勝ではライラ・ヴァルキュリア対ゾーイ・スタークの勝者と激突。決勝はPLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で行われる。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月14日 21:21
女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(18日、横浜武道館)で激突する王者・安納サオリ(33)と、挑戦者の壮麗亜美(27)がピリピリムードだ。
14日に都内で行われた調印式で、壮麗は「(これまで)随分、余裕ぶっこいたコメントしてくれているじゃん。『壮麗亜美はまだまだこんなもんじゃない』って? 当たり前だろうが!」と怒りを爆発。12日後楽園大会の前哨戦では直接フォール勝ちを収めたものの、いまだ上から目線の王者に憤りを感じているようだ。
「私はいつものクールでかっこいい安納サオリじゃなくて、感情的でグチャグチャの安納サオリと戦いたいと思ってる。そのために(自分も)ひと皮もふた皮もむけないといけないのかなって思うので。ナメてかかってくんじゃねえぞ!」と気迫をみなぎらせた。
すでに感情的な挑戦者を横目に、王者はいつものように冷静だった。表情一つ変えずに「私のワンダーのベルトに対する今の思いは3つ。1つは自分のため。2つ目は、このベルトとともにしたいことがある。3つ目は約束。だから勝たんといけない」と淡々と口にした。
さらに「私が思う壮麗のイメージって、いろんなチャンスが巡ってきているけど、惜しいところでいつも終わっている感じ。私は壮麗の胸の内にある沸々とした情熱ってもんがもっとあると思う。それが見当違いなのか、18日にわかるんじゃないでしょうか」と不敵に口にするや「こんなもんじゃないって? じゃあ楽しみにしてる。でもさあ、私もこんなもんじゃないから」。詰め寄る挑戦者に見せつけるようにベルトを肩にかけ、そのまま会場を後にした。
2024年05月14日 20:49
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・上谷沙弥(27)が、飯田沙耶(26)との初防衛戦(18日、横浜武道館)へ意気込んだ。
2024年05月14日 20:40
女子プロレス「スターダム」のアイコンことIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、名タッグチームを手玉に取った。
18日の横浜武道館大会では「シンデレラ・トーナメント」覇者・羽南(19)とのタッグ「アイコンタクト」で、藤本つかさ(40=アイスリボン)と中島安里紗(35=シードリング)の「ベストフレンズ」と対戦する。
2016年に浮上した岩谷と紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)のサンダーロックvsベストフレンズが実現には至らかったことなどから、スターダムとアイスリボンの関係は冷え切っていたが、3月27日横浜BUNTAI大会に藤本が来場し、対戦を要求したことから実現に至る。
14日に都内で行われた会見には4選手が出席。8月に現役を引退する中島が「スターダムさんに対して何の因縁も思い入れもないですし、引退まで限られた時間の中で、正直わざわざ殺伐としたくないというのがあったんですけど…」と本音を吐露すると、藤本は「映画でとても忙しそうなのでケガをしないで、頑張ってください」。自身の半生を描いた映画「家出レスラー」の公開を17日に控え、多忙を極める岩谷に皮肉のメッセージを送りつけた。
すると岩谷は「中島安里紗さんはあまりやる気が伝わってこないというか、ただの2人の思い出の試合にしようとしている感じがすごく伝わってきて」とチクリ。さらに「長年やってきたベストフレンズだからこそ、タッグのベルトも取ったことがないアイコンタクトが2人に勝ったら最悪な締めくくりになるでしょう。バットエンドを描いて、思い出を壊しにいきたいと思います」と堂々と宣言した。
この日はコメントがさえ、これで調子づいたアイコンは何を思ったのか「藤本つかささん、家出レスラーの宣伝ありがとうございます」と言いながら、サイフから取り出した映画のチケットを3枚ずつ藤本と中島にプレゼント。「これ見て、X(旧ツイッター)とかで感想を投稿してもらえればと思います」。
ところが降壇する際、テーブルにはチケットがそのまま残され、岩谷は「あとでカバンに入れておくよ!」と2人を追いかけていった。
2024年05月14日 19:33
「邪道」大仁田厚が14日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。11日のJ1の川崎―札幌戦の試合直前に電流爆破マッチを敢行した、とどろきスタジアムを管轄する川崎市の中原消防署を表敬訪問したことを報告した。
この日、署員との笑顔のツーショット写真を貼り付けた大仁田。
「#ノーファイヤー」の表題のもと書き出すと、「ファイヤーじゃないよ ノーファイヤーだよ 川崎フロンターレの、とどろきスタジアムも管轄の中原消防署を表敬訪問」と報告。「心は燃やしても家燃やすなよ 火の元には気をつけろよな! ノーファイヤーじゃ!」と呼びかけた。
大仁田は11日、スタジアム前の特設リングで電流爆破バットデスマッチを行い、ほぼ全観客がサッカーファンの前でFMW時代からの盟友・雷神矢口、リッキー・フジと組んでミスター・ポーゴ、櫻井匠、怨霊組と激突。
矢口と櫻井の前後からの電流爆破サンドイッチ殴打をさく裂させKO。すかさずフォールし、3カウントを奪い快勝した後、午後3時キックオフの川崎―札幌戦の始球式にもアポ無しで乱入しようとした。
しかし、スタジアム玄関でチーム関係者に阻止され、「俺は始球式をやりたかったのになんだよ!」と絶叫。「来年はやってやるからな!」と吐き捨てたものの、川崎からは1年間のスタジアム出入り禁止処分を食らっていた。
2024年05月14日 16:26
「プロレス・ドラディション」(24日、後楽園ホール)
3月10日、全日本プロレス高崎大会に出場後、急逝したプロレスラーの吉江豊さんの追悼試合「吉江豊MEMORIAL タッグマッチ」を第2試合で行うことが14日、発表された。吉江さんはドラディションを主宰する藤波辰爾と、新日本プロレス、無我ワールド・プロレスリング、ドラディションと行動を共にしていた。
カードはLEONA、三州ツバ吉組−倉島信行、田島久丸組。ドラディションでは「団体への多大なる貢献へ感謝を込め、ご家族のご了承のもと、ドラディションの選手たちによる追悼試合を行うこととなりました」と説明している。
追悼試合後には藤波、長井満也らが参加し、追悼セレモニーを行う。
2024年05月14日 13:33
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が14日、相模原市のゴルフ場「相模湖カントリー俱楽部」で、走り込み合宿をスタートさせた。
2024年05月14日 12:00
炎の飛龍藤波辰爾(70)率いる「ドラディション」は、24日の後楽園ホール大会で3月10日に急逝したフリーのプロレスラー・吉江豊さん(享年50)の追悼試合を開催すると発表した。第2試合の「吉江豊MEMORIAL」と題したタッグマッチでLEONAと三州ツバ吉が組み、倉島信行、田島久丸組と対戦する。
吉江さんは3月10日の全日本プロレス高崎大会に出場後に容体が急変。病院へ救急搬送されたが、そのまま帰らぬ人になった。藤波は2006年の無我ワールド立ち上げから吉江さんと縁が深く、ドラディションにも参戦していた。団体への多大なる貢献に感謝を込め、吉江さんの遺族の了承のもと今回の追悼試合が行われることになったという。試合後は追悼セレモニーも予定されている。
既報の同大会メインでは、藤波が永田裕志(新日本プロレス)、LEONAと組み、宮原健斗(全日本プロレス)、関本大介(大日本プロレス)、綾部蓮(全日本)と激突。セミでは越中詩郎、船木誠勝、AKIRA組が、長井満也、黒潮TOKYOジャパン、MAZADA組と対戦する。
2024年05月14日 12:00
プロレス界のレジェンド藤波辰爾(70)が主宰する「ドラディション」は14日、2024年第2弾大会「DRADITION 2024 DRAGON EMPIRE PHASE―2」で3月10日に50歳で急逝した吉江豊さんの追悼試合を行うことを発表した。
吉江さんは2006年から09年までドラディションの前身「無我ワールド」時代からトップレスラーとして団体を支えた。しかし、今年3月10日の全日本プロレスGメッセ群馬大会で井上凌と組んで大森北斗、崔領二と対戦したが試合後に体調が急変し搬送先の病院で急逝した。
団体にとって多大な功績のある吉江さんの追悼試合にドラディションは「団体への多大なる貢献へ感謝を込め、ご家族の御了承のもと、ドラディションの選手たちによる追悼試合を行うこととなりました。また、追悼試合後は、藤波辰爾選手、長井満也選手などが参加し追悼セレモニーを行います」と発表した。
「吉江豊MEMORIAL」と銘打たれた追悼試合はLEONAが吉江さんと対戦した三州ツバ吉と組んでドラディションの倉島信行、元ドラディションの田島久丸と対戦する。吉江さんとドラディションのリングでゆかりのある4人が天国の吉江さんへ戦いをささげる。
吉江さんは、1974年1月5日、群馬・前橋市生まれ。高校卒業後にプロレスラーを目指し元プロレスラーのアニマル浜口さんが主宰する東京・浅草の「アニマル浜口トレーニングジム」で練習を重ね、94年2月に新日本プロレスに入門した。同年12月9日の小島聡戦でデビュー。99年からの海外武者修行を経て2000年には永田裕志、中西学、故福田雅一さんらとユニット「G―EGGS」を結成しトップ戦線で活躍した。
2003年6月には棚橋弘至とのタッグでIWGPタッグ王座を獲得したが2006年1月に新日本を退団。フリーを経て06年8月からは藤波辰爾が主宰する「無我ワールド・プロレスリング」に所属した。同団体が「ドラディション」となってからも体重160キロを超えるパワーあふれるファイトで所属選手として団体を支え、09年7月にドラディションを退団し、以後、フリーとしてプロレスリング・ノア、全日本などで活躍していた。
◆ドラディション5・24後楽園カード
▼メインイベント〜 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
藤波辰爾、永田裕志、LEONA VS 宮原健斗、関本大介、綾部蓮
▼セミファイナル〜 6人タッグマッチ 45分1本勝負
越中詩郎、船木誠勝、AKIRA VS 長井満也、黒潮TOKYO JAPAN、MAZADA
▼タッグマッチ 30分1本勝負
田中将斗、納谷幸男 VS 石川修司、吉田綾斗
▼タッグマッチ 30分1本勝負
TAMURA☆GENE☆、将軍岡本 VS 羆嵐、アンディ・ウー
▼吉江豊MEMORIAL タッグマッチ 30分1本勝負
LEONA、三州ツバ吉 VS 倉島信行、田島久丸
▼シングルマッチ 10分1本勝負
チチャリート・翔暉 VS 秦野友貴
2024年05月14日 09:14
「日本人で初めてボブ・サップをKOした」という身長195センチの大男が『BreakingDown12』オーディションに登場。普段は「何発殴られても効かない」という“殴られ屋”の男が陸上の元日本記録保持者という輝かしい経歴を披露すると朝倉未来は「まさにBreakingDownに合ってる」と驚き、瓜田純士も「バケモンだ」と驚嘆した。
【映像】日本人でボブ・サップを初KOした超巨体の「殴られ屋」
13日、朝倉のYouTubeチャンネルで、1分1ラウンドで最強を決める『BreakingDown12』オーディションの最新回が公開。ヘビー級格闘技経験者の組で、「殴られ屋ウルス」を名乗る大柄の人物が現れた。
審査員席の瓜田純士は「サップ西成のパンチも聞いてなかったよね?」と、SNSなどでウルスの存在は知っていた様子。以前はプロキックボクサーだったようで、15年前にボブ・サップにも1RKO勝ちした「初めての日本人」であると自己紹介を行った。
それを聞いていたひな壇の元パンクラス・ライト級1位金田一孝介が「なんで格闘技やめたんすか?」と聞くと、「3分3ラウンドっていうのが自分の身体に合ってなくて。もともと陸上の短距離種目の日本記録上がりでアントニオ猪木さんにスカウトされて……0から100出す力は誰にも負けない」と、次々と見事な経歴を披露する。
この言葉に朝倉は「まさに『BreakingDown』にめちゃくちゃ合ってる」と驚き、瓜田も「バケモンだね」と続いたことでスパーリングなしで本戦出場に進むことが決定。195cmという巨体のウルスに誰が対峙するのか、という問題があったが、「適正体重はライト級ですけど、自分が大きくなってでかい人間を倒したいと思うようになって……やりませんか?」と、先ほどの金田一がいち早く名乗り出る。
コメントVTRでウルスは「パンチの回転は早いですけど、小ぶりなので全然ヘビー級の戦い方ではない。いくら打たれても1発でひっくり返す。3発を1発でひっくり返すのがヘビー級」と自信満々。一方の金田一も「めっちゃ気合い入りますね。1分間殴らせて効かない奴なんですよ。そんなのを倒したら観客湧きますよね」と不敵な笑みを浮かべる。どちらに軍配が上がるのか、注目カードがまた一つ生まれた。
2024年05月14日 07:00
【取材の裏側 現場ノート】「年末からのことがウソのようですよね。
2024年05月14日 06:00
全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・安齊勇馬(24)が、春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」覇者の宮原健斗(35)を迎えるV1戦(29日、後楽園ホール)に向けて闘志をみなぎらせた。
12日のCC優勝決定戦(横浜)で斉藤ジュンを下し、5年ぶり2度目の優勝を果たした宮原から挑戦表明を受けて決まった一戦。安齊は「一挙手一投足に無駄があるようでない。学ぶものがあるし、尊敬できると思う」と警戒しつつも「防衛できても、完全に超えたとなるわけではないと思います。ただ、そういうのを抜きにして、今のエースの宮原健斗に勝ちたいんです」と続けた。
今の王者には、CCを通じて得た自信がある。「『史上最弱の3冠王者』とまで言われて、それを払拭したいというのがありました。対戦相手だけじゃなくて、僕を認めていないファンとの戦いでもあったんです」と過酷なリーグ戦を振り返る。3月に中嶋勝彦を大逆転で破って史上最年少での戴冠を果たしたが、あっけない幕切れから賛否を呼んだからだ。
結果は4勝3敗でブロック敗退となったが「自分の中では100点です。やれるだけのことはやったし、後悔がないので」と胸を張る。連日メインを任されたことで成長を実感。常にセミより前の公式戦に、試合内容で負けないことを意識していたという。
象徴となったのが4月21日幕張大会だ。宮原vs青柳優馬という団体屈指の好カードをセミに追いやり、メインでパートナーの本田竜輝と戦った。敗れはしたが「内容としては2人で、セミといい戦いができた。って言うと何か青春みたいですけど、メインのプレッシャーをはね返せた。そういう自信が持てました」。エースを相手に進化を証明する。
2024年05月14日 05:00
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
横綱照ノ富士(32)=伊勢ケ浜=が2日目の13日から休場した。日本相撲協会に「左肋軟骨(ろくなんこつ)損傷、右変形性膝関節症にて、3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出した。休場は2場所連続通算21度目で、横綱在位17場所で10度目。
2日の横綱審議委員会の稽古総見で左脇腹を負傷。初日は新小結大の里に敗れていた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「膝(の古傷)と、脇の肉離れのような感じ。痛すぎて力が出ない状態で、せきをしただけで痛い」と説明。「やるからには万全の状態でやらないと」と、名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)での復帰を目指す方針を示した。
大関貴景勝(27)=常盤山=も休場した。相撲協会に「頸椎椎間板ヘルニアで3週間程度の安静加療を要する見込み」との診断書を提出。初日は平戸海に敗れていた。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、慢性的な痛みを抱える首の状態が悪化。再出場については「しません」と否定した。休場は3場所連続13度目で、このまま全休すれば、名古屋場所は9度目のかど番となる。
2024年05月14日 05:00
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
琴ノ若改め大関琴桜が熱海富士を肩すかしで退け、初白星を挙げた。祖父で先代の横綱が1974年春場所14日目に勝利して以来、約50年ぶりに琴桜へ白星が付いた。他の大関陣は、かど番の霧島が平戸海を押し出して初勝利も、豊昇龍は関脇阿炎に押し出されて2連敗。横綱照ノ富士と大関貴景勝は休場した。新小結の大の里は平幕高安に押し出されて初黒星を喫し、早くも三役以上の全勝はいなくなった。
ここからが琴桜としてのスタートだ。2度目の立ち合いで脇を固めながら圧力をかけると、のぞかせた右をサッと引いて一瞬の肩すかし。館内に響き渡った1万8314日ぶりとなる『琴桜』の勝ち名乗りに大歓声がわき起こっても、顔色一つ変えず「(これまでと)別に変わんないですね」とクールな感想を残した。
「集中していけたかなと思う。落ち着いていたんじゃないですか」。新進気鋭の熱海富士を冷静な取り口で撃破した。母の日の初日は黒星だったが「勝って白星を届けるのが一番ですから」と、一日遅れで、母でおかみの真千子さんに最高のプレゼントを贈った。15日に56歳の誕生日を迎える、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の前祝いも果たした。
小学生の頃に交わした、祖父で先代の横綱との約束を果たし、今場所から「琴桜」を襲名。周囲は先代と重ね、比べるが、自身は己の道を突き進むだけだ。「そこ(しこ名)にとらわれて自分らしくいけないのが一番良くない。別に何かが変わるわけではない」と、改名後の初白星にも特別、一喜一憂はしない。
初日は横綱、大関が総崩れし、2日目は照ノ富士と貴景勝が休場。土俵で戦い続ける大関としての重責は日に日に高まるが、その重圧も関係ない。「人がどうとかではなくて、いつも通りやるだけ」とブレずに、自分らしい琴桜の相撲を貫いていく。