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2024年05月09日 07:02
ロバーツ監督「我々がとにかく前進できると願うだけ」 ■ドジャース 3ー1 マーリンズ(日本時間9日・ロサンゼルス) ドジャース・大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者が、銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪状を認めたと、8日(日本時間9日)に米連邦検察が発表した。この日、ドジャースは本拠地・マーリンズ戦に3-1で勝利。試合後、デーブ・ロバーツ監督は水原容疑者に関する質問に対し「ノーコメント」と言及しなかった。 水原容疑者は日本時間3月20日の開幕戦直後にドジャースを解雇。4月11日(同12日)には、米連邦検察当局から銀行詐欺容疑で訴追された。翌12日(同13日)にはロサンゼルスの連邦地裁に出廷。保釈保証金2万5000ドル(約387万円)で保釈となっていた。 この日、ドジャースの試合中に水原容疑者が罪を認めたと米メディアによって一斉に報じられた。試合後の取材で、ロバーツ監督は「コメントできない。我々がとにかく(水原問題から)前進できると、願うだけだ」と前を向いた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月20日 09:00
ドジャースでは初のサヨナラ打…試合後の一問一答「自分の仕事を」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目となった。4打数2安打1四球1打点で打率は.353に上昇。チームは3連勝を飾った。試合後の一問一答は以下の通り。
――ドジャース初のサヨナラヒットでした。
「ああいう状況で打てたことが、次の打席、明日以降にもつながると思うので、素晴らしい瞬間だったと思います」
――今週末はスペシャルだった。
「はい。特別な週末だったかなと。ボブルヘッドデーでは打てなかったので。それ以降もしっかり打ちたいなと思っていたので。こういう形で打ててよかったと思います」
――最後の打席の考えは。
「本当に長打ではなくて、単打を打つスタイルというか、そういうバッティングだったので、良い結果になってよかったです」
――厳しいコースだった。
「初球も良いところでしたけど、そこは見送ってよかったのかなと。その前のスライダーだったりとか、そこらへんをしっかりファウルにできていたのが良い結果につながったのかなと思います」
――冷静だった。
「ゾーンの確認だけしないといけないので、毎打席どういう状況でもそれだけは徹底して。それができてれば良い結果でつながるんじゃないかなと思います」
――タイブレークで8番から始まった。
「僕の前で終わるなら、それはそれで良いことなので。それで良いかなと思いました。まわってきたので、自分の仕事、自分のバッティングをしっかりしたいなと思いました」
――率を残せている。
「基本的にはどの打席も、基本的なことは変わらない。ボール球を振らずにストライクを振っていくという作業自体は変わらない。その状況、状況に合ったバッティングはあると思うので、その状況に合ったバッティングをできれば必然的に率も残ってくるのではないかなと思います」(Full-Count編集部)
2024年05月20日 09:00
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏が、DeNA・蝦名達夫の打撃について言及した。
田尾氏は蝦名について「彼ともバッティングの話をさせてもらいましたけど、何かをつかんだねと話したら、“掴みました”という感じになりましたからね。掴まないと結果を残せないですよ。一つはボールをしっかり呼び込んで見極めて振るということができ出したということですね」と評価した。
蝦名は同日に行われた巨人戦の第2打席に死球を食らったが、田尾氏は「蝦名というバッターが手強いなというバッターになってきたということですよ」と分析。蝦名はここまで16試合に出場して、打率.328、1本塁打、6打点の成績を残している。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月20日 08:52
延長10回に6球目を右前にサヨナラ打「チームメートから水を浴びていたね」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦の延長10回に移籍後初のサヨナラ打を放った。4打数2安打1死球1打点で打率は.353。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「素晴らしかったよ。チームメートから水を浴びていたね。素晴らしい打席だった」と賛辞を惜しまなかった。
劇的な一打は同点で迎えた10回2死一、二塁。ディアスから粘った6球目の内角球を鋭く振り抜いた。右翼へのサヨナラ打でグラウンドで大喜び。チームメートから手荒い祝福を受けた。サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目となった。
試合後、指揮官は「何球か低めのボールを見逃して、ディアスのシンカーを引っ張ってヒットにした」と振り返り、「大きい一打だった。私たちの(チームでの)最初のサヨナラはエキサイティングだった」。チームはこれで3連勝。貯金が15となった。
大谷はシーズン序盤、得点圏で打てない日々が続き、ロバーツ監督からも「ストライクゾーンをコントロールしないといけない」と言われていた。その得点圏で期待に応える一打。「ショウヘイは他の選手よりストライクゾーンをカバーできるけど、この4週間彼のストライクゾーンがとても不変的で、打てる球を振っている」と冷静に評価した。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 08:41
○ ドジャース 3x−2 レッズ ●
<現地時間5月19日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースが延長戦を制して3連勝。
2024年05月20日 08:29
2020年以来2度目のサヨナラ打…首位打者にも再浮上
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、同点の延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。試合後には報道陣の取材に対応し「ああいう状況で打てたことが次にも、明日以降にも繋がるかと思うので、素晴らしい瞬間だった」と喜びを口にした。
同点で迎えた10回2死一、二塁では5番手のアレクシス・ディアス投手と対戦し、3球ファウルで粘るなどカウント1-2からの6球目を右翼へのサヨナラ打とした。「スライダーだったりとか、そこらへんをしっかりファウルにできていたのが良い結果につながったのかなと思います」。満員のスタンドは大熱狂。チームメートからは水をかけられるなどの祝福を受けた。
サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目となった。「長打ではなくて、単打で打つスタイルというかそういうバッティングだったのでいい結果になったのでよかった」と振り返った。
初回1死の第1打席は空振り三振。3回2死一塁の第2打席は左飛に倒れた。5回2死二塁の第3打席は今季初の死球。8回先頭の第4打席では一、二塁間へのゴロで激走し、内野安打をもぎ取った。
4打数2安打1四球1打点で打率は.353に上昇。ウィリアム・コントレラス捕手(ブルワーズ)は無安打で打率は.341に下落。大谷がリーグトップに再浮上した。「どの打席も、ボール球を振らずにストライクを振っていくという作業自体は変わらない。その状況に合ったバッティングをできれば必然的に率も残ってくるのではないかなと思います」と好調の理由を語った。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 08:10
「息ができなかった」大谷に始球式をプレゼントされたアルバートくん
少年にとっては夢のような出来事だった。16日(日本時間17日)にドジャースタジアムで行われたレッズ戦前、アルバート・リーくんは大谷からサプライズで始球式での登板とスイートルームでの観戦をプレゼントされた。球団が行ったインタビューでは「衝撃だったよ」と振り返った。
13歳のアルバートくんは生後3日で心臓病と診断され、生後13日目で手術。その後も数年かけて、2度の心臓手術と腹部手術を1度受けていた。この日の試合前に会見場に招待されると、突然大谷が登場。「今日は来てくれてありがとう。今日君は始球式を投げるんだよ。 オッケー?」と、この後始球式を行うことを告げられた。
ドジャース公式X(旧ツイッター)は、17日(同18日)にアルバートくんのインタビュー動画を公開。「衝撃だったよ。喋れなかったんだからね。10秒間くらい息ができなかったんだ。彼に会うのは初めてだったからね」と振り返った。
その後は目の前でユニホームにサインを書いてもらい、サインボールなどもプレゼントされ、一緒に記念撮影も行った。終始驚いた表情だったアルバートくんは「(その場で)サインをしてくれた。始球式のためにボールを渡してくれたんだ。これは一生に一度のチャンスだったよ。ビックリするよね。お母さんや、今回僕のために動いてくれた人すべてに感謝しているんだ」。少年にとっては忘れられない一日になった。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 08:08
◆ 大谷翔平が4年ぶりサヨナラ安打
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間19日のレッズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。10回裏にサヨナラ安打を放った。
レッズ先発は速球平均158キロの右腕グリーン。初回の第1打席は、カウント1-2から外角高めのフォーシームに振り遅れ、空振り三振を喫した。
3回裏、二死一塁で迎えた第2打席はカウント1-1から外角高めのスプリットを打ち上げ、平凡な左飛に終わった。
1点リードの5回裏、二死二塁で迎えた第3打席はカウント0-2から内角低めのスライダーが大谷の左足を掠め、死球で出塁。
同点の8回裏、先頭打者として迎えた第4打席は、3番手左腕モルと対戦。カウント2-2から外角低めのスイーパーを引っ張り、一二塁間へ。この打球を一塁手キャンデラリオに好捕されるも、全力疾走で投手のベースカバーに競り勝ち、内野安打。しかし、3番フレディ・フリーマンが併殺打に打ち取られ、この回チームは無得点に終わった。
試合は延長タイブレークへ入り、同点で迎えた10回裏。二死一、二塁の好機で守護神ディアスと対戦。カウント1-2から内角低めのフォーシームを捉え、一二塁間を破るサヨナラ適時打。自身4年ぶり、移籍後初のサヨナラ安打でドジャースを勝利に導いた。
この試合の大谷は4打数2安打、1死球、1三振の内容。2安打含む3出塁を記録し、今季成績は打率.353、OPS1.081。打率部門の全体1位に再浮上した。
2024年05月20日 08:07
2020年以来2度目のサヨナラ打…首位打者にも再浮上
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。
2024年05月20日 08:00
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏が、セ・リーグについて言及した。
開幕から混戦が続くセ・リーグ。首位・阪神から5位のヤクルト、中日まで5ゲーム差と、シーズンが終わった時にどこのチームがリーグ優勝するのか最後まで分からなさそうな展開だ。
田尾氏はセ・リーグの戦いについて「毎日順位が変わる。それくらい混戦ですから」と話し、「見ていては面白い。最近ロースコアという戦いを見ながら見ていかないといけない。大体3点がラインかなと。3点取れれば勝てる確率が高くなっている。今までは3点だと負けの方が多かったのですが、今年はどこも打てない」と自身の見解を述べた。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月20日 08:00
「広島9−3巨人」(19日、マツダスタジアム)
広島が今季初の同一カード3連勝で2位浮上。貯金も今季最多の3とした。先発のアドゥワ誠投手は5回0/3を4安打3失点で降板。打線の援護もあって4勝目を手にしたが、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は内容を評価しつつ先頭打者に対しての注意を求めた。
◇ ◇
先発・アドゥワは初回、どうなることやらと思って見ていた。1番・丸への四球からピンチを招いて3点を失ったけれど、やはり先頭打者への四球は禁物だ。
六回も先頭・吉川への四球から走者をためてイニング途中での降板。回の初めの打者を四球で出すと相手も波に乗るし、首脳陣の信頼も薄らいでいく。打線の援護もあって白星が付いたように本人にはツキがある。その運を逃してはいけない。投球内容自体は悪くなく、二回から五回までは素晴らしい投球を見せてくれた。それだけにもう一度、先頭打者には注意を払って投げてほしい。
そして六回無死一、二塁で登板して3者連続三振を奪った森浦の好投にも触れたい。三振は全て、チェンジアップの空振りで、打者が分かっていても打てないという印象を受けた。昨年はチェンジアップの制球に苦しんで四球から自滅する傾向にあったが、今年はそんな場面が見受けられないよね。今年は相当、活躍できるんじゃないかな。
今季初の同一カード3連勝で火曜日からは首位・阪神と3連戦。楽しみは増えてきただけに、いい形で臨めると思うよ。
2024年05月20日 08:00
「広島9−3巨人」(19日、マツダスタジアム)
ノリノリ打ァ〜♪広島・林晃汰内野手が今季初打点となる適時打を含むマルチ安打の活躍を見せた。「思い切り行くところは思い切り行こうと思っていた」。サザンオールスターズの登場曲で気分を高め、快音を奏でた。
序盤でリズムをつかんだ。二回先頭で迎えた1打席目は右飛に終わったものの、「自分的には良い感じだった」。右翼手のスライディングキャッチに阻まれたライナー性の打球に手応えを得ると、1点リードの四回1死一、三塁では右前への適時打を放った。塁上でガッツポーズも決め、「1打席目から良い入りができて、そこを継続できたことが良かったと思う」とうなずいた。
今季の登場曲にはサザンオールスターズの『ミス・ブランニュー・デイ』をセレクトした。自身が生まれた16年も前の1984年に発表された一曲だが、「普通に好き」とニヤリ。昨年10月にはライブビューイングにも足を運び、エネルギーをチャージした。
そんな名曲にも背中を押されながらの一打。14日に今季初の1軍昇格を果たして以降、5戦連続でスタメン起用されており「出させてもらった時は集中して全部ぶつけていく」と鼻息も荒い。一塁の定位置奪取へ−。この活躍劇はまだ飛躍への“Aメロ”の段階に過ぎない。
2024年05月20日 07:30
◆ 【DeNA】好投の大貫晋一に報うことができず惜敗…一本がでなかった攻撃に指揮官「1点ずつしか取れなかった」
一気にスイープを狙った3連戦の締めのゲームは、雨混じりの空にベイスターズファンのため息が広がるような展開となってしまった。
2024年05月20日 07:30
前田純は日本文理大から2022年育成ドラフト10位でソフトバンク入団
ソフトバンクの前田純投手が、2軍で存在感を放っている。防御率1.07、勝率.800はウエスタン・リーグトップ、4勝は同トップタイ。ファンも「めちゃくちゃいいやんけ!!」「前田純くんすごくない? 支配下まだかな?」と注目だ。
2022年育成ドラフト10位で日本文理大から入団した背番号「167」。189センチの長身から投げ込む大型左腕は、昨季は同リーグでも1試合に登板したのみで、非公式戦が主戦場だった。
今季はウエスタン・リーグで7試合に登板して4勝1敗、防御率1.07、42イニングを投げてわずか5失点という無双ぶりだ。18日の広島戦では7回0/3を6安打無失点の快投を披露した。
1軍は現在首位を走るが、新戦力の台頭を期待するファンは多い。「前田純くん凄すぎる。圧巻といっていいと思う 絶対に今シーズン中の支配下はあると思います」「支配化ありなんじゃね?」「もう安心して見てられる」「まじで支配下登録してくれ」と“待望論”が沸き上がっていた。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 07:20
松本正志氏が語る「イチロー」誕生への道のり
野球の神様がいなければ「イチロー」は誕生していなかったかもしれない。今年3月31日付でオリックスを退職した松本正志氏は、1977年に行われた夏の甲子園大会で東洋大姫路高を全国制覇に導いた。同年に阪急ブレーブスからドラフト1位指名を受けて入団。裏方に転身後はオリックスを含めて46年間のプロ野球人生を全うした。
数々の出会いがあったが、1991年ドラフト4位で入団してきた“鈴木一朗”外野手のインパクトは強烈だったという。松本氏は「僕は18歳から“鈴木”くんを見ていますけど、入ってきた時から喋り方や考え方は今と似ている部分がありますね」と笑った。
出会った当初から「ライナー性の柵越えばっかりで『これは凄いな……』と」と証言する。「でも、18歳の時は試合になったら“当て逃げ”ばっかりだと周囲に言われていましたね。僕の見ていた練習では間違いなく、強烈な打球を連発していました。(1軍の)遠征先でウエスタン・リーグの試合成績欄を見ていると毎日3打数2安打、4打数2安打でしたから」。期待の新星の1軍合流を楽しみにしていた。
「7月頃かな……? 1年目、初めて1軍に上がってきた時に『君が鈴木くんかぁ!』と思わず声を掛けてしまいましたね。本人は謙遜していましたけど(笑)。2軍では毎日打っていたけど、1軍で毎日1打席では結果を残せるタイプではなかった。2年目までは2、3回、1軍と2軍を行ったり来たりしていましたね」「イチロー、何か気分の悪いことあったんか…?」
プロ2年目の1993年、開幕戦に「9番・中堅」として起用された。「土井(正三)監督も素質を認めていたと思います。でも、最初は打てなかったんです。あの時も、すぐ2軍に落ちましたね」。一呼吸して、言葉を前に出した。
「ただね、その時に活躍していたら『イチロー』じゃないんですよ。『鈴木』なんです。次の年の開幕前に『イチロー』になったから、そこまでの響きがなかった可能性もある。だから、2年目までは失敗じゃないんですよ。そういうシナリオを神様が作ったんじゃないかな」
裏方から見た「イチロー」はどう映っていたのか。「自分を持っていましたね。簡単に人を寄せ付けないです」。松本氏が“プロ”を感じた瞬間がある。冴えない表情のヒットマンに尋ねた。「イチロー、何か気分の悪いことあったんか……?」。答えはすぐに返ってきた。
「5打数5安打で『うれしいですか?』っていう記者の質問、僕はプロとしてどうかなと思います。どんな仕事でもプロならプロらしくいてほしいですよね、正志さん!」
プロフェッショナルには通ずるものがあった。(真柴健 / Ken Mashiba)
2024年05月20日 07:10
中日からオリックスに現役ドラフトで移籍の鈴木博志…新天地では1軍未登板
変化をチャンスと捉える。昨オフの現役ドラフトで中日からオリックスに移籍した鈴木博志投手が「強いボール」で活路を開いている。「逃げるような、かわすピッチングではなく、どんどん攻めていきたい」。顎髭をたくわえ、貫禄十分の27歳右腕が、新人のように目を輝かせた。
鈴木は磐田東高からヤマハを経て、2017年ドラフト1位で中日入り。プロ1年目の2018年にセットアッパーを任されチーム最多の53試合に登板した。2年目は開幕から守護神に抜擢され14セーブを記録したが、その後は伸び悩み、昨年オフの現役ドラフトで移籍した。
新天地へかける思い――。環境が変わったことで、自分自身も変われると信じていた。潜在能力を引き出してくれるオリックスへの期待と、ストレートの強さが戻りつつある自信もあった。
ただ、昨オフに山本由伸投手(ドジャース)や山崎福也投手(日本ハム)の主力が去ったとはいえ、層の厚い投手陣に割り込むにはアピールするものが足りず、開幕から2軍生活を過ごしている。登板3試合目となった4月10日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では、4回途中9安打6失点と苦しんだ。
「(昨秋の)みやざきフェニックスリーグでも真っすぐにしっかりと力強さがついてきていたのですが、いざ試合になると、まだずっと染みついているものがあって……」。新天地で変わるつもりでいたが、変われない自分に気付かされた瞬間もあった。「どん底に落ちていましたから、変えなきゃ仕方がなかった」
思い切って、次の登板から投球スタイルを変えた。「どんどん攻めていっています。たとえ四球を出しても、ヒットを打たれても、しっかりと腕を振って投げることができていれば、次につながりますから」。思い切りのよさがボールにも伝わり、その後の3試合で無失点。7.11だった防御率は2.11にまで改善することができた。
モデルチェンジを印象づけたのは、5月4日のウエスタン・リーグ広島戦(くら寿司スタジアム)だった。先発して6回を75球、2安打無失点で2勝目を挙げた。5三振を奪い「あまり三振を取るイメージはしないのですが、左打者へのインサイドへのカットボールで三振が取れました」。ボールに魂を吹き込んでいる。今季は2軍戦7試合に登板して2勝2敗、防御率3.00の成績を残している。
「180度、投球スタイルは変わりました。変わったというか、もう無理矢理、変えてます。頑張って変えていますし、変えなきゃダメだと思ってやっています」
中日時代の3年目(2020年)の終盤、投球フォームをサイドスローに変えたことがあった。「あの時は、どん底に落ちていましたから、変えなきゃ仕方がなかったんです。今は別にフォームを変えているわけではなく、スタイルを変えているだけです。変えているというより、レベルアップしている感じですね」。先発、中継ぎ、抑えという貴重な経験を、新たな舞台で活かす日は近い。(北野正樹 / Masaki Kitano)