2024年05月09日 14:04
昨年40本塁打を放っていたオズナ、過去にはイチローとプレー 今季、大谷翔平と本塁打王を争っているのはかつてイチロー氏を“師”と仰いだ選手だ。ブレーブスのマルセル・オズナ外野手は8日(日本時間9日)の本拠地レッドソックス戦で2打席連発となる12号を放った。「毎年変わる大谷翔平のライバル。今年はオズナさんですかね」「面白い勝負になってきた」とネット上のファンも“ライバル”の存在に注目している。 33歳のオズナは、ブレーブスに移籍して5年目を迎える。広角に本塁打を打てる強打が魅力の外野手で、マーリンズ時代にはイチロー氏とともにプレー。師匠として慕うなど、過去には「彼(イチロー)はとてもいい先生。フィールドでもロッカールームでも学ぶことは多い。とても尊敬しています」と話していたこともある。 2018年からはカージナルスで2年間プレー。2019年オフにFAでブレーブスに加入すると、短縮シーズンとなった2020年には18本塁打、56打点で打撃2冠に輝いている。2021年はシーズン途中に家庭内暴力で逮捕された事もあり、制限リスト入りして48試合の出場に終わった。昨年は54本塁打を放ったチームメートのマット・オルソン内野手の陰に隠れていたが、オズナもキャリアハイとなる40本塁打をマークしていた。 大谷が初のMVPを獲得した2021年はブラディミール・ゲレーロJr.内野手(ブルージェイズ)やサルバドール・ペレス捕手(ロイヤルズ)、2022年はアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)、昨季はアドリス・ガルシア外野手や、リーグをまたいでオルソンらと本塁打数を競ってきた。 毎年のようにライバルは変わるが、大谷は毎年本塁打王争いに絡み続けているのだから恐れ入る。シーズンが終わる半年後、栄冠を手にしているのは誰になるだろうか。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 14:38
阪神は甲子園球場でフードイベント第四弾「甲子園 餃子祭」を今月24〜26日の巨人戦で開催する。また、第五弾「甲子園ラーメン祭×おもてなし麺馬鹿」を前半の部は今月28日〜30日の日本ハム戦と来月2日のロッテ戦、後半の部は来月4日〜7日のロッテ戦と8日の西武戦に開催。観戦チケットを持っていなくても購入できる。
「餃子祭」は同球場で昨年から始まり、好評につきパワーアップして帰ってきた。全国屈指の餃子どころである「宇都宮」「浜松」「神戸」の3エリアを中心に、えりすぐりの名店が計8店舗集結。各店舗自慢の餃子を食べ比べすることができる。
「ラーメン祭」は2019年以来、5年ぶりの復活。情報番組「news おかえり」(朝日放送テレビ)内の企画「おもてなし麺馬鹿」とタイアップし、同企画をプロデュースする横山太一アナウンサー太鼓判の名店が軒を連ねる。他にもコラボトッピングの販売やトークショーの開催、限定景品があたる抽せん会なども予定している。
2024年05月20日 14:12
「関西学生野球、関学大4−1同大」(20日、南港中央野球場)
関学大が広島・黒原を擁した2021年春以来6季ぶり16度目のリーグ優勝を決めた。
初回から1点を先制し、三回には1死一、二塁から杉本瞬外野手(3年・関大北陽)の左翼への2点適時二塁打で追加点。六回2死では馬場和輝内野手(4年・鶴岡東)の左翼へのソロで突き放して終始、試合の主導権を握り続けた。
19日の2回戦ではV王手のプレッシャーから失策も相次ぎ、2−7で敗戦。本荘雅章監督は「できることしかできない。総力戦でやっていきたい」と意気込んで臨んだ一戦でナインは奮闘し、栄光をつかんだ。
2024年05月20日 14:03
球団公式SNSが動画を公開した
ドジャースの大谷翔平投手が、少年のために“神対応”を見せた。ドジャースタジアムでのレッズ戦前、サインを欲しがる子どものためにフェンスを開閉できるかと警備員に要求。サインを貰った少年は嬉しそうな表情を浮かべた。
球団公式TikTokが19日(同20日)に公開した動画では、三塁ファウルゾーンの大谷が「Can you open?」とフェンスを開けられないかと要求。開いたドアからボールを受け取った大谷は、ペンを走らせて少年にボールを返した。
少年は飛び跳ねて喜び、家族と一緒に大興奮。特別な瞬間となった。16日(同17日)には大谷のボブルヘッドデーで、心臓病と闘ったアルバート・リーくんに始球式とスイートルームでの観戦をプレゼント。球団からは真美子夫人の始球式も提案されたというが、「野球が好きな子どもだったり、あまり試合に観にこない子どもだったりとか、そっちの方がいいんじゃないかと思って」と断っていた。
昨年には全国の小学校へグラブを配布。企業と協力し、子どもを米国留学に招待する取り組みも行うなど、子どもを大切にする行動が印象的だ。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 13:48
大谷翔平はレッズ戦でド軍移籍後初のサヨナラ打を放った
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦で2-2で迎えた延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。
2024年05月20日 13:31
WBC優勝後に542万人→ド軍契約後に700万人に到達していた
ドジャース・大谷翔平投手のインスタグラムのフォロワーが驚愕の800万人を突破した。2020年5月にアカウントを開設し、昨年3月の時点で300万人だったが、約1年2か月で驚異の500万人増となった。
大谷のインスタフォロワー数は2023年1月の時点で158万人だったが、同年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一効果もあり4月には一気に542万人まで増えた。さらに昨年12月のドジャース契約で注目度も増し、今年1月に700万人まで到達していた。
球界のフォロワー数としては大谷とMVPトリオを形成するドジャースのムーキー・ベッツ内野手は150万人、フレディ・フリーマン内野手は68万3000人。また、エンゼルス時代に「トラウタニ」として注目されたマイク・トラウト外野手は228万人。大谷の数字の凄さが際立っている。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 13:13
サヨナラ負けに…レッズ放送席は長い沈黙に包まれた
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
球場熱狂の裏で、放送局は静まり返っていた。レッズは19日(日本時間20日)、敵地でのドジャース戦に敗れた。延長10回にアレクシス・ディアス投手が大谷翔平投手にサヨナラ打を許し3連敗となった。打たれた瞬間「バリースポーツ・シンシナティ」の放送席は長い沈黙に包まれた。
ナ・リーグ中地区最下位に沈むチームは、1勝2敗でドジャースとのカード最終戦を迎えた。先発したハンター・グリーン投手が6回1/3を投げて2失点と試合を作ったが、ドジャース投手陣の前に打線が繋がらなかった。
延長10回には、2死一、二塁から大谷にサヨナラ打を許した。レッズ地元放送局「バリースポーツ・オハイオ」の実況、ジョン・サダック氏は「ライトへライナー。ヘイワードがホームへ」と淡々と状況を伝える。「レッズは負けました」と話す声は落胆に満ちていた。
その後、歓喜の輪を作るドジャースナインを見つめながら24秒間沈黙。サダック氏は「(ドジャースが)サヨナラ勝ちです」となんとか言葉を紡いだが、またも15秒間誰も喋らなかった。
レッズの選手たちがグラウンドを引き上げる映像が映されると、解説のクリス・ウェルシュ氏が口を開き「タフな敗戦ですね。10回の表に(得点する)チャンスがありましたが、得点できずショウヘイ・オオタニがまた(難局を)切り抜けました」と渋々語った。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 12:34
首位・阪神は20日、1・5ゲーム差の2位・広島との首位攻防の3連戦(21日〜、マツダ)へ向けて、甲子園で投手指名練習を行った。同カードで先発が予定されている村上、大竹、西勇と、才木が参加。それぞれがキャッチボールなどで汗を流した。
21日の初戦に先発予定の村上は、広島戦の登板が早くも今季4度目となる。前回対戦した7日こそ、7回5安打2失点(自責点0)で敗戦投手となったが、ここまでの対戦成績は3試合で2勝1敗、防御率0・39と相性がいい。
「この前は負けましたけど、そこまで嫌な感じはないので。4回目で向こうも自分のこと分かっていますし、こっちも向こうのバッターのことを何回も対戦して分かってきているので、そこをしっかり自分たちも使いながらやっていけたらなと思います」。今回もここまで3試合で投げ合ってきた床田との対戦が予定されているが、3勝目へ気合を入れた。
2024年05月20日 12:15
粘った末に右前打…指揮官も「打てる球を振っている」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦で移籍後初のサヨナラ打を放った。
2024年05月20日 11:58
● ブレーブス 1−9 パドレス ○
<現地時間5月19日 トゥルイスト・パーク>
パドレスのダルビッシュ有投手(37)がブレーブス戦に先発し、7回99球、2安打無失点、9奪三振の快投で今季4勝目。野茂英雄、黒田博樹に次いで史上3人目の日米通算200勝(米国107勝、日本93勝)を達成した。
ダルビッシュはナ・リーグ 東地区2位のブレーブス相手に2安打しか許さず、4回からは4イニング連続三者凡退に抑える好投を披露。ディラン・シース(5勝)に次ぐ4勝目を記録し、防御率は2.08に良化した。
これまでに日米通算200勝を達成したのは、野茂英雄氏(201勝)と黒田博樹氏(203勝)の2人のみ。今季20年目のダルビッシュはNPBで93勝、MLBでは107勝で通算200勝を達成した。
2024年05月20日 11:21
7回2安打無失点で4連勝、日米通算200勝は野茂英雄と黒田博樹に次ぐ大記録
■パドレス 9ー1 ブレーブス(日本時間20日・アトランタ)
パドレスのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地で行われたブレーブス戦に先発し、史上3人目の日米通算200勝を達成した。試合後のインタビューでは「NHKさんが生中継、大谷くんのやつをやめてまでやってくださっているので、今日で何とか決めたかったという気持ちはありました」と語った。
本来は18日(同19日)の同戦に先発予定だったが、悪天候のため中止となってスライド登板。初回から3点の援護をもらってマウンドに上がると、2死からオズナに左二塁打を許したが、オルソンから空振り三振。2回、3回も走者を許しながら無失点に抑えると、4回からは4イニング連続でパーフェクトに封じた。
日米通算200勝は野茂英雄(日78勝+米123勝)、黒田博樹(日124勝+米79勝)に次ぐ大記録。それでも「特に実感はないんですけど、このアトランタでいいピッチングができて、明日はダブルヘッダーの中で7イニング投げれらて良かったと思います」と、自身の快挙よりもチームのために投げたことを明かした。
先発予定がずれたにも関わらず、NHKは緊急生中継。大谷翔平投手が出場したドジャース-レッズ戦は放送されなかった。「NHKさんが生中継、大谷くんのやつをやめてまでやってくださっているので、今日で何とか決めたかったという気持ちはありました」と、ユーモアを交えながらも謙虚な言葉が飛び出した。
NPBでは日本ハムで93勝、メジャーでは4球団で計107勝。「プロに入った時に色々あって、その中でファイターズとファイターズファンの方々が自分を優しく育ててくださったので、それがやっぱり自分の元になっているというか。その感謝を忘れずにずっとやっています」と改めて感謝の気持ちを伝えていた。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 11:18
レッズの地元放送局も大谷の一打を称賛
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
最後の最後に、痛恨の一打を許してしまった。ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、同点の延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。レッズの地元放送局も、相手主砲の一打を称賛するしかなった。
大谷は同点の延長10回、2死一二塁からレッズの守護神、アレクシス・ディアス投手から右翼へ痛烈なサヨナラ打を放った。16日(同17日)から始まったレッズ4連戦の最後を締めくくり、敵地にも強烈なインパクトを残した。
放送局「バリースポーツ・オハイオ」の中継終了後のコーナーでは、アナウンサーのアニー・セイボ氏は「このシリーズ、そこまで10打数1安打だったショウへイ・オオタニがサヨナラ打でしたね」と試合を振り返った。レッズOBのサム・レキュア氏は「レッズ投手陣はオオタニにいい対処をしていたと思ったが、ショウへイが仕事をやり遂げた」と褒め称えた。
ディアスとの対戦では初球のフォーシームを見逃し、そこからフォーシームを2球ファウルに、1ボールのあとのスライダーをまたカットし、最後は内角低めの直球を弾き返した。「あの打席は0-2と追いこんでいたのに、1球が全てを変えた」と、試合を決めた一打を分析した。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 11:06
7回2安打無失点で4連勝、日米通算200勝は野茂英雄と黒田博樹に次ぐ大記録
■パドレス 9ー1 ブレーブス(日本時間20日・アトランタ)
パドレスのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地で行われたブレーブス戦に先発登板し、史上3人目となる日米通算200勝を達成した。
2024年05月20日 10:49
今年は前DeNA監督ラミレス氏がGM務めるアジアンブリーズでプレー
前広島の中村来生(らいせい)投手が20日、都内で会見し、マーリンズとのマイナー契約締結を発表した。昨季限りで広島から戦力外通告を受け、今年は米アリゾナ州を拠点にMLB、メキシコ、韓国などのチームと対戦するトラベリングチーム「アジアンブリーズ」でプレーしていた。
中村は「凄い環境でチャレンジする場を与えてくださったマイアミ・マーリンズ、アジアンブリーズの関係者の皆さん、カープを自由契約になった時に、応援メッセージで背中を押してくれたカープファンの皆さんに感謝したいです」と意気込んだ。
前DeNA監督で、アジアンブリーズのGMを務めるアレックス・ラミレス氏も同席。「マーリンズは育成に長けている球団。中村は素晴らしいポテンシャルを持っている」と話した。
21歳右腕の中村は、富山・高岡第一高から2021年育成ドラフト3位で広島入りしたが、支配下登録されないまま、わずか2年間で戦力外となった。190センチの長身から投げ下ろす、2400回転を超えるストレートが持ち味で、今年はアジアンブリーズで6試合6回無失点と好投していた。
オンラインで参加したマーリンズのオズ・オカンポGM補佐は「ライセイはドミニカ共和国でのサマーリーグ(ルーキーリーグ)でスタートすることになる。彼には長身、長い手足、素晴らしいストレートがあり、身体能力も高い。腕の振りも速く、球速はまだ伸びると思う」と素材を評価した。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 10:19
移籍後初のサヨナラ打、「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」でメジャートップに浮上した。19日(日本時間20日)に本拠地で行われたレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、移籍後初のサヨナラ打。米データサイト「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした。
同点で迎えた10回2死一、二塁で、相手守護神のディアスと対戦。追い込まれたがファウルで粘ると、6球目の内角低めフォーシームを捉えた。一、二塁間を破ると、二塁走者のヘイワードが生還。笑顔でチームメートとハイタッチすると、大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。球場は大歓声に包まれた。
MVP争いでも重要な要素になっているWAR。守備をしない分だけ減点となる指名打者は不利とされている。シーズンの65%以上をDHで出場した選手の歴代最高は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した7.0。大谷は今季48試合で3.1をマークしており、162試合に換算すると10.4で歴代最高を更新するペースだ。
また、指名打者を主戦場でMVPに輝いた選手は誰ひとりとしていない。マルティネスが打率.356、29本塁打、OPS1.107を記録した1995年には、打率.300、39本塁打、OPS.963のモー・ボーンがMVPを受賞している。大谷と同じ3.1で並ぶのは、自身の直前を打つムーキー・ベッツ。どのような争いになるだろうか。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 10:10
「1人でもそういう人が増えて、元気に生活できれば」
スタンドがピンク色に染まった3日間、ソフトバンク・中村晃外野手は特別な思いを抱きながらプレーしていた。17日から19日に本拠地みずほPayPayドームで行われた西武戦は、「ピンクフルデー」として開催した。「タカガールデー」から昨季、名前を変え、球団にとって意義あるイベントになっている。
2024年の「ピンクフルデー」初戦となった17日の試合、ホークスは6-2で快勝した。山川穂高内野手、近藤健介外野手の本塁打が飛び出した一戦で、先制点を生み出したのは中村晃のバットだった。2回1死三塁で三遊間を破る技ありの左前適時打。「追い込まれていたんで、なんとかバットに当てて、どこかに飛んでくれればいいなって、そういう感じです」。必死の思いで放った一打だった。
この「ピンクフルデー」は2006年、若い女性ファンを開拓することを目指した「女子高生デー」として始まった。2014年には女性ファンを対象にした「タカガールデー」に名前を変え、2023年には対象を女性ファンに限らない「ピンクフルデー」になった。全ファンを対象にした名称へと変更する際にも、「ピンク」のテーマカラーを変えなかったのには、大きな意味がある。それが「ピンクリボン運動」の取り組みだ。
「ピンクリボン運動」は乳がん検診の受診、早期発見を啓発、推進する取り組みだ。かつて選手、コーチとしてホークスに在籍していた鳥越裕介氏が2008年に愛妻を乳がんで亡くした。自分のように悲しく、辛い思いをしてほしくない、との思いを持ち、鳥越氏が球団に活動を持ちかけたことで、この「ピンクリボン運動」の取り組みをイベントに取り入れるようになった。
イベント期間中は検診バスによる乳がん検診が実際に実施されたり、ピンクリボン運動を呼びかけるために、選手が「ピンクリボンユニホーム」を着用、球場の装飾、審判のユニホーム、グラウンド上のベースなどもピンクになり、さまざまな取り組みで検診の受診、早期発見を呼びかけてきた。鳥越氏が先頭に立って行ってきた活動は、同氏がホークスを退団した後の2018年から、中村晃が活動を引き継いだ。
今年は初めて3試合が「ピンクフルデー」として開催され、球団としてもその規模を拡大させていっている。中村晃は「年々、規模を大きくしてくれていますし、お客さんもたくさん来てくれている。そういう中で、少しでも検診に行ってもらえるように呼び掛けられればいいのかなと思います」という。そして今年、鳥越氏と中村晃にうれしい知らせも届いた。
「検診を受けて早期発見できた人がいたっていう話を鳥越さんから連絡をいただいて聞きました。本当に良かったな思いますし、その人は元気に生活しているということで、発見が早ければ助かる病気なので、早く見つけて、1人でも多く元気になれればいいと思います。1人でもそういう人が増えてくれれば、元気に生活できれば、いいのかなと思います」
「ピンクフルデー」の取り組みの中で、乳がんの早期発見に繋がり、治療できた人が実際にいたのだという。中村晃が願うのは、この活動がもっと広まり、多くの女性が乳がんの検診を受診してくれるようになることだ。
「鳥越さんから声をかけてくれたので、自分もそういう活動をして、(後輩が)受け継いでいってくれればいいのかな、と。僕の後にも誰かに託して、またそういう活動がずっと続くようにしていきたいなとは思います」。鳥越氏から中村晃へと受け継がれてきた願い。ホークスファンだけでなく、多くの野球ファン、そして全ての女性に届いてほしい。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)