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2024年06月23日 06:30
◆男子プロゴルフツアー プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品 第3日(22日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72) 5位から出た今季初出場の36歳、河野祐輝(NTT西日本アセット・プランニング)が9バーディー、1ボギーの64をマークし、通算19アンダーの単独トップに浮上した。プロ野球巨人の丸佳浩外野手(35)似のプロ17年目が、初優勝を狙う。首位で出た大会実行委員長の石川遼(32)=カシオ=は69で回り17アンダーの2位に後退。最終日は悪天候が予想されているが今大会は72ホール完結が前提で、決着は24日の予備日にもつれる可能性もある。 河野の頭の中で「SEKAI NO OWARI」の「最高到達点」が流れていた。朝にコースまで運転しながら聴いた曲が励みになった。「一日中、頭の中でリピートしていた」。1番で5メートルを沈めてバーディーでスタートすると、前半「29」をマーク。「得意のショートアイアンの距離が残ってくれて、チャンスが入ってくれた」。自身初のトップでホールアウトした。 今大会はセルフプレーで臨んでいる。電動カートを押しながらの初日のホール間の移動で、右足首をひねるアクシデントがあったが「ケアをしてもらっているので大丈夫」と回復傾向にある。カピバラに似ていることから愛称は「カッピー」。巨人の丸に「似ている」ともよく言われるそうで、オフのコンペには巨人のユニホームを持参するほどのサービス精神の塊だ。 最終日最終組は13年日本プロ選手権以来。「遼くんと回ることの方が緊張する。ツアーに出ている以上、1回は記念に回っておきたい」と笑った。開幕前に石川遼から「お久しぶりです」と声をかけられた。「覚えていてくれた。すごく…好き、って思った(笑い)」。プロ17年目の悲願まで残り18ホール。「この位置にいる実感はない。ビックリするくらい落ち着いている」。最高到達点を、このまま駆け抜ける。(高木 恵) ◆河野 祐輝(こうの・ゆうき)1988年5月20日、松山市生まれ。36歳。父の影響で12歳からゴルフを始める。香川西高卒業後はオーストラリアに1年間ゴルフ留学し、帰国後08年にプロ転向。ツアーでの最高位は13年長嶋茂雄招待セガサミーカップの2位。下部ツアーは通算3勝。昨年の最終予選会は72位。好きな食べ物はたこ焼きときのこ汁。趣味はアニメ観賞。家族は両親と姉2人。171センチ、75キロ。
2024年06月28日 07:00
◆第13回報知シニア アマゴルフ選手権 第1日 (27日、千葉・キングフィールズGC、参加156人)
茨城から出場する岡野智弘(60)=石岡ウエストCC=が、4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで単独首位発進した。秋山肇(64)=寄居CC=が70で1打差の2位につけた。米ハワイ州から派遣のジョナサン・オオタ(62)、連覇を狙う雛鶴秋四郎(70)はともに5オーバーの77で23位となった。
180センチの長身から放たれる平均260ヤードのドライバーショットと正確な小技を軸に、岡野が3アンダーで首位発進した。「上出来です。初めてのコースで半信半疑だったが、思ったよりも良くできた。逆に知らないのが良かったのかな」と表情を緩ませた。
1番で第2打を30センチへ、2番パー5で第3打を2メートルにつけて連続バーディーを奪った。5番パー3で2メートルを決め、バーディー。9番で「唯一、悔いが残る」と3パットのボギーを喫したが、後半の15番で3メートルのバーディーパットを決め、スコアを伸ばした。「全体的にかみ合った。何をやっても良かった一日」と喜んだ。
22年(第11回)大会を制した小松崎博とは同じ茨城のゴルフ仲間で岡野が2学年先輩だ。ダブルスを組み、全国大会でトップに立ったこともある。「(小松崎とは)気心の知れた仲。今度は個人戦で、とお互いに刺激し合いながらね。私も優勝してみたい」と岡野。競技会歴は20年あまり。普段は建設業を営み、年80〜100回のラウンドで腕を磨く。
「明日(28日)、またリセットして頑張りたい」。大会への遠征時も行動をともにする仲間のタイトルを刺激に、今度は自らが優勝カップを掲げる。(岩原 正幸)
2024年06月28日 07:00
ショートゲームを楽にする最新ウェッジ&パターを紹介。人気コーチ2人が試打して分かりやすく解説します。 オデッセイ/ツアーバッグ コレクション
「Ai-ONE MILLED TWO Tは、高級感ある見た目が最高ですね。打感はしっかりしていて手に伝わってきやすいので、打つたびにしっかりとフィードバックが得られます。スクエア感が非常に強く、ハンドダウンやハンドアップで構えてライ角を変えても、スクエアに見えるのが対象ゴルファーの幅広さにつながっています」(小井土)
「Ai-ONE # 9は、まさに“the L字”といった印象。いい意味でヘッドからの情報量が少なく、自分で状況に応じて“反応できる”パターです。アイアンの延長で打ちやすいので、アプローチ感覚でタッチを出していきたいゴルファーにマッチします」(兼濱) SPEC
TOUR BAG COLLECTION Ai-ONE MILLED TWO T●ヘッド素材/ステンレススチール・タングステン ●ロフト角/3.0度 ●ライ角/70度 ●シャフト/STROKE LAB 90 シャフト ●長さ/34インチ ●インサート/Ai-ONEチタン・インサート ●価格/7万7000円
TOUR BAG COLLECTION Ai-ONE #9●ヘッド素材/ステンレススチール・ポリカーボネート ●ロフト角/3.0度 ●ライ角/70度 ●シャフト/STROKE LAB 90 シャフト●長さ/34インチ ●インサート/Ai-ONE・インサート ●価格/5万5000円
※両モデルとも CALLAWAY EXCLUSIVE限定販売 兼濱's impression
「Ai-ONE #9 にはAi-ONE・インサートが採用されており、打感はホワイト・ホットに近いやわらかさ。球持ちがよく、距離感が合いやすいです」
いかがでしたか? ぜひ、ODYSSEYを手に取って、打感を体験してみてください。
●商品の問い合わせ/キャロウェイゴルフ ☎ 0120-300-147 callawaygolf.jp
解説=兼濱開人
●かねはま・かいと/1990年生まれ、沖縄県出身。学芸大ゴルフスタジオのヘッドコーチ。ドライバーからパターまで「クラブが主役」を合言葉に、シンプルなスイング作りからスコアアップさせる指導法が上級者からビギナーにも人気。
小井土峡太
●こいど・きょうた/1997年生まれ、長野県出身。東北福祉大ゴルフ出身で、最長飛距離443ヤードの記録をもつドラコンプロ。ショートゲームの上達法にも深い知識をもち、原理原則に基づいてのレッスンに定評がある。
構成=編集部、石川大祐
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC
2024年06月28日 06:51
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第2日(28日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
午前7時から第2ラウンドが開始予定だったが、荒天のためスタートを1時間遅らせることが発表された。アウトは午前8時、インは同8時5分から競技開始予定となっている。会場周辺は強い雨が降り、夜まで雨予報となっている。
第1ラウンドは昨年2位の桑木志帆(大和ハウス工業)が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、自身初の単独首位発進を決めた。2打差2位に堀琴音(ダイセル)、仁井優花(エレコム)の2人がつけている。前週優勝者の小祝さくら(ニトリ)、横峯さくら(エプソン)が8位。今季3勝の竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)、ルーキーの政田夢乃(なないろ生命)が17位。双子の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと、ともにホンダ)はイーブンパーで40位となっている。
2024年06月28日 06:10
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
ツアー初優勝を目指す桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、自身初の単独首位発進を決めた。
2024年06月28日 06:00
トーナメントで優勝したプロが「パターが入ってくれました」とコメントしているのをよく聞く。これは、バーディを奪い、ボギー以上を叩かないためには、いかにパットが大事かということ。
パットが上達すれば、アマチュアなら10打縮めるのも夢ではありません! “ティー当て”で集中力と精度が向上! ボールとティーの距離は50センチくらいが目安。それより短い距離でもかまわない
ショートパットに悩んでいる人は、ボールの50センチ先にティーをセットし、それに当てる練習をしましょう。 真っすぐ打つことに集中できフェースの向きが安定する。
カップの場合は打ち出しが多少ズレても入るが、
細いティーは当たりにくいので高い精度が求められる
カップに比べて、ティーはかなり小さいですよね。ターゲットを小さくすることによって集中力が増し、ボールを真っすぐ打ち出すことに意識が向きます。 カップを狙うと体が流れやすい
カップに入れようとすると、体が流れたり右肩が突っ込んだりしてフェース面がブレる。本番でもこのミスに注意しよう
加えて、カップを狙うと入れようとして体が流れやすくなりますが、ティーなら雑念が消え、強くしっかり打てるんです。 「右手1本で打つのも効果あり!」
カップではなく、ティーを狙って打つ。
パットの練習は単調だが、このように工夫すれば飽きずに長続きする
右手1本で打ち、右手首の角度をキープする感覚をつかんでから両手で打つとさらに効果的。私はこの練習で集中力と精度が向上し、好結果が出るようになりました。
いかがでしたか? ぜひ参考にしてみてくださいね。
林菜乃子
●はやし・なのこ/1997年生まれ、神奈川県出身。155㎝。18年にプロ入りし、その年のステップアップツアーで初優勝。21年はベスト10入りが3回と好調で、優勝まであと一歩。ユピテル所属。
構成=小山俊正、野中真一、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己
2024年06月28日 05:00
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(27日、戸塚CC西C=パー72)
ツアー通算23勝の横峯さくら(38)=エプソン=が3バーディー、ボギーなしの69で回り、3アンダーの8位と上々の滑り出しを見せた。2021年2月に愛息・桃琉(とうり)くんを出産後、ツアー復帰から4年目。夫からのゲキを受けた元賞金女王は、ゴルフ場では表情を母から戦う顔に変えて好調を維持している。65で回った桑木志帆が単独首位、堀琴音、仁井優花が2打差の2位に続く。2週連続優勝を狙う小祝さくらは8位。
さくらはさくらでも、今週はベテラン横峯も好スタートを切った。「後半はグリーンに乗らなくて、耐えて耐えてという感じだったんですけど」と振り返りながらも、小技を駆使した粘りのゴルフでボギーなしの69。昨年9月のゴルフ5レディース以来、19戦ぶりの1桁順位発進を決めた。
今季は3月のアクサ・レディースから10戦連続予選落ちも喫したが、戦友の名前が冠名である宮里藍サントリー・レディースからは3戦連続で予選を通過。2週前にはリランキングで順位を上げ、中盤戦以降の出場権が増える見込みに。ただ、試合に出ることだけが目的ではない。「もっともっと上を目指してやっていきたい。シードを取りたい」と元賞金女王として、志を高く持つ。
好調の要因はゴルファーと母の顔を使い分けることができているから。予選落ちが続いた時期は宿舎からゴルフ場に向かう直前まで、3歳の長男・桃琉くんの世話をすると、プレー中も頭に息子の心配ごとが浮かんでいた。夫でキャディーも務める森川陽太郎氏に「戦えてないよ」と指摘を受け、横峯も「シビアな世界で、それってやっちゃいけないこと」と戦いに集中するようになった。
最近は息子との言葉のやりとりも増え、成長を感じられることもプレーへの集中に好影響を与える。今週は会場の託児所を利用するなど、ツアーの子育て環境が改善してきたのも安心材料だ。「明日もアンダーパーで回れるように」と、今は目の前の18ホールへフォーカスしている。
2024年06月28日 05:00
プロゴルファーの臼井麗香がInstagramを更新。千葉ロッテマリーンズの試合で始球式を務めたことを報告しました。 臼井プロが始球式に初登板、その結果は?
臼井プロは「初めての始球式 務めさせて頂きありがとうございました」とコメントし、ZOZOマリンスタジアムで行われたセパ交流戦「B.I.TECHスペシャルナイター」で始球式を行ったと報告。写真ではリリーフカーに乗り観客の声援に応える姿、グランドに入る前に車の上からカメラに向かってポーズを決める姿、そして始球式後に観戦を楽しむ姿が公開されています。
別の投稿では始球式の動画も公開。肝心の投球に関しては、ストレートに投じられたものの、ホームベースの手前でバウンドし、キャッチャーには届きませんでした。臼井プロは「ゴルフの試合の何倍も緊張をしました」と告白し、「キャッチャーミットまで全く届かず少し恥ずかしかったですが、野球選手の凄さを身をもって体感できとても良い経験になりました」とコメントしました。
臼井プロは当日、マリーンズの黒いユニフォームに黒のショートパンツ、黒のシューズと、黒でまとめたスタイルを披露。また自身がプロデュースする「Chell classy」の白いサンバイザーとピンクのグローブも身に着けての始球式となりました。
この投稿を見たファンは、「グラウンドの上でも可愛いです」「ピンクのグローブもかわいい」「キャッチャーミットにコロコロ転がって、ホールインワンですね」など数多くのコメントが寄せられていました。
いかがでしたか? ぜひ臼井プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※usuireika54/Instagram
2024年06月27日 23:18
人気女子ゴルファーのイ・ボミが27日、インスタグラムを更新。
2024年06月27日 19:33
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
「セクシー・クイーン」ことアン・シネ(韓国)は2バーディー、3ボギーの73で62位と出遅れたスタートとなった。17番では3メートル、18番では8メートルを沈め、1アンダーで折り返すも、強風の後半にスコアを落とした。それでも「先週と比べてショットが良くなった。グリーン周りも対応できて、自信を持ってプレーできた」とうなずき、第2ラウンドへ前を向いた。
この日はど派手なピンクのウェアでギャラリーの目を引いた。大会カラーを意識し、トップスとミニスカートだけでなく、リボン、バイザー、靴下まで同色でまとめ上げるこだわり。さらに今週はロッカーに資生堂の日焼け止めが置いてあり、紫外線対策はばっちり。「小さいときから資生堂を使用していた。その分、パワーが返ってくるかなと思ってピンクを着たが、まだまだだった」と笑った。
この日は日差しが強い中でのラウンドとなったが、ほとんど化粧崩れがなかった。秘けつを問われると、愛用するクリームタイプのファンデーションを紹介。キャディーバッグから取り出し、報道陣に良さを力説するサービス精神を見せた。美意識の高いアン・シネ。28日は雨予報で「レインウェアを着ないと」と肩を落としたが、予選通過を果たし、週末もギャラリーを盛り上げる。
2024年06月27日 19:07
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
アマチュアの荒木優奈が6バーディー、3ボギーの69で回り、首位と4打差の8位と好発進。インコースから出て11、12番をボギーとするも、冷静なコースマネジメントでスコアを伸ばした。1オーバーで折り返し、1番で4メートルを沈めると、2番パー5は第3打を50センチにピタリとつけた。3番でも3メートルをねじ込み、3連続バーディーとした。「ちゃんと考えてラウンドできた。ボギーを打っても落ち着いて判断できた。パターも入っていた」と振り返った。
長尺パターを使用していたが、5月に短尺に変更。昨年9月頃からパッティングがイップス気味に。「ストロークのときに手が変な動きをするようになり、思い切って長尺にした」。それでも短尺に戻したい思いは持ち続け、今年のゴールデンウィーク前にフィッティングに行き、直感で今使用しているパターを購入。この日は「思ったところに打てた」と早速効果が表れている。
昨年はプロテストを受験するも、不合格に。現在は地元・熊本のゴルフ場でキャディーのバイトをしながら腕を磨いている。ゴルフ漬けの毎日を送り、「実戦練習もできるので充実している」と笑みを浮かべた。今後は今大会を含め、3週連続でレギュラーツアーに出場。アマチュア優勝を果たせば即プロ転向も可能となる。チャンスをつかむべく「2日目がいつも課題で伸ばしきれない。まずは予選通過を。いいスタートが切れたので、明日もアンダーで決勝ラウンドをいい位置で回れるように頑張りたい」と意気込んだ。
2024年06月27日 17:53
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(27日、戸塚CC西C=パー72)
桑木志帆(21)=大和ハウス工業=は7バーディー、ボギーなしの65で回り、2位の堀琴音、仁井優花に2打差をつけ、単独首位発進に成功した。
「全部良かった」とショットもパターもかみ合い、圧巻のプレーでバーディーを並べた。昨年大会は2位。コースに対しては「すごく良いイメージで回れる。去年もショットがついていたので、セカンド、ドライバーもイメージが出る」と相性の良さを感じている。
ただ、昨年は桜井心那と通算10アンダーで並んだ末に突入したプレーオフ2ホール目で敗れて初優勝を逃した。悔しい思いをした18番ホール。「今日は最後に絶対バーディーが取りたい」と残り133ヤードからPWで1メートルに絡め、思い通りのバーディー締め。「これからも思い出すと思うけど、リベンジしたい」と残りの3日間も、優勝を逃した忘れられないホールでバーディーを取りたい。
2位に2打差をつけ、絶好のスタートを切った。ただ、明日の神奈川の天気は午前中から雨予報。「今日みたいなのはできないと思うけど、崩れないのが一番。赤字(アンダー)で上がれたらいい」と前のめりになりすぎず、悲願の初タイトルをつかみたい。
2024年06月27日 17:50
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
ツアー初優勝を目指す桑木志帆(大和ハウス工業)が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、単独首位発進を決めた。
2024年06月27日 17:49
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
第1ラウンドが行われ、ツアー初優勝を目指す桑木志帆(大和ハウス工業)が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、単独首位発進を決めた。昨年大会はプレーオフで敗れ、涙の2位。雪辱へ最高のスタートを切った。2打差2位に堀琴音(ダイセル)、仁井優花(エレコム)の2人がつけている。
前週優勝者の小祝さくら(ニトリ)、横峯さくら(エプソン)が69で8位。今季3勝の竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)、ルーキーの政田夢乃(なないろ生命)が70で17位。双子の岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと、ともにホンダ)はイーブンパーの72で40位。ディフェンディングチャンピオンの桜井心那(ここな、ニトリ)、原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)、佐久間朱莉(大東建託)は73の62位から挽回を目指す。
2024年06月27日 16:36
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第1日」(27日、戸塚CC西C=パー72)
ツアー通算23勝の横峯さくら(38)=エプソン=が3バーディー、ボギーなしの69をマーク。ホールアウト時点では暫定6位、その後はスコアを伸ばした午後組の影響で順位をわずかに下げているが、初日から好スタートを切った。
前週優勝した黄金世代のさくらに続き、今週は元賞金女王のさくらも好発進を決めた。朝から1Wの調子が悪く、前日はダンロップのゼクシオと決めていたクラブセッティングもスタート20分前に白紙。急きょヤマハのドライバーに変え、「これだったらいけるかな」とドタバタの中でスタートした。
それでも「後半はグリーンに乗らなくて、耐えて耐えてという感じだったんですけど」と我慢の展開ながら、4番は30センチ、12番は1・5メートルを沈めるなどチャンスを生かし、ピンチもアプローチとパターでしのいでボギーフリーで回った。
今季は3月のアクサ・レディースから10戦連続の予選落ちがあったが、かつての同い年の戦友が冠名の宮里藍サントリー・レディースから3戦連続予選通過。ニチレイレディースでは14位と好成績を収め、QTランキング40位からリランキングは37位と一歩上昇。中盤戦はほとんど出場できる見込みだが、試合に出るというよりは「もっと上を目指したい。シードを取りたい」とより高い目標を設定している。
2021年2月に長男の桃琉(とうり)くんを出産し、同年5月にツアーへスピード復帰。ただ、子育てとツアーの両立は簡単ではなかった。夫の森川陽一郎氏との子育て方針について「やっぱり幼稚園に預けることも考えたけど、でもやっぱり一緒にいたい。今の時間ってすごく大事だと思っている」と家族一体でツアー転戦する理由を語る横峯。ここ最近の成績が良くなる前は、宿舎から出る直前まで息子の世話をすると、ゴルフ場にまで頭の中に息子がよぎっていた。一方で、宿舎に帰ると今度はゴルフのことが離れない。「考えないようにしようとしても、どうしても頭の片隅にあって休めなかった」と子どもと仕事、オンとオフの切り替えができていなかった。
きっかけは夫からの助言。「ほんとに『戦えていないよ』ってずっと言われてて。私自身気づかなくて」とプレーに集中できていないと指摘を受け、「戦ってるし、みたいな感じで(内心)思っていたけど、でもやっぱり実際シビアな世界。自分のことを客観的に見たときに、『うわ、ほんとに戦えてないわ』という感じで」と現状を受け入れ、オンとオフを分けるようになった。
もっとも、今週は主催の資生堂側で託児所が用意されているだけに、子どもの心配は多少減った。3歳の桃琉くんと言葉のやりとりが日々増え、成長を感じられることも安心材料だ。試合へ出場する際に、たまには「日によるけど、今でも『やだやだ』って言って離れたくない感じはちょっとだけある」と難しい日もあるが「一緒に転戦して癒やされるし、大変だけど近くで成長を、その日その日で全然違う顔を見せてくれるのでうれしい」と少しだけ母の顔をのぞかせた。
2024年06月27日 14:54
◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第1日(27日、神奈川・戸塚CC=6697ヤード、パー72)
ツアー23勝の横峯さくら(エプソン)が3バーディー、ボギーなしの69で回り、暫定7位と10年ぶりの優勝へ好発進を決めた。3番で5メートルを沈めてバーディー先行。続く4番では残り117ヤードを48度ウェッジで30センチにピタリ。12番でも1・5メートルのバーディーパットを決めて、3アンダーで初日を終えた。「パーパットも決めることができて、ノーボギーだったのがうれしい」と今季2度目の初日60台をマークし、上々の滑り出しとした。
第1回リランキングで37位と中盤戦の出場権を得た。だが、それで満足することなく上のステップを目標とする。「試合に出られることはうれしいが、そこを目指しているわけではない。シードを取りたい」と強い思いを口にした。3週前の宮里藍サントリーレディスからは、コースからホテルに向かう車中でゴルフの話をしなくなった。「悪いときは(ゴルフのことが)頭の片隅にあって、休もうと思っても休めていなかった」。今ではそれがなくなり、オンとオフのメリハリをつけている。
今季は3歳の息子・桃琉(とうり)くんもツアーに帯同。JLPGAの託児所を利用しながら転戦している。以前までは母親とアスリートとの切り替えができず、夫の森川陽太郎キャディーからは「戦えていない」といわれることもあったという。「客観的に見たときに戦えていなかった。そこから切り替えができるようになった」と一念発起。ティーオフ直前まで愛息と時間をともにすることにより、線引きができていなかったが「このシビアな世界で絶対にやっちゃいけないこと」と、再びプロとして試合に向き合うことができるようになったという。
今週は4日間大会で、メルセデス・ランクポイントの配分も大きくなる。シード復帰へ上位フィニッシュを目指す。「明日は5アンダーを目指していきたい」と、この日よりも好スコアで優勝争いを繰り広げる。