2024年06月15日 15:51
男子ゴルフの松山英樹(LEXUS)と中島啓太(フリー)がパリ五輪の出場権獲得を15日、確実にした。逆転の可能性を残していた星野陸也(興和)が全米オープンで予選落ちしたため、世界ランクを基にした日本勢の五輪ランキングが確定した。全米オープン終了後の17日付のランキングで正式に決まる。 現在の日本勢の世界ランクは松山が14位で1番手、中島が83位で2番手、久常涼(SBSホールディングス)が92位で3番手、星野が4番手の108位。中島と久常は今週の大会に出場していない。出場すれば松山は東京五輪に続く2大会連続、中島は初。
2024年06月24日 19:16
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
25位から出た臼井麗香(フリー)は最終ラウンドを1バーディー、4ボギーの75で回り、通算3オーバーの47位で大会を終えた。男子ツアー31勝の片山晋呉をキャディーに初起用し、開幕前から大きな話題を呼んだ。「学ぶことがたくさんあって、いろんな状況を経験して頭がパンクしそうだった」と臼井は振り返った。練習日から国内男子の永久シード保持者の助言に耳を傾け、1週間で引き出しが増えたという。
34年ぶりにキャディーを務めた片山の方も刺激を受けた。「表情だったり、ミスしたあとの歩き方は、僕もやっているんだろうと思いながら見ていた。人生の中でいい一週間だった」と感慨深く振り返った。この日は別の仕事が入っていたが、時間をずらし、全72ホールで臼井のバッグを担いだ。「またやりたい。キャディーで優勝争いしてみたい。次は3日間大会で」。再びキャディーで試合に出る日はそう遠くはないのかもしれない。
2024年06月24日 17:27
男子ゴルフ米国ツアー、トラベラーズ選手権(Travelers Championship 2024)は24日、米コネティカット州クロムウェル(Cromwell)のTPCリバーハイランズ(TPC River Highlands、パー70)で最終日が行われ、スコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)がキム・ジュヒョン(Kim Joo-hyung、韓国)とのプレーオフ第1ホールでパーセーブを果たし、今季ツアー6勝目を挙げた。
第88回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2024)王者のシェフラーはノーボギーの5アンダー「65」でラウンドして通算22アンダーとし、18番でバーディーを奪い「66」でホールアウトしたキムに並ばれた。
プレーオフでも平静を保ったシェフラーが2打目でピンそば約3.3メートルのバーディーチャンスをつかんだ一方、キムはアプローチショットがグリーン脇のバンカーにつかまった。キムはピンまで約11メートルまでしか寄せられずパーパットを外す中、シェフラーは2パットでパーセーブを果たし、勝利を決めた。
7月1日を前にしてのシーズン6勝目は、1962年のアーノルド・パーマー(Arnold Palmer)以来となっている。
松山英樹(Hideki Matsuyama)は6アンダー「64」でホールアウトし、通算12アンダーで23位タイに入った。
■関連記事
・梁熙英が待望のメジャー初優勝、山下2位タイ 全米女子プロ
・ウッズにPGA上位大会の特別出場枠 「生涯の功績」たたえ 報道
・マキロイが数週間休養、全米OP最終盤の大失速から立て直しへ
2024年06月24日 16:48
女子ゴルフ米国ツアーのメジャー第3戦、全米女子プロゴルフ選手権(KPMG Women's PGA Championship 2024)は23日、米ワシントン州サマミッシュ(Sammamish)のサハリーCC(Sahalee Country Club、パー72)で最終日が行われ、梁熙英(Amy Yang、エミー・ヤン、韓国)が通算7アンダーで待望のメジャー初優勝を果たした。
終盤に苦しんだ梁だがイーブンパーのスコア「72」をマークし、山下美夢有(Miyu Yamashita)、高眞榮(Ko Jin-young、コ・ジンヨン、韓国)、リリア・ブ(Lilia Vu、米国)と3打差の首位を守りきった。日本ツアーで11勝を挙げている22歳の山下は、最終日は「73」とスコアを1ストローク落としたが最後はバーディーで締め、「71」の高とブと並ぶ2位タイに入った。
メジャーで21回のトップ10フィニッシュを記録しながら、優勝には手が届かずにいた梁だが、自身17年目の米国女子ツアーで、34歳にしてメジャー初勝利を飾った。試合後には、「ずっとメジャーを勝ちたいと思っていて、惜しい大会も何度かあったが、長くツアーで戦う中で、メジャーを取れないまま引退するのではと自分を疑い始めていた」と明かし、「すごくありがたいし、メジャーで優勝できてとても幸せ」と喜んだ。
大量リードを築いて終盤を迎えた梁だが、最後は緊張感を味わった。16番で今大会2度目の3パットをたたいてボギーとし、リードを5打差に縮められると、17番では自身の組がプレー遅延による警告を受ける中で、ティーショットを水に入れてこのホールはダブルボギー。高とブに3打差に詰め寄られた。
最終ホールではティーショットはフェアウエーを捉えたが、第2打をグリーン手前のラフに入れた。それでも第3打でグリーンに乗せると、残り3.6メートル弱から2パットでパーをセーブし、逃げ切りを果たした。
その他の日本勢は渋野日向子(Hinako Shibuno)と西郷真央(Mao Saigo)が5打差の7位タイ。古江彩佳(Ayaka Furue)が9打差19位タイ、竹田麗央(Rio Takeda)と岩井明愛(Akie Iwai)が13打差32位タイ、勝みなみ(Minami Katsu)が15打差41位タイ、笹生優花(Yuka Saso)が20打差68位で終えた。
■関連記事
・梁が単独首位に 山下2位浮上、渋野5位タイ 全米女子プロ
・梁とシュメルツェルが首位浮上 渋野は2打差3位 全米女子プロ
・今季引退のトンプソンが首位発進 渋野ら4位タイ 全米女子プロ
2024年06月24日 16:12
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は24日、5月の「PLAY OF THE MONTH」に安田祐香の強風下における技ありショット(ブリヂストン・レディース初日、17番パー3での第1打)が選ばれたと発表した。
2024年06月24日 15:04
【全米女子プロゴルフ選手権】
❤SEXYすぎる!❤ 原英莉花、関係者を唸らせた「谷間パックリ衣装」で前かがみの悩殺ショット!
算7アンダーのエイミー・ヤン(34)と2打差2位タイから発進した山下美夢有(22)はスコアを伸ばせず、通算4アンダー2位タイに終わった。【前編】からつづく。
◇ ◇ ◇
それにしても、だ。3週前の全米女子オープンでは笹生優花(23)と渋野日向子(25)がワン・ツーフィニッシュ。渋野は今大会も通算2アンダー7位タイと健闘し、西郷真央(22)もこの日ベストスコアの67をマークし、7位タイで上がった。
先の全米女子OPは古江彩佳(24)6位、海外メジャー初出場の竹田麗央(21)と小祝さくら(26)も9位。世界の大舞台で日本選手が好成績を残している。これは単なる偶然ではないだろう。
欧州シニアツアーで活躍した並木俊明プロがこう語る。
「お世辞抜きで日本の女子プロはレベルが上がっている。理由はいくつかありますが、今は弾道測定器により、ヘッドスピード、ボールの打ち出し角度やスピン量が瞬時にわかり、数値をもとにスイングを調整できると同時に、自分に合った最適なクラブを使うことができる。それは海外選手も同じですが、日本の選手はスイングに大きな癖がなく方向性がいい。トップ位置が下がった渋野はやや例外だが、山下、古江、笹生、岩井姉妹ら、みんな癖のないスイングをしている」
惜しくも優勝を逃した山下の身長は150センチ。欧米選手と並べば大人と子供ぐらいの差があるが、今大会のスタッツを見ると、フェアウエーキープ率84%は優勝のヤン(61%)を上回った。
前出の並木プロが言う。
「日本選手が海外試合にスポット参戦して一番戸惑うのは芝の違いです。ベント、ポアナ、バミューダなどさまざまで、しかも同じベントでも芝質が一様ではない。パッティングだけでなくグリーン回りのアプローチでも国内の打ち方ではクラブが抜けないこともあるが、今の選手は対応力が非常に高い。あとはメンタルでしょう。同世代や年齢が近い選手の活躍をエネルギーに換えるというか、『あの人ができるなら私も』と負けん気がみんな強い。今は国内ツアーから海外メジャーに挑戦する際、過度に緊張したり、海外選手の前で臆する者はいないでしょう」
プロキャディー歴26年目で、男女の海外メジャーでも10試合以上バッグを担いでいる梅原敦氏は「宮里藍さんの影響が大きい」とこう語る。
「03年に高校生でプロツアーに優勝し、藍ちゃんブームが巻き起こり、ジュニアの競技人口が一挙に増えたことが大きい。藍ちゃんは米女子ツアーで9勝し、10年には世界ランク1位にもなった。155センチと小柄な選手でドライバーが飛ぶ方ではなかったが、正確なショットと小技で世界の強豪と戦った姿はジュニアゴルファーの大きな刺激になった。それで米女子ツアーを目指す子供が増えたのは間違いない」
梅原氏が続ける。
「藍ちゃんブームでジュニアのレベルが上がり、プロの試合に推薦出場して予選を通ったり、勝(みなみ)さん、畑岡(奈紗)さん、古江さんのように優勝する選手まで出てきた。今ではアマチュアが優勝争いしても誰も驚かない。私がプロキャディーになった当時はそんなことは考えられなかった。藍ちゃんに憧れ、世界を意識してきた世代が、夢の舞台で活躍するようになったということです」
今後も海外メジャーで日本人の活躍は続きそうだ。
2024年06月24日 14:47
「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・最終日」(24日、カメリアヒルズCC=パー72)
2位と6打差の首位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が3バーディー、2ボギーの71をマーク。通算16アンダーで逃げ切り、4月のヤマハ・レディース以来の今季2勝目を挙げた。ツアー通算11勝目。
2打目をグリーン奥に外した3番パー4でボギーが先行。その後はなかなかバーディーがこない。「なかなかパターも決まらずもどかしいゴルフ。ショットもちょっと調子が悪くバーディーくるのかな?と思った」と我慢の展開を強いられ、安田祐香、同組の高橋彩華らが猛追を見せ、一時は2打差に迫ってきた。
それでも、カート道付近から2度の救済を受けた14番パー5でバーディーを奪うと、続く15番パー3は「自分でもビックリ」と振り返るほど難しい尾根超えの10メートル近いロングパットを決めきり、連続バーディー。17番でボギーをたたいたが、セーフティーリードを生かして逃げ切りに成功し、2022年以来の1シーズン複数回優勝を果たした。
大会は2日目と4日目の降雨によるコースコンディション不良により、2021年の日本女子オープン以来、ツアーでは3年ぶりの予備日を使用し、異例の月曜決着となった。5日間4ラウンドの戦いを制し、「すごく長い戦いにはなったけど、こうして月曜日を迎えられて4ラウンドプレーして優勝を挙げられたので、すごく思い出に残る優勝だなと思う」と笑顔を見せた。
2024年06月24日 14:27
「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・最終日」(24日、カメリアヒルズCC=パー72)
2位と6打差の首位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が3バーディー、2ボギーの71をマーク。通算16アンダーで逃げ切り、4月のヤマハ・レディース以来の今季2勝目を挙げた。
2打目をグリーン奥に外した3番パー4でボギーが先行。その後はなかなかバーディーがこない我慢の展開となった。安田祐香、同組の高橋彩華らが猛追を見せ、一時は2打差に迫ってきた。それでも、カート道付近から2度の救済を受けた14番パー5でバーディーを奪うと、続く15番パー3は尾根超えの10メートル近いロングパットを決めきり連続バーディー。17番でボギーをたたいたが、セーフティーリードを生かして逃げ切りに成功し、2022年以来の1シーズン複数回優勝を果たした。
ツアー未勝利の安田祐香はボギーなしの5バーディーの67で、好スコアをたたき出すも悲願の初優勝には届かなかった。大会は2日目と4日目の降雨によるコースコンディション不良により、2021年の日本女子オープン以来、ツアーでは3年ぶりの予備日を使用し、異例の月曜決着となった。
2024年06月24日 14:27
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
6打差単独首位から出た小祝さくら(ニトリ)が、通算16アンダーで逃げ切り、3月のヤマハレディース以来、今季2勝目を手にした。
2024年06月24日 12:26
◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 最終日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6688ヤード、パー72)
最終組が前半9ホールを終え、6打差単独首位から出た小祝さくら(ニトリ)がバーディーなし、1ボギーとスコアを落としたが、通算14アンダーで単独首位をキープしている。3打差2位には安田祐香(NEC)、藤田さいき(JBS)、高橋彩華(東芝)の3人がつけている。
天本ハルカ(フリー)、が8アンダーで6位。尾関彩美悠(JFEスチール)が7アンダーで8位。原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)、河本結(リコー)が5アンダーで14位。大里桃子(伊藤園)が4アンダーの19位。佐久間朱莉(大東建託)、不動裕理(フリー)、鶴岡果恋(明治安田)が3アンダーの24位としている。優勝賞金5400万円をかけた“月曜日決戦”は勝負のバックナインへ突入した。
2024年06月24日 12:09
「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・最終日」(24日、カメリアヒルズCC=パー72)
尾関彩美悠が“水切りショット”を披露した。9番パー3は、グリーン手前に池が広がり、グリーンの傾斜も大きい難ホール。ティーショットはやや左に低く打ち出し、不安げにボールの行方を見つめた尾関の視線の先で、池に着弾。水面ではねて池の淵にあたり、そこから転がってグリーンに乗った。
観客から拍手も沸き上がり、尾関はちょっぴり恥ずかしそうな笑みを浮かべてグリーンへ。長いバーディーパットをきっちりとカップに寄せて、パーをセーブした。
ショットの様子は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が公式Xで速報。「打った本人もびっくり!? #尾関彩美悠 のティーショットが水面を切ってナイスオン」と動画を投稿した。
2024年06月24日 12:01
【サマミッシュ(米ワシントン州)=帯津智昭】女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子プロ選手権は23日、米ワシントン州サマミッシュのサハリーCC(パー72)で最終ラウンドが行われ、2位から出た山下美夢有は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーでスコアを一つ落として通算4アンダーとしたが順位は変わらず、2位となった。
渋野日向子、西郷真央が2アンダーで7位に入った。古江彩佳は2オーバーの19位、笹生優花は13オーバーの68位。7アンダーの梁煕英(韓国)がメジャー初優勝で米ツアー6勝目を飾り、優勝賞金156万ドル(約2億4800万円)を獲得した。 「楽しく1日プレーできた」
18番をバーディーで締めくくり、大会の重圧から解き放たれると、山下が満面の笑みを見せた。「最終日、最終組ですごいギャラリーの方がいて緊張したけど、楽しく1日プレーできた」。堂々の2位だった。
2打差で追う首位の梁煕英と同組でプレー。2番でバーディーを奪ってからはスコアを伸ばせず、パーで粘っていく。相手が崩れない中、8番パー4で痛恨のダブルボギー。「ボギーで収めたかった。切り替えて、もう次、という感じでやっていた」。優勝は遠のいたが、打ち下ろしの17番パー3では、あとわずかでホールインワンというショットで観客を沸かせた。
優勝した梁煕英とは3打差だった。「まだまだ(優勝は遠い)とは思わないけど、ショートゲーム、パターもそうだし、その辺がまだちょっとだめ」と反省を忘れなかった。
米女子プロゴルフ協会によると、山下は世界ランキングで日本勢2番手に浮上し、パリ五輪の出場権を得られる見通しとなった。「出られるとなったら、しっかり日本代表として頑張りたい」。日本ツアーで昨年まで2年連続の年間女王に輝いた22歳の実力者が、メジャー2位の実績を加え、次の大舞台に挑む。(帯津智昭)渋野日向子7位「まだ伸びしろがある」
4打差を追って逆転優勝を狙った渋野は1番で約6・4メートルのパーパットを沈め、2番でバーディーを奪う好スタートを切ったが、7番でダブルボギー、8番でボギーをたたいて失速した。それでも7位で大会を終え、2位だった全米女子オープン選手権に続いてメジャー2大会連続のトップ10入りを果たし、「たくさんまだ伸びしろがあると感じる4日間だった。これからも楽しみ」と充実した表情を見せた。
2024年06月24日 11:14
ジャパンゴルフツアー選手会主催のプレーヤーズチャンピオンシップ(栃木・西那須野CC)最終日(23日)、大会実行委員長を務めた石川遼(32)が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算21アンダーで2年ぶりの19勝目を挙げた。
2024年06月24日 11:14
【全米女子プロゴルフ選手権】
【続きを読む】海外メジャーで次々V争い 日本人女子のレベルが上がったのか、世界のレベルが落ちたのか
悔やまれる結果となった。
通算7アンダーのエイミー・ヤン(34)と2打差2位タイから発進した山下美夢有(22)はスコアを伸ばせず、通算4アンダー2位タイに終わった。優勝は山下と最終組で回ったヤンが通算7アンダーで逃げ切った。
山下にとって痛恨の極みは8番パー4。第1打を左へ曲げ、バンカーの縁(ラフ)に止まる不運。バンカー内にスタンスしてボール位置は太ももの高さ。クラブを短く持ち、ハーフショットでフェアウエーに運んだものの、第3打を右のガードバンカーに入れてこのホールをダブルボギーにし、ヤンとは5打差に広がった。
山下は中継局(WOWOW)のインタビューで、
「最終組ですごいギャラリーの数で緊張したが、一日楽しくプレーできた。比較的ショットは安定していたので、しっかりリカバーできた。難しいピン位置だったけど、うまくコースマネジメントしてプレーできたと思う」と言った。
惜しくも優勝には届かなかったが、最終18番で意地のバーディー。一時は4位タイまで下げた順位を上げ、2位タイでフィニッシュした。
これで注目のパリ五輪代表争いは今大会19位の古江を逆転。山下は前週まで世界ランキング22位。日本勢4番手の圏外だったが、今大会でランキングを上げ、笹生とともにパリ五輪出場を確実にした。(嗣く)
◇ ◇ ◇
3週前の全米女子オープンでも日本人勢の健闘ぶりが際立っていた。いま、女子ゴルフ界ではいったい何が起きているのか。
●関連記事【続きを読む】…では、それらについて詳しく報じている。
2024年06月24日 10:06
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・最終日」(23日、サハリーCC=パー72)
2打差の2位から出た山下美夢有が3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73をマーク。通算4アンダーで、海外メジャーでは自己最高の2位で終えた。
終盤の17番パー3では、もう少しでホールインワンというスーパーショットを披露した。打ち下ろしの170ヤードで、グリーン右には大きな池が広がり、この日はその右サイドにカップが切られた。
6番アイアンで放ったショットは右方向に飛び出し一瞬ヒヤリ。しかし、グリーン右手前に落ちてから乗ったボールはやや左に曲がりながら転がり、カップのわずか3センチ左を通過した。
中継したWOWOWのの実況アナが思わず「入れ!」と絶叫。米女子ゴルフ協会(LPGA)の公式Xも「山下美夢有が17番でエースにかなり近づいた」と記し、動画を投稿した。
2024年06月24日 09:52
「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・最終日」(23日、サハリーCC=パー72)
首位と4打差の5位から出た渋野日向子(25)=サントリー=は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算2アンダーの7位と全米女子オープンに続き、メジャー2大会連続のトップ10フィニッシュとした。
3打目をピタリと60センチにつけた2番パー5でバーディーを先行。4番で3パットのボギーをたたいたが、続く5番ですぐさまバウンスバックに成功した。しかし、7番パー4ではバンカーからの2打目をラフに落としたものの、傾斜を伝って再びバンカーに。4オン2パットで痛恨のダブルボギーを喫した。続く8番も一つ落とし、後半は14番でバーディーを奪取した。
ラウンド後の中継局のインタビューでは「もう少しできたなという瞬間がすごく多かったので、悔しいです」と振り返った。「3日目、4日目で伸ばし切れなかったことがすごく残念。まだまだいけるなって思う部分はあったので、これからもっと練習して次の試合に向けて頑張りたい」と5年ぶりのメジャー制覇には届かなかったが前向き。次週のダブルス戦のダウ選手権では、同じ黄金世代の勝みなみと共闘する。「めちゃくちゃ楽しみ。波に乗ったらかっちゃんもすごくバーディーを取ってくれる。私も負けないようにというか頑張りたい」と最後は笑顔をのぞかせた。