2024年04月29日 15:30
指揮官シャビ・エルナンデスの続投が決まったバルセロナは、来季へ向けてどうチームを強化していくのか。 重要な補強ポイントの1つに挙げられるのが中盤だ。コンディションが安定しないペドリ、大怪我で離脱しているガビ、戦力にカウントしづらいオリオウ・ロメウなど、ピースが不足している。 以前からバイエルンMFジョシュア・キミッヒ、レアル・ソシエダMFマルティン・ズビメンディがターゲット候補に挙げられているが、候補者は欧州以外にもいる。 スペイン『SPORT』がセントラルMFのターゲット候補の1人と紹介したのは、昨夏にパリ・サンジェルマンを離れたイタリア人MFマルコ・ヴェッラッティだ。 現在31歳のヴェッラッティは、カタールのアル・アラビでプレイしている。リーグ戦では得点こそ決めていないが、7アシストと一定の結果は残している。31歳という年齢を考えれば、カタール行きが早すぎたとの見方もある。 同メディアはヴェッラッティの引き抜きにそれほどコストがかからないこと、さらにヴェッラッティにとっても欧州復帰はメリットが大きいと伝えている。仮に欧州へ戻れば、2026年のワールドカップを目指すイタリア代表に再び入る道も見えてくるからだ。 かつてヴェッラッティはシャビ・エルナンデスの後継者候補の1人と言われたこともあったが、このタイミングでのバルセロナ入りは有効なオプションとなるのか。
2024年05月16日 07:32
現地時間5月15日に開催されたスコットランドリーグの第37節で、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、岩田智輝、小林友希が所属する首位のセルティックが、4位のキルマーノックと敵地で対戦。5−0で大勝し、1試合を残して3シーズン連続54回目の優勝を飾った。 引き分け以上で3連覇が決まるセルティックは、開始5分に先制すると、12分にも旗手が起点となった攻撃から前田が追加点。35分にはその前田のアシストからジェームズ・フォレストが3点目を奪う。 後半にもマット・オライリーは2点を叩き込んで、怒涛のゴールラッシュを披露した。【動画】優勝に歓喜するセルティック戦士たち
このセルティックにリーグ制覇に日本のファンも反応。SNS上には、次のような声が上がった。「3連覇おめでとうございます!」「強い、強すぎる」「セルティックおめでとうありがとう!!前田もナイス1G1A!!」「これで旗手怜央はプロデビューから5年連続のリーグ優勝と...すげぇな...」「旗手くん、毎年優勝チームにいるやん」「旗手はプロ入り後、全てのシーズンでリーグ優勝をしている。こんな選手は他にいないんじゃないの?世界的な記録だと思う」 スコットランドでは無双なだけに、来シーズンに求められるのはチャンピオンズリーグでの躍進だ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 07:20
15日に行なわれた2023-24シーズンのコッパ・イタリア決勝戦は、アタランタを1-0で破ったユヴェントスが優勝を果たした。
今シーズンのセリエAで4位と苦戦しているユヴェントスであるが、この試合では開始4分にドゥシャン・ヴラホヴィッチが幸先よく先制ゴールを奪取。右サイドからのパスで裏に抜け、見事にシュートを流し込んだ。
そして最終的にはこのゴールを守りきり、ユヴェントスが通算15回目となるコッパ・イタリアの優勝を果たした。
その中で大きな話題を集めているのが、今季限りでユヴェントスを退任する可能性が高いと言われているマッシミリアーノ・アッレグリ監督の振る舞い。
後半アディショナルタイムでの判定で第4審に抗議を行うため、ジャケットを脱ぎ捨てて詰め寄る!Allegri'nin çıldırdığı an😡 pic.twitter.com/CGPfjR4XnF
— TRT Spor (@trtspor) May 15, 2024
さらにレッドカードを受けて退席する際にはネクタイを投げ捨て、シャツのボタンを半分外して脱ぎ去るような行為を見せたのだった。
そのマッシミリアーノ・アッレグリの熱量に応えたのか、ユヴェントスは勝利を収めて優勝。試合後にはコーチを「胴上げ」する場面も見られた。Mister Allegri being thrown 😅#CoppaItaliaFrecciarossa pic.twitter.com/NYF8OQsYFx
— Lega Serie A (@SerieA_EN) May 15, 2024
ユヴェントス「2部降格処分でも漢気残留」した10名のスター
ただ、アッレグリ監督は選手たちをあまり信用していなかったようで体重を預けず、立ったままの姿勢で抱えあげられるような形になっていた。
「胴上げ」は日本が発祥であるという説もあるほど海外では決してメジャーなものではないが、近年はサッカーを中心にヨーロッパやブラジルなどで時折行なわれるようになっている。
2024年05月16日 07:02
リバプールの遠藤航は昨夏の加入当初、大きな期待をかけられていなかった。若手有望株を獲得できなかったクラブが、イングランドで無名の30歳を獲得したのは、「パニックバイ」だったという声すらあった。しかし、そうした懐疑論を払拭し、シーズン半ばからは主力としてプレーしてきた。 ただ、ここにきてアンカーのアップグレードが必要だという意見が出ている。現地メディア『FOOTBALL FANCAST』は、「スロットはジョーンズとエリオットよりも多くを稼ぐリバプールのエースを即座に切り捨てなければならない」と題して記事を掲載。次のように綴った。「このユルゲン・クロップ監督の契約は、(新監督就任が確実視されている)アルネ・スロットの下でリバプールを別のレベルに引き上げるものではない」 同メディアは、「エンドウはリバプールの真の守備的MFであり、彼は抜け目のない契約を結んでいるが、プレミアリーグとチャンピオンズリーグのサッカーの最前線に戻すためにはアップグレードが必要であることは明らかである」と指摘している。「完璧ではなかったが、31歳の彼はファビーニョの後継者として称賛に値する仕事を果たした。しかし、まだ長期的な解決策には至っていない」【動画】遠藤の4人ぶち抜きのスルーパス
記事は「最近、サポーターたちは日本人の機動力や運動能力の欠如に対する不満を吐き出し始めている。彼は勤勉で献身的な選手だが、リバプールの標準的な要求を成功させるために必要な本質的な要素がいくつか欠けている」と指摘。こう続けている。「空中戦のデュエル勝利数を除けば、FBrefがまとめた守備指標のすべてにおいて上位30%外にランクされており、これは相手の前進を阻止するエネルギーとコントロールの欠如を浮き彫りにしている」 そして、「リバプールはDFに投資する可能性がある。しかし、6番に一流のタレントを獲得できなければ、アーセナルやマンチェスター・シティのようなチームは荒々しく走り続け、下にいる不運なライバルたちへの支配と壊滅を続けるだろう」と結論づけている。 遠藤の奮闘を称えながらも、アンカーを補強しなければ、シティやアーセナルに太刀打ちできないとの見解だ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 07:02
[J1第14節]鳥栖 5−2 川崎/5月15日/駅前不動産スタジアム
今季初のリーグ戦での連勝を狙った川崎はアウェーで鳥栖と対戦したが、2−5で完敗した。
2024年05月16日 06:31
スタッド・ランスでプレーしている日本代表MF伊東純也が、15日に行なわれたマルセイユ戦でオウンゴールを誘発させて先制点を導いた。
先日ウィル・スティール前監督が辞任し、急遽サンバ・ディアワラ氏が暫定指揮官としてチームを率いることになった激震のスタッド・ランス。
その中で迎えたフランス・リーグアンの第32節はマルセイユ戦。今季苦戦している相手ではあるが、スタッド・ランスより上の8位に付けているチームであった。
このところ6試合に渡って勝利がなく、3分け3敗と不調のスタッド・ランスは右サイドに伊東純也、左サイドに中村敬斗を先発させ、久しぶりの勝利を狙った。
そして前半33分、右サイドから伊東純也がグラウンダーのクロスを入れると、これをシャンセル・ムベンバが触ってオウンゴールに!
[速報]#伊東純也 のクロスから先制点!
🇫🇷#リーグ・アン 第32節#スタッド・ランス vs #マルセイユ
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伊東 純也が右サイドから上げた
グラウンダーのクロスがオウンゴールを誘い
スタッド・ランスが先制点を獲得!
\#ABEMAdeDAZN#ABEMA— アベマサッカー (@ABEMA_soccer) May 15, 2024
このゴールで先制したスタッド・ランスは、マルセイユを相手に最後までリードを守って1-0と勝利することに成功。
伊東純也が加入!「スタッド・ランスでブレイクした」世界的選手7名
実に3月16日に行なわれたメス戦以来となる7試合ぶりの勝利をあげたスタッド・ランスは、これで勝点を44に伸ばして10位に浮上した。
フランス・リーグアンはのこり1試合となっており、スタッド・ランスは今週末の19日にレンヌと対戦する予定だ。もしこれで勝利すれば9位に浮上することができる。
2024年05月16日 06:22
[J1第14節]鳥栖 5−2 川崎/5月15日/駅前不動産スタジアム
5失点を喫し、アウェーで鳥栖に完敗した。
川崎にとっては2節のホーム磐田戦(●4−5)に続く今季最多タイの5失点で、守備の脆さが浮き彫りになるゲームになってしまった。
この日は、先日のU23アジアカップを制し、パリ五輪の出場権獲得に大きく貢献した高井幸大が先発に復帰し、大南拓磨とCBを構成。13分にCKから高井が強烈なヘッドで先制点を奪ったが、その後、チームは崩れた。
「勝たなくてはいけない試合で勝てなかった。そこに尽きると思います」
今季初のリーグ戦での連勝を狙ったなかで、そう悔しさを示したのは川崎の鬼木達監督だ。
前述の磐田戦の敗戦から、チームを立て直し、ここ5戦は負けなし(2勝3分)と復調傾向にあったが、久々の敗戦、しかも大量失点での黒星を指揮官は自らの責任だとも説明する。
「すべて自分の力不足だと思っています。当然いろんな形でのミスがありましたしたので、そこも含めてトレーニングのところから突き詰めていかないと、本番でこうなると思います。そこを含めて自分がもっとマメジメントすべきだと感じます」
【動画】鳥栖×川崎のハイライト
負けが先行する今季、一点の重みをチームとして強く共有してきたはずであったが、鳥栖戦では連戦のなかでのアウェー戦という影響もあったか、ミスが重なりすぎた。
鬼木監督も「自分たち次第で防げたと思います。事前に危ないところを共有したなかでやられてしまったので、一瞬のアラートさがあるかないかでの綻びが出ているのかなと。それはひとつだけではなくいくつかの連鎖があるので、断ち切らなければいけないです。その瞬間、瞬間で声で伝えられることもあるでしょうし、味方を鼓舞して集中力を高められるところもあります。これからという時にミスが連発してしまったのは残念でした」と振り返る。
14試合を終えて4勝4分6敗、首位と勝点13差の13位。改めてここからどう守備を引き締めていくのか。指揮官に問えば、こう返ってくる。
「なんて言うんでしょう...失点に対する受け入れ方と言うような部分は、“仕方ない”で済ませてはいけないものだと思うんです。ただ、それが通ってしまっているようなところだと思いますので、そこは自分の指導の問題だと思いますし、失点に対しても厳しさを持たなくてはいけません。
当然攻撃的なチームを目指していますが、やはり耐えれば、いくつかのチャンスが生まれてくるはずですし、そういうものを経験をしています。前節の札幌戦(ホーム/○3−0)もそうだと思います。我慢したからこそ。我慢し切れないというのはメンタル的なところがかなり大きいと思います。
実際、2点、3点までならチャンスはあると思うのですが、それ以上取られるとなかなか難しい。どんな状況でも諦めないもっとタフなメンタルを作ることが重要だと思います」
そしてこう続けた。
「どんな時も積み上げている良いものは認めながらやっていくべきだと思います。(鳥栖戦の)立ち上がりのボールの動かし方も含めてスムーズさはありましたし、今までは先制されるケースも多かったなかで、先制点を取れました。
ただ競ったゲームや緊迫したゲームでは、トラップひとつとっても1メートル、もしくは数10センチ大きいだけで自分たちが行きたい方向に行けなかったりしますし、安全なプレーをすることによって逆に相手のプレッシャーを受けたり、失敗はしていなくても大きな成功につながっていなかったり、そういうものを突き詰めていかなければ自分たちが目指すものには辿り着けないと思います。
そこの甘さも含めて自分のところでこれぐらいでと許してしまっているところも突き詰めていく必要があります。メンタル的なところでいうと、やり続けることは変わらないです。勝っていても負けていても急に何かが飛び抜けて強くなったり、うまくなったりすることはないので、自分たちのやるべきことを信じて突き進んでいけるどうかを選手に問いながら、なおかつ一緒に進んでいきたいです」
ここから改めて粘り強く戦っていけるのか注目だ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月16日 06:13
現地時間5月16日に開催されるラ・リーガの第36節で、久保建英が所属するレアル・ソシエダがホームでバレンシアと対戦する。 この一戦の前日会見に登壇したソシエダのイマノル・アルグアシル監督が、久保について言及した。スペインメディア『Futbol Fantasy』が伝えている。 13日のバルセロナ戦で2試合連続のベンチスタートとなった日本代表MFは70分からの出場で、20分のプレータイムに留まった。 試合後に、これまで主力だった久保とアンデル・バレネチェアがなぜベンチスタートだったのかを問われると、アルグアシル監督は「理由はいろいろあった」としつつ、バルサ対策で5バックを敷いた点を大きな要因に挙げていた。【動画】久保が不満を露わにしたゴール取り消し
そんななか、改めて久保とバレネチェアのスタメン落ちについて質問を受けた指揮官はこう回答した。「どの試合でも、どの11人に賭けるか、私は決断しなければならない。たった11人しかプレーできないので、それを毎日繰り返している。このチームでは、私はどの選手にも何も与えられない」 名伯楽は「何が起こるかと言えば、各試合で私は11人を決めなければならない。感情、彼らがどのようにトレーニングしているか、どのような状態であるか、そして誰が相手か、誰がより多くのチャンスを生み出すかによって導かれる」とコメント。そのうえで、両アタッカーへの信頼を強調した。「この間の試合は除外されたが、彼らは準備万端で、今シーズンのとても重要な選手であり、ここから最後まで活躍するだろう」 バルサ戦から中2日、さすがにバレンシア戦ではスタートリストに「TAKE」の名前があるはずだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 06:10
コッパ・イタリア決勝が15日に行われ、アタランタとユヴェントスが対戦した。
2024年05月16日 06:04
プレミアリーグ第34節延期分が15日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドとニューカッスルが対戦した。
前半はマンチェスター・ユナイテッドが数度の決定機を作った。14分にはアマド・ディアロのシュートが枠内を捉えるが、これはマルティン・ドゥブラフカがセーブ。27分にも、アレハンドロ・ガルナチョがペナルティエリア内まで侵入してシュートを放つが、再びドゥブラフカにセーブされた。
それでも31分に均衡を破る。アマド・ディアロが右サイドから中央へカットインしてパスすると、ブルーノ・フェルナンデスがこれをスルー。ペナルティエリア内でぽっかりと空いたスペースでコビー・メイヌーがボールを受けると、冷静にゴールへと流し込んだ。マンチェスター・ユナイテッドが先制に成功する。
リードを奪われたニューカッスルも、37分にゴールに迫る。ファーサイドでダン・バーンがヘディング。シュートはアンドレ・オナナの届かないコースに飛び、得点かと思われたが、ゴールライン上でカバーに入ったカゼミーロが寸前でクリアして得点を許さなかった。
後半開始早々、ニューカッスルがチャンスをものにする。49分、アレクサンデル・イサクが前線でボールを収めてスルーパス。背後に抜けたジェイコブ・マーフィーが絶妙なクロスを供給し、これをアンソニー・ゴードンが合わせてゴールネットを揺らした。1
同点に追いつかれたマンチェスター・ユナイテッドだが、すぐに勝ち越しに成功する。コーナーキックのペナルティエリア内でこぼれると、これをアマド・ディアロが左足ボレーで合わせた。強烈なシュートはゴールに突き刺さった。
さらに84分には、ブルーノ・フェルナンデスからのパスを受けた途中出場のラスムス・ホイルンドがドリブルで力強く相手を剥がしてシュート。これがゴールネットに吸い込まれ、マンチェスター・ユナイテッドがリードを2点差に広げた。
ただ、後半アディショナルタイムにニューカッスルも反撃。こぼれ球を拾ったルイス・ホールが強烈なシュートをゴールネットに突き刺して、1点差に迫る。
しかし、ニューカッスルの反撃もここまで。試合は3−2でマンチェスター・ユナイテッドが勝利。勝ち点57でニューカッスルとマンチェスター・ユナイテッドが並んで最終節に臨むことになった。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 3−2 ニューカッスル
【得点者】
1−0 31分 コビー・メイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)
1−1 49分 アンソニー・ゴードン(ニューカッスル)
2−1 57分 アマド・ディアロ(マンチェスター・ユナイテッド)
3−1 84分 ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド)
3−2 90+2分 ルイス・ホール(ニューカッスル)
2024年05月16日 06:00
レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、2024年のバロンドールに同クラブ所属のドイツ代表MFトニ・クロースを“推薦”した。『beIN Sports』が同監督のコメントを伝えている。
2014年夏の加入以降、レアル・マドリードに欠かせない不動の中盤として活躍を続けるクロース。これまでに4度のラ・リーガ、4度のチャンピオンズリーグ(CL)、5度のFIFAクラブワールドカップなど、数々のタイトルをレアル・マドリードにもたらしてきた。34歳となった今季も、そのパフォーマンスは衰えるどころか進化を続けており、ここまで公式戦46試合に出場して1ゴール9アシストを記録。チャンスクリエイト数でもチームトップの数字を叩き出している。2年ぶり通算36回目のラ・リーガ優勝だけでなく、CL決勝進出にも大きく貢献した。
14日に行われた第36節アラベス戦にも先発出場したクロースは、序盤の10分に見事な浮き球パスでイングランド代表MFジュード・ベリンガムの先制点をお膳立て。その後チームはゴールラッシュを見せ、5−0と大勝した。
そんなクロースに対して、絶大な信頼を寄せるアンチェロッティ監督も賛辞の言葉を惜しまない。アラベス戦の後、クロースが2024年のバロンドールに値するかどうかを問われたアンチェロッティ監督は、次のような言葉を残した。
「クロースがバロンドールにふさわしいかって?もちろんだ。私自身は彼のそんな姿を見たいと思っている。もちろん、現実的にはそううまくはいかないだろうが、何が起こるかは誰にもわからないだろう」
「我々はCLで決勝まで勝ち進んだし、ナショナルチームは今夏にEURO2024を控えている。仮に、我々がCLを、ドイツ代表がEURO2024を優勝できれば、バロンドールの候補として十分なパフォーマンスと言えるのではないだろうか。彼はCLもEURO2024も勝ち獲れるよ。クロースがいるなら、ドイツ代表は優勝できる」
かつて、バロンドールは個人として圧倒的なパフォーマンスを見せながらも、所属チームや代表チームの成績が振るわず、タイトルと無縁だった選手の功績を称えるために作られたと言われている。だが、時は流れ、現代サッカーにおいては、チームを勝利へ導く選手こそが“最も優れた”選手という考えが浸透している。それゆえ、選考対象期間のチームタイトル獲得数は、投票する記者にとっても大きな評価指標となっている。
そういった意味では、レアル・マドリードが6月1日に控えたCL決勝でドルトムントを破り、前身大会も含めると史上最多15度目の優勝を飾るだけでなく、ドイツ代表が自国開催のEURO2024で7大会ぶりにトロフィーを掲げることができれば、クロースに票が集まってもおかしくはないだろう。
なお、そんなクロースとレアル・マドリードの現行契約は今夏に満了を迎えるが、現時点で新契約は締結されていない。新契約について問われたアンチェロッティ監督は「現時点では、私もクラブもトニ自身も、今後のことは心配していない」と断言。一方で「現行契約は6月末まで残っているのだから、このことは二の次だ。まずはCL決勝に集中する」と話し、新契約に向けた動きはシーズン終了後になることを示唆した。
【ハイライト動画】クロースの絶妙アシストも!レアル・マドリードvsアラベス
2024年05月16日 06:00
2024年5月15日に開催されたFC町田ゼルビアとセレッソ大阪の一戦は1-1で後半のアディショナルタイムを迎えた。引き分けが濃厚かと思われたなか、劇的な形で決勝点を決めたのが町田の大型FWミッチェル・デュークだった。
90+3分、左サイドを駆け上がった林幸多郎(後方から走ってきた下田北斗のフリーランニングも素晴らしかった)のクロスに反応したM・デュークは、相手と競り合いながらもバックヘッドに近い形で押し込んだのである。
決まった直後に「心の底からホッとした」というM・デュークは、囲み取材でゴールについて訊かれると「あの形は得意。(林)幸多郎がボールを持った瞬間から(自分のところに)来るなと思っていました」と答えている。
「しっかりと動きながら、当てれば入る。短髪なので(笑)、コツンと当てれば入ると。自分の強みを出せました」ともコメントしたM・デューク。この日はヒーローになったが、順風満帆なシーズンを送っているわけではない。
今季ここまではリーグ戦でスタメン出場がなく、メンバー外になった試合もある。J2リーグで10ゴールを奪った昨季に比べ、多少なりともフラストレーションは溜まっているはずだ。そうした現状についても、本人は触れてくれた。
「昨季はエリキとともにたくさんのゴールを挙げましたが、今年はベンチもしくはメンバー外とかが続いていて、フラストレーションを溜めていました。でも今は、そのフラストレーションをモチベーションに変える作業をしています。そうやって頑張ろうと。だからか、最近は身体の調子もよく、良い働きができています」
5月6日の京都サンガF.C.戦でもゴールを決めているように、M・デュークは“変換作業”の効果もありコンディションを上げてきている。スタメンでなくても腐らず、地道に練習してきた成果が現れていると言えるだろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
2024年05月16日 05:58
スコティッシュ・プレミアシップ3連覇をかけたミッドウィークのキルマーノック戦に挑んだセルティックは、5-0と大量ゴールを決めて圧勝。
2024年05月16日 05:54
遠藤航の交代は正しかったのか。地元メディアが見解を示している。 5月13日に行なわれたプレミアリーグの第37節で、遠藤が所属するリバプールはアストン・ビラと敵地で対戦。3−3のドローに終わった。 物議を醸しているのが、3−1とリードした状況で行なった76分の4枚替えで日本代表MFを下げた采配だ。この交代策に伴い、インサイドハーフからアンカーにポジションを移したアレクシス・マカリステルのミスから85分に被弾すると、88分にも中央突破を許して失点。あっという間に追いつかれてしまった。【動画】リバプール10番の痛恨ミス&中央突破を許して失点関与 リバプールの地元メディア『Liverpool Echo』は、「ユルゲン・クロップ監督が一気に行なった4人の選手交代のうち、最終的にアウェーで苦労して勝ち取るべきだった勝利を奪ったのはエンドウの除外だった」と指摘している。
同メディアは、「エンドウは前半をあまり楽しめていなかったが、ハーフタイム後はリバプールが主導権を握る上で中心となり、前半で露出が増えていた守備陣をよくカバーしていた」と主張。こう続けている。「しかし、日本人がいなくなったことで、すでに疲れ果ててアンダーパーに見えたマカリステルが、必然の結果でビラの後半の猛攻を鎮めることになった。ホームチームの1点目のきっかけとなったルーズなパスで罰を受けたアルゼンチン人選手は、その後、ビラの勢いを変える2点目の際にボールを失った」 指揮官の采配が裏目に出たと苦言を呈している。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 05:50
小川航基(NEC)はオランダリーグ第32節のエクセルシオール戦(3対0)、第33節のフェイエノールト戦(2対3)と、シーズン大詰めに来て途中出場が続いている。
【画像】SNSフォロワー数が1670万超! スイス女子代表のブロンド美女、アリシャ・レーマンが魅せる厳選ショット集をお届け!
「(シーズン)最後のところで、僕はちょっと疲れが見えるというような印象だった。(横浜FCから移籍してオフもなく)1年半ぐらいやっているんで、そういったところもあったかもしれない。ただ、タフな身体を作っていかないと。これから日本代表に絡んでいくなかで、 日本に帰ったりするフライトとか、そういったタフさというのもけっこう重要になってくる。
今日、(5位の)アヤックスが勝ったんですよね。(現在6位のNECは)UEFAカンファレンスリーグ出場を懸けたプレーオフ行きが確実だと思う。チームが勝ち続ければ残り3試合(リーグ戦1試合・プレーオフ2試合)。そこに向けてしっかりアピールして、ポジションを奪い返して、来季に向けていい状態でやりたいです。(スタメン落ちは)本当に悔しかったが、自分を見せ続ければチャンスが巡ってくる」
KNVBカップ決勝戦(4月22日のフェイエノールト戦。0対1)では1点ビハインドを負った66分、小川はシラ・ソーに代わってベンチに下がった。以降、両者のチーム内での序列が変わった。
「KNVBカップ決勝戦は得点が欲しかったので、僕としては2トップで良いと思いました。今まで点が欲しいという場面で2トップになった時に、僕が機能するところをなかなか見せられなかったから、僕が反対に交代メンバーになっていると思う。でも、こういった刺激だったり、ライバルがいたりするというのは間違いなく自分の成長に繋がると思う。こういったところで下を向いているようでは、掴めるものも掴めない。自分に目を向けたい」
26歳にして初めて掴んだ欧州挑戦。その1季目があっという間に終わろうとしている。公式戦14ゴール(リーグ戦10ゴール・カップ戦4ゴール)は「本当に最低ライン」と小川は振り返る。
「ここに来て飛行機を降りる時に、『こっちで絶対に成功する』っていう思いを抱いてこの地に降りたんです。すごいそれを鮮明に覚えている。『初めての海外の地で、絶対に得点を取って、代表に呼ばれて、どんどん自分を高めていこう』と。
今シーズンを振り返ると(ドストやソーに)ポジションを取られる時もありましたし、点を取れた時もあったし、怪我した時もあったし、(日本代表からNECに戻って)体調不良になった時もあったし。シーズン通して、もうほんと最低ラインのところかなっていう風にやっぱ思っていますね。
ここに来て最初に『俺は点を取れるな』と感じた。でもこの数字…。決して満足できる数字ではなかった。僕はあと5点ぐらい取れる自信があるし、なんならもっと取れると思っている。来年はかならずもっと良くなると思う。NECが今シーズン、まあまあ良かったので出ていってしまう選手もいると思いますが、チームメイトも僕の良さを分かってくれたと思います。さらに自分にプラスを付け加えて、もっと点を取る工夫をしたい」
3月21日、NECは小川航基の完全移籍を発表した。契約は2027年夏まで。
「最初から完全移籍で来た感じでした。僕は点を取れると思っていたし、開幕から点を取れたので、『やっぱり取れるな』と思った。オランダに来る前も『結果が出なくて契約が結ばれなかったらどうしよう』とか正直考えたこともなかった。
『ここに外人として来るということは、結果を出して当たり前』みたいなところがある。日本でも助っ人外国人を獲ると、基本的には『活躍するでしょう』という目で見るじゃないですか。僕も、そういう目で見られていたところがあるけれど、自分が日本人ということもあって、まだ最初は認められてなかったと思う。今日(フェイエノールト戦)、(佐野)航大が得点を取ったり、僕自身も今シーズン、最低限のゴール数を取ることができた。一つひとつ認められたシーズンだったと感じます」
NECが欧州カップ戦に出たのは08-09シーズンのUEFAカップ(当時)が最後。もしプレーオフでカンファレンスリーグ行きの切符を掴み取ることができれば、実に16年ぶりとなる。
「クラブの歴史に名を刻みたい」
そう小川は誓った。
取材・文●中田 徹
2024年05月16日 05:40
辛辣な批判が収まらない。 現地5月14日に開催されたプレミアリーグの第34節(延期分)で、5位のトッテナムは2位のマンチェスター・シティとホームで対戦。0−2で敗れた。 この試合後、集中砲火を浴びているのが、スパーズの韓国代表FWソン・フンミンだ。0−1で迎えた86分、カウンターから相手GKシュテファン・オルテガと1対1になるも、右足で防がれてしまったからだ。【動画】アーセナルファンが激怒したソン・フンミンの決定機逸
もしシティが追いつかれ、1−1で試合が終わっていたら、アーセナルが首位を維持したまま最終節を迎えていただけに、SNS上で宿敵のファンから批判の声が上がるなか、ソン・フンミンのインスタグラムにも次のような誹謗中傷の言葉が溢れた。「だからタイトルを獲れないんだ」「いくらもらったんだ?」「お前はシュートの打ち方を知らないのか」「マン・シティの選手」「終わった選手だ」「君へのリスペクトは全て消えた」「お前はクソだな。キャリアで何も勝ち取ってない」「小さい男だ」 一方で、「アーセナルファンが泣いているだけだ」「君のせいじゃない」「アーセナルファンよ、恥を知れ」といった声も多数寄せられている。構成●サッカーダイジェストWeb編集部