©sports-topics.net 2024
2024年06月15日 05:53
長谷部誠氏が日本代表DF伊藤洋輝のバイエルン・ミュンヘン移籍について語った。 現地6月14日、EURO2024の開幕戦がミュンヘンで行なわれ、開催国ドイツとスコットランドが対戦(ドイツが5対1で勝利)。そのライブ中継を担った「アベマTV」で、フランクフルトからのリモート解説を務めたのが昨シーズンいっぱいで現役を引退した長谷部氏だ。 【PHOTO】韓国No.1美女チアリーダー、キム・ハンナの“ドッカン悩殺ショット”を厳選でお届け! 放送のなかで、2023―24シーズンのブンデスリーガにおけるシュツトガルトの躍進についてコメントした長谷部氏は、自然と伊藤にも言及。「日本の伊藤のバイエルン移籍も決まりました。日本ではどう報じられているのか分からないんですけど、日本サッカーにとっては本当に大きな出来事だと思うんです。本当に素晴らしいことですよ」と感慨深げに想いを明かした。 現地13日にバイエルンは伊藤をシュツットガルトから獲得したと正式発表。契約期間は2028年6月30日までの4年で、移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ記者によれば、移籍金は契約解除金として設定された3000万ユーロ(約51億円)と見られている。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月21日 13:52
サッカーイングランド・プレミアリーグに昇格したレスター・シティ(Leicester City)は20日、新指揮官にノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)の前監督スティーブ・クーパー(Steve Cooper)氏(44)が就任したと発表した。契約期間は3年。
レスターは今月、エンツォ・マレスカ(Enzo Maresca)前監督(44)がチェルシー(Chelsea)の新監督に招聘(しょうへい)され、クラブを退団。マレスカ氏は昨季、レスターをチャンピオンシップリーグ(2部)制覇と1年でのプレミア復帰に導いた。
新指揮官候補には、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)やチェルシーを率いた経歴を持つグラハム・ポッター(Graham Potter)氏や、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)のカルロス・コルベラン(Carlos Corberan)監督の名前が挙がっていたが、クーパー氏に白羽の矢が立てられた。
クーパー氏は2022年にフォレストをプレミア昇格に導いたものの、昨季は残留争い中の2023年12月に解任されていた。フォレストは最終的に、ヌーノ・エスピリト・サント(Nuno Espirito Santo)監督の下でプレミア残留を決めた。
■関連記事
・ブライトン新監督に31歳ヒュルツェラー氏 プレミア史上最年少
・チェルシー マレスカ氏が新監督就任
・クーパー監督解任のフォレスト 新指揮官にヌーノ氏
2024年06月21日 13:48
北海道コンサドーレ札幌は21日、DF大玲央が完全移籍で加入することを発表した。なお、背番号は「25」となった。
1991年8月7日生まれで現在32歳の大は、2015年にカロライナ・レイルホークスFC(現:ノースカロライナFC)でプロキャリアを始めると、2016年に横浜FCへと活躍の場を移した。その後は徳島ヴォルティスを経て、2018年夏にヴィッセル神戸に加入。本職のセンターバックに加え、ボランチとしてもプレーし、在籍5年半で公式戦通算167試合に出場。クラブ史上初のJ1リーグと天皇杯優勝にも貢献した。
昨年12月27日に元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが所属しているUAEプロリーグのエミレーツ・クラブへの完全移籍が発表されたものの、リーグ戦ではすべてベンチ外となるなど、公式戦1試合の出場にとどまり、半年ぶりにJリーグに復帰することが決まった。
加入が決定した大は札幌のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「この度、北海道コンサドーレ札幌に加入することになりました、大玲央です。サポーターの皆様からは『れお』と呼んでいただけたら嬉しいです。チームの勝利に貢献できるよう頑張ります。よろしくお願いします」
2024年06月21日 13:30
J2の徳島ヴォルティスは6月21日、限定ユニフォームのデザインを発表した。
この限定ユニのコンセプトを、徳島はクラブの公式サイトで以下の通り説明。
「クラブ設立20周年を迎えるにあたり、2024シーズンはリニューアルしたエンブレムを胸にスタートしました。このたび発表させていただく「20th LIMITED UNIFORM」は、クラブ設立記念日の9月10日を期間に含んだ20周年記念試合で着用するユニフォームとなります。デザインはオフィシャルスポンサーのLess is design様のご協力のもとエンブレムを全面にあしらったスタイリッシュなデザインを採用しました。
ユニフォームのカラーとして採用したブラックは、クラブカラー「VORTIS INDIGO BLUE」の元となる藍染の染料、「蒅(すくも)」がもつ漆黒の深みをイメージしております。20周年という節目の年を機に、初心を忘れず、支えてくださるファン・サポーターの皆さま、徳島ヴォルティスに関わる皆さまとこれからもともに歩んでいきたいという想いを込めています」
【動画】ヴォルティスが発表した限定ユニ!
クラブの公式Xが限定ユニを公開すると、SNS上では以下のような声が上がった。
「え!かっこよい」
「キーパーユニは新鮮」
「やべえ、めっちゃカッコイイ」
「なかなかええですやん」
「白×濃紺のシンプル系で良き」
「購入させて頂きますので頑張りましょう!」
「お!スタイリッシュ!」
「キーパーユニの色がドンピシャで好み」
「良さげですね」
「いかつかっこよくない?」
なお、着用対象試合は、8月17日に行なわれるJ2第27節・岡山戦、同31日の29節・清水戦、9月14日の31節・大分戦の予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月21日 13:22
6月18日付でJ3のSC相模原の監督を解任された戸田和幸氏が、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。
2024年06月21日 13:01
セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、スロベニア代表戦を振り返った。欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。
EURO2024・グループC第2節が20日に行われ、セルビア代表はスロベニア代表と対戦。69分にジャン・カルニチニクに先制点を許したものの、90+5分にCKからルカ・ヨヴィッチが同点弾を決め、1−1で試合終了となった。
グループステージ敗退が目前に迫っていたなか、劇的同点弾で次節への望みを繋いだセルビア代表。試合後、ストイコヴィッチ監督は「私たちは決して諦めない。最後まで自分たちの力を信じていた」と最後の最後で追いついたチームに賛辞を送った。
「チャンスはたくさん作ったけど、90分以上得点することができなかった。しかし、私たちは諦めなかった。スロベニアに負けるということを受け入れたくなく、それが最終的に報われた」
「チャンスの創出数からゴールへのシュートまで私たちのスタッツははるかに優れていた。しかし、重要なのはゴールだ。先発メンバーをみれば、私たちは勝利とゴールを目指し、魅力的で攻撃的なサッカーをすることを考えていたことがわかると思う。それでも、引き分けに終わったことは重要なことだ」
勝ち点「1」を獲得したものの、グループC最下位に位置しているセルビア代表。25日に行われるグループステージ最終節はここまで勝ち点「2」を獲得しているデンマーク代表と対戦する。
【ハイライト動画】スロベニア代表vsセルビア代表
2024年06月21日 12:46
Jリーグは6月20日、公式XでJ1上位4クラブによる今後3節の対戦表を公開した。
現在、首位に立つのはFC町田ゼルビア。2位は鹿島アントラーズ、3位はガンバ大阪、4位はヴィッセル神戸と続く。
そのなかで、22日に行なわれるJ1第19節ではG大阪対神戸、26日の20節では鹿島対G大阪、神戸対町田、30日の21節にはG大阪対町田、神戸対鹿島が予定されている。
【画像】J1の上位4チーム、今後3節の対戦表
このスケジュールを伝えた投稿には、以下のような声が上がった。
「こりゃすごい日程だな」
「潰し合っているとこの下から広島、C大阪あたりがシレッと上がってくるかもしれない」
「重要な局面」
「日程くんってほんま優秀やな」
「しっかり勝ち点取っていけるように頑張ろう!」
「ほんまにえぐい笑」
「これらのチームに視線が集まる中ススっと差していきたいよね」
「全部負けられないとこばかりだわ」
「こんなに面白くしなくていいのに...毎試合が心臓もたん」
「ヒリつく」
上位クラブの直接対決が目白押しで、J1はシーズンを折り返す。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年06月21日 12:30
毎週木曜日に『DAZN』で最新作が配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。
今回は神村学園高からJリーグを経ることなくドイツの名門ボルシアMGに加入した福田師王をゲストに迎え、内田篤人と様々なことについてのトークを繰り広げていた。
その中で、高校卒業からなぜ直接海外移籍を選択したのかという理由について、福田師王は以下のように語っていた。
内田「Jリーグに行くつもりだったけど海外からオファーが来たからそっちにしたのか、もともと海外に行くつもりだったのか、どっちなの?」
福田「Jリーグでは試合に出られないなと感じていました。海外だったらセカンドチームから育成してくれると言われて」
内田「ちゃんと考えてるんだね。最初はU-23(23歳以下)?それともU-19(19歳以下)?」
福田「最初はU-19でやってました」
内田「同世代のところでやったということね。これが一つポイントなんですよ、みなさん。U-19に入るか、U-23に入るかというのは結構違うんですよ。
僕がシャルケにいた時、トップチームに上がってくる選手はU-19から来るんですよ。というのも、U-23というのはある程度選手として若手ではないので、そこに行くとなかなかトップに上がれない。
ただU-19でいい選手ならばどんどんトップに上がってくる。なのでU-19に入るかU-23に入るかというのは結構違うんです。僕のイメージでは。
そこでU-19に入ったのがトップチームにつながったと思うんだよね」
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった「海外日本人」の逸材たち12名
いきなりJリーグのチームに入るのはむしろリスクが高いと感じ、セカンドチームでプレーすることができる海外のクラブを選んだのだそう。
そして内田篤人によれば、それがU-19のカテゴリからであったため、U-23に入るよりもトップチームに上がる可能性が高かったのだとか。
2024年06月21日 12:30
イングランド代表は現地時間6月20日、ドイツで開催されているEURO2024のグループステージ第2節(C組)で、デンマーク代表と対戦した。
2024年06月21日 12:02
元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏が、EURO2024を戦っている同代表チームには変化が必要であることを強調した。20日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
EURO2024・グループC第2節が20日に行われ、イングランド代表はデンマーク代表と対戦。18分にハリー・ケインが先制点を決めたものの、34分にモルテン・ヒュルマンドにミドルシュートから同点弾を許し、1−1の引き分けに終わった。
この結果、グループCでは首位に立っているイングランド代表だが、初戦のセルビア代表戦(○1−0)から内容が悪いことから、イングランド代表を率いているガレス・サウスゲート監督に対する批判の声も上がっている。
そんななか、デンマーク戦後にG・ネヴィル氏はイギリスのテレビ局『ITV』で、「以前も同じような状況になったような気がする。慌てる時ではないし、ガレス・サウスゲートも慌ててはいないと思うが、最初の2試合で見られたことを考えると、介入して解決策を見つけ、何かを変える時だ」と2試合連続同じスタメンで挑んでいる状況から変える必要があることを指摘した。
「(セルビア代表戦は)大会初戦だったので許したけど、2度目となるとこれはパターンだ。それがネガティブなものであるなら、そのパターンを崩す必要がある」
続けて、「ガレスがこの豊富な選手の多さに少し悩んでいるように感じたのは初めてだ」と語ったG・ネヴィル氏は、25日に行われる次戦のスロベニア代表戦までに解決策を見つけなければならないことを強調した。
「トレント(・アレクサンダー・アーノルド)、(フィル・)フォーデン、(コール・)パルマー、(ジュード・)ベリンガムをどうチームに入れるかというのは初めての問いで、それが答えを導き出すよりも問題を引き起こしてしまっている」
「そうであってはならない。彼は今後24時間で本当に注意深く見ていかなければならない。選手たちにも自分たち自身と対話をさせる必要があるかもしれない。なぜなら、彼らは特にいいプレーをしておらず、自分たちで解決する必要があるからだ。それでも、ガレスの視点から言えば、彼はトレーニング場で数日中に今後の答えを彼らに与える必要がある。この状況では悪い結果を迎えることになってしまう」
【ハイライト動画】デンマーク代表vsイングランド代表
2024年06月21日 12:00
松田浩氏へのインタビュー後編は、今年からガンバ大阪に新設された『フットボール本部』がテーマ。“フットボールマネジメントの抜本的改革”を掲げ、これまでは別々の部門として活動してきた「強化(トップチーム)」、「アカデミー(ユース、ジュニアユース)」、「普及(スクール)」が連携し、一貫したガンバ大阪のサッカースタイルを構築することを目的としている。立ち上げから半年。フットボール本部を統括する本部長の立場から活動を振り返ってもらった。
インタビュー・文 玉利剛一(フットボリスタ編集部)
※前編はこちら
ポヤトス監督との関係。南野遥海の成長
――インタビュー後半戦は今年から新設された「フットボール本部」がテーマです。まずはフットボール本部の本部長に就任された経緯から聞かせて下さい。
「最初は(フットボール本部の)本部長になって欲しいというオファーではなかったんです。アカデミーダイレクターなのか、テクニカルダイレクターなのか、要は監督やコーチではなく、フロント寄りの仕事であるという話からスタートして。交渉を進めていく中で『フットボール本部を新設するから、本部長を務めてもらえないか?』という話になり、最終的にはオファーを受けたというのが経緯ですね」
――いわゆるGM(ゼネラルマネージャー)的な役割を期待されてのオファーだった。
「確かに交渉の中でGMという言葉もありましたが、個人的にはGMは経営サイドの意味合いが強いと思っていて、私はそちらよりもフットボールの現場に近い立場……『フットボールダイレクター』と呼んだりしますけど、トップチームからアカデミー、スクールも含めてフットボールの現場を統括する仕事の方が自分の経験を活かせるのではないかという話はさせてもらいました」
――2022年は8月からJ2降格危機のガンバ大阪の監督に就任してJ1残留に導き、昨年もテゲバジャーロ宮崎(J3)の監督を務められている中で、監督職への未練はなかったのですか?
「なかったですね。年齢(63歳)的にも監督業には区切りをつけて、マネジメントサイドの仕事に挑戦したい気持ちの方が強かったので。それに前監督である私が監督への意欲をもってフットボール本部長を務めていたら、ポヤトス監督としてもあまり気分の良いものではないはず(笑)。そこは最初にハッキリさせました」
――逆に監督経験が豊富だからこそ成り立つポヤトス監督とのコミュニケーションもあると思います。
「私のこれまでのキャリアを考えても、戦術的な話もできますし、そこは求められていることでしょうね。トップチームの監督をアンタッチャブルな存在として、結果が出なかったら解任にするというやり方も見てきました。ただ、お互いに意見を持っている者同士だからこそ一緒に良い方法を探り、ざっくばらんに会話をしたい。そういうコミュニケーションを実現したいと考えたことも、このオファーを受けた理由の1つです」
――コミュニケーション強化という面では、トップチームとアカデミーの連携強化もフットボール本部を新設した目的の1つです。V・ファーレン長崎ではアカデミーダイレクターもご経験されていますが、この点についてはいかがですか?
「ガンバで監督を経験している時(2022年)にトップとアカデミーのコミュニケーションが不足しているとは感じなかったですが、さきほど(インタビュー前編で)話した今後の移籍戦略の面も含めて、アカデミーからプロを輩出していくことの重要性は高まっています。私と一緒に(テゲバジャーロ)宮崎に行った(※2023年期限付き移籍)南野遥海もユースに所属している時からトップチームの練習に参加して、今は栃木SC(※2024年期限付き移籍)で活躍していますけど、伸びる選手は環境さえ整えると成長を促進させることができるので、刺激となる経験はたくさん積ませてあげたいですね」
https://youtu.be/S28075H35uU?si=CqlCrnajzZOvSgz_&t=25
2024年5月度の明治安田J2リーグ月間ヤングプレーヤー賞を受賞した南野
クラブとして成功と失敗のデータを積み重ねる必要性
――フットボール本部は「強化部」「アカデミー部」「普及部」「フットボールマネジメント推進部」の4部署で構成されています。各部署の部長について松田さん目線で紹介してもらえませんか?
ガンバ大阪フットボール本部組織図(2024シーズン キックオフイベントより)※黄色は新任
「強化部(部長)の梶居(勝志)は選手時代に対戦したことがあるんですよ。僕がマツダ(SC)で、彼が松下(電器)に所属していた時の話で昔からよく知っています。元選手だからこそ(ガンバ大阪の)選手たちのコンディションやメンタルの変化など、よく見ているなと会話から感じることは多いですね。今年のガンバの好調要因の1つとして新加入選手が機能していることは大きくて、そこは彼を中心に強化部がシーズンオフに大変な想いをしながら頑張って編成した成果だと思っています」
――「アカデミー部」「普及部」の部長である星原隆昭さんはガンバ大阪の元選手である星原健太さんのお父さんです。
「今は『健太のお父さん』というイメージでしょうけど、昔は(健太さんの方が)『星原さんの息子』という感じだったんですよ。関西人の典型のような人で、めっちゃおもろいオジサン(笑)。星原とは日本サッカー協会で一緒に仕事をしていて、一時期は常に一緒に行動していた関係です。アカデミーに関する経験が豊富なので頼りになる人物です」
ガンバ大阪のアカデミー出身でトップチームでもプレーし、2020年に現役引退した星原氏
――「フットボールマネジメント推進部」の部長は竹井学さん。過去にフットボリスタの取材を何度も受けていただいていますが、これまではビジネス寄りの部署で活躍されていた方です。
「フットボールマネジメント推進部は他の3部署と比べると少し特殊で、アヤックスやチョンブリーFC(タイ)との提携など、そういう戦略的なことを考える部署です。私を含め、フットボール本部は個人事業主というか、契約社員として活動している人間が多く、いつガンバを離れることになるか分かりません。ただ、そういう人間だけで(フットボール本部を)編成するとクラブとしての蓄積がない。監督の選び方、チームの編成、選手の査定……クラブとして成功と失敗のデータを積み重ねる必要があって、それを司る部署として(正社員である)竹井が部長を務めています」
――クラブとしてデータの蓄積や継続性の重要性は以前、竹井さんも話されていました。
「経営企画部の部長としてクラブの未来図を描く中で、大きな視点でその重要性を感じる部分はあったのかもしれませんね。フットボール領域においても、今後はクラブが目指す方針に沿って、データも活用しつつ、代理人から推薦された選手を獲得するだけではなく、主体的な選手獲得や編成を促進する……そういう部分でも機能する部署になると思います」
アカデミーには『ガンバらしさ』を考え続けた歴史がある
――2024シーズンキックオフイベントで、定期的にフットボール本部の全部署が集まる「技術委員会」を開催すると話されていました。あらためて本会議の目的を教えてください。
https://www.youtube.com/live/eRBy7FKCjuM?si=NjCuM3SCDWVbWArb&t=1796
2024シーズンキックオフイベントでフットボール本部について説明する松田氏
「物理的にもクラブハウスでトップチームとアカデミーは部屋が仕切られているんですが、やはり膝を突き合わせて会話する機会が大切だろうと。お互いの考え方や活動を知ることで相互理解を深め、協議して決める。最初の会議ではユースの監督やコーチ、スカウト……皆が集まって、ポヤトス監督にサッカー観をプレゼンしてもらったり、逆に町中(大輔 ユース監督)には、ガンバでのキャリアが長いので『ガンバらしさ』をプレゼンしてもらったり。我々は(目指すスタイルとして)攻守に主導権を握るサッカーを掲げていますが、『じゃあ、スペインにおけるシメオネのサッカーはそれに該当するのか?』とか、お互いのサッカー観を理解し、認識を合わせることから始めています」
――クラブとして、トップチームとアカデミーが同じサッカーを志向するマネジメントは簡単ではありません。
「そうですね。ここはアカデミー主導になっていくと思います。トップチームは直近の試合で結果を出すことを最優先で活動するので、中長期的なところに目を向けるのは難しい。私自身が(V・ファーレン長崎で)アカデミーダイレクターを務めていた時の経験的にも、アカデミー主導で進めないとなかなかスタートが切れないと感じています。アカデミーには『ガンバらしさ』を考え続けた歴史がありますし、その時その時でトップの監督の意見も参考にしつつ決定するようなプロセスをイメージしています」
――「技術委員会」を通じて、トップチームとユース(アカデミー)の連携が深まっていけばいいですね。
「相互理解が深まれば、スムーズに『ユースの選手をトップチームの練習に参加させていいよ』とか『怪我人が多いからユースの選手を貸してよ』といったコミュケーションが生まれやすくなるはずです。クラブとしてユース選手の育成はより重視していきたいですし、将来的には定期的なトップチームへの練習参加など意図的にタレントの成長を促進させる仕組みもつくりたい。時には意見を戦わせながらクラブとして部署間の連携を深めて、ガンバとしてのフィロソフィーを確立させていきたいです」
サブとして100点満点の行動
――トップチームの2024シーズン前半戦についても聞かせて下さい。現在リーグ戦3位。好調要因として「中谷進之介選手、一森純選手ら新加入選手の活躍を中心とした堅守」や「主将・宇佐美貴史選手の復調」がよく報道されていますが、松田さんはどのように捉えていますか?
「(報道と)同じようなことを言ってしまいますが、監督の志向するサッカーを具現化できる選手が加入したことはやはり大きい。堅守に関しては、ビルドアップのミスによる失点が減っている。湘南(ベルマーレ)戦では相手のビルドアップミスで得点できましたけど、昨年は逆にガンバがああいうミスで失点を重ねていましたから。安易なミスからの失点が減ると拮抗した試合展開になって集中力が続く面もありますね」
――ビルドアップ面では鈴木徳真選手の存在感が際立っています。
「彼の存在でビルドアップ時のポゼッションを維持できるというか、相手のプレッシングを剥がせるというか……ポヤトス監督のサッカーに本当にはまっている選手だと思いますし、そういう選手をしっかり獲得できたことは本当に大きなことだと思っています。戦術的にも、技術的にもビルドアップで安易にボールを失わないのは失点が減っている原動力なので」
――現状の守り勝つスタイルは、理想とする「攻守に主導権を握る魅力的なサッカー」とは違うのかもしれません。ただ、今年は内容以上に結果を重視すると発言されていた通りの展開になっています。
「そうですね。湘南戦のあとにチームに『勝ったけど、内容はあんまり良くなかったね』と言ったら『いやいや、松田さんが結果を重視すると言ったんでしょ』と冗談交じりで言い返されました(笑)。昨年はスタイルの構築を強く意識して戦っていたようですが、プロの世界で結果を無視してはいけない。そこは始動時のミーティングで強調したところです」
――攻撃面では宇佐美選手が好調です(18節終了時点で7得点3アシスト)。
「技術的なリーダーであることは間違いないですが、今年は精神的なリーダーとしてチームを牽引してくれています。それは倉田(秋)選手も同じです。ガンバのアカデミー育ちとしての残留争いが続く現状への危機感なのか、クラブ愛なのか、『ガンバ大阪としてあるべき姿じゃない』という意識を強烈に感じますね」
https://youtu.be/xrBYt7q1KKQ?si=yqyxNcbd3ATY0mZZ
――精神的なリーダーという面では、新加入の中谷選手、一森選手の影響も大きいと感じます。一森選手はレンタルバックですが、彼らがチームに即フィットできた要因をどう考えていますか?
「それは元々持っていた能力が高いということだと思います。一森選手は私が(ガンバ大阪で)監督を務めた2022年は出場機会があまりなかったですけど、サブとして100点満点の行動というか、リーダーシップを見せてくれていたんですよね、既に。だから、今の活躍には驚きはないです」
横浜F・マリノスからへの期限付き移籍を経て、2024シーズンはガンバ大阪に復帰した一森
課題は得点力不足
――チームが好調なので先発メンバーが固定傾向にあります。シーズン後半戦では、怪我人も復帰してきますし、マネジメント的には難しさが出てきます。
「確かに怪我人が戻ってくれば、選手起用のマネジメントは今以上に大事になるでしょうね。ただ、選手たちは成熟した大人なので。個人のエゴよりもチームのことを考えて行動できるか。監督のマネジメント以上に一人ひとりの自覚の部分。強いチームはそうした意識の部分がしっかりしている。そこは難しさ以上に期待もありますよ」
――技術面における課題はどのように認識されていますか?
「それはやはり得点力不足です。ゲームを支配している割には得点が少ない。チャンスを作れていない訳ではないので、そこは補強なのか、戦術なのか、ここから勝ち点を積み重ねていく上では手を打たないといけないところ。例えば、ボランチは鈴木徳真、ダワン、ネタ(・ラヴィ)の3人でローテーションしていますけど、攻撃的な選手は90分の中で分業制みたいなところもあるので、同じポジションに複数人いる編成は問題ないと考えています」
――補強に関しては、今後も国籍は意識しない形で行われますか?
「多国籍路線にしよう、欧州路線にしようといったことを狙ってはいません。目指すサッカーがまず存在して、それに合った選手を国籍は関係なく獲得していく。それも代理人からの提案を待つだけではなく、主体的に探す。その結果として、これまで獲得してこなかった国の選手がガンバに加入することもあるかもしれません」
――本日は長時間のインタビューありがとうございました。シーズン前に掲げた目標はリーグ7位以上。最後に後半戦の目標を教えてください。
「ありがとうございました目標(リーグ7位以上)達成はマストですね。さきほどお話したチームマネジメントも含めて現状に満足せずに緊張感を維持できるかが後半戦の鍵になると思います」
Hiroshi MATSUDA松田 浩
1960年生まれ、長崎県長崎市出身。現役時代はサンフレッチェ広島やヴィッセル神戸でプレー。恵まれた体格を活かしたDFとして活躍。引退後はゾーンディフェンスを特徴した戦術を特徴に複数のJリーグクラブ監督を歴任。2022年8月にJ2降格危機にあったガンバ大阪の監督に就任すると、堅守をベースとした戦い方でチームを立て直し、J1残留に導く。2024年よりガンバ大阪に新設されたフットボール本部の本部長に就任。
Photos:(C)GAMBA OSAKA , Getty Images
2024年06月21日 12:00
20日に行なわれたEURO2024のグループステージ第2節、スペイン対イタリアのビッグマッチは1-0という結果で終了した。
15日にアルバニア代表を相手に逆転勝利したイタリアであるが、この試合ではスペインに圧倒される展開が続き、55分にカラフィオーリのオウンゴールで失点。
[速報] 先制点はまさかの...
🏆UEFA EURO 2024™ グループB
🆚スペイン🇪🇸 × イタリア🇮🇹
/
思わぬ形で "ラ・ロハ" スペインが先制!! #ニコ・ウィリアムス の仕掛けから #カラフィオーリ のオウンゴールを誘発...
\#EURO2024 #ABEMA#アベマでEURO2024全試合無料生中継— アベマサッカー (@ABEMA_soccer) June 20, 2024
それからもなかなか大きなチャンスを作れず、試合を通して4本しかシュートを打てず。ドンナルンマのビッグセーブに助けられなければもっと失点していたと思われるような内容での敗北となった。
『Sky』や『AS』によれば、イタリア代表を率いているルチアーノ・スパレッティ監督は試合後に以下のようなコメントを残していたという。
「それほどガッカリはしていない。最初から、彼らのほうが我々よりも遥かにシャープであることは明らかだったしね。同じスピードで反応できなければ、すべてがより困難になる。
スペインが素早く攻撃を仕掛ける能力を持っているのなら、その難しさは2倍になるよ。
単純な分析ではあるが、彼らの選択、プレッシャー、連携が我々よりも速かった。結局のところ、我々が彼らほど鋭くなかったということだ。
足が動かない、選手間の距離が適切ではないのであれば、精神力だけで抗うのは限界がある。我々は常にスペースを開けさせられ、ボールを奪い返してもすぐに失ってしまった。我々の選択は正確ではなく、反応は常に少し論理性を欠いていたよ。
我々は立ち直り、今日見た状況に対して正しい判断を下す能力を身につける必要がある。
異なる戦術的決定を下してチームをよりコンパクトにすることができたかもしれないが、彼らは我々よりも遥かに素早く動き、素早く反応していた。その差はあまりにも明白だった。
これはフィジカル的な状況だと考えている。我々は精神的には調子が良かったし、いいパフォーマンスも見せていた。相手が良いサッカーをするチームだったので、ボールを扱う能力も優れていることを見せつけなければならなかったが、しかし相手は遥かに鋭くスピーディーだった。それが問題を引き起こした。
アルバニア戦ではすぐに失点したし、今回もスタートは悪かった。我々は試合をコントロールしてスペインと同じようなポゼッションを取ろうとしたため、守備に苦労した。それができなかったから、すべてが困難になったのだ。
あれだけの技術とサッカースタイルを持つ相手に、我々はなにもできなかった。ボールポゼッションの優位性によって、我々に何もさせなかったのだ。
スペインはとても良いサッカーをするチーム。我々はみんなそれを真似したいと思っている。彼らは勝利に値した。わずか1点の差だったがね。我々がゴールに迫れたのは最後の20分だけだった」
EURO2024で大活躍のスペイン代表ニコ・ウィリアムズ「俺たち、アニマルのように働いた」
スパレッティ監督が狙ったのはスペインを相手に「スペインの戦術をやり返す」ことだったようだが、スタートからテンポとスピードで勝る本家の攻撃に対応できなかったという。
なお、イタリア代表はこのあと24日にグループステージ第3節のクロアチア戦に臨む予定となっており、勝点を獲得できれば決勝トーナメント進出が決定する。
2024年06月21日 11:50
サガン鳥栖は20日、リトアニア代表MFヴィキンタス・スリヴカが新たに加入することが決定したと発表した。
2024年06月21日 11:47
19日に行われたサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)グループBのクロアチア対アルバニア戦で「セルビア人を殺せ」と歌うチャントが起きていたとして、セルビアサッカー連盟(FSS)のトップは20日、大会を途中棄権することも辞さない姿勢を示した。
FSSのヨバン・スルバトビッチ(Jovan Surbatovic)事務局長は、国営セルビア放送RTSに対し、国が当局に対応を要請したと述べた。また、連盟側は「大会の出場続行をやめてでも」、欧州サッカー連盟(UEFA)に制裁を求めていく意向だとした。
UEFAも声明で、クロアチア対アルバニア戦で「サポーターによる人種差別あるいは差別的行為の可能性」があったとして、調査を開始したと発表した。さらに、アルバニア代表のミルリンド・ダク(Mirlind Daku)に「不適切な行為があった疑惑に関連」し、調査を始めたと明らかにした。
セルビアメディアによると、ダクはセルビア人とマケドニア人に対するチャントを先導したと伝えられている。
■関連記事
・サッカーW杯に見る政治 因縁の対決を振り返る
・セルビアが処分に直面、W杯控室に掲げた国旗でコソボ表現
・セルビア人サッカー選手、コソボU-19代表入りで攻撃の的に
2024年06月21日 11:43
EURO2024・グループB第2節が20日に行われ、スペイン代表はイタリア代表を1−0で下した。試合後、スペイン代表のFWニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)が『UEFA.com』を通して自身のパフォーマンスを振り返った。
スペイン代表は試合の立ち上がりから主導権を握り、数々の決定機を作っていく。特にニコとFWラミン・ヤマル(バルセロナ)の“両翼”は、ドリブルでの仕掛けで違いを見せつけただけでなく、自らがフィニッシャーとなってゴールに迫る場面も構築。ニコは開始2分のドリブル突破でMFペドリ(バルセロナ)のシュートチャンスを生み出すと、10分には中央のスペースへ走り込んでヘディングシュートを放つなど、攻撃の中心として躍動した。
チームはなかなかGKジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン/フランス)の牙城を崩せなかったものの、55分にはニコが左サイドを縦に破り、中央へ低弾道のボールを折り返すと、これがオウンゴールを誘発。その後もニコはカットインからクロスバー直撃のシュートを放つなどチャンスを作ったが、追加点を奪うことはできず。それでも、最後までパーフェクトな試合運びを見せたスペイン代表が、2連勝でグループB首位通過を決めた。
同試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチにはニコが選出。UEFA(欧州サッカー連盟)のテクニカル・オブザーバー・パネルは、「彼はボールを持つたび、イタリア代表の脅威となった。どの1対1の場面でも常に積極的だっただけでなく、守備の場面でも良いボール奪取があり、堅実だった。ゴールを演出したのはもちろんのこと、後半にはクロスバー直撃のシュートも放った。総じて素晴らしい個人技を見せつけた」とその活躍ぶりを称えている。
試合後、ニコは「非常に難しい試合になることはわかっていたけど、自分たちが何をすべきかもわかっていた」と振り返ると、「全体的に試合を支配することができたと思う。イタリア代表は素晴らしいチームだけど、僕らはとても良いプレーをしたし、勝利に値した」との言葉で試合を総括した。
自身のパフォーマンスについても「今夜はとてもうまくいったし、チームメイトにも助けられた。1対1は僕の得意とするところでもある。初めて仕掛けた場面で相手を抜き去ることができれば、その後は楽になるものさ」と言及。現状の課題にも触れながら、次のような言葉で自身の活躍が勝利に繋がったことを喜んだ。
「スペイン代表としてプレーするようになってから、最も完成度の高いプレーができた。この調子を続けて、少しでもチームの力になれたらと思っている。僕は試合の流れの中で、ボールをキープすることはあまり得意ではない。もちろん克服することを目指してはいるけど、今日は強みが結果につながって本当に嬉しい」
「このようなレベルでプレーすることをずっと夢見てきたんだ、EUROの舞台でプレーし、POTMを受賞するような活躍を見せることをね」
また、「この大会に全神経を集中させている」というニコは、チームを率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督に対しても「僕を信頼してくれる監督のために、自分にできる限りのすべてを尽くしているんだ」と信頼を口にする。“ラ・ロハ”のチームメイトからも、試合後のロッカールームでは称賛の言葉をもらったらしいが、「彼らの能力あってこその今日のパフォーマンスだ。僕の能力を引き出してくれたことに感謝したい」と話した。
加えて、同じアスレティック・ビルバオに所属しており、代表レベルではガーナ代表を選択した兄のFWイニャキ・ウィリアムスからも「テキストメッセージが届いていた」とのこと。「兄さんだけでなく家族のみんなも、僕と同じようにこの試合を楽しんでくれていたなら嬉しいね」と語った。
イタリア代表戦を勝利で飾ったスペイン代表は、24日に控えた第3節で、アルバニア代表と対戦する。
【ハイライト動画】主導権を握り続けたスペインがイタリア撃破!
2024年06月21日 11:40
今季ブンデスリーガのタイトルを失ったバイエルンは、新シーズンよりヴァンサン・コンパニを指揮官に迎えて新たなスタートを切る。
すでにシュツットガルトから日本代表DF伊藤洋輝を獲得していることもあり、これまで以上に日本からの注目度も上がっているだろう。
何と言っても気になるのは、指揮官としてはまだまだ経験が浅いコンパニがドイツ最大の名門バイエルンを頂点へ導けるかどうかだ。トーマス・トゥヘルからコンパニへバトンタッチするわけだが、これはギャンブルとも言える決断だ。
トゥヘル政権を続けるべきだったと語る者もいる。レスター・シティで活躍したDFロベルト・フートもその1人だ。独『Bavarian Football Works』によると、フートは今季のブンデスリーガではレヴァークーゼンが強すぎただけで、トゥヘルに大きな問題があったわけではないと見ている。
「バイエルンがタイトルを争うことは常に予想されていることだが、今季に関してはレヴァークーゼンがあまりに強すぎたと言わざるを得ない。ビッグクラブが上手く戦えなかった時には批判が起こるものだけど、時には他のチームの方が優れていたと認めざるを得ないこともある」
「ドルトムントやチェルシー時代もそうだったように、トゥヘルは少し扱いにくいところもある。しかし、バイエルンは選手や組織と上手くやっていく人を求めているのか、それともミュンヘンにタイトルをもたらす人を求めているのか。個人的には、トゥヘルを留任させるべきだったと思う」
果たしてコンパニ体制は上手くいくのか。レヴァークーゼンがシャビ・アロンソの下でさらに強化されると考えると、新シーズンも簡単にはいかないだろう。