2024年06月22日 16:22
◆男子プロゴルフツアー プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品 第3日(22日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72) 第3ラウンドが行われ、5位から出たツアー未勝利で今季初出場の36歳、河野祐輝(NTT西日本アセット・プランニング)が9バーディー、1ボギーの64をマークし、通算19アンダーの単独トップに浮上した。カピバラに似ていることから、愛称は「カッピー」。 首位から出た大会実行委員長の石川遼(カシオ)は4バーディー、1ボギーの69で回り17アンダーとし、2打差の2位に後退。 67の西山大広(ロピア)が16アンダーの3位につけた。 21歳の金子駆大(フリー)、22歳の下家秀琉(エレコム)が15アンダーの4位。
2024年06月28日 08:52
【女子ツアーの裏で蠢く火種と禍根】#7
【写真】原英莉花“悩殺だっちゅーの”ショット! JLPGAアワード会場で「やっぱり映えるよな」関係者唸る
日本女子プロゴルフ協会(小林浩美会長)は今、トーナメント主催者との間で主催権返上を巡って大きなトラブルを抱えている。すでに女子ツアーの半数を超える主催者が協会に「主催権返上は認められない」と抗議文を送っており、両者の対立構造は根が深い。中には、「ツアーから撤退する」という強硬姿勢の主催者がいるのも確かだ。
そのうえ昨年暮れには、会員であるすべての女子プロに送付した一通の文書も大きな騒動をもたらした。暮れも押し迫った12月22日に制定した「所属先の申請に際する同意事項」だ。
文書には協会が所属先として登録不可とする14項目を挙げている。「風俗営業又は類似営業を営む企業・団体等」「消費者金融業を営む企業・団体等」「政治性のある企業・団体等」「宗教性のある企業団体等」「競馬、競輪、競艇その他射幸心をそそるおそれのある企業団体」など具体的に列挙。もともと協会はパチンコ、消費者金融、宗教団体などによる大会開催を公認していないのだが、「協会がツアー競技の主催者として認めていない企業や団体と、会員である女子プロが所属契約を結ぶのは望まないと、小林会長が言い出したからです」とツアー関係者は言う。文書には「JLPGAのブランドイメージと適合しないとJLPGAが判断した企業・団体等」も入っている。要するに明確な基準もなく恣意的に運用されるおそれがあるのだ。
この文書に、多くの選手が不安を感じ、「どうすればいいんですか?」と所属先に問い合わせが殺到、今年になって所属先が変わったプロが何人かいる。女子プロのある所属先は、「法的にも問題がある。10億円を出しても協会と裁判をする」と言ったとも伝えられる。
■「まともな交渉ができない」
「女子プロは協会の会員ではあるが、一人一人が個人事業主であり、協会所属ではありません。女子プロは所属先とスポンサー契約を結び、対価(契約金)を手にして転戦費用など活動資金に充てます。もちろん女子プロも契約できる企業かはマネジメント会社と相談しており、違法な企業との接点はありません。第一、協会が女子プロに契約金を払うわけではなく、そもそも女子プロの所属契約に口を挟むことはできないのです」(ツアー記者)
この件について、あるゴルフジャーナリストが協会に「どういう経緯で制定したのか」と何項目かの質問状を送ったが、いずれも「回答を差し控える」と開示しなかった。
こうした協会の不誠実な対応に多くの関係者が危機感を持っている。
「今年のツアー開幕に合わせてスタートするはずだったゲームアプリや、主催権返上が当初計画より2年先送りになった事案など、今の協会はメニュー表やタイムスケジュールがどんどん変わる。いずれも見切り発車の感が否めず、まともな交渉ができない」(主催者)
協会内でも小林会長への不信感が高まっているが、「あの人とは対峙したくない」「火中の栗を拾いたくない」と静観を決め込んでいるのが実情だ。だが、ドジャース大谷の活躍で、メディアの女子ゴルフを取り上げるスペースがどんどん減っており、人気選手の海外流出でトーナメントにも陰りが出始めている。小林会長が無用なトラブルを長引かせて、女子ゴルフに大きな損害を与えることにならなければいい、というのが多くの主催者の願いだ。(おわり)
2024年06月28日 07:00
◆第13回報知シニア アマゴルフ選手権 第1日 (27日、千葉・キングフィールズGC、参加156人)
茨城から出場する岡野智弘(60)=石岡ウエストCC=が、4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで単独首位発進した。秋山肇(64)=寄居CC=が70で1打差の2位につけた。米ハワイ州から派遣のジョナサン・オオタ(62)、連覇を狙う雛鶴秋四郎(70)はともに5オーバーの77で23位となった。
180センチの長身から放たれる平均260ヤードのドライバーショットと正確な小技を軸に、岡野が3アンダーで首位発進した。「上出来です。初めてのコースで半信半疑だったが、思ったよりも良くできた。逆に知らないのが良かったのかな」と表情を緩ませた。
1番で第2打を30センチへ、2番パー5で第3打を2メートルにつけて連続バーディーを奪った。5番パー3で2メートルを決め、バーディー。9番で「唯一、悔いが残る」と3パットのボギーを喫したが、後半の15番で3メートルのバーディーパットを決め、スコアを伸ばした。「全体的にかみ合った。何をやっても良かった一日」と喜んだ。
22年(第11回)大会を制した小松崎博とは同じ茨城のゴルフ仲間で岡野が2学年先輩だ。ダブルスを組み、全国大会でトップに立ったこともある。「(小松崎とは)気心の知れた仲。今度は個人戦で、とお互いに刺激し合いながらね。私も優勝してみたい」と岡野。競技会歴は20年あまり。普段は建設業を営み、年80〜100回のラウンドで腕を磨く。
「明日(28日)、またリセットして頑張りたい」。大会への遠征時も行動をともにする仲間のタイトルを刺激に、今度は自らが優勝カップを掲げる。(岩原 正幸)
2024年06月28日 07:00
ショートゲームを楽にする最新ウェッジ&パターを紹介。人気コーチ2人が試打して分かりやすく解説します。 オデッセイ/ツアーバッグ コレクション
「Ai-ONE MILLED TWO Tは、高級感ある見た目が最高ですね。打感はしっかりしていて手に伝わってきやすいので、打つたびにしっかりとフィードバックが得られます。スクエア感が非常に強く、ハンドダウンやハンドアップで構えてライ角を変えても、スクエアに見えるのが対象ゴルファーの幅広さにつながっています」(小井土)
「Ai-ONE # 9は、まさに“the L字”といった印象。いい意味でヘッドからの情報量が少なく、自分で状況に応じて“反応できる”パターです。アイアンの延長で打ちやすいので、アプローチ感覚でタッチを出していきたいゴルファーにマッチします」(兼濱) SPEC
TOUR BAG COLLECTION Ai-ONE MILLED TWO T●ヘッド素材/ステンレススチール・タングステン ●ロフト角/3.0度 ●ライ角/70度 ●シャフト/STROKE LAB 90 シャフト ●長さ/34インチ ●インサート/Ai-ONEチタン・インサート ●価格/7万7000円
TOUR BAG COLLECTION Ai-ONE #9●ヘッド素材/ステンレススチール・ポリカーボネート ●ロフト角/3.0度 ●ライ角/70度 ●シャフト/STROKE LAB 90 シャフト●長さ/34インチ ●インサート/Ai-ONE・インサート ●価格/5万5000円
※両モデルとも CALLAWAY EXCLUSIVE限定販売 兼濱's impression
「Ai-ONE #9 にはAi-ONE・インサートが採用されており、打感はホワイト・ホットに近いやわらかさ。球持ちがよく、距離感が合いやすいです」
いかがでしたか? ぜひ、ODYSSEYを手に取って、打感を体験してみてください。
●商品の問い合わせ/キャロウェイゴルフ ☎ 0120-300-147 callawaygolf.jp
解説=兼濱開人
●かねはま・かいと/1990年生まれ、沖縄県出身。学芸大ゴルフスタジオのヘッドコーチ。ドライバーからパターまで「クラブが主役」を合言葉に、シンプルなスイング作りからスコアアップさせる指導法が上級者からビギナーにも人気。
小井土峡太
●こいど・きょうた/1997年生まれ、長野県出身。東北福祉大ゴルフ出身で、最長飛距離443ヤードの記録をもつドラコンプロ。ショートゲームの上達法にも深い知識をもち、原理原則に基づいてのレッスンに定評がある。
構成=編集部、石川大祐
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC
2024年06月28日 06:51
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第2日(28日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
午前7時から第2ラウンドが開始予定だったが、荒天のためスタートを1時間遅らせることが発表された。
2024年06月28日 06:10
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
ツアー初優勝を目指す桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、自身初の単独首位発進を決めた。昨年大会はプレーオフ(PO)で敗れて2位。今週はショット、パットがかみ合い雪辱へ向け最高のスタートを切った。2打差2位に堀琴音(28)=ダイセル=、仁井優花(21)=エレコム=がつけている。
悔し涙から1年。桑木が雪辱へ7バーディーを量産した。中でも昨年POを行った18番は「一番思い出した。絶対バーディーが取りたい」と気合が入った。残り133ヤードの第2打。フォロー風の中、ピッチングウェッジでピン真横1メートルにつけ、バーディーで締めくくった。
今週はショット、パットがともに好調。最近は思うようなショットが打てていなかったが、「今が一番手応えがある」とうなずいた。自身初の単独首位発進に「この位置にいられるのはうれしい。あと3日あるが、少し余裕があると思う」と初優勝への大きな一歩となった。
昨年大会後にSNSのフォロワーは急増し、応援メッセージも多く届いた。「(2位は)悔しかったけど、ありがたい」と驚くほどの反響だったという。「すごい、いいイメージで回れるコース」と相性は申し分ない。今年は最高の結果で終え、ファンに笑顔を届ける。(富張 萌黄)
2024年06月28日 06:00
トーナメントで優勝したプロが「パターが入ってくれました」とコメントしているのをよく聞く。これは、バーディを奪い、ボギー以上を叩かないためには、いかにパットが大事かということ。
パットが上達すれば、アマチュアなら10打縮めるのも夢ではありません! “ティー当て”で集中力と精度が向上! ボールとティーの距離は50センチくらいが目安。それより短い距離でもかまわない
ショートパットに悩んでいる人は、ボールの50センチ先にティーをセットし、それに当てる練習をしましょう。 真っすぐ打つことに集中できフェースの向きが安定する。
カップの場合は打ち出しが多少ズレても入るが、
細いティーは当たりにくいので高い精度が求められる
カップに比べて、ティーはかなり小さいですよね。ターゲットを小さくすることによって集中力が増し、ボールを真っすぐ打ち出すことに意識が向きます。 カップを狙うと体が流れやすい
カップに入れようとすると、体が流れたり右肩が突っ込んだりしてフェース面がブレる。本番でもこのミスに注意しよう
加えて、カップを狙うと入れようとして体が流れやすくなりますが、ティーなら雑念が消え、強くしっかり打てるんです。 「右手1本で打つのも効果あり!」
カップではなく、ティーを狙って打つ。
パットの練習は単調だが、このように工夫すれば飽きずに長続きする
右手1本で打ち、右手首の角度をキープする感覚をつかんでから両手で打つとさらに効果的。私はこの練習で集中力と精度が向上し、好結果が出るようになりました。
いかがでしたか? ぜひ参考にしてみてくださいね。
林菜乃子
●はやし・なのこ/1997年生まれ、神奈川県出身。155㎝。18年にプロ入りし、その年のステップアップツアーで初優勝。21年はベスト10入りが3回と好調で、優勝まであと一歩。ユピテル所属。
構成=小山俊正、野中真一、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己
2024年06月28日 05:00
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(27日、戸塚CC西C=パー72)
ツアー通算23勝の横峯さくら(38)=エプソン=が3バーディー、ボギーなしの69で回り、3アンダーの8位と上々の滑り出しを見せた。2021年2月に愛息・桃琉(とうり)くんを出産後、ツアー復帰から4年目。夫からのゲキを受けた元賞金女王は、ゴルフ場では表情を母から戦う顔に変えて好調を維持している。65で回った桑木志帆が単独首位、堀琴音、仁井優花が2打差の2位に続く。2週連続優勝を狙う小祝さくらは8位。
さくらはさくらでも、今週はベテラン横峯も好スタートを切った。「後半はグリーンに乗らなくて、耐えて耐えてという感じだったんですけど」と振り返りながらも、小技を駆使した粘りのゴルフでボギーなしの69。昨年9月のゴルフ5レディース以来、19戦ぶりの1桁順位発進を決めた。
今季は3月のアクサ・レディースから10戦連続予選落ちも喫したが、戦友の名前が冠名である宮里藍サントリー・レディースからは3戦連続で予選を通過。2週前にはリランキングで順位を上げ、中盤戦以降の出場権が増える見込みに。ただ、試合に出ることだけが目的ではない。「もっともっと上を目指してやっていきたい。シードを取りたい」と元賞金女王として、志を高く持つ。
好調の要因はゴルファーと母の顔を使い分けることができているから。予選落ちが続いた時期は宿舎からゴルフ場に向かう直前まで、3歳の長男・桃琉くんの世話をすると、プレー中も頭に息子の心配ごとが浮かんでいた。夫でキャディーも務める森川陽太郎氏に「戦えてないよ」と指摘を受け、横峯も「シビアな世界で、それってやっちゃいけないこと」と戦いに集中するようになった。
最近は息子との言葉のやりとりも増え、成長を感じられることもプレーへの集中に好影響を与える。今週は会場の託児所を利用するなど、ツアーの子育て環境が改善してきたのも安心材料だ。「明日もアンダーパーで回れるように」と、今は目の前の18ホールへフォーカスしている。
2024年06月28日 05:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。
2024年06月27日 23:18
人気女子ゴルファーのイ・ボミが27日、インスタグラムを更新。夏仕様の肩出しスタイルで来日したことを報告した。
日本でも人気を集めたイ・ボミは、キャミソールにパンツ、大きなキャリーケースやゴルフバックを持ち来日。フォロワーから反響を集め、「とっても素敵」、「美しすぎます」、「ボミさんめちゃくちゃ可愛い」「涼しそう」などの声が寄せられている。
イ・ボミは2010年に韓国ツアーで賞金女王となり、11年から日本ツアーに参戦。15年に7勝して男女を通じて史上最高額の2億3千万円余りを稼ぎ、16年も5勝し、2年連続で賞金女王を手にした。昨年10月には日本ツアーから引退した。19年12月には韓国人のイケメン俳優イ・ワンと結婚した。
2024年06月27日 19:33
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
「セクシー・クイーン」ことアン・シネ(韓国)は2バーディー、3ボギーの73で62位と出遅れたスタートとなった。17番では3メートル、18番では8メートルを沈め、1アンダーで折り返すも、強風の後半にスコアを落とした。それでも「先週と比べてショットが良くなった。グリーン周りも対応できて、自信を持ってプレーできた」とうなずき、第2ラウンドへ前を向いた。
この日はど派手なピンクのウェアでギャラリーの目を引いた。大会カラーを意識し、トップスとミニスカートだけでなく、リボン、バイザー、靴下まで同色でまとめ上げるこだわり。さらに今週はロッカーに資生堂の日焼け止めが置いてあり、紫外線対策はばっちり。「小さいときから資生堂を使用していた。その分、パワーが返ってくるかなと思ってピンクを着たが、まだまだだった」と笑った。
この日は日差しが強い中でのラウンドとなったが、ほとんど化粧崩れがなかった。秘けつを問われると、愛用するクリームタイプのファンデーションを紹介。キャディーバッグから取り出し、報道陣に良さを力説するサービス精神を見せた。美意識の高いアン・シネ。28日は雨予報で「レインウェアを着ないと」と肩を落としたが、予選通過を果たし、週末もギャラリーを盛り上げる。
2024年06月27日 19:07
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
アマチュアの荒木優奈が6バーディー、3ボギーの69で回り、首位と4打差の8位と好発進。インコースから出て11、12番をボギーとするも、冷静なコースマネジメントでスコアを伸ばした。1オーバーで折り返し、1番で4メートルを沈めると、2番パー5は第3打を50センチにピタリとつけた。3番でも3メートルをねじ込み、3連続バーディーとした。「ちゃんと考えてラウンドできた。ボギーを打っても落ち着いて判断できた。パターも入っていた」と振り返った。
長尺パターを使用していたが、5月に短尺に変更。昨年9月頃からパッティングがイップス気味に。「ストロークのときに手が変な動きをするようになり、思い切って長尺にした」。それでも短尺に戻したい思いは持ち続け、今年のゴールデンウィーク前にフィッティングに行き、直感で今使用しているパターを購入。この日は「思ったところに打てた」と早速効果が表れている。
昨年はプロテストを受験するも、不合格に。現在は地元・熊本のゴルフ場でキャディーのバイトをしながら腕を磨いている。ゴルフ漬けの毎日を送り、「実戦練習もできるので充実している」と笑みを浮かべた。今後は今大会を含め、3週連続でレギュラーツアーに出場。アマチュア優勝を果たせば即プロ転向も可能となる。チャンスをつかむべく「2日目がいつも課題で伸ばしきれない。まずは予選通過を。いいスタートが切れたので、明日もアンダーで決勝ラウンドをいい位置で回れるように頑張りたい」と意気込んだ。
2024年06月27日 17:53
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(27日、戸塚CC西C=パー72)
桑木志帆(21)=大和ハウス工業=は7バーディー、ボギーなしの65で回り、2位の堀琴音、仁井優花に2打差をつけ、単独首位発進に成功した。
2024年06月27日 17:50
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
ツアー初優勝を目指す桑木志帆(大和ハウス工業)が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、単独首位発進を決めた。昨年大会はプレーオフで敗れ、涙の2位。雪辱へ最高のスタートを切った。
前半で3つ伸ばし、風が強くなり難度が増した後半でも、バーディーラッシュとした。「一番思い出した」という最終18番。昨年のプレーオフはバーディーを奪えず惜敗しただけに、「絶対バーディーが取りたい」と気合いを入れた。残り133ヤードからピッチングウェッジでピン真横1メートルにつけ、最後もスコアを伸ばして初日を終えた。
2週前のニチレイレディスでも首位発進。だが、その時は調子が悪く「よく分からない感じだった」。今週はショット、パットともに好調。「この位置にいられるのは嬉しい。あと3日あるが、少し余裕があると思う」と充実の表情を見せた。
午前スタートの28日は朝から雨予報。「今日みたいなゴルフは出来ないと思うんですけど、崩れないことが一番。赤字で上がれたら」と連日のアンダーパーで昨年のリベンジと、悲願の1勝を目指す。
2024年06月27日 17:49
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、ツアー初優勝を目指す桑木志帆(大和ハウス工業)が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、単独首位発進を決めた。昨年大会はプレーオフで敗れ、涙の2位。雪辱へ最高のスタートを切った。2打差2位に堀琴音(ダイセル)、仁井優花(エレコム)の2人がつけている。
前週優勝者の小祝さくら(ニトリ)、横峯さくら(エプソン)が69で8位。今季3勝の竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)、ルーキーの政田夢乃(なないろ生命)が70で17位。双子の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと、ともにホンダ)はイーブンパーの72で40位。ディフェンディングチャンピオンの桜井心那(ここな、ニトリ)、原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)、佐久間朱莉(大東建託)は73の62位から挽回を目指す。
2024年06月27日 16:36
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(27日、戸塚CC西C=パー72)
ツアー通算23勝の横峯さくら(38)=エプソン=が3バーディー、ボギーなしの69をマーク。ホールアウト時点では暫定6位、その後はスコアを伸ばした午後組の影響で順位をわずかに下げているが、初日から好スタートを切った。
前週優勝した黄金世代のさくらに続き、今週は元賞金女王のさくらも好発進を決めた。朝から1Wの調子が悪く、前日はダンロップのゼクシオと決めていたクラブセッティングもスタート20分前に白紙。急きょヤマハのドライバーに変え、「これだったらいけるかな」とドタバタの中でスタートした。
それでも「後半はグリーンに乗らなくて、耐えて耐えてという感じだったんですけど」と我慢の展開ながら、4番は30センチ、12番は1・5メートルを沈めるなどチャンスを生かし、ピンチもアプローチとパターでしのいでボギーフリーで回った。
今季は3月のアクサ・レディースから10戦連続の予選落ちがあったが、かつての同い年の戦友が冠名の宮里藍サントリー・レディースから3戦連続予選通過。ニチレイレディースでは14位と好成績を収め、QTランキング40位からリランキングは37位と一歩上昇。中盤戦はほとんど出場できる見込みだが、試合に出るというよりは「もっと上を目指したい。シードを取りたい」とより高い目標を設定している。
2021年2月に長男の桃琉(とうり)くんを出産し、同年5月にツアーへスピード復帰。ただ、子育てとツアーの両立は簡単ではなかった。夫の森川陽一郎氏との子育て方針について「やっぱり幼稚園に預けることも考えたけど、でもやっぱり一緒にいたい。今の時間ってすごく大事だと思っている」と家族一体でツアー転戦する理由を語る横峯。ここ最近の成績が良くなる前は、宿舎から出る直前まで息子の世話をすると、ゴルフ場にまで頭の中に息子がよぎっていた。一方で、宿舎に帰ると今度はゴルフのことが離れない。「考えないようにしようとしても、どうしても頭の片隅にあって休めなかった」と子どもと仕事、オンとオフの切り替えができていなかった。
きっかけは夫からの助言。「ほんとに『戦えていないよ』ってずっと言われてて。私自身気づかなくて」とプレーに集中できていないと指摘を受け、「戦ってるし、みたいな感じで(内心)思っていたけど、でもやっぱり実際シビアな世界。自分のことを客観的に見たときに、『うわ、ほんとに戦えてないわ』という感じで」と現状を受け入れ、オンとオフを分けるようになった。
もっとも、今週は主催の資生堂側で託児所が用意されているだけに、子どもの心配は多少減った。3歳の桃琉くんと言葉のやりとりが日々増え、成長を感じられることも安心材料だ。試合へ出場する際に、たまには「日によるけど、今でも『やだやだ』って言って離れたくない感じはちょっとだけある」と難しい日もあるが「一緒に転戦して癒やされるし、大変だけど近くで成長を、その日その日で全然違う顔を見せてくれるのでうれしい」と少しだけ母の顔をのぞかせた。