2024年05月16日 05:00
「大相撲夏場所・4日目」(15日、両国国技館) 平幕宇良が翠富士を押し出し、幕内では自身初となる初日から4連勝を飾った。上位陣の不振が目立つ中、人気業師が土俵を盛り上げる。大関陣は、かど番の霧島が大栄翔に押し出されて3敗目。琴桜は豪ノ山に辛勝して1敗を守った。豊昇龍は平戸海を寄り倒し、星を五分に戻した。全勝は宇良、御嶽海、湘南乃海、宝富士の平幕4人。 派手さはなくとも、うまく、力強く難敵を退けた。今場所初めて自身より小さい相手との対戦。2度つっかけられた後の立ち合いで、宇良は翠富士の突進に押し込まれたが慌てない。左手で相手の頭を押さえながら右ですくって回り込むと、最後は左手をグイッと当てて走るように押し出した。 幕内23場所目で初日からの4連勝は初めて。自己新となるスタートダッシュにも「知らなかったです。覚えてないです」と認識はなかった。関心を示さない理由は単純明快。「一番意識しても意味がないところ。今日勝てば記録更新だなんて思って、相撲を取ってないですから」。余分なものには振り回されない。日常生活から極力ものを持たないミニマリストを志向する男は、必要なことだけに集中している。 感覚にはこだわる。足の裏には硬い部分を作らない。巡業期間中以外は、クリームを塗るなどして毎日ケア。角界入り後、初めて皮が厚くなった時に違和感を嫌い、手入れを始めた。「土俵に足が吸いつくような感じがないと。皮ができていると、しっかり受けられない」。勝負の世界で生き残るための手間暇なら、もちろん惜しまない。 幕内で3連勝発進した過去の3場所は全て勝ち越し。うち2場所で2桁星を挙げている。連勝の話題には「何もないです。終わるまでは」と気を緩めなかった宇良。まだまだ勝ち星を伸ばし、連日満員の館内を沸かせる。
2024年06月01日 07:48
◆新日本プロレス「レックPresents BEST OF THE SUPERJr.31」(31日、後楽園ホール)観衆1170
新日本プロレスは5月31日、後楽園ホールで「レックPresents BEST OF THE SUPERJr.31」を開催した。
Bブロック公式戦の最終試合で勝ち点10で並んだDOUKIとロビー・イーグルスが対戦し、DOUKIが勝利した。
メインイベントは同じ勝ち点12の高橋ヒロムと石森太二が対戦。試合は、石森がブラディークロスでヒロムを沈めた。
この結果、Bブロックは7勝2敗の石森が1位で6・3後楽園ホールでの準決勝へ進出。Aブロック2位のTJPと対戦する。2位はヒロムとDOUKIが勝ち点12で並んだが、直接対決で勝利しているDOUKIが準決勝へ進み、Aブロック1位のエル・デスペラードと戦う。準決勝の勝者は6・9大阪城ホールでの決勝戦で激突する。
試合後、石森は「プロレスはな、強え〜ヤツが勝つんだよ!」とほえ、1年前に同じ後楽園でヒロムにレフェリーストップで負けた雪辱を晴らし「高橋ヒロム! 高橋ヒロム! お前とここ後楽園でまたやれて、スッゲー気持ち良かった」と感慨に浸り「でもよ、俺まだやりたいヤツがいるんだよ。人の欲というのは尽きねえもんだな、フッ。あと少し、もう少し、もう少しだ。全ては神の恵み、そうグレイスだ!」と優勝を誓った。
敗れたヒロムは「バカみたいに……気持ちいい大歓声が、まだ耳に残っているよ。コレよりも凄いんだろうな、大阪城……大阪城ホールの大歓声は。こんな歓声の中、優勝できるヤツがすげえ羨ましいな。こうなったら、とことん残りの『SUPER Jr.』を見させてもらう。楽しませてもらうよ。もっと、もっと……ヒロムちゃんを悔しがらせてみろよ」と言葉を絞り出した。
◆5・31後楽園ホール全成績
▼第1試合 20分1本勝負
SHO、高橋裕二郎、○“キング・オブ・ダークネス”EVIL(3分45秒、デスライダー→体固め)村島克哉●、嘉藤匠馬、海野翔太
▼第2試合 20分1本勝負
○ボルチン・オレッグ、ブレイク・クリスチャン、HAYATA(7分40秒、カミカゼ→体固め)本間朋晃●、ケビン・ナイト、エル・デスペラード
▼第3試合 20分1本勝負
ザック・セイバーJr.、○藤田 晃生(8分09秒、クロス式キャメルクラッチ)外道●、クラーク・コナーズ
▼第4試合 30分1本勝負
カラム・ニューマン、○HENARE、TJP(11分03秒、Streets of Rage→片エビ固め)鷹木信悟、ティタン、BUSHI●
▼第5試合 「BEST OF THE SUPER Jr.31」Bブロック公式戦30分1本勝負
○ドラゴン・ダイヤ【1勝8敗=2点】(8分04秒、DDDDT→エビ固め)KUSHIDA【4勝5敗=8点】●
▼第6試合 同Bブロック公式戦30分1本勝負
○ドリラ・モロニー【5勝4敗=10点】(6分38秒、リングアウト)ニンジャ・マック【4勝5敗=8点】●
▼第7試合 同Bブロック公式戦30分1本勝負
○DOUKI【6勝3敗=12点】(15分41秒、スープレックス・デ・ラ・ルナ)ロビー・イーグルス【5勝4敗=10点】●
▼第8試合 同Bブロック公式戦30分1本勝負
○石森太二【7勝2敗=14点】(20分10秒、ブラディークロス→体固め)高橋ヒロム【6勝3敗=12点】●
2024年06月01日 07:11
全日本プロレスは1日までに今月24日の後楽園ホール大会で三冠ヘビー級王者の安齊勇馬が鈴木秀樹と2度目の防衛戦を行うことを発表した。
安齊は、超満員札止めとなった5・29後楽園で宮原健斗を破り初防衛に成功。試合後、鈴木が次期挑戦を表明し受諾していた。
2024年06月01日 06:00
女子プロレス「スターダム」のワンダー王者・安納サオリ(33)が5月31日、仙台PIT大会に電撃登場したセンダイガールズプロレス(仙女)の岩田美香(27)を挑戦者に指名した。
この日デビュー9周年を迎えた安納は同じ「コズミック・エンジェルズ(CA)」の中野たむ、なつぽいと組み、「STARS」の岩谷麻優&葉月&羽南と激突。試合ではCAが好連係を発揮し、最後はなつぽいが羽南をフェアリーブリンクで丸め込み3カウントを奪った。
試合後に安納はワンダー王座を狙う葉月、羽南、なつぽいから囲まれ、困惑した表情を浮かべた。すると突然リングに現れた岩田から「スターダムファンの皆さまお久しぶりです。おい、安納サオリ。毎日しつこく連絡してきて、どんだけ私に会いたいんだよ。今日仙台でやるっていうから、岩田来てやったよ」とにらみつけられた。
岩田に近寄った安納は「やっと来た。でも来てくれるって信じてた。私たちさ、そろそろ決着つけへん? このワンダーのベルトかけて。どうするやめとく?」と挑戦を持ちかけると、岩田は「あ? やらねえ理由がねえだろ。安納の持つそのベルト正々堂々と挑戦してやるよ」と承諾した。
両者の合意により王座戦が決定的になると、王者は決戦の地に6月22日の東京・代々木第二体育館大会を指定。リング上でにらみ合った岩田に「安納サオリ9周年おめでとう。楽しみにしてるよ」と不適な笑みを返された。
岩田を見送ると、安納はなつぽい、葉月、羽南を見つめ「みんながこのワンダーのベルトを狙ってるのわかってる。私はその気持ちに応えたい。でも今は私個人のわがままをかなえさせてほしい。だから6月22日このワンダーのベルトかけて防衛するから。そしたら私を見つめてくれている相手一人ずつを倒していってやるから」と約束した。絶対不屈彼女が動き出す。
2024年06月01日 06:00
元UWF戦士で「C.A.C.C.スネークピットジャパン」代表の宮戸優光氏が、ユーチューブチャンネル「KAKUSIN―格闘技の神様―」に出演。
2024年06月01日 05:00
「ボクシング・Live Boxing 9」(7月20日、両国国技館)
三大世界タイトルマッチの開催と、那須川天心(25)=帝拳=がボクシング転向4戦目で初の10回戦に臨み、ジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=と対戦することが31日、都内で行われた記者会見で発表された。大会ビジュアルで中谷潤人(26)=M・T=と田中恒成(28)=畑中=の二大世界王者を両脇に置いてセンターに起用され、会見でも天心節全開。半年ぶりの試合に向けて「次にタイトルだったりとか、もう挑戦してもいいんじゃないかと思ってもらえるような試合をします」と豪語した。
天心は初の10回戦を「ジムにもお客さんにも世間にも試されている試合」、「ここからが勝負という段階の試合」になると定義し、「まだ納得したくないやつらがたくさんいるので、そういう世間もギャフンと言わせようというのがあります」と不敵に宣言した。
試合間隔があいたことで「毎日いろんなパーツを集めて、型がしっかり完成して、いろんなものを手に入れられる期間だった」と収穫は多かったといい、自分のボクシングをすれば「おのずとそういうKOができるんじゃないかな」と、手応えを感じている。
契約体重は明かされなかったが、天心は前戦の54・8キロ契約から「確か1ポンド(454グラム)下くらい」と説明。バンタム級の上限(53・52キロ)まで1キロを切るくらいだ。ロドリゲスはWBA同級4位、天心は7位だけに、勝てば世界挑戦もより近づいてくる。
バンタム級はWBCが中谷潤人(M・T)、WBAが井上拓真(大橋)、IBFが西田凌佑(六島)、WBOが武居由樹(大橋)と世界王者が全員日本人だ。「自分のためにこの4人がいてくれるのかなっていう意気込みでずっといます。(ベルトを)全部取るつもりでいるので全員意識してます」ときっぱり。「強い選手にどんどん勝っていけば、おのずと次は那須川天心って言われると思うので。その位置にたぶん来年辺りには立てると思う」と青写真を描いた。
敵はボクサーだけではない。天心は「ボクシングに興味ある人もない人も全員引き込んで、日本中をしっかりと盛り上げて、格闘技以外のものとの勝負をしたい」と対他ジャンルも意識している。囲み取材では試合のテーマを「地球」だとして「自然と同体というか、そういうので地球を感じようかな」と語るなど、拳だけでなく言葉でも底知れぬスケールを発揮していた。
2024年06月01日 05:00
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」31日後楽園ホール大会のBブロック最終公式戦で、DOUKI(32)がロビー・イーグルス(34)から6勝目。ブロック2位で準決勝(6月3日、後楽園)進出を決めた。
ロビーの左足攻めに大苦戦を強いられたDOUKIだったが、起死回生のスープレックス・デ・ラ・ルナで逆転勝利。直後の試合で高橋ヒロムが石森太二に敗れたため、ともに勝ち点12で並んだが公式戦の直接対決で勝利を収めているDOUKIが逆転でBブロック2位通過を決めた。
6回目の出場で初のベスト4入りを決めた。今年は2月札幌大会、BOSJ公式戦と、長年ライバル視してきたヒロムに連勝。取材に対し「高橋ヒロムとシングルマッチをして、そこで結果を出したのが自分の中で大きかったのかもしれない。同じチームのタイチにも『ガラッと変わったな』と言われたし。やってることは変わらないけど、結果を出したことで自信になったというか。それが見てる側からしたら変わったのかもしれない」と躍進の理由を自己分析した。
準決勝では鈴木軍時代の盟友で、今大会の優勝候補本命と目されるエル・デスペラードと激突する。「特別は特別だし、いろいろ思うところはあるけど、俺にとっては倒すべき相手で超えるべき壁。やっぱり高橋ヒロムとエル・デスペラードは2強だと思っていて。それを超えていかないと、IWGPジュニアを取るにしてもBOSJを取るにしても説得力がないと思う。ちゃんと勝って優勝したいと思っていたので、ちょうどいい舞台かな」と、長年にわたり君臨する新日ジュニアのツートップを倒して決勝戦(6月9日、大阪城ホール)の切符を手に入れるつもりだ。
2024年05月31日 21:40
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」31日後楽園ホール大会のBブロック最終公式戦で、石森太二(41)が高橋ヒロム(34)から7勝目をあげ、ブロック1位通過を決めた。
すでに準決勝(6月3日、後楽園)進出を決めている石森は、勝てば1位、負ければ2位通過の条件下で最終戦に臨んだ。昨年大会のヒロムとの公式戦では試合途中の負傷により、無念のレフェリーストップ負けから長期欠場。くしくも会場も同じ後楽園と、因縁じみた一戦となった。
2018年大会の決勝戦も戦った実力者同士の一戦は、一進一退の攻防が続く。TIME BOMBを阻止した石森は450°スプラッシュを投下。掟破りのブラディークロスからTIME BOMBを浴びてしまうが、執念で3カウントは許さない。
Bone Lockで反撃に転じると、ラ・ミスティカからリバースブラディサンデーを発射し形勢逆転に成功。最後はブラディークロスで大激闘に終止符を打った。
バックステージでは「ヒロム! お前とここ後楽園でまたやれてすっげー気持ち良かったぜ。でもよ! 俺まだ、やりたいヤツがいるんだよ。人の欲というのは尽きねえもんだな。あと少し、もう少しだ。すべては神の恵み…そう、グレイスだ」と勝ち誇った。
この日の結果を受け、今年のBOSJ準決勝2試合の組み合わせは、石森対TJP、エル・デスペラード対DOUKIとなった。
2024年05月31日 21:35
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」31日後楽園ホール大会のBブロック最終公式戦で、高橋ヒロム(34)が石森太二(41)に3敗目を喫し、無念の敗退となった。
2024年05月31日 21:21
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」31日後楽園ホール大会のBブロック最終公式戦で、DOUKI(32)がロビー・イーグルス(34)から6勝目。ブロック2位で準決勝(6月3日、後楽園)進出を決めた。
ここまで3敗のDOUKIは、2敗の石森太二と高橋ヒロムを追う状況。公式戦の直接対決では石森に敗れ、ヒロムに勝利をしている。この日の試合に勝利した上で、ヒロムが石森に負ければ逆転の2位通過という条件下で最終日を迎えた。
左足一点集中攻撃にさらされ大苦戦が続いたDOUKIは、アサイDDT、ターボバックパックとロビーの得意技を連発される。それでも何とファイヤーバードスプラッシュをキャッチ。そのままイタリアンストレッチNo.32(変型ダブルアームバー)に捕獲して反撃に転じた。
さらに両者は高度な切り返し合いを展開する。ロン・ミラー・スペシャルを狙われたDOUKIだったが、さらに体を入れ替えてバックに回るとスープレックス・デ・ラ・ルナ一閃。逆転の3カウントを奪ってみせた。
執念の逆転勝利を収めたDOUKIは「何よりもまずロビー・イーグルス強えな…。でも、今日勝ったのは俺だ」と対戦相手を称賛しつつ「まずはこの試合を見るだけだ」と言い残して控室へ。直後のメインイベントでヒロムが石森に敗れたため、DOUKIが逆転でBブロック2位通過を決めた。
2024年05月31日 21:00
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」31日後楽園ホール大会のBブロック最終公式戦で、ドラゴンゲートのドラゴン・ダイヤ(25)がKUSHIDA(41)からついに初勝利をあげた。
交通事故の負傷により急きょ欠場となった田口隆祐に代わって初出場を果たしたダイヤだが、リーグ戦では苦しい試合が続き8連敗。前夜には無駄に鋭いアンテナを持つシュン・スカイウォーカーからSNSでなじられるなど、このままでは終われない。全敗だけは阻止すべく、過去2度のBOSJ優勝経験を持つKUSHIDAとの最終戦に臨んだ。
奇襲をしかけたダイヤはノータッチトぺコンヒーロで先制。その後はKUSHIDAの左腕攻めに苦しみ主導権を奪い返されるも、田口の得意技であるヒップアタックをカウンターで決めて勝負に出る。619を決めると、コーナーから放つDDDDTで3カウントを奪ってみせた。
最後の最後で価値ある1勝をあげたダイヤは「最後まで諦めなかったから、やっと勝つことができました。今日まで全敗で、素直に力不足です。今日の勝利も偶然かもしれません。でもそもそもこのBOSJ、いろいろな偶然が重なって僕が出場することになりました。それで人生変わったと思ってます。そして今日の勝利が、この1勝で人生変わったと思います」と喜びをかみしめた。
もちろん今回の経験を今後のキャリアに最大限活用するつもりだ。「またこの舞台に帰ってきます。今は弱いけど、すぐにとは言わないけど、5年以内…いや3年以内に、高橋ヒロム選手だって、石森選手だって、デスペラード選手にだって勝てるジュニア選手になってみせます。だからその日まで、夢の続きを見させてください」と、将来的な再参戦を約束していた。
2024年05月31日 20:01
新日本プロレス31日の後楽園ホール大会に、欠場中の田口隆祐(45)が来場した。
田口は今年4月にバイク運転中の交通事故による負傷で「前額部挫減傷、顔面擦過傷、鼻根部挫創、手指挫創、頸椎捻挫、左膝擦過傷」と診断され出場予定だった「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を欠場。この日の大会で事故後初めて公の場に姿を現した。
ファンの前で欠場を詫びた田口だったが「幸いにもプロレスがまたできる身体で生きてますので、そう遠くない…近いうちにリングに復帰できますので。また皆さんに私のプロレスを楽しんでもらえる日が近いうちにありますので、もうちょっとかかりますがお待ちください」と早期復帰を約束。
「いろいろ言おうかと思ったんですが、先日配信されました新日本プロレスのユーチューブの方で見ていただければ。再生回数を伸ばす意味でも御覧になっていただきたいと思います」と宣伝をしてから放送席に向かい、大会のゲスト解説を務めた。
2024年05月31日 19:10
新日本プロレス31日の後楽園ホール大会で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILがIWGP世界王者ジョン・モクスリー(38=AEW)にランバージャックデスマッチを要求した。
2024年05月31日 16:25
「ボクシング・Live Boxing 9」(7月20日、両国国技館)
那須川天心(25)=帝拳=が初の10回戦に臨むジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=戦が、7月20日に両国国技館で行われることが31日、都内で発表された。
那須川の試合の契約体重は明らかにされなかったが、那須川は「前回の試合が54・8(キロ契約)だったんですよね。それの確か1ポンド(約454グラム)下くらい。過去最軽量になります」と説明した。
那須川は世界ランカーにTKO勝ちして世界ランク入りした前戦の評価や練習の成長具合から、タイトルマッチが「近づいてきてるのかなというのを常に感じている」と明かし、日本タイトルマッチと同じ10回戦となった今回の試合を「(所属)ジムにもお客さんにも世間にも試されている試合になるのかなと思っています。自分の心構えというか意志がちゃんと表示される試合になるのかなと思いますね」と位置づけた。
那須川は現在、バンタム級世界ランキングでWBA7位、WBO11位、WBC13位。WBA4位のロドリゲスについて「けっこうパンチもできてKO率も高いというか、勢いがあるというか、目つきも鋭いし、ホントにしっかりと面白い戦いができる選手なのかなあと思います」と評価した。
その上で、前戦からの約5カ月間について「自分の中で毎日いろんなパーツを集めて、やっとハマってきたというか。今まで型作りだったんですけど、本当にその型がしっかり完成して、ここからいろんな技だったり自分のテクニックだったり、いろんなものを手に入れられる期間だった」と収穫に手応えを示し、「本当にハマればすぐKOできると思いますし。KOはもちろん狙いにいって、だけど力まず自分のスタイルをやっていこうかなと思って。狙いに行くというよりは、おのずとそういうKOができるんじゃないかな」と、KO宣言を放った。
また、バンタム級の世界王者が主要4団体全て日本人であるという現状について「こういう強い選手にもどんどん勝っていけば、おのずと次は那須川天心でしょって言われると思うので。その位置にたぶん来年辺りには立てると思うんで、今着々とやっていくだけなんですけど」と、来年には世界タイトルマッチの舞台に立つことを宣言。
WBA王者・井上拓真、WBC王者・中谷、IBF王者・西田凌佑、WBO王者・武居由樹の「四天王」について「もちろん意識もしてますし、自分のためにこの4人がいてくれるのかなっていう意気込みでずっといます」と話した。
特に意識する相手を聞かれると「多分、世の中の人は武居くんっていうふうに言ってもらいたいのかなっていうのがミエミエなんで分かるんですけど、わりと全員意識してますね」と、自身と同じキックボクシング出身で比較されがちな武居も含めて全員だと強調し、その理由を「全員日本人なので、マジで(ベルトを)一個取ったらいいと思ってないので、全部取るつもりでいるので、全員意識してます」と説明していた。
この大会の模様は、アマゾンプライムビデオで独占生配信される。
2024年05月31日 15:55
「ボクシング・Live Boxing 9」(7月20日、両国国技館)
王者・中谷潤人(26)=M・T=にビンセント・アストロラビオ(27)=フィリピン=が挑戦するWBC世界バンタム級タイトルマッチ、王者・田中恒成(28)=畑中=にジョナタン・ロドリゲス(28)=メキシコ=が挑戦するWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、加納陸(26)=大成=とアンソニー・オラスクアガ(25)=米国=によるWBO世界フライ級王座決定戦の三大タイトルマッチと、那須川天心(25)=帝拳=が初の10回戦に臨むジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=戦が行われることが31日、都内で発表された。
2月24日の両国大会で王座を奪取し、史上最速の4階級制覇を達成した田中だが、前回は「取れたうれしさよりもKOできなかった悔しさが残っています」と打ち明け、「KOはもちろん意識して戦います。それに加えて、前回の試合で出た課題、左でしっかりコントロールしながらいかに右につないでいくか、コンビネーションにつないでいくか。自分の武器を、良さをもっと出せるように頑張ります」と、自分に厳しいところを見せた。
相手については「腕力が強いのかなと。フックとアッパー系のパンチは力強さに加えてスピードもあるので、接近戦でも常に警戒しておかなければいけないのかな」と分析し、「もらわないために攻めて相手を止めることを特に意識してやろうと思います」と、試合運びについて語った。
スーパーフライ級ではWBA王者の井岡一翔(志成)とIBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との統一戦が7月7日に行われ、WBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)は6月29日にIBF・WBOフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米国)の挑戦を受けることが決まっている。
田中は「今回の試合はけっこう危機感かつ緊張感を持っています。これからスーパーフライ級でWBCのビッグマッチだったり統一戦があるということで、求められるのは勝ち方と試合内容。前回の内容ではもちろん不十分だからこそ、自分自身を追い込んで、よりよいパフォーマンスができるよう頑張ります。量より質とか質より量とかそういう言葉もありますけど、今回は量を意識して自分自身を追い込んで、試合まで作り上げていきたい」と、自分にプレッシャーをかけた。
なお、田中の相手ジョナタン・ロドリゲスと那須川の相手ジョナサン・ロドリゲスは、つづりはともに「Jonathan Rodriguez」で同姓同名。那須川は「ロドリゲス対抗戦として、しっかり勝ちたいなと思います」と話していた。ちなみに、ミドルネームは田中の相手が「Titan」で、那須川の相手が「Torres」となっている。
この大会の模様は、アマゾンプライムビデオで独占生配信される。
2024年05月31日 15:47
「ボクシング・Live Boxing 9」(7月20日、両国国技館)
王者・中谷潤人(26)=M・T=にビンセント・アストロラビオ(27)=フィリピン=が挑戦するWBC世界バンタム級タイトルマッチ、王者・田中恒成(28)=畑中=にジョナタン・ロドリゲス(28)=メキシコ=が挑戦するWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、加納陸(26)=大成=とアンソニー・オラスクアガ(25)=米国=によるWBO世界フライ級王座決定戦の三大タイトルマッチと、那須川天心(25)=帝拳=が初の10回戦に臨むジョナサン・ロドリゲス(25)=米国=戦が行われることが31日、都内で発表された。
2016年8月20日、高山勝成とのWBO世界ミニマム級王座決定戦に6回負傷判定で敗れて以来、実に8年ぶりの世界タイトルマッチとなる加納は「とにかくやっと戻ってこられたなというのが率直な感想です。ここまで来ればあっという間だったなというのが素直な心ですね」と、長い歳月を振り返った。
今月初旬で走り込みが終わり、フィリピンから世界ランカーを招いて今週から本格的なスパーリングに入るといい、試合に向けて「本当に楽しみな気持ちと、次こそは必ず王座奪取するぞという熱い気持ちがある」と燃えている。
オラスクアガについては「好戦的でパンチ力がある強い選手」、「日本でかなり評価の高い選手」とし、「この試合に対するモチベーションは負けていないと思うので、1ラウンドからガンガン攻めていきたい」と、アグレッシブな戦いを誓っていた。
オラスクアガは加納について「とても的確なパンチを当てて前に出てくるファイトスタイル」だと述べ、「チームと練習を重ねることでワクワクする気持ちも高まっている。素晴らしいショーを見せたいし、できることならチャンピオンになりたい」ときっぱり。
現在は盟友の中谷と米ロサンゼルスで合宿中。「すごくいい時間を過ごせている。中谷が来るとジム内外でいろんな話もするし、しっかりトレーニングできている」と笑顔で話していた。