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2024年04月30日 19:56
Dバックスのマクガフ…村上を「特に応援している」 ■ドジャース 8ー4 Dバックス(日本時間30日・フェニックス) 帰国から2年が経ったが、古巣に思いを馳せている。ダイヤモンドバックスのスコット・マクガフ投手はヤクルト時代のチームメートと今でも連絡を取っているという。近いシーズンのメジャーリーグ挑戦が予想されている村上宗隆内野手を「特に応援しているよ」。日本を離れても、良き“兄貴分”として、後輩たちを支えている。 記者にとっては昨年7月以来、約8か月ぶりの再会だった。「お久しぶりです」。日本を離れても、流ちょうな日本語は健在だった。今季は12試合で0勝3敗、防御率6.92。決して好調と言える成績ではないが、それでも出会った瞬間に笑顔を見せるところに、人柄の良さがにじみ出ていた。 マクガフにとって2019年から4年間を過ごしたヤクルト、そして日本は特別な存在。2022年オフにメジャー挑戦するときは最後まで悩んだ。コーチ陣に「彼らのおかげで僕は再起して一流の球が投げられるようになった」と昨年の取材で答えたように、感謝を忘れていない。 ヤクルトのニュースをチェックするのは日課のようなものだ。「ヤマダ(哲人)は怪我から復帰したね」。さらには、3日前の日本時間26日に清水昇投手が登録抹消になったことも知っていた。「実はシミズとも連絡をとっていたんだ。2軍降格になってしまったから、私にいくつかアドバイスを求めてきたんだ」と心配そうに語る。村上宗隆と「いつも連絡を取り合ってる」…復調に喜びも 中でも一番気にかけているのは村上のこと。「3、4日前かな。いつも連絡をとり合っているよ。LINEでやり取りしているんだ」。開幕から54打席ノーアーチのスタートだったが、ここまで打率.292、5本塁打、9打点、OPS.915。「ムラカミは復調しているようだね」。「若い頃の彼を4年間見ることができたけど、毎年成長しく姿には感心した」と懐かしそうに振り返った。 村上の成長は「センパイのアオキサン(青木宣親外野手)がメンター役になってくれた影響もあったと思う」と分析も。さらには「彼のことを考えて、起用したスワローズもいい球団だと思う」とチームへの称賛が止まらなかった。 もちろん、今はダイヤモンドバックスの一員として、チームの勝利に貢献することが第一。「今は調子が悪いけど、持ちこたえることさえできれば」と前を向く。右腕を支えるのは米アリゾナの日本食。「スコッツデールにある『Hiro Sushi』がお気に入りなんだ」と教えてくれた。 村上は2025年オフのポスティングシステムでのメジャー挑戦を球団から容認されている。マクガフは今オフにFAになる。日本の後輩たちの活躍を刺激に、34歳となった今でもまだまだ挑戦し続ける。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月21日 10:00
阪神・才木浩人投手(25)がチームの救世主になっている。今季3度の連敗ストップに貢献し、最大7点差大逆転負けを喫した翌日12日・DeNA戦(横浜)には完封勝利。ショックを振り払い、嫌な流れを断ち切った。なぜ才木はチームの苦境に真価を発揮できるのか、そのワケに迫った。
日曜日、才木がマウンドに立てば、何だか勝てそうな気がする。ここまでリーグトップの5勝を挙げ、防御率1・76は同5位。何より頼もしいのは苦境に立たされたチームを救う、勝負強さだ。
今季すでに3度連敗を止め、12日・DeNA戦では圧巻の完封勝利。岡田監督が「才木さまさま」と最大級の賛辞を贈ると、チームメートからも「才木がやってくれた!」「才木のおかげ」など、ねぎらいと感謝の声が相次いだ。単なる一勝ではない。前日11日は悪夢の大逆転負け。試合後、バスの車内はさすがにどんより、重苦しいムードが漂っていたという。
それでも才木に気負いはなかった。「翌日はそんな重苦しい感じはなかったですよ」とケロリ。「自分はいつも通りみたいな感じなので。引きずることもなく淡々とやるというか」。この平然としたメンタリティーが才木の魅力だ。バッテリーを組む梅野も「いつも才木は『今日は勝ったるぞ!』って言ってますよ」と笑う。「いい意味で背負いすぎず淡々と投げられるのが才木の良さ」。根っからの明るい性格。雰囲気に左右されるどころか、ポジティブな空気に変えられるのだ。
登板前日の過ごし方も才木らしい。自身のコンディショニングに集中し、テレビ中継にかじりつくことはしないという。「相手の状態どうこうより自分の状態の方が大事なので、気にならないですね。ベストなパフォーマンスを出せるようなコンディションに持っていく方が大事」。一昨年にトミー・ジョン手術から復活を遂げ、昨季は8勝をマーク。リーグ優勝を決める大一番でも勝利投手になった。年々自信も深まっているのだろう。
19日・ヤクルト戦では雨が降りしきる中、6回2失点と粘投。チームの日曜日の成績は7勝1敗の高勝率だ。「一番安定して六回、七回はいってくれる」。週頭とともに、6連戦を締めくくる日曜日の戦い方を重視する岡田監督の言葉からも信頼の高さがうかがえる。
「真っすぐごり押しとかあんまりいないですからね」と才木。豪快な投球で日曜の憂鬱(ゆううつ)気分を吹き飛ばすだけでなく、週明けへ活力を与えてくれる。“サンデー才木”がリーグ連覇へのキーワードになりそうだ。
2024年05月21日 09:51
ナックが5回途中1失点の翌日に降格
ドジャースは20日(日本時間21日)、金銭トレードでメッツから獲得したヨハン・ラミレス投手を26人のアクティブロースターに加えた。代わってランドン・ナック投手がオプションでマイナー降格。エドゥアルド・サラザー投手を事実上の戦力外(DFA)とした。
26歳のナックは前日19日(同20日)の本拠地・レッズ戦で5回途中1失点の投球を見せていた。ここまで4登板で1勝1敗、防御率2.61。1日(同2日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦でも5回1失点の翌日にマイナー行きとなっていた。
また、サラザーは15日(同16日)の敵地・ジャイアンツ戦で今季初昇格、初登板。2回を投げ3安打2四球無失点だった。その後、登板はなかった。(Full-Count編集部)
2024年05月21日 09:33
ブルージェイズのゲレーロJr.、5月は打率.404で大谷を唯一上回っている
■ブルージェイズ 9ー3 Wソックス(日本時間21日・トロント)
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手が、好調を維持している。20日(日本時間21日)に本拠地で行われたホワイトソックス戦で3打数1安打1打点2四球を活躍。5月は4割超えとなる月間打率.404と打ちまくっている。
2点リードの3回、1死二塁から右前へ適時打を放った。5月は15試合に出場して打率.404、1本塁打、OPS.976と巧打が光っている。4月は27試合で打率.219、2本塁打、OPS.629と苦しんでいたが、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。
一方、ナ・リーグではドジャースの大谷翔平投手が月間打率.393でトップ。メジャー全体でこの数字を上回っているのはゲレーロJr.だけだ。2人は2021年に本塁打王争いを展開。ゲレーロJr.は48本でサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)と並んでキングに輝いた。
5月はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手も好調。試合前の時点で打率.367、7本塁打、OPS1.373と大谷をも上回る勢いだ。13日から19日までの期間の週間MVPに選出された。大谷と激闘を繰り広げたライバルたちが躍動している。(Full-Count編集部)
2024年05月21日 09:00
DeNAの徳山壮磨は3年目の今季、ベイスターズのブルペンを支えている。
2024年05月21日 09:00
阪神の石井大智投手(26)が“無双状態”に入っている。今季は5回2/3を投げて12奪三振。奪三振率は19・06(20日現在)と異次元の数字となっている。奪三振数が飛躍的に増えた理由を本人が語った。
15日の中日戦で同点の九回に登板した石井は三好、石川昂を三振に仕留めると、最後は低めに制球されたフォークで山本のバットに空を切らせた。圧巻の3者連続三振。「最後のフォークは本当に投げたいところに投げられた」と会心の1球を振り返り、分厚い胸を張った。
4日の1軍再昇格後は18日・ヤクルト戦(甲子園)の七回1死まで、奪った9個のアウト全てが三振だった。今季は計5回2/3を投げて12奪三振。奪三振率は19・06に達している。奪三振数の飛躍的な増加について「変化球を決めたいところに決められている。真っすぐも低めに強くいい球がいっているのでより変化球が生きたり、逆に(変化球がいいので)真っすぐが生きているという感覚はある」と、直球と変化球の相乗効果を強調した。
昨季は44試合に登板して1勝1敗19ホールド、防御率1・35と大きく飛躍。今季も勝ちパターンの一角を担う存在として期待されたが、オープン戦では8試合で防御率7・00と苦しんだ。初登板となった3月30日の巨人戦(東京ド)でも1回2失点と乱れ、4月3日に登録を抹消された。
「去年よりも少しバッターが嫌がるフォームを求めていた。フォームと(投げる)ボールのギャップを考え、少し足を上げる時に遅いところをつくってみたり」と春季キャンプから続けていた試行錯誤を明かし、「自分の得意じゃない動きをしていた。(体に)軸が通っていないみたいな、全部ふにゃふにゃに動いてる感じがあった」と不調の要因を分析した。
復調の決定的な契機となったのは3日のウエスタン・くふうハヤテ戦だったという。「試合前に前鋸筋(ぜんきょきん=脇の下の筋肉)に収縮を入れるエクササイズをやった瞬間に『変わったな』というのが分かった」。体に軸が通り、求めていた動きを手に入れた。九回に登板して3者連続三振の快投を演じ「真っすぐが差し込めていた」と手応えを得た。前鋸筋に刺激を入れる作業は、今も試合前のブルペンで続けている。
2軍では投球のメカニクスを見直しただけではなく、金言も授かった。現役時代に先発と中継ぎを経験した福原2軍投手コーチから「中継ぎだったら(登板時間の)一日5分頑張ればいい。長くても10分、15分くらい。一日そこだけの時間を頑張ればいいんだから」と中継ぎの心得を説かれた。「その言葉で少し楽になった」。生真面目な性格ゆえ、何事も考え過ぎだった石井の心を軽くしてくれた。
久保田1軍投手コーチも石井の心理面の変化を感じ取った。1軍復帰初戦となった8日の広島戦(甲子園)で九回を3者連続三振。ボールの力強さが増したことを認めつつ「上がってきてすぐに抑えて気持ちが楽になっている部分もある。低めを見逃されても、もう一回(低めに)投げられる自信がついている」と語った。現役時代に「JFK」の一角を担った剛腕は「気持ち」の重要さが身に染みている。
18日のヤクルト戦(甲子園)では1点リードの七回に登板し、クリーンアップ相手に1回無安打2奪三振。4番の村上からは三振こそ奪えなかったが、150キロ台の直球を連発し、最後は伸びのある152キロで二ゴロに。19日・同戦では2点差の七回を託されると、三振は一つも奪えなかったが無失点でゲラにつないだ。「(三振の数は)重要ではない」と結果にこだわり続ける。岡田監督の信頼を勝ち取り、石井が勝利の方程式に加わった。(デイリースポーツ・山本直弘)
◆驚異の奪三振率19・06 石井は今季ここまで6試合に登板している。投球イニングは5回2/3で12奪三振をマークしており、全17アウトのうち、約71%が三振によるアウト。奪三振率は三振数×9÷投球回で求められ、9・00を超えると1イニング1三振以上の計算。石井の19・06は1イニングに2三振以上を奪っていることとなる。奪三振の内訳は空振り=10、見逃し=1、スリーバント失敗=1。なお、ウイニングショットで目立つ球種はフォークで最も多い5奪三振。
2024年05月21日 08:47
本拠地・パドレス戦
■ブレーブス ー パドレス(日本時間21日・アトランタ・ダブルヘッダー第2試合)
ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が20日(日本時間21日)、本拠地・パドレス戦で14号ソロを放った。ナ・リーグ本塁打数でトップに立つドジャース・大谷翔平投手を抜いた。
ダブルヘッダー第2戦に「3番・指名打者」で出場。5回に14号ソロを放った。(Full-Count編集部)
2024年05月21日 08:00
日本ハムがパ・リーグを盛り上げている。
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏は日本ハムについて「勢い感じますよね。若い選手も多いしね。チーム全体が勝ちたいという気持ち。外国人選手をたくさん獲りましたよね。戦力として期待している外国人をとる。それだけでも勝ちたいという気持ちが表れていますよ」と話した。
2年連続最下位に沈んだ日本ハムだが今季は開幕から、新庄剛志新監督が就任した22年から手塩に育ててきた若手選手たちが躍動。日本ハムは前カードのロッテ戦に1分2敗と負け越したが、今季はここまで21勝16敗2分の2位だ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月21日 08:00
広島の床田寛樹投手(29)が20日、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加し、先発する21日・阪神戦に向けて最終調整した。
2024年05月21日 08:00
われらの大将が後輩撃ちで首位撃破じゃ〜!!広島の末包昇大外野手(27)が20日、東洋大時代の2学年下である阪神・村上頌樹投手(25)とのプロ初対戦を心待ちした。「どれだけ恩を返してくれるか期待しています」とちゃめっ気たっぷりに“恩返し”を期待した。
2人は大学時代に一時期、同部屋で苦楽をともにした間柄だ。3年時からようやくリーグ戦に出場し始めた末包に対して、村上はセンバツ優勝投手の看板を引っさげて入学し、1年春からリーグ戦に登板。末包は「僕はその時に試合に出てなかったので、彼のために雰囲気作りで毎日いっぱい話をした」と手を差し伸べた過去を明かした。
「僕が4年生の時、すなわち彼が2年生の時、村上が結構ホームランを打たれた」という。末包自身も長距離砲として期待されながらも、厚い選手層の前に定位置をつかめずにいた。「(部屋が)303号室だったんですけど、『復活の303』を合言葉に2人で頑張っていた」と当時を思い返す。
そこから数年の時を経て、プロ初対戦の舞台は首位攻防カードの初戦となる可能性大。19日・巨人戦(マツダ)で今季1号の逆転3ランを放った大砲は「ピッチャー陣が頑張ってくれている。相手のピッチャーもいいけど、点を取って楽な展開で投げさせてあげたい」と気合を入れた。投手戦が予想される中、一振りで流れを呼び込んでみせる。
2024年05月21日 07:42
ロッテは20日、5月17日〜19日の日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)で、社会貢献プロジェクトMARINES LINKSの一環として実施したピンクリボン募金の合計金額が341,103円となったと発表した。
5月19日は選手が参加しての募金活動を行ったほか、球場内フロア2 インフォメーションに募金箱を設置。公益財団法人日本対がん協会「ほほえみ基金」へ全額寄付し、乳がん早期発見のための検診の推進、乳がん患者や家族の支援、検診従事者や専門家の育成、正しい知識の普及啓発活動などに役立てられる。
▼千葉ロッテマリーンズ 選手会コメント
「ここまで継続してきた活動なので、微力ではありますが今後も続けていければと思っています。募金にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。」
2024年05月21日 07:40
今永昇太はDeNA入団時、燕・原樹理とのライバル関係が注目されていた
カブスの今永昇太投手が18日(日本時間19日)の本拠地・パイレーツ戦で7回4安打7奪三振無失点の好投を見せ、防御率0.84とした。メジャーデビューから9先発(オープナーを除く)ではメジャー歴代1位の数字だという。
ここまで圧倒的な成績で注目の新人左腕だが、今永といえば入団会見での第一声の「ヘイ、シカゴ!」で米メディアのハートを鷲掴み。今月7日(同8日)のパドレス戦後には「最近寝起きが悪いので、(本拠地の)あの歓声をアラームにしたらスッキリ起きれるかなと思います」と語って報道陣の爆笑を誘うなどユニークな問答も話題となった。
今永のワードセンスは2016年のDeNA1年目から光っていた。当時、今永のライバルとして注目されたのが、東洋大からヤクルトに入団した原樹理。ともにセ・リーグ球団からの1位指名で、ドラフト会議後には東都大学リーグの1、2部入れ替え戦で投げ合った経緯もあり、両者の“構図”は、たびたびクローズアップ。お互いに意識するコメントも発していた。
プロ初白星を手にするのはどちらが先か――。ともに先発ローテに入りながらも、なかなか勝利をつかめない。原のデビュー戦は開幕3戦目の巨人戦、今永は開幕2カード目初戦の巨人戦。そこから両投手は中7日前後のペースで登板を重ねていった。ライバルの燕・原が今永よりも先にプロ初勝利を挙げた
お互い未勝利で4月を終えると、原は5月1日の巨人戦で待望の初勝利を手にした。デビューから6度目の登板だった。今永は「僕は負けているということは、そうなる理由がある。彼が勝てたのは、そうなる理由があったんだと思います」と現実を受け止めた。
先を越された形となったが、その時点で今永の登板数は5試合(4敗)だった。「日付としては原樹理が先に勝ちましたけど、PK戦でいうと僕が後攻で蹴る番ですから」とニヤリ。自身も登板6試合目で勝てば負けではない。言い得て妙。まさかの“サッカー例え”で報道陣を笑わせた。
実際に今永は登板6試合目となった5月6日の広島戦で7回無失点と好投し、勝利投手となった。ちなみに“サドンデス”に突入していたPK戦は、今永が初勝利から5連勝し、原は2連勝。今永が勝ったということになる。
DeNA在籍時から今永の独特なコメントは「今永語録」として野球ファンから愛されていた。そして今、カブスの番記者が「投げる哲学者」のコメントを楽しみにしていることだろう。元DeNA担当として容易に想像できる。(湯浅大 / Dai Yuasa)
2024年05月21日 07:38
DeNAは20日、5月28日〜5月30日の楽天戦、6月4日〜6月6日のオリックス戦で開催する『交流戦SERIES 2024』の応援隊長に令和ロマンが就任したことを記念し、
コラボグッズやコラボグルメを発売することを決定したと発表した。
2024年05月21日 07:35
開幕からわずか2か月…野球以外でも見せる大谷翔平の強烈な影響力
ドジャース・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)の本拠地・レッズ戦では13号2ランを放ち、19日(同20日)の同戦では、移籍後初のサヨナラ打を放つなど打者として圧倒的な活躍を見せた。さらにこの期間は、自身のボブルヘッド・ナイトや「大谷翔平の日」設立などプレー以外の部分でも強烈な存在感を見せた。
レッズとのカード初戦、16日(同17日)はドジャースの一員となってからでは初の自身のボブルヘッド・ナイトが実施。大谷の“激レア品”を求め、試合開始の4時間前からドジャースタジアムの外に長蛇の列。あまりの反響の大きさにチームが開場時間を早めたほどだった。この試合は、5万3527人が来場し、今季のMLB最多観客数を更新した。
また、その日の試合では、13歳のアルバート・リーくんに始球式とスイートルームでの観戦をプレゼント。元々球団からは、真美子夫人の始球式を提案されるも、2人で話し合い“やんわり”と断っていたことを試合後に明かした。アルバートくんは、生まれて3日で心臓病が判明し、複数回の手術を乗り越えてきた。また、スイート席は最低8000ドル(約124万円)の値段となっており、大谷と球団の配慮に称賛の声もあがった。
17日(同18日)、本拠地のある米カリフォルニア州ロサンゼルス市は大谷の背番号にちなんで5月17日を「大谷翔平の日」と制定。大谷はこの日、ロバーツ監督らとともにロサンゼルス市庁舎を訪問。市議会から制定書を贈呈された。
その後のスピーチで「今日この日を迎えられたことが私自身すごくうれしいですし、特別な瞬間です」とコメント。同日の試合では13号2ランを放ち、自らの記念日を祝う一撃で衝撃を与えた。まだシーズン開幕から2か月弱だが、これからも色々な出来事が見られそうな予感だ。(Full-Count編集部)
2024年05月21日 07:31
「良くも悪くもという感じですね」
ロッテの西野勇士は、開幕してからここまでの投球をこのように振り返る。今季は5月19日終了時点で、6試合・36回2/3を投げ、3勝3敗、防御率3.44。
14日のオリックス戦では「取りたい狙った打球を打たせることができていたのかなと思います」と、4−1の3回に先頭の宗佑磨にセンター前に運ばれるも、一死一、二塁でセデーニョをカーブで遊併、続く4回も先頭の西川龍馬に安打も続く紅林弘太郎を1ボール1ストライクから142キロのシュートで遊併に打ち取るなど、走者を出しながらも粘りの投球で、5回、6安打、1失点に抑え、3勝目を手にした。
ゴロを打たせてダブルプレーに取ったで言えば、今季2勝目を挙げた4月17日の西武戦の初回もそうだ。初回先頭の長谷川信哉を2ボール2ストライクから6球目のインコースシュートが抜けて死球、一死二塁で外崎修汰の初球インコースに投げようとしたシュートが真ん中に入り左安とインコースのシュートを思うようにコントロールできていないように見えたが、続くアギラーを1ストライクから2球目の外角のスライダーで三併で打ち取ったのはさすがだった。
西野本人は「何が良くて、何か悪いという時が絶対にあるんですけど、その場でできるだけ判断して使っていくのが大事なのかなと思います」と、常々話す、“何かがダメでもそれを補う球種がある”、“どの球種でも勝負球にできる”強みを活かした投球となった。
立ち上がり操れていなかったシュートも同日の西武戦では、4回以降に多投し凡打の山を築いた。投げながら調子を取り戻すことが可能なのだろうかーー。
「感覚的な部分なんですけど、投げていく中でうまく直していくのができないと能力というか、先発として必要な能力なので、投げている中でよくなることは多々あります。他の球種も含めて」。
ストレート、フォーク、シュート、スライダー、カーブを持ち球にしているが、その中で今季特に良いと感じる球種はあるのだろうかーー。
「その時によるんですけど、那覇の時はシュートとスライダーが良かった。トータルで真っ直ぐが良い日が少ない。タイミングが合わないというか、そういう時が多い。そこが一番良くなったら、もうちょっとパフォーマンスが上がってくるのかなと思うんですけど」。
西野自身の中でストレートが良いと感じる登板は少ないという。「あんまり調子が良くないかもしれないですけど、真っ直ぐを見せていかないとその後にフォークが効いてこなくなる」と、武器であるフォークを活かすためにはストレートを序盤から積極的に投げていく必要があるという。
そのフォークに関しては、「悪くはないですね。ちょっとばらつきもあるんですけど、落ちもしっかり落ちていることも多くて、割と調子の良い球もあるのかなと思います」と自己分析する。
昨季は登板間隔を空けての先発が多かったが、今季は中6日での先発もあり、今週は前回登板のオリックス戦から中6日での先発。「キツイとも感じていないですし、しっかり中6日で投げていたい気持ちはあります」と、中6日で先発することは全く問題ない。
「本当はもっとイニングを稼ぎたいんですけど、そこでしっかり貢献できたらいいかなと思います」。理想は少ない球数で長いイニングを投げること。今週も週頭の火曜日に先発する。1イニングでも長く投げて、リリーフ陣にバトンを繋げたい。
取材・文=岩下雄太
2024年05月21日 07:20
サヨナラ打の大谷翔平を手術から復帰を目指すカーショーが祝福
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手とクレイトン・カーショー投手の感動的な1シーンが話題となっている。19日(日本時間20日)、大谷が移籍後初のサヨナラ打を放って同僚からもみくちゃにされる場面で、びしょ濡れの大谷を真っ先につかまえ、頭をクシャクシャしたのがカーショーだったことに「うるっとしちゃいますね」「泣ける」とファンの心をうっている。
大谷は同点で迎えた10回2死一、二塁で、5番手のアレクシス・ディアス投手から右翼へサヨナラ打を放った。直後には同僚からペットボトルの水をかけられ、逃げるように二塁ベース付近まで駆けて向かったが、そんな大谷をつかまえ、最高の笑顔で頭をクシャクシャとして喜んでいたのがカーショーだった。
ドジャース一筋のカーショーは過去に3度のサイ・ヤング賞を受賞。大谷が渡米する前から日本でも知られるスターとして君臨していた。2017年オフにはドジャースが大谷争奪戦に加わるも、結局エンゼルス入り。1年目のオープン戦ではカーショーは大谷をカーブで見逃し三振に仕留め、試合後には「今はあまり気にならないね。彼はウチ(ドジャース)を選ばなかったんだ。ま、頑張ってほしいね」と、淡々としたコメント。エンゼルス時代の大谷との対戦成績は11打数無安打、4三振の“天敵”だった。
そのカーショーはオフに左肩の手術を受けており、今夏の復帰を目指している。大谷も昨年9月に右肘を手術し、来年の二刀流復活を目指している。現在は同じチームとして信頼し合う仲間で、大谷のリハビリキャッチボールを近くから見守ったこともあった。
カーショーからの“熱い祝福”シーンに、日本のファンからも「わー、カーショーまで」「今はもうドジャ仲間ですもんね」「なんだかとても嬉しい〜」「弟分として可愛がって欲しい」「フード被ってて最初気がつかなかったんですが、カーショーとわかり、グッときちゃいました」などと感動のコメントを寄せていた。(Full-Count編集部)