2024年05月08日 05:30
元日本代表FWの大津祐樹氏がDAZNの『やべっちスタジアム』に出演。番組内でアジア王者に輝いたU-23日本代表の守護神を称えた。 大岩ジャパンは現地5月3日、カタール・ドーハで開催されたU-23アジアカップでウズベキスタンと対戦し、1−0で勝利。3位以上に与えられるパリ五輪への出場権を獲得し、4大会ぶり2度目の優勝も果たして最高の形で大会を終えた。 決勝戦でヒーローとなったのは、GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)だ。90+1分の山田楓喜のゴールで先制した日本はその4分後、ペナルティエリア内でのハンドをとられPKを献上。しかし、そのPKを小久保が横っ飛びでセーブ。日本は1点のリードを守り切った。 【動画】小久保の圧巻PKセーブ 自身も五輪代表として2012年ロンドン五輪に出場した大津氏は、この大会で気になった選手に小久保の名を挙げ、過去のエピソードを明かした。 「実は僕が柏レイソルの時に、当時、柏ユースの小久保選手がトップチームの練習に参加していたんですよ。当時から背は高かったんですけど、身体はめちゃくちゃ細くて、ちょっと可愛らしかった。それなのに今は見てくださいよ、がっちりしちゃって。立派に成長しました」 現在の成長した姿を見て喜びを露わにした大津氏は続けて、「当時から小久保選手は知っていたので、今回、このPKのセーブを見せてもらった時にはお父さんみたいな感情になって涙が出そうになりました」と発言。絶体絶命のピンチからチームを救った23歳GKを親のような目線で見守っていたようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 00:00
秋春制で行なわれているサッカーのリーグはこの5月がクライマックス。多くの国でコンペティションの優勝者が決まりつつある。
今回は「2023-24シーズンのヨーロッパで優勝トロフィーを獲得した日本人選手」をまとめよう。(5月18日現在)守田英正
クラブ:スポルティングCP
優勝した大会:ポルトガルリーグ
今をときめくルーベン・アモリン監督率いるスポルティングCPで絶大な信頼を受ける守田英正。チームの中盤に欠かせない攻守の要として27試合に起用され、2ゴール4アシストを記録した。
そして5月4日に行なわれたポルティモネンセ戦で勝利したあと、2位のベンフィカがファマリカンに敗れ、クラブの歴史上20回目となるリーグ優勝を果たしている。遠藤航
クラブ:リヴァプール
優勝した大会:リーグカップ
今季シュトゥットガルトから驚きのリヴァプール移籍を果たした遠藤航。30代で初のイングランド・プレミアリーグ挑戦、さらに移籍金も高額だったために賛否両論が巻き起こったものの、最終的にはチームに欠かせない存在になった。
前半戦ではなかなか出場機会が与えられなかったが、冬になってからはあらゆる試合でプレーするなどタフさを見せつけた。4月25日に行なわれたEFLカップの決勝でも延長戦を含めて120分フル出場し、タイトル獲得に貢献している。町田浩樹
クラブ:ユニオン・サン=ジロワーズ
優勝した大会:ベルギーカップ
2022年1月に鹿島アントラーズからユニオン・サン=ジロワーズに貸し出された町田浩樹。1年半ほどは怪我もあって苦しいシーズンを送ったが、今季は満を持して最終ラインの一角に定着。安定したディフェンスで欠かせない存在となった。
リーグでは無得点ながら、カップ戦では3試合で2ゴールと大爆発。9日に開催された決勝戦では、アントワープ相手にコーナーキックからゴールを奪取。勝利に大きく貢献している。上田綺世
クラブ:フェイエノールト
優勝した大会:KNVBカップ
今季セルクル・ブルッヘからオランダ・エールディビジの名門フェイエノールトへと移籍した上田綺世。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスのバックアップという立場にあるため、リーグでは24試合4ゴールとなかなか力を発揮できなかった。
カップ戦に当たるKNVBベーカーでも4試合中3試合で途中出場とプレー時間は限られたものの、先月21日に行なわれた決勝でNECナイメーヘンを1-0と下し、優勝メダルを受け取っている。熊谷紗希、南萌華
クラブ:ローマ
優勝した大会:セリエA
今シーズンも女子セリエAを制覇し、2連覇を達成したローマ。その中で主力として活躍を見せたのが二人の日本人、熊谷紗希と南萌華だ。
彼女たちが所属するクラブは開幕からなんと12試合を連勝するという圧倒的なスタートを切り、先月26日に行なわれた試合で2位のユヴェントスがインテルに敗れたことで優勝が決定。なんとこの段階で20勝1分け1敗という圧倒的な成績であった。宮澤ひなた
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
優勝した大会:女子FAカップ
昨年行われた女子ワールドカップで得点王に輝く大活躍を見せ、夏のマーケットでベガルタ仙台レディースからマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を果たした宮澤ひなた。
前半戦では11試合で1ゴールを決めていたが、12月に行われたなでしこジャパンのブラジル戦で怪我をしてしまい、足首を骨折してしまった。そのため3月末まで欠場を余儀なくされたが、先日女子FAカップを制覇することに成功した。浜野まいか
所属クラブ:チェルシー女子
優勝した大会:WSL
昨年チェルシーに移籍した浜野まいか。加入してからすぐにスウェーデンのハンマビーに貸し出されていたものの、肩の怪我のために長期離脱となって返却されるという厳しい経験をした。
しかしチェルシーに復帰した今季、昨年12月のブリストル・シティ戦でデビューを果たし、終盤戦で右サイドのレギュラーに定着。6試合で2ゴールと活躍を見せた。
そして迎えた18日の最終節、チェルシーは宮澤ひなたが所属するマンチェスター・ユナイテッドを相手に6-0と圧勝。得失点差でマンチェスター・シティを上回り、WSL優勝を果たしている。金子拓郎、荻原拓也
所属クラブ:ディナモ・ザグレブ
優勝した大会:クロアチアリーグ
今季の開幕前に北海道コンサドーレ札幌からディナモ・ザグレブに移籍した金子拓郎と、シーズン途中に浦和レッズから加入した荻原拓也。クロアチアで「奇跡の優勝」を成し遂げたメンバーになった。
序盤から中盤戦にかけては一度も首位に立っていなかったディナモ・ザグレブであるが、終盤に来て10連勝と猛追。最終的には2位に大きな差をつけて優勝を果たした。古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、小林友希、岩田智輝
所属クラブ:セルティック
優勝した大会:スコティッシュ・プレミアシップ
レアル・マドリー、「前回CL優勝したときのスタメン」覚えてる?
日本人選手を5名も抱えているセルティック。今季は古橋亨梧の不調、旗手怜央の怪我、そして小林友希は出場機会がない状況とヤキモキさせるところもあったが、最終的にブレンダン・ロジャーズ監督の下でリーグを制覇した。
水曜日に行なわれたキルマーノック戦で勝利を収めたことにより、セルティックは2位のレンジャーズ相手に勝点差6をつけ、首位を確定させている。
なお、セルティックはまだスコティッシュカップでも決勝に残っており、5月25日には再びレンジャーズとのダービーでトロフィーを争う。
2024年05月19日 23:40
セルティックに所属する日本代表FWは今年も大活躍を見せたようだ。
セルティックの古橋亨梧は英メディア『GlasgowWorld』にて、セント・ミレン戦でのパフォーマンスを高く評価された。
18日に行われたスコティッシュ・プレミアシップのセカンドステージ最終節でセルティックはホームでセント・ミレンと対戦。最終節前にリーグ優勝を決めていたセルティックは開始早々に失点も、21分にマット・オライリーのゴールで同点。26分にはPKから再び失点を許すも、37分に旗手怜央のクロスから古橋が今季14得点目を決め、再び追いつく。すると86分、ルイス・パルマが値千金の勝ち越しゴールを奪い、セルティックが3-2でセント・ミレンを下し、見事な逆転勝利でシーズンを締め括った。
試合後、同メディアはセルティックの選手採点を実施。その中で古橋の評価点はオライリーと並んでチーム最高タイとなる8点に。評価理由として、「古橋はオライリーの先制弾の場面では、囮となる動きで得点に関与し、その後は自らをも得点を挙げた。アシストになってもおかしくはない、素晴らしいクロスもあった。最終節で彼がプレイした60分間を見ると、彼がベストパフォーマンスに近づいているように見えた」と説明しており、古橋を高く評価していた。
セルティック移籍後は、得点を量産し続け、大活躍を見せている古橋。移籍市場が開くたび移籍の噂が絶えないが、今夏の移籍市場でもセルティックに残留し、クラブのレジェンドとしての道を歩むのか。
2024年05月19日 23:36
プレミアリーグ第38節(最終節)の10試合が現地時間19日に一斉開催される。最終節を前にプレミアリーグの来季チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の出場権について整理する。
来季のCL出場権はプレミアリーグの上位4チームに与えられる。今季は最終節までに4位以上の4チームが確定。来季はマンチェスター・シティ、アーセナル、リヴァプール、アストン・ヴィラがプレミアリーグからCLに参戦する。
ELとECLの出場権は、CLと比べて条件が複雑になる。
カラバオカップの優勝チームにECLプレーオフの出場権が与えられるが、今季はCL出場権を獲得したリヴァプールが優勝したため、リーグ6位か7位へ出場枠が譲渡されることになった。
次にELに関しては、FAカップ優勝チームに与えられる権利で、決勝は25日に行われる。決勝には、すでにCL出場権を獲得しているマンチェスター・シティと6位以下が決定しているマンチェスター・ユナイテッドが勝ち上がっており、どちらが優勝するかによって、欧州カップ戦の出場権が変動することになる。
FAカップでマンチェスター・シティが優勝した場合、追加のEL出場権はプレミアリーグ6位のチームに与えられ、7位のチームはECLに出場することになる。
一方、マンチェスター・ユナイテッドが優勝した場合、6位のチームがECLに出場することになる。マンチェスター・ユナイテッドが6位でフィニッシュした場合は、7位のチームがECL出場権が与えられるが、最終節の1試合だけで、最低でも得失点差で「16」差のチェルシーを上回る必要があり、可能性は極めて低い状況となっている。
2024年05月19日 23:30
ドイツ、ブンデスリーガのシュツットガルトは、MF原口元気の退団を正式に発表した。
2024年05月19日 23:06
現地時間5月19日に開催されるプレミアリーグの最終節で、3位のリバプールは13位のウォルバーハンプトンと本拠地アンフィールドで対戦する。
この一戦を前にスターティングイレブンが発表され、日本代表のMF遠藤航は4試合連続で先発に名を連ねた。
【動画】黄色のストライプと白襟が施されたリバプールの新ユニホーム
13日に行なわれた前節のアストン・ビラ戦(3−3)では、気の利いた守備、攻撃の起点となるサイドチェンジや縦へのパスを披露。しかし、チームは遠藤が交代後に2失点を喫し、リードを守り切れなかった。
今季限りで退任するユルゲン・クロップ監督のラストマッチで、遠藤は好パフォーマンスを見せられるか。試合はこのあと日本時間で19日の24時にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月19日 23:00
現地5月19日に開催されるプレミアリーグの最終節で、冨安健洋が所属する2位のアーセナルが15位のエバ―トンとホームで対戦する。
この一戦に先立って、スターティングメンバーが発表され、冨安が5試合連続で名を連ねた。
【画像】アーセナルの来シーズン用新ユニホーム
20年ぶりの優勝を目ざすアーセナルが逆転するには、2ポイント差で首位のマンチェスター・シティが引き分け以下に終わったうえで、勝利が必須条件となる。
日本代表DFは今シーズンのラストゲームで、白星奪取に貢献できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月19日 22:06
[J1第15節]G大阪 3−1 川崎/5月19日/パナソニック スタジアム 吹田
直近3試合は2勝1分、しかもすべて無失点と、調子が上がってきていたG大阪は、15節にホームで川崎と対戦。
26分には4試合ぶりにゴールを奪われるも、直後にDF中谷進之介、70分にはDF福岡将太と、両CBのセットプレーからの得点で逆転に成功すると、81分には途中出場したばかりのMF倉田秋が加点して勝利を掴んだ。
サポーターから大きな声援を受けたのは、精度の高いキックで中谷と福岡のゴールをアシストした頼れるキャプテンの宇佐美貴史だ。
「相手を褒めるしかなかった」(宇佐美)という川崎らしい崩しから先制を許し、気落ちしそうな場面でやはり仕事をするのがこの男だった。
26分、相手陣内左サイドでFKを得ると、「ちょっと距離もあるのでキーパーは出られるか出られないか、味方が触れるか触れないか、フォアのポストに巻いて向かって行くようなボールを意識した」と右足で狙ったボールは美しい軌道を描きながら、中谷の頭をかすめてゴールへ吸い込まる。
もっとも宇佐美は試合後に、「触ってないですよ。Jリーグに解析して欲しいと記事にしてください」と、中谷のゴールではなく。自らのゴールだと主張し、記者陣を笑わせる一幕もあった。
【動画】G大阪の中谷&福岡のゴール!!
そして1−1で迎えた70分にも宇佐美は魅せる。
今度は右CKをニアサイドへ。飛び込んだ福岡の強烈なヘッド弾をお膳立てしてみせた。
「ポイントに良いところに蹴ったと思っても、人がいなかったりだとか、そういうことが多かったので、自分は同じ場所に蹴り続けようと思っていました」
狙いすましたボールが福岡のタイミングとガッチリ合ったゴールだったと言えるだろう。
宇佐美曰く、プレースキックには常に手応えがあったという。
だからこそ「ポイントに入ってきてくれれば、確実にチャンスになる」とも力強く語る。
その言葉通り鋭いキックを何度も供給。3勝1分と波に乗り始めたG大阪において、この7番のプレースキックは今後も大きな武器になりそうだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月19日 22:02
U-17日本女子代表は19日、U17女子アジアカップ決勝で北朝鮮と対戦し、0-1で敗戦。
2024年05月19日 21:56
東京ヴェルディとの東京クラシックで、FC町田ゼルビアが5-0と圧勝。CBとして完封勝利に寄与した昌子源は「この勝利は大きい」と感情を込めて言った。
「得失点差は優勝争いで絶対に関係してくるし、ここでプラス5はでかいです」
記者のひとりから「頂点を見据えて戦うということでいいですか」と問われた昌子は「狙わない理由がない」と強気発言。
「現時点で上位にいますし、過去のJリーグを見てもそのまんま行く感じがします。優勝争いって。序盤の結果のまま。だから、僕たちもそこから離脱せず、狙っていきたい」
「これまでも何度も言っていますが、何事も簡単ではないですよ」と自らに言い聞かせるようにコメントした昌子は「でも」と言葉を継ぐ。
「そこを見失わず、やっていくのは大事。これから連敗するケースもあるかもしれないですし、それを踏まえてチームの目標を見失わずにやっていきたい」
東京V戦だけでなく最近の町田は、継続的に試合の内容も良い(湘南ベルマーレ戦は除く)。「狙わない理由がない」とのベテランDFのJ1制覇への意気込みに違和感はまるでない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
2024年05月19日 21:48
[J1第15節]G大阪 3−1 川崎/5月19日/パナソニック スタジアム 吹田
前節の14節に鳥栖に2−5で敗れていた川崎は、アウェー連戦となったG大阪戦にも1−3で敗れた。
鳥栖戦からの巻き返しを誓ったチームは、CFに起用したバフェティンビ・ゴミスのキープ力を活かしながら、前半はリズムの良いパスワークを見せ、26分には先制に成功する。
その右SBの瀬川祐輔が挙げたゴールはまさに、川崎らしいものだった。波状攻撃を仕掛け、これでもかとボールをつなぎ、相手エリア内左で家長昭博が挙げた優しいクロスに瀬川が合わせた形だ。
現にG大阪の宇佐美貴史も「褒めるしかない」と失点シーンを振り返る。
「家長くんの落ち着き、あのひらめき、間合い、ワンステップであれだけ質の高い(ボールで)、しっかり入って来られる。フロンターレの強さ、魅力が詰まったゴールだったと思います。ペナの中にほとんど全員帰っていたなかで、やられているので、相手を褒めるしかないと」
しかし、川崎は直後の28分にはその宇佐美のFKからDF中谷進之介に同点弾を許し、70分には今度は宇佐美のCKからDF福岡将太に逆転弾を叩き込まれる。そして81分にはつなぎのミスから倉田秋に試合を決める3点目を奪われた。
【動画】川崎の“らしい”先制ゴール
例年同様に主力が抜け、世代交代を図る今季は、開幕から黒星が先行。それでもこの5月を反撃のタイミングとして鬼木達監督は捉え、現に9節からは5試合負けなし(2勝3分)と復調の気配を漂わせていた。
しかし、前述のように鳥栖戦に続き、痛恨の2連敗。これまでのシーズンでは勝負所を見逃さず、チームを上昇気流に乗せてきた鬼木監督の下では、“まさか”の結果とも言えるだろう。
試合後には指揮官に、今後の改善策を聞いた。
「ひとつでも上を狙っていくのであれば連敗はしていけないですし、そういう話をして選手を送り出しています。ただ、現実としてそこ(連敗)は受け止めなければいけないと思います。
自分たちの力を信じていますが、アウェーの難しいなかで信じ切れたのかどうか。前節もそうですが、自分たち次第で変えられるゲームだったと思うので、その気持ちの強さが必要になると思います。
もちろん順位的なところで強気になれないところもあるかもしれませんが、どのチームでも必ず順位というのはついてくるものなので、そこを一喜一憂せずにやれるかどうかというところ。本当にこの状況を脱してやろうという強い気持ちが自分自身も含めて必要です。そういう働きかけは今後もしていきたいと思います」
15試合を終えて4勝4分7敗で14位。優勝を常に目標に掲げるなか、首位の町田とは勝点16の差がついた。ここからチームは立ち直れるのか。上位を目指すにはもう後がない状況になってきた。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月19日 21:40
今季のサウジ・プロフェッショナルリーグ制覇には届かなかったが、FWクリスティアーノ・ロナウドはアル・ナスルで絶好調だ。
ここまでリーグ最多となる33ゴールを記録し、アシストランキングでも11アシストを記録して2位につけている。サウジアラビアへ渡ってからパフォーマンスが低下している選手もいる中、ロナウドはパフォーマンスもモチベーションもまるで衰えていない。
スペイン『as』によると、ロナウドも継続するモチベーションの大切さについてコメントしている。39歳になった今もロナウドの向上心に陰りはないのだ。
「最大のモチベーションは継続することにある。このレベルを維持するのは簡単ではない。努力を続け、モチベーションを保ち、コンディションを維持しながらゴールを決め、若い選手たちと競争する。フィジカル面だけでなく、メンタル的にも準備ができていなければ良いプレイはできないんだ」
「僕たちは皆人間だ。もちろん、僕も毎日ジムに行くのが好きというわけではない。それが好きな人は誰もいないかもしれないが、それでもやらないといけない」
間もなくドイツでEURO2024が開幕する。ロナウドは今もポルトガル代表のエースであり、予選では10ゴールを挙げた。狙うは再びの欧州制覇であり、その意欲はどの若手にも負けていない。
2024年05月19日 21:30
魂のこもった熱いプレー、誰にも真似できないテクニックとファンの心を高ぶらせるJリーガーは華やかなイメージが抱かれている。
2024年05月19日 21:26
2024年5月19日に開催された東京ヴェルディ戦、FC町田ゼルビアの2点リードで迎えた56分、左サイドからのクロスに反応した平河悠がエリア内で倒される。VAR判定の結果、これがPKとなった。
その判定直後、ボールを持った藤尾翔太のところに平河が近づく。そこで一声かけた平河はペナルティエリアの外に出た。何と声をかけたのか。そもそも自ら蹴る気はなかったのか。
平河の答は次のとおりだった。
「PKをもらって蹴りたい気持ちはありましたが、チームの勝利が最優先なので(藤尾に)譲りました。この試合の前からキッカーは決まっています」
東京V戦ではそのキッカーが藤尾だったわけだ。
「そこで『蹴りたい』という自分のエゴを出すのは違うと思って譲りました」
そうした背景がある中で、平河は藤尾に何と声をかけたのか。平河の答はシンプルだった。
「決めろよ、と」
PKをしっかりと決めた藤尾に笑顔で駆け寄る平河の姿がとても印象深かった。町田のチームワークを物語るシーンとも言えるだろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!
2024年05月19日 21:10
EURO2024でも優勝候補の筆頭に挙げられるフランス代表は、16日に本大会へ臨むメンバーを発表した。
少しサプライズがあったとすれば、2022年6月のデンマーク戦以降代表への招集がなかったMFエンゴロ・カンテが入ったことだ。
近年のカンテは少し怪我が続いたこともあり、加えて昨夏にはサウジアラビアのアル・イテハドへ移籍。欧州を離れたことや、33歳の年齢を考えれば、今回のフランス代表復帰は意外だったかもしれない。
しかし仏『Foot Mercato』によると、自身も同じくサウジアラビアのアル・イテファクでプレイするMFセコ・フォファナはカンテの実力が落ちていないと力説する。技術的にも体力的にも問題はないとの意見だ。
「今季は彼のチームと2度対戦したけど、彼はまだ以前と同じレベルにあると言えるよ。彼は信じられないほどの激しさを持った男だ。ボールを奪い返す能力、ゲームビジョン、彼はそれを失っていない。特に驚くことでもないよ。彼は信じられないほどのメンタルを持った素晴らしい選手だからね。彼は自分自身に多くを要求してきた。リラックスするためにサウジアラビアに来たわけではないんだよ。ここの人々もそれを理解しているから、彼はとても人気がある」
「まず第一に、彼の経験値は貴重だ。今のフランスには非常に優れた若手選手がいることは誰もが知っているけど、エンゴロはそのクオリティと模範制の両方において理想的な選手だ。彼がメジャートーナメントの激しさに耐えられるかどうかという点においても、もちろん大丈夫だよ。みんな忘れているかもしれないが、彼は普段から非常に高温多湿な都市でプレイしているんだ。体力的に大変なんだ。そこでの今季出場試合数(42試合)に注目してほしい。リーグ、カップ戦、大陸トーナメント(ACL)と、欧州時代と同じように試合を積み重ねてきたんだ。彼のレベルについては何の疑いもないよ。フランスの人々が求めるエンゴロ・カンテが見られるだろう」
今季のカンテはアル・イテハドで42試合、計3641分をこなしてきた。欧州トップリーグと比べればレベルは落ちるが、フォファナの言葉通り気候的にも楽な環境ではない。今季は怪我もなく戦えており、万全のカンテならば今の若手選手たちにも負けないクオリティを発揮できるだろう。
2024年05月19日 20:52
J1リーグの15試合を終えて首位に立つのがFC町田ゼルビアだ。この強さは本物で、実際、同じ東京のクラブチーム、FC東京、東京ヴェルディにいずれも勝利している。
だから、5-0と圧勝した東京V戦後の会見で黒田監督に質問してみた。「特別な感情が生まれてもおかしくない、FC東京戦、東京V戦で連勝を飾った価値は?」と。
黒田監督はしっかりとした口調で次のように答えてくれた。
「意識するなと言われても意識してしまう関係性です。J1に長年いるFC東京は本当に人気も実力もあるチームで、東京Vは老舗であり色んなファン層を掴みながらこの地域に根付いてきたクラブです。ただ、町田というのも少年サッカーのカテゴリーから歴史を築いています。町田市民、町田のファン・サポーターの想いが(町田を)J1に引っ張り上げてくれた要因でもあります。
今、上位でいること、また首位を狙うことよりも、やっぱり東京3チームの中でトップをとること。この2チームには絶対に負けないという気迫を持つスタンスのほうが我々にとっては意味のあることだと思っていました。選手たちにそういう働きかけをしながら試合に入れたことで、選手たちも闘志を全面に出してくれました」
黒田監督のプライドが垣間見えるコメントだった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!