2024年06月15日 21:42
「ソフトバンク6−2阪神」(15日、みずほペイペイドーム) 阪神は初回無死二塁の絶好機を生かせず無得点。一方、ソフトバンクは初回無死二塁から好機を広げ、近藤が先制3ラン。好機で決定打が出るか出ないかが、勝敗を大きく色分けした。2カード連続の負け越しで貯金が再びゼロとなり、チームは2位から一気に4位に転落した。岡田監督の一問一答は以下の通り。 −最後までチャンスをつくった。 「いやあ、そら、初回3点は重いよ。今の状況からいったら。今日は、初回はあれや、立ち上がり悪かったな。ビーズリーはな。コントロールがな、はっきりしとったもんな」 −初回は先にいい形になりかけた。 「いい形なっとったら、タイムリー出なアカンやん。いい形とか。なんぼ形作っても、点取らなアカンねんから。そこで打つか、打たへんかいうことやろ」 −ヒット以外のところで走者が進んでいかないのが流れ悪い。 「流れ悪いってそら、セカンド、得点圏いったらタイムリー出んとアカンやろ。そういうことやろ」 −打順を開幕オーダーに近い形に。 「昨日は左(投手)やしな。今日は右やし」 −4番の佐藤輝に長打が出た。 「1回沈んだけどな。(打率)2割を。持ちこたえたな」 −少しずつ戻ってきてる感触は? 「知らん、ないんちゃう、分からへん。この打率でなんで評価するんよ、そんなん。ええとか悪いとかの問題ちゃうやろ、この打率見とったら」 −明日ひとつしっかり勝って。 「うん、また(貯金が)ゼロなったいうことやろ」 (自ら語りだし) 「大山はあれやけどな、2割を基準にしとったんやけどな(笑)」
2024年06月26日 08:00
「阪神0−1中日」(25日、倉敷マスカットスタジアム)
好投の阪神・才木浩人投手は八回2死から連打を許し8回1失点で2敗目。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は、梅野隆太郎捕手の配球を指摘した。
◇ ◇
才木の1巡目の投球を見て、梅野は何を感じていたか。私の目から見れば、タイミングが最も合っていたのが板山で、龍空にはスイングの強さがあった。才木と小笠原の投手戦。打撃に課題を抱える両チームなだけに、今日は1点勝負になりそうだという嗅覚が働いたかどうか。
四、六回にいずれも1死無走者で板山を迎えた場面の配球は外中心で、最後はともに直球を中前打された。ここに大きな意味がある。
八回2死三塁の第4打席で、急に内角を使い出したが、私に言わせれば時既に遅し。内角球を使って攻めているように見えるけど、実は手詰まりで、もう投げる球がなくなっていた。しかも、才木は100球を超えていたし、要求通りに投げるのが徐々に難しくなり始める場面だ。
内角球を使うのであれば、四、六回の場面で要求するべきだった。板山の足元に食い込んでくるカットボールを投げたり、体の近いところに強いボールを投げるべきだった。
梅野のリードが悪かったと言うときつい言い方になるが、そういうこと。その場面だけでなく、先々のことを考えたリードが必要。四、六回に内角球を使っていれば、八回の結果は違うものになっていただろうし、才木も、もっと楽に投げられていたはずだ。
2024年06月26日 07:50
オリ・宇田川らをプロへ…仙台大・森本吉謙監督が“成果物”と語る伸びしろのポイント
多数の投手を地方大学からプロに送り出している指導者は、選手のどの部分に“伸びしろ”を感じるのだろうか。今春の仙台六大学リーグを無敗で制し、全日本大学選手権に出場した仙台大の森本吉謙(よしかた)監督は、これまで熊原健人(元楽天)、馬場皐輔(巨人)、大関友久(ソフトバンク)、宇田川優希(オリックス)ら150キロを超える好投手をプロに輩出してきた。無名の選手の伸びしろを見抜く上でのポイントがあるという。育成年代に大切にしてほしいことも含めて話を聞いた。
森本監督は、筑波大のコーチを経て、2004年に仙台大の監督に就任。2014年春のリーグ戦で67季ぶり3度目の優勝を果たすと、今春は10勝0敗で2季ぶりの奪冠。優勝回数も東北福祉大(76回)、東北学院大(18回)に次いで、2桁の10回に到達した。今年から侍ジャパン大学代表のコーチも務めており、来年ドラフト候補の最速152キロ左腕・渡邊一生(3年)を自チームから代表に送り出すなど、その指導法には定評がある。
森本監督は、まず高校生投手をスカウティングするにあたり、大切なこととして「腕の振り」を挙げる。
「インスピレーションに近いのですが、単純に腕の振りを大切にしています。それがその投手の最終的な“成果物”だと思っていて、実際に球速が出ずに、まだまだの状態であっても、腕の振りに魅力があるということは、下半身の使い方であったり、軸足の使い方がしっかりしているので、そういったことは見ていますね」
腕をしっかり振るというのは、簡単なようで難しい。直球を投げる時は力強く振れていても、変化球で緩むケースも多く、打者にとっては球種が読みやすい。また、変化球にばかり頼っていると直球の走りが悪くなることもある。育成世代から小手先に走らず、強いボールを投げる意識が大切になると語る。
「ジュニアの頃からあまり突飛なことはしないで、基本的な運動能力をしっかりと磨いて、そこから土台を作っていってほしいです。特に投げることに関しては、一度悪い癖が身につくとなかなか難しくなってきます。単純に体を使って投げられるとか、そういうところがおろそかになってしまうと、取り返しがつかない部分も出てきます」中日・辻本は6秒フラット…野手についての評価は「スピード」
野手に関して評価するのは「スピード」だ。昨年主将を務めた辻本倫太郎内野手(中日)は、50メートル6秒フラットの俊足を武器に、遊撃で広い守備範囲を誇った。投打で圧倒的なタレントが揃う東北福祉大と台頭に渡り合うために、高い機動力と守備力を持った野手が必要不可欠だ。
「もちろん打てるのも大事なのですが、仙台大の野球の特徴で言えば、スピードがある、ないというのが大きなポイントになってきます」
仙台大での戦いぶりは、国際大会に通じるものがある。侍ジャパン大学日本代表は7月に開催される「プラハベースボールウイーク」及び「ハーレムベースボールウイーク」に出場。森本監督はコーチとして、堀井哲也監督(慶大監督)をそばで支える。これまでに培ってきた経験は、必ずや大学侍の糧となるはずだ。(内田勝治 / Katsuharu Uchida)
2024年06月26日 07:40
人気声優の駒形友梨さんがベルーナDでセレモニアルピッチを行った
■西武 1ー0 日本ハム(25日・ベルーナドーム)
人気声優の駒形友梨さんが25日、ベルーナドームで行われた西武-日本ハム戦のセレモニアルピッチを務めた。168センチの長身から投じられた一球に、球場は歓声に包まれた。西武も1-0で接戦をものにし、ファンは早くも「勝利の女神」と称えている。
背番号25の西武ユニホームにゆったりしたブルーパンツで登場。場内アナウンスに両手で大きく丸を作り、準備OKの合図を送り、緊張の一投。山なりのワンバウンドで捕手のミットに収まると、スタジアムは温かい拍手に包まれた。
駒形さんは試合開始前にはビジョンにも登場。イニング間イベント「バズーカタイム」や「ライオンズラッキーセブン」にも出演し、キュートな笑顔を振りまいた。
最下位に苦しむ西武だったが、駒形さんの“応援”もあって勝利。ファンはSNS上に「うおおおおお」「幸運の女神様」「弾ける笑顔さいこー!」「キリッとした美しいお顔」「超可愛いな」「いい笑顔だ」などと歓喜のコメントを寄せていた。
イベント前には球団を通じて「ベルーナドームは1000種類を超えるグルメがあると聞いて、食べることが大好きな私は今からワクワクが止まりません! 折角なのでビールに合うグルメを見つけられたらなと思っています!」「皆さんと一緒にライオンズを応援することを楽しみにしています!」などとコメントしていた。(Full-Count編集部)
2024年06月26日 07:30
松原も若林も1度は鮮烈な活躍をしてレギュラーに定着しかけた
松原聖弥外野手が西武、若林楽人外野手が巨人へ移籍する交換トレードが成立。
2024年06月26日 07:20
元西武・笘篠誠治氏はドラフト前に明大入りが内定していた
1983年から西武一筋で15年間プレーした笘篠誠治氏は、高い守備力と俊足を生かした名脇役として黄金時代を支え、引退後も5球団で計22年間コーチを務めた。大阪・上宮高でプロ注目の存在となったが、明大進学を予定し、プロのスカウトには辞退の意思を伝えていた。ところが1982年ドラフトで西武からまさかの2位指名。熟慮の末に“期間限定”でのプロ入りを決断した。
上宮高での過酷な野球部を引退し「プロに行けるなんて思ってもいなかった」という笘篠氏は、難波で友人と遊び呆けていたという。夕方になり帰宅連絡の電話を入れると母から「アンタ、どこいんの! 監督さんから電話がきて明日、明治のセレクションを受けに行けって。明日、東京よ!」。野球部の山上烈監督に東京六大学への憧れを伝えていたところ、明大への繋がりがあり、急遽、セレクションが決まったという。
「特に明治を希望していたわけではないのですが、神宮球場でお客さんが満員になる東京六大学野球には憧れていました。そのなかで監督さんが、明治に連絡できるツテがあったみたいなんです」
明大のグラウンドに着くと面倒を見てくれたのが元巨人、現在は明大のコーチの福王昭仁氏だった。正式なセレクションは夏の甲子園終了後に行われていたが、すでに終了していたため参加者は笘篠氏だけ。「福王さんから『島岡吉郎監督は正月でも午前3時からドラム缶に火を日を焚いて部員を待っている』とか、かなり厳しい話を聞かされたんです。六大学の華やかなイメージがあったので、高校より凄いのかよ、と思いました」。
それでも実技を終えると島岡監督から「野球の方は大丈夫だから、しっかり勉強しておけ」と“内定”をもらった。はっきりと合格と言われたわけではなかったが、入試テストで大失敗をしなければ合格できると信じ、過去問題集をやりながら夏休み明けに母校の練習に参加するようにした。「大学にいって4年後に指名される確証はなかった」
2学期が始まると、大洋(現DeNA)をはじめ「次から次へとスカウトが家に挨拶に来たんです。西武以外の11球団がきました」。それでもプロをまったく考えていなかったこと、六大学への思いが強かったことから「多分、明治が決まっているので、4年後に縁がありましたらお願いします」と断っていた。指名後の辞退で迷惑をかけたくなかった。
幼少期から大卒は志していた。バレーボールの実業団でプレーしていた両親はともに大学には進学していなかったため、父親からは就職を見据えて大学に行くように言われて育ったことも影響していた。
迎えたドラフト会議当日、4時間目後の昼休みに慌てた様子で教室に入っていた教師が「笘篠いるか? 今から校長室に行ってくれ」。「はあ!? 俺なんか悪いことしたかな」。恐る恐る校長室に入ると「西武が2位でお前を指名した。記者会見するから」。まさかの事態だった。
西武は12球団で唯一、スカウトが自宅に挨拶に来なかったが、野球部の練習グラウンドに現れ、笘篠氏の塁間のタイムなどを計っていたのだという。緊急の家族会議で、大学卒業にこだわっていた父からは「これはお前の人生。お前が決めろ」と決断を託された。
悩んだ末に決意した。「大学にいって4年後に指名される確証はなかった。なので大学に4年間行ったつもりで西武に入団させてくれ。4年で1軍の選手になれなかったら辞めて大阪に帰って勉強して大学に入り直す」。“期間限定”での西武入りへの腹を決めた。父も「分かった。じゃあ、契約しろ」と認めた。
「僕はそんなにすごい選手ではなかったんです。ただ、2年生の時に出場した春の選抜大会でホームランなど、そこそこ打ったんです。スカウトの人たちはそこでリストに入れてくれたみたいですけど、まさか自分がドラフトにかかるなんて、まったく思っていなかったですよ」
4年間で一人前の選手になると心に決め、後に15年間西武でプレーするユーティリティープレーヤーが誕生した。(湯浅大 / Dai Yuasa)
2024年06月26日 07:10
◆ 悪送球・後逸で犠打から2失点…高木氏「ここから上がってくるからミスはなくしてほしい」
交流戦明けのカードを勝ち越し、首位ソフトバンクを迎えたオリックスは25日、初戦を2−7で落とした。3回に先制されたオリックスは6回、先頭打者・周東佑京に安打で出塁を許す。続く今宮健太の犠打を、先発投手・曽谷龍平が一塁へ悪送球。さらに右翼・森友哉が後逸し、その間に一塁走者周東と打者今宮が生還。ミスの連鎖で2点を失った。7回には打線が2点を奪うも、8回には3番手・本田仁海が4失点し、手痛い敗戦となった。
まさかの失策から痛恨の失点となったオリックスに対して、25日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも厳しい声が上がった。
高木豊氏が「笘篠さん、ちょっと怒ってやってくださいよ」と促すと、笘篠賢治氏は「ミスは付きものだが、強い相手と戦う時にはミスが大きな命取りになる。やるべきことをきちんとやるのが基本」と苦言を呈した。しかし右翼・森の守備については「森は送球に対して直線上に行こうとしているので、間違いではない。まさかあんなに外れるとは。球も速かった」と予想外の送球によるものだったと分析した。
高木氏は最後に「オリックスは選手も揃ってきているし、ここから上がってくるので、こういうミスだけはなくしてほしい」と注文をつけた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年06月26日 07:10
元エ軍コーチのWソックス・テームズ打撃コーチ「失投を逃さない」
【MLB】ドジャース 3ー0 Wソックス(日本時間25日・シカゴ)
ドジャース・大谷翔平投手が、さらなる進化を見せている。24日(日本時間25日)の敵地・ホワイトソックス戦では4試合連発こそならなかったものの、9回の中犠飛で日本人最長を更新する8試合連続打点をマーク。昨季エンゼルスで打撃コーチを務めていたホワイトソックスのマーカス・テームズ打撃コーチの目にはどう見えているのだろうか。
「全てが噛み合っているように見えるね。去年は外角の球に対して少し穴があったが、今はそこをカバーできていて、全てをカバーできている。(失投を)見逃さない。失投すれば代償を払わされるんだ」
テームズ打撃コーチには昨季まで外角球に苦戦する姿が思い浮かんでいるようだ。ただ、そんな課題も、このオフ期間に解消したと見ている。昨オフは去就問題など激動のオフとなったが、全ては「集中力」の賜物だという。
「最も重要な点は取り組むことへの集中力だ。練習でケージに入る時は、しっかり練習するし、試合に向けて準備をする。はっきりとした意図があって、一度もスイングを無駄にしない。それがプレーが安定している理由の1つだろう。本当に感心するよ」
現役時代に通算115本塁打を記録したテームズコーチは2013年からコーチの道へ。今季はコーチ業11年目となるが、大谷との生活は刺激ある毎日だったようだ。
「彼は構えなど細かい部分、自分の構えが合っているかを確認していた。若い選手と話す時は、細かいところにもこだわりなさいと伝えている」
「彼は最高の選手になりたいと思っている。最高だよ。常にグラウンドにいる選手の中で最高の存在になりたいと思っている。その点を称賛するし、だから常に懸命に練習しているんだ」
テームズコーチは昨季中、大谷が不振に陥った時にコーヒーをかけるというパフォーマンスを見せていた。「我々はふざけていただけだよ。ヒットが出ていなかった時に『ホットコーヒーをかけよう。そうしたらホットになる(調子が上がる)かも』ってね。とにかく一緒にいてとても楽しかった」と初めて真相を明かした。
ドジャースとホワイトソックスはリーグが違うため、この3連戦が最初で最後のレギュラーシーズン公式戦となる。チーム再建中のホワイトソックスでは、大谷から得た学びも生かしていくつもりだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)
2024年06月26日 07:00
◆ 齊藤氏「息ぴったりの配球、素直に信じて投げていた」ピンチ乗り越えたバッテリーに高評価!
前のカードを負け越し、巻き返しを図る西武は25日、日本ハムと対戦し1−0と接戦を制した。
2024年06月26日 06:50
◆ 追い上げムード一変も高木氏は「フランコへの期待の方が大きかったのでは」と反論
日本ハムに快勝し勢いに乗る楽天は25日、ロッテと対戦し2−10の大敗を喫した。楽天は先発・内星龍が初回2失点、3回3失点と苦しみ、6回5失点で降板。その後4回と6回に鈴木大地の適時打で2点を返すも、2番手でマウンドに上がった弓削隼人が打者9人に5安打5失点の猛攻を浴びた。チームも連勝とはならなかった。
6回に一死一・三塁から鈴木が適時内野安打を放ち、3点差でなおも一死一・二塁と追加点が欲しい場面。しかし渡邊佳明・フランコが凡退し、好機を逸してしまった。この攻撃内容に、25日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では疑問の声が上がった。
笘篠賢治氏は「フランコの打席の前に、相手投手が西野勇士から横山陸人に代わった。フランコには一発に賭ける思いやプライドもあっただろうが、昨季3打数3三振で横山と相性が悪い」と指摘。「外国人選手の使い方・代え方は難しい所がある」としたうえで「右の代打・阿部寿樹と左の代打・茂木栄五郎が残っていた。新人監督の今江監督を始め、首脳陣がすごく考えたと思う。いろんなことを含めて考えた結果使った以上しょうがないが、フランコにとって圧倒的に分が悪く完全に苦にしている投手なので、コミュニケーションやケアをしながら代える勇気も、勝っていく中で必要だ」と力説した。
高木豊氏は「フランコは前のカードで満塁本塁打も打ったし、詰まっても右前に落とすなど結構当たっていた。だからフランコへの期待の方が大きかったのでは」と反論。「今江監督は結構非情な所もあるので、多分外国人選手の交代は迷っていないと思う。大丈夫」と采配を支持する姿勢を示した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年06月26日 06:40
◆ 6月の月間打率は筒香が.170、宮崎は.115
DeNAは25日、新潟で行われた巨人戦に2−3で敗れ勝率5割に逆戻り。巨人戦はこれで5連敗となった。
DeNA打線は昨季から苦手にしている巨人先発・山粼伊織にまたしても苦戦。8回まで2安打1得点に封じられた。2点を追う9回は抑えのバルドナードを攻め3番・オースティンの左翼線適時二塁打で1点差に迫るも、なおも一死二、三塁の好機で4番・牧秀悟は空振り三振。最後は5番・筒香嘉智が左飛に倒れ1点差で敗れた。
先発の茺口遥大は6回1失点と好投するも今季2勝目とはならず。同点の7回に相手先発の山粼に勝ち越し適時打を浴びた2番手の中川虎大が今季初黒星(1勝)を喫した。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、計5安打2得点に終わったDeNA打線についてフォーカス。球団OBの高木豊氏は「度会とオースティンはものすごく当たっている。牧もいい。問題は筒香と宮粼(敏郎)。(左ハムストリングの軽い肉離れで一時離脱していた)宮崎は帰ってきてから調子が上がっていない」と、6月の月間打率がともに1割台(筒香.170、宮崎.115)のふたりを心配した。
「明夫さん、どうなってるんですか?」と振られた同じく横浜OBの齊藤明雄氏は「筒香の状態がちょっと悪い。打順をいじったり、ベンチスタートでもいいのかな、という気がします」と持論を述べた。
DeNAはリーグ戦再開初戦となった21日の阪神戦(甲子園)に0−1で敗れ、直近5連敗となった巨人戦も、うち3試合は1点差負け。齊藤氏は「昔から1点取るのが下手。“あと1点”というところでよく負けが付く」と“大味”なイメージが抜けないチームカラーについて言及すると、高木氏も「3点、4点取るのは上手いんですけどね」とチクリ。最後までOBふたりのボヤキは止まらなかった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年06月26日 06:20
◆ 山粼伊織が投打で躍動、8回1失点&V打!
DeNAに3−2で勝利した巨人は2連勝。9回に代打で貴重な中前適時打を放った長野久義外野手(39)が、史上138人目の通算1500安打を達成した。
長野は2−1で迎えた9回表、一死二塁の好機で9番・山粼伊織の代打で登場。DeNAの4番手左腕・坂本裕哉の2球目チェンジアップを捉えた打球は、貴重な追加点となる中前適時打となった。これが節目の通算1500安打目。チームメイトの大城卓三から記念ボードを受け取ると、笑顔を浮かべながら高々とボードを掲げた。
巨人は山粼が投打で躍動し、投げては8回2安打1失点の快投で6勝目(1敗)。打っては1−1で迎えた7回表、一死二塁の好機で勝ち越しとなる適時二塁打を放った。
2点リードの9回裏、抑えのアルベルト・バルドナードが1点差に迫られたものの、最後は一死二、三塁のピンチを凌ぎ9セーブ目(1勝2敗)。新潟での接戦を制し、長野の通算1500安打達成を勝利で飾った。
25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも長野の1500安打達成を祝福。解説者の笘篠賢治氏は「最近はずっとこういう代打という形ですけど、やっぱり“割り切り”というか、代打って性格が大事。割り切れる性格を持っているからできるんでしょうね」と、9回に2点適時二塁打を放った21日のヤクルト戦(東京ドーム)に続き、代打で2試合連続安打&打点をマークした背番号7の打撃技術を称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年06月26日 06:10
◆ 今季10度目の完封負けを喫する
阪神は今季10度目の完封負けで2連敗。
2024年06月26日 06:00
「広島3−0ヤクルト」(25日、マツダスタジアム)
すごい!すごすぎる!広島の森下暢仁投手(26)が100球未満で完封する“マダックス”と猛打賞を同時に達成する大暴れだ。球数はわずか91球で、浴びた安打は2本のみと圧巻の投球を披露。完封は昨季7月12日・巨人戦以来で、打っては今季2度目の猛打賞をマークした。チームは3週間ぶりの本拠地での試合で快勝し、首位の座をがっちりキープした。
小雨の降る中、最後の打者を二ゴロに抑えると森下は軽くグラブを数回たたいた。野手陣とハイタッチを交わし、女房役・会沢とはがっちり握手。圧巻、そしてあっという間の91球だった。球団では09年大竹寛以来の“マダックス”を達成。「いいスタートを切れたらいいなと思っていた。ほっとしています」とお立ち台で汗を拭った。
今季2度目の対戦となったヤクルト打線は、初回から早打ちを仕掛けてきた。「相手打者も早く打ってきていた。打ち損じてくれていたのが大きかった」とカットボールを軸に凡打の山を築く。四、五回は6球ずつで三者凡退に抑えるなど、五回までわずか46球で1安打に封じた。
唯一、得点圏に走者を背負ったのは六回。先頭の松本直の右前打と犠打で1死二塁も「とにかくアウトを取ることだけを考えていた」と冷静だった。後続を打ち取りピンチを脱出。直後に味方が3点を奪い「完封を狙うぞ」と七回以降はギアを上げ、9者連続でアウトを積み重ねた。
輝いたのはマウンドだけではない。三回の第1打席で高橋の直球を右前に運ぶと、五回は中前へ。六回は再び一、二塁間を破り、今季2度目の猛打賞。「引っ張ろうとした打球がライト方向に。たまたま、間を抜けているって感じです」と謙遜するも、被安打2を上回る3安打で、打率は・429まで上昇。投打で千両役者ぶりを発揮した。
西鉄・稲尾和久が、1968年9月1日の近鉄戦で記録している“マダックス”と猛打賞の同時達成という快挙。この日の完封で、本拠地では28イニング連続無失点と“無双”状態も継続だ。「なんかしっくりきているというか、良いテンポで投げられているのは確かにあるなと思います」と、試合開始時から降り出した雨の中でも、声援を送り続けた鯉党の力も背に、腕を振った。
新井監督も今季初めて“週頭”の火曜日を託した右腕の働きを「(期待に)100%以上応えてくれた」と絶賛。「素晴らしいマダックスを見させていただきました」と最大限の賛辞を贈った。3週間ぶりの本拠地での一戦を快勝で飾り、貯金は再び7に。2位で並ぶ阪神と巨人とのゲーム差を3に広げた。投げて良し、打って良し。背番号18の最高の笑顔がはじけた夜になった。
◆マダックス&猛打賞 マダックス&猛打賞の同時達成投手としては、西鉄・稲尾和久が1968年9月1日・近鉄戦(ダブルヘッダー2試合目)で9回(99球)2安打無失点。打っては4打数3安打1本塁打1打点を記録した例がある。また、広島投手の完封勝利&3安打猛打賞の例は1956年7月26日・国鉄戦での長谷川良平。9回(120球)3安打無失点で3打数3安打。なお、1シーズンに複数回の猛打賞を記録した広島投手は85年・川口和久が2度記録している。
2024年06月26日 06:00
巨人3―2DeNA(セ・リーグ=25日)――巨人は七回、山崎伊の適時二塁打で勝ち越し、九回に代打・長野の適時打で突き放した。
山崎伊は8回1失点。DeNAは九回の好機であと1本が出なかった。
◇
39歳の大ベテランの勝負強さが、ここぞの場面で発揮された。巨人・長野の通算1500安打目は、勝利を引き寄せる効果的な一打になった。
1点リードの九回一死。門脇が二塁打で出塁し、好投していた山崎伊に代わって、打席に入った。「なんとか(山崎伊を)援護したかった。1点でも、と思っていた」。坂本の変化球を中前にはじき返し、貴重な追加点を挙げた。塁上で大城卓に1500安打の記念ボードを渡されると、拍手を送る観客やチームメートらに頭を下げた。
21日のヤクルト戦で放った1499安打目も、走者を置いた場面での代打からの適時打だった。
なぜ勝負どころで試合を動かすような仕事ができるのか。長野の一挙手一投足から学びを得ようとしている萩尾は、「準備の段階から厳しい場面で行くことを想定し、チームの流れを変える打撃に徹しているように見える」という。
途中出場が多い長野は、よくベンチの最前列に立ち、仲間たちを鼓舞している。その一方で、チーム関係者によれば、出番が訪れるかもしれない中盤以降になると、ベンチ裏の廊下などに姿を見せ、体を温めるために走っているという。相手投手の研究も怠らない。表には見せない準備の積み重ねが、プロ15年目になっても、第一線を走り続けられる理由だ。
かつて首位打者や最多安打のタイトルを獲得したが、節目に到達してしみじみと言った。「安打を打つのは難しい。プロに入った頃には1500本も打てると思っていなかった」。控えめに喜ぶ姿が、いかにも多くの人に慕われる長野らしかった。(井上雄太)
◆巨人・長野が通算1500安打 25日のDeNA戦の九回、坂本から中前適時打を放って達成。プロ138人目。初安打は2010年3月27日のヤクルト戦。
2024年06月26日 05:30
【MLB】Wソックス ー ドジャース(日本時間26日・シカゴ)
ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日、試合開始9時10分)、敵地のホワイトソックス戦に「1番・指名打者」で先発出場する。2試合ぶりの24号本塁打は飛び出すか。
24日(同25日)の同戦に「1番・指名打者」で先発出場し、3打数で8試合ぶりの無安打に終わった。それでも、9回の中犠飛で8試合連続打点をマーク。日本人最長記録を更新した。打率.318、23本塁打でリーグ2冠となっている。
ホワイトソックスは右腕クリス・フレクセンが先発する。今季は16試合登板して2勝6敗、防御率5.03。(Full-Count編集部)