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2024年07月04日 05:00
パリ五輪に挑むU-23日本代表のメンバー18人がついに決定。ここでは、7月25日に迎えるグループステージ初戦のパラグアイ戦にどんなメンバーで臨むべきか、推奨スタメンを紹介する。 --◆--◆-- ブラジルやウルグアイといった強豪を抑え、南米予選1位で五輪出場を決めたパラグアイ。個々の能力も高い難敵を相手に、組織としてどう上回るかが鍵に。初戦に勝利して、いかに勢いに乗れるかも重要なので、現状のベストメンバーで挑みたい。 システムは4−3−3で、GKは小久保玲央ブライアン。4月のU-23アジアカップで正守護神としてチームを支え、抜群のタイミングの飛び出しや空中戦で強さを発揮。今大会では、第1GKとしてゴールマウスを守るか。 CBは192センチのサイズを武器に、競り合いの強い高井幸大が適任か。背後を狙う浮き球のボールの処理が上手く、また優れた状況判断から繰り出される縦パスで攻撃の起点になれる。 相棒には木村誠二をチョイス。U-23アジア杯でコンビを組んだ高井との連係も折り紙付きで、同大会ではヘディングで2ゴール。セットプレーやクロスからの木村の一発に期待だ。 サイドバックは関根大輝と大畑歩夢。相手にボールを持たれる展開となった時のシンプルな攻撃で、前者の精度の高いクロスは有効。後者の運動量と球際の強さも効果的だ。 【PHOTO】コンセプトはFIRE(炎)! 日本代表が新ユニホームを発表! 久保建英、長谷川唯ら選手着用ショット! アンカーの藤田譲瑠チマは優れたキャプテンシーを持ち、試合中から全力で声を出して周囲の選手を鼓舞。彼が中盤の底にいるだけで、チームにまとまりが出る。 インサイドハーフでは、山本理仁のゲームメイカーとしての働きに期待。荒木遼太郎には、正確なラストパスなどで、得点に絡むプレーを見せてほしい。状況によっては最前線にポジショニングをとりゴールも狙える。 中盤は基本的にこの3人をベースに、選手の疲労も考えながら2試合目以降はローテーションを組みたい。 ウイングは、右に三戸舜介、左に斉藤光毅というスパルタ・ロッテルダムコンビもあり。ただ左は、周囲との連係面の充実度を最優先し、直近でU-23日本代表にコンスタントに招集されてきた平河悠を配置した。 センターフォワードはエースの細谷真大。この絶対的ストライカーが初戦でゴールを奪えば、チームとしても勢いに乗れるはずだ。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年07月07日 19:46
パリ五輪に挑む大岩ジャパンのメンバーがついに発表された。ここでは56年ぶりのメダル獲得を目ざすU-23日本代表の選ばれし18人を紹介。今回はMF川粼颯太(京都サンガF.C.)だ。
――◆――◆――
幼い頃のアイドルは当時、甲府で活躍していたMF柏好文(現・サンフレッチェ広島)。柏も所属したフォルトゥナSCで、川粼颯太も小学校3年生まで技を磨き、憧れの存在のようにドリブラーを目ざしていた。
今のプレースタイルを考えれば、まるで想像がつかないだろう。だが、ここから川粼は大きく変貌を遂げていく。
小学4年生で加わった甲府U-12でパスを配給する面白さに目覚め、U-15では10番タイプの司令塔として注目を集めた。山梨県では向かうところ敵なし――実力は県内トップクラスだった。
そして川粼は、さらに高いレベルでのプレーを志し、県外行きを決断する。家族も自身も文武両道をモットーとしていたなかで、候補として上がったのが京都のU-18。(京セラ、京都サンガ、学校法人立命館が核となって文武両道に励む)スカラーアスリートプロジェクトに惹かれ、15歳の春にひとりで見知らぬ土地へ行く道を選んだ。
あれから8年。「井の中の蛙だった」と話していた少年は、ひと回りもふた回りも逞しくなった。プレースタイルもさらに変化。パサーではなく、ボールを奪う力と運ぶプレーで勝負する中盤のコンダクターとして名を挙げた。
今やJリーグでも屈指のセントラルMFに成長を遂げたと言っても過言ではない。4−3−3の布陣であればアンカーとインサイドハーフに対応でき、4−4−2などではダブルボランチでも機能する。京都でも者貴裁監督からの信頼が厚く、プロ4年目となった昨シーズンからはキャプテンを任されるまでに。リーダーシップも魅力だ。
様々な経験を積み、ピッチ外でも今春にはプロ生活と並行して通っていた立命館大学を卒業。ただ、クラブレベルでは結果を残していた一方で、世代別代表では絶対的な存在になり切れず、ボーダーライン上の選手だった。
2019年の11月にはU-20アジアカップ予選に参加した経歴を持つが、中止となった21年のU-20ワールドカップが開催されていたとしても、メンバー入りできたかは分からない。
2022年3月に立ち上がったパリ五輪を目ざすチームでも、当初は当落線上にいた。3月下旬のドバイカップに参戦するメンバーに選ばれたが、アピールできず。同年6月のU-23アジアカップではメンバー外に。一時は序列を下げ、雲行きは怪しくなっていた。
それでもクラブで継続して試合に出ることで、再びパリ行きのレースに加わり、23年に入ってからはほとんどの遠征に名を連ねた。同年6月にはA代表に初招集。気がつけばパリ世代を牽引する選手のひとりとなった。
【PHOTO】悲願のメダル獲得へ!パリ五輪に挑むU-23日本代表18名とバックアップメンバー4人を一挙紹介!
勝負の年となった今季。開幕から好調を維持し、3月に行なわれたU-23日本代表の活動にも順当に招集された。しかし、マリ戦(1−3)で痛恨のミスを犯してしまう。慣れ親しんだサンガスタジアム by KYOCERAでの一戦にスタメン出場すると、1−1で迎えた53分に自陣で横パスを奪われる。その流れからゴールを割られ、凱旋試合で悔いを残した。
だからこそ、4月半ばから5月頭にかけて開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)では同じ過ちを繰り返せない。名誉挽回のチャンスを虎視眈々と狙うなか、UAEとのグループステージ第2戦(2−0)で結果を残す。
66分に左SB大畑歩夢(浦和)のクロスに反応。2列目から駆け上がり、ニアサイドで技ありのヘディングシュートを決めて、勝利を決定づけるチーム2点目を奪ったのだ。
「(マリ戦のミスは)悔しかったし、自分としても信頼を取り戻すというか、自分に対して自信がないところもあったので、そこはちょっとアグレッシブにいきたかった。ミスにビビるだけではなくて、チャレンジする気持ちが大きかったので、そこがうまくハマって出し切れて良かった」
勢いに乗った川粼はその後も攻撃力を発揮しつつ、黒子役としてチームに貢献。ノックアウステージ以降は途中出場がメインだったが、苦しい時にピッチに入って攻守のバランスを整えた。
パリ五輪の出場権獲得と優勝を勝ち取るだけではなく、自らの自信を取り戻す大会になったのは間違いない。借りを返したことで、過去の精算は終わった。次なるターゲットはパリ五輪の本大会となる。
中2日の連戦ではタフさを売りにする男の力が必要不可欠。56年ぶりのメダル獲得、そして初のファイナル進出を目ざす大岩ジャパンの懐刀として役割を全うする。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年07月07日 19:27
元日本代表MFの前園真聖氏が、フジテレビ系列で放送された情報・ワイドショー番組「ワイドナショー」で、パリ五輪に臨むU-23日本代表で選外になった松木玖生について語った。
7月3日に発表された大岩ジャパンのメンバー18人とバックアップメンバー4人のなかに、松木の名はなかった。前園氏は実力による落選を否定し、21歳MFの現状を説明する。
「中心だったので、今回選ばれなくて、ちょっと皆さんビックリされていたけど、彼はFC東京に所属していて、移籍の話が今、出ていると」
【PHOTO】悲願のメダル獲得へ!パリ五輪に挑むU-23日本代表18名とバックアップメンバー4人を一挙紹介!
五輪に出場するためにはチームの承諾が必要だとして、今後、移籍が実現した場合のリスクに言及する。
「今回18人に選んだとしても、『移籍が決まりました。じゃあ松木選手はチームから、18人のメンバーから出ます』となった場合に、この空いた1枠に、怪我か病気以外は他の選手を補填できない」
続けて「そういうリスクを考えると、最初から『呼びません』と」と結論づけた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 19:21
酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツの退団に伴い、浦和レッズの新キャプテンに就任したのが伊藤敦樹だ。ペア・マチィアス・ヘグモ監督は当初、西川周作を候補と考えていたようだが、浦和アカデミー出身で、日本代表経験もある25歳のボランチが最適と判断したのだろう。本人も「自分がチームを引っ張る」という強い気持ちを持って、新たなスタートを切ったところだ。
その初陣となったのが、6日の湘南ベルマーレ戦。すでに6月30日のジュビロ磐田戦でキャプテンマークは巻いていたが、正式就任後の公式戦は今回が初めて。リーグ12戦無敗で5連勝中というゲンのいい浦和駒場スタジアムでの一戦ということで、本人も気合が入ったことだろう。
すさまじい熱気に包まれた中、スタートしたこの試合。浦和の入り自体は悪くなかった。安居海渡とボランチを形成した伊藤自身も左右に幅広く動き、ダイナミックに攻守に絡む姿勢を披露。22分には渡邊凌磨からパスを受け、ペナルティエリア外側からミドルシュートをお見舞い。これは惜しくもGKソン・ボムグンに防がれたものの、いい動きを見せていた印象だった。
しかしながら、浦和は一瞬のスキを突かれてカウンターから田中聡に先制点を奪われる。前半を0−1のビハインドで折り返すのは想定外だったかもしれない。が、彼らはそこから巻き返し、後半に入って途中出場のチアゴ・サンタナが同点、逆転弾を立て続けに決める。
新キャプテンが大きな壁にぶつかったのはその後だ。高温多湿の気象条件もあって足が止まり始め、全体に間延びしてしまい、走力と粘り強さでタフにぶつかってくる湘南に球際で負けるシーンが目立ち始めたのだ。
空いたスペースも使われるようになって迎えた90分。浦和は自分たちが得たFKから西川周作が大きく蹴り出したボールを前田直輝が畑大雅に競り負け、そのまま持ち込まれて最終的には18歳の石井久継に決められた。伊藤も失点場面に絡んでしまい、悔しさを爆発させた。
「時間帯におけるプレー選択の経験不足が出たと言うのか、そこはピッチ上で自分がもっともっとやらないといけないと思います。一人ひとりが勝っている時の判断をしっかりやらないといけない。2失点目のところが顕著でしたけど、まずあの位置(浦和の右サイド)でファウルしても何も怖くなかった。広教はイエローをもらっていたから行けないのはわかりますけど、直輝くんや(佐藤)瑶大とかがまずファウルで行ければシュートまでは行かれなかった。そういう判断を自分含めて、細部まで突き詰めていかないといけない。チームとしていい攻撃ができているし、点は取れているので、そういうところに強くこだわらないといけない」と試合後、語気を強めたのだ。
2−2で終わっていればまだよかったが、最悪だったのが2分後の3失点目。田中聡に反転されてシュート性のパスを入れられたのも、ルキアンを止められなかったのも含めて、全てが後手に回り、決められるべくして決められた。勝ち点1すらも逃した浦和は順位こそ9位にとどまったが、首位のFC町田ゼルビアとの差を14に広げられ、タイトル争いからまた一歩後退した形になった。
新キャプテンの初陣はほろ苦いものとなったが、ここで諦めるわけにはいかない。伊藤自身も統率力や発信力、マネージメント力といった部分を伸ばしつつ、苦境を打開していかなければならないのだ。
「自分はキャプテンですし、ボランチとして真ん中にいる選手なので、まず試合をしっかりとコントロールしなければいけない。今回、それができなかったのが敗因なので、そこは自分の責任だと思います。そういう状況でチームをまとめられるようになったら、自分自身、もう1段階上にいけるし、チームも良くなる。そう仕向けていかなければいけない」と自戒を込めて語っていた。
2023年に森保ジャパン入りし、昨年9月のトルコ戦でゴールも奪ったスケールの大きなMFはここで足踏みしている時間などない。今季4ゴールという数字ももっと伸ばさないといけないし、存在感を高めることも重要だ。本人は「代表定着」も今季の目標として掲げていたが、ここから成長曲線をさらに引き上げない限り、海外移籍した川村拓夢や佐野海舟らを追い抜いていくことはできない。この悔しい湘南戦の敗戦を糧にして、どう課題と向き合っていくのか。それが何よりも重要なのである。
逆に言えば、伊藤が浦和の救世主になれれば、周りの見る目も一変する。この難局をチャンスと捉えて、新リーダーには新たな活力をチームに与えるべく、奮起してもらいたい。
取材・文=元川悦子
2024年07月07日 19:00
マジョルカは7月6日、ボーフムを退団した浅野拓磨と2026年までの2年契約を結んだと発表した。
2024年07月07日 19:00
MF川辺駿が所属するベルギー1部スタンダール・リエージュとキットサプライヤーのadidasは6月29日、2024-25シーズンに向けた新ホームユニフォームを発表した。Standard Liege 2024-25 adidas Home
スタンダール・リエージュ 2024-25 adidas ホーム ユニフォーム
新ユニフォームは発表となったがデザインについては説明が無いため、分かる範囲でのご紹介となる。
2024-25ホームユニフォームは伝統のレッドを基調に、ゴールドを差し色に採用。全体的にスタイリッシュな雰囲気に仕上がっている。胸のスポンサーは「VOO」に代わり、昨季まで背中スポンサーだった「Circus」に変更となった。
シャツ自体は24-25シーズンのテンプレートデザインだが、伝統的に使われるホワイトではなくゴールドを組み合せた点がファンに好評だ。クラブは昨季125周年を迎えたが、華やかなゴールドは125周年の雰囲気をそのまま受け継いでいるようにも見える。
新ホームユニフォームは6月30日に行われた地元クラブとのプレシーズンマッチでデビュー。試合は5-0でスタンダールが勝利を収めた。なお、スタメンで出場した川辺は2得点している。
adidasと「20年以上契約を継続している」5つの代表チーム
川辺にとって移籍2年目となる2024-25シーズンの新ホームユニフォームは、クラブ公式オンラインストアで販売中。
2024年07月07日 18:40
インテルが、バイエルン・ミュンヘンに所属するキム・ミンジェに関心を寄せていると『Football Italia』が報じた。
記事によるとネラッズーリはこの韓国代表DFを獲得する場合、ローン移籍で検討しているという。キムはナポリで22-23シーズンにスクデットを獲得した後、5000万ユーロでバイエルンへと移籍したが、シーズン途中に加入したエリック・ダイアーとの兼ね合いでベンチを温める時間が多くなっていた。
ただインテルがキムを獲得するには一つ条件があり、所属選手であるステファン・デ・フライの動向次第だという。このオランダ人CBは、今夏にサウジ・プロリーグのアル・イテハドへの移籍が噂されているため、もし彼が抜ければ、その穴を埋めるためにキムが候補として挙がったのだ。
デ・フライはEURO2024に出場中で、ベスト8のトルコ戦では見事に同点ゴールを記録しチームの勝利に貢献した。もしかしたらこの活躍ぶりによって、インテルは売却の考えを改めるかもしれないし、他に新たな動きが出てくるかもしれない。おそらく大会後までは不透明のままだろうが、彼らについての続報を待ちたい。
2024年07月07日 18:31
「もっと成長しないといけないなと気付かされた試合だった」。相手のエースを封じ切れず、悔しい敗戦。ただ、この経験をDF中野就斗は糧にする。
サンフレッチェ広島は5日、明治安田J1リーグ第22節でヴィッセル神戸をホームに迎えた。11分にFW武藤嘉紀のクロスからFW大迫勇也にヘディングシュートを叩き込まれて先制を許したが、17分にMF東俊希のクロスをMF新井直人が頭で合わせて同点。しかし、52分にMF広瀬陸斗の勝ち越しゴールを浴び、71分には大迫のボールキープをカウンターの起点に最後はMF山口蛍に追加点を決められて1−3で敗れた。
中野は3バックの中央でフル出場し、神戸のキーマンである大迫勇也とマッチアップ。空中戦の競り合いでは力強いプレーを発揮して勝てるシーンもあったが、球際や駆け引きで日本屈指のストライカーにうまさを見せつけられた。
1失点目は相手のクロスが入ったときに大迫を捕えきれず、「うまくマークを外された。ニアのクロスもあるかなと警戒していた中で、本当にうまく外された」と振り返る。3失点目はクリアボールを収めた大迫と激しく競り合ったが、カウンターの流れを止められず、「ファール覚悟でつぶせばよかった」と悔しさを滲ませた。
「特に大迫選手にやられてしまったので、そこは反省しないといけない。対応できていた部分もあるけど、個人としてもチームとしても、ああいう選手に100パーセント勝たないといけない」
Jリーグ屈指のストライカーとのマッチアップ。やられた悔しさはあるが、この経験を成長の糧にできるのが中野就斗だ。
「いままで対人した選手の中で間違いなく一番すごいと感じた。キープの仕方、ボールの隠し所、クロスの入り方は本当に嫌なプレーをしてくるので、そこは学ばないといけない。今日プレーできて、こういう選手もいると感じることができたので、それを成長につなげていきたい」
大卒2年目の24歳はミヒャエル・スキッベ監督のもとで右ウイングバックの主力として台頭。持ち前の対人能力を活かしつつ、攻撃面の課題と向き合って急成長を遂げた。今季はケガが続くDF荒木隼人の代わりにセンターバックでプレーする機会が多く、本職で堂々のパフォーマンスを見せてチームを救ってきた。
順調に成長を続けているが、まだまだ伸び代はある。中野は、「守備における強さだったり、対人で負けないことだったり、そういうところの基準を上げていくことでチームを勝たせられる選手になれると思うので、そこはこだわっていきたい」と力を込め、「負けたのは悔しいけど、もっとやらないといけないなと気付かされたので、また気持ちを切り替えてやっていきたい」と前を向く。その姿にはさらなる成長への予感が漂っていた。
取材・文=湊昂大
2024年07月07日 18:30
セレッソ大阪は7日、元日本代表MF清武弘嗣がサガン鳥栖へ期限付き移籍することが決まったと発表した。
2024年07月07日 18:14
セレッソ大阪のMF香川真司が7月7日、自身のインスタグラムを更新。同日にサガン鳥栖への期限付き移籍が決定したMF清武弘嗣への思いを綴った。
「キヨとの思い出を語り出したらキリがないから簡潔に」と切り出した35歳は、こう続けている。
「この1年半という短い時間だったけど共に戦えた事を誇りに思うと同時にセレッソにとって清武弘嗣がどれだけ大きな意味を持つかを隣で感じました。沢山の選手が貴方の存在に助けられたと思います」
【PHOTO】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介!
そして、「正直キヨにはもっと相応しい送り出し方があったと思うがキヨの決断をみんなで応援してる!」と1歳下のMFにエールを送り、こう締め括った。
「明日から練習場に居ないと思うと寂しすぎるが自分が最後言えるのは『キヨ本当に心からありがとう』 キヨらしく鳥栖でサッカー楽しんでな」
同世代の“盟友”から送られたメッセージを胸に、ベテラン戦士が新天地で挑戦を始める。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 18:09
今季から鹿島アントラーズを率いるランコ・ポポヴィッチ監督は、2009年の大分トリニータを皮切りに、FC町田ゼルビア、FC東京、セレッソ大阪とJリーグの4クラブで指揮を執った経験のある指導者だ。
森重真人や徳永悠平など日本代表クラスのタレントを擁したFC東京、柿谷曜一朗や山口蛍らに加えてディエゴ・フォルランも加わったC大阪時代はタイトルへの期待も高まったが、結果を出せないままチームを去る形になっている。
時に感情を爆発させたり、語気を強めたりする印象も強かったため、鹿島監督就任が明らかになった時、「彼のようなタイプの指揮官がこのチームに馴染むのか」といった懐疑的な目線を向ける人も少なくなかった。
鹿島というクラブには、何があっても自らの考えをブレずに貫ける小笠原満男や本山雅志のような達観した選手がいたため、監督の気性が荒くてもあまり問題にはならなかった。が、今の若い選手は繊細でナーバスな傾向が強く、物事を深刻に受け取りがちだ。何か言われて委縮してしまう人間がいても不思議はない。そこは不安視された部分だろう。
「ポポヴィッチ監督も『鹿島で成功したい』という思いが強くて、今は我々とのコミュニケーションも密に取ってくれています。セルビア語で激しく喋ってくると、聞く側が想像以上に強く感じるということも伝えて、『お互いにアジャストしていこう』と言ってくれています。
ピッチ内外での彼の立ち振る舞いをよく見ていますが、今は“堪えること”をすごくやってくれている。言いたいことはたくさんあるし、勝つためには言わないといけないことは躊躇なく指示しますが、状況によってはそれをグッと飲み込んで、いったん頭の中で整理して、言うべきことをシンプルに話す。そんな姿が印象的ですし、大分時代とは大きく変わったところかなと思います」と、鹿島の強化責任者である吉岡宗重フットボールダイレクターは、これまでの月日を噛みしめている様子だ。
確かに今季のポポヴィッチ監督は、時に激しさや怒りを前面に押し出すものの、常に感情を起伏させているわけではない。
6月30日のヴィッセル神戸戦を見ても、1−3で逆転負けした直後なら、不機嫌でロクに喋らないといった態度に出てもおかしくないだろう。だが、指揮官は熱心に応援してくれたサポーターに心からの感謝を口にし、鈴木優磨不在の課題についても、これまで以上に懇切丁寧に説明してくれた。
その一挙手一投足を間の当たりにし、筆者も「ポポさんは年齢や経験を重ねて丸くなった」と痛感させられた。今の接し方が鹿島の若い世代には合っているのかもしれない。
鹿島への適応・順応を進めるポポヴィッチ監督の手腕が問われるのは、ここからの後半戦だ。吉岡FDは「これまでやってきたことの成熟度を上げていく必要がある」と語っていたが、得点力アップと失点減という課題の両方に向き合っていくことが重要なのだ。
「アグレッシブなプレッシングやハードワークを前面に押し出した守備をしているので、連戦や夏場になってくると、どうしても守りが崩されることも増えてくる。失点数が増えるのはある程度、仕方ないと考えていたところもありました。その改善はマストですが、より点を取れるようにしなければいけないのも確かです。
首位・町田ゼルビアとの直接対決が最終節にありますけど、それを待たずしてタイトルが取れる状態に持っていきたい。すでにルヴァンカップを失っているので、残されたのはJ1と天皇杯ですけど、優勝できるように最善を尽くしていくつもりです」
【PHOTO】雨のカシマスタジアムに大声援を轟かせた鹿島アントラーズサポーター!(Part1)
吉岡FDが語るような成果を得られれば、常勝軍団復活への布石を打てるし、“鹿島らしさ”を継承していくことも可能になる。
小笠原満男という偉大なプレーヤーの引退後、鹿島はタイトルから遠ざかっているが、小笠原とともにプレーした経験のある柴崎岳、土居聖真、植田直通、鈴木といった面々が今のチームにはいる。柴崎、植田、鈴木はみな海外から戻ってきた選手だが、鹿島の文化というものを知り尽くし体現できる存在を戻しながらチームを強くするという形は、これからも続けていく方向だという。
「昨季、植田と岳、今年移籍した昌子(源)が帰ってきて、何も語らなくても鹿島の伝統を示してくれていることで、多くの選手が自覚を強めていると思います。優磨も去年はその作業がうまくいかなくて苛立っているようにも見受けられましたけど、彼らが戻ってきて負担も軽減されたと感じています」と、吉岡FDは前向きに発言している。
実際、植田などは、ことあるごとに「鹿島は常にタイトルを求められるクラブ」「負けは許されない」「2位で満足していられるチームじゃない」と言い続けており、まだ優勝経験のないメンバーも危機感を募らせているに違いない。
川崎フロンターレも長い時間を要して2017年にJ1初制覇を果たしてから一気に黄金時代を築いたが、優勝というのはそれだけ大きな成長への起爆剤になる。どんな形でもいいから頂点に立つことが、今の鹿島に求められるタスクなのだ。
「今後はアカデミーから育ってきた選手もより戦力になってくれると思います。すでに徳田(誉)がJ1デビューを果たし、彼と松本遥翔、佐藤海宏の来季トップ昇格が決まっていますけど、ユース監督の柳沢(敦)、テクニカルアドバイザーの満男、GKコーチの曽ケ端(準)、アカデミーダイレクターの鈴木修斗らOBが育成に尽力してくれています。
以前から『アントラーズ技術委員会』という場があって、そこでトップから下部組織の方向性のすり合わせをやっていたのですが、コロナもあって少し中断しています。今は全カテゴリーにOBがいますし、外で指導経験を積んでいる優秀な人材もいる。今後は彼らを監督に呼ぶ可能性もあります。あらゆる手段を講じて“鹿島らしさ”を未来につなげていくつもりです」
鹿島のDNA継承の重要性を強調する吉岡FD。そのために、過去にクラブで指揮した指導者の再招聘なども模索していくこともあり得そうだ。もちろん今はポポヴィッチ監督体制で優勝することが最優先だが、近未来の鹿島が果たしてどうなっていくのか――。その舵取り役のさらなる斬新なチャレンジに期待したいものである。
※このシリーズ了(全3回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
2024年07月07日 17:47
元日本代表MFの前園真聖氏が、7月7日にフジテレビ系列で放送された情報・ワイドショー番組「ワイドナショー」に出演。パリ五輪に臨むU-23日本代表について語った。
3日に、パリ五輪に出場する大岩ジャパンのメンバー18人とバックアップメンバー4人が発表された。今回は、最大3人まで使用が可能な24歳以上のオーバーエイジ(OA)枠での選出はなかった。2008年の北京五輪以来4大会ぶりとなる“OAなし”について、前園氏は、ワールドカップとの違いに言及する。
【PHOTO】悲願のメダル獲得へ!パリ五輪に挑むU-23日本代表18名とバックアップメンバー4人を一挙紹介!
「使わないというか、使えなかったというのが現実的。ワールドカップと違ってオリンピックは、チームと選手に権限があるので、そこの承諾を得られない限りは、選手を招集できない」
そして「今回も1年ぐらいかけて、呼びたいオーバーエイジ枠の選手、何人かいたと思うけど、交渉したけど、呼びたい選手を呼べなかった。呼ばないならば、このチームで行こうということで、オーバーエイジ枠は使わなかった」と見解を述べた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 17:22
パリ五輪に挑む大岩ジャパンのメンバーがついに発表された。
2024年07月07日 17:00
自身6大会目のEURO出場となったポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウド。だが、無得点に終わり、チームも準々決勝で敗退した。
ロベルト・マルティネス監督は39歳のロナウドをスタメンに固定。すでにグループステージ突破が決まっていたジョージア戦を除いて、最後までピッチに立たせた。延長戦になったスロベニア戦でもフランス戦でもロナウドは交代せず。
そうしたなか、『Sky Sports』は、ロナウドの代表キャリアは終わったのかという記事を伝えていた。
「ロナウドは当たり前のように代表のスタメンに選ばれ続けていたが、これで最後になるかもしれない。そこにロマンチックな意味はなく、マルティネス監督は彼をそこに置きたかっただけだ。
今大会のポルトガルでロナウド以上にプレータイムが長かったのは、GKディオゴ・コスタのみ。ポルトガルは5試合でゴール期待値が9.4もあったが、奪った得点は3つだけで、ロナウドは無得点だった。
なぜこの39歳がポルトガルの並外れた才能を持つベンチ要員を差し置いて先発に選ばれたのか。ロナウドの選出は実力ではなく、評判の厳しさに左右された。マルティネス監督は彼を外すことを恐れたのだ。
ロナウドの揺るぎない自信は、反証が積み重なってもポルトガル陣営全体に浸透しており、議論の余地はほとんどなかった。この偉大な選手を下げるのに十分妥当だとみなされる有効な反論は確かになかった。
そして、控え選手たちは、ロナウドがGKよりも少ないタッチ数(6回)になるのを見守った。彼らには試合にインパクトを与えるチャンスは訪れなかった。こうして、フラストレーションは増すばかりになった。ロナウドが流れのなかで放ったシュートは2本で枠内に飛んだのは1本だけだった。
それでも、彼もポルトガルも栄光の日々から抜け出せないのは、両者の頑固さの表れである。
これらの事実(これまでロナウドが代表で残してきた数々の功績)は、ポルトガルの監督が最後までこのタリズマンに寄り添った理由として、最も説得力のある根拠となるかもしれない。
しかし、ロナウドにとって最後のEUROでの奮闘は、ゴールなしに終わり、次の世代へと移る時期が来たという避けることはできない認識となった」
ロナウドの衰えは顕著で、世代交代は避けられないということだろうか。
驚くべき筋肉をつけたサッカー選手10名、その「変化」を見る
また、フランスメディア『RMC』のジャーナリストであるダニエル・リオロ氏もロナウドに対して辛辣な意見を口にしていたそう。
「ロナウドはポルトガルのEUROを台無しにした。私はいつもポルトガルが好きだと公言している。
ポルトガルは素晴らしいチームであり、並外れた選手もいるし、2016年に成し遂げたこと(EURO優勝)を考えると、より良い結果を出していないのは信じられないことだ。
ロナウドがレジェンドであることは理解しているが、彼は何年もの間、他の選手の昇格を阻止し、チームに何も貢献していない。
フランス戦でそれは明らかだった。ポルトガルは10人でプレーしていた。彼はレジェンドであり、これからも崇拝されるかもしれないが、EUROでポルトガルがさらに前進するのを阻止したのは彼だ。
このような定評のある選手が、まるでオリンピック復帰のように最後の出場を果たすのは見たくない。哀れなことだし、我々はページをめくる必要がある」
ロナウド自身も最後のEUROだと宣言していたが、これで代表引退となるのだろうか。
2024年07月07日 16:24
ボローニャが、ドルトムントを退団したドイツ代表DFマッツ・フンメルスの獲得に関心を示しているようだ。6日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が報じた。
ボローニャは2023−24シーズンのセリエAを5位で終えて、新シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。前身大会ヨーロピアンカップ時代の1964−65シーズン以来、60年ぶりの大舞台に向けて、国際大会での経験が豊富なフンメルスを迎え入れたいようだ。
現在35歳のフンメルスは、バイエルンの下部組織で育ち、2007年5月にトップチームデビュー。2008年1月にドルトムントへ移籍すると、大黒柱として2010−11シーズンと11−12シーズンのブンデスリーガ連覇に導いた。2016年夏にバイエルンへ電撃復帰したものの、3年後にドルトムントへ帰還。2020−21シーズンのDFBポカール制覇や昨季のCL準優勝などに貢献した。
ブンデスリーガ通算442試合、CL通算90試合に出場。ドイツ代表では78キャップを数え、FIFAワールドカップブラジル2014の優勝メンバーともなった。実績十分なセンターバックを巡っては、やはり争奪戦がぼっ発。イタリアではローマや昇格組コモがフンメルスの獲得に躍起となっており、ブンデスリーガの無敗王者レヴァークーゼンも同選手への関心が報じられている。
2024年07月07日 16:14
7月6日、湘南ベルマーレはJ1第22節で浦和レッズと敵地で対戦し、3−2で勝利した。
15節のアルビレックス新潟戦(2−1)以来、7試合ぶりの白星を掴んだゲーム。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチ上で勝利以外の意味でも喜びを噛みしめた選手がいた。左膝前十字靱帯断裂から約10か月ぶりに実戦復帰したFW根本凌だ。
根本は昨季、期限付きで加入したJ2の栃木SCで主力を担い、夏場までに6ゴールを挙げる活躍を見せたが、8月26日の水戸ホーリーホック戦で負傷。今年の5月頃まで長期のリハビリに励んでいた。
6月に入って全体練習に復帰し、徐々にコンディションを上げていたなか、浦和戦で今季初めてメンバー入りを果たし、85分からピッチに立った。そして、この背番号16の活躍がなければ、勝点3獲得も成し得なかったかもしれない。
1−2で迎えた90分、左サイドで福田翔生の落としを受けた石井久継がカットインから右足を振り抜き、殊勲の同点弾をマークした。この時、根本は背後を狙う動きで相手DFを引きつけて、シュートコースに入る動きを遅らせた。
数字には残らないが、クレバーな根本だからこそのプレーだ。24歳の黒子としての働きがキラリと光った。チームはその後、ルキアンの得点で試合をひっくり返した。
【動画】石井久継が殊勲の同点ゴール!
石井のゴールに関与した場面以外でも持ち味のフィジカルを発揮して勝利に貢献した根本は、浦和戦での自身のプレーを次のように振り返った。
「逆転されて、浦和さんのペースだったなかで投入されて、攻撃の起点になれた場面もあったし、自分が背後に抜けてツグ(石井)が決めた場面も強みを出せたと思います。他にも、自分にパスが来たら決められただろうな、というシーンもありました。感覚は間違っていないと思うので、引き続き練習から突き詰めてやっていきたいです」
手応えを口にした一方、ストライカーとしては悔しさもあったという。
「ツグやルキ(ルキアン)が点を取ったなかで、フォワードとして自分が取れなかったのは悔しい気持ちもあります。チームが勝てたのはすごく嬉しいし、次につなげられると思いますが、もっと難しいボールを収めて数字も残していかないと、生き残れないとも感じました」
8ゴールでチーム内得点王のルキアンと、6得点でスピードに秀でる福田翔生、類稀なシュートセンスを持つ鈴木章斗に、浦和戦のゴールで波に乗りそうな19歳の石井。FWに特長の違うライバルが揃うなかで、根本は競争を勝ち抜いて定位置を掴めるか。
浦和戦で見せたような数字に残らない活躍を続けつつ、栃木で磨いた得点力をJ1の舞台でも発揮できれば、次第に出場時間も伸びていくはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)