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2024年05月02日 15:30
アイドルとプロレスラーの二刀流、渡辺未詩(25)=東京女子プロレス=が今春、プロレスラーとして頂点に立った。3月31日、団体としては2度目の進出となった両国国技館大会のメインイベントで王者・山下実優(29)を破り、最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座を初めて奪取。6日・後楽園ホール大会で元王者・中島翔子(32)の挑戦を受ける初防衛戦を目前に控えた渡辺が、デイリースポーツに胸中を語った。 ◇ ◇ 渡辺は両国大会を「人生最大で頑張る時だった可能性が高い」と思っていた一方で、「そこをピークにはなりたくない」とも考えていた。王座を奪取した今は「可能性とかいろんな夢が見えて来て、前向きに活動できている」という。 戴冠後、初の試合が米フィラデルフィア遠征だった。既に情報を知っていた多くのファンから「コングラチュレーション!」と声を掛けられた。異国での祝福を受け、「私がチャンピオンだという戦いをしなければいけないという責任感」も芽生えてきたという。 中島とは2021、22年のシングルトーナメントで対戦しており、21年は準決勝で敗れて、22年は準々決勝で勝っている。渡辺にとって「普段道場に行くと絶対に毎日会う。これだけ努力してる人って世の中にいるのかなっていうくらいものすごい努力家で、その背中を見て努力したい、努力できるように頑張ろうって育ってきたので。今では誰よりも、家族よりも会ってる存在。人生で一番尊敬している、尊敬しているところが多すぎる存在」だ。 渡辺は「強かったり技術があるのは誰もが分かっている。先輩に対して言うのはアレですけれども、ずっと成長し続けている存在」という高く厚い壁である中島にタイトルマッチで勝つことが「人生で大きいこと。自信につながる」と位置づけている。「ベルトを譲るわけにはいかないし、私が(東京女子を)引っ張っていきたい。いろんな人に見てもらえる、東京女子を広げられるチャンピオン、誰かがプロレスを知るきっかけになるようなチャンピオンになりたい」と、トップの自覚をにじませた。 渡辺は本来、アイドル志望で、現在も在籍しているアイドルグループ「アップアップガールズ(プロレス)」のメンバーとして、プロレスラーとして、「歌って踊って」と「戦って」の二刀流で活動している。同グループのオーディションを受けるまでは、プロレスを知らなかったという。 「初めて東京女子を見た時は、やってみたい!思ったんですよ。入ってみて、過酷さだったり、強ければ勝てるわけじゃないとか、強いだけが全てじゃないとか、そういうプロレスの難しさとか分からなさとかに(直面して)、本来私アイドルになりたかったんだというのが増して。最初の頃はずっと辞めたいなという気持ちでなんとか続けてる状態で、そこから続けてるうちに好きになって、今では一番大切にしているものですね」 プロレスはアイドル活動にもメリットをもたらしているという。 「注目されたりとか、大きなアイドルイベントに出るとインパクトを残しやすいのでたくさん知ってもらったりとか、プラスにはなっていますね。これまでアイドルとプロレスっていう、すごい昔からいろんな人がやってきたことの、新たな挑戦ができていると思いますね」 アイドルとプロレスとどちらが好きか質問されると、渡辺は「どっちもって答えちゃう」と言う。「自分の人生にアイドルがなかったらダメだなっていうのは何年も前から感じていて。今となってはプロレスがなかったらこんなにいい人生にならなかったなって思います」と、爽やかな笑顔で言い切っていた。(デイリースポーツ・藤澤浩之) ◇ ◇ 渡辺未詩(わたなべ・みう)1999年10月19日生まれ、埼玉県出身。2017年、4人組アイドルグループ「アップアップガールズ(プロレス)」のメンバーとして活動をスタート。18年、プロレスデビュー。元ソフトボール部の外野手で、パワーと強肩が武器。得意技はカナディアンバックブリーカー、レーザービーム、ティアドロップ。入場テーマは「チョコっとラブ ME ドゥー」。憧れは愛川ゆず季、指原莉乃。趣味はチロルチョコ集め、アイドルのライブを見ること。身長159センチ。血液型O。
2024年05月17日 07:34
プロレスリング・ノア、DDT、東京女子プロレスなどを運営するプロレス事業会社「CyberFight(サイバー・ファイト)」は16日、都内の会見で新体制を発表した。
DDTのプロレスラー、高木三四郎(54。本名・高木規)が社長を退任し新たに親会社であるIT大手「サイバーエージェント」副社長の岡本保朗氏(48)が6月1日付けで社長に就任する。高木は副社長としてDDT、東京女子の運営に専念。ノアはこれまで通り武田有弘取締役がフロントトップとして指揮を執る。
新社長の岡本氏は「業界一番の会社にするんだと今までやってこられた。業界ナンバーワンの会社にしたい」と掲げ「リング上にはすばらしい選手、スタッフがそろっているので全幅の信頼を置いています。私は経営に専念したいと思っています」と明かした。さらに「WWEとノアとの関係強化」「新規協賛企業の獲得」「ABEMA生中継の強化」の3大指針を示した。
会見後、ノアを運営する武田氏がスポーツ報知の取材に応じ新体制について「これまで以上にノア、DDT、東京女子、それぞれの良さを生かした経営になると思います。今まではサイバーファイトとして全団体が同じ目標に進んでいた感はありましたが、これからは団体ごとに経営目標を変えていき、各団体の特性を生かすことになると思います」と明かした。
武田氏は、2019年1月からフロントトップとしてノアを運営してきたが、新体制でも引き続き自身の仕事は変わらず「ノアのコンテンツをしっかり作ることです」と見据えた。その上で岡本新社長が掲げた「業界ナンバーワン」についてこう受け止めた。
「ノアとしてやることは集客です。年間の来場者数の増加です。ここをナンバーワンにもっていかないといけません。というのも、日本のプロレスビジネスにおいてはやはり、そこが売り上げのシェアが高いんです。そこから配信、マーチャンダイジングがありますけど、ベースは来場者です。それがイコール売り上げ増になりますから、2023年は武藤(敬司)さんの引退イヤーで動員があったので、まずはそこが目標です」
一方で現在の国内のプロレス界では、新日本プロレスが収益、観客動員などすべてに置いて圧倒的なトップに君臨している。新日本とは現在、対抗戦、互いの所属選手がそれぞれの大会へ参戦するなど交流が活発化している。今後の新日本との関係を武田氏はこう見据えた。
「これまでもお互いに何かやろうと言っているわけではなくて選手同士の因縁が生まれたり(チャリティー大会の)『ALL TOGETHER』があったり…その時、その時の自然な流れなんです。あとは我々、選手、団体を有名にしないといけません。新日本プロレスに上がったり新日本と同じ大会に上がると知名度が売れますのでそういう部分になります」
業界ナンバーワンの「集客」へ武田氏は、あらゆる方面にアンテナを張り、今度こそ「1位」へ挑む。
(福留 崇広)
◆サイバーファイト新体制
代表取締役社長 岡本保朗
副社長 高木規
同 丸藤正道
取締役 武田有弘
同 西垣彰人
2024年05月17日 06:26
プロレスリング・ノアは16日、佐々木憂流迦とEitaが入団したことを発表した。
佐々木は、1989年10月7日、静岡・伊豆の国市生まれの34歳。高校時代はレスリング部に所属し、全国高校生グレコローマン選手権ベスト16進出を果たす。2014年にUFCと契約を交わして戦歴を積み今年1月2日の有明アリーナ大会での杉浦貴戦でプロレスデビューした。身長180センチ、体重90キロ。得意技は、スリーパーホールド、弁天、シャイニングトライアングル、ファーアウト。
入団について佐々木は「自分は20歳でプロデビューして、修斗、UFC、RIZINと13年間格闘家として戦ってきました。2023年1月1日、グレート・ムタvs中邑真輔を観て、かつてないほど心が動いて。幼少期の頃に憧れたプロレスラーという夢、再度心の中の火が灯り、“プロレスラーになりたい”と強く思って、今この14年目をプロレスラーとして戦っています。今年の1月からこのNOAHのリングに上がり、戦っているうちに強く思っているのが”GHCのベルトが欲しい”。この目標をもって、覚悟をもって、険しい旅路になると思いますが、佐々木憂流迦、驀進します!」とコメントを寄せた。
Eitaは、1991年10月27日、長野県生まれの32歳。2011年5月30日にデビュー。ドラゴンゲートで活躍し21年からノアに参戦。GHCジュニアヘビー級、GHCジュニアタッグ王座を戴冠した。身長170センチ、体重75キロ。得意技はNumero Uno。
入団に際しEitaは「正式所属になっても、変わらずNOAHジュニアの顔としてどんどんかき回していくので、よろしくお願いいたします!」とコメントしていた。
2024年05月17日 06:12
プロレスリング・ノアは16日、昨年2月に現役を引退した武藤敬司が新人発掘に力を貸す「スカウティングアドバイザー」に就任したことを発表した。
武藤は、この日、IT大手のサイバーエージェント(東京・渋谷区)が渋谷区のシャトーアメーバ0スタジオで行ったプロレス事業会社「CyberFight(サイバー・ファイト)」の新体制発表会見に出席。会見では、高木三四郎(54。本名・高木規)が社長を退任し新たにサイバーエージェント副社長の岡本保朗氏(48)が6月1日付けで社長に就任することを発表した。
スカウティングアドバイザー就任に武藤は「引退して1年と3か月。あらためてまたプロレスの仕事に携われて非常にうれしく感じております」と切り出し「スカウティングアドバイザー、今あらゆる企業が優秀な人材を欲しがっている中、あらゆる企業が初任給などを上げていて。たぶんプロレス界もこの流れには逆らえないんじゃないかと思っていまして。実はまだ岡本社長とはあまり具体的な話はしていないんですが、ここは一発、3年後、5年後を見越した予算を出してほしいと思っております。プロレス界も、CyberFightのレスラーじゃないけどオカダ・カズチカとか一説によると3年で20億とか。本当に夢のある世界であります。ぜひこれを聞いている若者がいたらこのNOAH、門をたたいてみたらどうでしょうか」と抱負を明かしていた。
さらに新人発掘の具体的なプランについて「俺も20年ぐらい前は、当時、斬新だった『武藤塾』という一般の観客を入れたところでオーディションをやって、いろんな団体でトップに立っている選手を育てた実績があるんですけど」と振り返り「ただ、それも20数年前の話でこれからは新しい形。もしかしたら、(スカウトに)予算をちらつかせる。あとは、プロレス界の慣習というか…いまだに職人みたいな背中を見て学ばないといけない、そういう風習とかも今はナンセンスでそういうシステムからも変えた方がいいんじゃないかと思ったり。あとグローバルですね。日本人だけにとらわれず海外からも募集、かつこっちから取りにできたらいいのかなと思います」と明かしていた。
◆サイバーファイト新体制
代表取締役社長 岡本保朗
副社長 高木規
同 丸藤正道
取締役 武田有弘
同 西垣彰人
2024年05月17日 06:00
新社長の素顔は――。
2024年05月17日 05:00
「大相撲夏場所・5日目」(16日、両国国技館)
37歳の大ベテラン・平幕宝富士が十両大奄美を寄り切り、全勝を守った。12年ぶりの十両降下となった春場所から1場所で再入幕を果たし、自己最長タイの5連勝発進を決めた。大関陣は、かど番の霧島が新小結大の里に寄り倒され、早くも4敗目。琴桜は翔猿を寄り倒して1敗をキープ。豊昇龍は豪ノ山を寄り切り、3勝目を挙げた。全勝は宝富士、宇良、御嶽海の平幕3人となった。
マツコ・デラックス似の丸い顔が、困惑気味にほころんだ。日に日に数を増す報道陣に「話すこと何もないですよ〜」。2017年春場所以来7年ぶりの5連勝発進。宝富士が元気いっぱいだ。
当たってすぐに左前みつを引くと、力強く引きつけて巨漢の大奄美を寄り切り。「あまり連勝してないので緊張しました。でも、しっかり自分の相撲はとれました」とうなずいた。
春場所は12年ぶりの十両に転落。歴代6位の幕内連続出場が大台目前の990回で止まった。場所後の1週間は「病みました」。ただ、1場所で幕内に戻ろうと気持ちを切り替えて自らを鼓舞。記録が途切れて再入幕の今場所は「プレッシャーなく相撲がとれているのが大きい」と分析する。
また、4月から一時閉鎖された宮城野部屋の力士が合流。「幕下の子が相手だと自分の力が出せるので、多めにとれる」と稽古量も増えたことも好調の要因だ。
家に帰れば2人の愛息も活力源。「『パパ、また勝ったね』と。それがうれしい」とほほ笑んだ。新入幕Vの尊富士と同じ青森県出身。今度は伊勢ケ浜部屋最年長関取の37歳が台風の目となる。
2024年05月17日 05:00
「ボクシング・東日本新人王予選ライト級4回戦」(16日、後楽園ホール)
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=の幼なじみで、元Jリーガーの山口聖矢(30)が、スプリット判定で鈴木に辛勝した。1回にダウンを喫したが、6日の井上同様に落ち着いてカウント8まで待ち、最前列の井上からのアドバイスも冷静に聞きながら立て直した。
山口は「動いている相手だと、まだ難しい部分がある」と振り返り、「一番上(新人王)を意識するより、次の試合から」と堅実に話した。
2024年05月17日 05:00
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」16日群馬大会のBブロック公式戦で、IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)がニンジャ・マック(ノア)を下し2勝目を挙げた。
徹頭徹尾、悪かった。偽物のニンジャを用意して開始わずか数秒でギブアップを奪ったSHOだったが、さすがにこれでは終われない。ガムテープなどで拘束されていたと見られる本物のニンジャが何とかリングに駆けつけ、改めて試合開始のゴングが鳴らされた。
ニンジャ・スペシャルをはじめとした驚異の空中殺法に対し、SHOはいつものように反則まがいの攻撃を連発し応戦。トーチャーツールこそ不発に終わったが、ニンジャボムを回避するとIWGPジュニアのベルトを持ち込もうとする。これをとがめたレフェリーがベルトをリング外に戻すスキに、死角を突いた急所攻撃から一気に丸め込んで3カウントを奪った。
王者らしからぬ卑劣な手口で勝ち星を積み重ねるSHOは「見ただろ、俺の実力を。オメーの忍術なんか俺には通用しねえんだ。今年はチャンピオンのまま、余裕で優勝してやらあ」とニヤリ。
次戦(18日、八王子)では歴代最多4度のBOSJ制覇を誇る高橋ヒロムと激突する。「八王子のウジやろ? 八王子、出身だったり、ちょっとでも関わったヤツはロクなヤツはいねえ。全員ウジ虫だオラ! 調子の悪いお前と、この俺、そんなんどっちが勝つか目に見えとるやろがオイ! 俺が、もっともっともっともっともっと、苦しめてやるよオラ!」と、どこまでも不敵な挑発を繰り返していた。
2024年05月16日 23:16
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」16日群馬大会のBブロック公式戦で、高橋ヒロム(34)がドラゴン・ダイヤ(25=ドラゴンゲート)から待望の初日をあげた。
2024年05月16日 22:36
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」16日群馬大会のBブロック公式戦で、石森太二(41)がロビー・イーグルスを下し開幕3連勝を飾った。
かつてのタッグパートナー同士による公式戦。互いの手の内を知り尽くす両雄による、一進一退の攻防が続いた。
ロビーをむき出しのコーナーに激突させてBone Lockに捕獲した石森だったが、ギブアップを奪うことはできない。それでも最後はロン・ミラー・スペシャルを切り返し、ブラディークロスをさく裂させて3カウントを奪ってみせた。
無傷の3連勝となった石森はKUSHIDAと並んでBブロック首位タイに試合後のリング上では「どうせお前ら、ロビーに勝ってほしいとか、あの人が優勝してほしいとか思ってんだろ? 残念だったな。もう予想なんてしなくていいぞ。悪いな、俺がいる。あいにくテッペン以外興味がないんでね。誰にもこの位置は渡さねえぞ。お前ら、まだまだ興奮したいだろ? シビれたいだろ。この後もよーく見とけよ? 俺だけをな」と不敵に宣言。「全ては巡り合わせ。自然とこうなる運命なんだよ。いつだって俺に必要なものを与えてくれてる。お前ら分かるか? すべては神の恵み。そう、グレイスだ」とマイクアピールした。
次戦(18日、八王子)ではフランシスコ・アキラと対戦する。「今日がオーストラリアンで、次はイタリアンか。解説席にいるアイツ(ミラノコレクションA.T)とは違うな。いいぜ、世界制覇してやるよ、このBOSJで」。誰もが認めるジュニアの実力者が、初優勝へ一気に突き進む。
2024年05月16日 21:32
「ボクシング・WBOアジアパシフィックウエルター級タイトルマッチ&東洋太平洋ウエルター級王座決定戦」(16日、後楽園ホール)
メインイベントは佐々木尽(22)=八王子中屋=がWBO王座3度目の防衛戦と東洋太平洋王座の決定戦でジョー・ノイナイ(28)=フィリピン=と激突し、5回43秒、TKO勝ちでアジア2冠王に輝いた。
左肩腱板(けんばん)断裂の手術から復帰し、約10カ月ぶりの試合となった佐々木は、ライオンをモチーフにしたロングガウンで客席の後方から入場したが、「試合に出られたうれしさで緊張がやばかった」と固くなり、左フックを振るっていくもののノイナイのボディーやアッパーを被弾する場面が目立った。
それでも徐々にペースをつかんでボディーを効かせ、左フックも当たるようになり、最後は左、右、左とブチ込んで豪快にフィニッシュ。「自分の実力はこれじゃない。もっとレベル高いんで勘違いしないでほしい」と苦笑いした。
それでも、左肩は100パーセント「振れていました」といい、「ボクシングは人生と思っていたのが、手術して一生できないと思ったので、ついにこの日が来たか!と、幸せすぎて緊張しました」と喜んだ。
現在の世界ランクはWBO4位、WBA・IBF6位、WBC9位と世界挑戦の声がかかってもおかしくない位置。所属ジムの中屋一生会長はチャンスが来れば配信局を含む現体制として受けたいとしつつも、現状には「意図しなくてランキングが上がってしまった」と冷静で、本場の米国で実力あるボクサーたちと練習を重ねることで「本当のウエルター級の実力をつけていきたい」との方針を示していた。
セミファイナルでは日本ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチが行われ、王者の津川龍也(23)=ミツキ=が森田翔大(23)=森岡=に2回2分45秒、KO勝ちで初防衛に成功した。両者は中学時代に2度、対戦しており、津川の2戦2勝。この日は津川が鋭い左ジャブで森田の左顔面を腫れ上がらせ、強烈な左右ボディーで仕留めた。
これで6連続KO勝ちとした津川だが「記録に捕らわれず、しっかり自分のボクシングをしていきたい」と冷静。現在のランキングは日本が4位、WBOアジアパシフィックが3位で「決まるなら準備はしているので大橋会長、またお願いします!」と、リングサイドに陣取っていたプロモーターの大橋秀行・大橋ジム会長にタイトル挑戦を訴えていた。
2024年05月16日 21:18
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」16日群馬大会のBブロック公式戦で、KUSHIDA(41)がフランシスコ・アキラ(24)を下し無傷の3連勝を飾った。
KUSHIDAは左肩負傷により欠場となったYOHに代わってリーグ戦にエントリー。歴代最多4度の優勝を誇る高橋ヒロム、現IWGPジュニアヘビー級王者のSHOと優勝候補を連破して最高のスタートを切っている。
TAJIRIを共通の師匠に持つアキラのプランチャを回避したKUSHIDAは、そのまま脇固めからアームブリーカーと得意の左腕攻めで主導権を握る。しかしアキラもタランチュラからバズソーキックと師匠の得意技を繰り出し一歩も譲らない。
それでも最後はKUSHIDAの意地が上回った。コーナー上の攻防を制すると、雪崩式のホバーボードロックを仕掛けていく。逃れようとするアキラをリング中央に引き戻し、逃げ道をふさいでギブアップを奪ってみせた。
絶好調が続くKUSHIDAは「アキラよ、君の志がどこにあるのか、俺はまだ知らない。新日本プロレスジュニアの顔になりたいのか? それとも世界中を旅しながらプロレスラーやっていくのか? どちらにせよ早くKUSHIDAなんか倒して踏み台にして、ステップアップして、(高橋)ヒロム、(エル)デスぺ(ラード)…高くて厚い壁に挑まなきゃ、時間ないよ」と対戦相手にメッセージ。「プロレスラーとして生活していく上でおカネが重要だから、いつか3人で飲みに行こうよ。俺とTAJIRIさんにサイゼリヤのワインおごってくれよ。スーパースターになって。待ってるよ」と、兄弟子としてエールを送っていた。
2024年05月16日 19:34
「ボクシング・東日本新人王予選ライト級4回戦」(16日、後楽園ホール)
元Jリーガー(J3相模原)で、4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=とは幼稚園からの幼なじみの山口聖矢(30)=大橋=が、判定2−1で鈴木将斗(21)=本多=に辛勝した。
2024年05月16日 19:10
「邪道」大仁田厚が6月9日、名古屋国際会議場イベントホールで行われるGLEATの「GLEAT Ver.EX」大会に参戦。7月1日の同団体TOKYO DOME CITY HALL大会で引退するカズ・ハヤシと電流爆破マッチで対戦することを明かした。
この日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「#カズ・ハヤシ選手へ」の表題のもと書き出すと「6人タッグの爆破は了解した 男1匹覚悟をきめた河上選手 あと1人連れていくから待ってろよ」とつづった大仁田。
「GLEAT爆破in名古屋だぜ 鈴木社長へ 君の言った爆破マッチに不本意ながら承諾した 吐いた言葉は呑み込めないからなぁ 覚えておけよー」とGLEATの鈴木裕之社長まで挑発した。
カズ・ハヤシは引退表明後、敬愛する大仁田との電流爆破マッチでの対戦を熱望。これに呼応する形で、今月11日、サッカーJ1の川崎―札幌戦試合前のとどろきスタジアムで開催された大仁田参戦の「ボーイズビーアンビシャス」イベントにGLEATの河上隆一が乱入。大仁田に「カズ・ハヤシの引退試合、この俺をタッグパートナーにどうですか? 俺は電流爆破で俺自身を燃やし尽くしたいんです!」と猛アピール。
大仁田も河上に希望に応え、大仁田、河上が組んでのGLEATリング上でのカズ、CIMA、田中稔組との激突が濃厚となっていた。
2024年05月16日 15:33
サイバーエージェントグループでプロレス事業を手がけるサイバーファイトの新社長に、サイバーエージェントの岡本保朗執行役員副社長(48)が就任することが16日、都内で発表され、岡本氏は「皆さんと一緒に、業界ナンバーワンの会社を作っていきたい」と抱負を述べた。
記者会見には岡本氏、サイバーファイトの高木三四郎社長(54)、武田有弘取締役(52)、元プロレスラーでABEMAプロレスアンバサダーの武藤敬司氏(61)が出席した。新体制では、高木社長は副社長としてDDTプロレスリングと東京女子プロレスを担当し、プロレスリング・ノアは従来通り丸藤正道副社長(44)と武田氏が担当する。彰人(37)は副社長から外れ、取締役となる。人事は6月1日付。
高木副社長は「シナジーを最大化するのに機は熟した。岡本社長と一緒にサイバーファイトのプロレスを世に広めていきたい」と、体制変更について説明した。
岡本新社長は年商7202億円というサイバーエージェントグループのほぼ半分を担当。大のプロレス、格闘技好きで、プライベートでも観戦を楽しんでいるといい、社長就任を「二つ返事でOKした」と明かした。
リング上については高木氏や丸藤氏、武田氏らに任せ、「経営面だったり、グループシナジーを生かしてサイバーファイトを良くできるように全力で頑張って行きたい」と自らの役割を説明。
「それぞれの団体の色で、それぞれで大きく伸ばしていくと基本的には考えている。ビジネス的には集客力、動員力が上がってくるのが一番大きなポイント」「動員数と他の収益面がある程度、連動している部分がある。たくさんのお客様が見に来ていただくことが重要」と動員増に全力を挙げる構えで、グッズ、映像、ネットでのプロモーションなどの改良にも意欲を見せた。
また、(1)米WWEとの関係強化(2)新規協賛企業の獲得(3)ABEMAの生中継強化という方針を示した。(2)については2社から内定を得ているという。
武田氏はノアとして(1)佐々木憂流迦(34)の入団(2)Eita(32)の入団(3)武藤氏のスカウティングアドバイザー就任を発表した。岡本氏は生電話でEitaに「ノアに入団してくれるかな?」と振ったが、Eitaは「いいとも!」ではなく「はい、ぜひ、よろしくお願いします」と、ごくノーマルに答えていた。
武藤氏は、企業が人材確保のため初任給を上げている傾向を指摘し、「ここは一発、3年後5年後、先を見据えた予算を出してほしい」と岡本氏に要望。「海外からも募集、かつこっちからも取りにいけたらいいかな」と提案した。
岡本氏は「未来のスター選手を自分たちで発掘していくことも丁寧にやっていきたい」と話し、若いファンを獲得するために「次世代の若いスター、活躍してくれる選手を増やしていきたい」と方向性を示した。
高木氏はDDT、東京女子として(1)蝶野正洋氏(60)との防災・救命啓発とDDTのコラボイベント「STFプロジェクト」の開催(2)10代に特化した、育成プロジェクトの実施とオーディションの開催(3)東京女子の海外興行の活発化を発表した。
サイバーファイトにはDDT、ノア、東京女子の3団体が所属。動画配信事業「レッスルユニバース」も手がけている。
2024年05月16日 14:56
DDT、ノア、東京女子を運営する「株式会社 CyberFight(サイバーファイト)」が16日に都内で会見を行い、岡本保朗代表取締役社長(48)の就任とともに新体制を発表した。
会見ではノアの新たな人事も発表。武田有弘取締役からプロレスリングマスターこと武藤敬司(61)が「スカウティングアドバイザー」に就任したことが明かされた。方舟で新たな選手発掘を任されることになった武藤は「引退して1年と3か月、改めてプロレスの仕事に携われてうれしく感じています。今、あらゆる企業が優秀な人材を欲しがって初任給を上げている中、プロレス界もこの流れに逆らえないんじゃないかと思いまして。岡本社長とはまだあまり具体的な話をしていないんですが、3年後、5年後を見越した予算を出してほしいと思います」と意気込みつつ新社長に視線を送る。さらに「サイバーファイトのレスラーじゃないけど、オカダ・カズチカとかは一説には3年20億とか、夢のある世界であります。これを聞いている若者がいたらノアの門を叩いてみてはどうでしょうか」と呼びかけていた。また佐々木憂流迦とEitaが入団することも合わせて発表された。
一方、DDTは蝶野正洋と協力して防災救命啓発イベントとプロレスのコラボイベント「STFプロジェクト」をスタートさせる。ビデオでメッセージを寄せた蝶野は「日本全国で防災や救命について考えてもらうきっかけになればと思います。オイ、新社長、三四郎。俺とDDTがタッグを組むんだ。中途半端なことは許さねえ!」と黒いゲキを飛ばした。さらに15歳から19歳の男性を対象に「10代プロレスラーオーディション」を開催。東京女子は海外興行の活発化を掲げた。