2024年04月28日 22:49
ウェストハムの新指揮官探しが難航しているようだ。28日、イギリスメディア『ガーディアン』が伝えている。 デイヴィット・・モイーズ体制6年目となったウェストハム。今季は、アヤックスからメキシコ代表MFエドソン・アルバレスやガーナ代表MFモハメド・クドゥス、サウサンプトンから“キックの名手”ジェームズ・ウォード・プラウズらを獲得。冬の移籍市場でもマンチェスター・シティからイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスをレンタルで獲得するなど、積極補強を敢行したものの思うような成果が見られず、4月の勝利数は「1」で、現在8位に位置している。 報道によれば、モイーズ監督とウェストハムの契約は今季終了までとなっており、契約は延長しない方針とのこと。ウェストハムは、新指揮官の最有力候補として昨季までウルヴァーハンプトンを指揮していたスペイン人のフレン・ロペテギ氏をリストアップし、長い時間接触していたものの、同氏のミラン新指揮官就任が濃厚となったことで、招へいの望みは絶たれたようだ。 また、スポルティングのルベン・アモリム監督とも交渉を行ったようだが、こちらは破談になったと報じられている。 『ガーディアン』によれば、ウェストハムは新指揮官探しを継続しているようで、現時点では、リールのパウロ・フォンセカ監督、シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督、フラムのマルコ・シウバ監督、現在フリーの元ドイツ代表指揮官ハンジ・フリック氏を候補に挙げているようだ。一方で同メディアは、元チェルシー監督のグレアム・ポッター氏を招へいする予定は今のところないと指摘している。 いずれの人物にも正式オファーは送っていないと見られているが、来季の新指揮官として誰を招へいすることになるのだろうか、注目だ。
2024年05月13日 18:39
ラツィオが来季の欧州カップ戦出場を決めた。鎌田大地の貢献は小さくない。
5月12日のセリエA第36節で、ラツィオはエンポリにホームで2−0と勝利した。前日の試合でナポリが敗れていたため、イゴール・トゥドール監督のチームは8位以内が確定。少なくともヨーロッパカンファレンスリーグに出場できることが決まっている。
ラツィオの初スクデット獲得(セリエA)から50周年となったこの日の一戦で、鎌田はマテオ・ゲンドゥジとのダブルボランチの一角として先発出場。監督交代以降に何度も見せてきたように、攻守両面にわたって好プレーを披露した。
鎌田は味方への決定的創出に加え、終盤になって2列目にポジションを変えてからは、ボックス外からの左足の強烈なシュートでゴールにも迫った。88分にベンチに下がる際には、サポーターから拍手が寄せられている。
イタリア大手紙『Gazztta dello Sport』は、採点記事で鎌田を7点と高評価。「またもビッグパフォーマンス」と賛辞を寄せた。
ラツィオ専門サイト『Lazionews.eu』は6.5点をつけ、「コンピューターだ。あるいは、計算機といってもいい」と称賛している。
「序盤はいくつかバグがあったが、味方と相手のあらゆる可能性のあるアクションを予想して対応した」
【動画】鎌田がキレキレのフェイントから好機創出
同じく6.5点評価の『TUTTOmercatoWEB』は、「自陣バイタルエリアでのロストに関しては、特に序盤は彼もあった。だが、それ以外は間違いなく良かった」とたたえた。
「バランス、そしてアイデアも与えた。ピッチ上のベストプレーヤーのひとりだ。オリンピコは彼を称賛し、拍手した。謎の物体だった時代は遠い昔だ」
鎌田の変貌ぶりを伝えたのは、『La Lazio Siamo Noi』(6.5点評価)も同じだ。
「全体的にはまたもポジティブなパフォーマンスで、サポーターから拍手を受けた。疑いない。シーズン前半戦とはまったく別物だ」
この日のラツィオは指揮官との衝突が報じられたルイス・アルベルトがメンバー外だった。6.5点をつけた『calciomercato.com』は、「トゥドールの治療で再生した」鎌田の貢献を伝えている。
「いくつかのちょっとしたミスを除き、ルイス・アルベルト不在を感じさせないために全力を尽くした」
一方、ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、及第点の6点をつけつつ、「良いプレーとゴール前での非常に危険なミスが交互した」と、さらなる貢献に期待を寄せた。
「おそらくもう少し集中することが彼の役に立つだろう。継続的なパフォーマンスでまずまずのパーソナリティの選手となっているが、もっとうまくやれるのは確かだ」
もはやラツィオに欠かせない存在となった鎌田。注目される去就については、どのような決断を下すのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月13日 18:30
2024年3月24日付で日本サッカー協会の第15代会長になった宮本恒靖氏は2026-27シーズンから実施予定の「Jリーグの秋春制」について、どう考えているのか。ダイレクトにそう訊くと、次のように返された。
「(移行に向けて)今、すべてを整理できている訳ではないと思います。色々なメリット、デメリットを含め、ネガティブな面もあるかもしれませんが、2026年の8月からシーズンを移行しましょうと決めたなかで、出てくるであろう問題にどういう対応策を取れるか整理している段階だと感じます。起こり得るであろうことと、その正解と言いますか、対応策を見つけていく段階なのかなと」
気になるのは開幕時期である。8月はまさに真夏。酷暑下でのプレーについては、吉田麻也選手(ロサンゼルス・ギャラクシー)や遠藤保仁氏(ガンバ大阪のコーチ)も「生命の危険を感じる」というニュアンスのコメントを残している。8月開幕を、宮本会長はどう捉えているのだろう。
「もちろん8月の頭からのスタートに、自分はクエスチョンマークを付けて意見してきましたが、J1のチーム数が(今季から)18から20に増え、試合自体も増えます。その面でどうしても8月の頭に開幕を持ってこなければいけなかった点はありますし、12月のウィンターブレークの時期などを考えた時にも、そうせざるを得ないところがありました。
ただ6月、7月の暑い時期にやらないという部分はプラスに捉え、8月も暑いですが、2月にスタートする現行の日程では、例えば走行距離のデータを取ると、どうしても中央、夏場でパフォーマンスが落ちる図になります。対して8月にスタートしても最初は暑く、厳しい面がありますが、インテンシティを高く、質の高いサッカーを目指すJリーグの狙いに応じた(山なりの)曲線につながっていくはずです。そういう意味では、シーズン移行するメリットは明確にあると思います」
メリット、デメリットの両方を考えての8月開幕なのだろう。まずは、やってみる。それで浮き彫りになった問題を解決していくやり方がベターとの見方はできるはずだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年05月13日 18:20
浦和レッズのGK西川周作が5月13日、自身のインスタグラムを更新。チームメイトからの“サプライズ”を報告した。
西川は、6日に行なわれたJ1第12節の横浜F・マリノス戦(2−1)でJ1通算600試合出場を達成。史上3人目の快挙を成し遂げた守護神は、同僚で同じGKの牲川歩見と吉田舜から祝福されたという。後輩たちとの3ショットを公開し、こう綴った。
「本日、トレーニング後に牲川選手&吉田選手が、サプライズケーキとオリジナルTシャツを用意してくれて、600試合のお祝いをしてくれました。なんて素晴らしい後輩!!素晴らしいGKチーム。本当にありがとうございます。これからも切磋琢磨して一緒に頑張りましょー」
【画像】「本当にありがとうございます」チームメイトから祝福される西川周作
この投稿のコメント欄には、祝福とともに「進化する鉄人」「めちゃ、Tシャツ欲しい」「素敵だ!」「700試合目も観に行きたい」といった声が寄せられた。
また、浦和でも活躍した元日本代表MFの柏木陽介氏は「ご馳走様」、川崎フロンターレのチョン・ソンリョンは「おめでとう」とコメントした。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月13日 18:03
2024年5月11日、味の素スタジアムで行なわれた柏レイソル戦で、サッカー人生初めて「途中出場した」のがFC東京のGK児玉剛だ。
2024年05月13日 17:42
マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督が、アーセナル戦で失点につながるミスを犯したブラジル代表MFカゼミーロについて言及した。
12日に行われたプレミアリーグ第37節では、マンチェスター・Uとアーセナルが対戦。負傷者が続出していることもあり、テン・ハフ監督は本来中盤の選手であるカゼミーロをセンターバックとして先発起用した。
だが、マンチェスター・Uは前半中盤の20分に失点。アーセナルのドイツ代表MFカイ・ハフェルツにサイドを突破されると、最後はベルギー代表FWレアンドロ・トロサールにシュートを押し込まれた。結局、このゴールが決勝点となり、マンチェスター・Uは本拠地『オールド・トラッフォード』で0−1と完封負け。リーグ戦2連敗を喫するとともに、今季14敗目を喫した。
注目を集めているのは、アーセナルの決勝点につながったカゼミーロのプレーだ。カメルーン代表GKアンドレ・オナナのロングフィードがカットされた際、最終ラインにいたカゼミーロはダッシュすることなくゆっくりとランニング。結果として最終ラインが崩れ、縦パスを収めたハフェルツをオフサイドにかける機会を逃した。
イギリスメディア『90min』は12日、アーセナル戦後にインタビューへと応じたテン・ハフ監督のコメントを紹介。カゼミーロの怠慢ともとれるプレーについて問われた指揮官は「ディテールでしかない」と擁護しつつ、次のように述べた。
「それよりも前にもっとポゼッションでより良いポジションを取り、より良いパスのオプションを持つことができれば、もっと上手くできたはずだ。(カゼミーロのミスを指摘するのは)細かいことなんだ」
テン・ハフ監督は「最終ラインでプレーするのに自信を持っている選手が必要」と、本職センターバックの駒が不足している現状を嘆いた。
2024年05月13日 17:30
23-24イタリア・セリエAは12日、第36節の試合が行われ、アタランタ(Atalanta)は2-1でライバルのASローマ(AS Roma)を下し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場に大きく前進した。またこの結果、ボローニャ(Bologna FC)とユベントス(Juventus)のチャンピオンズリーグ出場が確定した。
初のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)決勝に進出して勢いに乗るアタランタは、開始20分のシャルル・デ・ケテラーレ(Charles De Ketelaere)の2ゴールで勝利。チャンピオンズリーグに出場できる最後の一枠となる5位をキープし、1試合消化の多い6位ローマに勝ち点3差をつけた。
アタランタはこの後15日にユベントスとのイタリア杯(Italian Cup 2023-24)決勝に臨む。
敗れたローマは、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)の前に4強敗退となったヨーロッパリーグに続き、苦汁をなめることになった。
これで今季5位に入る可能性は極めて低くなったが、6位に終わった場合でも、アタランタがヨーロッパリーグで優勝すればチャンピオンズリーグに出場することができる。
また、アタランタの勝利を受け、3位ボローニャのチャンピオンズリーグ初出場が決まった(前身のヨーロッパチャンピオンズカップ<European Cup>には1964-65シーズンに出場)。ユベントスも残り2試合でローマとの勝ち点差が7に広がり、同大会出場が確定した。
7位ラツィオ(SS Lazio)は2-0でエンポリ(Empoli)を退け、ローマとの差を1ポイントに縮めた。
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2024年05月13日 16:54
清水エスパルスは13日、DF蓮川壮大の負傷内容についてクラブ公式サイト上で発表した。
清水のクラブ公式サイトによると、蓮川は4月20日に行われた明治安田J2リーグ第11節のベガルタ仙台戦(〇 3−2)で負傷。左大腿二頭筋肉離れと診断され、全治については負傷日から8週間を要する見込みだという。
現在25歳の蓮川は、FC東京のユース出身。明治大学卒業後、2021年にFC東京へと加入した。その後はいわてグルージャ盛岡(2022年)、ヴァンフォーレ甲府(2023年)への期限付き移籍を経て、今季は清水に期限付き移籍している。J2リーグでは、今季ここまで9試合に出場している。
清水は、J2リーグで15試合を終えて12勝1分2敗。2位のV・ファーレン長崎に勝ち点「7」差をつけて首位に立っている。
2024年05月13日 16:30
2024年5月13日、FC東京が2025年シーズンに向けて新戦力の獲得を発表。
2024年05月13日 16:30
11日に行われたブンデスリーガ第33節、ウニオン・ベルリンは17位ケルンと対戦。2点のリードを生かせず、2-3で敗れた。今節、降格争いのライバルであるマインツがドルトムントに勝利したため、ウニオン・ベルリンは順位を一つ落とし、2部との入れ替えプレイオフに回る16位に転落した。
リーグ戦では直近7試合勝利なしで2分5敗という成績。最後に勝利したのは3月に行われた26節のブレーメン戦まで遡る。独『kicker』は「ブンデスリーガで最も弱いチーム」と酷評した。
「今シーズンの3人の監督は、ある点で一致していた。ウルス・フィッシャー、ネナド・ビエリツァ、マルコ・グローテの3人は、チームにはリーグ残留のための十分なクオリティがあると繰り返し強調していた。しかし、個々のクオリティだけでは勝利をもたらすことはできない。ウニオン・ベルリンがその良い例だ。“鉄人”は現在7試合勝利がなく、ブンデスリーガで最も弱いチームとなっている」
「ウニオンはシーズンを通して自分たちのクオリティをピッチで発揮できなかった。ケルンとの試合で見せたウニオン・ベルリンのパフォーマンスは不可解である。ボーフム戦の前半と同じように(32節のボーフム戦は前半だけで3失点)ナーバスで落ち着きがない。ウニオンの選手たちは頭が足を麻痺させているかのようだった。精神的にも、何人かの選手はもはやベストの状態ではなかった」
昨シーズンは4位フィニッシュを果たし、今季はチャンピオンズリーグも戦ったウニオン・ベルリン。しかしシーズン序盤から苦戦が続き、調子を上げることができないまま最終節を迎えることになってしまった。
ウニオン・ベルリンは最終節、フライブルクと対戦する。敗れればストレートで降格する17位転落の可能性もある中、残留を懸けて文字通り“最後の戦い”に臨む。
2024年05月13日 16:05
多くの日本人選手が所属するセルティックがこのほど今シーズンの年間表彰を行った。
授与式に11,000人を超えるファンが集まるなか、古橋亨梧が今季ベストゴール賞を受賞。また、特別賞「Legendary Goal of the Season」が中村俊輔に贈られた。 この投稿をInstagramで見る Celtic Football Club(@celticfc)がシェアした投稿
これは、この20シーズンのベストゴールを表彰するもの。
選ばれたのは、俊輔が2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ、対マンチェスター・ユナイテッド戦で決めた伝説のフリーキック。 🎯 Free-kick specialist Shunsuke Nakamura inspires Celtic against _________ #OTD in 2006!#UCL | #ThrowbackThursday | @CelticFC pic.twitter.com/dqw6jNzeip
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) November 21, 2019Same opponent, same outcome!
🇯🇵 Shunsuke Nakamura 🎯⚽️#UCL | @CelticFC | #ThrowbackThursday pic.twitter.com/8Y98qMo1lH
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) November 21, 2019
名手エドウィン・ファンデルサール相手に叩き込んだ圧巻のキックは何度見ても色あせない。
世界的名将だったユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン監督(当時)も「ナカムラは素晴らしいフリーキックで2点を決めた。彼の能力には敬意を表さざるをえない。セットプレーの才能は並外れている」と脱帽したほど。
中村俊輔が華麗にゴールを奪った5人の世界的守護神
なお、今季のセルティックの年間MVPには、MFマット・オライリーが選ばれている。
2024年05月13日 16:03
アーセナルに所属するドイツ代表MFカイ・ハフェルツが、地元のライバルであるトッテナムに異例の声援を送った。12日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
プレミアリーグ第37節が12日に行われ、アーセナルは敵地でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。20分にハフェルツの折り返しをレアンドロ・トロサールが押し込んで先制すると、この1点を最後まで守り切り、1−0で勝利を収めた。
この結果、1試合未消化となっている2位マンチェスター・シティとの勝ち点差は「1」となっているものの、再び暫定首位に立ったアーセナル。試合後、ハフェルツはイギリスメディア『スカイスポーツ』で「僕たちは試合に向けてとてもよく準備ができた。最高の試合はできなかったけど、勝ち点3が必要だったし、今それを手にしているので満足している」と喜びを口にしながら、次のように続けた。
「タイトル争いに参加できていることはとても嬉しいし、毎週ベストな状態でプレーしなければならない。それが達成できると、さらに気分は良くなる。あと1試合しかないけど、クラブ全体の協力が必要だ。なんでも可能だと思うよ」
残すは19日に行われるエヴァートン戦のみとなっているアーセナルだが、2位マンチェスター・シティは最終節を前に14日に第34節延期分のトッテナム戦を控えている。このため、地元ライバルの結果次第では首位の座が入れ替わって最終節を迎える可能性もある。
2003−04シーズン以来、20年ぶりの優勝が目前に迫っている状況から、ハフェルツは「これまでで一番トッテナムのファンになるつもりだよ! 最高の結果を期待しよう」と異例ではあるものの、マンチェスター・シティが首位に浮上しないために地元のライバルチームを応援するつもりであることを明かした。
【ハイライト動画】マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナル
2024年05月13日 16:00
12日に行われたエールディヴィジ第33節、フェイエノールトはNECナイメーヘンとアウェイで対戦。
2024年05月13日 15:39
日本サッカー協会(JFA)は13日、来月6日に行われるミャンマー戦のテレビ放送が決定したことを発表した。
今回の発表によると、来月6日(木)にミャンマー・ヤンゴンで行われる『FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グループB第5節 ミャンマー代表vs日本代表』の一戦は、日本テレビ系にて全国生中継されることが決まったとのことだ。同試合は、日本時間21時10分(現地時間18時40分)にキックオフを迎える。
なお、日本代表は開幕4連勝を飾っており、すでにアジア最終予選進出を確定させている。
2024年05月13日 15:35
23‐24ドイツ・ブンデスリーガ2部は12日、第33節の試合が行われ、ザンクトパウリ(FC St. Pauli)は3-1でVfLオスナブリュック(VfL Osnabrueck)を下し、13年ぶりの1部昇格を決めた。
ダポ・アフォラヤン(Dapo Afolayan)の2ゴールとチーム得点王マルセル・ハルテル(Marcel Hartel)のゴールで勝利を決めたザンクトパウリは、2010-11シーズンに降格したトップリーグへの復帰を果たした。
ザンクトパウリのファビアン・ハーツラー(Fabian Huerzeler)監督は「言葉では言い表せられない。信じられないほどの支援をしてくれたサポーターに何かを返すことができた」とし、「とても安ど感があるし、われわれの栄光のシーズンに良い形で報いた」と述べた。
31歳で米国出身のハーツラー監督の下で、チームは驚異的な成長を続けている。2022年末の指揮官就任時、チームは降格圏寸前に沈んでいたものの、昨季終了時には4位に急浮上。ハーツラー監督は就任2年目にして仕事を成し遂げた。
今季1試合を残して首位に立つザンクトパウリは、前日クラブ史上初の1部昇格を決めた2位ホルシュタイン・キール(Holstein Kiel)と同等以上の結果を最終節に残せば、優勝が決まる。
また、フォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)は3位が確定し、ブンデス1部16位チームとの昇格・降格プレーオフに回ることが決まった。現在同順位にはウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)がつけており、プレーオフは2試合の合計スコアで争われる。
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・町野所属キール、クラブ史上初のブンデス1部昇格
・王者レバークーゼン公式戦50戦無敗 ボーフムに5発大勝
・コモがセリエA復帰 02-03シーズン以来21年ぶり
2024年05月13日 15:32
今、欧州フットボール界では無敗記録に注目が集まっている。
今季ここまで負け知らず。何度か敗戦の危機に瀕するも、その度に土壇場の同点ゴールで引き分けに持ち込む勝負強さを発揮する。そして悲願のリーグ優勝を達成。現役時代にイングランドでもプレー経験のある指揮官は拍手喝采を浴び続けている。果たして、来季は“スコットランド2部リーグ”でどんな戦いを見せてくれるのだろうか?
何度も危機を乗り越え快挙達成
もちろん、欧州フットボール界で話題の「無敗記録」を打ち立てているのはドイツのレバークーゼンだ。59年前のベンフィカの無敗記録を抜き去り、週末のボーフム戦にも勝利して前人未到の公式戦「50試合無敗」を達成した。何度か敗戦の危機に立たされながら、終了間際に追いついて無敗をキープしてきた。そしてチームを率いるシャビ・アロンソ監督も「世界的な名将」の仲間入りを果たした。
だが、今季の欧州フットボール界には無敗で注目を集めるクラブが他にもある。それがスコットランド3部リーグで快進撃を見せたフォルカークだ。レバークーゼンよりも古い148年の歴史を誇るクラブは、これまで何度か国内トップリーグに所属してきたが、2010年にスコティッシュ・プレミアリーグから降格して以降、下部リーグで過ごしている。ここ5シーズンは3部リーグでの生活が続いていたが、今季ようやく2部への復帰を勝ち取った。それも、単に昇格を決めたわけではない。彼らは無敗でリーグ優勝を果たしたのである。
レバークーゼン同様、フォルカークだって何度も敗戦の危機を乗り越えてきた。昨年8月のコーブ・レンジャーズ戦では、第2節でいきなり敗色濃厚となったが、後半追加タイム6分に同点ゴールを奪って2-2の引き分けに持ち込んだ。貴重な同点弾を決めたFWジョーダン・アランは「勝てなかったのは残念だが、シーズン終盤にこの1ポイントが貴重になるかもしれない」と試合後に語っていた。彼は昇格争いにおける1ポイントの重要性を口にしたのだが、まさかそれが「無敗優勝」へと誘う1ポイントになるとは、誰も想像もしなかったはずだ。
5月4日に行われたリーグ戦の最終節も危うかった。既にリーグ優勝と昇格を決めていたフォルカークは、無敗優勝をかけてアロア・アスレティックをホームに迎えた。試合は2点をリードされる苦しい展開に。それでも前半終了間際に1点を返すと、初黒星が頭をよぎった85分にMFブラッド・スペンサーが同点となるPKを決めたのだ。「インビンシブルを達成する同点ゴールは夢気分だ。決まった瞬間、少し感極まったよ」と立役者が振り返ったように、今季フォルカークはカップ戦でこそ敗戦を喫したが、リーグ戦では無敗優勝を達成。5年ぶりに2部リーグ復帰を決めたのである。
指揮官は年間最優秀監督にも選出
「本当に誇らしい」と試合後に語ったのはチームを率いるジョン・マクグリン監督だ。スコットランド出身の62歳は、レバークーゼンのシャビ・アロンソ同様に現役時代にはイングランドでもプレーした。しかしリバプールでUEFAチャンピオンズリーグ優勝に貢献したスペイン人とは対照的に、マクグリンは鳴かず飛ばずのキャリアを送る。ボルトンの下部組織ではトップチームに昇格できず、スコットランドの下部リーグで数年ほどプレーした後は指導者の道を目指した。
そしてキャリアを積み重ね、ハーツを率いていた2012年にリバプールと激闘を繰り広げる。ヨーロッパリーグの予選プレーオフでブレンダン・ロジャーズ監督のリバプールを追い込むも、第2戦の88分にFWルイス・スアレスに決勝ゴールを奪われて涙を呑んだのである。それから4年後、2人はセルティックで手を組むことに。ロジャーズが指揮官を務め、マクグリンは相手チームを分析するスタッフとして2016-17シーズンに無敗でのリーグ優勝を含む国内3冠に貢献するのだった。
あれから7年、マクグリンは3部リーグとはいえ自分でも無敗優勝を達成するのだった。「キャリア最高の功績になった。ブレンダン(ロジャーズ監督)もリーグ優勝が決まった時に連絡をくれたんだ」とマクグリン監督は今季を振り返った。「無敗優勝は一生忘れられないことだろうね。30年後、私が土に埋められた後、選手たちは集まって同窓会を開くはずさ。そして、そういったイベントを利用してクラブは金儲けできるだろうね!」
今季マクグリンが達成したのは「無敗優勝」だけではない。スコットランドで監督を務める指揮官たちの投票によって決まる「PFAスコットランド年間最優秀監督」にも選ばれたのである。FW古橋亨梧、FW前田大然、MF旗手怜央といった日本代表を率いてトップリーグ優勝目前のセルティックのロジャーズ監督や彼らの宿敵レンジャーズのフィリップ・クレマン監督ではなく、3部クラブの指揮官が選出される異例の事態となったのである。
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