2024年05月05日 22:29
「ヤクルト3−6中日」(5日、神宮球場) 高津ヤクルトは連勝が「4」で止まり、5位に転落。プロ入り初の3番に長岡を起用するなど、動いて臨んだ試合だったが、中日の若きエース・高橋宏に完敗だった。 猛打のヤクルト打線が手玉に取られた。四回からは6者連続三振に斬って取られるなど、手も足も出ない。この試合で初めて得点圏に走者が進めたのは七回。九回に相手守備のミスから作った好機で3得点。完封負けを阻止し、最後の最後でマウンドから引きずり降ろすのが精いっぱいだった。 試合後の高津監督は「たくさんビデオを見て、打撃コーチといろいろ話をして対策は練ったんですけど。なかなかうまくいかなかったですね。いいボールを投げられました」と振り返り、「ボール球を振らされるシーンが多かったので、それぐらいいいところに変化なり、スピードもそうですけど、決まってたんじゃないかなと思います」と脱帽。 また先発から外れた山田の状態について、「代打の用意はしていましたけど」と話すにとどめた。試合前練習で言葉を交わすなど、状態を見ながらの起用になっていく方針。 山田不在という苦しい台所事情の中、打順を組み替えて臨んだ一戦だった。高津監督は「いろいろやっていかないとうまくいかないと思って、きょうは3番に長岡を入れてみたんですけど、そう簡単に攻略できる投手ではなかったのかなという風に思いますね」と話した。
2024年05月19日 06:50
◆ 勝ちながらも課題の残る試合に…
DeNAが中日に1点差で逃げ切り勝ち。3連敗のあとの連勝で、順位も一つ上げて4位に浮上した。
この日は先発の中川颯がQS達成の好投と、自らを援護する2ランホームランの派手な活躍が光った。しかしチャンスを活かせず3点しか取れなかったDeNA打線に対し、18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した仁志敏久氏が「もう1、2点は取れたかな」と注文をつけた。
まず4回裏の無死一・三塁の場面に「京田(陽太)が内野ゴロになって。 次はホームラン打ってるとはいえ、やっぱりピッチャーなので。やっぱりその前のバッターで点を取っておかないといけなかったですね」とこの日8番に入った京田のところで得点するべきだったと解説。また8回裏の一死一・三塁の場面に「山本(祐大)のセーフティスクイズですね。ここも1点が取れる状況だったかなという押せ押せのところで、ちょっと水を刺すというかですね、勢いを止めるような内容になってしまったと思いますね」とスクイズがファーストファールフライでチャンスの芽が萎んだことにも苦言を呈した。
三浦監督も「やっぱり追加点が取れるところで取れてないので、こういう接戦になりました」と認めたこの日のゲーム。DeNAにとって、勝ちながらも課題の残る試合となった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】中川颯・野手顔負けの豪快弾…!/5月18日:DeNA−中日の打撃ハイライト
2024年05月19日 06:40
◆ 仁志氏「僕もびっくりしました」
DeNAが中日に3-2で勝利。昨日に続いての1点差ゲームを制し、このカード勝ち越しを決めた。この日は今年から加入した中川颯の投打にわたる活躍が光った。
先発としてマウンドに上った中川は、初回のピンチを切り抜け波に乗ると、2回の第1打席で中日先発の松葉貴大の初球のカーブを強振。打球はライトスタンドへ一直線となるプロ入り1号2ランとなり、ゲームを優位に進めると、ピッチングでも中日打線を翻弄。6回2失点のQSで勝利投手の権利を持ったままお役御免となった。その後は伊勢大夢、山粼康晃、森原康平のリレーで1点差を守り切り、中川は地元横浜スタジアムで嬉しい初勝利を手に入れた。
18日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説として出演した仁志敏久氏は、まず本業の投球に「ピッチングは非常に良かった」と評価しつつ、ホームランに関しては「正直、僕もびっくりしました。打った瞬間、あれ?これ誰がこの打順入ってたっけっていう風に思ったぐらい、野手が入ってるように見えたんですよね。よく見たら中川だったんですよ」と野手顔負けのバッティングに驚きの表情。また「よく考えると次の打席でバントだったんですけど、そのまま打ってもよかったかなってちょっと思いますよね」と送りバントのサインがもったいなかったと思うほどの打球だったと振り返った。
もう一人の解説者・江本孟紀氏は「大体ねバッティングのいい人、バッティングの好きな人は右投げ左打ちやるんですよ。このバッターはね、もうバッターだね」とピッチャーの打撃ではないと言い切った。
高校時代はエースで4番、通算ホームラン数26本を誇った中川颯。この先はピッチングだけでなく、バッティングにも注目が集まりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】野手顔負けの豪快弾…!/5月18日:DeNA−中日の打撃ハイライト
2024年05月19日 06:30
◆ 16安打6得点!難敵・加藤を攻略!
ロッテは18日、本拠地での日本ハム戦に6−4で勝利。これで勝率を5割に戻したほか、引き分けを挟んで続いていた日本ハム戦の連敗を「7」で止めた。
この日の相手先発は難敵の加藤貴之。今季だけですでに2度の完投(1完封)を許すほど苦手としていたほか、好調のC.C.メルセデスが初回から4点を献上するなど苦しい展開となったロッテだったが、この日は一味違った。
犠飛と適時打で5回までに2点を奪い迎えた6回だった。先頭打者の石川慎吾が直球を捉えて今季1号本塁打で1点差まで詰め寄ると、一死の後に加藤をマウンドから引きずり下ろす事に成功する。
さらに代わったロドリゲスを攻め立て二死二塁のチャンスを作ると、小川龍成、さらに荻野貴司の連続適時打で一気に逆転。さらに8回も荻野がこの試合2本目の適時打を放つなど着実に加点し、9回を鈴木昭汰が締めてゲームセット。中盤に打線が繋がり逆転勝利を収めた。
久々の快勝を収めたロッテについて、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した江本孟紀氏も「こういう戦い方でいいんじゃないですかね」と称賛。
続けて「ロッテというのは、いろんな人が出てきてそれぞれが繋いでいく。チームで戦っている」と本来の良さが発揮された試合だったと振り返ると、同じく出演した仁志敏久氏は「チームに元気を与えられる選手なんですよ」と特に石川慎吾を注視。
「ジャイアンツにいた時からそうだったんですけど」と過去を踏まえつつ、「この一本がチームに火を付けましたよ」とかつての古巣の後輩の躍動に目を細め、改めて同場面での一発を称えた。
エスコンFで連敗を喫し続けたロッテだが、本拠地で見せた快勝で苦手意識を払しょくできたか。現在の対戦成績は2勝8敗と大きく負け越しているが、ここからの逆襲を楽しみにしたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】打撃爆発!怒涛の集中打でハム戦連敗ストップ!/5月18日:ロッテ―日本ハム戦試合ハイライト
2024年05月19日 06:20
◆ 相手にリードを許しながらも漂っていた余裕
ソフトバンクは18日、本拠地での西武戦に3−2で逆転勝利を収めた。
2024年05月19日 06:10
◆ 「今は苦しい状況ですけど……」
西武は18日、敵地でのソフトバンク戦に2−3で敗戦。これで今季5度目の4連敗を喫したほか、自力優勝の可能性が消滅してしまった。
この日の先発は渡邉勇太朗。今季初先発のマウンドに上がった6年目右腕は、初回から2つの四球が絡み1点を献上してしまうが、直後の攻撃で即座に若林楽人が3号2点本塁打を放ち逆転に成功すると、その後は要所を締める投球で2回から6回まで無失点を継続する。
虎の子1点のリードをキープしたまま試合を続けた西武だが、しかし8回、中継ぎに配置転換となった松本航が一死一塁から近藤健介に痛恨の逆転本塁打を浴びるまさかの展開に。その後は9回表に相手守護神から得点圏まで走者を進めるも及ばず、無念の敗戦となった。
開幕から調子が上がらない西武に対しては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した仁志敏久氏も「先発投手陣は素晴らしいんですよね……だから試合中盤以降の戦い方が鍵になると思う」とコメント。
続けて同試合を振り返ると、7回で見せたバント失敗、8回・9回の得点機での“あと一本”が出なかった場面を挙げて「着実に点を取っていくという事が、これからのライオンズのゲーム展開を変えていくと思います」と攻撃陣にさらなる進化を促した。
チームの強みと弱みの差が明確になっているというのが解説陣の見立てだったが、これについて同じく出演した江本孟紀氏も「今は苦しい状況ですけどね、先発ピッチャーは崩れていない。今日も1人出てきたし、惜しかったですけどなんとかいい形に」と分析。強力な先発陣にまた1人有望株が出てきただけに、野手陣に得点の増加を求めて語った。
今井達也に平良海馬を擁し、エースの郄橋光成も途中合流した西武だが、チーム打率.210に96得点はいずれもパ・リーグ最下位の数字に沈んでいる。全体的に快音が止んでいる野手陣の中からチームを救う救世主のような存在は現れるか。シーズンもまだ序盤なだけに、西武のここからの巻き返しに期待したい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】終盤に痛恨被弾で自力優勝消滅……/5月18日:ソフトバンク―西武戦試合ハイライト
2024年05月19日 06:00
「広島4−3巨人」(18日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝ちで2連勝。貯金を今季最多の「2」とした。開幕投手を務めたものの自身4連敗中で勝ち星がなかった先発・九里亜蓮投手(32)は5回1/3を2失点。今季8戦目にして、ようやく初勝利をつかんだ。打線も3試合ぶりの2桁安打で九里を援護し、中継ぎ陣も必死の継投で逃げ切った。この勢いで同一カード3連勝を狙う。
今年初めて上がった晴れ舞台で、九里は涙をこらえるようにして口を開いた。「苦しかったです」。出口の見えないトンネルを歩きながらも、耐えて耐えて勝利の女神を振り向かせた。渇望した1勝目。やっと心の底から笑えた。「皆さんに勝たせてもらった」と仲間への感謝は尽きない。
序盤からリズムに乗れなかった。二回は1死一、二塁から泉口に先制の右前適時打。なおも一、三塁から赤星にセーフティースクイズ(記録は犠打野選)を決められて2点を失った。
思うようにアウトを重ねられない展開。三回を無失点で切り抜けると、ベテラン・秋山に背中を押してもらった。「『自分のリズムで、どんどん投げ込んでいけ』と言葉をかけてもらって。そういう言葉をかけてもらって、思い切っていこうと切り替えられたところもあった。すごく助かりました」と振り返った。
四、五回は走者を出しながらも決定打は許さなかった。1点リードの六回は先頭・岸田に二塁打、犠打で1死三塁となったところで降板。後を受けた森浦が一、三塁のピンチを脱すると、ベンチで両手を上げて喜びを表現した。
今季はプロ入り初めて開幕投手を託されたシーズン。開幕戦は7回3失点で勝敗は付かず、続く4月5日・中日戦は8回を投げて自責点0で負け投手になった。援護を受けると踏ん張れず、好投しても援護がない試合が目立った。
それでも「一試合一試合、自分の投球をするだけだと思ってやってきました」と下を向かず、懸命に腕を振ってきた。「家に帰っても普段通りに接してくれましたし、家では野球のことを考えないように気を使ってくれていたと思います」と、一番の支えである家族にも届ける白星となった。
新井監督は「本当に苦しかったと思うけど、きょう初勝利挙げられて良かったと思う。野手もそうだし、後を継いだ森浦、矢崎、島内、栗林。『何とか亜蓮に初勝利を』という気持ちのこもった試合だった」とカープらしい全員野球でつかんだ1勝だと形容した。「一つでも多くアウトを取って投げられるようにやっていけたら」と九里。始まりの1勝でチームも今季最多の貯金2だ。これを合図に背番号11が巻き返す。
2024年05月19日 06:00
「広島4−3巨人」(18日、マツダスタジアム)
長いトンネルをようやく抜け出した。広島・坂倉将吾捕手がこれまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような大爆発だ。22年5月以来となる4安打をマーク。先発野手全員安打を記録した打線をけん引し、「素直にうれしい。考えすぎずにいけたのが良かった」と充実の表情で汗を拭った。
「5番・捕手」で3試合ぶりにスタメン入り。二回、二塁への平凡な当たりがイレギュラーで内野安打となったところから始まった。四回は右前打。2点リードの六回には大江のスライダーを捉え、右中間席の最前列へ。4月16日・DeNA戦(マツダ)以来となる今季3号ソロでリードを広げ、八回の右前打で完全復活を印象づけた。
直近の出場10試合では打率・114と大不振。試合前までの打率も・172まで下降していた。苦しい時間が続く中でも「後ろにたくさんの選手が控えている中で、調子が悪くても使ってもらっているのは感謝しないといけない。出てるからには腐ったところは見せたくない」と前を向く姿勢は変えなかった。
この日は「開き直った」というように初球から積極的に仕かけた。4安打は全て4球以内に仕留めたもの。「チームには迷惑かけるかもしれないですけど、どんどんいこうと決めて今日は打席に入っていた。実行できて良かった」と納得顔だ。 開幕から8試合中7試合でバッテリーを組んできた九里にも初白星を届け「本当に勝てて良かった」と坂倉。逆襲は始まったばかりだ。
2024年05月19日 06:00
広島4―3巨人(セ・リーグ=18日)――広島は五回、小園の2点打で逆転し、六回に坂倉のソロで加点した。
2024年05月19日 05:48
パイレーツ戦に7回無失点…9先発で防御率0.84は歴代1位
カブスの今永昇太投手は18日(日本時間19日)、本拠地・パイレーツ戦に先発し、7回4安打7奪三振無失点の好投を見せた。勝ち負けはつかなかったが、チームはサヨナラ勝ち。防御率0.84とした。
この日、先頭打者のマッカチェンに四球を与えたがその後、レイノルズを三ゴロ、ジョー、オリバレスを連続三振に仕留めた。6回までは得点圏に走者を出さず。7回に2死から連打を浴び、一、二塁のピンチを作ったが、最後はテイラーを3球三振に仕留めた。
MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、メジャーデビューから9先発で防御率0.84はオープナーを除いて1913年以来、最も低いという。これまでの記録は1981年のドジャースのフェルナンド・バレンズエラ投手の0.91だった。(Full-Count編集部)
2024年05月19日 05:35
○ カブス 1x−0 パイレーツ ●
<現地時間5月18日 リグリー・フィールド>
シカゴ・カブスが投手戦を制し、サヨナラ勝利。先発した今永昇太投手(30)が7回無失点の好投を見せるも、6勝目ならず。鈴木誠也外野手(29)は「2番・右翼手」でフル出場し、無安打に終わった。
今永は初回、先頭打者に四球を与えるも、一死から連続三振を奪う立ち上がり。2回表からは僅か14球で打者6人を打ち取り、4回表には、この試合最初の安打を許すも無失点。5回表を三者凡退で終え、5回54球というテンポの良い投球で立ち上がりを終えた。
6回表も無失点とし、7回表には二死から連打を浴びて一、二塁。両チーム通じて最初の得点圏を迎えたが、9番テイラーを三球三振に仕留め、ピンチ脱出。中4日での登板ということもあり、7回88球で交代。無失点に抑えたが、味方の援護なく白星は付かなかった。
試合はスコアレスのまま9回裏を迎えると、カブスは3番コディ・ベリンジャーの二塁打で好機を作り、4番クリストファー・モレルの中前適時打でサヨナラ勝利。同地区相手の連敗をストップした。
この試合の今永は7回4安打、1四球、7奪三振、無失点という内容。88球という球数ながら、今季9登板で最多となる68球のストライクを記録。3試合勝ち星から遠ざかっているが、防御率はさらに低下し、「0.84」。この数字はデビューから9先発での成績としてMLB歴代1位の記録となっている。
また、2試合ぶりの出場となった鈴木は4打数無安打に終わり、今季成績は打率.270、OPS.791となっている。
2024年05月19日 05:14
本拠地・レッズ戦に「1番・DH」で出場…7本目の先頭打者弾にも期待
■ドジャース ー レッズ(日本時間19日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は18日(日本時間19日、午前10時10分試合開始)、本拠地・レッズ戦に今季初めて「1番・指名打者」で出場する。2戦連発14号に期待がかかる。
前日17日(同18日)には米カリフォルニア州ロサンゼルスが5月17日を「大谷翔平の日」と制定。大谷は同カードに「2番・指名打者」で出場し、3回の第2打席で左翼席へ13号2ランを放った。
この日は今季初めてムーキー・ベッツ内野手がスタメンから外れた。大谷の1番起用はエンゼルス時代の2023年7月8日(同9日)の敵地・ドジャース戦以来。移籍後は初めてだ。2番にはフレディ・フリーマン内野手、3番にはウィル・スミス捕手が入った。
ここまで打率.358、13本塁打、32打点、OPS1.102。先頭打者弾はエンゼルス時代に6本放っている。対するレッズはグラム・アッシュクラフト投手が先発する。大谷とは2打数無安打2三振1四球となっている。
(Full-Count編集部)
2024年05月19日 05:01
「ウエスタン、中日4−3阪神」(18日、ナゴヤ球場)
目の覚めるような快音がナゴヤ球場に響いた。
2024年05月19日 05:01
「阪神1−0ヤクルト」(18日、甲子園球場)
会心の1−0逃げ切り勝ちだ。阪神打線が今季2度目の対戦となるヤフーレを打ちあぐね、代走攻勢をかけた七回、無死二塁の好機を作った八回の得点圏でも追加点を奪えなかった。それでも岡田監督にとっては想定内の試合運びだったという。
「四回に1点を取ったんだけど、これで終わりかなあという感じだった、今日は。だからもう守り切るしかなかった」
今季初先発で気合十分の先発・ビーズリーが五回でバテたと見ると、六回から迷わず継投に入った。六回は体調不良から復帰3戦目の桐敷。3連投となったが、「名古屋(16日・中日戦)はブルペンや」とにやり。七回、ツバメ打線のクリーンアップには「いい形で戻ってきてくれた」と信頼を寄せる石井をぶつけ、八回はゲラ、最後は5番手・岩崎がピシャリと締めた。これで1点差試合は11勝3敗となり、今季も勝負強さが光る。
先発陣は本来ローテの柱であるはずの伊藤将、青柳を欠く。打線も佐藤輝が2軍に落ち、森下もベンチスタートと日替わり打線で臨む日々だ。苦境でも首位を堅守できるのは采配の妙に尽きる。
2024年05月19日 05:01
「阪神1−0ヤクルト」(18日、甲子園球場)
虎党の大きな拍手を受け、思わず笑みがこぼれた。ヤクルト打線の主軸を前に、阪神・石井が堂々の快投を演じ、今季8度目の完封勝利に貢献だ。
「きょう、七回行くぞって言われた時から、もうなんか心臓の音がすごくでかく聞こえた」
3番手で登板した七回だ。クリーンアップとの対戦を任されると、まずは先頭の長岡をフォークで空振り三振。「不安」だったという村上には、粘られながらも自己最速を更新する154キロをマークした中で、7球目の直球で二ゴロに。「別に出そうと思って出してるわけじゃない。感覚的には147キロぐらいの力感で投げてるんで。それはすごく良かった」。最後はサンタナをフォークで空振り三振とピシャリ。感情あふれるガッツポーズでマウンドを降りた。
再昇格以降、8日の広島戦からこの日の先頭・長岡まで、奪った9つのアウトはすべて三振によるもの。降格前の1試合を含めると、今季は計4回2/3を投げて12奪三振で、奪三振率は驚異の23・14に。ただ「三振って結局結果がそうなだけ。全然芯を外せばいい」と冷静に話した。
4月の降格時には「感覚とか誤差が生まれている。どうやったら前よりいい投球ができるかを考えたい」と貪欲に日々取り組んできた。約1カ月間の調整で「フォーム的にもいろいろ考えましたし、自分の体に合う動きを求めて(投げきることが)できた」。状態を上げて帰ってきた右腕が勝利への投球を続ける。
◆石井大智の奪三振 この日の2個でシーズン12奪三振。今季5試合での投球回数が4回2/3であり、奪三振率は23.14(1試合9回投げた場合にいくつ取れるか)。主な救援投手では栗林(広島)が13.00、松山(中日)が11.66、大勢(巨人)が11.17。イニング数は少ないが、石井の数値は他の投手を圧倒している。
2024年05月19日 05:01
「阪神1−0ヤクルト」(18日、甲子園球場)
阪神が接戦を勝ち切った。今季初登板となった先発のビーズリーは、5回2安打7奪三振無失点で白星を挙げた。
来日2年目を迎え、「1年目は探りながらだったけど、今年は自分の投球ができるようになった」と話したビーズリー。それは日本の野球にも適応しようと試行錯誤してきた証しだ。日頃から相手チームや他球団の分析を行ってきた。特に意識してきたのが「同じようなタイプのピッチャーを見ること」。その中でも名前を挙げたのが、巨人・菅野だった。
「あえて言うなら菅野に似てるかなと。大きいスライダーもあるし、カットボール、真っすぐ、フォークとかもあるので」。似た球種を持つ菅野の投球を研究した結果、1巡目、2巡目と毎回投球のプランを変えていることに気がついた。
「全バッターに対して毎打席同じような投球が全然なくて。どうやって早く、いろんなボールでアウトを取っていこうかという時に、菅野選手の組み立てや配球はすごく勉強になりました」。豪快な投球の裏には、まじめな助っ人の努力があった。