2024年07月04日 19:39
フットボールの母国イングランドに、またひとり日本代表戦士が上陸した。2023−24シーズンはラツィオに所属していた鎌田大地が、クリスタル・パレスにフリーで加入した。 移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ記者によると、5月末時点ではイタリアのクラブと契約延長が既定路線だったが、金銭面での条件で最終的に破談。フランクフルト時代の恩師オリバー・グラスナーのラブコールに応じて、ロンドン南部のクラブに加入する流れとなった。 では日本でも屈指の技巧派MFは、フィジカル強度の高いことで有名なイングランドの地で活躍できるのだろうか。 【PHOTO】9頭身の超絶ボディ! 韓国チア界が誇る“女神”アン・ジヒョンの悩殺ショットを一挙チェック! ▼グラスナーの基本的なサッカー まず筆者の所感を伝えると、鎌田は間違いなくクリスタル・パレスでフィット出来るだろう。 前提として、フランクフルト時代に共にヨーロッパリーグ(EL)を制したオーストリア人監督のサッカーを説明すると、3−4−3を基本システムとして採用しており、ビルドアップ時は3バックで組み立てる。相手のプレスの人数次第では、ボランチの選手が最終ラインに吸収されることもある。 こうして相手を引きつけた後に、相手のDFラインとMFの間で浮遊するもう一人のボランチやシャドーの選手に縦パスを供給。ボールを引き取ったアタッカーたちは、ドリブルやスルーパスを駆使して素早く攻めたてる。いわゆる擬似カウンターを好む。 引いて守るチームに対しては大外に張るウイングバックを使ってサイドから素早く崩してクロスを放り込む。あるいはワイドの選手を何度か使って、相手守備ブロックの横幅を広げて中央に隙間を作り出し、前線の選手たちの連携で崩す。 ただ、このようにボールを持つ展開でも必要以上にポゼッションすることを好まず、後方から厳しい縦パスや、ロングボールを放り込むことが多い。そうなると当然ボールを失うリスクはあるものの、素早い攻守の切り替えでボールを再び奪い返し、ピンチの芽を摘みつつショートカウンターに繋げていく。 こう書くと、ダイレクト寄りとはいえオーソドックスな3−4−3での戦い方にも読めてしまうだろうが、特徴的な点もある。グラスナーは2ボランチに攻撃的な選手を采配しているのだ。そしてこの特徴が鎌田にとって大きなメリットとなる。 ▼鎌田のプレーポジション 現状の2ボランチであるアダム・ウォートンとウィル・ヒューズは共にかなりアグレッシブなタイプだ。EURO開幕前のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でイングランド代表デビューを果たしたウォートンは、低い位置でボールを引き取り縦パスを当てる能力の高い選手だ。かなり狭い隙間でもどんどん縦パスを供給できるので、シャドーとしてライン間で受けることを好む鎌田としては最高の相棒になるだろう。 またイングランド人のヒューズは、元々2列目でプレーする知性と技巧を併せ持つタイプの選手だったが、現在のチームではボランチで出場している。余談だが元々賢い選手の上に口元に存在感のある髭を蓄えているためベテラン感たっぷりの選手だが、まだ29歳である。全くもって20代には見えない。 話を戻そう。そんなヒューズのような選手が3列目で使われている理由としては、おそらくグラスナーが縦パスを当てられる選手を好む点が一つ。二つ目は、ボランチの守備について、後方へのカバーより、前から刈り取りにいくスタイルを好んでいるからだろう。2列目の選手は往々にしてスペースを管理する後ろ向きの守備に慣れていない選手が多いものの、このサッカーではそれがデメリットになりにくい。 こうした点を踏まえると、鎌田自身のボランチ起用も考えられる。実際、フランクフルト時代、2021−22シーズンはシャドーでのプレー中心だったが、翌シーズンは半分くらいはボランチでプレーしている。 プレミアリーグがブンデスよりフィジカルな選手が多い点を加味すると、基本的にはシャドーでのプレーがメインになるだろうが、イングランドの強度に慣れたら一列ポジションを下げる可能性は十分にある。 二つプレー可能なポジションがあることは、鎌田の出場時間の観点で大きなメリットだ。 ▼鎌田のライバルたち さてそんなグラスナーの元でシャドーとして活躍しているのは、イングランド代表FWエベレチ・エゼとフランス五輪代表FWマイケル・オリースの2人である。二人とも高いアスリート能力と屈指の技術を併せ持つ逸材だ。前者の方がややドリブラー気質で後者がややパサー気質だが、近しいプレースタイルの選手の二人である。年齢はそれぞれ25歳と22歳で、移籍専門サイト『トランスファーマルクト』が算出した市場価値は二人とも揃って5500万ユーロ(約94億円)と高い価値を持つ選手だ。 対して27歳の日本人MFは1800万ユーロ(約31億円)で、これもこれで十分に高い価値ではあるものの、エゼとオリースからスタメンを奪うのは簡単ではない。ただ、後者はバイエルンの移籍に近づいており、そのポジションに鎌田が入ることになりそうだ。 他の2列目の選手で言うと、ガーナ代表FWの32歳ジョーダン・アユーと、同じくガーナ代表MFの31歳ジェフリー・シュルップがいるものの、前者はハードワーカー色が強いアタッカーで、シュラップはSB出身の選手でよりワイドなエリアでのプレーを得意とする。グラスナーのサッカーでは、鎌田の方が序列は上と見ていいだろう。 他にも元イングランドU-20代表の21歳ジェスラン・ラク=サキや、獲得の噂が上がっている若手選手など、実力が未知数のライバル候補はいるものの、いずれにしても現時点では鎌田が上と見ていいはずだ。 ▼プレミアリーグへの適正は? そしてプレミアリーグへの適性も問題ない。技術、俊敏性、サッカーIQを併せ持つ鎌田ならフィジカルコンタクトを避けながらプレー出来るだろう。ワンステップで強いボールを蹴れる点も、寄せが早いプレミアでは重要な資質。守備強度もシャドーなら問題ないはずだ。 唯一の懸念点は言語だろう。20年4月にフランクフルト公式HPに掲載されたインタビューでは「チームにはグループがあって、みんなで連絡を取り合っています。英語でもなんとかなるし、話の内容が理解できれば、ドイツ語も話すようにしている」と明かしているが現時点では、それがどの程度かはわからない。 とはいえ、監督は鎌田をよく知る人物だ。しかも先人たちの活躍もあり、イングランドにおける日本人のバリューはここ数年でかなり上がってきている。英高級紙『ガーディアン』でもこの移籍に対して「フランクフルトの一員として2022年にヨーロッパリーグを制覇して以来、鎌田はグラスナーと再びコンビを組むことになる」と紹介されている。 フリーでの移籍ではあるものの、名もなきアジア人ではなく、唯一のEL王者としてクラブに加入することになるのだ。少なくともマイナスからのスタートと言うことはない。 もちろんプレミアリーグのクラブにフィットするのは簡単ではない。相応の努力が必要だろう。それでも今の鎌田ならば、即フィットする可能性は十分あるのではないか。 文●内藤秀明
2024年07月07日 10:55
MLSのシンシナティでプレーする久保裕也。
7日に行われたインテル・マイアミとの東地区頂上決戦で2ゴールの活躍を見せた。
コパ・アメリカ出場中のリオネル・メッシやルイス・スアレスを欠くインテル・マイアミ相手に久保は前半10分に先制点を奪取!Orellano --> Kubo@fccincinnati deliver the first blow vs. Miami. 🥊
📺 #MLSSeasonPass: https://t.co/X3Mt3NfaAO pic.twitter.com/Qfy74u4pao
— Major League Soccer (@MLS) July 6, 2024
相手守備網が乱れるとスライディングシュートを決めてみせた。さらに、後半にはチーム5点目となる追加点も奪っている。Wow. Make that 🖐️ for @fccincinnati! pic.twitter.com/xBXZI5bemV
— Major League Soccer (@MLS) July 7, 2024
この後、インテル・マイアミはセルヒオ・ブスケツが抗議によってイエローカードを連続で提示されて退場…。
日本代表、2022年にピークを迎えていなければならなかった10名
結局、シンシナティが6-1で大勝する結果になった。
2024年07月07日 10:50
鹿島のボランチの主力だった佐野海舟がドイツへ渡った。7月4日、マインツへの完全移籍が発表された。
昨季に鹿島に加入し、27試合に出場。今季も21節までに20試合に出場し、緊急時はSBやCBに対応するなど、チームにとって欠かせない選手だった。
7月6日に行なわれたJ1第22節・札幌戦は、佐野の退団後初めての公式戦。結果は師岡柊生と藤井智也のゴールで2−0の勝利を収めた。
札幌戦の布陣は、これまで通りの4−2−3−1。GKは早川友基、DFは濃野公人、植田直通、関川郁万、安西幸輝、MFは柴崎岳、知念慶、樋口雄太、名古新太郎、師岡柊生、FWは鈴木優磨。佐野が務めていたボランチに柴崎が入った。
そして、ゲーム運びには小さくない変化があった。
これまでハイプレスでハイインテンシティのテンポの速いゲームを続けていた鹿島にとって、広いエリアをカバーし、インターセプトやセカンドボールの回収でひと際輝きを放っていた佐野が不在の札幌戦は、攻守の切り替えがスムーズにいかない場面もあった。
【PHOTO】雨のカシマスタジアムに大声援を轟かせた鹿島アントラーズサポーター!
それでも、先発した柴崎の影響で、違った良さも出てきた。
柴崎は、まだ周囲との連係はいまひとつで、前半は鋭い縦パスを送っていたが、受け手の動き出しとかみ合わないシーンも少なくなかった一方で、無得点で迎えた後半は、やや前掛かりになるシーンでボールを握ってチームを落ち着かせるなど、上手くゲームをコントロールする場面も見られた。
また、豊富な経験を活かして、周囲に絶え間なく指示を送るなど、リーダーシップも発揮していた。
2点差を追いつかれて引き分けた19節の浦和戦後に、ランコ・ポポヴィッチ監督は今後の課題に、「ピッチ上での状況判断」「頭を使うこと」「効率の良いプレー」を挙げた。
攻撃志向が過熱し過ぎてカウンターを食らうことも少なくなかったチームにとって、札幌戦の柴崎は、指揮官が足りないと感じていたものを補うようなプレーを見せたとも言える。
佐野の移籍は痛手ではあるが、柴崎が舵を取るチームもまた見応えがありそうだ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年07月07日 10:42
サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)は6日、準々決勝が行われ、オランダはトルコから2‐1の逆転勝利を挙げてイングランドと対戦する準決勝に駒を進めた。
35分にトルコのサメト・アカイディン(Samet Akaydin)に先制点を許したオランダだったが、70分にステファン・デ・フライ(Stefan De Vrij)が同点ゴールを決めると、その6分後にはコーディ・ガクポ(Cody Gakpo)のプレッシャーを受けたトルコのメルト・ミュルドゥル(Mert Muldur)のオウンゴールで逆転した。
オランダは、トルコのエネルギッシュなプレースタイル、そして終盤の反撃をかわして2004年大会以来となる4強入りを決めた。
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2024年07月07日 10:40
スタッド・ランスでプレーする伊東純也。
2024年07月07日 10:39
7月6日、湘南ベルマーレはJ1第22節で浦和レッズと敵地で対戦し、3−2で勝利した。
湘南は32分に田中聡の得点で先制するも、61分と74分に浦和のチアゴ・サンタナにゴールを許して1−2に。終盤まで相手の守備をこじ開けられず、敵陣でのパスミスなど、プレーに焦りがにじみ出る場面も散見された。
試合の流れを変えたのは、68分からピッチに立った18歳の石井久継だった。90分、左サイドで福田翔生からの落としを受けると、急速にスピードアップしてボックス内に侵入。右方向に舵を切って相手DFをかわし、右足をシャープに振り抜き、自身のJ1初得点となる同点ゴールを挙げた。
石井の得点で希望の灯がともったチームは勢いを増し、90+2分にルキアンが逆転弾をマーク。最後は身体を張って1点差を守り切り、5月19日の第15節・アルビレックス新潟戦以来、約1か月半ぶりの白星を勝ち取った。
試合後、石井は自身のゴールをこう振り返った。
「自分が想定していたよりも早い時間での投入だったので、攻撃的に行きたいという監督のメッセージは受け取っていましたし、自分が絶対にチームを勝たせたいという気持ちで試合に入りました。自分の特長が出たゴールだったと思いますし、何度も練習してきた形なので、トレーニングの成果を試合で出せたのが嬉しいです」
【動画】石井久継のJ1初ゴール!
7月7日は19歳の誕生日で、バースデー前日弾でもあった。また、同6日は「大好きだった」祖母の月命日でもあったという。様々な想いが込められたゴールに、湘南の77番は目頭を熱くする。
「自分の誕生日を自分で祝うこともできたし、おばあちゃんの月命日でもあり、家族も喜んでくれたと思う。自分は中学時代からお母さんと一緒に湘南で暮らしているので、亡くなるまでおばあちゃんには何もしてあげられなかったなという気持ちがあるんです。今日のゴールで“自分も頑張っているよ”というメッセージを届けられたんじゃないかなと。“おばあちゃん孝行”になっていたらいいなと思います」
石井は今季、4月3日の第7節・東京ヴェルディ戦でプロ入り後初出場(22〜23年の2種登録時代は除く)。第8節・サンフレッチェ広島戦で好プレーを披露し、5月の上旬までコンスタントに出場機会を得たが、その後はベンチを外れることも多く、練習終了後にたったひとりで自主トレーニングに励みながら「焦りがある」と明かす時期を過ごした。
6月上旬、「良いきっかけになる」とU-19日本代表の一員としてモーリスレベロトーナメントに参加。全5試合に出場して1ゴールを挙げ、自信を持って湘南に帰ってきた。チームは結果が出ずに苦しむなか、ポジティブにサッカーと向き合っていた姿勢が印象深い。
第20節・川崎フロンターレ戦(1−1)後にも「今はサッカーが楽しいです」と充実ぶりを明かしていた矢先の浦和戦での得点。プロ入り後にぶち当たったひとつ目の壁を、ひとまずは超えたと言えそうだ。
浦和戦のゴールに続き、石井は現在18位のチームを救う活躍を見せられるか。「もっと湘南を引っ張っていけるような選手になりたい」と意気込む“ロス五輪世代”のアタッカーに注目したい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年07月07日 10:26
サガン鳥栖は7月7日、セレッソ大阪のMF清武弘嗣の期限付き移籍加入を発表した。
清武は大分、C大阪、ドイツのニュルンベルクとハノーファー、スペインのセビージャなどで活躍し、2017年にC大阪に復帰していた。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
34歳の元日本代表は、鳥栖の公式サイトを通じて、以下のようにメッセージを発信。
「この度サガン鳥栖に期限付き移籍する事になりました、清武弘嗣です。今回の移籍は強い覚悟をもってきました。鳥栖は攻撃的でボールを大切に繋ぎながらゴールを目指すサッカーでとても魅力的なチームです。僕自身がもっているもの、そして今までの経験をチームの為に全てを注ぎ込みたいと思います。今日からよろしくお願いします」
なお、背番号は「55」。移籍期間は25年1月31日までとなる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 10:20
2024明治安田J1リーグのサガン鳥栖は7日、セレッソ大阪から元日本代表MF清武弘嗣を期限付き移籍で獲得したことを発表した。
今年11月に35歳を迎える清武は、2010年に大分トリニータからC大阪へ加入。家長昭博(現川崎フロンターレ)、乾貴士(現清水エスパルス)らとともに活躍し、ドイツへ移籍した香川真司(セレッソ大阪)の「背番号8」を2012年に継承した。同年夏に欧州移籍し、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会も経験。2017年にC大阪へ復帰すると、2019年からは5季連続でキャプテンに就任し、チームの顔としてサポーターから愛されていた。
しかし、近年はコンディション不良やチームスタイルの変化もあり、出場機会の確保に苦しんだ。今シーズンはここまでリーグ戦で途中出場6試合のみにとどまっており、活躍の場を鳥栖へ求めることになった。
清武は期限付き移籍先となる鳥栖のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「この度サガン鳥栖に期限付き移籍する事になりました、清武弘嗣です。今回の移籍は強い覚悟をもってきました。鳥栖は攻撃的でボールを大切に繋ぎながらゴールを目指すサッカーでとても魅力的なチームです。僕自身がもっているもの、そして今までの経験をチームの為に全てを注ぎ込みたいと思います。今日からよろしくお願いします」
また、約10年間在籍したC大阪のクラブ公式サイトでは下記のコメントを残した。
「セレッソを愛するファン、サポーターのみなさん。約10年間、僕を応援してくれて本当にありがとうございました。今回の移籍は本当に悩みました。クラブ設立30周年の中、優勝という目標を掲げてスタートし、何も残せなかった自分に情けなさと悔しさが残ります。しかし、まだまだ自分はプレーできると、そしてみなさんにもう一度認めてもらえるように頑張ってきます。いつも僕の心の中にはファン、サポーターのみんながいます。ずっと愛してくれて、共に戦ってくれて、応援してくれて本当にありがとうございました。これからもセレッソ大阪の幸せを祈っています」
2024年07月07日 10:00
EURO2024での敗退が決まったポルトガル代表。
2024年07月07日 09:40
今後のキャリアがどうなるかは分からないが、ここまでFWネイマールはバロンドールを受賞できていない。リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドと同じ時代を過ごしてきたことは1つの不運かもしれないが、ネイマールも32歳を迎えた。現在は欧州5大リーグも離れているため、ここからバロンドールを手にするのは厳しいかもしれない。
ブラジル人選手で最後にバロンドールを獲得したのは、2007年のカカーだ。当時ミランで圧倒的なパフォーマンスを見せていたカカーは、2006-07シーズンにチャンピオンズリーグを制覇。2007年にはクラブワールドカップも制しており、チームタイトルの獲得に大きく貢献した。
ブラジル『Globo Esporte』にて、カカーはネイマールが『主役』としてチームタイトル獲得を果たせなかったことがバロンドールを受賞できていない理由と語る。
「現在バロンドールは、チームタイトルと強く結びついている。サッカーはチームスポーツだから、それでいいと思う。どんな選手も、1人で何かを達成することはできないのだから。ネイマールが選ばれなかったのは、タイトル獲得チームの主役ではなかったからだと思う。メッシはバルセロナのチャンピオンズリーグ制覇において常に重要な存在だったからね。ネイマールはPSGでバイエルンに勝ってCLを制していれば、選ばれたと思う。ネイマールはキャリアのさまざまな場面おいて、世界最高の選手としてのパフォーマンスを見せてきたからね」
そんなカカー氏が期待をかけるのは、今季レアル・マドリードでリーグ制覇とチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献したFWヴィニシウス・ジュニオールだ。現在はブラジル代表の一員としてコパ・アメリカ2024に参戦していて、ここでもタイトルを獲得できればバロンドールへの道が見えてくる。
「今はヴィニがその道にいるね。彼はチャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードの主役だった。彼は大本命であり、もちろん私たちもそれが実現することを願っている。今年はヴィニが大本命だと信じている。EUROに出ている選手の中から主役の座を盗む人が出てこないことを願っているよ」
ブラジル代表のパフォーマンスは少々怪しいが、コパ・アメリカ制覇を狙うだけの力はある。同じレアルからはイングランド代表MFジュード・ベリンガムも有力な候補者だが、果たしてヴィニシウスはカカー氏に続けるか。
2024年07月07日 09:35
サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)は6日、準々決勝が行われ、イングランドは1‐1で迎えたPK戦でスイスに5‐3で勝利し、準決勝進出を決めた。
決勝トーナメント1回戦のスロバキア戦では95分にジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)が同点弾を決め、延長戦の末に勝利を収めていたイングランドは、またしても残り10分で敗戦に危機に瀕していた。
スイスは75分、ブリール・エンボロ(Breel Embolo)が先制点を挙げて盛り上がりに欠ける一戦の均衡を破ったが、イングランドはその5分後、ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)がペナルティーエリア外から放った見事なシュートで同点に追いついた。
そのまま120分を戦って迎えたPK戦では、GKジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)がスイスの1人目マヌエル・アカンジ(Manuel Akanji)のシュートをストップしてイングランドのヒーローとなった。
コール・パーマー(Cole Palmer)、ベリンガム、サカ、アイバン・トニー(Ivan Toney)、そしてトレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander−Arnold)の全員がPKを成功させたイングランドは、10日の準決勝でオランダと対戦する。
一方敗れたスイスは、主要国際大会準々決勝で5回連続の敗戦となった。
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2024年07月07日 09:30
EURO2024・準々決勝が6日に行われ、イングランド代表はスイス代表をPK戦の末に下して勝利した。試合後、イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督が発した喜びの声をイギリスメディアの『BBC』が報じた。
今大会の優勝候補筆頭と目されながらこれまでの低調な戦いぶりで批判を浴びてきたイングランド代表は、ラウンド16で前回王者のイタリア代表に完勝したスイス代表と対戦。互いに3−4−2−1のシステムを採用し臨んだ一戦は、75分にスイス代表のブリール・エンボロに先制点を許すも、5分後にイングランド代表ブカヨ・サカが強烈なミドルシュートを突き刺し同点に。その後は得点が生まれず決着はPK戦に委ねられることとなった。
PK戦では先攻のイングランド代表が全員決めたのに対し、後攻のスイス代表は1人目のキッカーのマヌエル・アカンジが決められず、PK戦を5−3で制したイングランド代表が準決勝進出を決めた。
試合後、サウスゲート監督は「この仕事では時に楽しみも必要だ。私は選手たちを愛しているし、彼らと楽しい瞬間を共有するのが大好きなんだ」と勝利の喜びを表現した。
そして、「私はイングランドのサッカーを向上させるために、この仕事を引き受けた。ここ数週間、個人的に受けてきた人としての批判が、非常に難しかったことは否定できない」と自身への批判に対する心情を明かしつつも、「私たちは人々に素晴らしい思い出を与え続ける。この旅を楽しみ続けていくんだ」と前向きにEURO2024を戦い続けることを誓った。
そのうえで「今、我々はもうひとつのことを成し遂げたい。イングランド代表は国外で開催された決勝戦に出場したことがなく、EUROで優勝したこともない。だから、これらふたつの歴史を塗り替えたいんだ」と意気込みを語った。
2024年07月07日 09:10
日本代表MF守田英正が所属するスポルティングCP。
2024年07月07日 08:33
オランダ代表はトルコとのEURO準々決勝に2-1で逆転勝ちし、ベスト4進出を決めた。
前半35分に先制されるとリードされる展開が続いたが、後半25分にDFステファン・デフライが同点ゴール!メンフィス・デパイのショートコーナーからヘディングシュートを叩き込んだ。
これで息を吹き返したオランダはその6分後にオウンゴールで勝ち越し、試合をひっくり返した。
32歳と152日のデフライは、オランダ代表におけるEURO決勝トーナメントで得点した最年長選手になった。彼は試合後にこう話していた。
「本当に大変な闘いだった。トルコはメンタルが強いし、質も高い。僕らは苦しむこともあったけれど、よくやったし、勝利にふさわしかった。
0-1で負けていたので、プッシュしなければいけなかった。あまりスペースがなかったけれど、それを見つけられる場面もあった。
そして、メンフィスが素晴らしいクロスをくれて、それをヘディングで決めた。僕らはやり続けたし、信じ続けた」
デフライはフェイエノールトで育ったセンターバック。彼はあの宮市亮が対戦したなかで一番嫌だった選手のひとりに挙げた選手だ。
宮市亮の「アーセナル以外の同僚ベストイレブン」がすごい
宮市は「オランダ時代は、自分も同級生で同世代であるステファン・デフライっていう(現在は)インテルに所属しているディフェンダーですね。彼はフェイエノールト時代のチームメイトだったんですけど、本当に嫌らしいディフェンダーでした」と話したことがある。
2024年07月07日 08:10
EURO2024の準決勝に進出したイングランド代表。6日に行われたスイスとのEURO準々決勝にPK戦の末に勝利した。
ブカヨ・サカは後半35分に起死回生の同点ゴールを決めると、PK戦でも3人目のキッカーとして見事に成功。
22歳のサカは2021年大会ではPKを失敗して人種差別の標的にされた。それを乗り越えてヒーローになった彼を指揮官と同僚は讃えていた。
ギャレス・サウスゲイト監督
「彼と一緒に仕事をするのは夢のようさ。素晴らしい少年、最高のプロフェッショナル、一緒にいるととても楽しい。ボールを持っていても持っていなくても素晴らしい仕事をする。
(サカら)彼らは若い選手たちだが、蹴るのに最も適していると感じた。彼を完全に信頼している。彼の全体的なパフォーマンスはチームにとって驚異的だった。彼はPKを決めて不屈の精神を見せてくれた。私は彼ら全員を愛しているけれど、彼をさらに強く抱きしめなければならなかったよ」
ハリー・ケイン
「またも厳しい試合だったが、まず第一に選手たちがまた調子を上げてくれた。ゴールを決めるには、ブカヨ・サカの素晴らしいフィニッシュが必要だった」
ブカヨ・サカ
「前回のEUROでPK戦に何が起こったかは分かっていた。僕は信じていた。神を信じている。あのような状況(2021年大会の失敗)から巻き返すのは本当に難しいけれど、今日はチャンスをものにできた。
PK戦になったとしても、僕らには自信がある。今日はそれを示した。僕にとって、それは受け入れるべきこと。一度失敗しても、もう一度同じ状況に身を置くかどうかは選択できる。自分のことを信じていた。ゴールになった時、僕はとても幸せな男だった。
過去にこだわるつもりはない。それは終わった。今だけに集中する。家族を含め、見ている人達は緊張していただろうけど、僕は冷静さを保っていたよ。あと2試合ある。僕らは人生を変え、歴史を作ることができる」
「EURO優勝経験がない最強ベストイレブン」
3年前の悲劇を乗り越えて、この日は笑顔になったサカ。
あのデイヴィッド・ベッカムも「僕ら全員が見るべき笑顔。サカの勇敢さと幸運。みんなよくやったよ!」とメッセージを送ると、サカは笑顔の顔文字を送り返していた。
2024年07月07日 07:35
イングランド代表は6日に行われたスイスとのEURO準々決勝にPK戦の末に勝利した。
後半30分に先制されるも、その5分後にブカヨ・サカが同点ゴール。1-1のまま延長戦でも決着がつかず、最後はPK戦に。
そこで守護神ジョーダン・ピックフォードが1人目のマヌエル・アカンジのシュートを阻止!サカを含めた5人全員が決めたイングランドが勝利した。
ピックフォードは、もはやお馴染みとなっているPKの“カンニングペーパー”を用意。
ボトルに相手キッカーのPK傾向を記したメモを貼り付けたものだ。それを拡大すると…。
右に飛ぶフェイントをかけて、左に飛べ
左に飛べ
セットして反応しろ
右に飛べ
などと記されている。
アカンジについては左に飛べと書いてあり、ピックフォードは実際にその通りにしてシュートを阻止してみせた。
PK戦前に痙攣で交代したキャプテンのハリー・ケインは試合後にこう話していた。
「こういう大会ではPK戦を潜り抜けなければいけない。サカがゴールを決めたのは特別なことだった。
自分はPK戦の間、妙に落ち着いていたよ。クラブでキッカーを任されている選手が多くいるし、彼らが落ち着いていることは分かっていた。ピックフォードが通常なら1本は止めることもね。
PK戦はプロ選手として最もプレッシャーを感じるものだと思う。でも、サカはつらい経験をしても、また名乗りを上げた。彼やみんなをとても誇りに思う。
こちらは5回中5回成功し、ピックス(ピックフォード)はセーブをしてくれた!ピッチに誰がいても信頼している。過去数年と比べて、実績のあるPKキッカーがいるという点が違う。経験豊富で、それを試合で証明したよ」
サカは2021年大会でPKを失敗して、人種差別の標的にされた。
メッシも!「なぜかPKの成功率が低い」スーパースター7人
だが、今回は3人目のキッカーとして見事に成功している。