2024年07月05日 07:50
フランス・リーグアンのレンヌに所属している18歳のストライカーが、電動キックボードで女性を轢いて死亡させたとして起訴されているとのこと。 『L'Equipe』によれば、事故は6月18日にレンヌの街の中心部にある「道路ではない場所」で発生したという。 名前が明かされていない18歳の選手は、16歳の同僚と二人乗りで電動キックボードを走らせていたところ、51歳の女性と衝突したとのこと。 被害者となった女性はその後入院したものの、この事故によって負った怪我が原因となって6月24日に死去したそう。 電動キックボードを運転していた18歳の選手は過失致死罪、故意的な安全義務違反、さらに保険未加入の罪によって水曜日に身柄を拘束されたとのこと。 「飲酒運転者との交通事故」で悲劇の引退。25歳韓国人GKが「諦めない、パラリンピックに出る!」宣言 さらに木曜の朝には検察に送致され、事情聴取を受けたのちに釈放されているそう。今後全ての動力装置付きの乗り物を運転することが禁止されるほか、8月23日に裁判所に出廷するよう命令が下されているようだ。 記事によれば、容疑者は最高で7年の懲役刑が言い渡される可能性があるとのこと。
2024年07月08日 00:00
サッカー選手の人生は短いもので、遅くても40代にはスパイクを脱ぐ者がほとんどだ。それからのセカンドキャリアも非常に重要になる。
今回は『Give me Sport』から「現役を引退したあとで裕福になったサッカー選手たち」をご紹介する。ホタ
プレーしたクラブ:セルタ、ブレントフォード、バーミンガム・シティ、アストン・ヴィラ、アラベスなど
セルタ・デ・ビーゴでプロデビューし、その後レアル・マドリー・カスティージャでもプレーしたスペイン人MF。2014年にはイングランドにわたり、ブレントフォードやバーミンガム・シティ、アストン・ヴィラに所属した。
ピッチ上ではそれほど活躍することができなかったが、2022年に31歳で現役引退してからは実業家として大きな成功を収めている。
引退直後に農業会社のGroinnに数億円を投資したところ、オンラインで作物や畑の監視を行えるシステムの事業が大成功を収めた。会社は2026年までに30億ポンド(およそ5200億円)もの価値になり、ホタら株主は巨額の利益を得ることになる。マイケル・オーウェン
プレーしたクラブ:リヴァプール、レアル・マドリー、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドなど
資産:3600万ポンド(およそ73.67億円)
リヴァプールで若くしてデビューし、快速を生かしたストライカーとして活躍したマイケル・オーウェン。引退後は解説者として活動する一方、趣味であった競馬関係のビジネスで成功を収めている。
チェシャー州にある彼の農場では多くのサラブレッドが育てられており、それを売って多くの額を稼いでいる。非常に堅実な投資をしており、順調にビジネスを拡大しているそうだ。ルイ・サア
プレーしたクラブ:メス、ニューカッスル、フラム、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、トッテナムなど
資産:43億ポンド(およそ8800億円)
フラム時代には稲本潤一とチームメイトだったことで知られ、後にマンチェスター・ユナイテッドでもスーパーサブとして活躍したルイ・サア。彼は引退後に大きなビジネスをスタートさせた。
スポーツ選手とブランドのマッチングサービスである「AxisStars」は、550人のアスリートを含む数千人のユーザーで賑わっており、サアの資産は43億ポンドまで増加しているとのことだ。アサモア・ギャン
プレーしたクラブ:ウディネーゼ、レンヌ、サンダーランド、アル・アインなど
資産:1700万ポンド(およそ34.79億円)
アフリカ、そしてガーナの英雄として知られるストライカー。現役時代から様々なビジネスを行っていたことで知られ、さらにUAEと中国でのプレーで巨額の報酬を得ていた。
引退後にはガーナでボクシングのプロモーター、バス会社、航空会社、不動産会社、ミネラルウォーター、米や麺類などの食品会社、ガソリンスタンドチェーンなど様々な分野に手を広げている。孫継海
プレーしたクラブ:大連万達、クリスタル・パレス、マンチェスター・シティ、シェフィールド・ユナイテッドなど
資産:2000万ポンド(およそ40.93億円)
中国人として初めてイングランド・プレミアリーグで活躍を見せた伝説的なディフェンダー。今も彼を超える選手は出てきていない。そして引退後のビジネスでも存在感を見せている。
彼は自身のメディア会社を設立し、シティ・グループの株式を所有している大企業からの支援もあって急成長。特に有名人とファンを繋げる「MiaoHi」というアプリが成功しており、資産を増やしているとか。ロビー・ファウラー
プレーしたクラブ:リヴァプール、リーズ、マンチェスター・シティなど
資産:3000万ポンド(およそ61.39億円)
リヴァプールで若くしてゴールを量産し、「ゴッド」と呼ばれた名ストライカー。現役時代はトラブルメーカーの一人でもあり、引退後は指導者をしていることから、あまりビジネスには縁がないようにも見える。
しかしその影で彼は堅実に不動産投資を進め、現在ではイングランドに100以上の物件を所有していると言われている。トーマス・グラヴェセン
プレーしたクラブ:エヴァートン、レアル・マドリー、セルティックなど
資産:1億ポンド(およそ204.64億円)
エヴァートンで活躍したスキンヘッドの無骨なボランチは、クロード・マケレレの後釜という期待を受けてレアル・マドリーに移籍したものの、あまり活躍できず「最悪の補強」の一つとして評価された人物だ。
しかしその堅実なプレーぶりは現役引退後にも生きているようだ。32歳でスパイクを脱いだあと、アメリカに移住してポーカーで賞金を稼ぎ、それを元に投資を行った。大成功を収めた彼は現在1億ポンドの資産を保有しているそう。
2024年に「世界で最もお金を稼ぐアスリート王」TOP20 マテュー・フラミニ
プレーしたクラブ:マルセイユ、アーセナル、ACミランなど
資産:100億ポンド(およそ2兆464億円)
アーセナルで長くプレーし、アーセン・ヴェンゲル監督から信頼を受けたフランス代表ボランチのフラミニ。彼はACミランに所属していたときに出会ったビジネスパートナーのパスクアーレ・グラナタとともに「GFバイオケミカルズ」という会社を立ち上げた。
プラスチック製造の廃棄物から生まれる燃料レブリン酸を世界で初めて量産することに成功し、環境活動を行う実業家として知名度を高めた。現在の資産は100億ポンドを超える。
2024年07月07日 22:08
新たにリヴァプールの指揮官に就任したアルネ・スロット監督が、チームの引き継ぎについて自身の考えを示した。6日、イギリス紙『デイリー・メール』が同監督のコメントを伝えている。
約9年間にわたって指揮官を務め上げたユルゲン・クロップ監督の後任として、新たにリヴァプールを率いることになったスロット監督。オランダの地で確かな実績を積み上げてきた同監督は、新天地で初の記者会見に出席し、前任指揮官が築き上げた長期政権からの引き継ぎについて持論を展開した。
クロップ監督の後任を務める不安を抱いているか問われたスロット監督は、「まったくそうではない」と懸念を一蹴。「両方の見方ができる。大きな穴を埋める義務があるが、勝利の文化を持つ組織とチームを引き継ぐという見方もできる。私はプレースタイルを完全に変えなければならないような監督から引き継ぐことはない」とポジティブな捉え方を口にしている。
また、「前に率いていたフェイエノールトでも、(就任時の)プレースタイルは私が導入したかった方針とまったく違っていた」とすでにチームの引き継ぎを成功させた経験があることを強調。続けて、「もちろん私はユルゲンのクローンではない」と述べつつ、「私たちにはいくつかの違いがあり、選手たちはそれを感じると思うが、同時にいくつかの共通点もある」と語った。
一方で、「理想はEUROやコパ・アメリカがないシーズンにスタートしたかったが、状況はそうではない」とプレシーズンが短縮されることに対しての苦悩も明かしている。
現在45歳のスロット監督は、現役時代にズウォレやスパルタ・ロッテルダムなどでプレー。2013年夏に引退すると、ズウォレのユースチームで指導者に転身を果たし、以降はカンブールのアシスタントコーチや代行監督を経て、2017年夏にAZのアシスタントコーチに就任した。2019年夏には同クラブの監督へと昇格すると、初年度の2019−20シーズンはパンデミックによりリーグ戦が途中で打ち切られるなか、難しいシーズンを2位でフィニッシュ。2020年12月に解任されたものの、2021年夏から率いるフェイエノールトでは、1年目の2021−22シーズンにヨーロッパカンファレンスリーグ準優勝、2年目の翌シーズンはクラブにとって6シーズンぶりとなるエールディヴィジ優勝を成し遂げた。3年目の2023−24シーズンはKNVBカップで優勝を果たし、リーグ戦を2位で終えて来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場圏を獲得した。
2024年07月07日 21:56
ラストワンプレーで決着をつけた。
京都サンガF.C.は7月7日、J1第22節でアビスパ福岡と敵地で対戦。2−1で勝利した。
47分に原大智のゴールで先手を取る。1点リードのままアディショナルタイムに入り、勝利は目前だったが、90+3分に相手のパワープレーから被弾。同点に追いつかれる。
福岡の勢いに押されつつあるなかで、勝ち越し点を奪う。90+9分、敵陣中央でキープした原が鈴木冬一に預ける。鈴木から川粼颯太→平賀大空とつないだボールを、最後は宮本優太が右足で流し込んだ。
スコアラーの宮本はCBで、後方から攻め上がってゴールを仕留めてみせた。本人は「何で走っていたのか分からない」と振り返る。
【動画】ラストワンプレーのドラマ! 宮本優太が劇的な決勝ゴール!
宮本にとっては待望のJ1初ゴール。者貴裁監督もその活躍ぶりを称えた。
「ランニングする選手は、技術がある選手より低く見られがちですけど、私の中では、非常にそれは尊く、誰もができることではないっていうところを彼が示してくれたと思います。本当に良いゴールだったと思います」
激闘を制した京都は、今季初の連勝を達成。順位は降格圏内の18位だが、ここから巻き返しを図れるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 21:07
2024明治安田J1リーグ第22節が7日に行われ、アビスパ福岡と京都サンガF.C.が対戦した。
2024年07月07日 21:00
ボローニャに所属するDFリッカルド・カラフィオーリ(22)は今夏の去就が注目されている選手の1人だ。
カラフィオーリは23-24シーズン、5位に躍進したボローニャの守備を支えた1人であり、公式戦37試合に出場し2ゴール5アシストをマークしていた。イタリア代表としてEUROにも出場していた同選手は様々なビッグクラブが今夏の獲得に興味を持っていると考えられているが、現段階ではアーセナルが争奪戦をリードしているようだ。
そんななか、『TBR Football』によると、ユヴェントスはアーセナルでプレイするポーランド代表DFヤクブ・キヴィオル(24)をローン移籍で獲得することを視野に入れているという。ユヴェントスもカラフィオーリ獲得に動いているクラブの1つではあるが、前述した通りアーセナルへの移籍が濃厚だと考えられている。アーセナルにカラフィオーリが加入した場合、同選手のポジションである左SBやCBをこなすことができる選手を少なくとも1人を売却する可能性が高く、キヴィオルは候補の1人となり得るだろう。
またユヴェントスの新監督チアゴ・モッタはスペツィア時代にキヴィオルを指導しており、同選手を育て上げた恩師とも言える存在だ。そんなモッタがキヴィオルを欲しがっていても不思議ではない。伊『La Gazzetta dello Sport』でもカラフィオーリの代替案としてキヴィオルの名前が挙がっていることを伝えており、同選手は今夏恩師と再会する可能性もあるようだ。
去就注目のカラフィオーリがアーセナルに加入すれば、それに伴って退団を強いられる選手も出てくるだろう。ユヴェントスが興味を示しているようだが、キヴィオルの今夏の去就に注目だ。
2024年07月07日 20:56
2024明治安田J2リーグ第23節が7日に行われ、愛媛FCとザスパ群馬が対戦した。
愛媛は前節熊本戦の大敗を払拭したい一戦。対する群馬は3連敗中の15戦未勝利。ここまでわずか1勝にとどまり、ライバルに大きな差をつけられて最下位に沈んでいる。
前半は群馬が主導権を握り、何度も好機を生み出す。そして36分、左サイドから中塩大貴が送ったピンポイントクロスに川上エドオジョン智慧が合わせ、群馬が先制に成功する。
さらに前半アディショナルタイム1分、ゴール前のこぼれ球に反応した佐藤亮が追加点を挙げ、群馬は今季初の複数得点となった。
2点リードで折り返した群馬は、57分に大きな3点目を獲得す。左サイドの深い位置から菊地健太が送ったクロスにゴール前の佐藤が合わせ、ヘディングシュートを叩き込んだ。
勢いが止まらない群馬は71分、川上が鋭いミドルシュートを突き刺したものの、これはオフサイドポジションにいた味方のプレー関与でゴールが認められなかった。群馬は74分から瀬畠義成と樺山諒乃介を投入。逆転残留に向けて獲得した2人の切り札が早速デビューを飾った。
すると76分、群馬が4点目を獲得する。ゴール前でこぼれ球に反応した天笠泰輝が押さえの効いたボレーシュートをねじ込んだ。
最後の最後まで群馬は愛媛を寄せ付けずに圧勝。愛媛は2試合連続の4失点で連敗、群馬は16試合ぶりの白星で今季2勝目となった。群馬は勝ち点「12」となり、残留圏の17位水戸ホーリーホックとの勝ち点差を「10」に縮めた。
次節は13日に行われ、愛媛は敵地で藤枝MYFCと、群馬は敵地で鹿児島ユナイテッドFCと対戦する。
【スコア】
愛媛FC 0−4 ザスパ群馬
【得点者】
0−1 36分 川上エドオジョン智慧(群馬)
0−2 45+1分 佐藤亮(群馬)
0−3 57分 佐藤亮(群馬)
0−4 76分 天笠泰輝(群馬)
2024年07月07日 20:30
先日ナポリを退団したピオトル・ジエリンスキが、インテルの公式チャンネルで入団の喜びを語った。
ジエリンスキは2024年6月30日をもってナポリを退団し、フリーエージェントでインテル加入に合意していた。そして7月6日には、その新クラブと2028年6月までの契約に署名した。
彼は入団の喜びを「世界最高のクラブの一つに加入できてとても幸せだ。これは名誉なことだから、早くスタートを切りたい」と述べ、新天地での意気込みを「私はこの名誉あるユニフォームを着る最初のポーランド人選手であり、素晴らしい結果を達成するために全力を尽くす」と語った。
ジエリンスキの加入によって中盤が強化されたインテルはますます強くなることが予想される。30歳になった彼ではあるが、昨季もナポリの要としてプレイし続けてきたように、次のシーズンもこの新しいクラブで安定した活躍を見せてくれることだろう。そしてサポーターが期待するように、彼にはより多くの勝利とトロフィー獲得に貢献してもらいたいところだ。果たしてセリエA随一のスターが集うチームの中で、どんな化学反応を見せてくれるか注目だ。
2024年07月07日 20:28
2024明治安田J3リーグ第20節が7日に行われた。
2024年07月07日 20:12
セレッソ大阪は7月7日、MF清武弘嗣がサガン鳥栖へ期限付き移籍すると発表した。
2010年に大分トリニータからC大阪に加入した清武は、1年目からレギュラーに定着。12年7月に欧州へ渡り、ニュルンベルク、ハノーファー、セビージャでプレーし、17年にC大阪へ復帰した。
その後は長らくチームの主力として活躍するも、近年は怪我の影響で出番が減少。今シーズンは、ここまでリーグ戦で6試合の出場にとどまっている。
【動画】清武弘嗣がセレッソ大阪サポーターへメッセージ
そんな34歳は、鳥栖に赴くことに。C大阪はクラブの公式Xで清武のコメント動画を公開。ファン・サポーターへ以下のように感謝を伝えた。
「この度、半年間の期限付き移籍でサガン鳥栖に移籍することになりました。約11年間、本当に皆さんのおかげでセレッソ大阪の選手としてプレーすることができました。
自分自身、辛いことも悲しいこともあったんですけど、皆さんから支えられてここまでやってこられたと思っています」
またC大阪に関しては「僕はこのクラブが大好きですし、離れるのは本当に寂しいです」と愛を語り、「もう1回、自分の価値を証明できるように頑張ってきます」と新天地での活躍を誓った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 19:46
パリ五輪に挑む大岩ジャパンのメンバーがついに発表された。ここでは56年ぶりのメダル獲得を目ざすU-23日本代表の選ばれし18人を紹介。今回はMF川粼颯太(京都サンガF.C.)だ。
――◆――◆――
幼い頃のアイドルは当時、甲府で活躍していたMF柏好文(現・サンフレッチェ広島)。柏も所属したフォルトゥナSCで、川粼颯太も小学校3年生まで技を磨き、憧れの存在のようにドリブラーを目ざしていた。
今のプレースタイルを考えれば、まるで想像がつかないだろう。だが、ここから川粼は大きく変貌を遂げていく。
小学4年生で加わった甲府U-12でパスを配給する面白さに目覚め、U-15では10番タイプの司令塔として注目を集めた。山梨県では向かうところ敵なし――実力は県内トップクラスだった。
そして川粼は、さらに高いレベルでのプレーを志し、県外行きを決断する。家族も自身も文武両道をモットーとしていたなかで、候補として上がったのが京都のU-18。(京セラ、京都サンガ、学校法人立命館が核となって文武両道に励む)スカラーアスリートプロジェクトに惹かれ、15歳の春にひとりで見知らぬ土地へ行く道を選んだ。
あれから8年。「井の中の蛙だった」と話していた少年は、ひと回りもふた回りも逞しくなった。プレースタイルもさらに変化。パサーではなく、ボールを奪う力と運ぶプレーで勝負する中盤のコンダクターとして名を挙げた。
今やJリーグでも屈指のセントラルMFに成長を遂げたと言っても過言ではない。4−3−3の布陣であればアンカーとインサイドハーフに対応でき、4−4−2などではダブルボランチでも機能する。京都でも者貴裁監督からの信頼が厚く、プロ4年目となった昨シーズンからはキャプテンを任されるまでに。リーダーシップも魅力だ。
様々な経験を積み、ピッチ外でも今春にはプロ生活と並行して通っていた立命館大学を卒業。ただ、クラブレベルでは結果を残していた一方で、世代別代表では絶対的な存在になり切れず、ボーダーライン上の選手だった。
2019年の11月にはU-20アジアカップ予選に参加した経歴を持つが、中止となった21年のU-20ワールドカップが開催されていたとしても、メンバー入りできたかは分からない。
2022年3月に立ち上がったパリ五輪を目ざすチームでも、当初は当落線上にいた。3月下旬のドバイカップに参戦するメンバーに選ばれたが、アピールできず。同年6月のU-23アジアカップではメンバー外に。一時は序列を下げ、雲行きは怪しくなっていた。
それでもクラブで継続して試合に出ることで、再びパリ行きのレースに加わり、23年に入ってからはほとんどの遠征に名を連ねた。同年6月にはA代表に初招集。気がつけばパリ世代を牽引する選手のひとりとなった。
【PHOTO】悲願のメダル獲得へ!パリ五輪に挑むU-23日本代表18名とバックアップメンバー4人を一挙紹介!
勝負の年となった今季。開幕から好調を維持し、3月に行なわれたU-23日本代表の活動にも順当に招集された。しかし、マリ戦(1−3)で痛恨のミスを犯してしまう。慣れ親しんだサンガスタジアム by KYOCERAでの一戦にスタメン出場すると、1−1で迎えた53分に自陣で横パスを奪われる。その流れからゴールを割られ、凱旋試合で悔いを残した。
だからこそ、4月半ばから5月頭にかけて開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)では同じ過ちを繰り返せない。名誉挽回のチャンスを虎視眈々と狙うなか、UAEとのグループステージ第2戦(2−0)で結果を残す。
66分に左SB大畑歩夢(浦和)のクロスに反応。2列目から駆け上がり、ニアサイドで技ありのヘディングシュートを決めて、勝利を決定づけるチーム2点目を奪ったのだ。
「(マリ戦のミスは)悔しかったし、自分としても信頼を取り戻すというか、自分に対して自信がないところもあったので、そこはちょっとアグレッシブにいきたかった。ミスにビビるだけではなくて、チャレンジする気持ちが大きかったので、そこがうまくハマって出し切れて良かった」
勢いに乗った川粼はその後も攻撃力を発揮しつつ、黒子役としてチームに貢献。ノックアウステージ以降は途中出場がメインだったが、苦しい時にピッチに入って攻守のバランスを整えた。
パリ五輪の出場権獲得と優勝を勝ち取るだけではなく、自らの自信を取り戻す大会になったのは間違いない。借りを返したことで、過去の精算は終わった。次なるターゲットはパリ五輪の本大会となる。
中2日の連戦ではタフさを売りにする男の力が必要不可欠。56年ぶりのメダル獲得、そして初のファイナル進出を目ざす大岩ジャパンの懐刀として役割を全うする。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年07月07日 19:30
セリエAのフィオレンティーナが、チェコ代表でスパルタ・プラハに所属するDFマルティン・ヴィティクに対して獲得オファーを出したことがわかった。
報じた『Football Italia』によると、移籍金は1000万ユーロ+ボーナス。この提案はまだ数日前に出されたばかりで合意については不透明だが、今後交渉が継続されていく予定だという。
ヴィティクは現在21歳。EURO2024ではチェコ代表メンバーに選出されたものの、ピッチでプレイすることはなかった。しかし192センチと長身で、その体格を生かした守備の能力が評価され、所属クラブでは重要な存在になりつつある。
実は昨年にもサンプドリアが関心を寄せ、またナポリへの移籍も噂されていた。そして今回もセリエAから具体的な金額提示のオファーが届き、移籍の実現が昨年にも増して高まっているようだ。果たして来季は彼の活躍する姿がセリエAで見られるだろうか。今後の動向に注目したい。
2024年07月07日 19:30
総理大臣杯東北地区予選準決勝仙台大対東北大戦が6日に宮城・柴田町内で行われ、仙台大が延長戦の末に2-1で東北大を破って3大会連続37度目の総理大臣杯進出を決めた。
2024年07月07日 19:27
元日本代表MFの前園真聖氏が、フジテレビ系列で放送された情報・ワイドショー番組「ワイドナショー」で、パリ五輪に臨むU-23日本代表で選外になった松木玖生について語った。
7月3日に発表された大岩ジャパンのメンバー18人とバックアップメンバー4人のなかに、松木の名はなかった。前園氏は実力による落選を否定し、21歳MFの現状を説明する。
「中心だったので、今回選ばれなくて、ちょっと皆さんビックリされていたけど、彼はFC東京に所属していて、移籍の話が今、出ていると」
【PHOTO】悲願のメダル獲得へ!パリ五輪に挑むU-23日本代表18名とバックアップメンバー4人を一挙紹介!
五輪に出場するためにはチームの承諾が必要だとして、今後、移籍が実現した場合のリスクに言及する。
「今回18人に選んだとしても、『移籍が決まりました。じゃあ松木選手はチームから、18人のメンバーから出ます』となった場合に、この空いた1枠に、怪我か病気以外は他の選手を補填できない」
続けて「そういうリスクを考えると、最初から『呼びません』と」と結論づけた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年07月07日 19:21
酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツの退団に伴い、浦和レッズの新キャプテンに就任したのが伊藤敦樹だ。ペア・マチィアス・ヘグモ監督は当初、西川周作を候補と考えていたようだが、浦和アカデミー出身で、日本代表経験もある25歳のボランチが最適と判断したのだろう。本人も「自分がチームを引っ張る」という強い気持ちを持って、新たなスタートを切ったところだ。
その初陣となったのが、6日の湘南ベルマーレ戦。すでに6月30日のジュビロ磐田戦でキャプテンマークは巻いていたが、正式就任後の公式戦は今回が初めて。リーグ12戦無敗で5連勝中というゲンのいい浦和駒場スタジアムでの一戦ということで、本人も気合が入ったことだろう。
すさまじい熱気に包まれた中、スタートしたこの試合。浦和の入り自体は悪くなかった。安居海渡とボランチを形成した伊藤自身も左右に幅広く動き、ダイナミックに攻守に絡む姿勢を披露。22分には渡邊凌磨からパスを受け、ペナルティエリア外側からミドルシュートをお見舞い。これは惜しくもGKソン・ボムグンに防がれたものの、いい動きを見せていた印象だった。
しかしながら、浦和は一瞬のスキを突かれてカウンターから田中聡に先制点を奪われる。前半を0−1のビハインドで折り返すのは想定外だったかもしれない。が、彼らはそこから巻き返し、後半に入って途中出場のチアゴ・サンタナが同点、逆転弾を立て続けに決める。
新キャプテンが大きな壁にぶつかったのはその後だ。高温多湿の気象条件もあって足が止まり始め、全体に間延びしてしまい、走力と粘り強さでタフにぶつかってくる湘南に球際で負けるシーンが目立ち始めたのだ。
空いたスペースも使われるようになって迎えた90分。浦和は自分たちが得たFKから西川周作が大きく蹴り出したボールを前田直輝が畑大雅に競り負け、そのまま持ち込まれて最終的には18歳の石井久継に決められた。伊藤も失点場面に絡んでしまい、悔しさを爆発させた。
「時間帯におけるプレー選択の経験不足が出たと言うのか、そこはピッチ上で自分がもっともっとやらないといけないと思います。一人ひとりが勝っている時の判断をしっかりやらないといけない。2失点目のところが顕著でしたけど、まずあの位置(浦和の右サイド)でファウルしても何も怖くなかった。広教はイエローをもらっていたから行けないのはわかりますけど、直輝くんや(佐藤)瑶大とかがまずファウルで行ければシュートまでは行かれなかった。そういう判断を自分含めて、細部まで突き詰めていかないといけない。チームとしていい攻撃ができているし、点は取れているので、そういうところに強くこだわらないといけない」と試合後、語気を強めたのだ。
2−2で終わっていればまだよかったが、最悪だったのが2分後の3失点目。田中聡に反転されてシュート性のパスを入れられたのも、ルキアンを止められなかったのも含めて、全てが後手に回り、決められるべくして決められた。勝ち点1すらも逃した浦和は順位こそ9位にとどまったが、首位のFC町田ゼルビアとの差を14に広げられ、タイトル争いからまた一歩後退した形になった。
新キャプテンの初陣はほろ苦いものとなったが、ここで諦めるわけにはいかない。伊藤自身も統率力や発信力、マネージメント力といった部分を伸ばしつつ、苦境を打開していかなければならないのだ。
「自分はキャプテンですし、ボランチとして真ん中にいる選手なので、まず試合をしっかりとコントロールしなければいけない。今回、それができなかったのが敗因なので、そこは自分の責任だと思います。そういう状況でチームをまとめられるようになったら、自分自身、もう1段階上にいけるし、チームも良くなる。そう仕向けていかなければいけない」と自戒を込めて語っていた。
2023年に森保ジャパン入りし、昨年9月のトルコ戦でゴールも奪ったスケールの大きなMFはここで足踏みしている時間などない。今季4ゴールという数字ももっと伸ばさないといけないし、存在感を高めることも重要だ。本人は「代表定着」も今季の目標として掲げていたが、ここから成長曲線をさらに引き上げない限り、海外移籍した川村拓夢や佐野海舟らを追い抜いていくことはできない。この悔しい湘南戦の敗戦を糧にして、どう課題と向き合っていくのか。それが何よりも重要なのである。
逆に言えば、伊藤が浦和の救世主になれれば、周りの見る目も一変する。この難局をチャンスと捉えて、新リーダーには新たな活力をチームに与えるべく、奮起してもらいたい。
取材・文=元川悦子
2024年07月07日 19:00
マジョルカは7月6日、ボーフムを退団した浅野拓磨と2026年までの2年契約を結んだと発表した。
今年11月に30歳となる日本代表FWは、サンフレッチェ広島でプロキャリアをスタートさせると、当時21歳の2016年にアーセナルに加入した。ただ、労働許可証の関係でシュツットガルト、ハノーファーに期限付き移籍し、イングランドの名門でのプレー機会は訪れず。その後、2019年からパルチザン、2021年からボーフムの一員として戦っていた。
初参戦のラ・リーガで新たな挑戦をスタートさせるにあたり、スペインの有力紙『MARCA』が「タクマ・アサノがマジョルカのサイドに火をつける」と題した期待感溢れる記事を掲載。大久保嘉人氏、家長昭博(現川崎フロンターレ)、久保建英(現レアル・ソシエダ)に続き、クラブ史上4人目のサムライ戦士について、こう伝えている。
【動画】マジョルカの投稿した浅野のウェルカムムービー
「29歳の左ウインガーは、過去3シーズンをドイツのクラブで過ごした後、バレアレス諸島のクラブにやってきた。昨シーズンは重要な役割を担い、(ブンデスリーガ)29試合で6ゴールを挙げた。クラブは、右利きの万能型アタッカー、前線全体を動き回るエキスパート、スピードの持ち主と定義している。
母国では『ジャガー』の愛称で親しまれているアサノは、ワールドカップ出場歴があり、52キャップを誇る日本代表選手だ。ブンデスリーガのハノーファーとシュツットガルト、セルビアのパルチザンでもプレーしている」
爆発的なスピードに加え、カタール・ワールドカップでの活躍などから分かる、ビッグマッチでの勝負強さを持つ浅野。ラ・リーガでも価値ある一発を叩き込み、ジャガーポーズを炸裂させられるか。久保建英とのサムライ対決にも注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部