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2024年04月29日 06:23
4月28日に開催されたプレミアリーグの第35節で、5位のトッテナムは暫定首位の宿敵アーセナルとホームで対戦。白熱のノースロンドン・ダービーに2−3で敗れた。 開始15分に、冨安健洋と競り合ったエール=エミル・ホイビュアのオウンゴールで先制点を献上したトッテナムは、27分と38分にも被弾。なんと前半で3点リードを奪われる。 【動画】冨安が競り合いからオウンゴールを誘発 64分に相手GKダビド・ラジャのミスからクリスティアン・ロメロのゴ―ルで反撃の狼煙を上げ、87分にソン・フンミンのPKで1点を返したものの、時すでに遅しだった。 英公共放送『BBC』によれば、トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は試合後のインタビューで、「前半、彼らにあまりにも簡単にゴールへのアクセスを許してしまった。このレベルでは受け入れられない。その代償を支払った」と、不甲斐ないチームに怒りを露わにした。 「我々は後半も良さを出せず、サポーターに少しの希望も与えられなかった。とても失望している」 オーストラリア人指揮官は「我々はまだ、特にトランジションの瞬間やセットプレーで最大源の反発力を出せていない。彼らにあまりにも簡単にゴールへのアクセスを許してしまう。彼らは良いチームであり、鉄壁の防御力を見せなければ罰せられるだろう」と続けている。 「懸念される部分はたくさんある。我々の現状と異なる点を一つ修正しようとすれば、多くのことを修正しなければならない。今日は良くなかった。我々は罰を受ける必要がある。次は違うやり方をしなければいけないと気づくために、時には痛みを感じなければならないことがある」 チャンピオンズリーグの出場権獲得を目ざすトッテナムは、このショッキングな敗戦から立ち直れるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 05:02
レアル・ソシエダの久保建英には、かねてより遠藤航が所属するリバプールからの関心が取り沙汰されている。 だが、日本代表MFを狙うプレミアリーグのビッグクラブは、ひとつではないようだ。 英メディア『football365』は5月14日、「トッテナムがサラーの後釜候補に“魅力的な”オファーを出し、リバプールに打撃」と題した記事を掲載。「スペインの報道によると、トッテナムがレアル・ソシエダのスター選手、久保建英の獲得にオファーをしたため、リバプールは打撃を受けた」と伝えた。「エジプト代表選手のサウジプロリーグへの移籍と関連性が報じられるなか、久保はリバプールのモハメド・サラーの後釜候補として言及されている。先月、レッズが日本代表選手へのオファーを出す準備をしているとされた。しかしスペインの報道によると、スパーズは久保に照準を定め、来シーズンに向けて彼と契約することを“決意”しているとのことで、完敗したという」 記事は「トッテナムはスキルのあるMFを獲得するために、レアル・ソシエダに5000万ユーロという魅力的なオファーを出したと言われている。同選手には6000万ユーロの契約解除金が設定されているが、彼らはそれよりも低い金額で交渉するつもりだ」と続けた。【動画】久保が不満を露わにしたゴール取り消し
さらに、スペインメディア『todofichajes.com』は同日、トッテナムのライバルであるアーセナルも、この22歳を狙っていると報じている。「クボは、アーセナルの今夏の移籍市場での望ましい憧れの的となっている。ミケル・アルテタのような元選手が監督を務めるプレミアリーグのクラブは、レアル・ソシエダの最高のタレントの一人を加えたいと考えている」 そして、「シーズン最後のこの時期は例年よりも活動的ではなかったが、この日本人選手は間違いなくイマノル・アルグアシル監督にとってアンタッチャブルな存在であり、すでに次の移籍期間のことを考えると震え始めている」と報道。こう続けている。「ガナーズは(ソシエダのMFマルティン・)スビメンディに興味を持っているが、そこに久保が加わり、5000万ユーロという金額でサン・セバスティアンを離れる可能性がある。彼は7ゴール・4アシストをマークしているが、彼の貢献は数字が示す以上のものだ。同選手はラ・レアルでのプレーに満足しているが、アーセナルからのコンタクトを考慮すると、彼にとってまたとない機会となるロンドン行きに同意する可能性がある。最初の接触はすでに行われているがが、具体的なものには何も達していない」 ここ2試合でベンチスタートとなり、移籍を疑う声もある久保。その裏側で、争奪戦が過熱しているのかもしれない。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 04:04
韓国チアリーディング界を牽引する人気者、キム・ハンナさんが公式インスタグラムを更新。久々のビキニショットを公開してファンの喝采を浴びている。
【PHOTO】韓国No.1美女チアリーダー、キム・ハンナの“ドッカン悩殺ショット”を厳選でお届け!
かつてFCソウルのチアチームでも活躍した33歳は「久しぶりのお休み。空がすごく綺麗だった〜」と綴って2枚の写真を投稿。南国リゾートのようなプールサイドで、快晴の空と青い海をバックに撮影された水着ショットだ。やや透け感のある黒のビキニ上下を着込み、圧巻の8頭身ボディを惜しげもなく披露している。
投稿をチェックしたフォロワーからは絶賛する声が続出。コメント欄には「熱すぎるボディ!」「マジで美しい」「俺たちの女神だ」「人魚は実在した」「これは反則でしょ」「セクシー全開」などなど、好意的な声が数多く寄せられている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月15日 01:00
先週の準決勝で劇的な勝利を収め、チャンピオンズリーグのファイナルに駒を進めたレアル・マドリー。
これまで17回もの決勝に進んできたレアル・マドリーは、このところ8回連続でファイナルに勝利しているという圧倒的な勝負強さを持つ。前回優勝したのは2022年夏のリヴァプール戦であった。
2年目の決勝戦、レアル・マドリーはこんなメンバーだった。覚えてる?GK:ティボー・クルトワ
現所属:レアル・マドリー
あれから2年たった今もレアル・マドリーでプレーしているベルギー代表の守護神ティボー・クルトワ。2年前のリヴァプール戦では90分フル出場で勝利に大きく貢献した。
今回は怪我のためにシーズンのほとんどを棒に振ってしまっており、このチャンピオンズリーグ決勝には「ギリギリ間に合うかもしれない」と言われているが…果たして出場できるのか。右SB:ダニ・カルバハル
現所属:レアル・マドリー
この試合で右サイドバックとして先発していたダニ・カルバハル。現在もレアル・マドリーでプレーしており、32歳になった今も重要な存在となっている。
リヴァプールの対面するルイス・ディアスとアンディ・ロバートソンを相手に安定したディフェンスを見せ、相手の高い攻撃力を封じた。CB:エデル・ミリタオン
現所属:レアル・マドリー
2019年にFCポルトからレアル・マドリーへと加入し、センターバックとして強烈な1対1のディフェンスを見せるミリタオン。キレキレだった三笘薫のドリブルを難なく止めた男としても知られる。
セルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランが抜けたあとのディフェンスラインで重要な存在となり、チャンピオンズリーグでは12試合でプレーした。CB:ダヴィド・アラバ
現所属:レアル・マドリー
バイエルン・ミュンヘンから2021年にフリーでレアル・マドリーへと加入し、いきなりセンターバックとして重要な役割を果たしたダヴィド・アラバ。セルヒオ・ラモスの後継者として穴を埋める以上の存在になった。
ただ。今季は昨年末に左膝の前十字靭帯断裂という大きな怪我を負ってしまい、今季のチャンピオンズリーグ決勝には出場することができない。左SB:フェルラン・メンディ
現所属:レアル・マドリー
育成の名門ル・アーヴルからリヨンを経て2019年にレアル・マドリーへと加入し、攻撃的なプレーで「マルセロの後継者」として期待されたメンディ。
それから常にレギュラーというわけではないものの左サイドバックの重要な役割を果たしており、この2021-22シーズンではマンチェスター・シティ戦で値千金のクリアを見せた。MF:ルカ・モドリッチ
現所属:レアル・マドリー
当時は36歳だったルカ・モドリッチ。このシーズンにレアル・マドリーでの400試合出場を達成したほか、チャンピオンズリーグでも100試合出場という記録を更新している。
この決勝では90分までプレーし、自身5回目のチャンピオンズリーグ優勝を達成。さらに同大会で6回目のベストイレブンに選ばれている。MF:カゼミロ
現所属:マンチェスター・ユナイテッド
2015年にFCポルトから買い戻されたカゼミロ。中盤の守備的な役割を任されて大ブレイクし、チームの安定を保つために欠かせない存在としてアンチェロッティ監督に信頼された。
このチャンピオンズリーグ決勝戦でもアンカーとしてリヴァプールを相手に奮闘し、パワフルなプレーを見せた。そしてこの夏にマンチェスター・ユナイテッドへと驚きの移籍を決断している。MF:トニ・クロース
現所属:レアル・マドリー
いいタイミングで引退すると何年も前から公言しながら、先日はドイツ代表にも復帰するなどずっとトップレベルを維持し続けているトニ・クロース。
モドリッチ&カゼミロとのトライアングルは近年のレアル・マドリーでも黄金のようなトリオだった。この試合では自身5回目となるチャンピオンズリーグ優勝を果たしている。FW:フェデリコ・バルベルデ
現所属:レアル・マドリー
ペニャロールからレアル・マドリーにやってきたウルグアイ人MF。様々なポジションで起用することができ、主役ではなくとも常に信頼できる存在となっている。
23歳だったこのシーズンも主力として活躍し、このチャンピオンズリーグ決勝ではチームの唯一のゴールをアシストした。FW:ヴィニシウス・ジュニオール
現所属:レアル・マドリー
この試合では左ウイングとして先発出場したヴィニシウス・ジュニオール。今季はジュード・ベリンガムやロドリゴ・ゴイスとともに前線の得点源として活躍し、違った役割にも見事に適応した。
この試合では59分にフェデリコ・バルベルデからの折り返しを受けてゴールに押し込み、タイトルを獲得するための決勝点を叩き込んでいる。FW:カリム・ベンゼマ
現所属:アル・イティハド
CL決勝はレアル・マドリー対ドルトムント!両方でプレーした「最強の5名」
この試合ではキャプテンマークを巻いていたカリム・ベンゼマ。このシーズンはリーガ32試合で27ゴールと得点王になり、さらにチャンピオンズリーグでは12試合15ゴールと大爆発していた。
決勝戦ではゴールは決められなかったものの、チャンピオンズリーグ最優秀選手賞と得点王をダブル受賞し、バロンドールにも輝いている。
2024年05月15日 00:02
『The Athletics』は13日、セビージャ所属の元スペイン代表セルヒオ・ラモスが契約満了となる今夏に、フリーで2025年からメジャーリーグ・サッカー(MLS)に参入するサンディエゴFCに加入する可能性があると報じた。
2024年05月14日 23:13
スペインメディアの『スポルト』は14日、レアル・マドリードが2025年の夏にフリーでリヴァプール所属のイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドを獲得する計画があると報じた。
現在25歳のアレクサンダー・アーノルドは、6歳からリヴァプールのアカデミーに所属し、2016年10月にトップチームデビューを飾った。翌シーズンには、プレミアリーグの最優秀選手賞にもノミネートされるなど、世界屈指のサイドバックへと成長。高い攻撃力を武器としながら数々のタイトル獲得に貢献している。
そんなアレクサンダー・アーノルドとリヴァプールの現行契約は2025年6月までとなっており、右サイドナックの補強を考えているレアル・マドリードは、パリ・サンジェルマン(PSG)所属のフランス代表キリアン・エンバペと同様に、選手とクラブの契約が満了するタイミングを狙い移籍金フリーで獲得することを検討しているという。
なお、レアル・マドリードにはスペイン代表経験を持つ現在32歳のダニエル・カルバハル、同じく32歳のルーカス・バスケスと2人の右サイドバックが所属しており、両者の去就にも注目が集まっている。レアル・マドリードは30歳以上の選手に対し、1シーズンごとに契約更新を行うルールを設けており、カルバハルに対しては例外として複数年での契約更新が提示される可能性があるが、ルーカス・バスケスに対しては単年での契約更新を提示する予定と説明されている。
そして、レアル・マドリードはルーカス・バスケスがクラブを去る2025年夏のタイミングで、リヴァプールとの契約を満了するアレクサンダー・アーノルドをフリーで加入させることを狙っていると『スポルト』は説明している。
2024年05月14日 22:35
スペインメディアの『マルカ』など世界の大手メディアが13日に、ルーマニアで起こったギニアビサウ共和国出身の双子の兄弟による「替え玉出場疑惑」 を報じたが、同選手の所属クラブであるディナモ・ブカレストが疑惑を否定した。
ルーマニア1部ディナモ・ブカレストに所属するギニアビサウ共和国代表DFのエドガル・イエは、スポルティングの下部組織を経てバルセロナB、ビジャレアルB、リール、ナント、フェイエノールト、トラブゾンスポルなどでプレーし、2024年2月にディナモ・ブカレストへ加入した。
エドガル・イエにはエデリーノ・イエという名の双子の弟がおり、エドガルと同じくスポルティングの下部組織出身だが、エドガルとは異なり攻撃的なポジションを主戦場とし、キャリアのほとんどをポルトガルで過ごした。
そんな中、ジャーナリストのダニエル・センドレ氏がエドガルと話をしたときに、エドガルがスペイン、フランス、オランダ、トルコなどでプレーしてきたにも関わらず、ギニアビサウ共和国の公用語であるポルトガル語しか話せなかったことから、双子の弟のエデリーノが兄エドガルの代わりに公式戦5試合に出場した疑いがあると指摘。このニュースが大きくなり、多くの国で報道されることになった。
疑惑が広がる中、14日に動きがあった。ディナモ・ブカレストがクラブ公式サイトで声明を発表し、この「替え玉疑惑」を真っ向から否定。そして、誤った情報を拡散させた者に対し法的措置も辞さない姿勢を示した。
ディナモ・ブカレストは「フェイスブック上に投稿されたフェイクニュースは、ルーマニアのメディアによって取り上げられ、BBC、マルカ、レコルドに至るまで国際的な大手メディアで取り上げられた。ディナモ・ブカレストがエドガー・ミゲル・イエの代わりに、彼の双子の弟であるエデリーノ・イエを出場させたという疑惑は嘘であり、中傷であり、クラブに対する癌のような攻撃である」と疑惑を強く否定した。
続けてディナモ・ブカレストはエドガル・イエを透明性と合法性を持ってチームに所属させているとしたうえで、「この誤った情報の作成者を告訴する手続きを開始した。また、倫理的な観点から、ディナモ・ブカレストはクラブの名を利用して誤った情報を宣伝する一部メディアの立場を受け入れることはできない」と、誤った情報に対し強い姿勢でのぞむと強く主張した。
【動画】2012年にバルセロナと契約を結ぶエドガル・イエ
2024年05月14日 22:00
今年10月に開業が予定されているV・ファーレン長崎の新しいホーム「長崎スタジアムシティ」。
スタジアム、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスビルという5つの建物で構成されており、Jリーグの“新たな基準”として多方面から注目されている複合施設だ。
工事は大詰めを迎えており、12日には長崎スタジアムシティのX公式が最新の空撮映像を公開した。/
4月末時点の工事進捗率は87.3%🌈
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先日 #長崎スタジアムシティ 公式Xの
フォロワーさんが3万人を突破しました👏
ありがとうございます🍀
開業まであと156日…!
皆さんにお会いできる日を楽しみにしています✨ pic.twitter.com/ebPN2DdmZl
— 長崎スタジアムシティ公式(Nteam) (@nscproject) May 12, 2024
屋根にはスタジアムの正式名称である「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」の文字がくっきりと!(略称は「ピースタ」)
映像をよく見ると、オフィスビルである「STADIUMCITY NORTH」の屋上からスタジアム上空を経て商業施設「STADIUMCITY SOUTH」の屋上へと繋がるジップラインの乗降場も確認できる。本当に完成が近づいてきたようだ…。
建設費を90億円に圧縮も…秋田、新スタジアム情報・建設候補地まとめ(ブラウブリッツ秋田 ホームスタジアム)
工事進捗率は4月末時点で87.3%とのこと。スタジアムでは今月からいよいよピッチに芝を植える作業が始まる。
2024年05月14日 21:50
浦和レッズでのデビューが待ち遠しいFW安部裕葵だが、お披露目のときは近いか。
2024年05月14日 21:30
13日に行われたプレミアリーグ第37節、リヴァプールはアウェイでアストン・ヴィラと対戦。試合終了間際に立て続けに失点し、3-3のドローに終わった。
リヴァプールにとって、転機だったのは試合残り15分のタイミングでの“4枚替え”だろう。英『Liverpool Echo』は遠藤の交代が致命的だったという見解を示している。
「4人の選手交代のうち、遠藤航を外したことで苦労してつかみ取れそうだった勝利を手放してしまった。遠藤は前半あまり良い出来ではなかったが、後半はリヴァプールが主導権を握る上で重要な存在で、前半は甘さが目立った守備陣をより良くカバーした」
そして、同メディアは今シーズンの失点の多さを課題にあげ、遠藤の“バックアッパー探し”が重要だとの見方だ。
「MFアレクシス・マクアリスターはシーズン前半戦を見事に埋めていたとはいえ、本職の守備的MFではない。遠藤は毎試合出場できるわけではない。また、MFステファン・バイチェティッチ(この試合では交代要員として起用されなかった)はまだキャリアをスタートさせたばかりであることから次期指揮官はどこを補強すればいいかを把握しているだろう」
4-2で勝利した前節トッテナム戦でも遠藤の交代後に失点を喫しており、遠藤不在時の守備を懸念する声は多い。リヴァプールの今夏の最重要課題は遠藤の“バックアッパー探し”なのかもしれない。
リヴァプールは最終節、アンフィールドでウォルバーハンプトンと対戦する。
2024年05月14日 21:01
スタジアムのいたるところで涙を流すファンの姿があった。堂安律がプレーするフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督にとって、33節のハイデンハイム戦は最後のホームゲームとなった。
今季限りでチームを離れることを表明している指揮官は、「試合がある時間に私が街のどこかにいて、みんながここでサッカーをしているというのが不思議な感じはするだろう」と将来的に訪れるであろう心境について語っていた。
フライブルクでトップチームの監督となって12シーズン。育成アカデミーで指導者をしていた時期と合わせると29年にもなる。クラブを引っ張る存在であり、クラブを象徴する存在でもあった。
頭ではわかっている。でも心が追いつかない。シュトライヒがいないフライブルクを想像できるファンはいない。
最後に勝利を飾ってみんなで喜び合いたいと、フライブルクは試合開始から押し気味に試合を進めた。29分、左SBクリスティアン・ギュンターのクロスから堂安が豪快なダイビングヘッドでゴールネットを揺らす。
【動画】堂安が指揮官のホームラストゲームでダイビングヘッド弾
勢いに乗って畳みかけたいところだったが、守備の乱れを突かれて失点。後半は一方的に攻め込み続け、何度もチャンスを作る。だがシュートはバーやポストをたたく。至近距離からのシュートがGKにセーブされるシーンもあった。結局、1−1の引き分けでこの試合は終わった。
勝ち切れなかった失望が一瞬スタジアムを覆ったが、すぐにゴール裏のファンが歌いだす。スタジアムではその後、シュトライヒ監督、そして同じく今季限りで職を辞する在籍25年のパトリック・バイアー・コーチのお別れセレモニーが始まった。
まず、バイアーがファンに感謝とお願いをしていた。
「みんなに最後に一言を。フライブルクはここ数年でものすごい成長を遂げた。ファンからの期待が高まってきているのもわかる。でも自分たちがどこから来たクラブであるかを忘れてはいけない。現実的な視点で、冷静さをもって取り組み続けるクラブを支えてほしい」
ファンから大歓声が起こった。2年連続でヨーロッパカップに出場し、今季も最終節まで出場権獲得のチャンスを残している。だが、育成クラブという自分たちの立ち位置を忘れてはならないのだ。
シュトライヒも以前こんな話をしていたことがあった。
「ゴールキーパーのノア・アトゥボルがSNSで叩かれている。彼は21歳で今季正ゴールキーパーになったばかりの選手だ。9度も無失点ゲームをしている。フライブルク出身で、SCフライブルクの育成アカデミー育ちだ。そうした選手がチームでプレーしていることを誇りに思わなければならない。我々はフライブルガーだ」
言いたいことだけ勝手にぶちまけるのなら、それはソーシャルネットワークではなく、反ソーシャルネットワークだとも言っていた。確かにそうだ。そんなところで社会性は築かれない。
セレモニーでの話に戻ろう。バイアーのあとにマイクを手にしたシュトライヒは、こう語る。
「ホームゲームで勝てないのはいつでも嫌だが、もしそうなるなら対戦相手はハイデンハイムが一番望ましい。大事なことはパトリックが話してくれた。みんなに心からの感謝を」
今季にブンデスリーガ初昇格を果たしたハイデンハイムのフランク・シュミット監督はことあるごとに、「我々のお手本はフライブルク」と口にしている。シュミットとシュトライヒはとても分かり合える関係性で、この日もコーチングゾーンでプレーについてジェスチャーを交えてにこやかにやり取りしていた。
このお別れセレモニーにもハイデンハイムは全選手とスタッフがピッチに残り、一緒に参加。シュミット監督はプレゼントも準備していた。
「あなたの最後のホームゲームの対戦相手が我々ハイデンハイムだったのをものすごく誇りに思う。ここで、このクラブであなたがなしえてきた全てのことに敬意を表す。シャポー」
再び大きな拍手がスタジアム中から起こり、フライブルクのファンから「クリスティアン・シュトライヒ!あなたは最高の人だ!」というコール。ゆっくりとゴール裏へと足を運ぶシュトライヒとバウアー。手を何度もたたき、キスを送った。
ハイデンハイムのファンからも大きな拍手とシュトライヒコール。「忠誠心と正直さ。今日では稀なことになってしまった。クリスティアン、どうか元気で」と書かれた大きな横断幕があった。
そういえばアウェーのダルムシュタット戦もそうだった。試合後にダルムシュタットファンがシュトライヒに大きな声援を送る。試合後に、シュトライヒは「私がすごいのではない。ああした振る舞いをしてくれるダルムシュタットのファンがすごいのだ」と答えていたのがとても印象的だった。
プロサッカーの世界でこうした人と人の結びつきが感じられ、互いにリスペクトをし合える関係性が築かれ、そして試合となると本気でぶつかり合えるのがなんとも素敵ではないか。
フライブルクは最終節ウニオン・ベルリンとのアウェー戦を残す。今節の結果で2部3位との入れ替え戦に回る16位へ落ちてしまっただけに、異様な雰囲気になることが想像される。
「ウニオンファンは燃えるだろうね。今日のうちのスタジアムのように。素晴らしかった。ファンがサポートしてくれた。失点はひどかった。でもそれを振り払って後半は素晴らしいプレーを魅せることができた。ファンのみんなが燃え上がるのを助けてくれた。これをウニオンでも示さなければ。もし我々が本当にいいチームで、本当にいい選手で、本当にヨーロッパに行きたいと思うなら、ウニオンに勝たなければならないのだ」(シュトライヒ)
守備陣に負傷者が続出し、ベストメンバーが組めない苦しい台所事情があるものの、泣いても笑ってもラスト1試合。シュトライヒサッカーを存分に披露してほしい。全てをクラブのために捧げ続けてくれた偉大な指揮官のために。
取材・文●中野吉之伴
2024年05月14日 20:08
13日、『The Athletics』 が、元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏が、古巣のマンチェスター・ユナイテッドについて語るインタビューをポッドキャストで配信した。
1998−99シーズンにプレミアリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグ(CL)の3冠の “トレブル”を達成するなど黄金期のマンチェスター・ユナイテッドの一員だったベッカム氏は「最高の時代にマンチェスターで育ち、最高の時代のマンチェスター・ユナイテッドでプレーできた。特別な時間だったよ」と同クラブでの日々を振り返った。
続けてベッカム氏はマンチェスター・ユナイテッドについて「世界最大のクラブ。いつだって自分はそう言っているんだ」と自らの古巣は偉大な存在であると表現した。
一方、近年のマンチェスター・ユナイテッドは低迷を続けている。今季も2試合を残しクラブはプレミアリーグで8位となっており、7位以下でシーズンを終了した場合、1990年以降で最低の成績となってしまう。
ベッカム氏はそんな古巣の現状に関し、「過去5年から10年は困難な時期だった。ボス(アレックス・ファーガソン前監督)がクラブを去った。更に、ライアン・ギグス、ロイ・キーン、ガリー・ネヴィルといった選手たちもチームを去った。そうすると、クラブは何か大きなものを失ってしまい、難しい時期を迎えてしまうものさ」と苦しんでいる古巣の状況に一定の理解を示した。
しかしベッカム氏は「けど、すぐにでも早くこの状況が変わることを願うよ。だって、悪い時間が続きすぎているからね」と話し、マンチェスター・ユナイテッドの復活を願った。
2024年05月14日 20:00
5月15日の「Jリーグの日」を前に、31年前の開幕当時話題になった「Jリーグカレー」が復刻。
2024年05月14日 19:56
マンチェスター・ユナイテッドは14日、クラブ公式サイトで元フランス代表DFラファエル・ヴァランが契約満了に伴い、今季限りで退団することを発表した。
現在31歳のヴァランは2021年8月にレアル・マドリードから完全移籍で“赤い悪魔”の一員となり、これまで公式戦93試合に出場し2ゴールを記録。2023年2月に行われたカラバオカップ決勝ではセンターバックでスタメン出場し、6年ぶりとなるクラブのメジャータイトル獲得に貢献した。
ヴァランは4月4日のチェルシー戦以来欠場が続いているが、リーグ戦の残り2試合と、25日に行われるFAカップ決勝のマンチェスター・シティ戦での復帰に向け怪我からの復帰に全力を尽くしているという。
ヴァラン退団に際し、マンチェスター・ユナイテッドは「ユナイテッドの全員がラファ(ヴァラン)の貢献に感謝し、彼の幸運を祈っています」とコメントを発表した。
2024年05月14日 19:54
FC町田ゼルビアのFWエリキが、クラブの公式YouTubeチャンネルで、自身の信念について語った。
【動画】ゼルビアが公開したエリキのインタビュー
昨季に町田に加入したエリキは、30試合で18得点をマークする活躍でクラブ初のJ2優勝とJ1昇格に貢献。昨年8月の清水エスパルス戦で左膝に全治8か月の大怪我を負って戦線を離れたにもかかわらず、J2のMVPにも選出された。
その負傷を乗り越え、5月3日に行なわれたJ1第11節の柏レイソル戦(2−0)で約9か月ぶりに公式戦に復帰。続く6日の12節・京都サンガF.C.戦(3−0)、11日の湘南ベルマーレ戦(0−0)でも途中出場を果たしている。
そんな29歳は、インタビューの中で、負傷離脱から得た学び、ポジションを争うライバルでもサポートを重視している点、今季の目標などについて語っている。
そして、常に前向きな“エリキマインド”について、「皆さんにぜひ共有したい」と語っている。
「私は、サッカーをするために生まれてきたという自負があります。このことは非常に深い意味があり、ピッチに立った時は常に勝利を目ざす強い気持ちを持っています。あまり相手のことは気にしていない。それよりも、チームメイトを守る気持ちの方が大きい。そういう意味から、チームメイトをしっかりサポートしたいですし、戦って勝つところに繋がっている」
ブラジル人ストライカーは、「また、客観的にも、自分の立ち位置を理解しています。それが、プロとしての自分の源であるので、責任感はそこから来ていると思います」と続けた。
このプロ意識は、町田の黒田剛監督のサッカーにも合致していると言えそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月14日 19:53
来季以降チームを率いる監督の席が空いているバイエルンが、クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督に接触したものの、金銭面で折り合いがつかずに撤退した模様だ。ドイツメディア『ビルト』が13日に報じている。
今シーズン、バイエルンはドイツの“絶対王者”として、前人未到のブンデスリーガ12連覇を目指すシーズンを過ごしながら、序盤からレヴァークーゼンに独走を許し、5試合を残して優勝を決められた。DFBポカールでは3部のザールブリュッケンに敗れて2回戦で早々と姿を消しており、タイトル獲得の“ラストチャンス”だったチャンピオンズリーグ(CL)でも、準決勝でレアル・マドリードに2戦合計3−4と逆転負けを喫し、今季の無冠が決まっていた。
取りこぼしも目立つシーズンとなったなか、2月21日には2025年夏までとなっていたトーマス・トゥヘル現監督との契約を1年間前倒しして解消することを発表。直後より次期監督候補の名前に関する報道が相次ぎ、当初はレヴァークーゼンを初優勝へ導いたシャビ・アロンソ監督に熱視線を送っていた。だが、同監督は来季もレヴァークーゼンを率いる意思を明らかにしており、その後接触した現ドイツ代表監督のユリアン・ナーゲルスマン氏と現オーストリア代表指揮官のラルフ・ラングニック氏からは断りを入れられた。そのほかで名前が挙がったジネディーヌ・ジダン氏、現アストン・ヴィラ監督のウナイ・エメリ氏、現ベンフィカ指揮官のロジャー・シュミット氏も交渉は発展せず、現時点で来季のバイエルン指揮官の座は空席となっている。
このような状況の中、今回の報道によると、バイエルンはグラスナー監督の招へいに向けて動いていたようだ。現在49歳のオーストリア人指揮官は、母国で指導者としての経験を積んだ後、ヴォルフスブルクやフランクフルトといったブンデスリーガのクラブを成功へ導いてきた人物。2021−22シーズンには、日本代表MF鎌田大地(現:ラツィオ)や元日本代表MF長谷部誠が所属していたフランクフルトを、42年ぶりのヨーロッパリーグ優勝へ導いていた。
昨シーズン終了後、フランクフルトとの契約を1年残しながら退団したグラスナー監督は、以降フリーの状態が続いていたものの、今年2月、体調を崩して緊急搬送された現在76歳のロイ・ホジソン監督に代わってクリスタル・パレスの指揮官に就任。当初はなかなか白星を掴めなかったものの、4月に入ってからチームは一気に調子を上げ、リヴァプール、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドといったクラブを次々と破った。現在は直近6試合を5勝1分と無敗で駆け抜けており、一時は残留争いに身を置いていたチームを12位まで押し上げた。
バイエルンはそんなグラスナー監督を高く評価し、次期監督に招へいするべく具体的な動きを見せていた模様だ。バイエルンのクリストフ・フロイントSD(スポーツディレクター)は、グラスナー監督がザルツブルクでコーチを務めていた頃に共に仕事をしていた間柄で、同SD以外にもマックス・エーベル取締役などクラブの重鎮たちがグラスナー監督を説得。クリスタル・パレスとの契約を2026年夏まで残しながらも、グラスナー監督の心は大きく揺れていたというが、クリスタル・パレス側がこの“引き抜き”を許可しなかったようだ。
というのも、クリスタル・パレスはバイエルンからの打診を即座に拒否したという。当初、バイエルンは1800万ユーロ(約30億円)を上限額として用意していたものの、クリスタル・パレス側は最低でも1億ユーロ(約169億円)を要求。両者の金額には大きな開きがあり、監督招へいにこれほどまでの予算を割くことを考えていないバイエルンは、撤退を余儀なくされたようだ。
このような流れで、バイエルンはグラスナー監督の招へいも失敗に終わった模様だ。現在はかつてバイエルンを率いており、2023年9月にドイツ代表監督の座を降りてからフリーの状態が続くハンジ・フリック氏や、ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督の名前が候補として報じられている。バイエルンの新監督探しは、まだまだ続きそうだ。
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