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2024年04月30日 06:25
U-23日本代表は現地4月29日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝でU-23イラク代表と対戦し、2−0で快勝。細谷真大が2試合連続でゴールを挙げた。 28分に先制。藤田譲瑠チマからのロングボールに細谷が抜け出し、巧みターンから右足で落ち着いてゴールに流し込んだ。 「チマが前向いた瞬間に、自分もうまく動き出せたので、うまくトラップを決めて、落ち着いて流し込むだけだった。前半を通して、あそこでチマがフリーだったので、前を向いた瞬間に自分が動き出そうと思った。(藤田と)試合前から話してたわけでもなかったので、すごく感覚的に合って良かったかなと思います」 【動画】細谷が鮮烈フィニッシュで2戦連発弾&荒木が華麗な連係から追加点 カタール戦(4−2)に続いて、2点目。細谷は「点をとれる自信も出てきている。感覚的には去年のように戻ってきている」と手応えを口にする。 その後、42分に荒木遼太郎が追加点を挙げ、2点のリードを守り抜いた日本が決勝進出。今大会3位以上が確定し、パリ五輪への出場権を獲得した。 細谷は「自分たちが目標してた場所ですし、まず五輪出場が決まって良かったです」と安堵の表情を浮かべた。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月16日 19:45
[J1第14節]鳥栖 5−2 川崎/5月15日/駅前不動産スタジアム
13節のホーム・札幌戦は3−0で勝利したものの、続く14節のアウェー・鳥栖戦は2−5の完敗。浮き沈みの激しい戦いを見せている川崎にあって、複雑な想いを抱えながらチームのために戦っている男がいる。
今年30歳を迎えたMF瀬川祐輔である。
昨季川崎に加入した瀬川は本来、アタッカーとしての役割を担うが、新シーズンは本格的に右SBに挑戦。着実に出場機会を掴み、前述の札幌戦ではJ1通算150試合出場を達成した。
瀬川といえば明治大時代、一般企業への就職も予定するなか、土壇場でJ2群馬に入団したエピソードも知られている。そこからコツコツ結果を残し、大宮、柏、湘南と活躍の場を広げてきた。
それだけにJ2でも通算82試合・21得点という成績を記録してきたが、本人にとってJ1での150試合出場(24得点)はどういった意味を持つのか。
「遅かったなというのが印象ですかね。(Jリーグで)通算したら230くらいに出ていると思いますが、まだまだ上には偉大な選手がいるなかで、僕はもう30歳なので、ちょっと遅かったかなという気持ちはあります。
一方でそこまで意識もしていなかった面もあり、気付いたらあと1試合と周りから教えてもらいました。J1で150試合に出場できるとは、僕のプロになるまでの経緯を考えたら想像できなかった部分もあるので、その意味では素直に嬉しいです」
【動画】鳥栖×川崎のハイライト
もっともその記念すべき札幌戦は、9試合ぶりのベンチスタートとなり、出場機会が巡ってきたのは試合終盤の88分だった。そして続く鳥栖戦もベンチスタート。
今季はCBを担うことが多かった佐々木旭が、高井幸大のU23アジアカップからの復帰、そしてジェジエウの戦列復帰によって本職の左SBに改めて移り、その分、左に入っていたファンウェルメスケルケン際が右SBにスライドしたことで、瀬川が控えとなった形である。やはりプロとして先発を掴めない状況には忸怩たる想いがあるようだ。
「僕はアタッカーの選手ですが、今季はキャンプからずっとサイドバックでやらせてもらっているので、サイドバックで勝負したいという気持ちはキャンプから作ってきました。ただ、自分がスタメンの時に負け越したり、勝てない試合が多く、そこは自分自身に目を向けながらやらなくてはいけないと思います」
そのなかで、札幌戦の後には鬼木達監督とも想いを語り合ったという。
「札幌戦で外されてしまった時に、その後、オニさん(鬼木監督)とコミュニケーションを取らせてもらったと言いますか、オニさんから話をしてもらえました。その時に自分の想いもぶつけさせてもらいました。コミュニケーションを取ってくれる監督ですし、切り替えるには難しい部分もありますが、そういう機会を作ってくれて、また臨むことができています」
チームは鳥栖戦の大敗で、改めて仕切り直しが求められる。そういうシチュエーションでは周囲を盛り上げ、ポリバレントとして臨機応変に振る舞える瀬川のような選手は必要に違いない。
改めて今季は右SBへの想いも強い。そこには同年代で、今季の開幕前にアメリカへ移籍した山根視来の存在もあるようだ。
「視来が抜けて、ずっとあいつが守ってきたポジションなので、そこで勝負したいです。またポジティブにやっていきたいですね」
14試合を終えて4勝4分6敗、首位と勝点13差の13位。それでも指揮官を筆頭に川崎の面々は逆転での覇権奪回を諦めていない。
「シーズンの最後には優勝したチームのサイドバックでいたいです」
150試合を越えても、瀬川はこれまで通り、自らに求められる役割に真摯に向き合いながら、チームのために戦うはずである。その姿はきっと周囲に小さくない影響を与えるはずだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月16日 19:39
4月に開幕した高円宮杯U-18プレミアリーグEAST。東日本の強豪12チームがしのぎを削るなか、好発進を見せているのが昌平高校だ。
5月11〜12日の第6節時点で、3勝2分1敗の勝点11で3位につけており、「今季はプレミア制覇も狙えるのではないか」と関係者の評価が高まっている。
今年の3年生は、2021年12月に行なわれた第33回高円宮杯全日本U-15サッカー選手権で準優勝したFCラヴィーダ出身者が中心。同ファイナルのサガン鳥栖U-15戦で1点を奪った山口豪太が10番を背負い、チームをけん引している。
全国屈指のタレント集団を率いているのが、今年2月に指揮官となった元日本代表の玉田圭司監督だ。柏レイソル、名古屋グランパス、セレッソ大阪、Vファーレン長崎で23年間のプロキャリアを過ごし、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカの両ワールドカップにも参戦した彼は、2021年末に現役を引退。
その後は自身がプロデュースするサッカースールの運営を行なう傍らで、長崎のアカデミーや年代別代表などで不定期に育成年代を指導していたという。
そして2023年4月には昌平のスペシャルコーチに就任。藤島崇之前監督、村松明人コーチ(FCラヴィーダ監督)、関隆倫コーチら同校スタッフには習志野高校時代の同期がズラリと並んでおり、共通するサッカー観を持つ仲間とともに10代のトップ選手を直々に指導できるのは、玉田監督にとっては理想的な環境と言えた。
「昨年から毎月1週間ずつ通って、選手に技術・メンタル的なアドバイスをしたり、試合前後のミーティングで話をしたりしていました。その1年間で今の2・3年生の個性や特徴、人間性などをある程度、把握できていた。それは自分にとっても大きな収穫でした」と彼は言う。
迎えた今年2月。2024年度の活動について話し合う場が設けられ際、玉田監督は「ウチで監督をやらないか」といきなり打診を受けた。昌平側も昨年10月に藤島前監督が退任し、高校選手権は村松コーチが暫定的に指揮を執ったものの、彼のメインはラヴィーダだ。ゆえに、新たな監督を招聘し、指導体制を整えることが急務の課題だったのだ。
「他の仕事や家族のこともあるので『いったん持ち帰って考える』と答えましたけど、正式にオファーをもらえたことは嬉しかった。1つのチームを1年間しっかり教えるのは、ものすごくやりがいがあるし、高校時代の仲間と一緒に仕事できるのも魅力でしたね。
それに昨年1年間の指導を通して、どういう選手がいるかを理解していたし、彼らをいかに組み合わせたら良いチームができるかというイメージも持てた。だからこそ、ぜひ引き受けたいなと思ったんです」と玉田監督は就任の経緯を語る。
それからの3か月間は、選手をどのように輝かせるかを最優先に考え、模索を続けてきた。彼が選手にアプローチしていくうえで、一番大事にしているのは「お互いをリスペクトし合える関係性を構築すること」。それは彼自身が長い現役生活を送るうえで、必要不可欠だと感じたポイントだという。
「今まで出会った特定の監督のアプローチや、やり方を真似しようというのではなく、数多くの監督の良いところを少しずつ取り入れて、僕らしいスタイルを作りたいと思って始めました。自分は高校の教員じゃないし、一方的に上から目線で何かを教える立場ではない。彼らとは同じ土俵で向き合い、お互いにリスペクトし合って、一緒に成長していける関係になれればいいと思いながらやっています。
自分のプロ生活を思い返してみても、2010年にJ1制覇した名古屋のピクシー(ストイコビッチ監督)は僕をリスペクトしてくれたし、個性や長所を尊重してくれた。ピクシーはサイドバックの(田中)隼磨や阿部(翔平)ちゃんなんかにはかなり細かく指示していましたけど、僕らアタッカーには特に何も言わなかった。だからこそ、伸び伸びと自分らしさを出せたのかなと思います。
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2024年05月16日 19:30
今週末に最終節を迎えるプレミアリーグ。前人未到のプレミアリーグ4連覇か。20年ぶりの悲願のリーグタイトル獲得か。タイトルの行方はマンチェスター・シティとアーセナルに絞られた。
現在、勝ち点差2で首位に立つシティは、最終節で勝利を収めれば、アーセナルの結果に左右されず自力で優勝を決めることができる。最終節の相手はウェストハムとなっており、シティのホームで行われる試合であってもそう簡単には行かない相手だ。
プレミア史上初の4連覇に向けて、残り1試合となったシティだが、ミッドウィークに行われたトッテナム戦で途中交代したケビン・デ・ブライネは自身の負傷状況を英『Evening Standard』にて話している。相手選手との接触で足首を痛めたデ・ブライネはピッチに倒れ込んで痛がる姿も見られ、状態が心配されていた。
デ・ブライネは自身の負傷状況について、「大丈夫だよ」と答えており、最終節でのプレイに問題がないことを示唆した。しかし続けて、「アキレス腱のところが本当に痛い。衝撃を受けた瞬間はナイフで刺されたような感じがした」と、負傷した際の痛みについて告白した。それでも最後には「大丈夫だと思うよ」と語っており、最終決戦を前に自身の負傷状況を報告している。
ここ数日間の様子を見ることが大事となるが、今シーズンは約半分の離脱を強いられたデ・ブライネにとっては優勝が決まる一戦に賭ける思いも強いだろう。わずかリーグ戦17試合で4ゴール10アシストという圧巻の記録を残す司令塔の存在は大一番にこそ必要だ。怪我の状況が心配されるデ・ブライネはウェストハムとの最終節に出場できるのか。
2024年05月16日 19:07
昨シーズンに大ブレイクしたブライトンの三笘薫は今季、怪我に苦しんだ。
2024年05月16日 19:04
FC町田ゼルビアは5月15日、J1第14節でセレッソ大阪とホームで対戦。2−1で白星を手にした。
この試合で眩い輝きを放ったのが、U-23日本代表のMF平河悠だ。23分、自陣でクリアボールを収めると、自ら持ち持ち運んでペナルティエリア内まで独走。シュートは敵GKに阻まれるも、23歳のアタッカーが持ち味を存分に発揮した。
【動画】平河悠が自陣から圧巻のドリブルを披露!
快足を飛ばしてビッグチャンスを作った平河に、SNS上では「はんぱねえ」「これこそ平河悠!!」「マラドーナみたい」「誰もが惚れちゃう」「頼りになる」「決めてたらまじでエグかった」「異次元だった」などの声が上がった。
圧巻のドリブルに、元町田の鄭大世氏も反応。自身の公式Xで「日本代表確定」とゼルビアの新鋭を称えている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 19:00
今季のブンデスリーガもいよいよ今週末の最終節を残すのみとなる中、ドイツ紙『Bild』は今季のバイエルン・ミュンヘン各選手のパフォーマンスについて6段階評価(1が最高、6が最低)での採点と寸評を掲載した。
開幕前は優勝候補筆頭に挙げられながらレヴァークーゼンにリーグタイトルを奪われただけに、バイエルンの選手達の評価は総じてあまり高くはないが、それでも『Bild』は唯一FWハリー・ケインにだけ評価点1の最高評価を与え、以下のような寸評で同選手の活躍を称賛している。
「昨年夏にこのストライカーは、1億ユーロ(当時のレートで約150億円)というクラブ史上最大の出費でトッテナムから加入した。この金額に伴うプレッシャーをケインははねのけ、ブンデスリーガでの得点記録を次々に打ち破った。36ゴールという数字はデビューイヤーでの歴代最多得点数であり、ロベルト・レヴァンドフスキの持つシーズン最多得点記録(41ゴール)にさえ迫っている。キャプテンマークを巻いていなくても、彼はバイエルンのリーダーであり模範的存在だ」
一方、ケインと同じく今季開幕前にバイエルンに加入したDFキム・ミンジェは、DFダヨ・ウパメカーノ、DFアルフォンソ・デイビス、MFブライアン・サラゴサらとともにチーム最低タイとなる評価点5、寸評でも厳しい言葉が並んでいる。
「この韓国人は、セリエA最高のディフェンダーという評価とともにナポリから5000万ユーロ(当時のレートで約75億円)でやって来たが、控え選手としてシーズンを終えようとしている。チャンピオンズリーグでのレアル・マドリード戦で彼が犯した二つのミスは、チームを敗退へと追いやった。彼は、もはや非売品と呼ばれるような存在とは見られていない」
ともに大きな期待を寄せられてバイエルンにやって来たケインとキムだが、今季は明暗がはっきりと分かれる結果となったようだ。
2024年05月16日 19:00
ブンデスリーガにおけるバイエルンの連覇記録は「11」でついに途絶えた。絶対王者を倒したのは、そのバイエルンで現役を引退したシャビ・アロンソが監督を務めるレヴァークーゼンだった。33節を終えて27勝6分。残りは1試合で、前人未踏の無敗優勝が現実味を帯びている。
強調しなければならないのは、無敗なのはブンデスリーガだけではないということ。DFBポカール、ELでも黒星がなく、このままいくとレヴァークーゼンは無敗で3冠を達成することになる。
これまでは一度もリーグタイトルを獲ったことがないシルバーコレクターであり、2002年にはUEFAチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガ、国内カップ戦をすべて準優勝で逃したことから「ネヴァークーゼン」などというありがたくないアダ名を頂戴したこともあるレヴァークーゼン。しかし、いま彼らをそんなふうに揶揄するものはどこにもいない。
今シーズンのレヴァークーゼンがどんな歩みで白星を重ねてきたのか、いち早く優勝を成し遂げたブンデスリーガでの戦いを振り返る。開幕戦でライプツィヒを撃破 王者からも敵地で勝点1ゲット
ひょっとしたらという前兆は、昨シーズンからあった。序盤戦の不調を受けて9節からシャビ・アロンソが監督に就任すると、レヴァークーゼンは息を吹き返して6位でフィニッシュしてEL出場権まで手にした。選手のモチベーションを高め、チームを蘇生させたシャビ・アロンソの手腕は高く評価され、シーズンオフには早くも将来のレアル・マドリードの監督候補として名前があげられていた。
とはいえ、絶対王者が君臨していたブンデスリーガを制するには、ハイペースで勝点を積み上げていかないといけなかった。取りこぼしが少ないバイエルンと優勝を争うためには、引分けを勝利に、敗戦を引分けに持ち込む粘り強さ、勝負強さが必要だった。
レヴァークーゼンが開幕で対戦したのはライプツィヒで、最初から上位争いが予想される相手との対戦だった。バイエルンの連覇を止めるとすれば、ドルトムント、レヴァークーゼン、ライプツィヒだろうと言われており、いきなりの直接対決だったのである。そうしたなか、ジェレミー・フリンポン、ヨナタン・ターのゴールで幸先よく2点をリードし、1点を返されたが若き司令塔フロリアン・ヴィルツの得点で突き放してシーズン初っ端にライバルを3-2で下すことに成功した。
3連勝で迎えた4節のバイエルンとのアウェイ・ゲームは序盤のヤマ場だった。例年はエンジンのかかりが遅いバイエルンも3連勝しており、ここで負けると「ああ、今年もやっぱりか……」となる可能性があった。
試合は立ち上がり7分、ハリー・ケインにゴールを許して追いかける展開となった。しかし、24分にアレックス・グリマルドが直接FKを決めて1-1に。その後もアウェイであっても高い位置からボールを追いかけるサッカーを続け、若い2人、ヴィルツとビクター・ボニフェイスの連携で決定機を作り出していた。
一進一退のなか、86分に失点して1-2となる。最高に盛り上がるアリアンツ・アレナ。残り時間はわずか。それでもレヴァークーゼンは諦めずに攻撃を仕掛け、90分を過ぎてヨナス・ホフマンがPA内で倒されてVARによってPKを得た。これをエセキエル・パラシオスが確実に決め、土壇場で2-2として勝点1ともぎ取ったのである。敗戦を引分けに持ち込んだ一戦だった。
序盤のヤマ場を乗り越えたレヴァークーゼンは、5節ハイデンハイム(4-1)、6節マインツ(3-0)、7節ケルン(3-0)と危なげない戦いで勝利を重ねていき、バイエルン戦以降、8連勝でがっちりと首位をキープしていた。ただ、バイエルンも同様に勝点を積み上げており、同じく上位にいるドルトムントを含めて優勝争いは混とんとしていた。先制されても負けない 劇的なゴールも続いた
今シーズンのレヴァークーゼンは4節バイエルン戦も含めて、4試合しか先制点を奪われていない。そのうちのひとつが13節ドルトムント戦で、開始5分にユリアン・リエルソンにゴールを許した。ホームゲームであり、その後はボールを支配して試合を進めたが、なかなかゴールを奪えなかった。
だんだんと時間が過ぎていき、サポーターも焦れてくる。緊迫した展開を動かしたのは、負傷から復帰したばかりのパトリック・シックだった。79分にパラシオスと交代でピッチに立つと、直後に前線の好ポジションで縦パスを受け、ゴール前にラストパスを出してボニフェイスの同点ゴールをアシストした。
ようやくケガから復帰したこれまで得点源だったシックから、新加入で前線を支えてきた若いボニフェイスへのアシストは、レヴァークーゼンの新時代を告げるものだった。両者は同時起用でも機能する。シーズン半ばにして、攻撃のバリエーションが増したのである。
この事実はチームに自信をもたらし、続く14節シュツットガルト戦でも先制されたが、ヴィルツのゴールでまたも追いついてみせた。ドルトムント、シュツットガルトとの連戦は上位対決であり、ここを粘り強く戦い抜いたのは大きかった。バイエルンは14節フランクフルト戦に1-5で完敗して今シーズン初黒星を喫しており、どちらが先に折れるか(負けるか)という争いでレヴァークーゼンは競り勝ったのである。
さらには、バイエルンに快勝したフランクフルトと15節に対戦し、ボール支配率61%対39%というスタッツで3-0の完勝を収めてみせた。ウィンターブレイクを迎えて、レヴァークーゼンは13勝3分で勝点42。バイエルンは1試合消化が少なく、12勝2分1敗で勝点38。ブンデスリーガは前半戦を首位で折り返したチームを“冬の王者”と呼ぶが、過去60年の歴史のなか約68%がそのままマイスターシャーレを掲げていた。すなわち、この時点で首位に立っていたレヴァークーゼンの優勝可能性は高く、「ひょっとしたら」から「これはあるかも」という雰囲気になっていた。
ただ、それでも最後はバイエルンが頂点に立っているのがここ数年だった。徐々に失速するライバルたちに対して、逆に調子を上げて突き放していく。これが王者に求められることで、今シーズンはレヴァークーゼンがまさにこの通りの戦いをみせた。
後半戦最初の17節アウクスブルク戦は堅守を崩せず苦しい展開となったが、90+4分にパラシオスが決勝点を奪って1-0で競り勝った。18節ライプツィヒ戦も常にリードされる展開のなか、90分を終えて2-2。白熱した攻防に終止符を打ったのはレヴァークーゼンで、90+1分にCKからピエロ・インカピエが劇的なゴールを奪った。
この試合では1-2から2-2とするゴールもCKからヨナタン・ターが奪っており、セットプレイの正確性も威力を発揮していた。とくに、左足から繰り出されるグリマルドの精度の高いキックはこの試合に限らずチャンスに繋がることが多く、自身10得点に加えてチーム最多の13アシストとなっている(33節終了時)。
もともと得点力があるうえ、シックが復帰し、さらにはセットプレイも武器になっていた。17節、18節はいずれも90分を過ぎて決勝点を奪った。自分たちで掴み取ったこうした結果はチームに自信をもたらし、もともと前方へ向いていたレヴァークーゼンのサッカーは推進力をより一層と増し、凄みを増していった。
先に紹介してしまうと、90分を過ぎて同点弾、決勝点を奪ったのはこの2試合だけではない。30節ドルトムント戦、31戦シュツットガルト戦でも劇的なゴールが生まれている。これは決して幸運や偶然によるものではなく、パワーをかけて攻撃を続けることで相手をジワジワと追い込み、最後の最後に奪った必然といえるゴールだった。
17節、18節と奇跡的な連勝でレヴァークーゼンが勢いを増すなか、バイエルンは18節のブレーメン戦に0-1で競り負けている。逃げるレヴァークーゼンが鋭い末脚を発揮しはじめたのに対して、バイエルンはつまずき、ドルトムント、ライプツィヒ、シュツットガルトといった上位陣は勝点を積み上げられないでいた。
そうしたなか、21節にレヴァークーゼン×バイエルンが行われた。お互いに20試合終えて、首位レヴァークーゼンが16勝4分で勝点52。2位バイエルンが16勝2分2敗で勝点50。いよいよ迎えた天下分け目の一戦だった。バイエルンを3-0で一蹴 バイ・アレナが歓喜の坩堝に
今シーズン最大の注目を集めた一戦は、両者の立場が完全に入れ替わっていることを証明する結果に終わった。臆することなく、立ち上がりから積極的にボールを追いかけ、マイボールになると素早く、精度の高いパスワークでフィニッシュまで持っていく。ここまでレヴァークーゼンが積み上げてきたスタイルは揺らぐことなく、バイエルンを飲み込んだ。
18分、素早いスローインからロベルト・アンドリヒが左サイドを崩し、最終ラインが整っていないゴール前にクロスを入れる。バイエルンの守備陣はボールウォッチャーになっており、走り込んだヨシプ・スタニシッチが難なくゴールに流し込んで先制点を奪った。
レヴァークーゼンの勢いは止まらず、後半立ち上がりの50分にはグリマルドがネイサン・テラとのワンツーを成功させてゴール前に抜け出し、利き足である左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。リードを奪っていることでムリにボールを支配するのではなく、バイエルンにボールを持たせ、自分たちは鋭いカウンターを仕掛けて追加点を奪う。狙いがしっかりとハマったゴールで、90+5分にはGKが攻撃参加して無人となったゴールにカウンターからフリンポンがボールを流し込み、バイ・アレナを歓喜させた。
首位攻防に3-0で完勝したレヴァークーゼンには、もう敵はいなかった。このバイエルン戦も含めて、20節ダルムシュタット戦から10連勝を達成。そのうち、27節ホッフェンハイム戦は0-1で試合が進んだが、88分にアンドリヒ、90+1分にシックが得点して2-1で捲っている。この粘り、勝負強さはサポーターにも伝播し、とくにバイ・アレナではたとえ負けていてもどちらが勝っているかわからない雰囲気が作られており、これも選手たちの背中を後押ししていた。
10連勝を達成したのは29節ブレーメン戦で、この一戦は勝てば優勝が決まるメモリアルマッチだった。自信に満ち溢れた選手たちは、まったく浮足立つことがなかった。25分、ボニフェイスがPKを決めて先制点を奪う。60分にはグラニト・ジャカが左足で技巧的なミドルシュートを決め、リードを広げた。
レヴァークーゼンにとってチームのために闘えるジャカが加入した影響は大きく、両サイドのフリンポンとグリマルド、インサイドハーフのヴィルツやホフマンが存分に力を発揮できた要因のひとつとして、ジャカがしっかりとサポートしていたからという事実があげられる。そのジャカがメモリアルマッチでビューティフルゴールを決めたのだから、バイ・アレナが盛り上がらないはずがない。
沸き上がるなか、交代出場した若き司令塔であるヴィルツが3点目、4点目を奪い、さらに90分に5点目を決めた。興奮状態で我慢できなくなったサポーターが次々にピッチへ乱入し、この時点で試合続行は不可能に。無敗で突っ走ったレヴァークーゼンの優勝はサポーターに最高の歓喜をもたらし、ド派手に決定したのである。
優勝決定後の30節ドルトムント戦、31戦シュツットガルト戦は先制点を奪われたが、前述したとおり土壇場で追いつき、残り1試合となったいまも無敗を守っている。DFBポカール、ELでも快進撃は続き、欧州カップ戦出場クラブにおける連続無敗記録を「50」に更新。ベンフィカが持っていた「48」を59年ぶりに塗り替えている。
新たに誕生したブンデリーガの王者は自信に満ち溢れ、負ける気配や雰囲気がない。レヴァークーゼンはなんとも魅力的で、対戦相手にとっては最後まで勝負を諦めない恐ろしいチームである。シャビ・アロンソが監督に就任してから、まだ1シーズンと半年しか経っていない。ブンデスリーガ連覇、さらにはCL制覇が来シーズンのミッションとなるが、それはまた来年の話である。いまは無敗記録をどこまで伸ばすか、この
まま3冠達成はなるのか──。勝ち続けるレヴァークーゼンの戦いを楽しみたいところである。
文/飯塚 健司
※電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)第293号、5月15日配信の記事より転載
2024年05月16日 19:00
日本サッカー協会(JFA)は16日、U-23日本代表が7月17日(水)にフランスのトゥーロンにて、U-23フランス代表と対戦することが決定したと発表した。
2024年05月16日 18:50
日本代表DF菅原由勢は今夏にドイツに渡る可能性がある。
ドイツ誌『Sport Bild 』によると、ヴォルフスブルクは今夏の移籍市場でAZアルクマールに所属する菅原の獲得に本腰を入れる模様だという。
現所属のAZアルクマールとの現行契約が2025年6月までとなっている菅原をめぐっては以前から移籍の噂が絶えず、先日にも、エヴァートンやブライトン、インテル、ヴォルフスブルクが関心を示していると伝えられていた。
同メディアによると、その中でもヴォルフスブルクの動きが本格化しつつあるという。ヴォルフスブルクは菅原を元ドイツ代表DFのリードレ・バクの後釜として考えており、早くも今夏に獲得を目指すとのこと。
菅原と同じく右サイドバックを本職とするバクはヴォルフスブルクとの現行契約が2025年までとなっている中、未だ契約延長には至っていないため、今夏の売却の可能性が伝えられている。
日本代表のDFは今夏にステップアップを果たすのか。今夏の移籍市場から目が離せない。
2024年05月16日 18:46
[J1第14節]鳥栖 5−2 川崎/5月15日/駅前不動産スタジアム
厳しい現実を突きつけられたゲームと言えた。
川崎にとって2節の磐田戦(ホーム/●4−5)に続いて今季2度目の5失点での敗戦だ。ただ、多くの選手が入れ替わっていた開幕当初の磐田戦とは状況が異なる。
アウェーでの14節の鳥栖戦は、黒星が続いたシーズン初めからコツコツと積み上げ、5試合負けなし(2勝3分)で、今季のリーグ戦で初の連勝を狙った一戦であった。
「勝たなくてはいけない試合で勝てなかった。そこに尽きると思います」
鬼木達監督の言葉にも悔しさがこもっていた。
指揮官は5月を巻き返しの機会と捉え、チームに強く求めてきた。そのなかでの完敗である。連戦中でのアウェー戦とあってコンディション調整は難しかったのかもしれない。13分にCKからCB高井幸大が先制点を挙げるなど、試合の入りは順調だった。それは指揮官も認めている。
しかし、良い入りが逆に気付かぬうちに慢心に変わってしまったのかもしれない。
追加点を狙ったうえで、ミスが少しずつ増えると、警戒していたはずの相手のサイドからの展開と、裏を狙ったボールを対処しきれずに次々と被弾。後半は相手の勢いに飲み込まれるように、そして焦りをコントロールし切れずに、時間を経るごとにチグハグさを増して、完敗を喫した。
「すべて自分の力不足だと思っています。当然いろんな形でのミスがありましたので、そこも含めてトレーニングのところから突き詰めていかないと、本番でこうなると思います。そこを含めて自分がもっとマメジメントすべきだと感じます」
そう敗戦の責任を引き受けたのは指揮官である。
【動画】鳥栖×川崎のハイライト
一方で「現実として良い試合もあるし、悪い試合もあるのが今のチームの現状だと思いますし、負けている試合と勝っている試合がこれだけあって、試合中の安定感がなく、良い時は良いけど悪い時は悪い。これが力だと思うし、簡単にはいかない」と語る家長昭博は、自らを含め選手たち個々の力不足も指摘する。
「何を持ってチーム全体のせいにするのか、そこは僕はよく分からなくて。僕のミスは僕個人のミスだし、僕ができないことは、僕の個人的な力のなさだと思う。やれることをみんなが増やしていかないと、これだけ失点しているのは、守備だけの責任ではなく、個々の力が足りないということに尽きると思います」
そして愛のあるメッセージを送る。
「僕はもう38ですが、20代の選手らは、日本代表になりたいだとか、Jリーグで優勝したいだとか、海外に行きたいだか、そう思っている選手が何人いるかが重要だと思いますし、そのへんの各々の目標の高さは強くなっていくうえで絶対的に必要だと思います。
強かった時に比べてその辺りが少し足りないのかなという想いもありますし、自分はまだ優勝したいし、その気持ちを持っている。足りないのはチームなのか個なのかと言われたら、僕は個のほうの気がします」
試合後にはサポーターから背中を押してもらうチャントとともに叱咤激励の言葉も受けた。その点でも家長は奮起を誓った。
「今の順位と今の内容は、ブーイングされても仕方のない状況だと思います。その現実は受け止めていますし、お金を払って観に来てもらえるだけの試合をしていないとも感じます。それを受け止めなくてはいけないと思います」
14試合を終えて4勝4分6敗、首位と勝点13差の13位。
チーム誰もが逆転優勝への希望を捨てていないが、実現するには、鳥栖戦のような不甲斐ない試合をもうすることは許されない。
そのためにも指揮官や家長らの言葉を受けて、個々がどう自らにベクトルを向け、高い意識を持って臨んでいくのか。
真面目な選手が多く、真摯に練習に取り組み、意見を出し合う機会も増えている。例年通り今オフも主力が抜け、新陳代謝を図っているだけに粗さが出てしまうのは仕方ない部分でもある。
それでも指揮官は「失点に対する受け入れ方というような部分は、“仕方ない”で済ませてはいけないもの。ただ、それが通ってしまっているようなところは、自分の指導の問題だと思いますし、失点に対しても厳しさを持たなくてはいけません」とも語る。
本来は取られても取り返すチームである。そのコンセプトにブレはなく、日々、質の向上に取り組んでいる。その流れは継続しつつ、誰もが1点の重みをよりシビアに考え、責任感を増すことができるのか。理想を追い求めつつも、覇権奪回を目指すうえで、覚悟がより必要になりそうだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月16日 18:40
プレミアリーグは15日に第34節の延期試合が開催され、チェルシーとブライトンが対戦。試合はコール・パルマーとクリストファー・エンクンクの得点でチェルシーが2-1で勝利した。この試合で貴重な先制点を挙げたパルマーだが、これでリーグ戦では今季22ゴール目となり、このゴールが様々な記録を付随したようだ。
『Squawka』によると、リーグ戦での22ゴール目はチーム歴代5番目に多い数字に。そして今季のリーグ戦で22ゴール、10アシストと32ゴールに関与したパルマーは、圧倒的な活躍を披露した18-19シーズンのエデン・アザール氏が記録した個人最高記録16ゴール・15アシストを上回ることとなった。
さらに、パルマーの公式戦通算での27ゴールはクラブのレジェンド、フランク・ランパード氏に並ぶ個人最多ゴール数となった。
加入一年目でクラブの数々のレジェンドに肩を並べ、かつてのエース、アザール氏をも超える活躍を見せているパルマー。22歳の若きイングランド代表の活躍から目が離せない。
2024年05月16日 18:36
日本サッカー協会(JFA)は、パリ五輪出場を決めたU-23日本代表が、7月17日にフランスのトゥーロンで、U-23フランス代表と対戦すると発表した。
2024年05月16日 18:30
ヴィッセル神戸はJ1第14節でアビスパ福岡と対戦。神戸はホームで福岡に1-0と完封勝利し、2022年に5連勝して以来の4連勝で、首位の座をキープした。この試合で貴重な決勝点を挙げたのが今季川崎フロンターレから加入したストライカー宮代大聖だ。
神戸は前半4分、ゴール前で宮代が左足シュートを放ったが枠を捉えることはできず。以降も大迫勇也と武藤嘉紀の元日本代表FWコンビを中心にチャンスを演出したものの、福岡の粘り強い守備をこじ開けることはできなかった。
それでも後半27分。DFライン背後に抜け出そうとする宮代の動きを見逃さなかったエース大迫が、左足で絶妙なスルーパス。反応した宮代は右足ダイレクトボレーでゴールネットを揺らし、ようやく均衡を破った。
これで宮代はリーグ戦3戦連発。ゴール数もチームトップとなる今季7点目を記録し、ここまで4得点のエース大迫以上の輝きを放っている。
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大迫勇也のピンポイントパスからゴール!
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大迫勇也のロングパスから相手の裏へ抜け出した
宮代大聖のボレーシュートで神戸が先制!
明治安田J1リーグ第14節
神戸×福岡
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2024年05月16日 18:00
今年1月に今季限りでの退任が発表されたリヴァプールのユルゲン・クロップ監督にとって、19日(現地時間)に予定されているプレミアリーグ最終節ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦がリヴァプールでの最後の公式戦となる。
退任発表の際、クロップ監督は今季終了後に最低1年の休養期間を設けると明言していたことから、休養期間の長さと休養後の復帰先について現地メディアは様々な可能性を予想している。
そうした中、ドイツのマインツでスポーツ部門の取締役を務めるクリスティアン・ハイデル氏はイギリス衛星放送『SKY』の取材に応じ、クロップ監督の今後について自身の見解を述べた。ハイデル氏はマインツでスポーツディレクターを務めていた2001年2月、当時まだ同クラブで現役選手として活躍していたクロップ監督を選手兼監督に抜擢した人物であり、クロップ監督の中にあった指導者としての才能を見出してくれた恩人であると同時に20年来の親友でもある。
「多くの人々は、彼が2カ月以内に復帰するだろうと信じている。しかし、それはユルゲン・クロップのやり方ではない。私は、それについては保証するよ。彼がこれからやろうとしていることについても少し知っているからね」
今年1月の発言どおりクロップ監督は約1年間休養し、来季中に復帰することはないと予想したハイデル氏は、復帰先についても言及した。同氏によると、クロップ監督がイングランドやドイツのクラブチームを指揮する可能性は低いという。
「彼の復帰先は、そんなに簡単には決まらないだろう。彼がもう一回イングランドのチームを指揮する姿は、私には想像できない。その選択は彼には合わない。それから、彼がドイツでクラブチームの指揮を執ることも非常に難しいと思う」
ハイデル氏の発言は、クロップ監督と長い付き合いのある人物の発言だけに説得力がある。復帰は早くても来年夏頃と見られている中、クロップ監督は果たしてどのような決断を下すのだろうか。
2024年05月16日 18:00
U-17日本女子代表は16日、U17女子アジアカップ準決勝で韓国と対戦し、3-0で勝利。2大会連続決勝進出を決めると同時に、U-17女子ワールドカップへの出場も決めた。
グループステージで無傷の3連勝を飾った日本。スタメンはGKが守護神の福田真央。DFは右から福島望愛、太田美月、牧口優花、鈴木温子という並び。
中盤の底はキャプテンの眞城美春と榊愛花が務め、サイドは右に木下日菜子、左に根津里莉日。前線はFW登録の辻あみるがトップ下気味、MF登録の古田麻子が最前線に入った。
球際の激しさが持ち味の韓国に対し、日本も序盤から高い位置でプレッシング。気温31度の中での試合となったため10分以降はペースを落としたが、日本がゲームの流れを握ることに成功する。
スコアが動いたのは40分、左からのクロスをエリア内で辻が落とし、根津がダイレクトシュート。これがゴール右隅を的確にとらえ、日本が先制点を奪った。
後半も日本がボールを握る展開。韓国はアメリカ人の父を持つアスリート能力が高いFWケイシー・フェアを中心にゴールへ迫ったものの、決定機を決められず。
日本はピンチをしのいだ直後の68分、右サイドのクロスから眞城がゴールネットを揺らし、待望の追加点。終了間際の88分にも眞城が今大会4点目を決めて突き放した。
なでしこジャパン、パリ五輪でメダル獲得の鍵を握る「主力選手」5名
試合はそのまま3-0で終了。2大会連続の決勝進出を決めた日本が、今年10月からドミニカ共和国で開催されるU-17女子ワールドカップへの出場権も手にしている。
日本は19日の決勝戦、このあと行われる北朝鮮vs中国の勝者と対戦する。