2024年05月05日 10:33
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 最終日(5日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70) 28位からスタートした石川遼(カシオ)が前半の9ホールを終了した。9ホールすべてパーで、石川のハーフターン時点で順位変動はなかった。 石川は、2010年大会の最終日で世界主要ツアー最小の58をマークして大逆転優勝。今大会の第3日も1イーグル、4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの派手なゴルフでパープレーだったが、この日の前半までは、すべてパーの渋いプレーを見せている。 最終組は午前10時10分にスタート。地元の愛知県で念願の初優勝を目指す小木曽喬(フロンティアの介護)が通算10アンダーで首位。1打差の2位に片岡尚之(CS technologies)、2打差の3位に米澤蓮(ティ・エム・プラテック)と生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)が続く。
2024年05月18日 22:12
女子ゴルフの森田理香子が18日、自身のインスタグラムを更新。かつての師匠・岡本綾子氏とのツーショット写真とともに、恩師への感謝の思いをつづった。
「ダイワボウ情報システム株式会社さんの感謝の集いに参加してきました」とし、「岡本さんは私の人生でかけがえのない方。自分が歳を重ねるにつれて感謝の気持ちが湧いてくる。」と記した。また「先輩プロにも会えて嬉しかったし、良い時間を過ごせました!!ありがとうございました、なんて良い日だ!!」と一日を振り返った。
ゴルフ場で撮影した笑顔の2人の写真には、フォロワーから「感動で泣けてくる2ショットです かけがえのないご縁ですね」「岡本さんとのツーショット良いですね!」「素敵すぎるツーショット」「師弟ツーショット♥」「岡本さんとの写真ですがお二人ともにとても素敵な表情でこちらも幸福感が上がります。ナイスショット!」などとコメントが集まった。
2枚目には福嶋晃子や同門の表純子、青山加織らとの集合写真も投稿した。
2024年05月18日 19:06
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第3日(18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード、パー72)
5打差6位から出た山下美夢有(みゆう、加賀電子)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算8アンダーで首位と3打差の3位に浮上した。
4番でバーディー先行。7番では上って下る8メートルをねじ込み、バーディーを奪った。だが、後半はボギーもあり、思うように伸ばせなかったと話す。「ティーショットが結構ブレていたので、ラフから打つことが多かった」とショットの乱れを反省した。
愛知・中京GC石野Cで開催された昨年大会でツアー8勝目を手にした。大会連覇をかけて3打差を追いかける。19日は3週連続の最終日最終組でのプレーが決まった。直近2週は優勝には手が届かず、雪辱に燃える。「伸ばし合いになると思う。ノーボギーでラウンドできるように。自分のプレーができるように頑張りたい」と気を引き締めた。
2024年05月18日 18:45
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第3日(18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、単独首位から出た竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)は2バーディー、2ボギーの72とスコアを伸ばせず、1打差2位に後退した。
1番のティーショットを大きく左に曲げ、林へ打ち込んだ。2打目は枝と枝の間を狙ったが、ボールの前は土が盛り上がっており、思うように出すことができなかった。4打目でようやくグリーンに乗せ、4メートルを沈めてボギー発進。それでも8番パー3では、8アイアンを握り得意の高弾道ショットで、ピン手前1メートルにつけた。「チャンスが少なく、我慢の一日だった」と話したが、イーブンパーでまとめた。
今季はKKT杯バンテリンレディスで初優勝。翌週のフジサンケイレディスで2週連続Vを果たした。手にした2勝はともに3日間大会。初の4日間大会Vへ向けて「攻めるところと守るところのメリハリをつけて、プレーできれば」と意気込む。6731ヤードと距離は長いが、自慢の飛距離を武器に1打差逆転を狙う。
2024年05月18日 17:33
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第3日(18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、3打差3位から出た河本結(リコー)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算11アンダーで単独首位に浮上した。
2024年05月18日 16:58
◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第3日(18日、滋賀・名神八日市CC=6869ヤード、パー70)
第3ラウンドが行われ、21位から出たツアー本格参戦1年目の岡田晃平がツアー自己ベストを更新する62をマークし、通算10アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。「外していい方にミスをするとか、プラン通りに18ホールできた。いいゴルフだったとは言えないけど、ミスがミスにならないようにできた」。(ピンの)手前から攻めることを徹底し、下りのアプローチを一度も残さずボギーを一つに抑えた。
14番パー4(370ヤード)ではチップインイーグルを決めた。ピンまで25ヤードの第2打は、最後に右にはねてカップに転がり込んだ。「自分的には転がしたかったんだけど、あまりにもきれいにスピンが入ってしまって。周りから見たらすごいナイスショットだったと思うけど違う」と苦笑いも、終盤の大きな一打でスコアを伸ばした。
東北福祉大を今年3月に卒業した。明徳義塾中、明徳義塾高、大学と10年に渡って寮生活だった。4月から都内で一人暮らしを始めた。「友達がいないのが寂しい。寮だといつも誰かがいたから」。YouTubeやTikTokを見ながら一人の時間をやり過ごす。それでも「ゴルフをしているときが一番楽しいので大丈夫」。プロゴルファー生活に幸せを感じている。
昨年大会の覇者は大学の1学年上の蝉川泰果だった。「勝って、ついていきたい。先輩には松山(英樹)さん、金谷(拓実)さん、蝉川さんがいる。ちょっとでも認めてもらえるように頑張りたい」。プロ転向3試合目での優勝なら、1999年の日本ゴルフツアー機構発足後では2016年趙炳旻(韓国)の1試合目、13年松山英樹の2試合目に続き、金谷拓実に並ぶ3位のスピード記録となる。「もうここまで来たら勝つしかないと思っている」と気合いを入れた。
2024年05月18日 16:50
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第3日(18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、3打差3位から出た河本結(リコー)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算11アンダーで単独首位に浮上した。5年ぶりとなるツアー2勝目に王手をかけた。単独首位から出た竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)は72と伸ばせず、1打差2位に後退した。
昨年大会覇者の山下美夢有(みゆう、加賀電子)は69で回り、8アンダーの3位に浮上した。岩井明愛(あきえ、ホンダ)は74と落とし、5アンダーの8位。小祝さくら(ニトリ)、安田祐香(NEC)は2アンダーの18位。岩井千怜(ちさと、ホンダ)はイーブンパーの29位。吉田優利(エプソン)は1オーバーの33位で最終日へ向かう。
2024年05月18日 16:03
◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第3日(18日、滋賀・名神八日市CC=6869ヤード、パー70)
第3ラウンドが行われ、49位で出た石川遼(カシオ)は5バーディー、ボギーなしの65をマークし、通算3アンダーの19位に順位を上げた。
「ショットは100点…かな、という感じです。100点か100点以上。それくらいうれしい。序盤のパー5で(バーディーを)取れなかったということを気持ち的には引きずっていた。でもそのなかでも弾道だったりスイングには影響しなかった。そこが一番大事」
この日のピン位置は、グリーンの右サイドに切られたホールが多かった。ピンを狙いたくなる場面でも、フェードを使わずに徹底的に左へ運び「冷静にいいアイアンを打てた」。最初のバーディーとなった前半14番はピン左6メートルを沈めたもの。17番はピン左下3メートルにつけ、18番ではピン左3メートル弱へ運んで下りのラインを決めきった。
第1ラウンドで乱れたドライバーも復調した。右を気にしすぎて左にミスをしてしまう傾向があったが、この日は自信を持って振り抜いた。初日に右のOBゾーンに打ち込んだ最終9番は「かなり完璧なショット。あれ以上のショットはないみたいなドライバーが打てた」と手応えを口にした。
ボギーなしはショーン・ノリスと2人だけ。71位と出遅れた初日から、日を追うごとに好感触を得られている。「向き合えているし、めっちゃいい一打を試合で打たせてもらっているなという実感がある。明日もう一回やり切って、その実感を確かなものにしたい」。最終日の18ホールへ、楽しみが増えた。
2024年05月18日 15:57
◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第3日(18日、滋賀・名神八日市CC=6869ヤード、パー70)
第3ラウンドが行われ、2位から出たツアー未勝利の清水大成が6バーディー、2ボギーの66で回り、通算12アンダーの単独首位に浮上した。
2024年05月18日 13:44
◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第3日(18日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=6731ヤード、パー72)
最終組が9ホールを終え、首位から出た竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)と3位スタートの河本結(リコー)が通算9アンダーで暫定首位に立っている。山下美夢有(みゆう、加賀電子)、高橋彩華(東芝)、高木優奈(フリー)が7アンダーで3位につけている。
岩井明愛(あきえ、ホンダ)は2つ落とし、5アンダーの7位に後退。小祝さくら(ニトリ)安田祐香(NEC)が4アンダーの9位。岩井千怜(ちさと、ホンダ)は1アンダーの21位。吉田優利(エプソン)は18ホールを回り終え、1オーバーの34位。
2024年05月18日 13:18
男子ゴルフの今季メジャー第2戦、第106回全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)は17日、米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のバルハラGC(Valhalla Golf Club、パー71)で2日目が行われ、日没サスペンデッドとなる中で、世界ランキング3位のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)が通算12アンダーで暫定首位を維持した。
メジャー初制覇を目指すシャウフェレは、メジャー最少記録に並ぶ「62」をマークした初日に続き、この日も3アンダー「68」の好スコアで回った。メジャー2勝のコリン・モリカワ(Collin Morikawa、米国)が1打差の通算11アンダーで暫定2位、サヒス・ティーガラ(Sahith Theegala、米国)が通算10アンダーの同3位に続いている。
世界1位のスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)は、スタート2時間前に警察に一時身柄を拘束される騒動を起こしたが、事件のショックと緊張を乗り越え5アンダー「66」と猛チャージ。通算9アンダーとし、シャウフェレと3打差の暫定4位タイに浮上した。
バルハラGCの入口では朝に歩行者1人が死亡する事故があった。シェフラーは事故に伴う交通規制を回避しようとして縁石に乗り上げ、警官を車で引きずったなどとして逮捕された。警官は負傷して病院に搬送されたという。
その他では、今大会を制すれば生涯グランドスラムを達成するジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が通算4アンダーの暫定29位タイに浮上した。メジャー15勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、「77」をたたいて通算7オーバーで予選落ちが確実になった。ラウンド後には「もっとプレーする必要がある」「残念ながら、このところはあまり大会に出られていない」と話した。
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2024年05月18日 12:49
◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第3日(18日、滋賀・名神八日市CC=6869ヤード、パー70)
第3ラウンドは最終組が前半を終了した。単独首位で出た平田憲聖と2位から出た清水大成が通算9アンダーのトップで後半に入った。
ツアー通算2勝の平田は2つスコアを落として迎えた8番から連続バーディーを奪い、スコアを戻した。
50位で出た石川遼は後半4番までの13ホールで3つ伸ばして通算1アンダー。暫定28位に順位を上げている。
2024年05月18日 12:38
男子ゴルフのメジャー第2戦、第106回全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)は17日、米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のバルハラGC(Valhalla Golf Club、パー71)で2日目が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)は6アンダー「65」で通算7アンダーとし、暫定11位タイに浮上した。
2024年05月18日 11:07
【ルイビル(米ケンタッキー州)=平沢祐】男子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米プロ選手権は17日、ケンタッキー州ルイビルのバルハラGC(パー71)で第2ラウンドが行われたが、日没サスペンデッドとなった。
47位でスタートした松山英樹は第2ラウンドを7バーディー、1ボギーの65で回り、通算7アンダーの暫定11位に浮上した。日本勢は全員ホールアウトし、久常涼は3アンダー、金谷拓実は2オーバー、中島啓太は4オーバーとなった。
2024年05月18日 10:28
男子ゴルフ世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)が17日、今季メジャー第2戦の全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)の会場の外で交通規制を避けようとした際に車で警官を引きずるなどしたとして、一時拘束された。
逮捕されたシェフラーはオレンジのジャンプスーツを着て「マグショット(逮捕時などの顔写真)」を撮影した後、釈放された。大会2日目のプレーには間に合い、5アンダー「66」を記録して通算9アンダーの4位タイに浮上した。
ラウンド後には「まだ頭が少しグルグルしている感じだが、戻ってプレーすることができたのは幸運だった」と述べた。事件については「具体的なコメントはできないが、とにかく大きな誤解があっただけで、かなり早く解決できると思う」と話した。
事件当時の心境については「控えめに言ってもかなり動揺していた」と明かし、「ショックと恐怖で震えていた。きょうプレーするのはかなり大変だったがベストを尽くした」「落ち着くまで数ホールはかかったかもしれない」と振り返った。
米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)にある大会会場のバルハラGC(Valhalla Golf Club)では、入口で歩行者1人が死亡する事故があり、シェフラーは事故に伴う交通規制を回避しようとして縁石に乗り上げ、身柄を拘束された。米スポーツ専門チャンネルESPNが入手した警察の報告書によると、逮捕した警官はシェフラーが停止の指示に従わず、加速して警官を地面に引きずったと話している。
シェフラーは警官への重暴行や器物損壊、無謀運転、交通整理の警官からの指示を無視した容疑などで訴追された。シェフラーは「指示を無視するつもりは決してなかった」と主張している。
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2024年05月18日 09:00
ゴルフはスポーツのなかでも、とくに意図した動きができないといわれる。
その原因が「細胞や脳に関係する」とわかり、自身も素早く100切りを達成した研究結果をレポート。
レベルアップを目指すゴルファーに新しい上達のヒントをもたらす! バンカーショットとは何かを再度考えてみる
今月は、バンカーショットに関してのお話です。バンカーというと苦手で、入ったら大ケガ覚悟という人も少なくはないはず。じつは、私も同じでしたが、これも考え方をひとつ変えるだけで気楽に打てるようになることがわかったので、その考え方を説明します。
さて、バンカーショットと聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。フェースを開いて、オープンスタンスにし、スタンスなりにスイング。エクスプロージョンショットで砂を爆発させ、砂に包んで運び出すというのが典型的なものだと思います。しかし、いざやってみるとザックリと砂に刺さってしまったり、ボールの下を潜り抜けてしまったりで安定しない。この「ボールを直接打ちにいかない」ショットは絶望的にすら見えます。
ネットなどを見ると、やはり砂の爆発でボールを出す技の習得は難しいらしく、代わりにボールの手前数センチのところにクラブヘッドのリーディングエッジを入れて、千円札分ほどの砂を削ぎ取って砂ごと運べばいい、などという記事もあるのですが、これもやってみると簡単ではないことがわかります。
テニスのコーチングでは「左手で打って初心者の気持ちを理解する」という話を聞いたことがありますが、うまく打てるようになるとそれが当たり前になってしまい、初心者にとって何が難しいのかわからなくなってしまうのかも知れません。そんななかで突破口を与えてくれたのは、あるバンカーショットのネット動画でした。パンッ! とバンスを砂にたたきつける鈍い音を鳴らして、ボールが難なく出ているのですが、そこで気がついたのは爆発をさせているのではなく、平たい石を水面に浅い角度で投げて石を跳ねさせる水切りのようにサンドウエッジの平らな底面を利用してみたらいいのではないか、ということでした。
そして、これを別の見方に置き換えてみると野球でのショートバウンドでの捕球でもあり、テニスでのハーフボレー(ショートバウンドで処理するボレー)のイメージにも酷似していることに気づいたのです。ここまできたらあとは楽勝です。バンカーショットの場合、ヘッドの底(バンス)が砂の表面をたたき、バウンドさせてボールを打つイメージなのですが、これは野球やテニスでいうボールのショートバウンドとは違いますが、フィーリングはほぼ同じ。そして、このショートバウンドのイメージでバンカーショットを行なってみると、何のことはない。簡単にボールが出てしまうのです。 バンスで地面をしっかりたたきにいく
早速、このショートバウンドのイメージで実際にボールを打ってみました。これまでフェースを開くのを必須とされていたのは、アゴの高いバンカーから出すためにロフトを増すためのオプションのようなものなので、ここではフェースを開くのはしないことにします。よって、フェースが右を向くことを補正するオープンスタンスをとる必要もなくなるため、スイングを単純化させることができます。さらに、従来のバンカーショットでは砂を爆発させる、もしくはボールの下の砂を削り取ることがスイングの目的になってしまっていましたが、ここを目的にするとやるべきことが見えてこないので、ここでは「ボールの手前の砂をバンスでたたく」、そして「その反射によってボールを運ぶ」をゴールとしてスイングを行ないます。
なお、これまでの本連載でのスイングでは手首を飛球線方向にヒンジしていましたが、バンカーショットではヒンジ動作は余り行なわず、腕とシャフトはストレート、もしくはわずかにハンドレイト気味にしてスタンスの中央に向けて右上から浅い角度でたたきにいくようにします。このときボールの砂への埋まり具合に合わせて、地下1階、または地下2階という形でおおよその深さをイメージする。このときのたたきつけのイメージは、浅い角度で振り下ろしながら地面に水平にバンスで砂をたたきにいき、たたいたバンスで砂を四方に散らすイメージになります。このときにパンッという鈍い音がしていれば、リーディングエッジが砂に潜ることなく周辺の砂を払い除け、砂と一緒にボールを飛ばすことができます。スイングはこの砂をたたいたところで完了で、以降はテニスのボレーのようにフェースは返さず、そのときの状態を維持したままにします。
ともすると、爆発のイメージが強いと砂を飛ばしたいためにフォローでも何かしなければ、と考えがちですが、ここはたたいて終わりです。このたたいて終わりの感覚は、ベアグラウンドのような固い地面のところにボールを置いて、ボールの手前の地面にバンスを当ててショートバウンドさせて短いアプローチを打ってみるとわかりますが、この感覚をそのままバンカーに移せばバンカーショットのイメージになると思います。アゴの高いバンカーの場合はフェースを開いてロフトを増し、オープンスタンスにして、ということになりますが、そこは適宜考えて行なってください。
私には今回の方向性で研鑽を積めば、バンカーショットを自分のものにできるという確信があります。ぜひお試しください。
イラスト・文 = サンドラー博士
●ゴルフ好きの研究者 。ゴルフの専門家ではないが、ゴルフ理論は「教える側」という「外側からの視点で組み立てられているから難しい」ということに気づいてからは、「それをどう解決するか」の研究に没頭。出た答えを多くのアマチュアに伝えたく、毎月レポートする。