2024年05月09日 17:41
プロ野球パ・リーグ公式戦「楽天―オリックス」が8日、秋田市のこまちスタジアムで行われた。 秋田県北秋田市出身の中嶋聡監督が率いるオリックスは、金足農出身の吉田輝星投手が七回から凱旋(がいせん)登板。県都での一戦にスタンドを埋めた約1万4000人は興奮に包まれた。楽天が4―1で勝利した。 金足農エースだった吉田投手は、「金農旋風」を巻き起こした2018年夏の甲子園準優勝の立役者。同年のドラフト会議で日本ハムから1位指名を受け、23年シーズン終了後にオリックスに移籍した。 この日の試合前に報道陣の取材に応じた吉田投手は、秋田で公式戦が開催されることを知ったシーズン前のキャンプで、中嶋監督から「頑張ろうな」と声を掛けられたと明かした。 朝から小雨がぱらつく肌寒い天気だったが、「(本拠地の)大阪はもう暑いので、秋田らしい気候で帰ってきたと実感した」と笑顔を見せた。 オリックスでは開幕から一軍の中継ぎとして活躍中だ。「いい場面で投げさせてもらっている。秋田でも気持ちのこもった投球をしたい」と張り切っていた。 弟は金足農の大輝選手(2年)で、同校は10日開幕の第72回春季東北地区高校野球県大会に出場する。「夏の甲子園に出場したら、差し入れをしてあげたい」とエールを送った。 この日の試合では2点ビハインドの七回に登板。スタンドではファンが「おかえり」と書かれた応援ボードを掲げるなどして歓声を上げていた。 スタンドには金足農の教員たちも駆けつけた。小林晃教諭は「教え子が立派な姿になって地元に戻ってきてくれて誇らしい」と話していた。柳葉さん投球披露 試合前には、俳優の柳葉敏郎さん(63)が投球を披露した。柳葉さんは、ファンだという巨人の長嶋茂雄終身名誉監督の背番号「3」が入った楽天のユニホーム姿で登場。大きく振りかぶって放った白球がノーバウンドでミットに吸い込まれると、スタンドから大きな拍手が起きた。柳葉さんは「ほっとした。90点ぐらいかな」と振り返った。 また、秋田市内の小学生が楽天選手と交流する企画もあり、児童らはバックネット裏から練習を見学した後、則本昂大投手と茂木栄五郎選手に質問するコーナーに参加。「好きな食べ物は」と聞かれた則本投手は「きりたんぽ」、茂木選手は秋田銘菓の「金萬」と答えて児童らを沸かせた。 親子で参加した秋田市立中通小の1年生(6)は「則本投手がかっこよかった。選手と話すことができて楽しかった」と笑顔だった。 オリックス側のグッズ売り場には吉田投手のコーナーが設けられ、キーホルダーとタオルを購入したにかほ市の男性は「吉田投手は秋田の星。中嶋監督の采配にも期待したい」と話していた。
2024年05月20日 10:19
移籍後初のサヨナラ打、「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」でメジャートップに浮上した。19日(日本時間20日)に本拠地で行われたレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、移籍後初のサヨナラ打。米データサイト「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした。
同点で迎えた10回2死一、二塁で、相手守護神のディアスと対戦。追い込まれたがファウルで粘ると、6球目の内角低めフォーシームを捉えた。一、二塁間を破ると、二塁走者のヘイワードが生還。笑顔でチームメートとハイタッチすると、大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。球場は大歓声に包まれた。
MVP争いでも重要な要素になっているWAR。守備をしない分だけ減点となる指名打者は不利とされている。シーズンの65%以上をDHで出場した選手の歴代最高は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した7.0。大谷は今季48試合で3.1をマークしており、162試合に換算すると10.4で歴代最高を更新するペースだ。
また、指名打者を主戦場でMVPに輝いた選手は誰ひとりとしていない。マルティネスが打率.356、29本塁打、OPS1.107を記録した1995年には、打率.300、39本塁打、OPS.963のモー・ボーンがMVPを受賞している。大谷と同じ3.1で並ぶのは、自身の直前を打つムーキー・ベッツ。どのような争いになるだろうか。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 10:10
「1人でもそういう人が増えて、元気に生活できれば」
スタンドがピンク色に染まった3日間、ソフトバンク・中村晃外野手は特別な思いを抱きながらプレーしていた。17日から19日に本拠地みずほPayPayドームで行われた西武戦は、「ピンクフルデー」として開催した。「タカガールデー」から昨季、名前を変え、球団にとって意義あるイベントになっている。
2024年の「ピンクフルデー」初戦となった17日の試合、ホークスは6-2で快勝した。山川穂高内野手、近藤健介外野手の本塁打が飛び出した一戦で、先制点を生み出したのは中村晃のバットだった。2回1死三塁で三遊間を破る技ありの左前適時打。「追い込まれていたんで、なんとかバットに当てて、どこかに飛んでくれればいいなって、そういう感じです」。必死の思いで放った一打だった。
この「ピンクフルデー」は2006年、若い女性ファンを開拓することを目指した「女子高生デー」として始まった。2014年には女性ファンを対象にした「タカガールデー」に名前を変え、2023年には対象を女性ファンに限らない「ピンクフルデー」になった。全ファンを対象にした名称へと変更する際にも、「ピンク」のテーマカラーを変えなかったのには、大きな意味がある。それが「ピンクリボン運動」の取り組みだ。
「ピンクリボン運動」は乳がん検診の受診、早期発見を啓発、推進する取り組みだ。かつて選手、コーチとしてホークスに在籍していた鳥越裕介氏が2008年に愛妻を乳がんで亡くした。自分のように悲しく、辛い思いをしてほしくない、との思いを持ち、鳥越氏が球団に活動を持ちかけたことで、この「ピンクリボン運動」の取り組みをイベントに取り入れるようになった。
イベント期間中は検診バスによる乳がん検診が実際に実施されたり、ピンクリボン運動を呼びかけるために、選手が「ピンクリボンユニホーム」を着用、球場の装飾、審判のユニホーム、グラウンド上のベースなどもピンクになり、さまざまな取り組みで検診の受診、早期発見を呼びかけてきた。鳥越氏が先頭に立って行ってきた活動は、同氏がホークスを退団した後の2018年から、中村晃が活動を引き継いだ。
今年は初めて3試合が「ピンクフルデー」として開催され、球団としてもその規模を拡大させていっている。中村晃は「年々、規模を大きくしてくれていますし、お客さんもたくさん来てくれている。そういう中で、少しでも検診に行ってもらえるように呼び掛けられればいいのかなと思います」という。そして今年、鳥越氏と中村晃にうれしい知らせも届いた。
「検診を受けて早期発見できた人がいたっていう話を鳥越さんから連絡をいただいて聞きました。本当に良かったな思いますし、その人は元気に生活しているということで、発見が早ければ助かる病気なので、早く見つけて、1人でも多く元気になれればいいと思います。1人でもそういう人が増えてくれれば、元気に生活できれば、いいのかなと思います」
「ピンクフルデー」の取り組みの中で、乳がんの早期発見に繋がり、治療できた人が実際にいたのだという。中村晃が願うのは、この活動がもっと広まり、多くの女性が乳がんの検診を受診してくれるようになることだ。
「鳥越さんから声をかけてくれたので、自分もそういう活動をして、(後輩が)受け継いでいってくれればいいのかな、と。僕の後にも誰かに託して、またそういう活動がずっと続くようにしていきたいなとは思います」。鳥越氏から中村晃へと受け継がれてきた願い。ホークスファンだけでなく、多くの野球ファン、そして全ての女性に届いてほしい。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
2024年05月20日 10:01
◆ 開幕は二軍スタート
ロッテの菊地吏玖は開幕二軍スタートも、5月4日に一軍昇格すると、ここまで2試合に登板している。
2月の練習試合では4試合・4回2/3を投げて、7失点だったが、失点したのは2月21日の中日との練習試合のみで他の3試合は無失点。オープン戦も1試合の登板だったが、3月5日のDeNA戦、2回を投げて被安打0、2奪三振、0与四球、無失点という投球内容だった。
開幕をファームで迎えたが、一軍の実戦で「しっかり自分のピッチングができれば、歯が立たないとかはないなと思ったので、おそらく歯が立たない感情になっていたら、色々迷っていたかもしれない。そういうわけじゃないので、色々クリアにしてできているかなと思います」と自信を持って投げることができた。
ファームでは「三振をしっかり取るというところは念頭においてやってきている。しっかり、3球以内で追い込んで、そこからきっちり1球で仕留めるのをやっていますね」と“奪三振”にこだわり過ごした。
一軍の練習試合、オープン戦での登板を経て、一軍で投げるにあたって必要と感じたからだろうかーー。
「そうですね、やっぱり僕みたいなピッチャーは三振を取らないと上で抑えていけないと思いますし、三振を取れないと球数もかさんでしまう。そのぶん、シーズン後半になったりとか、長い目で見たときに球数が多くなってしまったら、息も短くなってしまう。そこは1日でも早く仕留め切れるピッチャーになりたいなと思います」。
石垣島の紅白戦から「自分が課題に思っている部分が、セット以降のところ。そこでテンポよくたくさん投げたほうが修正も聞きやすいですし、その辺を考慮して、今後もワインドアップに戻すことを視野に入れつつ今はセットでやっている感じです」としばらくは走者がいない時もセットポジションでの投球を続けていたが、3月22日のヤクルト二軍戦から「そこもある程度落ち着いてきたので、いいかなというところで、はい」と走者がいないときは振りかぶって投げる形に戻した。
「今続けている取り組みを継続してやっていきながら、体調も整えながら呼ばれたらいつでも行けるように準備していきたいと思います」。ファームで11試合・10回2/3を投げ、0勝1敗、防御率0.84と結果を残し、5月4日に一軍昇格を果たした。
◆ 今季初登板で西武・中村に一発
5月6日の西武戦で今季初登板を果たす。8−0の9回に登板した菊地は、先頭の中村剛也にオールストレート勝負で挑むも、6球目のストレートをレフトスタンドに運ばれた。
「カウント不利になってしまうと真っ直ぐに頼るしかなくなってしまってということがあって、結局最後も真っ直ぐ1、2、3で運ばれています。ただ、1ストライクから1球取って、その後2ストライク目で中村さんも真っ直ぐ100%で振ってくる中で真っ直ぐで空振りを取れた。球界で活躍している選手を真っ直ぐ狙いで真っ直ぐで空振りを取れたというのは、自分の真っ直ぐを投げられれば空振りを取れるんだと。自信にはなったので、そこは課題もありつつ、収穫もあったと思います」。
ファームでは“3球以内で追い込む”ことを心がけて投げていたが、「そこはマリンが風強くて、その辺が影響しつつ、そこに対応しきれなかった。中村さんもそうですし、結構不利なカウントになることが多かった。まだまだ勇気を出して、ゾーンに強く投げることをもっとやっていかないといけないなと思いました」と課題を口にした。
変化球に関しても「まだゾーンに投げているだけであったりとか、決まって欲しいところで決めきれていないところが多かった。まだまだだと思います」と反省。
中村に一発を浴びたが、1回を1失点に抑え、試合を締めた。吉井理人監督は試合後、この日の菊地の投球に「出鼻をくじかれたんですけど、最後は抑えてくれてよかった」と振り返った。
翌7日の試合前練習中には、小野晋吾投手コーチと振り返りを行なっている場面があった。
「昨日(5月6日)中村さんのところの状況だったり、心理的なところの話とか、その辺で収穫があったところもあるし、課題がどうしようもない課題ではなくて、ちゃんと潰せる次に繋がる課題だった。その辺は経験できてよかったんじゃないかなと思います」。
今季初登板を経て、一軍で結果を残すために「不利なカウントを作らないというところがしっかりできれば、バッターも迷って、真っ直ぐも通りやすくなると思いますし、変化球も打ち取りやすくなるところが出てくると思うので、しっかりと少ない球数で有利なカウントを作っていくのが大事かなと思いました」と話した。
「昨日(5月6日)で一軍のマウンドに上がる時の自分はどういうふうになるのかというのも、だいたいわかったので、その辺は次以降よりバッターに向かっていってやるべきことがよりクリアになった状態で行けるんじゃないかなと思います」。
◆ 吉井監督から教わったフォーク
今季2度目の登板となった5月10日の日本ハム戦では3−6の8回に登板し、1回・13球を投げ、0被安打、2奪三振、1与四球、無失点に抑えた。この日は先頭の代打・レイエスに対して、2ストライクから空振り三振を仕留めた129キロフォークがストライクゾーンからボールゾーンに良い落ちを見せた。
フォークの軌道が変わったように見える。菊地本人も「変わったと思います。前日に吉井さんから教えてもらったフォークです。教えてもらって投げて次の日の練習でキャッチボールで投げて、感触が良くていざブルペンで投げてマウンドで投げても感触が良かった。いい感じかなと思います」と好感触。
これまでの取材で決め球に関しては「その日にいいものを使っていこう」と話していたが、フォークを決め球にしてもいいのではないかと感じた。菊地本人はどう思っているのだろうかーー。
「ああいうふうに毎回落ちてくれれば、バッターもおそらく警戒して真っ直ぐ取りやすくなったり、他の球種が取りやすくなるというのはあると思います。あのボールで空振りを誘ってというのもできると思う。あれは決め球で確立していきたいなと思います」。
5月10日の登板を最後に一軍登板がない。現状では点差のついた場面での登板がメインとなりそうだ。「大量リードしている場面ですとか、そういうところでの登板がまだ主になるので、ズルズルいって結果ゼロではなくて、3人ですっきりと打ち取ってゼロというところを目指していければいいのかなと思います」。与えられたポジションで結果を残して、一軍で居場所を掴みたい。
取材・文=岩下雄太
2024年05月20日 10:00
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏が、巨人・吉川尚輝について言及した。
2024年05月20日 10:00
米大リーグ・ジャイアンツをFAとなり5年ぶりに古巣DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)を、献身的な職人が支えている。福本誠打撃投手(47)だ。筒香が渡米する前の2015年からフリー打撃でパートナーを務め、帰国後も2人の絆は不変だ。
滞空時間の長い放物線を、5年ぶりに見届けた。福本氏は特別な感慨を抱いていた。日本球界復帰戦となった5月6日のヤクルト戦(横浜)で、筒香がいきなり放った決勝3ラン。自分のことのようにうれしかった。
2019年オフの渡米直前。2人だけの約束を交わしていた。
「僕が日本に戻ってきたとき、また投げてください」
言葉には、筒香の感謝と敬意が込められていた。意気に感じた福本氏は、「また投げられるようにしておくね。帰ってくるまでバッピをやめないから」。こう宣言して海の向こうへ送り出した。
筒香が福本氏を打撃投手に指名したのは、レギュラーを獲得した翌年の2015年。以降、一貫してパートナーシップを築いてきた。16年にリーグ本塁打王を獲得し、侍ジャパンの主砲としても活躍するなどトッププレーヤーに成長した筒香の軌跡は、福本氏との歩みと重なっている。
筒香は同氏について「ボールに品があります。自分の調整がしやすいです」と絶大な信頼を口にする。要望に応じたコースへの正確無比な球筋。ストレスなく打撃練習に臨むには、双方のあうんの呼吸が欠かせない。
11年から打撃投手を務める福本氏は、現役時代は内野手。抜群の制球力が買われて現職に就いた経歴の持ち主だ。21年の東京五輪では侍ジャパンの打撃投手として“招集”され、金メダル獲得に貢献するなど、長年の経験値から信頼する打者は多い。
また、常に同じ人間が投げることは、自身のその日の状態やコンディションなど、変化に気付いてもらいやすいというメリットもある。微細な感覚の違いにも敏感な筒香は「福本さんに『どうですか』と聞くこともあります」。福本氏も「一流選手なので」と、いつでも質問されてもいいように「変化」を察し、神経を研ぎ澄ませている。
5年前の約束どおり、コンビが復活した。渡米前から、リクエストは決まって「アウトコースを中心に投げてください」。左方向への打球の質が好不調のバロメーター。外角の球を逆方向に強く打つことで、日々の感覚を肌身で確認している。帰国後も変わらずそのルーティンをベースにする一方で、時にインコースへの要望も。福本氏は「これからここを攻められる、というのもあると思う」とアプローチの変化を感じ取っている。
一流打者でありながら、裏方やスタッフへの気遣いを欠かさない筒香。背番号25を継承し、師と仰ぐ村田修一氏(現ロッテ打撃コーチ)が、スタッフに感謝の気持ちを持つ姿を常に見てきたのも大きいようだ。福本氏は「僕自身も育てられたという特別な思いがあります。筒香が現役を全うするまで投げ続けたい。そんな思いでいます」とその存在を励みとしている。
打撃投手とは繊細な仕事。故障と隣り合わせで、選手同様に日々、ケアを欠かさない。裏方のプロフェッショナルは、筒香の最高のパフォーマンスをサポートするため、腕を振り続ける。(デイリースポーツ・福岡香奈)
◇福本 誠(ふくもと・まこと)1976年7月14日生まれ、47歳。東京都出身。現役時代は内野手。法政二から法大を経て98年度ドラフト4位で横浜(現DeNA)に入団。プロ通算55試合に出場し84打数21安打、打率.250。2006年に現役引退、球団職員となり11年から打撃投手。
2024年05月20日 09:41
2020年以来2度目のサヨナラ打、4打数2安打で首位打者にも再浮上した
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が放った劇的打に、放送席も大絶叫で応えた。19日(日本時間20日)に本拠地で行われたレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、移籍後初のサヨナラ打。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で実況を務めたスティーブン・ネルソン氏は「声が割れています!」と叫んだ。
同点で迎えた10回2死一、二塁で、相手守護神のディアスと対戦。追い込まれたがファウルで粘ると、6球目の内角低めフォーシームを捉えた。一、二塁間を破ると、二塁走者のヘイワードが生還。笑顔でチームメートとハイタッチすると、大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。球場は大歓声に包まれた。
ネルソン氏は興奮した様子で「試合を決めた!」と実況。解説を務めたエリック・キャロス氏は「試合を観戦し続けたファンに応えました。4年ぶりですが、これからはもっと見ることができるでしょう」と続けた。ネルソン氏は「ドジャースが勝利! (私の)声が割れています!」と絶叫で盛り上げた。
サヨナラ打は、エンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目。4打数2安打1死球1打点で打率.353とし、リーグトップに再浮上した。球場には5万2656人の観客が詰めかけ、6度目の満員。4回にパヘスの2ランで先制。7回に追いつかれたが、大谷のサヨナラ打で3連勝を飾った。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 09:35
● カージナルス 3−11 レッドソックス ○
<現地時間5月19日 ブッシュ・スタジアム>
セントルイス・カージナルスが大敗を喫し、今季初のスイープならず。ラーズ・ヌートバー外野手(26)は「2番・右翼手」でフル出場し、5号本塁打を放った。
カージナルスは初回、昨季まで所属していた3番オニールに11号ソロを浴び、先制点を献上。その後も失点が続き、4回表終了時で4点を追う厳しい立ち上がりとなった。
4回裏には、ヌートバーがカード初戦以来、2試合ぶりとなる5号ソロを放つも、直後の5回表に再び2失点。6回表には4番ディバースに5戦連発となる9号2ランを浴びるなど3点を追加され、最終的に14安打、11失点。今季初のスイープ成功のかかる試合を落とし、借金6となっている。
この試合のヌートバーは4打数1安打、1本塁打、1打点、1三振という内容。4試合連続安打を記録し、この間6安打、5打点をマーク。今季成績は打率.218、OPS.734となっている。
2024年05月20日 09:21
4打数2安打1四球1打点の活躍で打率.353とし、コントレラスを抜いた
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が首位打者に再浮上し、リーグ8冠とした。
2024年05月20日 09:00
ドジャースでは初のサヨナラ打…試合後の一問一答「自分の仕事を」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目となった。4打数2安打1四球1打点で打率は.353に上昇。チームは3連勝を飾った。試合後の一問一答は以下の通り。
――ドジャース初のサヨナラヒットでした。
「ああいう状況で打てたことが、次の打席、明日以降にもつながると思うので、素晴らしい瞬間だったと思います」
――今週末はスペシャルだった。
「はい。特別な週末だったかなと。ボブルヘッドデーでは打てなかったので。それ以降もしっかり打ちたいなと思っていたので。こういう形で打ててよかったと思います」
――最後の打席の考えは。
「本当に長打ではなくて、単打を打つスタイルというか、そういうバッティングだったので、良い結果になってよかったです」
――厳しいコースだった。
「初球も良いところでしたけど、そこは見送ってよかったのかなと。その前のスライダーだったりとか、そこらへんをしっかりファウルにできていたのが良い結果につながったのかなと思います」
――冷静だった。
「ゾーンの確認だけしないといけないので、毎打席どういう状況でもそれだけは徹底して。それができてれば良い結果でつながるんじゃないかなと思います」
――タイブレークで8番から始まった。
「僕の前で終わるなら、それはそれで良いことなので。それで良いかなと思いました。まわってきたので、自分の仕事、自分のバッティングをしっかりしたいなと思いました」
――率を残せている。
「基本的にはどの打席も、基本的なことは変わらない。ボール球を振らずにストライクを振っていくという作業自体は変わらない。その状況、状況に合ったバッティングはあると思うので、その状況に合ったバッティングをできれば必然的に率も残ってくるのではないかなと思います」(Full-Count編集部)
2024年05月20日 09:00
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏が、DeNA・蝦名達夫の打撃について言及した。
田尾氏は蝦名について「彼ともバッティングの話をさせてもらいましたけど、何かをつかんだねと話したら、“掴みました”という感じになりましたからね。掴まないと結果を残せないですよ。一つはボールをしっかり呼び込んで見極めて振るということができ出したということですね」と評価した。
蝦名は同日に行われた巨人戦の第2打席に死球を食らったが、田尾氏は「蝦名というバッターが手強いなというバッターになってきたということですよ」と分析。蝦名はここまで16試合に出場して、打率.328、1本塁打、6打点の成績を残している。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月20日 08:52
延長10回に6球目を右前にサヨナラ打「チームメートから水を浴びていたね」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦の延長10回に移籍後初のサヨナラ打を放った。4打数2安打1死球1打点で打率は.353。試合後、デーブ・ロバーツ監督は「素晴らしかったよ。チームメートから水を浴びていたね。素晴らしい打席だった」と賛辞を惜しまなかった。
劇的な一打は同点で迎えた10回2死一、二塁。ディアスから粘った6球目の内角球を鋭く振り抜いた。右翼へのサヨナラ打でグラウンドで大喜び。チームメートから手荒い祝福を受けた。サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目となった。
試合後、指揮官は「何球か低めのボールを見逃して、ディアスのシンカーを引っ張ってヒットにした」と振り返り、「大きい一打だった。私たちの(チームでの)最初のサヨナラはエキサイティングだった」。チームはこれで3連勝。貯金が15となった。
大谷はシーズン序盤、得点圏で打てない日々が続き、ロバーツ監督からも「ストライクゾーンをコントロールしないといけない」と言われていた。その得点圏で期待に応える一打。「ショウヘイは他の選手よりストライクゾーンをカバーできるけど、この4週間彼のストライクゾーンがとても不変的で、打てる球を振っている」と冷静に評価した。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 08:41
○ ドジャース 3x−2 レッズ ●
<現地時間5月19日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースが延長戦を制して3連勝。
2024年05月20日 08:29
2020年以来2度目のサヨナラ打…首位打者にも再浮上
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、同点の延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。試合後には報道陣の取材に対応し「ああいう状況で打てたことが次にも、明日以降にも繋がるかと思うので、素晴らしい瞬間だった」と喜びを口にした。
同点で迎えた10回2死一、二塁では5番手のアレクシス・ディアス投手と対戦し、3球ファウルで粘るなどカウント1-2からの6球目を右翼へのサヨナラ打とした。「スライダーだったりとか、そこらへんをしっかりファウルにできていたのが良い結果につながったのかなと思います」。満員のスタンドは大熱狂。チームメートからは水をかけられるなどの祝福を受けた。
サヨナラ打はエンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目となった。「長打ではなくて、単打で打つスタイルというかそういうバッティングだったのでいい結果になったのでよかった」と振り返った。
初回1死の第1打席は空振り三振。3回2死一塁の第2打席は左飛に倒れた。5回2死二塁の第3打席は今季初の死球。8回先頭の第4打席では一、二塁間へのゴロで激走し、内野安打をもぎ取った。
4打数2安打1四球1打点で打率は.353に上昇。ウィリアム・コントレラス捕手(ブルワーズ)は無安打で打率は.341に下落。大谷がリーグトップに再浮上した。「どの打席も、ボール球を振らずにストライクを振っていくという作業自体は変わらない。その状況に合ったバッティングをできれば必然的に率も残ってくるのではないかなと思います」と好調の理由を語った。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 08:10
「息ができなかった」大谷に始球式をプレゼントされたアルバートくん
少年にとっては夢のような出来事だった。16日(日本時間17日)にドジャースタジアムで行われたレッズ戦前、アルバート・リーくんは大谷からサプライズで始球式での登板とスイートルームでの観戦をプレゼントされた。球団が行ったインタビューでは「衝撃だったよ」と振り返った。
13歳のアルバートくんは生後3日で心臓病と診断され、生後13日目で手術。その後も数年かけて、2度の心臓手術と腹部手術を1度受けていた。この日の試合前に会見場に招待されると、突然大谷が登場。「今日は来てくれてありがとう。今日君は始球式を投げるんだよ。 オッケー?」と、この後始球式を行うことを告げられた。
ドジャース公式X(旧ツイッター)は、17日(同18日)にアルバートくんのインタビュー動画を公開。「衝撃だったよ。喋れなかったんだからね。10秒間くらい息ができなかったんだ。彼に会うのは初めてだったからね」と振り返った。
その後は目の前でユニホームにサインを書いてもらい、サインボールなどもプレゼントされ、一緒に記念撮影も行った。終始驚いた表情だったアルバートくんは「(その場で)サインをしてくれた。始球式のためにボールを渡してくれたんだ。これは一生に一度のチャンスだったよ。ビックリするよね。お母さんや、今回僕のために動いてくれた人すべてに感謝しているんだ」。少年にとっては忘れられない一日になった。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 08:08
◆ 大谷翔平が4年ぶりサヨナラ安打
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)が現地時間19日のレッズ戦に「2番・指名打者」でフル出場。10回裏にサヨナラ安打を放った。
レッズ先発は速球平均158キロの右腕グリーン。初回の第1打席は、カウント1-2から外角高めのフォーシームに振り遅れ、空振り三振を喫した。
3回裏、二死一塁で迎えた第2打席はカウント1-1から外角高めのスプリットを打ち上げ、平凡な左飛に終わった。
1点リードの5回裏、二死二塁で迎えた第3打席はカウント0-2から内角低めのスライダーが大谷の左足を掠め、死球で出塁。
同点の8回裏、先頭打者として迎えた第4打席は、3番手左腕モルと対戦。カウント2-2から外角低めのスイーパーを引っ張り、一二塁間へ。この打球を一塁手キャンデラリオに好捕されるも、全力疾走で投手のベースカバーに競り勝ち、内野安打。しかし、3番フレディ・フリーマンが併殺打に打ち取られ、この回チームは無得点に終わった。
試合は延長タイブレークへ入り、同点で迎えた10回裏。二死一、二塁の好機で守護神ディアスと対戦。カウント1-2から内角低めのフォーシームを捉え、一二塁間を破るサヨナラ適時打。自身4年ぶり、移籍後初のサヨナラ安打でドジャースを勝利に導いた。
この試合の大谷は4打数2安打、1死球、1三振の内容。2安打含む3出塁を記録し、今季成績は打率.353、OPS1.081。打率部門の全体1位に再浮上した。