2024年04月29日 05:01
「阪神4−3ヤクルト」(28日、甲子園球場) 大歓声の中、笑顔で岩崎に歩み寄った。今季初のマルチ安打に、バズーカもさく裂。連勝に貢献した阪神・梅野隆太郎捕手は、ほっとした表情で振り返った。 「追い付いたり逆転したりする試合が最近続いているんで。いい勝ち方をしているし、なんとかチームが勝てたことが一番良かった」 四回1死一塁は小沢の外角直球を左翼線へ運ぶ二塁打。六回2死は木沢の内角シュートを左前へ運んだ。23年8月3日・中日戦(バンテリン)以来269日ぶりで、同13日・ヤクルト戦の死球で左尺骨を折って以降初のマルチ安打となった。 ただ、意識は打撃よりも守備に向いていた。「自分が打つ打たないより、勝つためにどうしていくか。そっちの方が強かった」。先発の才木は5回3失点で勝ち投手に導けなかったが、六回以降は3投手をリードして1安打しか許さなかった。 七回1死一塁では丸山和の二盗を阻止。125キロの変化球だったが、捕球後の素早い動作と二塁へのストライク送球で俊足を封じた。「ベストボールを投げられたので良かった」。今季2度目の盗塁阻止で、回またぎの加治屋を後押しした。 守備で踏ん張った結果が、価値ある逆転勝利へつながった。「粘るっていうことを開幕からできているから、今の位置(順位)にいると思うので。続けていけたら」。心地よい疲労感の中、梅野の声が弾んだ。
2024年05月14日 11:39
DeNAに5年ぶりに復帰した筒香嘉智外野手。現在の状態を不安視する声もあった中で、1軍昇格後いきなり逆転の決勝3ランも放った。11日の阪神戦でも決勝ソロを放つなど勝負強さが際立ち、5試合で打率・278、2本塁打、5打点。打撃の名伯楽・内田順三氏(デイリースポーツ・ウェブ評論家)が現在の状態や、今季活躍するための“カギ”を解説する。
◇ ◇
向こうで苦労して帰ってきて、1軍に昇格した最初の試合で逆転ホームラン。いろいろなプレッシャーがある中で素晴らしいね。ファームで結果が出ていなかったといってもあのクラスの選手には関係ない。それよりも、あの1号が出る前の打席で左中間に二塁打を打ったよね。あの一本で、感覚をつかんだと思う。
メジャーから帰ってきた日本人選手が苦労するのはタイミングの取り方。日本の投手に対しては「イチ、ニーノ、サン」とゆっくりだが、向こうは「イチ、ニ、サン」、時には「イチ、サン」と言ったように投球のテンポが速い。球の速さ、投球フォームのリズムが違うんだよね。向こうはイチローの振り子打法も変わったし、松井も軸足に残しながら余分な動きを省いて修正した。
広島の秋山も「フリー打撃のテンポからして違う」と言っていたね。近いところからポンポンと投げる。カープで2軍監督をしていた時に福留と話したこともあったが、「戻ってきてから自分のバッティングができない」と言っていた。その時に「アメリカのタイミングの取り方をしてるんじゃないか?日本の投手への準備が大事じゃないか?」と話したこともある。彼らは技術的なことや結果どうこうよりも、このタイミングや間の作り方がうまくいくかいかないかの境目になる。
向こうから助っ人がきた時も同じで、間合いを取れるかどうか。日本の投手はタイミングをずらしたり、作らせないようにしたりしてくるからね。自分がコーチをするときにはその間を作るために、落合がやっていたようなスローボールを投げてみたり、ワンバウンドのボールを打たせてみたりして、「ニ」や「ニーノ」を作っていた。
今の筒香のフォームも向こうに行き、体の使い方がよりコンパクトになっているが、日本の投手のリズムに対して間合いを作ることができたら適応していくでしょう。1軍に来て気持ちも上がり、重圧の中で素晴らしい結果も出ている。これからどんどんかつての自分が蘇ってくると思う。
2024年05月14日 11:29
ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場
■ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間14日・ジャイアンツ)
ドジャース・大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地で行われたジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で先発出場。3回には内野ゴロで出塁し、牽制で飛び出すも、相手のエラーが絡んで三塁へ進んだ。
初回の第1打席では初球を打って右安打を記録。2試合ぶりの試合復帰で、すぐに結果を残していた。今季ここまで9個の盗塁を決めていた大谷は、3回2死一塁の走者としてスタートを切ろうとするも、牽制につり出される形となった。今季初の盗塁死を記録してしまうも、相手のエラーを誘い三塁に進塁した。
大谷は11日(同12日)の敵地・パドレス戦前に腰に張りを感じたという。同日は「2番・指名打者」で出場していたが、無安打で迎えた9回の第5打席で代打を送られ途中交代。前日12日(同13日)の敵地・パドレス戦は腰の張りで欠場していた。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 11:11
○ ブレーブス 2−0 カブス ●
<現地時間5月13日 トゥルイスト・パーク>
シカゴ・カブスが完封負け。先発した今永昇太投手(30)が5回無失点の投球で白星付かず。鈴木誠也外野手(29)は「2番・右翼手」でフル出場し、2試合ぶりの安打を記録した。
今永はブレーブス先発の右腕ロペスと防御率1点台同士のマッチアップ。初回、二死一、二塁のピンチを迎えるも、5番デュバルを空振り三振。3回裏には二死から連打を浴びて一、三塁としたが、4番オルソンから見逃し三振を奪い、この回も無失点で終えた。
4回裏には一死一、三塁のピンチで8番ダーノウを空振り三振。さらに、二死満塁で1番アクーニャJrを迎えたが、右飛に打ち取り、先制点は与えなかった。5回裏は先頭打者に出塁を許すも、この試合2度目の牽制アウトを奪うなど無失点に抑え、この回限りで降板。チームは完封負けを喫し、今永の6勝目はお預けとなった。
この試合の今永は5回98球を投げて7安打、3四球、8奪三振、無失点という内容で勝敗付かず。昨季MLB最多得点の強力ブレーブス打線を無失点に封じ、規定到達者唯一の防御率0点台へ突入。防御率0.96でMLB全体トップに浮上している。
鈴木は初回の第1打席で右前安打を記録。4回表の第2打席では、右翼フェンス際まで打球を飛ばすも、右翼手アクーニャJrの好守に長打を阻まれた。8回表、二死一、二塁の好機で迎えた第4打席では中直に終わり、この試合は4打数1安打。今季成績は打率.288、3本塁打、OPS.815となっている。
2024年05月14日 10:57
今永は5回98球7安打無失点で“球団記録”を樹立
■ブレーブス 2ー0 カブス(日本時間14日・シカゴ)
カブスの今永昇太投手が13日(日本時間14日)、敵地で行われたブレーブス戦に先発登板し、5回98球7安打無失点の投球で防御率を0.96とした。
2024年05月14日 10:50
スポーツ報知は5月9日、「巨人・大城卓三がリフレッシュ抹消、阿部慎之助監督『原点に戻って』再昇格は自己申告に」との記事を配信した。記事のタイトルを見ただけでも、巨人の阿部慎之助監督が非常に気を使いながら、大城卓三に2軍行きを伝えたことが分かる。
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【写真をみる】阿部監督は小林がお気に入り? 大城“2軍行き”の「本当の理由」とは
今季の巨人は3月29日の阪神戦で開幕を迎えた。それからの12試合、大城は10試合でスタメンマスクを被り、残りの2試合は小林誠司が出場した。今季も「巨人の正捕手は大城だ」という印象が強かったはずなのに、なぜ2軍行きとなったのか。担当記者が言う。
「4月13日の広島戦で流れが変わった印象があります。この日、岸田行倫選手が初めてスタメン起用されました。その後、小林選手と岸田選手が交互にマスクを被るようになり、大城選手のスタメン起用が激減したのです。大城選手が最後にスタメン起用されたのは4月29日。それから5月8日までの8試合は小林選手が4試合、岸田選手が4試合と、2人が試合を分け合う形で起用されています」大城卓三
大城のスタメン出場が減少した理由の一つとして、打撃不振があるのは間違いないだろう。23試合・66打席で打率1割8分8厘、ホームラン0本。出塁率1割9分7厘と低迷している。
ところが阿部監督は「大城は不調だから2軍に落とした」とは一言も口にしなかった。記者団には「一番のメインは気分転換」と説明。スポーツ報知は《指揮官は大城卓の実力を認めているからこそ、再調整の時間を与えた》と伝えた。ネット社会の反映
記事の後段では阿部監督の「とにかく、野球が楽しいなとかね、もう一回そういう原点に戻ってきてくれと言ったんだけどね」という“エール”を紹介。まさに“リフレッシュ抹消”の効果を期待している──というわけだ。
ところが、阿部監督の発言を額面通りには受けとめない野球解説者もいる。何しろ今季は小林と岸田が積極的に起用されている。しかも、大城の2軍行きが決まると、“第4の捕手”である山瀬慎之助が選手登録された。
「巨人やメッツで投手として活躍した高橋尚成さんは自身のYouTubeチャンネルで、捕手としては大城選手より小林選手のほうがいいと率直に語りました。また中日の大エースだった山本昌さんもラジオ中継の解説で『監督が代われば、使う選手が代わる』と指摘。阿部監督は守りで勝つ野球を目指しており、リードや送球といった面を考えて大城選手より小林・岸田の両選手を重用している可能性があると分析しました」(同・担当記者)
巨人OBで野球解説者の広澤克実氏は「阿部監督の報道陣に対する説明は、ネット社会の影響力を考慮したものだと思います」と言う。2軍行きの本当の理由
「ストレートな表現で報道陣に説明していまうと、最悪の場合はSNSで炎上する時代になりました。阿部監督は本音をオブラートに包み、細心の注意を払った発言だったのではないでしょうか。では、本当のところ大城くんはなぜ2軍行きを命じられたのか、考えられる理由は2つです。1つはプライベートで緊急事態が発生した場合です」(同・広澤氏)
プライベートでの緊急事態と聞けば、どうしても交際や金銭などに関するトラブルを連想してしまうが、それだけではないという。
「家族や恩師が危篤だとか、親などに介護の必要があり、実家で相談しなければならないとか、そのような緊急事態でも登録を抹消するという球団が最近は増えました。もう1つの可能性は、やはり『今のままでは1軍の戦力としては認められない』と阿部監督が判断した場合です。“リフレッシュ抹消”と報道されていますが、大城くんは打撃が不振なので再調整する必要があります。しかし、そのためにわざわざ2軍に行く必要があるのでしょうか?」小林を絶賛した阿部監督
当たり前のことだが、1軍では1軍コーチが選手に指導を行う。大城はスタメンを小林や岸田に譲ったとしても、1軍に帯同してコーチと猛練習に励むのは難しいことではない。2軍コーチが1軍コーチとは比べ物にならないほどの指導能力を誇っているのなら話は別だが、プロ野球のコーチなら一定の指導水準を持っていることは言うまでもない。
「厳しい言い方かもしれませんが、そもそも大城くん、小林くん、岸田くんの3人は『巨人の正捕手』にふさわしい実力の持ち主ではありません。どんぐりの背比べという中で、大城くんは打撃がセールスポイントでした。それが今の打撃成績で2軍行きを命じられたということは、かなりの危機感を持つ必要があります。やはり“リフレッシュ抹消”は建前なのではないでしょうか。それこそ今季に限れば岸田くんの打撃のほうが、よほど見るべきものがあります」(同・広澤氏)
スポーツ報知は5月3日、「巨人・阿部監督の本音『大城メインでいきたいんだけど』小林、岸田と3捕手併用の理由明かす」との記事を配信した。
この記事で阿部監督は、大城を《はっきり言うと精彩を欠いている》と評し、小林については《誠司を使って、すごく落ち着きが出てきた。間がいい。投手との間、返球の間、試合を運んでいく中でのいろんな間が素晴らしいなと思って見ている》と語った。巨人の落ち度
「繰り返しになりますが、3人の捕手には一長一短があり、図抜けた選手はいません。その上で、阿部監督になってから、小林くんのスタメン出場が増えたのは記録から明らかです。こうしたことから考えると、阿部監督は、昨季まで小林くんが置かれていた状況に同情していたのではないでしょうか。さらに結局のところ、監督には好きな選手と嫌いな選手がいるものです。もちろん成績や調子でスタメンを決めるとはいえ、好きな選手は起用したくなるのが人情でしょう。阿部監督は大城くんより小林くんのほうに相性の良さを感じているのかもしれません」(同・広澤氏)
いずれにしても、3人の優れた捕手が正捕手の座を巡って激しく争っているわけではない。「3人の中でマシな捕手は誰か」というレベルでしかない。
「捕手にとって最も重要な仕事は、言うまでもなくリードです。配球を組み立てるには打者心理と投手心理の深い理解が欠かせません。3人だってリードについて考えなかったわけではないでしょう。巨人の首脳陣が教えてこなかったのです。私は野村(克也)監督が古田(敦也)を育てる姿を間近で見て来ました。キャッチャーは一朝一夕に育ちません。野村監督ほどの徹底的な教育、指導を巨人が捕手に行ってきたとは思えません」(同・広澤氏)早くもFAに関心
実は今オフ、トップクラスの捕手が相次いでFA権を取得するため、早くも話題を集めている。ソフトバンクの甲斐拓也、阪神の坂本誠志郎、中日の木下拓哉──そして大城の名前も入っている。
「捕手の育成は難しいため、FAでの獲得を考える球団が少なくありません。さらに最近は複数の捕手で1シーズンを乗り切るチームが増えてきました。こうした事情から、今オフのFAで捕手が話題の中心になるのは間違いないでしょう。例えば甲斐くんがFAを宣言すれば、巨人は関心を示す可能性があります。ならばソフトバンクは坂本くんの獲得を検討するでしょう。大城くんが移籍を希望すれば、セリーグならDeNAが名乗りをあげてもおかしくないと思います。来季は捕手の所属チームがガラッと変わる可能性もあるのではないでしょうか」(同・広澤氏)
デイリー新潮編集部
2024年05月14日 10:42
オラクルパークでの試合…ジャイアンツファンから大ブーイング
■ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間14日・ジャイアンツ)
ドジャース・大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で出場。試合前にスタメンが発表されると、ライバル球団の本拠地では大ブーイングが起こった。
2021年5月31日(同6月1日)となるオラクルパークでの試合。開始10分前にドジャースのスタメンがアナウンスされると、ジャイアンツファンからは大ブーイングが起こった。
ジャイアンツは昨年大谷がFAとなった際に獲得候補として挙げられていたが、同地区のライバル球団でもあるドジャースに入団する結果となった。
大谷は同球場では3試合で打率.000(8打数0安打)、0本塁打、OPS.200と、まだ1本をヒットを打っていない。3連戦初戦で結果を残すことができるか。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 10:23
直近162試合のOPSランキングで大谷が1位
ドジャースの大谷翔平投手は、今季ここまで打率.352、11本塁打、27打点。OPSは12日(同13日)の終了時点で両リーグトップの1.090となっている。米放送局は、各選手が出場した直近162試合(1シーズン分)のOPSランキングを発表。大谷が並みいる強打者を差し置いてトップの「1.081」を記録していた。
米スポーツ局「MLBネットワーク」が紹介したOPSランキング(直近162試合で450打席以上)では、2位がムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)で1.020、3位がマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)の.984、4位がフレディ・フリーマン内野手(ドジャース)、5位がアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の.973と紹介された。
OPSは出塁率と長打率と合わせた値で、打撃の総合的な攻撃力を評価する指標として用いられる。大谷は昨年もOPSは両リーグトップの1.066をマークし、2度目となるMVPに輝いた。
大谷は昨年に続いて、打撃は球界トップクラス。ネット上のファンもこの数値に「オオタニはそういう男だ」「オオタニは去年手術を受けたのに」と驚いていた。また、上位5人にドジャースの選手が3人ランクインしていることもあり、「3人が同じチームに所属していることを想像してみて欲しい!」「ドジャースから3人」と球界屈指の打者が並ぶ打線を恐れる声もあった。(Full-Count編集部)
2024年05月14日 10:08
◆ 李政厚が負傷者リスト入り
現地時間13日、サンフランシスコ・ジャイアンツは李政厚(イ・ジョンフ)外野手(25)が左肩の脱臼により10日間の負傷者リストへ入ることを発表した。
2024年05月14日 10:00
現在、チームのクローザーを任されている巨人・バルドナードと阪神・ゲラ。
この2人は2023年WBCで、パナマ代表のメンバーとして共に世界一を目指して戦った仲間だ。3大会ぶり3度目の出場となったパナマは1次ラウンドでキューバ、イタリア、オランダ、チャイニーズ・タイペイと同組のプールAに属した。初戦のチャイニーズ・タイペイ戦を12-5で勝利し、悲願のWBC初勝利を飾ると、侍ジャパンと準々決勝で対戦したイタリアを2-0で完封。1次ラウンド2勝を挙げ、躍進した。
前述のイタリア戦では、バルドナードが7回から登板。7.8回の2イニングを無失点に抑えると、9回はゲラがマウンドに上がり、相手打線を0で封じセーブをマーク。バルドナードからゲラへの継投リレーで逃げ切り、チームの勝利に貢献した。
その後、バルドナードは23年7月に巨人に加入し、ゲラは今季から阪神でプレー。共に活躍の舞台を日本に移した。
「WBCは特別な瞬間だった。今こうして彼と共に日本でプレーでき、とても幸せに思っているよ」と話すのは、巨人・バルドナード。時折、白い歯を見せながら当時を懐かしむ様に思い出を語ってくれた。
一方の阪神・ゲラも「本当に嬉しいね。同じ国でプレーしているのは凄い事だと思うし、特に彼とは仲が良かったから。今は日本で違うチームだけど一緒のチームでやるよりも、"対戦する"という方が意味があると思う。だから素晴らしい事だと感じているよ」と話した。
かつてはWBCで同じ目標を持って戦った同志だが、今はライバル。巨人と阪神という伝統球団で躍動する2人のパナマニアンから、目が離せない。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
2024年05月14日 10:00
広島が堅守を武器に粘り強く戦っている。13日時点でチーム失策数は12球団最少の10。内野が天然芝のマツダスタジアムで、苦戦しながらも結果を残す選手の対策などを探った。
今季のカープの大きな強みになっているのが、堅実な守備だ。三好内野守備走塁コーチは「接戦が多いけど、併殺が欲しい時に取れている。選手たちがよく頑張ってくれている」と目を細める。
同コーチから守備の話を聞いていると興味深い言葉があった。「マツダスタジアムの内野はセ・リーグで一番難しいですから」。その要因はセ・リーグの本拠地で唯一、内野でも使用されている天然芝にあるという。「他の球場より芝が長くて、土の部分との段差が大きい。打球のイメージとしては芝で緩くなって、硬い土で加速する感じですね」。人工芝とは大きな違いが生まれる。
しかし、今季マツダスタジアムでの6失策のうち、打球の捕球時は3失策と安定感抜群。基本的な対策などは「選手に任せています」とした上で、「芝の中で取ってしまえば影響はない。その逆で(芝と土の)境目から離れて捕球できたら多少影響もなくなる。その辺りの細かい守備位置とかは、指示を出す場合もある」と小さな積み重ねが功を奏している。
選手も「難しい」と口をそろえる。遊撃と三塁で16試合ずつスタメン出場している小園は「どうバウンドするか、グラブに入るまで分からない」と説明。出場が増加している三塁の守備では、遊撃よりも打球が速く余裕がある分「最悪、1度落としてもOK」という心構えであることを明かし「どう跳ねてもいいような準備は常にしています」と攻略法を口にした。
好守を連発し、遊撃のレギュラーをつかみかけている矢野は「気温や湿度によってもバウンドが変わってくる」と分析。試合中でも、土の硬さの変化などで打球が安定しないこともあるそうで「とにかく確認と準備です」と語った。
チームを支える堅実な内野守備の裏には、首脳陣と選手それぞれの努力があった。(デイリースポーツ・高橋涼太朗)
2024年05月14日 10:00
2014年から始まり、今年は17〜19日・ヤクルト戦(甲子園)と8月20日・同戦(京セラ)で開催される「TORACODAY」(トラコデー)。阪神を応援する女性ファンの愛称「TORACO」は今ではすっかりなじみのある言葉になった。毎年恒例となったイベントの進化の背景に迫る。
◇ ◇
今年で11年目となる「TORACODAY」は毎年多くの女性ファンが集い、にぎわいを見せている。女性ファンを増やしたい、甲子園に対する行きづらいイメージや行ったことがない人にも足を運ぶきっかけにしてほしい、そんな思いから年に数日間行われるイベントは始まった。
今まではメインビジュアルに女性タレントや女の子のイラストなど“女性向け”の起用を行っていた。だが今年は選手を起用するという初めての試みに挑戦。きっかけは近年の「推し活」ブームだ。特定の選手を応援するために球場に足を運ぶファンが増えたことが、選手起用に踏み込むきっかけとなった。
イベントを担当する営業部の上村さんは「オフの姿で選手のいろんな表情を知ってほしい。普段グラウンドでは見られない笑顔を」とパネルやホームページも選手のおちゃめな表情や明るい色を使ったかわいらしい仕様に。コロナ明けということもあり、選手との記念撮影会を初めて行うのも今年ならではの特徴。「推し」と接近できる貴重な機会に、X(旧ツイッター)では「ダイエットしよう」「何着ようかな〜」と心躍らせている声が上がっている。17日からは特別な“オフ姿”をモチーフにしたグッズの発売も考えているという。
普段は野球と縁のない人が阪神戦を観戦する入り口として、メインビジュアルとなる選手がTORACOダンスを踊る動画をアップ。TikTokでは1000万回再生を突破する反響の大きさで見事入り口としての役割を果たしている。選手の照れた姿が新鮮で親近感が湧くからこそNGなしで投稿しているのだ。
こだわりのもう一つのポイントとして、初めて球場を訪れる若年層の女性のマイナスイメージを払拭し甲子園で観戦することへのハードルを下げることも意識されている。インスタ映えするスイーツのように流行を取り入れたグルメを扱うなど、イベント感覚で野球観戦を楽しむ工夫を行っている。配布するグッズはすべての開催日で別の物にしており、連日訪れても球場で身に着けられるように配慮されている。他にもTORACO専用のホームページにも力を入れており、「私はあまり他のスポーツを知らなくて、観戦に行くってなったときに不安に思うことを書き出して」と上村さん自身の経験を生かし、球場への行き方や服装、座席の選び方や簡単なルールを分かりやすくポップなデザインで掲載。野球を知らない人でも安心して当日を迎えることができるよう入念に準備したのだという。
その年ごとの流行にちなんでリニューアルされており、女性限定の「TORACOシート」は販売から1日で即売する人気を博している「TORACODAY」。今年も普段とは違う“聖地の姿”に注目だ。(デイリースポーツ・和泉玲香)
2024年05月14日 09:28
ロッテのドラフト5位・寺地隆成(明徳義塾高)は、ここまでファームで30試合に出場して、打率.253、7打点の成績を残している。
2024年05月14日 09:19
ロッテの西野勇士が18時30分から行われるオリックス戦に先発する。
西野は球団を通じて「3連敗という状況なので、このチームの悪い流れを断ち切るようなピッチングをしたいと思っています。頑張ります」と意気込んだ。
西野は今季ここまで5試合・31回2/3を投げ、2勝3敗、防御率3.69の成績。オリックス戦の先発は今季初となる。
2024年05月14日 09:14
西武の高橋光成が13時から行われる日本ハム戦に先発する。
高橋は球団を通じて「前回の投球を終えて、球に力が伝わっていないと感じたので、良い感覚を思い出すイメージで、練習してきました。
ファイターズは勢いのあるチームなので1人ひとり切っていきたいですし、週の頭なのでチームを勢いづけられるピッチングをしたいと思います
」とコメントした。
また、高橋は投手育成アドバイザー清川栄治氏の訃報を受け「清川さんはいつも優しく声をかけてくださいました。闘病中は、ご自身も辛いなかで、最後までファームの選手の登板内容を確認されていたと聞きました。僕自身、今は当たり前に野球ができていますが、それが当たり前ではないんだと思いました。14日は清川さんに勝利を届けたいと思います」と決意を述べた。
2024年05月14日 09:09
ドジャースのロハスが“珍エピソード”を明かす
ドジャースのミゲル・ロハス内野手が、米ポッドキャスト番組で大谷翔平投手について語った。話題に挙がったのが、メジャーでもトップクラスの打球速度。ムーキー・ベッツ内野手は、あまりの打球の速さに「怯えているんだ」と裏話を明かした。
ベテランのロハスは、米メディア「ジョムボーイ・メディア」のポッドキャスト番組「クリス・ローズ・ローテーション」に出演。司会者のクリス・ローズ氏から「彼が打つとき、打球音は(他の選手と)違いますか?」と問われると、「ああ。100% 全世界がショウヘイのホームランに注目しているだろ? でも、私はどんなときでも彼に注目しているんだ」と話した。
また、大谷の前を打つベッツについては、「ムーキーは恐怖に怯えているんだ。ショウヘイが打席のとき、彼は一塁走者になるときが多いんだけど、当たるのが怖いから、彼は後ずさりをしながら第2リードをとるんだ」と、“珍エピソード”も明かした。
「もし111マイル(約178.6キロ)や118マイル(約189.9キロ)のようなライナーが当たったら、彼はおしまいだからね」。大谷のパフォーマンスに、チームメートも毎日驚かされている。(Full-Count編集部)