2024年06月11日 21:30
「キックボクシング・KNOCK OUT」(23日、国立代々木競技場第二体育館) ビッグマッチ「KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”」のメインイベントで、KNOCK OUT特別ルール(パンチのみ)73・0キロ契約3分3回戦(延長1回)で鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=と対戦する五味隆典(45)=東林間ラスカル=が11日、東京・新宿FACEで行われた公開練習をすっぽかした。 KNOCK OUTの山口元気代表は「これ、仕込みでもなんでもなくて、千裕とパッキャオの試合の(発表される)前日に、五味くんに『明日、パッキャオと千裕戦の発表があります。試合前ですけど、失礼になるかもしれないですけどご了承ください』とLINEを入れたところ、『何だかな。取りあえず俺、11日行かねえわ』みたいな。その後、一切未読スルーです。5通くらい送っても未読スルーで、3回以上電話しても一切、電話に出てくれない。ホントに困ってる状況なんで、明日には東林間に行ってこようかと」と、経緯を説明した。 初代PRIDEライト級王者として総合格闘技に一時代を築いた五味と、現RIZINフェザー級王者で現KNOCK OUT−BLACKスーパーライト級王者の鈴木との一戦。鈴木が超RIZIN.3(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)でボクシングの6階級王者マニー・パッキャオ(45)=フィリピン=と対戦することが決まり、注目度はさらにアップしている。
2024年12月13日 21:54
女子プロレス「マリーゴールド」のツインスター王者・MIRAI(25)&桜井麻衣(34)が、極悪集団「ダークウルフ軍」の野崎渚(34)&CHIAKI(30)に敗れ王座から陥落した。
両軍は13日の新宿フェイス大会で激突。試合が始まるといきなり場外乱闘が勃発し、王者組はパイプイスで滅多打ちにされてしまった。それでも好連係を繰り出し王者としての意地を炸裂。桜井が敵軍にプランチャを放つと、MIRAIが野崎にミサイルキックを発射し流れを奪っていった。
10分過ぎ、桜井が野崎をSTFで絞り上げ追いつめたが、CHIAKIにイス攻撃をくらってしまった。さらに王者2人は、セコンドにいたボジラからラリアートをくらい一気にピンチに。最後はイス攻撃を浴びた桜井が野崎にノアールランサー(ドロップキック)を決められ、3カウントを献上した。
7月30日の後楽園大会で初代王者決定トーナメントを優勝し同王座を戴冠。約4か月半の間守ってきた虎の子のベルトを奪われてしまった。
来年1月3日の大田区総合体育館大会でユナイテッド・ナショナル(UN)王者の青野未来に挑戦が決定している桜井は、この日の王座防衛後2冠王者を目指していた。バックステージに現れた桜井は「ごめん…私のせいで負けちゃった。すごい悔しい。1・3に向けて、2冠になる勢いで臨んだんですけど。ベルトを落として1・3を迎えるのが怖い。本当にごめん…」と肩を落とすと、MIRAIも「今日あんな奴らに負けて、私たちの夢から一歩遠ざかってしまいました…」と唇を噛みしめた。
桜井は最後に「こんなはずじゃなかったので言葉が何も出てこない…」と語り控室へ消えていった。
2024年12月13日 21:46
「プロレス・マリーゴールド」(13日、新宿FACE)
メーンで高橋奈七永がSareeeが持つマリーゴールド・ワールド王座に挑んだが、21分23秒、スリーパーホールドでレフェリーストップをかけられ敗れた。試合後、リングで高橋は団体が旗揚げ1周年を迎える来年5月に現役を引退することを表明した。
バックステージでは「2024年12月13日、現時点でのマリーゴールドのチャンピオンはSareeeだし、(プロレス大賞の)女子プロレス大賞をとったSareeeが女子プロレス界のトップに間違いないんですね!間違いないよ!高橋奈七永を倒したんだし」と、奈七永流に悔しさを表現した。以下、コメント全文。
「自分はずっとずっと、勝ちを譲るつもりではリングに立っていないし、負けて当たり前なんてサラサラ思っていない。でも、28年という月日はなかなか、私にとってヘビーでもあったし、本当にたくさんのものを与えてくれました」
「だから、ここでそろそろ自分の中で区切りをつけて高橋奈七永の人生の第二章を始めていきたい。そんな気持ち。プロレスラーとして引退しますけれども、高橋奈七永の人生はずっと続いていくので、その姿を見せていきたいっていう気持ちもある。だからそのためには五体満足でリングをおりないといけないと思います」
「最後までマリーゴールド1周年の5月まで必ずパッションし続けて進化し続けて、高橋奈七永の最高の位置でやめる。それを目標に掲げて、この先あと5か月ですが進んでいきますので、どうか私に今まで関わってきた人たち、見に来てくれたらうれしいし、選手のみんなも手抜くんじゃねえぞ、こら!絶対に手抜くんじゃねえ。私をぶっ倒してくれ!そしたら私もぶったおしにいくんで。そんな感じ」
「パッションは燃え尽きないよ。まだまだパッションしていくぞ!おっしゃーわかったか!こら!」
2024年12月13日 21:39
◆マリーゴールド「Winter Wonderful Fight 2024」(13日、新宿FACE)観衆464‖満員‖
女子プロレスのマリーゴールドは13日、新宿FACEで「Winter Wonderful Fight 2024」を開催した。
メインイベントでワールド王者・Sareeeが高橋奈七永と2度目の防衛戦を行った。
この試合は、11月14日の後楽園ホール大会で決まっていたが高橋が11月2日の北海道・ガトーキングダム・サッポロ大会でSareeeとのタッグ前哨戦で裏投げを食らい首を負傷し欠場となり、この日の新宿大会に延期となった。
Sareeeは、11・14後楽園で高橋へ「必殺技の裏投げを封印してやるよ。封印してお前にしっかり勝ってやるよ」と突きつけた。完全に見下された高橋は「こんなバカにされたの28年のプロレス生活で初めてだよ!裏投げは食らわない。お前は私に絶対に勝てない。現実見せてやる」と突きつけた。
「裏投げ」がテーマとなった一戦。開始直後に張り手合戦、さらにマウントからのエルボーの応酬と激しい打撃戦を展開した。高橋がバックドロップで投げれば、Sareeeはドロップキックの連発で対抗。互いの意地が真っ向からぶつかる熱闘は、場外戦でダイビングフットスタンプを食い込ませたSareeeがイスをリング上に持ち込み互いに座ったまま激しい張り手の応酬に発展した。
立ち上がってドロップキックを突き刺したSareeeは、ミサイルキックで挑戦者をダウン。トップロープに駆け上がったが高橋が雪崩式ブレーンバスターで逆転。さらなる攻防で右ヒザを痛めた王者へ追い打ちをかけるように足4の字固めで絞り上げた。窮地を脱したSareeeは、セカンドロープからのダイビングフットスタンプを放つも挑戦者がアンクルホールドからの足4の字固めで再び攻勢に出る。何とかロープに逃げると高橋の冷蔵庫爆弾を封じトップロープからのダイビングフットスタンプを突き刺し、フロントネックロックでギブアップ寸前に追い込んだ。
エルボーで逆襲を狙う挑戦者にSareeeもエルボーで対抗する。高橋のラリアットで両者はダウン。裏投げを放とうとするも高橋がこらえ一気に攻勢に出た。逆に掟破りの裏投げでSareeeを投げたがカウント2で王者は返す。高橋の投げをこらえた王者は背後からスリーパーホールドで絞め上げ、レフェリーが試合を止めた。21分23秒の激闘に終止符が打たれた。
試合後、Sareeeは「今この女子プロレス界で最も熱い女Sareeeです」と胸を張ると、この一戦の勝者と来年1・3大田区総合体育館で闘うことが決まっていた林下詩美へ「上がってこいよ」と呼びかけた。
リングインした林下は「絶対そのベルトを取るし、めちゃくちゃ全力でいきます」と宣言。王者は「お前の言葉に説得力のかけらもないんだよ。眠たくなるような試合やりやがって新年一発目で目覚めさせてやるよ」と切って捨てた。そして「2026年も深紅のベルト防衛してマリーゴールドを私が引っ張る」とエース宣言していた。
◆12・13新宿全成績
▼マリーゴールド・ワールド選手権試合
○王者・Sareee(21分23秒、スリーパーホールド→レフェリーストップ)挑戦者・高橋奈七永●
▼ツインスター選手権試合
挑戦者チーム・○野崎渚、CHIAKI(15分28秒、ノーアルランサー→片エビ固め)王者チーム・MIRAI、桜井麻衣●
▼スーパーフライ級選手権試合
○王者・翔月なつみ(8分41秒、変形回転エビ固め)挑戦者・マイラ・グレース●
▼6人タッグマッチ
林下詩美、天麗皇希、○ビクトリア弓月(13分07秒、ビクトリアクラッチ)青野未来、後藤智香、山田奈保●
▼タッグマッチ
○ボジラ、松井珠紗(8分46秒、ハイアングル・パワーボム→エビ固め)石川奈青、ハミングバード●
▼3WAYマッチ
○瀬戸レア(5分16秒、変形チキンウイング・ホールド)勇気みなみ●
※もう1人は、南小桃
2024年12月13日 21:30
◆マリーゴールド「Winter Wonderful Fight 2024」(13日、新宿FACE)観衆464=満員=
女子プロレスのマリーゴールドは13日、新宿FACEで「Winter Wonderful Fight 2024」を開催した。
2024年12月13日 21:23
女子プロレス「マリーゴールド」の自称女子プロ界の人間国宝こと高橋奈七永(45)が、来年5月20日に引退することを表明した。
13日の東京・新宿フェイス大会でワールド王者のSareeeに挑戦。当初は11月14日後楽園大会で同王座に挑戦する予定だったが、前哨戦でSareeeの裏投げをくらった高橋が首を負傷。「脊柱起立筋損傷」で全治3週間と診断され、タイトル戦が延期となった。試合前にはSareeeから「必殺技の裏投げを封印する」と宣言され怒り心頭だった。
2人は対峙するなり一進一退のバチバチした攻防を展開。リング上にパイプイスを並べ向き合うと、張り手合戦を繰り広げ会場を沸かせた。10分過ぎには、高橋が雪崩式ブレーンバスターで流れをつかむと、ラリアートからの冷蔵庫爆弾(ダイビングボディープレス)を発射。アンクルホールドからの足4の字固めで絞り上げていった。
15分過ぎには裏投げを狙われたが、何とか避けナックルパンチを炸裂。さらに掟破りの裏投げをお見舞いした。だが、最後は王者の意地が勝った。頭突きを連打された高橋は、スリーパーホールドで絞りに絞られレフェリーストップ負けを喫した。
試合後、マイクを持った高橋は「よろこんだり、悲しんだり、つらかったり、いろんな感情でプロレスと向き合ってきた。そんなプロレスが大好きだから今日、Sareeeに挑戦した。だけど負けた!」と悔しさを爆発させた。
そして「勝っても負けてもお伝えしたいことがありました。マリーゴールド1周年の来年5月20日にプロレス界を引退することを決めました! 私は大好きなプロレスを思いっきりこのマリーゴールドから届けていきますので、最後まで目を離さないでいただけるうれしいです」と引退を宣言した。
高橋は1996年に全日本女子プロレスでデビュー。2011年にスターダムの旗揚げに携わり、15年にシードリングを設立し社長を務めた。22年にシードリングを退団すると、フリーとして活躍。24年5月からマリーゴールド旗揚げメンバーとして団体を盛り上げてきた。
最後にはSareeeから「最後に出会えてよかったと思ってる。最後までパッションうるせえババアでリング下りろよ!」と激励の言葉を贈られると熱い抱擁を交わしリングを後にした。
2024年12月13日 19:19
全日本プロレスは13日、大みそかの東京・国立代々木競技場第二体育館大会の追加カードを発表した。
すでに諏訪魔の出場が決定している「ゼンニチ大晦日ランブル 2024」に鈴木秀樹が参戦する。その他出場選手は決定次第、発表される。
同大会では、3冠ヘビー級選手権試合で王者・デイビーボーイ・スミスJr. vs 挑戦者・斉藤ジュン戦を実施。また、アジアタッグ選手権試合でライジングHAYATO&安齊勇馬(王者組)vs 宮原健斗 井上凌(挑戦者組)も行われる。さらに「青柳亮生復帰戦」として、青柳優馬&青柳亮生 vs 本田竜輝&綾部蓮も決定した。
2024年12月13日 18:57
ボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(54)の次男で、12日に後楽園ホールで東洋太平洋スーパーバンタム級王者・中嶋一輝(31)=大橋=に挑戦したが2回2分13秒、TKO負けを喫した6位の辰吉寿以輝(28)=大阪帝拳=が一夜明けた13日、Xに新規投稿し、再起を宣言した。
寿以輝は「昨日2RKO負けでした」と報告し、「応援ありがとうございました」と感謝するとともに「申し訳ないです」と、期待に応えられなかったことを陳謝。「必ず這い上がります!!」と、再起を誓った。
寿以輝は16勝(10KO)1分の戦績を引っ提げて、辰吉ファミリーが総出で見守る中、中嶋との強打者対決に臨んだが、左フックの一撃で失神KO負け。試合後はコメントしなかった。
2024年12月13日 18:44
ドイツのハンブルクで開催されていたボクシングのWBC総会に出席していたWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が13日、帰国し、羽田空港で取材に応じた。
2024年12月13日 16:09
「ボクシング・3150×LUSHBOMU vol.3」(21日、ツインメッセ静岡)
亀田興毅ファウンダー(38)が13日、世界タイトルマッチを第1試合に組むという、仰天の決定を明らかにした。
この日、都内でIBF世界スーパーフライ級王座決定戦を4位のレネ・カリスト(29)=メキシコ=と争う3位のウィリバルド・ガルシア(34)=メキシコ=が公開練習と記者会見を行ったが、同席した亀田氏は「この興行のオープニングファイトとして第1試合に入れることにした」と発表。メキシカン同士の一戦とあって、メキシコでのゴールデンタイムにESRNの生配信が行われるよう配慮したもの。
さらに「スタートから興行を盛り上げていただき、ファンにドアタマから見ていただきたい」と、スタートダッシュを決める役割も期待した。
ガルシアは漁師やトラック運転手などの職を転々とし、27歳でボクシングを始めた遅咲きボクサー。両親、祖父母、3人の息子ら20人の大家族を貧困から救い出すために戦っているという。
ストロングポイントは「パンチ力とボラート(メキシカン特有の右オーバーハンドパンチ)」だといい、「俺たちメキシカンの、ゲレーロ(戦士)のような熱いファイトを見てほしい。勝ったらWBC王者のジェシー・ロドリゲス(24)=米国=と統一戦がしたい。34歳でも衰えは感じていないので、40歳過ぎまで戦いたい」とアピールしていた。
2024年12月13日 12:26
全日本プロレスは13日までにザ・リーヴ presents「ゼンニチ大晦日 2024」(31日、代々木第2体育館)で行う「ゼンニチ大晦日ランブル 2024」の出場者第一弾を発表した。
出場者は諏訪魔で「その他の出場選手は決定次第お知らせ」と告知した。
◆12・31代々木大会全対戦カード
▼三冠ヘビー級選手権
王者・デイビーボーイ・スミスJr. vs 挑戦者・斉藤ジュン
▼アジアタッグ選手権
王者組・安齊勇馬、ライジングHAYATO vs 挑戦者組・宮原健斗、井上凌
▼シングルマッチ
田村男児 vs 関本大介
▼青柳亮生復帰戦 タッグマッチ
青柳優馬、青柳亮生 vs 本田竜輝、綾部蓮
▼大晦日だよ全日ジュニア 6人タッグマッチ
MUSASHI、吉岡世起、長尾一大心 vs 宮本裕向、立花誠吾、阿部史典
▼第52回 紅白プロレス合戦 6人タッグマッチ
【紅組】斉藤レイ、“ミスター斉藤”土井成樹、セニョール斉藤 vs 【白組】大森北斗、サイラス、ジャック・ケネディ
▼ゼンニチ大晦日ランブル 2024
出場選手・諏訪魔(他の選手は決定次第発表)
2024年12月13日 07:47
木原文人リングアナデビュー35周年大会実行委員会は13日までに1999年1月31日に61歳で亡くなった不世出のプロレスラー、ジャイアント馬場さんの偉業をしのぶ「没25年追善〜太陽ケア引退試合〜木原文人リングアナデビュー35周年記念大会」(来年1月31日、後楽園ホール)の新たに決まった来場ゲストを発表した。
大会の主催は「木原文人リングアナデビュー35周年大会実行委員会」で実行委員長は全日本プロレスの和田京平名誉レフェリーが務める。当日は、第1試合前に馬場さんの追悼セレモニーを行う。ゲストに天龍源一郎、渕正信、武藤敬司、川田利明、田上明、小橋建太が来場を予定。さらにこの日、グレート小鹿、ザ・グレート・カブキ、嵐、浅子覚、大森隆男、本田多聞の出席が決定した。
大会は全6〜7試合を予定。「ジャイアント没25年追善〜太陽ケア引退試合」で今大会で引退する全日本プロレスの元三冠ヘビー級王者・太陽ケアが鈴木みのる、MAZADAと組んで秋山準、丸藤正道、小島聡と対戦する。
◆来年1・31ジャイアント馬場没25年追善大会決定カード
▼和田京平レフェリーデビュー50周年記念 太陽ケア引退試合 6人タッグマッチ
太陽ケア、秋山準、鈴木みのる VS 丸藤正道、MAZADA、小島聡
▼大仁田厚デビュー50周年記念 スペシャルストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチ
大仁田厚、河上”ファイヤー”隆一、雷神矢口、宮本裕向 VS 葛西純、石川修司、竹田誠志、ブラックめんそーれ
▼タッグマッチ
箕浦康太、KAI VS 」黒潮TOKYOジャパン、立花誠吾
▼ザ・リーヴPRESENTS LIMIT BREAK 8人タッグマッチ
モハメド ヨネ、小峠篤司、大原はじめ、大和田侑 VS 飯野雄貴、納谷幸男、高鹿佑也、松永智充
▼市原グループ PRESENTS タッグマッチ
近藤修司、“brother”YASSHI VS 土井成樹、佐藤光留
▼大隅興業 PRESENTS 頑張れ!西村修!! 6人タッグマッチ
越中詩郎、西村修、新崎人生 VS 長井満也、井上雅央、土方隆司
2024年12月13日 06:00
引き抜かない、使わない。
2024年12月13日 06:00
女子プロレス「スターダム」の欲深き黒虎ことスターライト・キッドが、団体内に警鐘を鳴らした。
先日発表された「東京スポーツ新聞社制定2024プロレス大賞supported byにしたんクリニック」女子プロレス大賞は、フリーで活躍するSareeeに決定。2019年度の岩谷麻優から5年連続で同賞を独占してきたスターダムの牙城が崩れた。
キッドは「ずっとスターダムが取り続けていたのは武器でもあったし、団体として一番だと証明できていたものだと思う。その記録が途切れてしまったのは、女子プロレス界ナンバーワンの団体としては悔しい結果ではあるかな」と受け止める。
今年のスターダムは、舞華、刀羅ナツコ、中野たむがワールド王座を戴冠。ワンダー王座は安納サオリ、岩田美香(センダイガールズ)、安納、なつぽいに王者が代わった。年間を通じてベルトを守ったのはIWGP女子王者の岩谷麻優だけで、群雄割拠時代が到来した。
実力伯仲のリングは熱狂を生む一方で、マイナス面もあったという。キッドは「今年のスターダムで誰が活躍したか、目立ったかって言われると、絶対的にこの人っていうのは正直、浮かばないんですよ。今まで(女子プロ大賞を)受賞してきた人は、『この人だよね』って誰もが想像できる選手だったと思う。私の中でも正直、これっていう該当者がいなかったので、だからこうなってしまったのかなって」と指摘する。
今回の事態を踏まえて「団体として危機感というか、焦り、悔しさっていうのは全員が持つべきだと思う。やっぱりプロレスをやっている以上、プロレス大賞っていうのは目標としている人も多いから、常に狙っていくべきだと思う」と訴えた。
黒虎自身も火がついた。年内最終興行となる29日の東京・両国国技館大会ではワンダー王者・なつぽいへの挑戦が決まっており、「そこでワンダーを取れれば、2025年はいいスタートダッシュが切れると思うんですよね。ベルトを長期保持するのは狙っている人が多いから大変かもしれないけど、話題という面でもワンダーのベルトを持っていた方が活躍できるし目立てると思う」と、強い決意を示した。
「女子プロ大賞、やっぱり欲しいんですよね、いつかは。2025年はチャンスかなって。この途切れてしまった記録を、SLK(キッド)が復活させるしかないのでは」。自信の笑みを浮かべた黒虎が、業界の中心を狙う。
2024年12月13日 05:00
「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(12日、後楽園ホール)
元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(54)の次男で、東洋太平洋スーパーバンタム級6位の辰吉寿以輝(28)=大阪帝拳=が壮絶に散った。初のタイトルマッチで王者・中嶋一輝(31)=大橋=に挑戦したが、左フック一発で失神。ショッキングな2回TKO負けでプロ初黒星を喫し、タンカで運ばれた。一家総出で見守った丈一郎は、この敗北を糧にするよう、寿以輝に語りかけた。
衝撃的な結末に、聖地が揺れた。2回、中嶋に左ストレートを2発入れられた寿以輝は、距離を詰めてフックを振るっていったが「手応えがあった」という中嶋の左フックを直撃されると、朽ち木倒しで後方にダウン。後頭部を強打してピクリとも動かず、即座にストップが宣告され、長女の泣き声が響く中、タンカで搬送された。試合の記憶は飛び、コメントすることはなかった。
父が1990年に初タイトルとなる、日本バンタム級王座を獲得した聖地・後楽園。青コーナー下の最前列では辰吉一家が総出で見守ったものの、18戦目にして初黒星という残酷な現実が突きつけられた。
中嶋は1回に左フックが当たったことで、寿以輝の右のガードが少し下がると見て取り、ボディーストレートで寿以輝の意識を下に向けさせて、フィニッシュの左フックにつなげたと説明。寿以輝はサウスポーが苦手とされており、辰吉は「いろいろと考えていると認識が多くて、どうしてもこうせなあかんという気持ちが強かったんじゃないか。せわしなかった。いろいろとらわれすぎた。左が圧倒的に少なかった」と敗因を指摘した。
さらに「倒れて失神するのは当たり前。俺は立ったまま失神した」と、1999年の自身のウィラポン(タイ)戦を引き合いに出し「負けて強なるのが辰吉。負けを知らない人間が天下取ってもおかしくなるだけや」と辰吉流の哲学を開陳した。
「これをええもんにするのか最悪にするのかは本人次第。僕は何も言えん」と述べた。そして「辰吉風に言うなら、俺はリマッチする」としつつも「俺は俺、寿以輝は寿以輝やから」と、寿以輝の意向を尊重する姿勢を見せていた。
◆辰吉 寿以輝(たつよし・じゅいき)1996年8月3日、大阪府守口市出身。父はWBC世界バンタム級王座を3度獲得した辰吉丈一郎。幼少期から父のもとで兄の寿希也さんとともにボクシングを始め、寺方小2年でプロを志望した。2015年4月にプロデビュー。13連勝後、1分けを挟んで3連勝。家族は妻の優さんと長女の莉羽ちゃん。寿以輝と名付けたのは99年に死去した父方の祖父・粂二さん。身長167センチ。右ボクサーファイター。
2024年12月13日 05:00
新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でエル・デスペラードとのV5戦に臨むIWGPジュニアヘビー級王者のDOUKI(32)が、年間最大興行の試合順に異を唱えた。
今年7月の東京武道館大会でデスペラードからベルトを奪取すると、年内に4度の防衛に成功。長期政権を築いた上で堂々と前王者を迎え撃つ。「鈴木軍時代とか過去の関係性があって前回挑戦者として呼ばれた部分も多少あって、好きな表現ではないけどエモいみたいな目で見ていた人もいたかもしれない。でも今回はまったくそれがないと思う。半年間しっかり王者として防衛してきたし、今はもうデスペラードを超えたいという気持ちはない。ただ最強のチャレンジャーを迎え撃つという感じだね」と風格を漂わせた。
2010年にメキシコでデビューし、19年から新日本に参戦。ドーム本戦の出場は今回が初めてと、叩き上げのイメージが強いDOUKIだが、当の本人に感慨深い気持ちはない。「周りはそう見るかもしれないけど、俺は今王者だし、今のジュニアの顔なんだよ。その立場で本戦に出れてうれしいなんて言うつもりはないし、むしろ俺が今回の試合順に関して言わなきゃいけないと思うんだよ。第6試合はおかしいだろと」と、団体への不満を爆発させた。
今大会はメインのIWGP世界ヘビー級王座戦(王者・ザック・セイバーJr.対挑戦者・海野翔太)を筆頭に全9試合がラインアップされている。そんな中でジュニア最高峰の戦いが第6試合という事実は看過できないという。「別にカードに不満はないんだよ。どの試合も、これが新日本が提供できる最高のカードだなと思う。でも俺はいろいろなところで試合してきて、新日本のジュニアって世界一だと思うんだよ。どの試合にも意味があるのは分かるけど、第1試合がIWGPジュニアタッグ王座戦というのも俺はおかしいと思うし、明らかにジュニアが軽視されてるよなとは思うね」
セミで内藤哲也と高橋ヒロムのスペシャルシングルマッチが組まれたことに対しても、団体がタイトルの価値を軽んじていると指摘。「分かるんだよ、どうしてこの試合がセミに組まれたのか。経緯も、ファンの期待度がめちゃめちゃ高いのも分かるんだけど、じゃあタイトルって何なのって話だろ。2人ともベルトは持っていないわけで。俺よりも影響力のある選手だとしても、会社としてタイトルマッチをその下においているのはおかしい。タイトルは実力がある者の象徴なので」と主張した。
もちろん不平不満を言って終わるつもりはない。DOUKIは「ぶっちゃけどのカードにも負けるつもりないので。納得いかない気持ちはあるけど、この興行全てをぶっ壊すくらいの試合をジュニアで見せてやりたいね。それこそ再来年のドームはジュニアのタイトルマッチをメインで組もうと思わせるようなものを見せたい」と豪語。反骨心であらゆる逆境を乗り越えてきた男が、大一番で真骨頂を発揮する。