2024年07月02日 05:05
シュワーバーは得票率39%…決選投票は4日午前1時まで行われる メジャーリーグ機構(MLB)は1日(日本時間2日)、オールスター戦(7月16日・アーリントン)の先発出場野手を決める2次投票の中間結果を発表した。ナ・リーグ指名打者部門ではドジャースの大谷翔平投手が得票率61%を獲得。フィリーズのカイル・シュワーバー外野手は39%で、大きなリードをつけた。大谷が先発出場となれば4年連続4度目となる。 ファンによる1次投票で大谷はナ・リーグDH部門で277万7173票を獲得して2次投票へ進出。2位・シュワーバーは150万8216票で、1次投票では126万8957票差をつけていた。 2次投票は米東部時間3日12時(同4日午前1時)まで行われ、先発出場野手は7月3日(同4日)に米スポーツ局「ESPN」で発表される。投手と控え野手は選手間投票などで選出され、7月7日(同8日)にオールスター戦の全選手が出揃う。(Full-Count編集部)
2024年07月05日 07:36
「1試合1試合勝負なので、1試合1試合続けられるように頑張ります」。
ロッテの小島和哉は6勝目を目指し、18時からの西武戦に先発する。
小島は前回登板の6月28日のオリックス戦で、降雨により41分遅れでの試合開始となったが、「できるだけ体を固まらないようにピッチングやっている最中に試合開始が遅れると聞いたので、軽くの球でもキャッチボールは続けてやっていました」と、しっかりと対応し、7回・116球を投げ、4被安打、8奪三振、3失点で今季5勝目を手にした。3回までに3点を失ったが、4回以降は4イニング連続で三者凡退に打ち取った。
前回登板では、0−1の1回二死二、三塁で紅林に1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた131キロのチェンジアップはいつもと軌道が違うように見えた。雨が降っていたから軌道が変わっているように見えたのだろうかーー。
「28日のオリックス戦に関しては腕の末端がだいぶいい感じでムチでしなってというか先端がうまく走っていたので、いい軌道、ポワンと浮かないような軌道になっているかなと動画を見て思いましたね」。
4−3の6回二死走者なしでセデーニョに1ボール1ストライクから3球目に低め134キロ速いチェンジアップで空振り、最後は4球目も135キロ速いチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
昨年取材した時に「チェンジアップは感覚が良くない時はちょっと速くなりやすい」と話していた。
「その辺はなんていうんですかね、今年に限っては四球が改善できているんですけど、結局裏を返したらカウントが深くなった時に甘いところで、ストライクゾーンで前に飛ばしてくれという投球がたまたま前半うまくいってた」。
「それが逆に今の流れを含めて前に飛ばすというのが、予期せぬところに飛んでいっているイメージだったので、それをちょっと気をつけようという話をアナリスト、投手コーチとの話を含めて、そういうアドバイスをもらった。今の自分だったら厳しいところ、厳しいところに狙っても四球が増えないんじゃないかなと自信になったところもあった。オリックス戦は粘り強くそこに投げるというのは、甘く入らず行けたのが良かったのかなと思います」。
縦に落ちるスライダーも追い込んでからの勝負球だけでなく、カウント球でも投げていた。
「ちょっと縦気味に曲げにいくイメージで思って投げるのと、森さんをセカンドゴロに打ち取ったのとかは逆に横に曲げようと思って横振りを入れたりとか、1球サイドスローで投げてみようかなと試してみて、それくらいの気持ちの余裕はあった。間違いだけはしないようにと思いましたけど、そういうちょっと面白いこともできるような余裕はありましたね」。
◆ 登板前の準備
今季は登板前までに3、4球目までの配球をある程度考えてマウンドに上がっていたが、前回登板に関しては「ほとんど(佐藤)都志也のサインに首を振らないくらいの気持ちでマウンドに上がっていて、いい意味で“全部お前のせいだ!”でいきましょうよと(佐藤)都志也にもいってくれて、任せてくださいと感じだったので、僕は投げる球と意図しているサインを汲み取ってここは絶対、高さだけ気をつけないといけないなとか、簡単に取りに行くというのはなかったですけど、緩急さえつけば真ん中行ってもいいのか、ストライクからボールなのかはっきりできたなと」と明かした。
交流戦は苦しい投球が続いたが、前回登板の降雨コールドによる完投勝利をきっかけに状態を上げていきたいところ。「もっとできるというか、こんなところで満足していないですけど、良かったところは良いと自分の中で褒めないとよくないと思いますし、できていないところも実際にあるので、そこはしっかり反省して」。今夜もチームを勝利に導く投球に期待だ。
取材・文=岩下雄太
2024年07月05日 07:32
7月5日は大谷の30歳の誕生日
ドジャース・大谷翔平投手は5日、30歳の誕生日を迎えた。スポンサー企業から祝福が殺到。寝具などを扱う西川株式会社は「これからも西川株式会社は、大谷翔平選手を睡眠でサポートして参ります!」と公式X(旧ツイッター)に綴った。
現地時間は4日のため、ひと足先に日本から祝福の声が寄せられた。株式会社コーセーのスキンケアブランド「雪肌精」は「お誕生日おめでとうございます 一緒におめでとうの気持ちを届けましょう」とコメント。同社のブランド「コスメデコルテ」も「大谷翔平選手お誕生日おめでとうございます」と写真入りで投稿した。
この投稿にファンも便乗。「もう30歳なのか」「お誕生日おめでとうございます大谷くんにとって素晴らしい年になりますように」とお祝いの声が届いた。
大谷はこの日、本拠地のダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場する。自らを祝福する28号に期待がかかる。(Full-Count編集部)
2024年07月05日 07:30
「ミスターロッテ」初芝清氏は小4で野球を開始、中学入学時に争奪戦が起きた
ロッテ一筋17年で打点王を獲得するなど、強打の内野手として活躍した初芝清氏。「ミスターロッテ」と親しまれ、現在は社会人野球「オールフロンティア」で監督を務める。高校はカブス・鈴木誠也外野手の母校で、1982年選抜大会準優勝などの実績を持つ二松学舎大付(東京)で学んだが、中学3年の秋までは存在を「全く知らなかった」という。
初芝氏は1967年2月に東京・池袋で生まれた。子どもの頃は阪神・田淵幸一捕手のファン。とはいえ、野球は「原っぱで友達と野球ごっこをしているような感じ。最初はキャッチャーでしたが、あまりルールも知らなかった。走者がいてもボール回しをしたりとか」。あくまで遊びの1つに過ぎなかった。
小学4年で埼玉県坂戸市に転居。夢中だったボーイスカウト下部組織での活動を継続するつもりが、地域にはなかった。「たまたま転入したクラスの子が野球をやっていて、『今、チームに入っているんだけど1回来てみない? 』と誘われたので『じゃあ、行くよ』と。そこからです。もしボーイスカウトがあったら、野球はしてませんね」。
時は昭和。少年野球でもハードだった。「今ではダメですけど、超スパルタでした」と笑う。ただ、練習を離れると熱血青年は人懐っこかった。「なぜかわからないけど、家にご飯を食べに来る。必ず食卓にいましたね。うちに来ない日は他の子の家に行っていたのでは。そういう部分もあったので、厳しかったかもしれないけど楽しかった。夏にはみんなをプールに連れて行ってくれました」と懐かしんだ。
中学ではエースで4番打者を任されたが、入学時には早くも“争奪戦”が起きていた。学区の関係で、少年チームのメンバーの大半は初芝氏とは異なる中学校へ。その学校の監督が獲得を画策した。「『うちに来てくれ』と。教育委員会とかにも問い合わせ、一時期は住所を変えて行こうかとなったんですよ。でも駄目になりました」。二松学舎大付へ進学…セレクションで光った才能「絶対に獲る」
初芝氏にとって野球の魅力は、友達と一緒にプレーすること。だから「知らない子たちとやるのもなぁって。もう野球はいいかな、と思いました」。辞めるつもりで、他競技への入部を考えた。「だけど周囲は野球をやっていたのを知ってるので、その流れで野球部に。野球を選ばない可能性も十分ありましたね」と振り返る。
当初は埼玉県の公立の商業高校を志望していたが、中3秋に池袋に戻ることになった。「埼玉にいたので、東京の高校は知らないですからね」。進路を思案していた時に、中学の1学年上の先輩が自身が通う東京の私立校を勧めた。
学校側も入学金や授業料免除の受け入れ態勢を整え、ほぼ内定した。ところが、中学の担任が二松学舎大の出身で「甲子園に行くかもしれない学校なんだよ。セレクションがあるから受けてみたらどう?」と推してきた。
その1981年秋。二松学舎は選抜を懸けた東京大会で準優勝だった。決勝は荒木大輔投手(元ヤクルト、横浜)を擁する早稲田実に4-8で敗れたものの、最終回までリードする熱戦を繰り広げた。
「秋の結果も全然知りませんでした。セレクションに行ったのですが、後々聞いたら、その日のうちに『絶対に獲る』って決まったらしいです。僕は先に内定をいただいた高校もあるし、二松学舎は全く知らないし。何も分かりません。それで色んな方と話をして、『まあ二松学舎の方がいいんじゃないか』となりました」入学直前の1982年選抜大会で準優勝…監督命令で全試合に帯同
二松学舎大付は、野球部の寮と本格的な練習グラウンドが千葉・柏市にある。入部は基本的に誰でもOKだが、入寮は当時、マネジャー1人と選手9人の計10人だけが選ばれていた。「どういうワケか、僕ともう1人の新1年生が“常時合宿”に入れられました。入学する前から入りましたけど」。本人のあずかり知らないところで期待値は上がっていた。
1982年選抜大会に出場した二松学舎大付はエースの市原勝人(現・同校監督)、上地和彦内野手(元ヤクルト)を軸に長野、鹿児島商工(現・樟南)、郡山(奈良)、中京(現・中京大中京=愛知)を撃破し、決勝に進出。PL学園(大阪)の連覇こそ阻めなかったが、全国の頂点にあと一歩まで迫った。
初芝氏には入寮に続き、“英才教育”が用意されていた。入学式も済んでないのに青木久雄監督の命令が飛んできた。
「甲子園に『お前、来い!』と仰られまして。野球部と一緒に行動して宿泊も同じでした。他の新1年生もいると思っていたら僕1人だけ。なんで連れて行かれたのか、今でも分からない。その時は先輩方、みなさん優しいんですよ。僕、お客さんですから。正式に入部した瞬間から『アレッ、この選手こんな人だったっけ?』みたいになるんですが」
先輩たちが輝いた聖地の印象は強烈だった。「5試合全部見ましたから。普通に甲子園に行けるもんだと思ってましたね。あー、俺はここで野球をやるんだ、と。まあ、あの頃は子どもですからね」。57歳の初芝氏は、15歳だった少年時代を懐かしんだ。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年07月05日 07:00
本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場する
【MLB】ドジャース ー Dバックス(日本時間5日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は4日(日本時間5日、試合開始10時10分)、本拠地のダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場する。
2024年07月05日 07:00
◆ 逸材が甲子園未出場の選手の中に数多く潜む!
第106回全国高校野球選手権大会の出場49校を決める地方大会が北海道や沖縄などで始まった。
夏がじりじりと迫っていた5月、高校野球の春季大会を視察していたNPB球団の編成幹部が「見ていて楽しいですよ」と嬉しそうに言っていた。
今年の高校3年生に今秋ドラフト候補に挙がる遊撃手が数多くいることを指しての発言だった。
強打を売りとする大型遊撃手から俊足や強肩自慢の素材型、総合力の高さで勝負する万能型までそれぞれに個性が異なるから面白いと言う。
逸材が甲子園未出場の選手の中に数多く潜んでいることも特徴の一つだ。
そこで今回は現地で取材した選手の中から今夏の地方大会で注目したい遊撃手を特集する。
◇ 石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)/花咲徳栄(埼玉)/181センチ、81キロ/右投げ・右打ち
全国にドラフト候補の遊撃手が数多くいると言えど、石塚が世代No.1ショートだと断言していい。
高校通算20本塁打超の右打ちの強打者で、走攻守三拍子の全てで世代トップクラスの能力を兼ね備えている。
抜群の才能を知らしめたのが4月に行われた高校野球日本代表候補の強化合宿だった。
この合宿は、全国から招集された高校生が台湾で9月に開催されるU18アジア選手権での日本代表入りに向けてアピールする舞台。大半の打者が不慣れな木製バットを扱いきれずに本来の持ち味を発揮できない中、石塚の打球の鋭さだけは別格だった。
フリー打撃では、いとも簡単に打球に角度をつけてフェンス際への打球を連発した。打撃練習から長打力を見せられたのは石塚だけだったと言っていいだろう。
紅白戦で石塚が打席に入ると、NPB12球団のスカウトの目の色が変わった。編成幹部クラスもストップウォッチを手にして走力を測るなど、注目度の高さが他の選手とは明らかに違った。
今年は「甲子園出場」「高校日本代表選出」「ドラフト指名」の三大目標を掲げていると言う。
現時点で今秋ドラフトの上位指名は確実。昨夏に甲子園初出場した上田西(長野)横山聖哉(現オリックス)のように、今夏の活躍次第ではドラフト1位候補にまで評価を上げそうだ。
◇ 斎藤 大翔(さいとう・ひろと)/金沢(石川)/181センチ、76キロ/右投げ・右打ち
高須洋介(元近鉄、楽天)や釜田佳直(元楽天)らのプロ野球選手を輩出した金沢高に強肩強打の遊撃手が現れた。
遠投120メートルの強肩と50走6秒0の俊足を生かした遊撃守備が最大の魅力だ。
181センチの長身ながら、動きの軽快さが光る。グラブさばきも器用で、花咲徳栄の石塚ら全国クラスの遊撃手と比較しても守備力では見劣りしないだろう。
武部佳太監督は「入学直後のノックは忘れもしないですね。中継プレーで本塁への送球を見たときに、グワーッと向かってくる感じが“凄いな…”と思った」と証言する。投手として最速140キロを計測したことも地肩の強さを示している。
パンチ力を兼ね備えた打力も魅力の一つだ。
昨夏の石川大会では日本航空石川との準々決勝で2本塁打を放つなど1大会3本塁打をマークし、一躍NPBスカウト陣からの注目を集める存在になった。
現在は主に3番を担い、高校通算は10本塁打を超える。
「夏までに個人としてもチームとしてもフィジカル面で強くなることを目標にしています」
昨夏同様に本塁打を放てば、さらに評価を高める夏になるだろう。
◇ 今坂 幸暉(いまさか・ともき)/大院大高(大阪)/178センチ、80キロ/右投げ・左打ち
いま最も旬な選手の一人が大院大高の今坂だ。
春夏甲子園出場1度の私立校が、春の大阪大会で履正社、大阪桐蔭の「大阪2強」を破って優勝した。その立役者となったのが26打数13安打(打率.500)、11打点と活躍した今坂だった。
走攻守三拍子がそろう遊撃手ながら、最大の魅力は打力と言っていい。
ミート力の高い中長距離打者として鋭いライナー性の打球を連発し、ツボに入れば一発長打も兼ね備えている。
春季大会の履正社戦では好投手から2安打し、凡飛となったものの中堅フェンス間際への大飛球も放った。試合が行われた大院大高のグラウンドの中堅フェンスは奥行き128メートル。球場であればバックスクリーンに着弾していた可能性が高かった一打に視察したNPBスカウトも「普通なら入ってるでしょ!」と驚いていた。
大院大高のグラウンドは一般的な球場と比べて外野が広い。そのため春季大会終了時点で高校通算8発と本塁打数では目立たないものの、長打力を備えていることは間違いない。
夏本番を前に「結果を残して世代No.1の遊撃手と言われたい」と意気込む。夏も戦国大阪を勝ち抜く勝負強さを見せて、個人の評価も上げようとしている。
◇ 岸本 佑也(きしもと・ゆうや)/奈良大付(奈良)/180センチ、75キロ/右投げ・右打ち
知名度こそ高くないものの、この春最も大きな衝撃を受けた遊撃手を最後に紹介したい。
遠投100メートル超と世代屈指の強肩を武器とする岸本が今年に入って評価を上げてきた。
一塁送球はうなりを上げるように強く、三遊間からの低く強いノーバウンド送球で魅了する。
投手としては最速147キロを計測しており、投手として興味を示すNPBスカウトもいると聞く。
注目度が上がりきっていない理由は、秋の奈良大会時点で背番号が20だったことにある。打力の成長などが認められて秋の近畿大会で背番号6を背負い、一躍ドラフト戦線に浮上する存在になった。
春の奈良大会では複数球団が見守る前で豪快な左越え本塁打を放つなど打力でも一定の評価を得る。
「野手でも投手でも起用されるような肩を生かした選手になりたいです」
花咲徳栄・石塚のような今秋ドラフト上位候補に挙がる逸材から将来性を感じさせる選手まで気になる高校生遊撃手を追いかけるだけでも充実の夏になりそうだ。
文=河合洋介(スポーツニッポン・アマチュア野球担当)
2024年07月05日 06:40
◆ 「そりゃやられますよ」
阪神は4日、広島との試合(マツダスタジアム)に5−7と敗戦。首位・広島相手に3連勝とはならなかった。
3−3の同点で迎えた8回裏、2番手・島本浩也は先頭の小園海斗に右安打を打たれ、続く坂倉将吾は二飛に打ち取るも、代走・羽月隆太郎に二盗、さらには野間峻祥を四球で歩かせ降板。
3番手・石井大智は初球で羽月に三盗、2球目で野間に二盗を許した。その後二死満塁となり、堂林翔太への初球がまさかの暴投となり、三塁走者・羽月が生還。さらには堂林の左越え2点適時二塁打などで突き放された。
試合後、岡田監督は「牽制もせえへんで、初球あんだけやられてるのに」とコメントした。
広島の機動力にかき回された阪神のバッテリーについて、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の江本孟紀氏は「ピッチャーがクイックもできてないですよ。絶対に警戒する初球で、外すなり、長く持つなり何も無かったのでそりゃやられますよね」とバッサリ。
続けて「三盗を許したの場面は、ピッチャーが右投げ(石井大智)だったから二塁走者が見えてる訳ですよ。左投手だったらまだ分からないけれども…。岡田監督はもうちょっときつく言わないとダメですよ」と言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年07月05日 06:30
◆ 「見える範囲で起きていることなので…」
ヤクルトは4日、DeNAとの試合に0−3と完封負けを喫し、カード負け越し。紙一重の走塁がアウトとなり得点に繋げることができなかった。
2回に先頭の村上宗隆が左中間に安打を放ち、二塁を狙ったがタッチアウトに。4回にも先頭の西川遥輝がレフトのライン線に落ちる安打を放ち、こちらも二塁を狙ったがDeNAのレフト・関根大気の好返球もありタッチアウトとなった。打線はそのままDeNA先発の平良拳太郎に封じ込まれ今季9度目の完封負けを喫した。
果敢に二塁を狙った村上、西川の走塁について、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の坂口智隆氏は「村上選手の走塁に関しては、左投げのレフトがほぼ正面で捕球していて、見える範囲で起きていることなので、行くのであればクロスプレーにならないといけないと思います。完全なタイミングでアウトになるなら、やめるべきだったかなと。どちらかと言うと暴走に近い感じかなと思います」と言及した。
続けて「西川選手の走塁に関しては、僕でも行っていたと思います。こちらも左投げのレフトで、ファールゾーンが狭い中で体の右側で捕球した時に、回転をしながら送球をしなくてはいけなくて、回転すれば強い送球ができるんですけど少し遅れるんですよ。二塁を狙ってもクロスプレーになるので、ここは行っても良かったかなと思いますね」とコメントした。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年07月05日 06:20
◆ 打率は.331まで上昇
ロッテは4日、日本ハムとの試合(エスコンF)に3−1で勝利。
2024年07月05日 06:10
◆ 「何年もエースとして投げてるみたい」
西武は4日、ソフトバンクとの試合(みずほPayPay)に4−0で勝利。武内夏暉が8回無失点でデビューから5連勝を飾った。
ドラ1左腕・武内は生まれ育った福岡の地で8回119球、4安打無失点、4奪三振2四死球の快投。首位を独走するソフトバンク打線に三塁を踏ませず、NPBでは2015年の高木勇人投手(巨人)以来9年ぶり、左腕では1993年の杉山賢人投手(西武)以来31年ぶりとなる新人での開幕5連勝を達成した。
デビューから5連勝を飾った武内について、4日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の江本孟紀氏は「投げてる雰囲気とか見てると『プロ野球は甘いのぉ〜、チョロイのぉ〜』と余裕を持って投げてるように見えるんですよ。新人でこの投球は凄いね」と冗談を交えながらコメント。
また同番組に出演した解説者の坂口智隆氏は「なによりマウンド上での立ち振る舞いが、何年もエースとして投げてるみたいな感じがしますし、もちろん投げてるボールはどれも良いんですけど、立ち姿は非常に大事だなと思いました」とルーキーらしからぬ落ち着きっぷりを称賛。
続けて「球が強い、変化球の腕も良いですし、インサイドにもズバリと投げ込める。打者の反応を見ていたら、球速よりも速さ、重さを感じているのかなと。それで変化球を慌てて反応してしまい泳がされたり、空振りしてしまうのかなと思いますね」と投球について分析した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年07月05日 06:04
救援左腕ラミレスが昇格、今季6登板で防御率3.86
大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースは4日(日本時間5日)、マイケル・ピーターセン投手をマイナーに降格したと発表した。代わってニック・ラミレス投手が昇格した。
30歳の新人ピーターセンは球団初の英国出身選手。6月16日(同17日)にメジャー昇格し、6月18日(同19日)の敵地・ロッキーズ戦では4点ビハインドの7回から2回1安打1失点。メジャー初勝利をマークした。前日3日(同4日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦では2回4安打4失点。今季は6試合登板、2勝0敗、防御率4.66だった。
34歳の救援左腕ラミレスは今季6試合登板して勝ち負けなし、防御率3.86。(Full-Count編集部)
2024年07月05日 06:00
「広島7−5阪神」(4日、マツダスタジアム)
泥だらけのヒーローがそこにはいた。広島の羽月隆太郎内野手(24)が八回に代走として出場し、二盗&三盗を決めると、投手・石井の暴投で勝ち越しの生還を果たした。チームの連敗は3でストップ。新井貴浩監督(47)の超積極采配に、代走の切り札が見事に応えた。
3度のヘッドスライディングが勝利を呼び込んだ。代走・羽月が二盗と三盗を立て続けに決めると、暴投で決勝のホームにも頭から滑り込んでの生還。足で主役に躍り出た若武者は「警戒されている中で行くのは不利だけど、そこで行ってこそ切り札と言えると思う。恐れずにいった」と首元が破れたユニホームで大粒の汗を拭った。
勇気と準備が実を結んだ。3−3の八回は先頭・小園が右前打で出塁すると、すぐさま代走として羽月が一塁へと駆けた。1死後に二盗を敢行。アウトになれば流れを失う。「無心で走った。あんまり覚えていない」と無我夢中のスタートで二塁を陥れた。
その後、1死一、二塁となったところで相手は投手を石井にスイッチ。「変化球というのが分かった。1つの確信が持てたので思い切って行った」。いくつもの修羅場で力を発揮してきたからこそ、培われる感性。経験と直感を頼りに初球で三塁へスタートを切ると、塁審の手は横に広がった。
足で圧をかけると、最後は2死満塁から暴投で迷いなく本塁へスタート。「良いピッチャーは低めに集まる。梅野さんもすごく上手ですけど、『やれっ!』と思って見ていた。最高の準備ができていたから、体が勝手に動いた」。ここでもヘッドスライディングをさく裂させ、大興奮のナインとベンチで喜びを分かち合った。
3連敗中で迎えた一戦。攻撃陣も5戦連続2得点以下で貧打が深刻な状況となっていた。「流れがすごく悪い中で、むちゃくちゃやらないといけないと思っていた」と新井監督。この日は序盤からエンドランなどを積極的に敢行し、最終的に走者がスタートを切った回数は10度を数えた。野間を2019年以来の5番で起用するなど勝つために、とにかく動きまくって、走りまくった。
その象徴となったのが羽月。指揮官も「彼がこちらの期待に100%応えてくれた。少しでも迷いがあったらホームは帰れてなかったと思う。なくてはならない存在」と手放しで絶賛し、「この今日の1勝というのは本当に大きな1勝だと思う」と胸をなで下ろした。
2024年07月05日 06:00
「広島7−5阪神」(4日、マツダスタジアム)
広島の羽月隆太郎内野手(24)が八回に代走として出場し、二盗&三盗を決めると、投手・石井の暴投で勝ち越しの生還を果たした。
2024年07月05日 05:57
○ カブス 10−2 フィリーズ ●
<現地時間7月4日 リグリー・フィールド>
シカゴ・カブスが10得点の快勝で連敗ストップ。鈴木誠也外野手(29)は「4番・右翼手」でフル出場しマルチ安打を記録。イアン・ハップ外野手(29)が左右両打席で本塁打を放った。
カブスは2点ビハインドで迎えた4回裏、先頭のコディ・ベリンジャーが四球で出塁し、鈴木が右前安打で繋ぐと、ハップが右打席から12号3ランを放って逆転に成功。その後ニコ・ホーナーの適時打も飛び出し、この回一挙5点を奪った。
さらに5回裏、この回も先頭のベリンジャーが安打で出塁すると、鈴木が三塁への内野安打でチャンス拡大。ここで2番手右腕ドミンゲスが起用されると、今度は左打席に入ったハップが打った瞬間確信の13号3ラン。2打席連続の一発でフィリーズを突き放した。
カブスは7回裏、8回裏と追加点を重ねて2桁得点に到達。投げては先発ジャーメソン・タイロンが7回7奪三振、2失点の好投で今季5勝目をマーク。チームは連敗を3でストップした。
この試合の鈴木は3打数2安打、2四球、1盗塁という内容。2試合ぶりのマルチ安打を記録し、今季成績は打率.263、OPS.799に上昇している。
2024年07月05日 05:12
○ ツインズ 12−3 タイガース ●
<現地時間7月4日 ターゲット・フィールド>
デトロイト・タイガースが11失点の大敗で同地区カード負け越し。古巣ツインズ相手に先発した前田健太投手(36)は9失点を喫し、敗戦投手となった
1点の援護を貰って登板した前田は、初回を三者凡退で終える立ち上がり。3点リードに広がって2回裏を迎えるも、3連打を浴びるなど2失点。続く3回裏には二死満塁のピンチを招き、6番ケプラーの2点適時打で逆転。さらに、7番マーゴーの打ち取ったゴロ打球を前田が処理できず、内野安打となる間に三塁走者が生還。2点のリードを許した。
4回裏には二死から連続四球を与えてピンチを背負うと、4番ミランダの2点適時二塁打で再び失点。さらに、5番ジェファーズには14号2ランを被弾し、今季ワーストの9失点でノックアウト。その後試合は7回裏の途中で降雨中断となり、ツインズがコールド勝ち。前田に今季5敗目が付いた。
この試合の前田は3回2/3、88球を投げて9安打、3四球、3奪三振、9失点という投球。現地時間5月24日のブルージェイズ戦を最後に7登板白星が無く、今季成績は2勝5敗、防御率6.71となっている。
2024年07月05日 05:00
「広島7−5阪神」(4日、マツダスタジアム)
阪神が逆転負けで7月初黒星を喫し、3位タイに転落。首位・広島相手にカード3連勝を逃した。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏はリリーフ陣がつかまった八回にフォーカス。失点を防ぐためにチーム全体としての意識の大切さを説いた。
◇ ◇
阪神にとっては八回裏の守りが勝負の分かれ目となった。この回から登板した島本が1死一、二塁とピンチを招いて石井にスイッチ。結果的には石井が踏ん張れず、ここからの4失点で阪神は3連勝を逃した。
石井は初球、羽月に盗塁を許すなどし、その後、2死満塁。勝ち越し点はそこからの石井の暴投だった。しかしこの投手交代の場面、私が投手コーチだったら石井には「初球、直球でヒットだけは気をつけよう」と声を掛ける。
もしそんな打たれ方をすれば相手は勢いづき、投手交代に後手のイメージを与えてしまう。
もう一度その初球を振り返ると、石井は変化球を外角低めに外した。ここで二走・羽月が盗塁を決め一、三塁。梅野の送球がわずかにワンバウンドしたが、ストライク送球であれば、とか、直球を要求していればという見方はあるにせよ、バッテリーの球種選択は間違っていない。
打者石原に対し、最も警戒すべき、安易に直球を投げ込んで痛打されることがなかったこと自体は、実は合格点なのだ。
ただ、羽月はああした盗塁をよくやってくるだけに、それを許せば無警戒の印象は残る。例えばショート小幡が石井に注意喚起を促す。その声は羽月にも聞こえるはずで、わずかでも躊躇(ちゅうちょ)させられるかもしれない。チーム全体として防げる失点だったようにも感じた。